幕別町議会 令和元年第4回定例会 2019年12月12日
新学習指導要領へ変わることに対する対応について
2019年12月12日、幕別町議会の一般質問で、荒貴賀議員が「新学習指導要領へ変わることに対する対応について」質問し、教育長 菅野勇次、教育部長 山端広和、学校教育課長 宮田哲が答弁しました。
- 質問者
- 荒貴賀 議員
- 答弁者
- 教育長 菅野勇次、教育部長 山端広和、学校教育課長 宮田哲
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 8番 荒貴賀
通告に従いまして、質問いたします。新学習指導要領へ変わることに対する対応についてであります。国連子どもの権利委員会は、日本の教育は「過度な競争教育」によるストレスによって、子どもたちの心や体の成長発達がゆがめられていると厳しく指摘しました。今日、事態はよくなるどころか、点数で評価する競争はますます強まり、こうしたもとでいじめや不登校など大きな社会問題になっています。さらに、教育への管理が厳しくなり、教員の業務が多忙化する中で、子どもたちと向き合う時間さえ確保できないなど深刻な状況にもあります。2020 年度から本格実施される新学習指導要領は、従来の各教科の上にプログラミングが加わるなど、内容の変更にとどまらず、新たに英語などが加わり、教師の負担を増やすことになります。現場では学習指導要領が変わることから、移行期間の間に研修を重ね、試行錯誤を繰り返しながら進めているかと思いますが、教師用指導書・教科書などの教材は重要で、教育委員会のバックアップも欠かせません。教師の負担軽減を図り、教職員の命と健康を守り、行き届いた教育環境の整備について、以下の点を伺います。①教育委員会として、新学習指導要領の評価は。②新学習指導要領に対する町の支援は。③教職員の業務改善化、負担軽減を図る「校務支援システム」の全小中学校への導入の考えは。④教員増と少人数学級の実現を国・道に求めること。以上です。
答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)
荒議員のご質問にお答えいたします。「新学習指導要領へ変わることによる対応」についてであります。各学校において編成される「教育課程」の基準となります学習指導要領は、教育基本法に定める「教育の目的」の実現を図るため、社会や子どもたちの変化を踏まえて、おおむね 10 年に1度改訂され、平成 29 年度に改訂された新学習指導要領は、小学校では令和2年度から、中学校では3年度から全面実施することとなっております。新学習指導要領では、小学校からプログラミング教育を進めることとしており、コンピューターで文字を入力するなどの学習の基盤として必要となる、情報手段の基本的な操作を習得するための学習活動や、プログラミングを体験しながら、コンピューターに意図した処理を行わせるために、必要な論理的思考力を身につけるための学習活動を計画的に実施することになります。また、小学校における外国語活動では、3、4年生で 35 単位、外国語については、5、6年生で70 単位が新たな教科として位置付けられ、教育委員会といたしましては、昨年度からの移行期間において、小学校教員の外国語の授業支援として、国際交流員2名による巡回指導に加え、英語指導助手1名を配置し、生の英語に触れることで、児童だけではなく、教員の英語力と指導力向上に努めてきたところであります。ご質問の1点目、「教育委員会として、新学習指導要領の評価は」についてであります。学習指導要領の改訂に当たっては、文部科学大臣の諮問機関であります中央教育審議会の議論の中で、判断の根拠や理由を明確に示しながら、自分の考えを述べることなどについて課題があることや、学ぶことと自分の人生や社会とのつながりを実感しながら、みずからの能力を引き出し、学習したことを生活や社会の中で課題解決に生かしていくという面に課題があるとされました。平成 29 年3月に改訂となりました新学習指導要領では、これまで中心となっていた学習の内容、すなわち「何を教えるか」ということにとどまらず、教育課程全体や各教科等の学びを通じて「何ができるようになるのか」という観点から、育成すべき資質・能力を整理しております。具体的には、三つの柱で整理されており、一つ目に、生きて働く「知識・技能」の習得、二つ目に、未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力など」の育成、三つ目に、学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力、人間性など」の涵養とし、児童生徒が学習に取り組む目的や意義を明確化したところであります。その上で、こうした資質・能力を育むため、教育課程の編成に際して各学校の特色を生かした「カリキュラム・マネジメント」の実施に努めることや、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善に取り組むことなどを求めているところが、これまでの学習指導要領と大きく異なる点であります。学習指導要領につきましては、教育課程の基準として、全国的に一定の教育水準を確保し、実質的な教育の機会均等を保障するものであり、現在の時代背景や課題を見据えて改訂された新学習指導要領は、将来、予想困難な時代になっても、子どもたちが変化を前向きに受けとめ、主体的に向き合い、その過程を通してみずからの可能性を発揮し、よりよい社会と幸福な人生のつくり手となっていくための指針となるものと考えております。ご質問の2点目、「新学習指導要領に対する町の支援は」についてであります。新学習指導要領では、小学校からプログラミング教育が導入され、さらに小学3、4年生では外国語活動、5、6年生では外国語が教科としてスタートいたします。プログラミング教育につきましては、移行期間において、町教育振興会や十勝教育研修センター主催の研修会、各学校における校内研修の中で、ソフトウェアを活用しながら、教員みずからがプログラミング教育を体験したり、授業の中で取り入れるなどの取組を進めているところであります。さらに、今月 13 日には、町と連携協定を締結しております北海道科学大学から講師を招き、「授業で簡単にできるプログラミング教育」と題して、教材等を使用しなくてもプログラミング的思考を学習できる授業手法やテクニックなどを学ぶための研修会を教育委員会主催で開催いたします。今後におきましても、さまざまな教科の中で教員が無理なくプログラミング教育に取り組むことができるよう、より多くの研修機会の提供に努めるとともに、他市町村の事例などを参考に取組を進めてまいりたいと考えております。また、外国語活動及び外国語につきましては、今後におきましても、引き続き北海道教育委員会の加配事業の活用や国際交流員の派遣、小中一貫教育における中学校教諭の小学校への乗り入れ授業を通して、小学校教員が外国語の授業に携われるよう支援を行うとともに、十勝教育研修センターや北海道立教育研究所で実施する研修講座の参加により、外国語指導に関する教員の資質向上に努めてまいります。ご質問の3点目、「教職員の業務改善化、負担軽減を図る「校務支援システム」の全小中学校への導入の考えは」についてであります。校務支援システムは、児童生徒の基本情報などの学籍管理のほか、成績や指導要録などの成績管理、児童生徒の健康診断等を記録する保健管理など、グループウェアの活用による情報共有を含め、業務全般を実施するための機能を装備しております。文部科学省が公表した、「平成 30 年度学校における教育の情報化の実態等に関する調査」によりますと、小中学校における校務支援システムの整備率は、全国で 55.4%であり、北海道においては 44.6%となっております。校務支援システムを導入するメリットにつきましては、一度入力したデータを複数の機能、帳票に連携させることにより、出席簿や通知表、指導要録などの帳票作成時における計算や転記によるミスを軽減することができるなど、情報の一元管理や共有が可能となり、業務の負担軽減に加え教育の質的向上が期待できると言われております。一方で、システムを導入しても、教員によって活用する意欲などに違いがあることにより、「導入したのに使われない」「情報の共有を妨げ、情報が正確に伝わらない」などの弊害が生じている事例もあるところであります。校務支援システムの導入に当たっては、さまざまな業務を見直すとともに、従来の無駄や非効率な部分を排除することが重要であり、加えて業務フローの見直しや規定の改定、各学校間においての業務を標準化しなければ業務改善につなげることができないものと認識しております。教育委員会といたしましては、教職員の働き方改革を進めていくため、校務支援システムの導入は有効な手だてであると考えておりますが、先進的な取組等を調査・研究した上で、今後、小中学校とも協議を重ねながら、校務支援システムの導入に向け、検討してまいりたいと考えております。ご質問の4点目、「教員増と少人数学級実現を国・道に求めること」についてであります。公立の小中学校の学級編制につきましては、「公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律」により、1学級の児童・生徒数について、昭和 55 年度に 40 人と定められ、その後、平成 13 年度の法改正により、特に必要と認められる場合には、都道府県教育委員会の判断で国の基準を下回る基準を設けることが可能となりました。また、平成 23 年の法改正では、小学校第1学年の学級編成の標準が 40 人から 35 人に引き下げられ、教職員の基礎定数化が図られましたが、その後、法改正による引下げがないため、北海道では、小学校第2学年と中学校第1学年について、国の加配定数を活用し 35 人以下学級とする少人数学級実践研究事業を実施しております。他府県においては、一部の学年で 30 人以下学級の取組を実施しているところもありますが、子どもたちが全国どこに住んでいても一定水準の教育を受けられるように、そして教職員が児童生徒としっかりと向き合う体制を整備することが必要であり、そのために、国が教育予算を拡充し教職員定数の充実も含めた教育条件の整備を進めていくことが、子どもたちの豊かな学びにもつながるものと考えております。北海道におきましては、35 人以下の学級編制を小学校3、4年生へ順次拡大することについて検討するとの動きがあることから、北海道の動向を注視するとともに、教育委員会といたしましては、十勝管内教育委員会連絡協議会や十勝町村会、北海道十勝圏活性化推進期成会などの関係機関を通して、引き続き北海道に要望するとともに国への働きかけを訴えてまいりたいと考えております。以上で、荒議員のご質問への答弁とさせていただきます。
再質問 8番 荒貴賀
それでは、再質問させていただきます。答弁にもありますが、来年の4月から小学校で、再来年には中学校で実施されることになります。小学校や中学校、日々行われる学習指導の計画とその実践は、各小学校や子どもや地域、その実情に踏まえて編成される教育課程が土台となっています。その個別の教育課程を制作するに当たって、全国レベルでの大綱的な標準を示したのが、学習指導要領の文書でもあります。現在の学習指導要領は、国の強い関与のもとでつくられ、内容的にも科学的にも統計的にも大変多くの問題を抱えているのではないかと危惧しております。小学校の指導要領見ますと、小学校3年生で年間 980 時間、小学校4年生以上で 1,015 時間と、大幅な授業時数の増加が見られます。これは、発達段階を考えていない詰め込み教育となっているのではないでしょうか。この授業時数は、全国3割を超える自治体が白紙撤回を求めた 1989 年学習指導要領のときと同じ授業時数です。しかし、現行学習指導要領において、そのときの内容は既に詰め込まれており、そこに英語教育など、さらに量が増加し、質、量ともに限界を超えているのではないかと、教職員の運動からも叫ばれております。こうした詰め込み、授業時数について、教育委員会はどのように考えておれらますか。
答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)
今回の新学習指導要領につきましては、今、議員おっしゃられるように、授業時数が増えているということでございます。このことに関しましては、過去からの流れとして、国が一旦ゆとり教育という流れをつくった時代がありましたけれども、その流れの中で、ゆとり教育に対しての反省というか、そういったようなことがあって、こういった形、こういう流れになってきたのかなというふうには認識をしておりまして、学習指導要領につきましては、先ほど答弁の中でも申し上げましたように、中央教育審議会という諮問機関がございまして、その審議会の議論の中で、今の時代背景等々、今の課題等々を議論、精査した中で、必要と思われる資質、能力を育成するために作成されたものでございますので、教育委員会といたしましては、妥当なのだろうというふうには考えております。
再質問 8番 荒貴賀
近年、子どもたちの自己肯定感の低さが指摘されております。やはりそれは、日常生活や学習において大変厳しい状況にある、要は忙しさのあまりに子どもたちが自由な時間が持てないという状況があるのではないかと感じております。そうした過程で、やはり学習指導要領が定める詰め込みが大きく影響しているのではないかというふうに感じています。子どもたちの置かれている実情、そこを切り離して学習指導要領に沿った教育課程に向かわせるのではないかという危惧はあるのです。私は、地域の実情に沿ってつくられるべきではないかと思っております。学習指導要領は国からおりてきているために、大きな変更はできません。しかし、できることはあるはずです。現場の教師の声に耳を傾けていただきたい、実はという声を受けとめる教育委員会として、そうした姿勢を求められているところですが、教育委員会はどのようにお考えですか。
答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)
今、地域に沿ってというようなお話もございましたけれども、学習指導要領、各学校で編成します教育課程の基準となる学習指導要領につきましては、教育の機会均等ということがございますので、地域ごとにばらばらな教育をするということでは、これは教育の保障というか、教育の機会均等ということにはならないというふうに思いますので、一定のやっぱり基準は必要だというふうに考えております。
再質問 8番 荒貴賀
この間、学習指導要領はそうした文科省のもとで進められてきました。法的強制力というものがあると進められて、しかし各学校が子どもたちの、地域の実情に踏まえて教育課程を編成する際には、大綱的な標準とされてきました。教育課程の編成は、学校現場の教師集団によってつくられていきます。教育はどこに向かっていくのか、誰のためにあるのか、今、岐路に立たされていると感じています。学習指導要領の総則には、冒頭で各学校において、児童の心身の発達の段階や特性及び学校や地域の実情に十分考慮して、適切な教育課程を編成するということが書かれております。教育指導要領にも、進め方によっても、地域の実情を十分考慮して、教育課程に取り組まなければいけないということが、ここに定められておりますが、これについては教育長どのようにお考えですか。
答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)
地域の実情に沿ってということでございますけれども、教育課程、当然、各学校で編成する際には、地域の特色ですとか、地域の例えば学校行事の中ですとか、それぞれの地域ごとに特色を持った学校行事等も行っておりますし、そういった意味合いでの地域の実情に沿った形での教育課程の編成というのは、それぞれなされているというふうに思っております。
再質問 8番 荒貴賀
ぜひ教育委員会といたしましても、そうした学校独自の授業については、柔軟な対応を求めていただきたいというところであります。この間、移行期間が設けられてきました。学校では業務をこなすために、1日の授業時間の変更、調整、各教科の見直し、長期休業の見直しなど、どうすれば授業時数を確保できるのかが取り組まれてきました。義務教育の任務の一つに、一般的に広い意味で、社会が求める生活と労働を担う基礎教育の達成水準を全員がクリアし、それ以上の達成を求めて、後期中等教育へと送り出していくことがあると考えています。しかし、少なくない子どもたちがその達成基準を満たせぬまま、年齢制限のもとで学校を卒業しています。資質、能力を求めるあまりに、ついていけない子どもたちが増える現状について、教育委員会はどのようにおさえていますか。
答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)
今のご質問は、未達成の子どもたちが後期中等教育に進んでいるというようなことでございますけれども、学校の中では、そういった個に応じた指導といいましょうか、を心がけておりますので、それぞれの子どもたちの特性に合わせて指導を行っておりますので、先生方もそういった意味で、それぞれの子どもたちの個に応じた指導を進める中で、そのようなことがないよう取り組んでいるというふうに考えております。
再質問 8番 荒貴賀
9月議会でも、学力テストの問題で大変現場が疲弊していますよというお話をさせていただきました。同じようなことが今回の学習指導要領でもやはり大きな問題にもなってきます。先生たちはやはり子どもたちのために、自分たちの時間を削って準備ですとか、いろいろな一人ひとりの対応に当たっていただいています。本来であれば、もっとほかの授業に、ほかのことに費やすべきところがなかなかできていない中で、先生たちの苦労は本当に大変だなという思いをしてきました。やはり今の学習指導要領は、かなり行き過ぎているのではないかというのが実情にあります。先ほどもお話ししましたが、1998 年のときに、各自治体で 600 を超えるところで反対の、これ以上の詰め込みはいかがなものかという提案が出されました。そのときは撤回されてきましたが、この間、そうしたものがゆとり教育を踏まえ過ぎて、こういったことが進められてきました。私はやはり子どもたち一人ひとりのことを考えた上で、過度な教育には多少の疑問を抱いています。今回にも、実践するにつきまして、可能な限り教育委員会として学校の先生方、そして教育課程をつくるときに、可能な限りの支援とご協力を求めていきたいというふうに思います。教員は専門職であって、上意下達で責任を持って仕事をすることができないということが、ILOのユネスコ教員の地位に関する報告でも明記されています。教師を教育の専門家として尊重し、教育運営のみならず教育政策の決定にも重要な役割を果たしていけるよう、教育委員会としても力を尽くしていただきたい、子どもの教育に直接かかわる教師集団、教師の創造的実践ができるよう、教育委員会の柔軟な対応と支援を求めているところですが、教育委員会としても、これからについて、支援のほうを求めたいところですが、どのようにお考えですか。
答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)
議員おっしゃられるように、先生方の負担も増加しているというか、そういうようなところは、今回の学習指導要領の改訂の中でもあるのかなというふうには、我々も考えておりまして、それに対する教育委員会としての支援もできる限りの支援をしていきたいというふうに考えております。
再質問 8番 荒貴賀
ぜひそのように求めたいと思います。次に、新しく学習指導要領が変わるのに対して、町の支援についてお伺いしたいと思います。今でこそ、作業多忙な中で、これ以上はできるのかという不安の声が聞かれました。学習指導要領の実践に当たって、教科書に書かれた方向で進められます。授業の準備に当たっても、教師用の教科書、いわゆる赤本です。また、ポイントや時間数を細かく書かれた教師用の指導書、小学校の先生は一人で何でも教えなくてはいけません。自分の得意でない部分も教える必要があり、特に時間がとれない中で指導のヒントとなる指導書は大変大きな役割を果たしています。中学でも同じように業務が大きな負担を招き、指導書の役割は大変大きくなっています。特に今回、新しく教科が増えたり、内容が大幅に増えることとなり、指導書の役割が大きいと言えます。現場から上がっている要望書には応えられていますか、お伺いいたします。
答弁 教育部長 山端広和(教育部長は2022年3月まで)
新学習指導要領に向けて、そういった教師用の指導書も含めたさまざまな部分での支援といいますか、あるかどうかということだと思うのですけれども、例えば今、答弁でも申し上げました新学習指導要領の中で盛り込まれるのは、英語、それとプログラミング教育、この二つが大きなものだと考えております。英語につきましては、先ほど答弁でも申し上げましたが、繰り返しになりますが、国際交流員ですとか、英語活動の指導助手、そういった人的な部分の支援をしていくとともに、例えばこれが新しい、先ほどの関連します指導書の部分でどうなのだということを踏まえますと、今後、入れます教科になります外国語につきましては、発音も入った形の例えば DVD ですとか、CD ですとか、そういったものも附属して、附帯してつけるような形の内容としております。なるべく現場の先生方がそういった部分で負担感のないような形で取り組むことができるように進めているということと、先ほど来言っております、まず子どもたちが生の声、特に先ほどいいました交流員ですとか、特にそういった生の声を現場としては求めているということから、従来そういった形の巡回活動もしているところであります。それと、プログラミング教育につきましては、こちらにつきましては、国のほうからも手引が来ておりまして、各学校にも配布しているところでございます。そうした中で、特に国のほうで推奨しているのは、無償のソフト等もございます。そういったものを活用しながら、プログラミング的思考、いわゆるどういった自分が意図する一連の行動を実現するために、どのような組み合わせが必要か、一つ一つの動きをプログラミングっていいますか、コンピューターを活用した中で、論理的に考えていく、そういった力を育てるといったことで、現状としてはそういった国のほうで推奨しております無料ソフトの活用、それと今回、明日、北海道科学大学の方によります講師を迎えて研修会を開いた中で、その中では特別な教材を使わなくても、プログラミング的思考を学習できる授業の手法やテクニックといったことも、研修として取り組む予定となっておりますので、そういった形の中で支援しているといった内容でございます。
再質問 8番 荒貴賀
今、英語とプログラミングについてお聞きしたところでありますが、それはちょっと、次のといってはあれですね。今、実はお聞きしたのは、教師用の教科書を副教材が学校現場から求められているものは、しっかりと対応できているのかどうかをお聞きしたところであります。
答弁 教育部長 山端広和(教育部長は2022年3月まで)
指導書の部分の要望ということでございますけれども、今現状では具体的な指導書の部分で、例えばですが、今、学校に配布している部分でいいますと、2クラス以上で1冊という形で配布しているところであります。具体的な中身的な要望というのは、特にこちらのほうとしては、こういった指導書というのは、指導書につきましては一定的な内容でございますので、具体的な内容、こういった支援をしてほしいという部分での指導書の具体的な中身については、ちょっと伺っていないところであります。
再質問 8番 荒貴賀
教師用の教科書と指導書というのが現場には、学校の先生もらっているのです。指導書がありまして、先生たちは教えるに当たって、どこにポイントを持ったらいいのかとか、どういったところに時間配分や、結構細かく書かれていたのです。結構1冊当たりの金額も大きかったものですから、なかなか簡単にはいかないというところもあるのかもしれないのですが、今までは要望した分は全てそろえていただいたという話はありました。特に今回大きく変わってくるのです。指導書、教科書というのは、全部の教科にあるのです。国語、算数、理科、社会、体育からもあるという話もしたのですけれども、そこはちょっとどうなのかわからないのですけれども、すごく本当に全ての教科にあって、それこそやっていくに当たっては、大変大きく変わる、ここの指導体制が変わるときに変わるのだそうです。要は 10 年、要は改訂があるのであれば、5年に1度変わって、そのときに、それを見ながらどういった教え方をしていくのかというのをやっていくのです。高校の先生は、専門の分野で教えているので、その指導書や教科書についてはなくてもできるというところはあるのだそうです、まず高校の場合は。でも、小学校の場合は、先ほどお話ししたのですけれども、いろいろな先生たちがいろいろな教科をやらなくてはいけないのです。当然、教師になるときには、それなりに物は来ていますけれども、やはり随時どんどんどんどん更新されていくのですね、教育内容というものは。そのときに、やはりどういったものが今必要なのか、どういったものを統計的に、要は思ったから教えるのではなくて、順次、子どもの発達状況に合わせてというのを、その学年学年で一定程度あるので、それに沿って一定程度のものを決めるのに、これが大変参考になるという話を現場の先生はされていました。やはり今回大きく変わる中で、これが全部入ってくるのかどうかというところで、大変危惧していたのです。結構金額大きいものですから、教科書、教師用教科書で 7,000 円、指導書で1万 7,000 円、理科ですけれども、ぐらいかかるのだそうです。全部そろえて、特に先生一人ひとり、今お話があったとおり、2クラスで一つになると、持ち寄らなければいけないのですよね。それは、中学校であればもしかしたら可能かもしれません。専門の、数学では数学というのを持っているので。しかし小学校は違うのです、現実は。全ての教科を持って、一定程度そのときそのときの準備をしていかなくてはいけないので、現実に合わないのです。1冊だけでは何とか対応できないのです。要は一人ひとりの先生がその指導書を持って、そのときそのときの状況に合わせて対応できるように、教育委員会として配布していただきたいところなのですが、そこら辺を聞いていました。どうですか。
答弁 教育部長 山端広和(教育部長は2022年3月まで)
大変失礼しました。指導書につきましては、各教科全てについて措置しているところでございます。新たな学習指導要領に向けた指導書につきましても、配布をする予定としております。ただ、先ほど言いました1人1冊というようなお話なのかなと思いますけれども、なかなか先ほどもお話ししたように、お話もありましたように、1冊の単価、単価といいますか、経費的な部分もありますけれども、どういった活用で使われるかというのは、各学校の現場の先生方とも過去からそういった部分の経過を踏まえて、2クラスに1冊という形で。これは管内的にもなかなか1人1冊というのは、実態としては措置しているところはないのかなというのはございます。ただ、過去からの部分でそういったことで、なるべくそういった形で手厚く指導書でありますので、配布するようにはしておりますが、現状としてはそういった形で予定としております。
再質問 8番 荒貴賀
大変大きな役割を果たしてきているのです。やはりこれだけ業務が過密する中で、ここに頼らざるを得ないと言ったらあれですけれども、ここに指導要領の重点が書かれていますので、ぜひ教育委員会としても対応していただければと思います。先ほど部長のほうからお話ありました英語について、少しお聞きしたいのですが、新しく小学校で英語の教科が導入されることになりました。小学校の教師の多くが、英語の免許を持たない中で、現在の中1の内容、最も基礎となる学習を小学校におろすというようなことになっています、全体ではないですけれども。そうした中で、やはり英語が早くから行うことにどうなのかというものがあります。英語の低年齢化で、子どもにとって大きな効果があるのか、効果が発揮できたのかという研究がとりたててないのです、私も探したのですけれども。日本の児童英語教育学会というところで、研究していまして、中学で教えても小学校で教えても、研究的にはそんなに大きな差がないというようなことで、むしろ塾通いが増えたり、子どもの自由な時間や遊び時間が減っていくので、ここでは塾に通う人たちができるということで、格差が拡大するのではないかというようなことが言われていました。やはり小学校の先生たち、教師にとっても、負担が大変大きなものにもなります。しかし、導入される以上は何らかの手だてをとらなくてはいけません。今先ほど、教育部長が言われましたとおり、英語の加配や国際交流員を取り入れて対応していくというお話がありましたが、幕別町で小学校3年生、4年生、大体 35 単元です。5、6年生で 70 単元になりますが、こうした授業に対してどれぐらい入っていただけるのか、お伺いしてもよろしいですか。
答弁 学校教育課長 宮田哲(学校教育課長は2021年3月まで)
国際交流員と英語指導助手の関係、あと小中一貫に伴いまして、乗り入れ授業も行っておりますので、そういった関係でございますが、乗り入れ授業につきましては、年間で学校にもよりますが、50 時間から 70 時間の乗り入れ授業を行っている現状がございます。それ以外に、英語指導助手につきましては、ほぼ毎日学校のほうに訪問しまして英語の授業に携わっているという状況もございます。また、国際交流員につきましては、基本的に中学校がメーンでございますので、小学校につきましては月2回程度学校に入って英語の授業を行っているというところでございます。
再質問 8番 荒貴賀
今、乗り入れ授業のお話や国際交流員は中学校がメーンだというお話がありました。現実的に、1クラス 35 コマを英語に費やさなければいけないのです、小学校3、4年生。5、6年生でも 70 コマに英語を振り分けなくてはいけなくなります。年間 50、60 を入れたとして、どれだけ埋まると言えるでしょうか。小学校3年生、3年1組、3年2組、3年3組、各1学年で入ったとします。それが各学校にあったとします。年間に乗り入れで1回か2回あればいいのではないかなというところではなかろうかと思います。特にそんなにクラスがないところは、もしかしたらもう少し入られるのかもしれませんが、やはりクラスが多くなると、現実的に当然割られていくので、回数が減ってきます。確かに全然ないよりはあるということがよいのですが、多くはやはり担任の先生が持たなくてはいけなくなるのです。やっぱりこういったところに、本当に本気で取り組むという姿勢といいますか、対応が求められるのではないかと思うのですが、教育長、どのようにお考えですか。
答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)
今、課長からご説明申し上げましたのは、総体の時間数でございまして、議員言われますように、これを各小学校で割ると、大分少なくなる、ほとんど入らないのではないかというようなお話ですけれども、決してそんなことはなくて、正確にはちょっと押さえてはおりませんけれども、3、4年生でいうと 35 時間、5、6年生でいうと 70 時間の外国語活動なり外国語がありますけれども、一定、今、小中一貫教育で取組を進めてます乗り入れ授業、中学校の英語の先生が小学校に入るということもやってございますので、そういったことも含めると、ある程度の時間を対応できているのではないかなというふうに思っております。
再質問 8番 荒貴賀
乗り入れ授業なのですけれども、メーンは中学校の先生です。加配で入られている英語の先生です。小学校には、小中一貫という理由で入っていただいているのです。学校の先生方の年間業務時数が小学校の場合は、子どもたちと同数にほぼなるのですよね。音楽とか英語とか別に単元をやっていただく場合は、それの場合ではないですけれども、比較的 800 時間から 900 時間は年間でその時間を持たなくてはいけない。その中の英語で、年間 35、70 単元の中で、どれだけ入られるのかというのは、やはり正確に捉えていない状態で大丈夫と言われても、わかりましたというのは、なかなかいかないのですけれども、やはり英語はやはり新しく教科で加わってくるので、先生方が大変本当に大丈夫かなという思いがあるのです。それこそ、先ほど部長が言われたとおり、音源 DVD があったらまた違うよねという話もあったりとか、もう少し国際交流員入っていただけないかなという話があったりとか、たくさんありました。やはりもう来年の4月からは、是が非でもやらなくてはいけないのです。今の中でもやられてはいるのですけれども、さらに年間で 10 コマ近く増やさなくてはいけなくなるのです、来年からは。今、大体小学校でされて 30、20 ぐらいで、小学校6年生でも 40 ぐらいしか実際に学校でやられていないので、来年からは 35、70 はやらなくてはいけないということになってきますので、やはりそうしたときに、教師の負担というのはやはり大きなものになってくるのではないかと思います。そうしたところで、やはり幕別町としても、英語についても何らかの手だてをとっていく必要があるのではないかと思っています。今、部長のほうから国際交流員という話もありました。新しく先生を雇うのが何よりも重要ですけれども、今ある制度を拡充できないかということで、ちょっとお話を聞きたいのですが、国際交流員、いわゆるALTのことだと思うのですけれども、幕別町で2名体制で入っているという形でありました。これ2名である必要について、何か理由があるのでしょうか。
答弁 教育部長 山端広和(教育部長は2022年3月まで)
これはトータル的に学校数、当時は中学校という部分でスタートしております。その中で、学校数だとか熟度等も含めまして、小学校、いわゆる国際交流員ですので、授業だけではなくて幅広い、例えば幼稚園ですとか、そういった活動にも広げておりますので、そういったことで現状としては2名という形の経過をとっているという状況でございます。
再質問 8番 荒貴賀
今ある制度をやはりうまく使うって言ったらあれですけれども、利用して少しでもいろいろな教育に携わるところで、いろいろ分担作業ができればなと思ってちょっとお聞きしたところであるのですけれども、メーンは中学校にということなので、幼稚園とかにも入るということで、全体的な英語教育を担っているということで、お聞きしたところであります。そうなってくると、2名がちょっと多いのか少ないのかについてもちょっと疑問だったものですから、お聞きしたところであります。特に幕別町の場合、途中で交流員の方がやめられて、空白ができたという話も聞いておりまして、その働き方の環境については問題ないのかなというところもちょっとありました。この前、新聞でありましたけれども、国際交流員の派遣労働が報道されていました。雇用状況が悪くて、転職を繰り返すというようなことがあったものですから、幕別町でもそういうことがないように取り組んでいただきたいと思うのですが、ちょっとこれは指導要領とは全く関係ないのであれなのですけれども、ちょっと今部長のほうから答弁があったので、ちょっと触れさせていただいたのですけれども、その辺の雇用状況については、問題ないということでよろしかったでしょうか。
答弁 教育部長 山端広和(教育部長は2022年3月まで)
現状の部分においては、引き続き継続してまいりたいというふうに考えているところでございます。
再質問 8番 荒貴賀
小学校の英語の内容が大変高度なものになっています。小学校で扱う英単語が 600語から 700 語となっております。現行の中学校学習指導要領では、中学校1年生で 1,200 語といったところなので、やはり小学校で扱う量がかなり多くのウエートを占めているのではないかなというふうに感じています。また、中学校1年生でこれまで習っていた文法事項の一部が、小学校5年生、6年生で取り扱うというふうにもなっています。そうした問題でも、負担という部分ではやはりかなりのものがあるというふうに感じています。やはり小学校の導入の必要性について、疑問はあるところでありますけれども、やはり進んでいく以上は町としても手だてをとっていただきたいと思います。やはり教員の過労死ラインで働いている授業時数の問題、本当に大変苦労されています。多忙化で悩んでいるというお話も大変よく聞きます。英語教育になったことで、先生たちが英語を教えなくてはいけないということで、負担感は一層重くなっていますので、やはり英語については専門の教師の環境ができることを期待したいところであります。次に、9月議会で小島議員がプログラミング教育についてお聞きしたので、そんなに多くお聞きすることはないのですけれども、先ほど無料ソフトということもありました。答弁の中でも、明日に研修会を持って進んでいくという話がありました。プログラミングといっても、パソコンを必ずしも必要とはしていません。カードや教材キット、ペンと紙で思考力を創意工夫ができるという話も聞いています。効果についてはいろいろありますので、やはり創意工夫については、これからも取り組んでいただければと思いますが、教材キットを導入している学校があるというふうにお聞きしましたが、幕別町ではどこにどのように取り入れられたのか、お聞きいたします。
答弁 学校教育課長 宮田哲(学校教育課長は2021年3月まで)
プログラミングに関わります教材につきましては、教育委員会では教材について導入したところはございません。先ほど来、お話ししておりますように、無料ソフトの活用について促しているというところでございます。
再質問 8番 荒貴賀
わかりました。ほかの、幕別町内でキットを購入して取り組むというお話を聞いたものですから、どうなってるのかなと思ってちょっとお聞きしたところであります。わかりました。無料ソフトということでありますけれども、やはりいろいろなものを活用して取り組んでいただければと思いますので、いろいろな方向性を求めていきたいと思います。では、校務支援システムについてお聞きしたいと思います。町としても検討していきたいということでありました。検討するということでありますので、具体的に動いてこられたのかどうか、ちょっとお聞きしたいと思います。
答弁 教育部長 山端広和(教育部長は2022年3月まで)
これまで北海道のほうでも、校務支援システムを導入したのが、たしか平成23 年か 24 年ごろだと思います。そうした経過もありまして、過去にうちのほうでも検討した経過はございました。しかしながら、当時は高等学校向けという形の内容であったこと等、なかなか導入市町村が少なかったということもありまして、そういった部分でまだ様子を、検討一度はしましたが、導入するにはちょっと早いかなということで、導入については見送っていたといった経過はございます。
再質問 8番 荒貴賀
現場の先生にとっても大変、音更町で完全に別システムが入っているのです。スズキ校務さんのところで入られてるそうなのですが、現場の声を反映して、かなり更新を繰り返して使いやすいという話を聞いています。経費が少しかさむというようなこともありますので、いろいろご検討されていただければと思います。その中で、音更町で校務支援システムとは別に、管理職向けのソフトがあるとの話もお聞きしました。「学校のおしごと」というらしいです。中央コンピューターサービスが独自につくっているソフトなのですけれども、メール管理ソフトで教育委員会と学校でつないで、教育委員会から来る調査や報告書がかなり細かく細分化されて、見える化にすごく役立っているという話をされていました。大変、教頭の校務が多い中で、大変すごくこれが役に立ってるのですという話をされていましたので、ぜひ見落としや効率化にもいいということがありましたので、ぜひ調査・研究をしていただければと思っています。最後に、少人数学級にも行きたいと思います。答弁の中でも、道のほうでも3年生、4年生で議論が出て、進んでいくのではないかというお話がありました。先に述べた困難や課題は、やはり教師が増えれば多くは解決する問題なのです。これからも国や道に要望を行っていただき、町としてもやはり加配の可能性を探っていただきたいと思います。特に今回学習指導要領がかわって、カタカナ英語は大変増えてきました。これからの時代の先端であるというような、教育長のお話にもありましたが、やはり時代の流れであるかのように加速している、流行のバスに乗り遅れるなというような、先を争って走らせているような感じになっていないのか、大変危惧しているところもあります。今の子どもたち、そこにいる子どもたちのことを考えて、内容については精査していただければと思います。特に今こうした現状の中で、子どもたちがすごく追い立てられているのではないかなというふうに見てとれます。毎日、宿題はどうの、家庭学習はどうのという中で、それだけしなくてはなかなか学校としても進められないという中があるのではないかというふうに感じていますので、やはり町としてもこうした学習指導要領のあり方、地域の実情に配慮した教育課程のあり方を、十分に検討されて取り組んでいただければと思います。最後に、教育長からの今後の取組について、お願いいたします。
答弁 教育長 菅野勇次(教育長は2024年3月まで)
子どもたちが忙しい、それから先生方も多忙であるというようなことを踏まえまして、全体の教育課程の編成についても、各学校で検討するように、教育委員会としても、そのことについては意を用いていきたいというふうに思っております。