深川市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月21日
スマート農業の導入促進
2021年6月21日、深川市議会の一般質問で、田畑陽美議員が「スマート農業の導入促進」について質問し、経済・地域振興部長 宮森栄治が答弁しました。
- 質問者
- 田畑陽美 議員
- 答弁者
- 経済・地域振興部長 宮森栄治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 田畑陽美
3点目の質問に入らせていただきます。スマート農業の導入促進について。スマート農業は、ロボット技術や情報通信技術、ICTを活用して、省力化や精密化などを進めた次世代農業を指していて、スマート農業の明確な定義はないそうですが、栽培環境の自動制御や自律的な環境対応などの先進技術により、従来型の農業の限界を超えた新しい農業が想定されています。農林水産省の研究会では、農業機械の自動走行による超省力・大規模生産、様々な生育データなどの計測・分析に基づく精密な管理による多収化や品質向上、アシストスーツの利用による重労働や危険な作業からの解放などを、スマート農業の将来像として挙げています。また、プロ農家の技をデータ化して、新規参入者などが高度な技術を利用できるようにすることや、クラウドを利用した情報活用により、生産者と実需者、消費者との安心・信頼の構築を図ることなども検討されているそうです。スマート農業が必要とされる背景には、日本の農業の高齢化や新規就農者の不足などがあります。日本の技術を農業分野で活用して競争力を強化し、農業を魅力ある産業とすることで意欲的な若者や女性を呼び込み、その能力を発揮できる環境を創出する狙いがあります。また、農産物の生産をスマートにするだけではなく、日本の技術やノウハウをデータ化・システム化するなどして、新たなビジネスにしていくことも期待されています。また、現在は、2019年に発生した新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、外国人研修生の受入れができないなど、農業現場での人材不足が深刻化する中においても、同農業に注目が集まっているそうです。そのような中、空知総合振興局においても、管内の市町や農業関係機関・団体、生産者が一体となったスマート農業の推進体制の構築が進んでおり、スマート農業のさらなる加速化を図るため、本年4月に空知スマート農業推進室が新設されています。さらに、昨日の北海道新聞には、スマート農業の拠点として、アクセスのよい都心に実験農場を持つ強みを生かし、スマート農業の普及と技術革新を進めるため、北海道大学にスマート農業教育研究センター(仮称)を2022年度中に開設すると掲載されておりました。農業が基幹産業である本市においても、令和3年度の市政報告や第8次深川市農業振興計画の中で、農業労働力の確保や仕事の効率化・省力化を推進するため、スマート農業の導入促進を掲げています。農業の生産現場では、農家戸数の減少や高齢化が急速に進み、熟練の農業者がリタイアしていく中、個人が持つノウハウを消失させることなく、データとしてつないでいくことが必要になり、労働力不足が深刻となっていることから、農作業における省力化の推進とともに、次世代を担う若手農業者への技術の継承などが重要な課題となっている中、本市でスマート農業をどう展開していくのか。新しい技術はどんどん開発されていきますが、新しいものを何でも入れればいいというわけではないようで、本市の農業に適合したものをうまく取り入れ、地域振興につなげていくことが重要となっていくようです。そこで、2点についてお伺いいたします。1点目、スマート農業は、生産コストを削減し、農家所得を上げることが目的とされていますが、導入する際の初期費用は高額とのことです。スマート農業の導入に向けての支援についてお伺いいたします。2点目、農家戸数の減少や農業従事者の高齢化が進む本市において、スマート農業の導入はどこまで進んでいるのかお伺いいたします。
答弁 経済・地域振興部長 宮森栄治(経済・地域振興部長は2023年3月まで)
スマート農業の導入促進につきまして、2点の質問をいただきましたが、関連がございますので、一括してお答え申し上げます。初めに、スマート農業の導入状況について、本市で把握している平成28年以降の状況で申し上げますと、GPSガイダンス装置や自動操舵装置、直進キープ機能付田植機などの機械が全部で126台導入されておりまして、これを単純に市内の農家戸数と対比いたしますと、導入率は約24%となるところでございます。こうしたスマート農業の導入に向けた生産者への支援といたしましては、本市では、これまで機械導入費の30%以内を支援する国の、強い農業・担い手づくり総合支援交付金の活用をはじめ、助成限度額の設定はございますけれども、導入費の25%を支援する深川農業ステップアップ推進事業の実施や、中山間地域等直接支払交付金制度説明会の場を利用してのスマート農業技術の普及・啓発のほか、令和2年度の第5期対策において創設されました生産性向上加算の実施により、その加算金を活用した機械の導入促進を図るとともに、自動走行農機等が能力を最大限発揮するために必要な農地の大区画化等の基盤整備の実施に伴う生産者負担の低減の取組などを行ってきているところでございます。また、JAきたそらちにおきましても、昨年8月にJAきたそらち管内の生産者などで構成するスマート農業技術研究会が設立され、先進地の調査研究のほか、地域で必要なICT技術の協議や導入試験などの取組が行われております。しかしながら、スマート農業の導入に当たりましては、議員御指摘のとおり、機械に係る初期投資が大きいこともあって、農業生産現場への導入率はまだまだ低く、依然として人手に頼る作業や、熟練者でなければできない機械操作を伴う作業が多い状況にございます。このため、今後におきましても、機会あるごとに国に対し予算のさらなる充実を求め、より多くの生産者が補助金などを活用できる環境を整えていくとともに、先ほど申し上げました市の各種支援を継続するなど、本地域へのスマート農業機械のさらなる実装化に向けた取組を推進してまいりたいと考えております。