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深川市議会 平成28年第1回定例会 2016年3月7日

それでは、質問の農業担い手対策

2016年3月7日、深川市議会の一般質問で、小田雅一議員が「それでは、質問の農業担い手対策」について質問し、農業委員会会長 伊東光男、経済・地域振興部長 平勉が答弁しました。

質問者
小田雅一 議員
答弁者
農業委員会会長 伊東光男、経済・地域振興部長 平勉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 12番 小田雅一

東日本大震災から間もなく5年が過ぎようとしております。テレビ報道で流れた映像が今も脳裏に焼きつき、3月11日を迎えるたびにはっきりと思い浮かびます。今までに経験したことのない大きな揺れと大津波、そして原発事故という未曽有の出来事は、私たち国民にとって大きな教訓となったと言えます。東日本大震災以前にも幾たびか大津波の被害が発生し、そのときの悲惨な現状を先祖代々語り継がれてきたという大津波伝承があり、多くの人の命を救ったとされております。そして、今、東北3県では震災瓦れきの処理と公共インフラの復旧は、おおむね完了していると仄聞しておりますが、みずからの家を失い、復興に向けてのまちづくりでは、住宅の高台への移転計画など進められておりますが、遅々として進まず、住みなれた地を離れ、避難生活を送っている方が今もなお12万人もいることに驚くばかりであります。しかし、このような状況を取り上げた情報は、新聞、テレビ等のマスメディアでの報道は殊のほか減り、忘れられていく3月11日という現実があると言えます。私たちは、いま一度、東北に目を向け、まだ続く被災地の現実と課題に関心を持ち続けていくことが私たちに求められていることではないかと思うところであります。被災地の一日も早い復興と、いまだ避難を余儀なくされている被災者の皆さんにお見舞いを申し上げます。では、通告に従って一般質問を行います。初めに、農業の担い手対策についてですが、3点目の今後のTPPに対する対応については、太田議員への答弁で理解いたしましたので、割愛いたします。さて、水稲におきましては、5年続けての豊作に恵まれ、農業者にとっては農業情勢の厳しい中にあって、経営を継続できることは喜ばしいことであります。しかしながら、平成26年は国内の米の在庫持ち越しがふえ、需給バランスに影響を与えるほどになりました。結果として米価の下落を起こし、豊作でありながら、所得が伸びていない状況になったわけであります。しかも、国民の食文化の多様化により、米の1人当たりの消費量が10年前は61.4キログラムであったものが、今では50キログラムほどに下がっていることも一つの要因であると言えます。また、農業情勢においては、将来を見通すことのできない環境であると言えます。深川市にとって、農業は基幹産業であり、これからもさまざまな施策を通して農業を振興していかなければならず、言うまでもなく、これまでの深川マイナリーの建設に始まり、多目的低温倉庫の建設、そして今、農産センターの建設がなされてきており、全国屈指の施設と言えます。しかし、米におけるこれまでの農業情勢を顧みるときに、平成5年のガット・ウルグアイラウンド合意によってミニマムアクセス米の輸入が開始され、そして今回のTPP交渉の合意によって、7万8,400トンもの外米の輸入枠が新たに設けられようとしています。政府は、輸入がふえると、その分、国産の米の価格が下落する可能性があるため、国は備蓄用として毎年買い入れる量をふやしていくことで影響を抑え切れるとしていますが、私はそううまくいくか疑問に思っております。豊作年で発生した過剰米を政府は市場隔離することによって、今でも価格調整をしてきている状況にあるわけであり、輸入米に見合う量を毎年備蓄していくことが食用米以外の加工米等にどう影響を与えていくか不安なところであります。北海道では、TPPの影響試算について、農畜産物で337億円から478億円の生産減少額としており、米についての減少はないとしておりますが、深川市でも生産している小麦が42億円、てん菜が43億円、特に牛乳・乳製品が影響を受け179億円から258億円、肉牛が48億円から97億円と試算されております。加えて、少子高齢化等による農業後継者の不足や団塊世代の離農等により、農家戸数が減少すると同時に、農業の担い手不足が深刻な状況になると言われ、農業生産を継続することが困難になるとともに、関連産業、さらには地域経済にまで甚大な影響を及ぼすことは間違いありません。そこで、2点につきまして伺います。1点目は、市内農家の状況についてですが、北海道の報告では、農業戸数は年々減少し、平成26年2月現在では4万1,900戸、うち効率的で安定的な農業経営を目指す認定農業者は26年3月現在で3万964戸となり、また農業生産法人数は年々増加し、26年1月現在では2,928法人、さらに新規就農者数においては、近年はおおむね600から700人で推移し、25年は603人で、前年の626人に比べ23人減少しております。全道の農家戸数が17年から26年にかけて24%減少してきているとも言われております。昨年の第1回定例会において同様の質問をしておりますが、現在の深川市内の状況について、加えて個人農家の経営面積の推移と年齢構成ごとの平均経営面積について伺います。2点目は、担い手育成・確保に向けた取り組みについてであります。政府は、平成24年から青年の就農意欲を喚起、それから就農後の定着促進を図るために、青年就農給付金制度を始め、交付を開始しております。一方、深川市においても、深川市新規就農者確保対策事業を始められ、新規就農予定者に対して住宅の提供やあっせん、そして就農支援資金の助成などを行っております。また、北空知1市5町をエリアといたしまして、北育ち元気塾を開催され、新規就農者等を対象に基本技術の講習を行うなど、若手農業者の育成・確保に努められてきておりますが、これまでの国の青年就農給付金制度、そして深川独自の深川市新規就農者確保対策事業のこれまでの取り組み状況と北育ち元気塾での取り組みについても伺います。また、提案でありますが、市のホームページを見ておりますと、農政課のページで新規就農者への就農支援について掲載されておりますが、「農業を始めたいかたへ(就農支援)」と記載されております。せっかく深川市独自の事業をしているのですから、言い方はさまざまあるかと思いますが、例えば「深川市で農業を始めませんか」といったような言い方がいいのではないかと思います。そこで、昨日、ホームページを見ますと、既にそのことが変更されておりました。早速の私の提案の聞き取りの中で対応していただいたと考えておりますが、さらにそのページをすぐに閲覧できるようにスタートページから内部リンクして行けるようなことが考えていけないのか。以上、2点について伺います。

答弁 農業委員会会長 伊東光男(農業委員会会長は2017年6月まで)

それでは、質問の農業担い手対策についての1点目、深川市内の担い手の状況についてお答えします。初めに、農家戸数の状況についてでありますが、当農業委員会の農地台帳をもとに直近3年間の状況を申し上げますと、平成24年度末の農家数は個人が711戸で、農業生産法人が22戸の合計733戸、25年度末は個人が685戸で法人が24戸の合計709戸、26年度末では個人が651戸で法人が28戸の合計679戸となっており、この3年間では毎年平均26戸の減少となっております。また、本年2月末の状況を前年度末と比較しますと、個人が37戸減少の614戸、法人につきましては、複数の農家による法人が多数成立したこともあり、8戸増の36戸で合計650戸となり、全体で29戸の減少となっているところであります。次に、個人の経営面積の推移と年齢構成ごとの平均経営面積についてお答え申し上げます。これらにつきましても農業委員会の農地台帳をもとにそれぞれ申し上げますが、まず経営面積について、直近3年間の状況でございます。平成24年度末では16.2ヘクタール、25年度末では16.6ヘクタール、26年度末では17.5ヘクタールと推移し、本年2月末では18.1ヘクタールとなっており、24年末から3年間で1.9ヘクタール、11.7%増加している状況です。また、本年2月末時点における年齢構成ごとの平均経営面積につきましては、35歳以下の方が21.1ヘクタール、36歳以上45歳以下の方が21.3ヘクタール、46歳以上55歳以下の方が22.4ヘクタール、56歳以上65歳以下の方は17.5ヘクタール、66歳以上75歳以下の方は9.1ヘクタール、76歳以上の方は4.3ヘクタールとなっております。全体的に見ますと、65歳以下の方は19.9ヘクタール、66歳以上の方は7.5ヘクタールとなっており、高齢化や労働力不足、農業者年金受給などの要因に、経営面積は65歳を境に急激に減少している状況であります。

答弁 経済・地域振興部長 平勉(経済・地域振興部長は2017年3月まで)

私からは2点目の国の青年就農給付金制度、深川市新規就農者確保対策事業のこれまでの取り組み状況と北育ち元気塾についてお答えいたします。初めに、国の青年就農給付金制度の活用状況についてですが、青年就農給付金につきましては、準備型と経営開始型の二つのタイプがあり、準備型は、先進農家等で農業技術習得などのため研修を受ける就農希望者に対し最長で2年間、1年間につき150万円を支援するもの、経営開始型は、新規就農者の経営が軌道に乗るまでの間、最長で5年間、1年間につき最大150万円を支援するものであります。本市におきましては、制度が創設された平成24年度以降から本年度までの4年間において、準備型は3人、額にしまして712万5,000円、経営開始型は7人、額で2,475万円を交付しております。次に、深川市新規就農者確保対策事業についてですが、この事業につきましては、就農研修者に対する住宅の無償貸与のほか、新規就農者に対する就農支援資金、研修受け入れ農家に対する指導謝金を支援するものであります。平成24年度以降の状況で申し上げますと、住宅については利用されておりませんが、就農支援資金に関しましては、3人の新規就農者に対し600万円、指導謝金につきましては2戸の受け入れ農家に72万円を交付している状況にあります。なお、住宅の貸与につきましては、平成6年度より行っておりますが、23年度までの実績では、20人の就農研修者に貸与している状況にあります。次に、北育ち元気塾の取り組みについてですが、北育ち元気塾につきましては、平成24年5月に空知農業改良普及センター北空知支所、その管轄の市及び町の農業委員会、JAきたそらち、JA北いぶき、拓殖大学北海道短期大学等を会員として設立された北空知農業後継者育成支援協議会が主体となって開設されているものであり、北空知地域の農業の担い手となる有能な後継者の育成を目指し、水稲栽培の基本技術習得、土壌管理・病害虫防除の基礎習得などの研修が行われているものであります。本年度につきましては、北空知管内28人の農業後継者を対象に水稲の育苗管理や農業経営など計7回の研修会の実施のほか、道立農業大学校における農業経営者育成研修への参加など、積極的な取り組みが行われている状況にあります。次に、ホームページでの新規就農者に対する就農支援情報の掲載についてであります。現在、本市のホームページには市独自の新規就農者に対する支援内容や対象者の要件などを掲載しておりますが、議員ご指摘のとおり、トップページから直接該当するページが閲覧できる状況とはなっておりませんので、就農希望者が見やすく、わかりやすい情報発信に今後努めていく考えでございます。いずれにいたしましても、高齢化や後継者不足など、農業の担い手が減少する中で、新規就農者の確保は非常に重要であり、今後アグリサポート事業を母体に地域営農法人を立ち上げ、そこを主体に新規就農希望者の受け入れから就農までの取り組みを行っていく考えでおりますが、これらの対策について、JAきたそらちなどと一体となって積極的に推進してまいりたいと考えております。

出典:深川市議会 平成28年第1回定例会 2016年3月7日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる