深川市議会 令和5年第1回定例会 2023年3月3日
議事録に件名の記載なし
2023年3月3日、深川市議会の一般質問で、近沢弘幸議員が質問し、市長 田中昌幸が答弁しました。
- 質問者
- 近沢弘幸 議員
- 答弁者
- 市長 田中昌幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 近沢弘幸
次の質問に移ります。農政について。1999年に制定された食料・農業・農村基本法は農政の基本法で、食料の安定供給、農業、農村の多面的機能などを理念として掲げ、政策対象も農業者から消費者、食品産業、国土政策との関連まで広げられております。その第1条では、この法律は、食料、農業及び農村に関する施策について、基本理念及びその実現を図るのに基本となる事項を定め、並びに国及び地方公共団体の責務等を明らかにすることにより、食料、農業及び農村に関する施策を総合的かつ計画的に推進し、もって国民生活の安定向上及び国民経済の健全な発展を図ることが目的とされております。食料・農業・農村基本計画は、食料・農業・農村基本法に基づき、政府が中・長期的に取り組むべき方針を定めたものであり、状況変化等を踏まえ、おおむね5年ごとに変更することとされていて、令和2年3月31日に、新たな食料・農業・農村基本計画が決定されました。基本計画の見直しに当たって、地域をいかに維持し、次の世代に継承していくのか、国内農業の生産基盤の強化が必要、担い手の育成・確保、農地の集積、集約化を進め、規模の大小や中山間地域といった条件にかかわらず農業経営の底上げを行い、幅広く生産基盤の強化を図ると大臣が言っているが、国際貿易交渉が進み、TPP、日EU・EPA、日米貿易協定などが次々に発行され、関税率の引下げ等による国内農業への影響は大きく、加えて、国際的な政情不安や自然災害などで、お金を出しても輸入できなくなってきております。また、燃油、肥料などを海外に大きく依存している我が国は、今の生産資材価格高騰対策では、不十分であります。米対策においても、全国での主食用米の過剰作付に加えて、新型コロナウイルスの影響もあり、需要が大きく減少し、作柄次第で米価の下落がさらに続くのではと、生産者は大きな不安を抱いております。そして、水田活用の直接支払交付金の見直しで、今後5年間に水稲作付を行わない農地は交付対象から除外するとし、生産現場は大きな混乱が生じており、地域の実情を踏まえた対策と、将来にわたる水田農業の持続的な発展のための米政策の抜本的見直しが必要です。酪農畜産、特に乳牛は、バターが不足していると国からの要請で増産したのに、余っているから牛の処分を求めるというのは、あまりにも無策で、国内の農業・酪農を守るため、食糧危機に備えて国内での生産を強化すべきである。乳製品の輸入が国際貿易の中の約束事であっても、輸入枠を全量確保する国際的な義務はないし、全量輸入している国もないと、東京大学大学院の鈴木教授が、日本農業新聞へ寄稿されております。国民の食糧を自国で賄い、不足する分を輸入するようにしないと、ロシアのウクライナ侵攻の政情不安や気候変動による自然災害が多発しているときに、他国に食糧を依存するのは、とても危険でもあります。10年、20年、50年先を見据えた農業政策を、国が責任を持って行うべきと考えます。そこで、2点についてお伺いいたします。1点目、食料・農業・農村基本法の見直しの状況について。2点目、近年の情勢の変化に伴う本市の農業への影響についてお伺いいたします。
答弁 市長 田中昌幸
農政についてお答えします。初めに、1点目の食料・農業・農村基本法の見直し状況についてでありますが、食料・農業・農村基本法は、農政の基本理念や政策の方向性を示すものであり、食料の安定供給の確保、農業の有する多面的機能の発揮、農業の持続的な発展とその基盤としての農村の振興を理念として掲げ、もって国民生活の安定向上及び国民経済の健全な発展を図ることを目的としているものであります。今回、この法律の制定から約20年が経過し、昨今の世界的な食料情勢の変化に伴う食料安全保障上のリスクの高まりなど、国内の農業を取り巻く情勢が制定時には想定されなかったレベルで変化していることから、現在、国において、この基本法を検証し、見直しに向けた議論が行われているところであります。この見直しに向けた議論につきましては、昨年9月に、国の食料・農業・農村政策審議会において基本法検証部会を設置し、これまでテーマごとの有識者ヒアリングや意見交換などにより検討を重ね、現在は、今後20年を見据えた現行基本法の今後の展開方向を整理している段階であり、令和5年度中の改正案の国会提出も視野に、検証・検討が進められているものと承知しております。次に、2点目の近年の情勢の変化に伴う本市の農業への影響についてでありますが、本市の農業は、作付面積・農業生産額ともにおよそ半分を占める主食用米を中心とする水稲作付が主体であり、消費者から求められる責任産地として、日本一の米どころを目標に安心・安全な米づくりを推進しているところであり、生産者の皆さんの並々ならぬ努力も認識しております。こうした中、近年は、経済連携協定の発効に伴うグローバル化、農業生産資材価格の高騰、水田活用の直接支払交付金の見直しなどのほか、人口減少に伴う主食用米需要量の減少、米価の低迷など、非常に厳しい状況にありますが、これら情勢の変化は、主食用米の作付を主体とする本市農業におきましても、農家所得が大きく減少するなど、経営に大きな影響を及ぼし、生産意欲の低下などから、営農の継続に大きな影響が生じることが懸念されているところであります。このため、今後におきましても、市内農業への影響などについてしっかりと見極めるとともに、これら情勢の変化に対応し、水稲はもとより、小麦、大豆、ソバなどの畑作物や野菜、花卉、果樹、畜産などを含め、本市農業が持続的に発展できるよう、関係機関団体と連携しながら、今後の方向性の検討や必要に応じ国に要請するなど、魅力ある農業・農村の構築に向け、努力してまいりたいと考えております。