深川市議会 平成30年第1回定例会 2018年3月7日
「家族農業の10年」という国連の決議について
2018年3月7日、深川市議会の一般質問で、松原和男議員が質問し、市長 山下貴史が答弁しました。
- 質問者
- 松原和男 議員
- 答弁者
- 市長 山下貴史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 松原和男
日本共産党の松原でございます。一般質問をさせていただきます。通告に基づきまして、最初のテーマは、「家族農業の10年」という国連の決議についてでございます。私は、旧納内村の生まれであります。農業のまちで育ち、家庭は農家ではありませんが、農業発展の恩恵をいただき成長しました。小学校入学時は、農耕馬がプラウをひいて、春起こしをしておりました。中学生で耕運機・テーラー、小型トラクターが登場し、高校生の時には、大型に進化、バインダーなどの刈り取り機、乾燥機が出現しました。成人に至り、田植え機、コンバインなど現在の稲作風景が定着しました。まさに戦後日本の農業の発展とともに成長し、農業生産の進歩、その恩恵を直接、間接にいただいた世代であります。友人、知人に農業者が多数おり、既に次世代に継承した仲間もおり、親から家業を引き継ぎ、次へと手渡していく姿に敬意とともに、ある意味でうらやましい思いを抱く次第です。しかし、私が大人になったころから、日本の農業に対する風向きが、減反政策の名のもとに少し変わってきたように感じました。その後、歴代政府により、さまざまな「嫌ならやめろ」と言わんばかりの政策が実施され、基幹産業である農業の危機、国民の食料自給の危機、営農者が先行きに大いなる不安を抱く事態になっています。つまり、我が国の風土が守り育ててきた家族農業の危機がひたひたと押し寄せていると懸念するのは私だけではないはずです。過去、空知には幾多の炭鉱がありました。エネルギー政策の名のもとに全てがなくなりました。まちも人も文化も地域から消滅した地域、生計を支える産業の消滅で、人口が減少し、幾多のまちが苦渋しております。日本の農業を外交交渉の取引材料にしてはいけません。農業は、国にとって食料安保、独立性のかなめであります。そしてもう一つ、国土保全の重要な役割、とりわけ水稲栽培は国の水がめ、ダムの役割を果たしております。ドイツ、フランスでは、国土保全と国土独立のかなめとして農業の価値が見直され、国民の意識もその方向へ向かいつつあると聞いております。日本の農業への国際的評価は、技術的進歩と伝統的農法との調和を家族経営の中で達成していると認められ、世界の農業生産の85%を家族農業が支えている中で、日本の家族農業は世界の理想形であると国連が評しております。国連は、2014年の「国際家族農業年」に続き、昨年12月、「家族農業の10年」と定め、議決されました。農業を基幹とする当市の市長として、大いなる応援を得たと思える「家族農業の10年」という国連決議をどのように受けとめているか。歴代政府とのそごも感じますが、感想と対応を伺います。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
ただいまの国連の「家族農業の10年」についてということで、2014年に続き採択された「家族農業の10年」に対する感想と対応についてのお尋ねであります。初めに、「家族農業の10年」についてでありますが、これは議員の質問にもありましたが、国連が2011年の国連総会におきまして、世界の飢餓撲滅と天然資源の保全において、家族農業が大きな役割を果たしていることを広く世界に周知することを目的に、2014年を「国際家族農業年」とすることを定めたわけであります。これを受けて、国連食糧農業機関、通称FAOでありますが、ここが家族農業をテーマとした世界食料デー式典というのを開催するなど、取り組みが行われたところであります。2014年の「国際家族農業年」以降、FAOなどの国際機関や国際NGOなどが「国際家族農業年」を延長する「家族農業の10年」の設定を求めて、国際的なキャンペーンを展開したところ、各国・各地域で議論が大いに盛り上がりまして、昨年12月20日の国連総会本会議において、日本政府を含む国連加盟国104カ国の賛成のもと、国際連合は2019年からの10年間を「家族農業の10年」と定めることを決定したと承知いたしております。このことは、これまで家族農業を主体として、社会経済の変遷などに対応しながら、地域の農業や農村を維持発展し、そして我が国の国民に食料を安定的に届けるという極めて重要な役割を果たしてきた我が国の、そして北海道及び本市の農業者、関係者にとって、大変勇気づけられる歓迎すべき決定であると考えております。このことを受けまして、本市といたしましては、平成29年3月末で98%と本市の大宗を占めると言ってもいいぐらい高い割合を占める家族経営を主体とする農業の担い手が、将来に夢と希望を持って営農に取り組むことができるよう、担い手の確保・育成や、生産振興、消費拡大、農地基盤の整備などといったさまざまな施策の適時適切な推進に本市として努めてまいりたいと考えているところでございます。