深川市議会 平成28年第1回定例会 2016年3月8日
防災拠点へのWi-Fi設置の普及について
2016年3月8日、深川市議会の一般質問で、松本雅祐議員が「防災拠点へのWi-Fi設置の普及について」質問し、企画総務部長 早川雅典が答弁しました。
- 質問者
- 松本雅祐 議員
- 答弁者
- 企画総務部長 早川雅典
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 松本雅祐
今でもあの日の衝撃は脳裏から離れません。東日本大震災から間もなく5年、1万5,894人のとうとい命が奪われ、いまだ行方不明者は2,561人との報道に、残されたご家族の方の心情を察しますと心が痛みます。復興に向けたさまざまな取り組みは進んでいますが、2015年度末の災害公営住宅の完成見込みは計画の59%にとどまり、安全のため集団移転する高台への移転事業も45%にすぎません。災害当初の耐用年数2年を大きく超えた仮設住宅、詳しくは先ほど田中議員が申し上げましたが、いまだに住み続けなければならない現実があり、その仮設住宅に暮らす方々は岩手、宮城、福島の被災3県ではまだ5万8,948人おります。産業の復興の姿が見えてくる一方で、避難者全員が安定した暮らしを取り戻す生活再建には、まだ時間を要します。政府は、ことし4月より「復興・創生期間」と位置づけ、さらなる復興を加速すると発表がありました。復興で何より大切なのは、被災された方々の心のケアだと思います。大切な人を亡くされた方々の心には、今なお大きな傷跡が残っています。その空白を埋めるために日々必死になって生きておられる姿を報道などで目の当りにするたびに、一日も早く一人でも多くの方の心の復興を願わずにはおられません。そして、必ず復興をなし遂げ、強い東北になっていただきたいと思います。通告に従いまして質問いたします。防災についてお伺いいたします。東日本大震災で浮き彫りになった課題の一つが、安否、交通、給水などの情報を得たり、連絡をとり合ったりするための通信手段の確保でありました。ふだん余り意識することなく、いつの間にかつながっている携帯キャリアの無線LAN、NTTドコモは全国約15万カ所、KDDIは全国20万カ所以上、ソフトバンクは全国40万カ所以上のアクセスポイントが存在すると言われ、全国どこでもつながっているイメージがある一方、当然設置されていない場所もあります。大規模災害時には無線LAN、Wi-Fiが有効とされます。しかし、Wi-Fiは全国の防災拠点での設置がおくれている実態がわかりました。総務省の研究会が昨年5月に取りまとめた報告書によると、役場などの庁舎施設が9%、避難所1%、避難場所0.1%とほとんどWi-Fiが整備されておりません。全国の庁舎施設は約9,000カ所、避難場所、避難所は約8万8,000カ所ありますが、普及施設は多くなく、1,000カ所程度にとどまるとありました。Wi-Fiの整備については、インバウンド、外国人観光客らのニーズが高く、経済効果が見込まれる施設では、民間事業者によるWi-Fi整備が進んでおります。しかし、防災拠点のようにいざというときへの備えは自治体が主導で進めなくてはいけません。正直、コストに見合う効果が期待できないという後ろ向きな自治体も多いと言われております。しかし、災害時における情報収集など、正確で信用性のある情報をおのおのが取得できれば、災害時における混乱や不安を抑制できるメリットもあります。お伺いします。深川市として災害拠点への庁舎や避難所、避難場所へのWi-Fi設置についての考えをお聞かせください。
答弁 企画総務部長 早川雅典(企画総務部長は2017年3月まで)
防災について、防災拠点へのWi-Fi設置の普及についてという質問にお答え申し上げたいと存じます。災害時における情報の連絡手段につきましては、これまでの大規模災害時に電話の使用ができなくなるなどの課題が多くあったところでございます。東日本大震災では、固定電話や携帯電話の音声通話に通信規制が行われたため、通話ができない状況が続きましたけれども、携帯電話を含めたメールですとか、インターネット機能については余り規制が行われず、連絡手段として活用できたことが確認されているところでございます。深川市におきましては、避難所などとの連絡体制の確保などを含めまして、災害時の通信体制強化を図るために、平成26年度に国の周波数有効利用促進事業の補助金を活用いたしまして、防災行政無線のデジタル化を行ったところでございまして、このときに携帯機7台と携帯転用も可能な車載機15台のデジタル無線機を整備したところでございます。また、通常、防災関係機関との連絡につきましては、災害時優先電話、あるいは北海道総合行政情報ネットワークなどにより通信を行うとともに、避難所における市民の通信手段としましては、特設公衆電話の設置をNTT東日本へ依頼するということになっております。質問いただきました防災拠点へのWi-Fiなどの公衆無線LAN設備の設置についてでございますが、携帯電話で使用されているインターネット回線と光回線を活用した無線LAN双方が使用可能になれば、避難者の通信手段の向上が図られるということは間違いないと考えております。そこで、防災拠点のWi-Fiの整備についてでございますが、「観光・防災Wi-Fiステーション整備事業」という国の補助事業がございます。補助率は2分の1でございますけれども、ただし補助要件といたしましては、特に防災に関しましては、対災害性の高いWi-Fi設備ということになりますことから、例えば重要な防災拠点については、鉄柱、またはコンクリート柱を新たに建てるということが基本となりますとともに、あるいは停電などに備え、太陽光発電設備や蓄電池等の設置といったものも当然考えなくてはいけないということになります。また、災害時の指定避難場所は市内に現在32カ所ございますけれども、防災対策としてのWi-Fi設備の導入や維持管理には、相当の費用がかかるというのも事実でございますので、慎重な検討が必要となると考えております。市といたしましては、これまでも災害時の対応といたしまして、先ほど申し上げました防災行政のデジタル無線、あるいは非常用備蓄品の整備、そして市内外事業所との防災協定の締結と、いろいろ取り組んできているところでございますけれども、自主防災組織の設立に向けた支援など多くの課題があるというのが現状でございますので、災害時における情報の収集、発信のあり方などの検討も含めまして、今後とも防災体制の整備に努めてまいりたいと考えております。