みんなの議会

深川市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月17日

市立病院の経営状況

2021年6月17日、深川市議会の一般質問で、田中昌幸議員が「市立病院の経営状況」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。

質問者
田中昌幸 議員
答弁者
市長 山下貴史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 13番 田中昌幸

新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、市民の生活に大きな影響を与え続けて1年半になります。その中でも、子供たちの生活に与えた影響は甚大でしたが、今年度に入ってからは、学習活動や学校で行われる当たり前の行事について、大変な御苦労をしつつも実施されております。また、昨年は芸術・文化・スポーツが、いわゆる不要不急とみなされ、大会やイベントが中止され、それぞれの夢や希望が閉ざされてしまったことは本当に申し訳ない思いですが、今年こそは子供たちの夢や希望をかなえていきたいものです。深川市としては、今この時期は、コロナ禍の収束に向けた取組に全力を傾けており、特にワクチン接種については、政府が朝令暮改とも言える不確かな情報の中にはありますが、接種を希望する市民に向けて順調に予約、接種が進められていることに感謝を申し上げます。また、コロナ禍により特に甚大な影響を受けている飲食店関連への支援に向け、周知、手続に大変御苦労されて取り組まれていることに敬意を表します。目の前の課題は多く、現状に対応するだけで大変な時期でありますが、こんなときだからこそ、今の困難を克服した後のこともしっかり見据える、アフターコロナで何をするのか、何ができるのかを準備しておくことも大事なことであります。まずは、今でき得る新型コロナウイルス対策に取り組み、迫りくるコロナ後に向けて、新型コロナウイルス感染症により尊い命を落とされた方の御冥福をお祈りし、感染されている方の一日も早い御快癒を願い、ワクチン接種や医療現場をはじめとする最前線で取り組まれている方、全ての皆さんに敬意を表し、通告に従い一般質問を行います。1番目は、市立病院の経営状況についてお伺いいたします。市立病院の経営健全化については、病院長をはじめ、病院の職員、市の関係する職員、そして市民の皆さんの協力で、一般会計からの資金支援を行いつつ取り組まれており、2016年度、平成28年度から昨年度の2020年度、令和2年度までの深川市立病院新改革プランに従って不断の取組が続けられてきました。これまで、累積不良債務の取消しを目的として、2017年度予算で4億3,000万円、2018年度2億円、合計6億3,000万円の資本強化策が進められるなど、2019年度、令和元年度決算において資金不足額は2億3,156万円まで縮小し、資金不足比率も6.1%まで低減されています。そのような中、市内でも、昨年2月からの新型コロナウイルス感染症対策で、極めて厳しい環境の中で、藤澤院長を先頭に、北空知のセンター病院としての機能を発揮されていることに敬意と感謝をいたす次第です。全国的に、特に北海道でも札幌圏を中心に感染の蔓延がなかなか収束しない中で、市内に若干の感染者がおられましたが、地域の医療崩壊が起きていないことも含め、大変ありがたいことと考えております。深川市立病院は、北空知医療圏域における第二種感染症指定医療機関として、北海道全体で30の病院の一つとしての対応が求められ、4床の感染症病床が指定されておりますが、濃厚接触者や陽性の疑いのある方の病床確保も見込み、4床のところを大幅に病床数を確保して、その体制については万全を期していただいているところであります。その患者さんの治療に当たっては、看護師をはじめ、スタッフの皆さんにとって、細心の注意を払いつつ、大きなストレスを抱えてのことと思います。市民の皆さんにとって、このコロナ禍で、これまで以上に欠かすことのできない地域のセンター病院だという認識、診察から入院治療まで面倒を見てもらえるという大きな安心感など、市立病院に対する信頼感は極めて大きくなったものと考えます。ワクチン接種の予約でも、枠が少なかったとはいえ、市立病院の予約があっという間に埋まってしまったということも、市立病院に対する依存度の高さだと考えます。市立病院には、今後とも将来にわたり持続的に市民及び北空知圏域の住民の皆さんに良質で安定した医療サービスが提供できるよう、医療機能の充実確保が求められておりますし、今回の新型コロナウイルス感染症対策についても、市民のみならず、北空知管内住民のさらなる安全安心の体制を維持していただきたいと思います。一方、病院経営に関して言えば、これまであらゆる努力を重ね、経営健全化への取組を進めてきたにもかかわらず、今回の新型コロナウイルス感染症対策により、経営健全化へ先行きがどうなってしまうのか、非常に心配なところです。ここで質問の1点目、国が指定する第二種感染症指定医療機関として、昨年2月中旬以降、新型コロナウイルス感染症に対応するため、北空知二次医療圏における患者ピーク時を想定しての、さらなる感染症患者の受入れ病床確保の要請を受け対応されてきましたが、空き病床を確保することなどによる国からの補填状況と、診療抑制などによる病院経営の影響についてお伺いします。2点目、2020年度、令和2年度市立病院の決算見込み及び不良債務残高の状況についてお伺いいたします。

答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)

ただいま市立病院の経営状況について2点の質問をいただきましたが、関連がございますので、一括してお答えさせていただきたいと思います。また、途中で出てまいります金額につきましては、100万円単位で申し上げさせていただきます。初めに、空き病床の確保などに対する国からの補填状況についてでございます。深川市立病院は、感染症指定医療機関として、従来、感染症病床4床を確保しておりますが、これに加え、令和2年8月1日に北海道から、新型コロナウイルス感染症受入協力医療機関の指定を受け、北海道が求めるフェーズ1からフェーズ3までの各段階における、推計入院患者数の受入れに必要な空床病床の確保に適宜対応してきているところでありまして、2年度では、フェーズ2としまして、感染患者用に24床を確保したところでございます。これらベッドの空床化に伴う国からの資金の補填状況でございますが、減収を補填するため、国の令和2年度の補正予算において、新型コロナウイルス感染症緊急包括支援交付金等の補助金制度が整備され、それらの制度によりまして、深川市立病院では、感染症病床確保促進事業としての補助金5億8,500万円をはじめとして、8事業に及ぶ補助金の交付決定を受け、2年度決算では、これら補助金の総額が7億2,900万円になったところでございます。次に、診療抑制に伴う病院経営への影響と2020年度の決算見込み及び不良債務残高の状況についてのお尋ねでありました。診療抑制などによる経営への影響につきましては、空床病床の確保のほか、院内にウイルスを持ち込ませないように各種感染対策の強化を図っており、その一例を申し上げますと、緊急性の低い患者さんの入院の制限、手術の延期、家族等との面会の禁止、パーティション等による感染エリアの隔離、そして外来においては、屋外にプレハブの発熱外来の診療施設を設置するとともに、来院者の体調確認や検温、手指消毒の徹底に加え、病院の滞在時間を短縮するため、薬の処方日数を長期化し受診回数を抑制するなどの対策も実施してきているところであります。これらの対策などにより、入院延べ患者数は、前年度の6万667人から1万719人、率にして17.7%減少しまして4万9,948人となり、また外来延べ患者数は、前年度の11万3,056人から3,185人、率にして2.8%減少しまして10万9,871人となったところであります。また、医業収益は、前年度から2億4,700万円減収の35億2,000万円の見込みとなっておりますが、一方で、新型コロナウイルス感染症に関連します減収補填のための補助金収入によりまして、医業外収益として7億5,500万円の増収があり、合わせますと医業外収益は11億5,300万円を見込んでおり、事業収益全体では、前年度より5億1,900万円増の47億8,900万円を見込んでいるところであります。次に、事業費用についてでありますが、前年度に比べ、医師や医療技術者の人員の増、会計年度任用職員制度開始によります給与費の増、そして入院患者数の減による薬品費の減、そして旧透析棟の解体による除却費の増などにより、事業費用全体では前年度から2億9,700万円増加して、47億6,200万円と見込んでおりまして、この収益と費用の差引きの結果、令和2年度では2,700万円の純利益が生じる見込みであります。次に、不良債務残高についてでありますが、前年度末において、これは議員も言われましたが、2億3,200万円でしたが、令和2年度決算においては、4億2,900万円に及ぶ減価償却費など、現金支出を伴わない経費を除いた上で、資本的収支を加味した流動資産及び流動負債から算出いたしますと、4億5,100万円の改善効果が見込まれ、不良債務が全額解消される見込みとなっているところでございます。このように、令和2年度の決算は、コロナ禍でありましても、結果として不良債務が解消されるなど、健全な財政が確保されたところでございます。しかし、その要因は、新型コロナウイルス感染症関連の減収対策などの補助金によるものでありまして、増収対策などの経営努力の結果とは当然捉えていないところであります。したがいまして、今後も気を緩めることなく、引き続き深川市立病院新改革プランをはじめとする増収対策や、医業収益の確保にしっかりと取り組んでまいる所存でございます。

再質問 13番 田中昌幸

2点目の部分で再質問しますが、これまで市立病院の経営に関しましては、いわゆる累積不良債務の解消が最大の目標というか、テーマだったので、私の質問も、累積不良債務がどれだけ減って、残りは幾らぐらいなのかという意味を持った質問ばかりでした。今年度は、まさかの不良債務が解消という形を想像していなかったのですが、累積不良債務がない状態は、しばらく記憶にないと思います。記憶が正しければ、病院を建設する前の年ぐらいに不良債務を一度解消した記憶があるのですが、実際にこの不良債務が解消されるのは何年ぶりなのか、この場でお伺いしたいと思います。

答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)

ただいまの再質問にお答えいたします。議員が御指摘されましたように、平成17年6月の市立病院の供用開始前の15年度決算において、不良債務が解消されております。そのときから今日まで、実に17年ぶりに不良債務が生じない決算を迎えたものでございます。繰り返しになりますが、そうなった理由は、やはりコロナ禍に伴う特殊事情がございますので、病院としては健全経営に向けてやれることをしっかり継続してまいりたいと思っております。なお、蛇足ですが、平成15年度の決算での不良債務解消に当たりましては、特別な理由がございまして、一般会計から繰り出して、それを借り入れて、病院会計が一時的に解消になったという事情をつけ加えさせていただきます。

出典:深川市議会 令和3年第2回定例会 2021年6月17日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる