浦河町議会 令和3年第8回定例会 2021年12月15日
新学習指導要領の実施状況の現状と今後の課題について
2021年12月15日、浦河町議会の一般質問で、飯田美和子議員が「新学習指導要領の実施状況の現状と今後の課題について」質問し、教育長 浅野浩嗣が答弁しました。
- 質問者
- 飯田美和子 議員
- 答弁者
- 教育長 浅野浩嗣
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 15番 飯田美和子
池田町長、4期目の町長、おめでとうございます。よろしくお願いします。通告に従いまして、1件について質問をさせていただきます。新学習指導要領の実施状況の現状と今後の課題について。学習指導要領が新しくスタートしましたけれども、学習指導要領は、おおよそ10年に1回改訂されてきました。2020年から2030年までの学校教育の基盤を担う学習指導要領、生きる力が既に2020年から小学校で、今年は中学校、そして来年は高校において順次実施するということになっております。日本全国のどの地域でも一定の水準の教育を受けられるようにするために、文科省や学校教育法等に基づいて定められていますが、さらに新しい学習指導要領では、社会が加速度的に変化する中で将来の見通しを立てることがなかなか難しくなってきている現在、人工知能の普及やインターネット生活への浸透は、社会や生活を大きく変えていくことになります。それを見据えてつくられた今回の学習指導要領です。新しい学習指導要領では、育成すべき資質、能力の三つの柱である、知識及び技能、思考力・判断力・表現力等学びに向かう力、人間性等の養成が目的とされているところです。改訂は今まで何度か実施されてきましたが、今回の改訂では、学びの内容だけでなく、どのように学ぶかについても詳しく言及されています。生徒たちは、ただ与えられた課題をこなすだけでなく、学ぶことそのものの意味を知り、学びを通して得た知識、技能を社会に出てからうまく生かすことが必要とされています。3年前には、新学習指導要領が改訂になったときにも質問をさせていただきましたが、今回は新しい学習指導要領が実施されて、小学校、中学校は今年ですけれども、今の現状と今後の課題について、そして来年度からは高校で新しい学習指導要領が実施される予定となっていますけれども、それを受けて町としての考え方をお聞きしたいと思います。新学習指導要領の実施状況の現状と今後の課題について。1、小学校において、外国語教育やプログラミング教育の必須化を含む学習指導要領の改訂による実施状況は。また、今後の課題は。2、中学校において新学習指導要領の改訂による実施状況は。また、今後の課題は。3、町内の小中学校におけるICT活用に差が生じないよう、児童・生徒がどこの小中学校においても同水準のICTを活用した教育を受けられるような取組として、具体的にどのような取組がされているのか。また、今後の課題は。4、プログラミング教育の具体的な指導内容について、具体的な事例を基に、どのような狙いで、どういった指導をしているのかをお聞きします。5、様々な新しい取組の実施に当たって、教職員の負担が大きくなっていると思うが、教職員の負担軽減のための教育委員会としての取組はされているのか。6、2022年度からは、道立高校によって1人1台のパソコンを活用した授業が開始されます。浦河高校の間口削減にならないよう、浦河高校の存続のためにも支援が必要だと考えますが、町として高校生へのパソコン購入時における支援は考えられるのか。以上です。
答弁 教育長 浅野浩嗣(教育長は2024年9月まで)
それでは、飯田議員の新学習指導要領関係といいますか、のご質問にお答え申し上げます。まず、1番目と2番目、小学校と中学校を合わせた形ですけれども、高校については、ちょっと具体的なことについてはなかなか触れられないこともありますので、小中のことで申し上げます。先ほど飯田議員のほうからもご説明ありましたけれども、学習指導要領、大体10年に1回ということで変わったところであります。今回の大きな特徴といいますか、社会に開かれた教育課程ということでいっています。先ほどの三つの育成すべき資質・能力、それをつけていくと。科目で言いますと、新しく取り上げられるのが、小学校でのプログラミング教育です。外国語については、英語科が小学校で入ってくると。外国語活動というのはこれまでもあったのですけれども、5、6年のが3、4年で今は行われているところであります。去年から小学校、今年から中学校で完全実施されていますけれども、その前に、小学校ですと2年間、中学校だと3年間の移行期間がありました。そういった中で、新たな対応を各学校のほうで教育委員会としまして、してきたところであります。課題といいますか、その学びの質を変えるということが、一番のポイントでありまして、よく聞かれるのですけれども、主体的、対話的で深い学び、これを実現させるための授業改善、先生方の教え方を変えていくということなのですけれども、ここがポイントであります。これはなかなか難しいことであります。若い先生、いろいろな先生がいます。特に長い先生のほうは、ちょっと昔のスタイルがあるのですけれども、そういった中でこれまでもこういった学び、指導をどうしたらいいかということで研修を進めているところであります。今後とも、道で行うものを町、また日高教育研究所がありますので、そういった中で主体的、対話的で深い学びに向けた、なおかつICTを活用した、子供たちが主体となって、ぐっと頭をフル回転させて思考力、判断力、表現力、その前に知識、技能をつけて、そういったものをつけると。それを生かせるように学びに向かう力とか、人間性を高めていくと、そういった力をつけていくことが課題だと思っています。これは、常に繰り返していかなければいけないなと思っています。次に、3番目、ICTの活用なのですけれども、今年度からもう全国的にGIGAスクール構想ということで、小中学校では、うちはもう5年前からしていますけれども、タブレットを一人端末といいますか、タブレットを1人1台になっています。うちの町では、今年度から新しいタブレットにしたところであります。そういった中で、これまでも検証を行ってきましたけれども、1学期の状況ですと、結構差があったかなという気はしています。実際、合同の研修も行って、各学校の発表も聞きました、我々も学校へ行っていますので。あと今年からICT支援員を配置しまして、ICT支援員からも状況を聞いているところですけれども。ただ、これが2学期になりまして、かなり差が縮まってきたところであります。6月にも1回調査を行いました、活用。今回、12月にも各学校にICTの活用状況の調査を行ったのですけれども、大分活用が進んでいるなと。2学期になって、私どもも学校に行くのですけれども、かなりの頻度で授業時間、ICTといいますか、タブレットを使っている、そういったものが見られます。引き続き、こういった調査を活用しながら、今、支援員も巡回で学校のほうへ行っていますので、また様々な機会を活用しながら活用のほうを、ICTタブレットを促していきたいと思っています。次に、プログラミング教育なのですけれども、中学校、高校では、これまでもやってきたところであります。小学校で、去年からですけれども、プログラミング教育ということで、プログラミング科とか、そういう教科ができたわけでなくて、これまでにある既存の教科の中で、一番多いのが理科、数学の中で行うというのが多いのですけれども、小学校1年生の場合ですと、生活科というのがあります。小学校1、2年は、理科、社会がなくて、合わさって、今生活科となっていますけれども、そこの中でも教えたりもしています。なおかつ総合的な学習の時間、複数の教科、横断的なそういった時間ですけれども、それでも活用を行っているところであります。具体的に、いろいろたくさんあるので、何点かちょっとご紹介します。例えば、浦小、5年生の算数で、多角形の理解にプログラミングを使うと。あと6年の理科の時間で、電気の性質とか働きを理解するのにプログラミングを、センサーとか使うと。そのほか、今回、教材を四つ用意しました。値段も結構しますので、四つの小学校で持ち回りでやっていますけれども、そういった中でレゴとありますけれども、あれを応用したようなものもありまして、プログラミングが動作になりますので、そういったものを使って覚えるとか。あと、全然そういったソフトも使わないで、今回プログラミング教育で一番大切だなと言われているのが、論理的な思考力を身につける、つまりプログラミング的思考を身につけるということです。プログラミングはコンピューターを動かすための系統的な言語体系であるのですけれども、それはもう本当に理論的でありますから、そういった思考力を身につけるということで、先ほどいった授業の中ではソフトを使っていますけれども、使わないで考え方だけで付箋、カードだけで、フローチャートだけでプログラミング的思考を養う、それを総合的な学習の時間等で行っている学校もあります。そういったことで、各学校では、様々な教科を活用しながら、このプログラミング的思考を養うためのプログラミング教育を進めているところであります。5番目の先生方も新学習指導要領、あとICTの活用ということで、大変忙しいといいますか、多忙感があると思います。そういった中で、道のほうでもつくっておりますけれども、先生方の働き方改革アクションプランというのがあります。当町でもつくっているところであります。その中で、例えば部活は週2回までで、土日は続けてやらないとか、そういったものもありますけれども、うちとしましては、それは全道的に共通であります。うちの町でも、そういったことは実行しています。人的な対応としまして、うちの事務局のほうに、もう何年も前から置いていますけれども、児童生徒相談員、あとソーシャルスクールワーカー、これを置いて、学校の中でもいろいろ問題が起こります、そういったものへの一緒になって考え、対応するケース会議とか、そういった人的な対応を行っております。もちろん事務生、用務員ということでも置いてありますし、あと今、特別支援教育支援員、外国人の方も多くなってきていますので、外国人の子供たちへの対応ということで日本語支援員、また学習指導員、スクールサポートスタッフ、東部小では複式解消教員ということで、あと一中だけになりますけれども、学校図書館アドバイザーも配置して、先生方のそういった負担を少なくしております。あとICTの活用ということで、校務に使うということで、今、校務支援ソフトの導入を進めております、これは全部の学校に入ります。子供の出欠、あと成績とかも一体的に管理できるようになります。あと退勤システムということで、ICTでタイムカードです、それも管理しております。そういったことによって、管理職のほうで先生方の勤務時間が分かりますので、そういった指導のほうに生かせるかなと。いずれにしましても、毎月校長会、教頭会がありまして、その中でもそういった話はしているところであります。最後になりますけれども、浦高のBYODといいますか、新年度から高校のほうでは1年生からということで、コンピューターを使った、ICTを使った授業を進めるということにしています。ただ、そのコンピューターは学校で、道からくれるとかというのではなくて、自分で買って持ってきなさいという、そういった流れであります。何とか、お話にもありましたように、浦高、間口も5年前だと1学年4クラスあったのですけれども、今は3クラスになっています。何とか今の現状を維持したいこともあります。浦高の子供たちの元気が、いろいろな提案もしてくれますけれども、そういったことが町の活力にもなりますので、今このコンピューター、高校のほうでイメージしているコンピューターは、大体1台、ソフトも入れて5万円ぐらいになるのです。ただ、これ全額というのはなかなか難しいので、何とか今後、内部で相談しながら、何と浦高も浦河の子供だけでなくて、ほかからも来たりとかありますので、ちょっとほかの町とも調整等といいますか、状況も聞きながら、何とか浦高に進学してくれる子供たちの支援、ご家庭への支援できるようなことで検討をしたいと思っています。以上です。
再質問 15番 飯田美和子
再質問をさせていただきます。1番と2番については、通してお答えいただきましたので、こちらについては大体こんな感じかなという予想もしていましたので、あれなのですけれども、3番目のICTの関係だったのですが、今、教育長のほうから、ICT支援員の方が各学校を回っているということなのですけれども、こちらの方はお一人だと思うのですが、こちらの方は一人で全部の学校を回るのに、一人で足りているのか。また、ICTを利用することで、今まで手を挙げられなかった子が、答えを入れることで画面に出るから、今まで手を挙げられなかった子が答えられるように、答えられるというか、答えがちゃんと表に出るから、すごく自信につながっているという話も聞いたのですけれども。ICTの活用でいいことというか、ほかにもあれば教えていただきたいなと思うのですけれども、お願いします。
答弁 教育長 浅野浩嗣(教育長は2024年9月まで)
ICT、タブレット、今回、授業支援ソフトも入れて、これがなかなかいいソフトなのですけれども。今お話あったような、ちょっと手を挙げにくいのだけれども、これだといけてしまうなというか、表現できる子供もいるところではあります。そういった部分のいい点もありますし、あとこれからは、将来的にといいますか、大学入試なんかもきっと多くなってくると思うのですけれども、結局、タブレットを使ってそれらに表現する、字で、字といいますか、記述をします、書くと言いますか、書く力がついてくるのかなと。これは小学生が中学生になっても、また高校生になって、今、大学、今度共通テストになりましたけれども、これまではマークシートが中心ですけれども、記述式も多くなってくると思いますので、そういった書くことにも慣れるのかな、表現力も豊かになってくるのかなと。あと、何といいましても、これからはもう社会に出て、デジタル化というお話もありましたけれども、小さなうちからそういったものに慣れる、もう自然に。機会があれば、議員の皆様方にもICTを活用している場面で学校の授業を参観、見学していただければいいのですけれども、自然に使えるようになって、シームレスといいますか、そういった、ある意味で自然な形でプログラミング教育もしているかなということで。あと先生方も、すぐ結果が、子供たちが今、何を分かっているか、どうなのかなというのもすぐ分かりますので、そういった子供たちの理解度を即時理解しながら、それに向けた授業改善も進んでいくのかなということで、まだまだ使い始めた、本格的に使い始めたばかりでありますので、これからまだいい点が出てくるのかなと。逆に言うと、また今度、こういった課題もあるかなということがあると思うのですけれども、そこは試行錯誤しながら前進していければなと思っております。以上です。
再質問 15番 飯田美和子
次の4番目については、先ほどレゴのプログラミングですとか、いろいろ例を出していただいて、すごく分かりました。5番目の働き方改革なのですけれども、ICT、校務支援ソフトというのも導入されているということですので、出席とか退勤システムとか、先生方の勤務の状況も分かるということで。その分、ほかのことに仕事ができるのかなと思いますけれども、こういったことは、やはり少しでも人の手を煩わせないシステムがあれば導入していただいて、皆さんの仕事、本当の本来の業務である、子供たちのための授業の準備だとか、そういったところに時間を使ってもらえればなと思いますので、ぜひ今後とも進めていただきたいと思います。6番について、もう一度お尋ねしたいのですけれども。道立高校において、2022年度から、入学生からBYODということで、1人1台のパソコンを活用した授業が始まるということなのですが、パソコンは誰が用意するのかというと、生徒が使用するパソコンをご家庭でどのようにご用意いただくか、学校ごとに知らせることとなりますと、私費負担を基本とする予定ですという道の文書を見たのですが。だから、やはり買える、経済的な事情によってパソコンを用意できない子とか、そういったところには、困難な家庭の生徒には、ちゃんと貸す方法ですとか、また買うという子供に対しては、1台5万円ぐらいだということですけれども、支援するとか。道立高校のあれなので、本当は北海道に用意していただければと思うのですけれども、なかなかそうもならないのかなと思いますので、これについて、もう一度だけお願いしたいです。
答弁 教育長 浅野浩嗣(教育長は2024年9月まで)
本当に自分で持ってきなさいということなのですけれども。道のほうでは、生活保護、それに準じるような世帯の方には、貸与をするということでは聞いております。それ以外の部分でも、一気に高校に入るだけでも、うちのほうでも教科書の補助はしているところですけれども、お金がかかりますので、浦高に入っていただくためといいますか、浦高の教育活動を支援するためにも、今、具体的なことでは幾らとか、どういった形でというのはまだあれなのですけれども、そこは何とか支援したいなということで考えております。以上です。
再質問 15番 飯田美和子
今現在の社会が高度情報化、グローバル化ということで、小学校、中学校でパソコンやタブレットをやってきて、高校に行ってもその学びを止めないということで、必要なことだとは思うのですけれども、ぜひともこれについては支援していただければなということをお願いして、私の質問は終わらせていただきます。