深川市議会 平成29年第1回定例会 2017年3月7日
乳がん検診
2017年3月7日、深川市議会の一般質問で、松本雅祐議員が「乳がん検診」について質問し、市民福祉部次長 三ツ井隆博が答弁しました。
- 質問者
- 松本雅祐 議員
- 答弁者
- 市民福祉部次長 三ツ井隆博
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 松本雅祐
それでは、2点目、乳がん検診についてお伺いします。毎年3月1日から「国際女性の日」である8日までが「女性の健康週間」となっております。女性の生涯にわたる健康支援の意義も含めまして、この質問をさせていただきます。乳がんは、女性がかかるがんの中で最も多く、12人に1人が罹患すると言われております。ごくまれに男性でも乳がんになることがあるそうです。乳がんで亡くなる女性は、2013年1万3,000人を超え、1980年と比べて約3倍になっております。厚生労働省が発表した人口動態統計では、2015年の乳がんによる死亡者数、女性は1万3,584人で、残念ながら増加しています。乳がんで亡くなる方を年齢別で見た場合に、胃がんや肺がん、大腸がんのように、年齢が高まるとともにふえるがんとは異なり、乳がんは30代から増加し始め、40代後半から50代前半にピークを迎えるそうであります。欧米などでは、検診受診率の向上により、早期発見がふえ、死亡率が年々減っています。その一方で、日本では、国が定期的な検診受診を推奨しているものの、乳がん検診受診率は、OECD(経済協力開発機構)、日本やアメリカなど先進国が加盟する35カ国の中で最低に位置し、低い受診率のため、年々死亡率が増加傾向にあります。しかし、乳がんは早期発見、早期治療が有効であり、早く見つかれば、それだけ完治の可能性も高くなります。早期発見のため、独自の取り組みを行っている埼玉県行田市では、乳がん検診の受診率向上や意識啓発を目的に、ヤング乳がん検診を無料で実施しています。対象は20歳から39歳の女性で、定員が25人、検査は女性技師が担当しているということでございます。このような取り組みを進めることにより、乳がんへの関心を持ってもらえるようになり、受診率を上げる啓発活動になるのではないでしょうか。お伺いします。1点目、乳がん、子宮頸がんなど、女性特有のがん検診は、郵送や電話などで個別に受診を勧奨・再勧奨するコール・リコール制度により、以前は2割程度だった乳がん検診の受診率は、2013年度国民生活基本調査で43.3%まで上昇しました。本市の乳がん検診は、40歳以上の方を対象に2年に一度助成する事業を進めております。本市の乳がんの受診率と受診率を向上させるためにどのような啓発活動を行っているのかお聞かせください。2点目、乳がんは比較的若い世代で多くなっています。そのため早期発見の必要性からも、若いときから関心を持ってもらうことが大切だと思います。今、歌舞伎役者の奥様が乳がんにかかり、小さい子供を抱えての闘病生活のことが報道されております。今、多くの女性、母親が乳がんに強い関心を抱いております。女性の健康を守る取り組みとして、試験的にでも40歳未満の方、20代、30代の女性が無料で受診できるような事業を推進してはいかがでしょうか、お聞かせください。
答弁 市民福祉部次長 三ツ井隆博(市民福祉部次長は2017年3月まで)
乳がん検診についてお答え申し上げたいと思います。初めに、乳がん検診の受診率と啓発活動についてでありますが、市の乳がん検診は、40歳以上の女性に対しマンモグラフィーによる検診を実施しており、助成は2年に一度としております。これは厚生労働省のがん検診の指針に沿って実施しているものであります。乳がん検診の受診率につきましては、厚生労働省の「平成26年度地域保健・健康増進事業報告」、これはがん対策基本計画に基づく40歳から69歳までの年齢の受診率の統計となりますが、全国平均は26.1%、全道平均が33.5%で、深川市は48.8%と全国・全道平均より高い受診率となっており、全道の市の中にあっては上位3位となっております。啓発活動につきましては、市の広報やホームページ、健康カレンダー、保健推進員による周知のほか、保健師、栄養士による電話や訪問での受診勧奨などを行っております。さらに、40歳から80歳までの年齢層の方には、40歳、45歳といった5歳刻みの年齢の方などに個別通知による受診勧奨も行っております。また、地域の健康教室などで、がん予防に関する講話やセルフチェックとしての自己触診の普及などを行うなど、受診率の向上や知識の普及を図ることで、乳がんの予防、早期発見に努めているところであります。次に、2点目の20代、30代の女性の無料検診についてでありますが、国立がん研究センターの乳がん検診ガイドラインでは、40歳未満の乳がんの罹患率は低く、検診の有効性も証明されていないことから、40歳未満の乳がん検診の実施は推奨しないということとしております。また、20代、30代の方が検診を受けるデメリットも指摘されており、マンモグラフィーによる不必要な放射線被曝のほか、若い世代は乳腺密度が濃く、マンモグラフィー検診では乳腺も病変も白く映ってしまうため、病変を見つけにくいことがあり、そのため偽陽性、いわゆるがんの疑いの発生がふえてしまうおそれがあります。偽陽性や過剰診断は、確定診断までの不安や精神的ストレスとなり、さらに不必要な検査や治療を受けるといったリスクが考えられます。こういった事情から、若い世代の検診の有効性については、科学的に証明されておらず、40歳未満の乳がん検診は推奨されていないため、市としましても現状においては、若い世代の乳がん検診の独自助成の実施は考えておりません。しかしながら、若い世代においても日ごろからがん予防に関心を持ち、乳房の自己触診を月に1回は行うという習慣を身につけていただくことが重要であり、母子保健事業など若いお母さんと接する場面や、20歳以上を対象とした子宮がん検診などを通じて、自己触診の重要性や異常がある場合の早期受診に関する健康教育を行い、普及啓発を行ってまいります。さらに、平成29年度からは乳がん、子宮がん検診の集団検診は、北海道対がん協会の検診車による集団検診にかえて、深川市立病院での集団検診を実施する予定であり、身近な医療機関での集団検診にかえることで、待ち時間の少ない、受けやすい検診を目指して、がん検診の体制を整え、受診率のさらなる向上を図ってまいりたいと考えております。