深川市議会 平成29年第4回定例会 2017年12月11日
新学習指導要領の整備状況
2017年12月11日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「新学習指導要領の整備状況」について質問し、教育長 早川雅典が答弁しました。
- 質問者
- 辻本智 議員
- 答弁者
- 教育長 早川雅典
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 辻本智
最後の質問です。平成31年度から本格的に始まる新学習指導要領の準備状況についてお伺いいたします。文部科学省の移行スケジュールによりますと、本年度は周知徹底の年度となっています。小学校は来年から2年間を移行期間として平成32年度からの全面実施、中学校にあっては、33年度からの全面実施となります。質問の1点目ですが、本年度に学校現場と保護者の中ではどのような取り組みをなされたのか、とりわけ、先行実施される道徳の特別教科化と外国語学習の準備状況についてお聞かせください。また、来年度からの移行期間の考え方についてもお示しいただきたいと思います。質問の2点目、特に小学校での英語教科対応に関しましてお聞きいたします。先ほど申しましたように、小学校での移行期間は2年間であります。市内の小学校は6校配置されており、その中には、多度志がそうでありますけれども、複式学級での授業が行われております。教育委員会としては、当面は小学校の現状規模を維持する方針でありますから、そうした6校体制での英語活動、外国語学科の導入となりますと、現場だけでの対応には限界があるのではないかと心配しております。特に、小学校での英語教科については、現場の教師が持つ専攻教科免許での対応だけで、果たして授業展開が安定したものになるか大変危惧されるところです。現在、外国語教育については、義務教育だけでなく、高校とその先の大学受験までの一貫した体系の中で、今後重点科目とする文部科学省の方針が出ています。こうした外国語教育に向けた整備は、行政としても積極的に対応すべき課題であると考えますが、深川市教育委員会として、英語教員の加配、あるいは英語専科教員の学校間交流等、考え方についてお聞かせください。3点目、来年度以降の学校経営への影響見通しについてお尋ねします。今まで述べましたように、新たな教科の導入により、年間の授業時間数も増加されることになると思います。これまでに行ってきた運動会や学習発表会の準備等に費やす時間あるいは総合学習に振り向ける時間数などに変更が出てくるのでしょうか。新学習指導要領実施に向けた学校経営の影響見通しについてお聞かせください。
答弁 教育長 早川雅典(教育長は2020年3月まで)
新学習指導要領の整備状況について3点ご質問いただきましたので、順次お答えを申し上げたいと存じます。初めに、1点目の本年度の取り組み内容、先行実施されます道徳の特別教科化と外国語学習の準備状況、さらに来年度からの移行期間の考え方についてでございます。新学習指導要領の実施に先立ち、来年度から小学校において道徳の教科化が先行して実施になりますことから、本市といたしましても、本年8月に平成30年度から使用いたします道徳の教科書を岩見沢市を除く空知管内各市町で構成いたします北海道第5採択地区教科用図書採択教育委員会協議会において採択したところでございます。文部科学省や北海道教育委員会が作成いたしました授業づくりのための資料等を活用するなどいたしまして、各学校において道徳教科推進教師を中心に、全校体制で教員の研修や指導計画の作成に取り組んでいるところでございます。新学習指導要領では、小学校における外国語活動及び教科としての外国語の授業時数について、5年生、6年生の授業時数、1時間は45分とする単位時間でございますけれども、これまでの2倍の年間70時数に、また新たに3年生、4年生でも、年間35時数の増となるものでございます。文部科学省からの通知では、移行期間中である平成30年度と31年度の2年間につきましては、年間15時数の増加にとどめる方法なども示されておりますが、他市との対応が異なることでの、例えば、転出する児童への影響ですとか、全面実施となる32年度に、再度時数の調整あるいは指導計画の策定等の負担が発生するといったおそれがございます。このことから、本市教育委員会といたしましては、校長会とも十分協議、確認するとともに、各学校において、教頭先生あるいは教務主任、担当教諭等とも十分協議を行いまして、段階的な時数増の方法ではなく、平成30年度から市内全ての小学校におきまして全面実施と同じ35時数の増とすることに決定したところであります。また、移行期間中の2年間において、授業の構成あるいは指導方法などについて順次改善、検討を加えながら、32年度からの全面実施に備えていく考えでございます。なお、これら教育課程の変更等につきましては、懇談会などの機会を捉えまして、各学校から保護者の皆様へお伝えしているところでございますけれども、新年度に向けまして、引き続き保護者の皆様などへの周知に努めてまいる考えでございます。次に、2点目の小学校での英語教科対応についてでございます。小学校では、外国語活動及び教科としての外国語においても、学級担任の教員が授業を担うことになりますが、本年8月の中央教育審議会の、学校における働き方改革に係る緊急提言では、国に対しまして、特に小学校の授業時数が増加する新学習指導要領への対応といたしまして、教員の担当授業時数の軽減や授業準備の充実に向け、専科教員を充実させるよう示されたところであります。文部科学省におきましては、平成30年度予算概算要求におきまして、小学校専科指導に必要な教員の充実が挙げられており、どの程度の充実となりますかは、現時点では明らかにはなっておりませんが、本市といたしましては、来年度に向け、2人の専科教員の加配を北海道に現在申請しております。この専科教員には、各担任の授業の補完あるいは使用する教材や指導計画の作成と各学校での共有化、あるいは小学校と中学校の英語教師における指導方法の実態の交流ですとか、指導方法の工夫、改善等について協議いたしまして、質の高い授業の実施、学級担任との連携によるきめ細かな指導の充実を図りたいと考えております。ただし、この加配の要求につきましては、北海道教育委員会の人事異動の結果、決定されるということでございます。そこで、深川市教育委員会といたしましては、教員を補助し、ともに授業を行う外国人の英語指導助手、ALTの増員の必要性についての検討あるいは小学校教員一人一人の指導力の強化に向けまして、英語指導の専門家を招いての研修会の実施や、北海道教育委員会などが主催する研修会等への積極的な参加など、さまざまな研修の機会を設けまして、来年度以降の外国語教育の充実に努めてまいりたいと考えているところでございます。次に、3点目の来年度以降の学校経営への影響見通しについてでございます。新学習指導要領では、外国語活動及び外国語の授業時数が増加いたしますが、他の教科等の時数が減少するものではございません。文部科学省におきましては、2年間の移行期間に限り、総合的な学習の時数を削って外国語活動に振り向ける方法も可としているわけでございますけれども、総合的な学習は各学年の内容に系統性を持たせて積み上げてきておりまして、2年間だけ一部を実施しないといった対応はその系統性を損なうことにもなります。このことから、本市といたしましては、前段申し上げましたように、校長会との協議において、総合的な学習の時間を削るという方法はとらないことにしております。このため、必要となる授業の時数につきましては、学校行事に係る日程の効率化あるいは午前授業などで削られている時数の見直し、そして、授業が行えない場合に備えて確保してございます余剰時数の一部を活用することなどによりまして生み出し、週当たりの授業時数をふやさないと、こういったことを基本としながら、それぞれ各小学校の実情に沿って、児童の教育活動に支障のないよう確保していきたいと、このように考えているところでございます。いずれにいたしましても、教育委員会といたしましては、各学校が、この移行期間中における教育課程の編成、実践を適切に行う中で、新学習指導要領のもとで、子供たちにとりまして、よりよい学習環境が形成されますよう努めてまいりたいと考えております。