深川市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月10日
地域における高齢者の雇用
2019年12月10日、深川市議会の一般質問で、田畑陽美議員が「地域における高齢者の雇用」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。
- 質問者
- 田畑陽美 議員
- 答弁者
- 市長 山下貴史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 田畑陽美
それでは、通告に従い一般質問に入らせていただきます。最初に、地域における高齢者の雇用について伺います。高齢化の進展に伴い、より長く働ける社会を目指して、さまざまな政策が実施されてきています。高年齢者雇用安定法もその一つであり、高年齢者の雇用の機会の確保を目的とした法律で、高年齢者の雇用安定、定年退職者などの就業機会の確保、雇用促進を目的として1971年に制定され、何度も改正、強化を繰り返し、そのたびに雇用促進の対象となる年齢層が徐々に引き上げられてきています。そのような中、人生100年時代を迎え、働く意欲がある高齢者がその能力を十分に発揮し、年齢にかかわりなく活躍できる社会の実現に向けた環境整備が求められています。このため、事業主による雇用・就業機会の確保、再就職の促進、多様な就業機会の確保などの観点から、高齢者の雇用・就業機会の確保に関する検討が必要となっており、令和元年6月21日に閣議決定された成長戦略実行計画の中にも、全世代型社会保障への改革として、70歳まで就業機会確保の現状と対応の方向性といった高齢者の雇用関係も記載されております。現在、事業主の義務である65歳まで希望者全員の雇用確保措置などで、65歳までの雇用機会が確保されていますが、令和6年度末に労使協定による継続雇用制度の対象者基準を適用できる経過措置は終了するそうであります。そういったこともあり、今後70歳までの就業機会の確保の検討を図ることとなっているようです。65歳以上への継続雇用年齢の引き上げについては、70歳までの就業機会の確保を図り、高齢者の希望・特性に応じて多様な選択肢を整えるとしています。また、病気予防や介護予防についての保険者のインセンティブ強化であり、これまでの公的保険は病気になった方に対する治療費、要介護になった方の介護サービス費を中心に支出を行ってきております。他方、人生100年時代と言われておりますが、病気予防や介護予防の役割が増加しており、予防には健康寿命の延伸、個人の人生・生活の質の向上、高齢者の活躍促進といった多面的な意義があるとしています。また、現状におきましては、2050年に日本の人口は約1億人まで減少する見込みであり、他方、高齢者の体力、運動能力は、この10年強で5歳若返っている。歩行速度については10年で10歳若返っている。このため、健康状態だけで見ると、高齢者の就業率は、現在より大幅に高い水準になる余地があるとの分析があるとのことです。このような中、60歳以上の方で70歳以降まで働くことを希望している高齢者は8割に上っています。ただ、高齢者が希望する就労形態は、男性でも4割弱、女性は7割がパートタイムを希望しており、多様な働き方のニーズが存在しております。70歳までの就業機会の確保を進めていく上で、高齢者のモチベーションや納得性に配慮した、能力及び成果を重視する評価・報酬体系構築の支援、地方公共団体を中心とした就労促進の取り組み、キャリア形成支援・働きながら学ぶ教育の推進、高齢者の安全・健康の確保など、高齢者が能力を発揮し、安心して活躍するための環境を整備し、また、女性会員の拡充を含めたシルバー人材センターの機能強化など、中高年齢層の女性の就労支援を進めるとしています。しかし、その一方、70歳まで就業機会を確保したとしても、同時に年金開始年齢をおくらせるのではないかという声もあるそうです。実際には、年金の支給開始年齢を引き上げる話は出ていないということですが、今までのことを考えると、懸念を抱く人が多いのも事実であります。少し話がそれてしまいましたが、そこで2点についてお伺いいたします。深川市における高齢者の雇用状況についてお伺いいたします。2点目、深川市として高齢になっても地域で働き続けられることが今後の課題とも言えますが、今後の方策について伺います。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
地域における高齢者の雇用についての質問にお答えいたします。1点目の高齢者の雇用状況についてであります。少子高齢化の進展によりまして、企業は新卒者など若年の就業者の採用が難しくなる中、豊富な経験と知識を有する高齢者は大変重要な存在になってきております。国においては、働く意欲がある高齢者が、その能力を十分発揮できるように、高年齢者等の雇用の安定等に関する法律を改正いたしまして、平成25年4月からは、65歳までの雇用確保措置といたしまして、企業はそれぞれ定年の撤廃、あるいは定年年齢を65歳へ引き上げる措置を講ずるか、または希望者の再雇用を行う、このいずれかの措置を講じなければならないと、この法律改正により定めたところであります。そこで、市内の高齢者雇用についてでありますが、市の独自調査といたしまして、2年に一度実施しております労働基本調査では、これは最新のものは平成29年度調査になりますが、設問の一つとして、正規雇用者の年齢別従業員数について聞いており、これについての回答を見ますと、全従業員のうち、65歳以上の従業員の占める割合は、先ほど申し上げた法律改正前の23年度においては3.2%が65歳以上の従業員が占める割合、そして法律改正直後の25年度についても、やはりその割合は3.2%、そして27年度は4.8%、そしてさらに29年度は5.4%と増加してきておりまして、少しずつではありますが、市内企業の中でも、働いておられる65歳以上の方々がふえている状況にあるものと見ているところでございます。次に、2点目の高齢者の雇用に対する今後の方策についてであります。北海道労働局発表のことし6月1日現在での令和元年高齢者の雇用状況の集計結果によりますと、65歳までの雇用確保措置のある企業は99.8%となっておりますので、ほとんど全てがそういう措置をしております。一方、66歳以上の方も働くことができる制度となっている企業については、31.3%にとどまっております。また、厚生労働省が公表しております2040年までの就業者シミュレーションでは、2017年については就業者数が6,530万人で、このうち60歳以上の就業者数は1,329万人でありまして、全体就業者数の約20%となっておりますが、将来、2040年までの経済成長と労働参加が十分進まなかった場合、すなわち経済がゼロに近い成長で、かつ労働市場への参加が思わしくない、進まないといったケースの場合の就業者数のシミュレーションでは、就業者数は5,245万人に減少するということになり、そのうち60歳以上は1,319万人で、全体の約25%を占める数字となっているわけであります。また、経済成長と労働参加が十分進む、高成長が実現して労働市場への参加も進むといったケースでは、就業者数はもちろんふえるわけでありまして、その数は6,024万人で、このうち60歳以上の人の数は1,795万人で、全体の約30%を占めるとなっております。しかし、いずれのケースも60歳以上の労働力の比率が2017年と比較して大きく上昇するという推計結果となっているところでございます。このため、少子高齢化の進む中、経済の活力の担い手として、社会においてますます高齢者の労働参加が期待され、その豊富な知識や経験を活用することが大いに求められているところであります。そこで、本市といたしましても、人口減少、少子高齢化が進む中にあって、高齢者の雇用は大切な視点であると考えております。現在、深川商工会議所などの団体とも連携して、市内企業・事業所に対しまして、高齢者雇用の際の雇用開発助成金や、高齢者雇用を行うための助言が得られる高年齢者雇用アドバイザー制度、これは国の支援措置でありますが、こういった国の支援措置につきまして、できるだけわかりやすく事業主に情報提供ができるように、その周知に努めているところであります。いずれにいたしましても、繰り返しになりますが、高齢者が意欲と能力のある限り、生き生きと働き続けられる社会の構築、これは本当に重要なことと考えておりますので、引き続き高齢者の雇用促進に十分意を用いてまいりたいと考えております。