深川市議会 平成29年第3回定例会 2017年9月7日
国民健康保険制度の都道府県単位化の状況
2017年9月7日、深川市議会の一般質問で、田中昌幸議員が「国民健康保険制度の都道府県単位化の状況」について質問し、市民福祉部長 三ツ井隆博が答弁しました。
- 質問者
- 田中昌幸 議員
- 答弁者
- 市民福祉部長 三ツ井隆博
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 16番 田中昌幸
2点目の質問に入ります。国民健康保険制度の都道府県単位化の状況についてお伺いします。これまで国民健康保険制度は、市町村事務として、保険税の賦課、徴収、給付など、全てが市町村単位で行われておりましたが、来年4月からは国保制度の事業主体が都道府県に移管されることとなっております。この議論が始まったときには、事業全てが一切合財市町村から都道府県に移行されるのではないかと思っておりましたが、実際にはそうではなく、ほとんどの業務は市町村に残るということも明らかになり、市町村間での制度執行上の違いの大きさなどとあわせて、この間の社会民生常任委員会での所管事務調査等でも説明を受けてまいりました。厚生労働省のホームページを検索いたしますと、来年度4月からの移管に向けた内容について説明されていまして、例えば今回の国保改革による新たな事務の円滑な実施としては、都道府県においては新たに納付金の額や標準保険料率の算出決定、市町村におきましては都道府県内の他市町村へ転居した場合の高額療養費の多数回該当に係る該当回数の引き継ぎ等とありました。税制改正のたびに必要となるシステム改修に係る負担軽減としましては、厚生労働省が社会保障・税番号制度の導入も踏まえつつ、主導的に構築する標準事務処理システムの活用等により、市町村の事務遂行の効率化、コスト削減、標準化が図られるとともに、それにより事務の共同処理や広域化が図られやすくなるという説明が書かれております。この中で標準事務処理システムとは、都道府県及び市町村が行う国保事務を支援するために、電算処理システムの標準的なものを開発して配付する予定というものであります。国保事業納付金等算定標準システム、国保情報集約システム、それから市町村事務処理標準システムがあり、これは深川市に影響がある部分かと思いますが、市町村が行う資格管理、賦課、徴収、出納、給付事務を支援するための標準的な事務処理システムなどが記載されております。市町村業務は、これまでどおり賦課、徴収、給付事務が継続されつつも、事務の改善が図られるようですが、国保制度の広域化については、社会民生常任委員会の所管事務調査でも説明はいただいておりますが、改めて今回の制度見直しで来年4月からの国保事務がどのようになっていくのか、4点についてお伺いいたします。1点目、国民健康保険制度都道府県単位化による深川市の事務の変化についてお伺いします。2点目、都道府県単位化によるこれまで保険者だった深川市としてのメリット、デメリットについてお伺いします。3点目、被保険者である国保加入者のメリットについてお伺いします。4点目に、北海道の仮算定結果について、昨年公表された1回目の仮算定結果では、深川市の国保税収が1人当たり13.7%不足するというような算定結果が出され、国民健康保険税の大幅な値上げをしなければならないのかという懸念があります。平成28年度税収で算定された今年度の仮算定ではどのような数字になっているのか、仮算定結果があれば、その数字をお伺いし、その結果が深川市と国保に加入されている市民の皆さんに与える影響についてお伺いいたします。
答弁 市民福祉部長 三ツ井隆博(市民福祉部長は2018年3月まで)
国民健康保険制度の都道府県単位化の状況について、4点にわたり質問いただきましたので、順次お答え申し上げます。国民健康保険は、会社員などを対象とした社会保険などと比較して、高齢者が多いこと、企業退職者、無職者、非正規労働者などが多いことで、医療費の支出が多く、平均所得が低いという構造的な問題を抱え、小規模な市町村を中心に増大する医療費に対応することが困難となっているのが現状であります。このため国は広域的な対応が必要だとして、平成27年5月に「持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律」を制定し、30年4月から市町村とともに都道府県も国保の保険者として運営にかかわる制度改革を行い、都道府県単位で国保財政の安定化を図り、持続可能な医療保険制度の基盤を強化し、市町村事務の効率化、コスト低減につなげていくことを目指すものであります。質問の1点目、都道府県単位化による深川市の事務の変化についてでありますが、単位化によって、北海道は財政運営の中心的な役割を果たすことになりますが、深川市は従来どおり国保加入者の異動などの資格管理、国保税の賦課、徴収、保険給付、保険事業を担っていくことになり、被保険者証の発行や国保税の納税関係など、住民の身近な業務は引き続き行っていくことになります。次に、2点目、保険者としてのメリット、デメリットについての質問でありますが、影響、効果ということで答弁させていただきたいと思います。都道府県単位化後は、保険給付に必要な費用を全額北海道から交付されることから、年度途中に予算不足が生じることはなくなりますので、現行においては医療費支出が増加した場合には、予算不足への対応が必要でありましたが、今後は市町村においては安定的な財政運営となるものであります。一方、北海道は、財政運営の責任主体となり、市町村ごとの国保税の算定基礎となります国保事業費納付金の額を決定いたします。この納付金制度を通じて、各市町村の国保税の平準化、負担の公平化が図られることになるものでありますが、市町村の枠を超えて支え合う制度となるため、毎年度、深川市だけではなく、他市町村の所得水準や医療費水準の変動により、納付金総額も変わることから、納付金算定の基礎である各市町村の国保税負担にも影響を及ぼすということになります。事務に関しては、都道府県単位化により、市町村事務の効率化や、コスト低減に向けた市町村事務処理標準システムが導入されますが、特に北海道ではサーバーなどの共同運用を図るためのクラウド化に先駆的に取り組み、システム導入に伴う初期費用の負担軽減とともに、共同運用による市町村事務の効率化や維持管理費の削減が図られることになります。次に、3点目、国保加入者であります被保険者としてのメリットについてでありますが、資格異動といった資格管理の窓口手続などは特に変わりませんが、一定期間に多数回にわたって高額な医療費を負担していた世帯が深川市から他の市町村に住所を移しても、北海道内であれば、従来は引き継ぐことができなかった高額療養費の該当回数を通算することができますので、被保険者の自己負担の軽減が図られるということになります。次に、4点目、北海道の仮算定結果についてでありますが、市町村から都道府県に納める国保事業費納付金は、各市町村の年齢構成の差異を調整した後、医療費水準と所得水準を考慮して、市町村ごとの納付金額が決められる仕組みでありますが、基礎データをもとに試算した仮算定がこれまで2回行われ、8月下旬には3回目の結果が通知されたところであります。昨年11月の第1回仮算定では、本市の1人当たりの納付金額は、平成27年度基準と比較いたしまして13.5%の増加となっておりましたが、今回の仮算定では、都道府県や市町村への国の財政支援が1,700億円追加され、そのうち財政調整機能の強化で都道府県に配分される300億円を北海道では活用して激変緩和策に投入することとした結果、本市の納付金は約7億7,300万円となり、1人当たりの納付金は、28年度基準と比べて10.8%減少する仮算定ということになっております。しかしながら、通知された仮算定の納付金額をもとに平成30年度の本市の国保会計の収支見通しを算定しましたところ、国保税が今年度と同じ課税所得水準とした場合でも、被保険者の減少が続いている中では、国保会計全体で若干の収支不足が生じると見込まれております。今後、1月に納付金の本算定の結果が示されますので、本算定に基づく新年度予算を編成するとともに、さらには所得の確定する4月ごろに改めて収支見通しを立て、税率改正や特別支援などの検討をしていく考えであります。