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深川市議会 令和3年第1回定例会 2021年3月8日

子供の貧困と就学援助

2021年3月8日、深川市議会の一般質問で、近沢弘幸議員が「子供の貧困と就学援助」について質問し、市民福祉部長 安田浩人、教育部長 荒井幸治が答弁しました。

質問者
近沢弘幸 議員
答弁者
市民福祉部長 安田浩人、教育部長 荒井幸治

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 10番 近沢弘幸

次の質問に移ります。子供の貧困と就学援助について。国内総生産、GDPで見れば、日本は世界第3位の経済大国であるが、そのことが必ずしも幸福度が高いとはなりません。貧困には絶対的貧困と相対的貧困の2種類があると言われています。絶対的貧困とは、着るものがない、食べるものがない、住む場所がない、人間として最低限の生活を営むことができない状態。相対的貧困とは、国民の年間所得の中央値の50%に満たない所得水準の人々、金銭的に困っているのは相対的貧困と言います。日本の相対的貧困は子供の生活や将来に大きな影響を与えます。現状に満足で、心の余裕があり、ある程度充実した生活を送っているように見えますが、周囲との比較で、自分は貧しいと不幸感にさいなまれます。外見的には、テレビ、洋服、スマートフォンといった持ち物の有無では貧困世帯と一般世帯との大きな違いは見当たりません。しかし、このコロナ禍で、臨時やパートの職も減り、ひとり親の場合は家事と仕事、育児を一人で行わなければならず、生活はより苦しいものとなります。金銭的な問題だけでなく、日々の疲労やストレスが蓄積されていくと、身体的、精神的な問題にもつながりかねません。どんなに懸命に働いても、働こうと思っても、いろいろな障害があれば、生活困窮者、困窮家庭となってしまいます。相対的貧困率は15.6%で、日本の子供は7人に1人が貧困というデータもあると言われ、日本の貧困問題は深刻です。ひとり親世帯は、子供にも悪影響が出る可能性もあります。人によっては深夜まで仕事をして、子供は一人で過ごさなくてはいけなくなり、コミュニケーションを取る機会が減って、子供の成長過程において心配な要素になります。また、一人では勉強できるが、分からないことがあっても聞くことができず、勉強する習慣も身につかず、学力低下につながる要因が多いのが実情です。さらに貧困が原因で塾や習い事など、学校以外で学習する機会が少ないことも教育格差につながります。勉強できる環境を整えるだけでは解決されないし、勉強する意欲と勉強を続けるにも、心身の健康は健康的な食事でつくられます。今、子ども食堂が広がりを見せて、善意により無料または安い価格で提供されていますが、その活動が新型コロナウイルス感染症の影響で厳しい状況にあることが仄聞されております。貧富の差が子供の学力や健康の差になることが懸念されます。ほとんどの場合、一生その影響が及び、また、貧困が一世代だけでなく、世代を超えて社会を不安定化させる原因となっています。物心両面の支援が必要となります。子供の貧困対策大綱は平成26年1月から施行され、支援策として教育の支援、生活の支援、保護者に対する就労の支援、経済的な支援の四つの重点施策があります。施策の充実により、世帯の収入が高いほど子供の学力も高くなる可能性があり、学力・学歴の差は将来の賃金格差につながるとも言われます。よりよい教育を受けた子供ほど、より多くの税金を納める可能性が高いとも言われます。支援は福祉ではなく、将来への投資と言われる方もいます。国による高校授業料の無償化といったことだけではなく、本市独自の就学援助の充実が必要になっていると考えます。ここで市の取組がどのようになっているのか、2点についてお伺いします。1点目、本市における教育及び経済的な支援について。2点目、市独自の就学援助とそのほか保護者への支援について、お伺いします。

答弁 市民福祉部長 安田浩人(市民福祉部長は2021年3月まで)

子供の貧困と就学援助について、2点の質問のうち、私からは質問の1点目、本市における教育及び経済的な支援についての経済的な支援についてお答え申し上げます。子供の貧困につきましては、その背景には様々な社会的要因が考えられますが、いわゆる親の生活が経済的に困窮している、低所得者であるなどの状況が大きく影響していると考えられます。つきましては、それら親への経済的な困窮に対する支援策、または低所得者世帯に対する負担軽減策といたしまして、本市では、一つ目には上下水道料金の軽減、二つ目にはし尿収集手数料の助成、三つ目には廃棄物処理手数料の減免、ごみ袋等の配付などを行っているところであり、一方、市独自の施策ではありませんけれども、社会福祉協議会が窓口となっております生活福祉資金制度により、生活困窮者世帯等への進学費用などの負担軽減を行うものとして、低所得者世帯の子供が高校や大学等において修学するための貸付けの制度があります。さらには教育支援でもありますけれども、生活保護世帯の子供に対して、義務教育では教育扶助、高等学校等への就学では高等学校就学費、大学等への進学では進学準備給付金などの施策があるところでございます。なお、対象者を拡大しておりますけれども、広い意味で、児童手当をはじめ、児童扶養手当の支給、幼児教育・保育の無償化なども経済的な支援になるものと考えているところでございます。これら経済的な支援のほかに、本市の社会福祉課では生活困窮者自立相談支援事業による生活困窮者に対する相談支援をはじめ、子育て支援推進室でのひとり親家庭に対する母子父子自立支援員による相談支援などを行っており、生活の安定に資するための支援体制の構築にも努めているところでございます。

答弁 教育部長 荒井幸治(教育部長は2023年3月まで)

私からは、質問の1点目、本市における教育及び経済的な支援についてのうち、教育に関する支援について及び2点目の市独自の就学援助とそのほか保護者への支援については、関連がございますので一括してお答えさせていただきます。まず、就学援助につきましては、様々な理由により、生活保護世帯に準ずる程度に困窮していると認められる世帯に対しまして、小中学校に通学する児童生徒が、安心して充実した学校生活が送れるよう、国が就学に必要であると定めた費目に準じまして、学校給食費、学用品費、新入学児童生徒学用品費等、体育実技用具費など、これらの経費を支給する制度でございまして、令和2年度、本市の支給額は約1,450万円を見込んでいるところでございます。質問は、市独自の就学援助の充実の考えについてでありますが、本市では生活保護法による年齢及び世帯人員等による基準額を1.3倍にした額に各種加算額を加えた額を就学援助の認定基準額としておりますが、他の低所得者支援施策で適用しております基準額も生活保護基準の1.3倍としていることや、全道35市中30市でも就学援助の認定に1.3倍より低い係数を使用していることなどから、現在のところ、この1.3倍という係数について変更することは考えていないところでございます。今後、国におきまして、支給単価の見直しや支給費目の追加などがあった場合には、全道各市の状況等を踏まえ、速やかに対応できるよう努めてまいりたいと考えております。また、教育に関する支援といたしましては、生活が困窮している世帯に限定した事業ではございませんが、部活動で参加する中体連の各種大会や吹奏楽コンクールなどへの交通費、宿泊費、参加費等の助成を行っておりますし、自宅から学校までが遠距離の場合には、最寄りのバス停から学校までの定期券を支給するなど、保護者の負担軽減を目的とした本市独自の支援策を実施しているところでございます。

出典:深川市議会 令和3年第1回定例会 2021年3月8日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる