深川市議会 平成29年第4回定例会 2017年12月7日
2018年度予算編成方針など
2017年12月7日、深川市議会の一般質問で、田中昌幸議員が「2018年度予算編成方針など」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。
- 質問者
- 田中昌幸 議員
- 答弁者
- 市長 山下貴史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 16番 田中昌幸
先ほどの市長からの行政報告で、本年は基幹産業である農業がどの作物も総じてよい作柄だったということであります。また、昨年の大雨による洪水のような大きな災害もなく、穏やかな年であったことは非常にありがたいことと思います。安倍首相は、日本は好景気が続いており、アベノミクスをさらに広めていくと言っております。確かに国の税収も大幅アップしているようですが、深川市はどうでしょう。市税収入は比較的安定しているものの減少、市の支出を削る以上に国からの収入は減り続けており、この収支不足は、せっかくの市内の豊作気分も消し飛んでしまうものです。ことしの年末を迎えるに当たり、市の困難に対応するため、改めて市民、行政、議会の情報共有が重要であり、情報を共有するためにも、議会での議論を活性化していく考えで、通告に従い一般質問を行います。1点目は、2018年度予算編成方針についてお伺いします。第3回定例会では、今年度の普通交付税の決定額と臨時財政対策債の発行可能額の合計で、前年比1.8%減の66億2,337万2,000円とぎりぎり予算割れとならずに済んだことが明らかになりましたが、予算編成時には多少余裕を持って、歳入については少な目に算定しているにもかかわらずの残念な数字だったことで、今年度の予算執行にも影響が出ることが懸念されます。一方、2018年度の国の概算要求では、地方財政計画が2017年度と同様な考えということながら、今年度よりもさらに厳しい地方交付税の概算要求状況を見込んでいて、ことしは前年度剰余金3,400億円を活用して財源確保していたものが、来年度予算では全額カットされており、この額を補填するため、臨時財政対策債をわずかに増額要求しています。このような国の地方財政計画における3,400億円ほどの増減が、深川市のような財政状況の自治体にとっては極めて大きな影響があることを、安倍首相を初め政府・与党の皆さんにももっと受けとめてほしいと思いますし、地方交付税制度のもとでは、人口減少が交付税算定上では一番の影響を与える仕組みであることはわかっていても、改めて何とかならないのかと強く思います。さて、深川市における質問の1点目でありますが、新年度予算編成方針について、5億2,000万円もの財源不足という言葉が盛んに聞こえてまいりますが、今年度予算と比べどのような違いが見込まれていて、このような額が出てくるのか、予算編成方針とあわせてお伺いいたします。2点目、公債費残高と近年の公債費の特徴についてお伺いします。山下市政も11年目となり、就任当初は公債費残高も毎年確実に10億円単位で減少していましたが、近年は必ずしもそのような状況にはなっていないとお見受けいたします。その理由としては、先ほども話題に挙げている臨時財政対策債が毎年確実に発行されていること、この残高が発生していること、あるいは過疎ソフト事業が認められたことによる過疎債の拡大などもあると考えますが、公債費残高と近年の公債費の特徴について、交付税算入率などを含めてお伺いいたします。3点目、乾いた雑巾を切り刻んで、さらに搾るような削減努力を求めることの矛盾についてです。先ほど直前に水上議員からも質問がありましたが、山下市政以前にも行財政改革が進められ、平成16年の行革プラン、そして山下市長自身が大なたを振るった財政収支見直しを通じて、深川市の財政はこれまで乾いた雑巾を切り刻んで、さらに搾るような削減努力が続けられてきたと認識しております。人件費5%カットはようやく終了しましたが、期末手当の役職加算は全道的にもまれな完全凍結が10年以上継続されているもので、職員の皆さんを初め市長、我々議員も市民生活の向上に向けた努力に対し協力を続けていることを忘れてはいけないと申し上げます。そのような中での予算で、ごくごく限られた唯一裁量権のあると言っていい一般財源のうちから5億円を超えるような予算削減を求めることは、職員のモチベーション低下にもつながることと考えますが、いかがでしょうか。大型事業の計画もあるようですが、計画そのものの唐突さというか、拙速さが議会議論の点からも非常に気になりますので、ここは慌てず、じっくりと将来を見据え、中長期の展望を持って取り組むことも肝要かと思いますが、いかがでしょう。4点目、地方財政計画における政府の対応が、特に小規模で人口減少が著しい、深川市のような自治体に対して、非常に冷たいと言わざるを得ません。民主党政権時代に逢坂誠二衆議院議員が政務官のときだったと記憶していますが、地方交付税の確保、特に人口急減自治体への激変緩和策など、小規模自治体への配慮が厚くなるような対応を政府の政策で実現してくれました。しかし、安倍政権では、既に5年連続、来年度には6年連続の地方交付税額の削減が続けられており、このような状況では、地域はやっていけないという声を私たち自治体の側からさらにしっかりと上げていかなければならない。さきの解散総選挙で安倍政権を追認していると勘違いされては困るのだということを自治体自身が主張していかなければ、いつまでたっても自治体が血のにじむような努力をして、幾ら予算を削っても、「ほら、やっぱりまだまだ余裕はあるのだろう」と言われかねません。市が今の財布で運営するために、内側に向かっては、新年度予算編成方針で厳しいことも言わなければならないかもしれませんが、それ以上に国に対してしっかりと物を言っていくことをしなければ、職員はおろか、市民の皆さんからも信頼を得られなくなると考えますが、いかがでしょうか。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
2018年度予算編成方針などについて4点にわたる質問がございましたので、順次お答えいたします。1点目の新年度予算編成方針についてでありますが、本市の財務規則に基づきまして、10月26日に企画総務部長名で各部課長等に対して通知いたしまして、現在、この方針に基づいて予算編成作業を進めているところでございます。ことし夏、8月31日に総務省が発表しました地方財政計画の平成30年度概算要求では、地方における一般財源の総額について、29年度地方財政計画の水準を下回らないよう実質的に同水準を確保するとされておりますが、地方交付税につきましては、前年度対比マイナス2.5%、4,034億円の減を見込み、減額分は臨時財政対策債の特例加算で対応するとしまして、地方税の税収についても0.6%全国ベースでは伸びると試算されているところであります。このような数字、状況を踏まえまして、本市の収支見通しを推計いたしましたところ、歳入においては、全国水準のような市税収入の伸びが期待できないことに加え、次年度は3年に一度の固定資産の評価がえの年度に当たっております。それによる減収も見込まれるといったこと、普通交付税については、本年度の実交付額よりも約1億円の減収が見込まれまして、また、臨時財政対策も平成29年度の発行決定額と同程度の規模であるといった計算となっておりますことなど、全体として歳入は前年度からさらに減少する見込みと捉えております。一方で、歳出におきましては、この推計に当たりまして、これまで以上に予算編成作業の精度を高めるため、庁内の各所管に対しまして、次年度増減が見込まれる事業等の事前調査を実施いたしましたところ、第5次深川市総合計画や深川市まち・ひと・しごと創生総合戦略などの各種計画に基づく施策の推進といったことはもちろんのこと、福祉施策の推進や市立病院の経営健全化への対応の必要性などが見込まれますことなどから、政策的経費として整理した額を除きました全体の収支では、約5億2,000万円の収支不足が見込まれる状況となることがわかったわけであります。そこで、平成30年度の予算編成に当たりましては、5億2,000万円の収支不足のうち、約半分の2億6,000万円を各所管において予算要求段階で削減する努力をしてもらい、残りの部分につきましては、これからの予算編成作業の中でそれについての対応を模索するといった方針で、現在編成作業を進めているところであります。また、これまで収支不足を補うため、基金からの取り崩し、繰り入れなどによって対応してきた年度も多々ございましたが、近年は基金残高が残念ながら減少しておりますので、できれば次年度の予算編成におきましては、基金からの繰り入れをできるだけ抑えた予算案にしなければならないと考えているところでございます。いずれにいたしましても、平成30年度の予算編成におきましては、「人口減少に負けないまちづくり」にしっかり取り組みつつ、これまで以上に収支均衡型の予算編成といったことにも心がけて努力してまいりたいと考えております。次に、2点目の公債費残高と近年の公債費の特徴についてお尋ねがありましたが、公債費は単年度の市債借入額の合計について、毎年度の元金償還金を超えない範囲内での借り入れとするといったことで、公債費残高の減少をこれまで図ってきたところでありまして、私が就任させてもらった最初のころは502億円という残高でありましたが、これが平成28年度末では361億円まで減少いたしたところであります。このように公債費の残高は、着実に減少してきておりますけれども、このところ平成26年度の北空知圏学校給食組合給食センターの建設、27年度のJAきたそらち穀類乾燥調製貯蔵施設の建設に係る支援、そして現在建設中の深川中学校改築工事など、多額の経費を要する事業などによって、必要な起債借り入れを行っておりますので、議員も言われましたように、近年の公債費残高の減少幅は小さくなってきているところであります。ただし、市債の借り入れということに当たりましては、交付税の算入率が高い起債のものが借りられるよう、起債の同意基準について調査研究を行いながら、極力有利な交付税措置のある起債を中心に借り入れを進めているところであります。いずれにいたしましても、公債費残高を減少させ、財政の健全化を図るという中長期的な目標については、これを変えることなく、これまでどおりの方針に沿って、しっかり対応してまいりたいと考えております。3点目に、さまざまな歳出削減努力を求めるといったことに関しての質問でございます。本市における平成21年度からの財政収支改善などにつきましては、議員も言われたように、市民はもとより、市職員などに対しても、本市の財政の健全化に協力してもらっていることは十分理解いたしているところであります。この間、歳出の削減を中心とした財政収支改善をしっかりやってきましたけれども、他方で国の経済対策などがその都度打たれたりもいたしまして、そういったことを最大限活用しまして、新たな必要な事業の展開といったことにも最大限我々としては努めてきたと考えているところでございます。しかしながら、最初の1点目の質問で答えましたように、国の交付税が残念ながら着実に年々減額されている状況でありますので、我々の深川市の財政といったところでも、収支の均衡が崩れつつあるという印象がありまして、こうしたことについても市民のみならず、職員にもよく理解してもらって、その上で現在の予算編成作業に当たってもらっているところでございます。また、いろいろ必要な事業を展開してまいらなければなりませんが、各種事業の実施に当たりましては、第5次深川市総合計画を初めとする各種計画に基づきまして、それこそ優先順位をしっかり定めながら、市民生活の向上に向けて、必要な事業の推進に取り組んでいるところであります。引き続き国の政策動向を十分注視するとともに、有利な財源を確保しながら、適切な対応にこれまで以上にこの先も努めてまいりたいと考えております。最後に、4点目であります。こういった厳しい財政事情について、しっかり国に対して意見を出して、要求していくべきといったことについてのお答えでありますが、昨今、今ほども申し上げましたが、現政権は地方自治体の財政運営に本当に厳しい目を向けているなという印象を強く持っておりまして、このことは多くの地方自治体も同様に危機感を共有していると思って間違いないと思っております。ともあれ、さきの第3回定例会において、田中議員から経済財政諮問会議の財政調整基金残高の指摘、これは今も続いているような話でございますが、それについての質問の際にも、基金の残高を理由として、地方財政の重要な財源である地方交付税が減額されるといったことがないように、北海道市長会などを通じて強く要請してまいりたいとその折もお答えしておりますが、こういった考え方は深川市のみならず、多くの地方自治体がそのように主張しているところでございます。今後も地方財政の重要な財源であります地方交付税が国の事情によって減額され続けるといったことがないように、市長会、あるいは空知の期成会などを通じまして、地方の安定的な財政運営に必要な交付税総額を必ず確保するといったことについて、またただ単に額を確保するといったことのみならず、そのために必要となる例えば交付税の算定方法について、やや細かな話も含めて改善する余地があるならば、この先、強く求めていかなければならないと考えております。いずれにしても、地方圏の中小自治体は、深川市のみならず、これまでも、この先も厳しい財政状況に置かれ続ける見通しでございますので、そういった窮状というのは正しくない表現だと思いますが、現実に我々が直面している問題のありようをしっかり政府なりに伝えて、改善を求めていく努力をしっかり私のレベルでも頑張ってまいりたいと思っております。
質問 16番 田中昌幸
答弁いただきまして、非常に共通認識を持てたと思いますが、1件だけ、最後の4点目のところで、私のほうからは人口急減自治体の激変緩和策等の例を挙げさせていただきました。そういったことについて、最後の答弁の中に「総額確保以外にも」ということが言われたのかと思います。この部分というのが、総額を幾ら伸ばしても、結果として、人口の大きな自治体にばかり交付税がふえるだけで、私どものような人口減少、特に急減しているようなところに、なかなか来ないのだろうということを1回目の質問の中で言わせていただいたこともあるので、その辺について特に力を入れていく必要があるのではないかということを含めて、改めてお伺いしたいと思います。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
今、指摘がございました平成27年国勢調査の数値適用に係る人口急減補正措置の拡充といったこと、それからこれは従来から深川市も要望をどんどん出しておりますが、実際のところ、国全体の地方税の税収の傾向と、我々深川市における地方税収の実収との差がどうしてもあるのですが、それについてはしっかり交付税の計算上は埋めてもらえない仕組みになっているわけです。こういったことなどについて、大変細かな点にわたりますけれども、そういったこともこの先しっかり北海道市長会、あるいは全国市長会につながって上げていけるように、しっかり制度要求もしてまいりたいと考えております。