深川市議会 令和2年第2回定例会 2020年6月8日
地域共生社会においての地域づくりについて
2020年6月8日、深川市議会の一般質問で、田畑陽美議員が「地域共生社会においての地域づくりについて」質問し、市長 山下貴史が答弁しました。
- 質問者
- 田畑陽美 議員
- 答弁者
- 市長 山下貴史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 田畑陽美
それでは、通告に従い一般質問させていただきます。地域共生社会においての地域づくりについて。私たちの生活はかつて、地域の相互扶助や家族同士の助け合いなど、生活のさまざまな場面において、ある程度の支え合いの機能が存在していました。また、社会保障制度は、社会の変化に応じて、地域や家庭が果たしてきた役割の一部を代替し、高齢者、障がい者、子供などの対象者ごとに、また生活に必要な機能ごとに、公的支援制度の整備と公的支援の充実が図られてきています。しかし、現在では、高齢化が進み、少子化により人口も減少し続けています。それと同時に、地域、家庭、職場という生活領域における支え合いの基盤も弱まってきていると感じます。また、便利な世の中になったことにより、情報社会がもたらすデメリットとして信憑性のない情報なども多くあることから、個人を守るため人との接点を避ける方も多く、人と人とのつながりが失われることで、私たちの生活の質は低下するとともに、地域から孤立する人も少なくありません。つながりを再構築することで、人生におけるさまざまな困難に直面した場合でも、誰もが役割を持ち、お互いが配慮し存在を認め合い、そして時に支え合うことで、孤立せずにその人らしい生活を送ることができるのではないかと思います。このような社会構造や暮らしの変化に応じて、制度・分野ごとの縦割りや、支え手、受け手という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えつながることで、住民一人一人の暮らしの生きがい、地域をともにつくっていく社会を目指していく、それこそが今求められているものの一つだと思います。少子高齢化が進み、人口減少が続く中、多くの分野において専門的支援が提供されておりますが、地域づくりにおいて、行政だけでの取り組みでは負担も大きく、難しいことも出てくると思われます。そこで、2点について質問させていただきます。1点目、今日の暮らしの安心だけではなく、中長期的な暮らしの見通し、住民がいつまでも安心して暮らしていける、持続可能な地域づくりを目指すため、地域住民の地域の課題など、多様な参加の機会を生み出すことを通じて、自分が暮らす地域に関心を持つことにつながり、地域やコミュニティーそのものを支えることにもつながり、お互いを気にかけ支え合う関係性が育まれるのではないかと思われますが、行政と地域住民のつながりについて、市の考えを伺います。2点目、どのような場においても相談窓口が不可欠と言えますが、現在における状況と今後の取り組みについて伺います。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
ただいま地域共生社会においての地域づくりということで、2点の質問をいただきました。初めに1点目でありますが、地域住民と行政との多様なつながりの必要性についてであります。高齢化や人口減少が進んでいる社会においては、人々が暮らしていく上での課題は、さまざまな分野の問題が絡み合って、複雑化してきております。 例えば家に引きこもっている無職独身の中高年の子供たちを抱える高齢者の問題、いわゆる8050問題や、介護と育児の問題に同時に直面するというダブルケアと言われる問題など、世帯が抱える問題が複雑化してきていることが全国的に表面化しておりまして、高齢化が進む本市においても大きな課題の一つと受け止めているところでございます。国は、これらの課題に対応するため、地域共生社会の構築に向けた考え方を示しておりまして、社会・経済活動の基盤である地域、そして生活の基盤である地域の底力を生かして、住民一人一人が生きがいを持って暮らしていける地域づくりを推進するとしているところであります。また、本市では、第五次深川市総合計画において、福祉や経済など各分野における施策の推進に共通した行政手法として、市民と行政との協働の一層の推進により、協働のまちづくりに取り組んでいくことにしておりまして、各種事業を実施しているところであります。住みよいまちづくりは、行政や市民のどちらか一方だけが頑張ってもなかなか実現できるものではないと思います。自分たちが住んでよかった、住み続けたいと思えるまちをつくっていくためには、市民と行政がともに知恵を出し合い、力を合わせていくことが本当に重要であると認識いたしております。さらに、本市が目指す協働については、市民と行政が地域の課題に対し、ともに考え協力しながら取り組んでいくということであり、日ごろより行政運営にご尽力いただいております各地区の町内会組織、あるいは地域施設の運営主体である各コミュニティ振興会などの各種団体と今後もしっかりと連携していくほか、広く市民等の意見を聞くために設置しております深川市協働のまちづくり推進市民協議会の中で、いろいろアイデアを募るなどして、今後においても地域における諸課題について、いろいろな議論をしていきたいと考えているところであります。2点目の相談窓口の現況と今後の取り組みについてでありますが、本市における行政相談窓口といたしましては、福祉、介護、保健医療、住まい、就労、教育など、それぞれの分野ごとに窓口を設置して対応いたしております。現状といたしましては、複合的な課題を抱える方の相談がある場合には、最初に相談を受けた部署が中心となりまして、関係する部署が連携して、相談に来られた方へ適切に対応する体制を取っておりまして、個別の相談に来られた方のケースに応じて、丁寧な対応に努めているところであります。一方、国においては、複合的な課題を抱える方への支援や、制度の隙間の問題など、既存の制度による解決が困難な問題の解決を図るため、地域住民による支え合いと公的支援が連動した包括的な支援体制の構築を目指し、地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法等の一部を改正する法律によりまして、平成29年5月に社会福祉法が改正されたところであります。この社会福祉法の改正では、地域住民の複合化、複雑化したニーズに対応するため、各市町村において、断らない相談支援、参加支援、地域づくりに向けた支援の三つの機能を一体的に取り組むように求められております。本市においても、複合的な課題を抱えてどこへ相談に行ったらよいのかわからないといった事例に適切に対応するため、幅広く相談を受け止める、断らない相談支援窓口の体制について、実際にどのような整備がふさわしいのか、しっかり検討を進めてまいる予定であります。
質問 6番 田畑陽美
インクルーシブ防災について。深川市では、災害予防対策、災害応急対策及び災害復旧・復興対策などの防災対策を推進し、地域並びに市民の生命、身体、財産を保護することを目的とした深川市地域防災計画が策定されています。先日も深川市防災ガイドブックが新しく作成され、ハザードマップも加え、大変わかりやすいものでした。日々の積み重ねがとても大切になってくることから、これから大いに活用させていただきます。地域防災計画において、災害に応じて改定が行われ、力強いものになっていると思いますが、避難や情報取得が困難な障がい者が深刻な被害に遭いやすいという状況があります。まだ記憶に新しい東日本大震災においては、障がい者の死亡率が住民全体の2倍以上であったこと、またそれらがふだんからの備えと周囲の支えがあれば助かっていたかもしれない命だったことからも、地域社会の重要な一員だということを日ごろから認識することがとても大切なことになってきます。以前の防災に関する質問の答弁の中に、自ら避難することが困難な方の名簿を作成しているとありましたが、それらを実効性のあるものとして機能させることも必要になってくると思います。