深川市議会 令和2年第4回定例会 2020年12月9日
いじめの認知
2020年12月9日、深川市議会の一般質問で、松本雅祐議員が「いじめの認知」について質問し、教育部長 荒井幸治が答弁しました。
- 質問者
- 松本雅祐 議員
- 答弁者
- 教育部長 荒井幸治
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 松本雅祐
それでは、3点目、いじめの認知についてお伺いします。全国の小中学校などが2019年度に認知したいじめの件数が前年度より約6万件増え、61万2,496件となり、過去最多を更新したことが、本年10月22日、文部科学省が公表した問題行動・不登校調査で分かりました。国は、2011年に起きた大津市での中学校2年生の男子が、いじめが原因で自殺した事件を受け、いじめ防止対策推進法を2013年に制定し、その後、小中学校へスクールカウンセラーを配置し、けんかやふざけ合いなどもいじめとみなすと積極的に各学校がいじめの認知に努め、いじめの件数が6万件も増えたそうであります。文部科学省は、件数が増えたことについては、いじめを積極的に認知し、解消につなげていると肯定的な評価をしております。件数の内容ですが、特に小学校の増加が著しく、約5万件増えて48万4,545件で全体の79%を占め、中学校では10万6,524件で全体の17%、高校では1万8,352件で3%、そのほかにも特別支援学校では3,075件の報告があったそうであります。この報告の中には、心身に深刻な被害が生じる重要事態も723件含まれ、その件数も最多であったそうであります。いじめを認知した学校の割合は、全国で全体の82.6%で、いじめの対応では、冷やかし、からかい、悪口が小中高ともに最も多く、パソコンや携帯電話などで誹謗中傷されるのは、特に高校生が目立ったそうであります。今回認知されたいじめのうち、約8割は年度末の時点で解消されているという報告でありました。いじめ対策で大切なことは、いじめに苦しんでいる子供たちをいかに早く見つけ、救いの手を差し伸べることができるかであります。そのためには、子供が相談しやすい環境づくりが重要で、相談支援体制の強化が求められます。北海道教育委員会では、いじめや不登校などの学校教育に関する悩みなどについて、児童生徒や保護者から直接相談を受け、問題の解決につなげる北海道子ども相談支援センターを平成27年10月に開設し、相談を受けているそうであります。本市も本年度の教育行政方針で「いじめは、ほんのささいな誤解や行き違いに端を発し、嫌なことをしたり、されたりするいじめへとエスカレートしていきます。いじめ問題は、どの学校においても生じることを認識し、深川市いじめ防止対策基本方針及び各学校が定めたいじめ防止対策方針に基づき、未然防止・早期発見に努め、さらに北空知地域いじめ問題対策専門家会議と連携して、適切な対応に努めます。」といじめに対して強い方針を示されております。私もいじめ問題に関しましては、いじめる側が100%悪いという考えを持っております。そこで、お伺いします。1点目、本市のいじめの認知の取組と認知件数についてお聞かせください。2点目、いじめや人間不信などが原因で、不登校になる児童生徒もいます。本市の不登校の実情、原因も含め、不登校の児童生徒に対しての対応についてお聞かせください。3点目、いじめの芽を摘み、重大事態にならない取組が重要であります。専門家によると「相談支援は、子供たちの不安や混乱を取り除き、積極的・否定的な態度を変える意義がある。」と言われており「他人に話すことで、心が安定し、自分で問題点を整理して、解決方法を見いだすことにもつながる。」と言われております。また、保護者の方の相談もございます。本市の相談体制についてお聞かせください。また、SNSなどを活用した相談体制についての考えもお聞かせください。4点目、いじめと認知した後の対応についてです。当事者を含めどのような行動をするのか。また、解決に至っているのかについてお聞かせください。
答弁 教育部長 荒井幸治(教育部長は2023年3月まで)
いじめの認知について、4点の質問をいただきましたので、順次お答え申し上げます。1点目の本市のいじめの認知の取組と認知件数についてでございます。初めに、いじめの認知の取組についてでございますが、本市では小中学校の全学年を対象に年2回、いじめの把握のためのアンケート調査及び教職員による教育相談などを実施し、いじめの未然防止、早期発見・早期対応の取組を進めているところでございます。アンケート調査では「いじめを受けたかどうか」という問いではなく「嫌な思いをしたことがあるか」などの問いに対して答えていただくほか、自由記載欄を設けまして、相談したいことがあれば記載できるようになっております。各学校では「嫌な思いをしたことがある」と回答した児童生徒一人一人に、丁寧に聞き取りなどを行い、担任だけではなく、複数の教職員で構成する対策委員会を立ち上げ、学校全体の問題として、いじめであるか否かを判断しているところでございます。次に、いじめの認知件数でございますが、議員からの質問の中にありました文部科学省の調査につきましては、今年3月に令和元年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査として実施され、10月22日に全国の状況が公表されたものでございます。この調査によります令和元年度の本市のいじめの件数につきましては、小学校で1件、中学校で14件、合計15件認定したことが報告されております。この調査でいじめと認定した主な内容といたしましては「嫌なことを言われる」、「軽くぶつかられた」、「遊ぶふりをして、たたかれたり、蹴られたりする」といったような内容で、友達同士のトラブルなどが報告されております。また、市が実施しておりますいじめのアンケート調査につきましては、本年度は7月と11月に実施しておりますが、11月の集計がまだ終わっておりませんので、7月のアンケート結果について報告させていただきますけれども、欠席などによりまして16人の児童生徒からアンケートを回収することができませんでしたが、欠席などを除きました児童生徒1,062人のうち、小学生99件、中学生12件の合わせて111件から「嫌な思いをしたことがある」との回答があったところでございます。これらの回答に基づきまして、先ほど申し上げましたとおり、各学校におきまして、1件ずつ児童生徒への聞き取りを行った結果、本年度におきましては、いずれの案件も、いじめの事実がないと確認したとの報告を受けているところでございます。続きまして、2点目の不登校生の実情と対応についてでございます。北海道教育委員会では、道内の不登校の児童生徒が高い水準で推移していることを受けまして、本年8月に児童生徒の欠席に対する対応状況などに関する調査を実施しております。この調査は、7月31日現在で連続、または断続して欠席している児童生徒を、欠席日数が5日から9日、10日から19日、20日から29日、そして30日以上で、それぞれ集計した人数の報告を行う内容となっております。今年度の調査結果では、本市におきましては、小学生は、5日から9日の欠席が12人、10日から19日が2人、20日から29日が2人、そして30日以上が4人、合計20人が5日以上欠席している状況となっております。また、中学生は、5日から9日の欠席が11人、10日から19日が6人、20日から29日が7人、そして30日以上は10人の合計34人が5日以上の欠席となっております。長期にわたり欠席している児童生徒に対しましては、おおむね1週間に1回程度、担任の教師などが家庭訪問を実施し、健康状態の確認と併せまして、学級通信や課題のプリントをお渡しし、学校の状況を伝えながら、登校を促し、出席日数の増加に努めているところでございます。また、長期欠席の理由について確認しましたところ、主なものとしましては、頭痛や腹痛による体調不良、スマホやゲームの長時間の利用や、コロナ禍においての臨時休業による生活リズムの乱れなどにより、起床することができないといったもののほか、保護者の教育方針によるというものもございます。次に、3点目のSNSなどを活用したいじめの相談体制についてでございます。本市のいじめなどの相談体制といたしましては、学校内で教職員やスクールカウンセラーなどが行う面談に加えまして、教育委員会内に子どもと親の相談室、生きがい文化センター内には心の窓少年相談室を設置しておりまして、電話による相談を基本にした対応を行っております。子どもと親の相談室は、スクールソーシャルワーカーが平日の午前8時45分から午後3時30分まで電話での相談を受け付けており、それ以外の時間帯につきましては、留守番電話での対応をしております。また、心の窓少年相談室は、午後1時から午後5時までの間、相談員が電話対応するほか、メールでの相談も受け付けているところでございます。これら相談事業の周知の方法としましては、スクールソーシャルワーカーが毎月1回、児童生徒に向けて配付しております、ふれあいルームという広報紙がございますので、そこに相談電話の番号を記載しておりますほか、教育委員会では12月の冬休みの前に、児童生徒のなやみや心配ごとの相談窓口のお知らせとしまして、教育委員会が設置する先ほど申し上げました二つの相談室に加えまして、北海道が設置しておりますフリーダイヤルによる24時間体制で相談ができます子ども相談支援センターや、警察本部の少年サポートセンターが行っております少年相談110番についても掲載した文書を配付し、周知を行っているところでございます。加えまして、市民福祉部子育て支援推進室が発行しております、子育てに関する相談窓口の一覧やチラシにおいても案内しているところでございます。相談体制につきましては、児童生徒がいつでも相談することにより、不安解消ができるようにするため、広報活動が中心になりますけれども、相談窓口の周知に努めてまいりたいと考えております。また、質問にございましたSNSなどを活用した対応につきましては、現在のところ本市においては実施しておりませんけれども、その活用については国において検討されているということでございますので、その動向を注視してまいりたいと考えております。次に、4点目のいじめの認知の解決の対応についてでございます。学校で実施しましたアンケート調査や教育相談から、いじめであると認知された場合には、当該児童生徒と個別の教育相談を実施し、本人の訴えを聞き取った上で解決に向けて組織的に取り組むため、当事者だけではなく、保護者を含めて、連絡、指導などを行うこととなります。また、いじめは事案が確認されてから解決するまでに相当な期間を要するものでありまして、また一時的にいじめが終息したかに見えても、解決に至っていない場合もあるということでございますから、少なくとも3か月間は当該児童生徒に加え、周囲の状況を注意深く観察し、学校全体で丁寧に対応する必要があるとされておりますので、いじめが確認できた場合には、関係者と連携した上で、解決に向けて丁寧に対応していきたいと考えております。
再質問 8番 松本雅祐
再質問させていただきます。今、しっかりいじめ対策については取り組まれていると実感いたしました。その中で、3点再質問させていただきます。1点目は、私の二つ目の質問の中で、いじめや人間不信などが原因で不登校になることもよく聞かれております。その中で深川市では、小学校が20人、中学校が34人の児童生徒さんが不登校になっている。そして、その理由は、今3点ほどありましたけれども、いじめが原因で不登校になっていることはないのか、この確認が1点目。2点目は、質問の1点目の中で、深川市はアンケートを取って、嫌なことを掌握されております。その中で111件の嫌なことがあったけれども、いじめの実績はここでもないと発言されておりました。ただ、16人の方が回収されていないということは、その児童生徒さんが本当は何で回答しないのかということは突き詰めたのかどうかを確認します。そして、3点目、これは相談体制なのですけれども、深川市でも今、二つの相談体制がありますが、時間帯が朝から昼過ぎ、また夕方ということで、北海道が行っている24時間体制のように、相談する時間も広げると、相談しやすい環境になるのではないか。先ほどありましたけれども、昼夜逆転の子供たちが悩むこともありますので、そう考えますと、時間帯についての取組、何とか工夫できないのか。この3点についてお聞かせください。
答弁 教育部長 荒井幸治(教育部長は2023年3月まで)
3点にわたりまして再質問いただきましたので、お答えさせていただきます。最初に、不登校の生徒の中にいじめの案件はないのかということでございますけれども、こちらにつきましては、学校の調査で報告を受けておりますけれども、学校ではいじめが原因で不登校となっている事実は把握していないとお聞きしているところでございます。続きまして、2点目の実績として、アンケート回収がされていない16人の方の状況はどうなのかでございますが、先ほど申し上げましたとおり、不登校の児童生徒に対しましては、1週間に1回程度、教職員が訪問し、状態を確認しており、その確認している中でも、いじめの案件で不登校となっている事例はないと報告を受けているところでございます。続きまして、3点目の相談の24時間体制を組んではどうかということでございますが、24時間体制を市独自で組むことになりますと、人的配置など大変難しい点が多いと考えておりますので、現状では、電話対応になりますけれども北海道の子ども相談支援センターは24時間利用できることになっておりますので、こちらのPR、周知を積極的に行っていきたいと思っております。
再々質問 8番 松本雅祐
確認も含めて再々質問させていただきます。まず1点目に質問した不登校の児童生徒の理由がいじめではないという報告を受けていると今ありました。ただ、先ほどの説明では、頭痛、腹痛、体調不良ということで不登校になっている。朝起きたときに学校に行きたくないとなるその原因が何かと考えたとき、私はいじめということも原因の中にあるのではないかと考えます。その辺の考えについてお聞かせください。2点目に時間帯の件でございます。これは今、北海道では24時間体制となっておりますけれども、例えば北海道に相談して、その相談した内容が地元の深川市の教育委員会なり、各学校と連携が取れて、解決に向けて進んでいるのか。相談して、それで終わりなのか。その辺の確認を含め、地元で悩んでいる子供たちの声を24時間体制で聞くことは大事ではないかと思います。その辺でもう一度、2点について質問させていただきます。
答弁 教育部長 荒井幸治(教育部長は2023年3月まで)
再々質問にお答えさせていただきます。体調不良等の原因がいじめに起因するものかどうかの調査に関しましては、不登校の方のところへ教職員等が訪問しておりますので、改めて、こういうお話があったことをお伝えしまして、内容を十分に把握できるように学校に伝えてまいりたいと思います。相談の24時間体制につきましては、北海道で相談があった場合には、市に通知は当然来る形になると思いますけれども、先ほど申し上げましたとおり、市独自の体制づくりは大変難しいと思います。