みんなの議会

深川市議会 平成27年第4回定例会 2015年12月2日

農業・農村の所得倍増

2015年12月2日、深川市議会の一般質問で、鶴岡恵司議員が「農業・農村の所得倍増」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。

質問者
鶴岡恵司 議員
答弁者
市長 山下貴史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 13番 鶴岡恵司

6月の改選後、初の一般質問であります。改めまして、公政クラブの鶴岡恵司でございます。多くの市民の方にご支持いただき、議会の一員として再び活動させていただくことになりました。市民の不安、課題の解消に真摯に取り組み、先人が守り育てた深川市の地域資源を最大限活用し、深川市の活性化を目指すとともに、健全な姿で次世代に継承できるよう全力で努めたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。早いもので師走に入り、今年も残りわずかであります。特に印象深いものについて触れたいと思います。私は、今年が44回目の米づくりの年でありました。恐らく、深川市の長い農業の歴史の中でもないかと思いますが、基幹作物の米は5年連続で平年作を上回る豊作の年でありました。また、ほかの作物も押しなべて作柄がよく、これもまた余り経験のない結果であったと思います。ものづくりをする農業者としては、ほっとしているところであります。一方で、農業経営者としては、ソバの価格は在庫不足、府県の作柄が余りよくないとのことで価格が上昇しているとのことですが、米の価格は、昨年よりは若干持ち直してはいるものの、満足できる水準ではありません。TPP交渉の閣僚会議での大筋合意、経営所得安定対策による米の直接支払交付金、国による生産調整の平成30年度からの廃止、また、今後の経営安定対策の実効性と将来不安が大きく、5年連続の豊作を素直に喜べない状況であります。そのような中で、北空知信用金庫が宮崎県の都城信用金庫との業務提携の交流事業の一環として、10月10日、都城市で開催された焼肉フェスティバルの際に、北空知の特産品を販売するブースを用意していただけるとのことで、幾つかの北空知産の農産物、特産品を持ち込み、北空知の特産品のPRと紹介をしたいので、我が家のメロンをその中の一品としてぜひとのお話がありました。北空知信用金庫からは、3年ほど前から北空知の農産品、特産品をPRする、例えば、信金マルシェ等の事業に取り組みたいとの思いがあり、そうしたときには、メロンで参加をとのお話も以前からいただいておりました。今回、協力させていただくこととし、北空知信用金庫の異業種交流組織アクセスの皆さんのご理解、ご協力をいただき、200個のメロンを都城市に送りました。反響はどうなのか心配していましたが、さすがアクセスの皆さん、試食を用意するなど、特産品を知っていただく工夫をして販売していただき、好評のうちに完売したとのお知らせを受け、安堵したところであります。都城信用金庫、北空知信用金庫、アクセスの皆さんに感謝するとともに、異業種の方が地域の農産物を気にかけていただいていることに感動でありました。今後、こうした業種を超えた地元特産品の販売拡大に向けた取り組みがさらに拡大し、地域経済の振興につながればと思うところであります。また、11月15日に、納内地域集落対策協議会主催の第1回納内のまちの将来を話し合う集いが開催されまして、私も地域住民の1人として参加させていただきました。年代、性別、職種を超え、多彩な人たちが130人ほど参加されており、四つのテーマに分かれ、その中でも1テーブル3人に分かれ、テーブルごとに納内の課題解決のための提言をまとめ、テーブルごとに発表し、その後、提案した内容に共鳴できるものに参加者全員がそれぞれ1番のシール1枚、ほかに共感できるものに張るシールを2枚持ち、テーブルごとにシールを張り、最後に支持の多いものについての解説がありました。地域の課題を的確に捉え、前向きな提案が多く、今後、集落対策協議会の中でまとめられ、地域住民に報告され、その内容は、今後の地域課題解決に向けた取り組みが始まるものと期待するところであります。地域住民が将来の話をした3時間は、とても有意義なものだったと思います。それでは、通告に従いまして一般質問に入ります。まず、1番目の農業・農村の所得倍増についてであります。先日、NHKの国会中継で参議院予算委員会を見ていましたら、TPPに関して、国内農業対策についての質問があり、農林水産大臣が担い手の育成・確保、農地の担い手への集積、6次産業の拡大、輸出拡大等の攻めの農業展開で国内農業を守るとの答弁でありました。経済社会の構造の変化に直面し、大きな転換期を迎えている中で、持続可能で活力ある地域経済社会を構築するには、既存の仕組みの抜本的改革を進めることが求められ、食料・農業・農村分野では、食料の安定供給の確保、多面的機能の発揮、農業の持続的発展及び農村の振興という四つの基本理念に沿って、食料・農業・農村基本法が平成11年7月に制定されました。食料・農業・農村基本法に基づき、10年ほど先までの施策の方向性を示す農政の中長期的なビジョンとして食料・農業・農村基本計画を作成し、基本計画は、まず平成12年3月に示され、おおむね5年ごとに見直すこととしていることから、その後、17年3月、22年3月、そして、今年3月に強い農業と美しく活力ある農村の実現を目指し、4回目の新たな食料・農業・農村基本計画が基本法に基づき決定されました。今年決定した基本計画には、昨年、農林水産業・地域の活力創造本部から、強い農林水産業、美しく活力ある農山漁村に向けた4本の柱、輸出の促進、地産地消、食育等の推進による国内外の需要拡大、また、6次産業化等の推進、農業の成長産業化に向けた農協の役割の明確化による農林水産物の付加価値向上、また、日本型直接支払い制度の創設、農山漁村の活性化による多面的機能の維持発展、そして、農地中間管理機構の活用による農業の生産コスト削減と経営所得安定対策、米の生産調整の見直しを掲げ、農林水産業地域の活力創造プランとして進めることにより、農業・農村全体の所得を今後10年で倍増させることを目指すとあります。それらの考え方が、今回の新たな食料・農業・農村基本計画の重要施策となっているところでもあります。深川市の農業は、先人が鬱蒼とした原野を開くことから始まり、120年余りが経過し、幾多の困難な状況を乗り越え、現在に至っていますが、今や農産物の生産においては、米、ソバを初めとする雑穀、青果、花卉等、全国レベルでも有数の技術・生産力を持つ産地に成長しています。しかしながら、都市部に先駆けて高齢化や人口減少が進んできた深川では、幾度か一般質問でも触れていますように、農業従事者の5割以上が60歳を超えている中で、今後、団塊世代のリタイア等による農業従事者の一層の減少が想定され、次世代への農業経営や技術等の伝承が途切れてしまうおそれがある状況であり、現状の農業従事者の制度は、農産物の生産と多少の農産物の販売でいっぱいであり、農業・農村の所得拡大に向けた6次産業化に向けての取り組みは、農業者の手では難しい状況にあると思われます。こうした中、深川市として新たな食料・農業・農村基本計画の施策をどう受けとめ、所得の維持拡大につなげるのか、3点についてお伺いします。1点目に、農地中間管理事業と担い手への農地集約についてであります。基本計画とあわせて策定された農業構造の展望の中で、全国では、担い手の利用面積の割合で、現状の5割から目標年であります平成37年には8割にするとの目標が示されています。担い手への集積集約化を推進すべく、人・農地プランとの連動した取り組み、基盤整備事業と連携した取り組み等を推進し、農地中間管理機構のフル稼働につなげ、担い手への農地集積を進めるとあります。深川市にあっては、現状では、既に担い手への農地集積が8割を大きく超える状況にあります。また、今後、比較的規模の大きな団塊世代の離農により、大規模な農地の利用も予想されます。農地中間管理事業では、10年間の賃貸が要件となることから、売買を希望される方、また、10年間の事業参加期間内での売買ができないことから、農地中間管理事業への参加を断念するケースも少なくないと伺っています。売買事例が少ない地域では、農地中間管理事業は効果的事業ですが、北海道のように担い手への農地集積が進み、また、売買を希望する農地の出し手が多い状況では、農地中間管理事業の有利性が生かせないように思われます。農地中間管理事業をどう捉えているのか、お伺いいたします。また、昨年の第4回市議会定例会の辻本議員の農地中間管理機構に対する答弁で、昨年の11月30日現在で、出し手が3件で18ヘクタール、受け手は180人で、借り受け希望面積は総合計で1,930ヘクタールとのことで、来年度は深川市でも複数の農家が法人化を進めようという動きなどもあり、来年度の農地中間管理事業は、今年度以上に活発に農地が動くと見ているとの答弁でありました。そこで、本年の農地中間管理事業の状況もあわせてお伺いします。また、食料・農業・農村基本計画の農業生産基盤整備の中で、担い手への農地集積・集約化や生産コストの削減を確実に進めるとともに、地域の営農戦略に即した収益性の高い農業経営を実現するため、農地中間管理機構との連携を図りつつ、農地の大区画化、汎用化や畑地かんがい施設の整備を推進するなど、農地中間管理機構と基盤整備事業の連携が強調されております。そこで、農地中間管理機構と連動した基盤整備事業の取り組みについてお聞かせいただきたいと思います。2点目に、6次産業化への取り組み、輸出の可能性についてお伺いします。現状において、農業・農村地域の農業所得を拡大させるには、農産物の付加価値向上につながる6次産業化を進めることが必要であります。個々の農業者、加工グループの小規模な取り組みはあるものの、地域経済を押し上げるようなものにはなっていないと思われます。食料・農業・農村基本計画の6次産業化等の取り組みの向上と拡大へ向けた戦略的推進の中で、「農業者が明確な事業戦略のもとで、食品産業事業者や他の農業者等とも緊密なコミュニケーションを図るなど積極的に連携しつつ、主体的に取り組む6次産業化や農商工連携を促進する。これにより、農産物や食品等の生産・加工・流通過程において価値をつなぎ、高めていくバリューチェーンの構築や各段階におけるイノベーションを通じた新たな価値の創出を促進する。」とあり、また、第五次深川市総合計画の中では、「農業者、農業法人が、地元農畜産物などの地域資源を活用した農産加工や特産品の開発、販売を行う6次産業化などの取り組みを促進し、新製品の道内外への積極的なPR活動と販路拡大に努めます。」とあります。農業者だけでなく、オール深川で深川の農産物の6次産業化を今以上に進めるべきと考えます。まず、今までも議会の中で特産品の開発、商品化の難しさについては議論のあったところでありますが、現在、アップルランド山の駅おとえでシードル、また、アグリサポート事業の中で養豚を行い、ハム、ベーコン等の加工品の製造販売を実証事業として深川振興公社で取り組んでいるところであります。当然、いつまでも実証事業として続けることではなく、収支が整った段階かと思われますが、深川振興公社の中で、または民間に委ねることになるのか、お伺いします。また、6次産業と言えるのかどうかわかりませんけれども、農産物の価格は、生産者の庭先やJAきたそらちでは、価格は当然、一物一価でありますが、消費者に渡る段階では、扱う店、消費地、イベント等で異なり、多様な価格に設定されます。私も米を多少産直していますが、米の価格が下がった年には価格を若干下げたのですが、そうしたら早速、お客さんから「ことしの米は何か問題があるのですか。」とのお話で、「米価が下がったので。」と説明したら、「それは関係ないのではないですか、おいしいお米を買わせていただいているのですから。」ということでありました。それからは一切、価格は変えていません。イベントのブースに出す際も、単価をどう設定するのか、判断に悩む場合があります。農産物を加工販売するのが6次産業でありますが、農産物の多様な販売手段で付加価値を期待できる場合もあると考えます。多様な6次産業化は、農業者だけでなく、地域で取り組みを検討する必要があると考えますので、所感をお伺いします。また一方で、需要拡大に向けた深川産農産物の輸出の可能性と課題についてもお伺いします。3点目に、農業・農村の担い手確保についてであります。農業・農村の健全な姿での継承、また、農業の6次産業化を進めるにも担い手が必要であります。以前の一般質問においても、大規模な農業法人への支援について触れ、その後、JAと協議検討の中で地域営農法人を立ち上げ、農業後継者や新規就農希望者など構成員として雇用し、営農経験を積ませ、将来、独立して農業経営が行える人材を育成するとあります。基本計画の中で、「認定農業者の担い手には、家族農業経営、法人経営などがあるが、法人経営には、経営の管理高度化や安定的な雇用の確保、円滑な経営継承、雇用による就農機会の拡大等の面で効率的な農業経営に向けてメリットが多いことから、農業経営の法人化を推進する。」とあります。農家子弟、新規就農希望者を認定農業者に育てることは、技術の習得、労働条件、資金面等の課題、不安が理想と現実のギャップとなり、中途で挫折する方が少なくありません。また、農家子弟にも同じようなケースがあります。農業を志す人をどう育てていくのか、大きな課題であります。「現状のアグリサポート事業に加えて、深川市とJAが連携して設立し、農業後継者や新規就農希望者などを構成員として雇用し、個人の中で営農経験を積ませ、将来、独立して農業経営が行える人材を育成する。」とあります。私も、この取り組みに大きな期待を寄せるものであります。ただ、農業経営者を育てることは幅広い知識が必要であり、法人がその目的を担うには十分な準備をする必要があると考えます。また、地域営農法人設立後、アグリサポート事業をどう活用するのかもお伺いします。また、女性の農業就業希望者もふえていると仄聞しています。6次産業化を進める上でも、女性の感覚が大きな力になるとも言われています。幅広く目を向けた担い手確保に向けた取り組みを進めていただきたく、あわせてお伺いします。

答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)

ただいまの農業・農村の所得倍増についての何点かにわたる質問に、少し長くなるかもしれませんが、順次お答えいたしたいと思います。まず、1点目の農地中間管理事業と担い手への農地集積ということでお尋ねがありました。まず、本市として農地中間管理事業について、どのように捉えているのかというお尋ねでありますが、農地中間管理事業につきましては、議員が今、質問の中で指摘されましたように、政府は、今後10年間で担い手への農地利用が全国の農地の現状の5割から8割が担い手によって担われる。そういったことを目標として、賃貸による方法で担い手に農地を集積・集約化することを進める。そのことにより、農業構造の改革と生産コストの削減を実現していくという目的の事業でございますが、これは本来、本州の農業実態を踏まえて創設された制度という面がありまして、既に、本市においては指摘のとおり、担い手への集積率は9割となっております。また、本市における農地の権利移動につきましては、従来から賃貸ではなくて、売買が主で行われており、さらには、今年度から農地の受け手と出し手双方から、それぞれ農地賃借料の1.08%を手数料として農地中間管理機構が徴収するといった制度に改められました。つまり、コストがかかるようになったといったことなどからも、本市におきましては、なかなか積極的に取り組みづらい事業であるものと認識いたしているところであります。そこで、今年度の農地中間管理事業の状況についてお尋ねがありましたが、本市における今年度の農地中間管理事業の借り受け希望者の応募状況についてでありますが、ことしの5月と9月に公募を行いました。その公募の募集有効期限は、公募してから1年間有効ということにされており、5月と9月の公募によりまとまりました合計が農業者131戸、そして、借り受け希望農地面積は2,002ヘクタールという数字になっているところであります。一方で、農地中間管理機構への貸し付けにつきましては、市内におきまして、離農ですとか経営規模の縮小のほか、農地中間管理事業という制度を通じて法人化を取り組むという地区もありまして、全体で28戸、そして、面積で486ヘクタールが農地中間管理機構への貸付面積として見込まれているところであります。次に、農地中間管理機構と連動した基盤整備事業の取り組みの状況についてでありますが、この農地中間管理事業による担い手への農地の集積、それから集約化が行われる地域におきましては、区画整理や暗渠排水等の農地整備を行う事業として、国の農地耕作条件改善事業が活用できるということになっております。ちなみに、この事業は、定率補助で50%補助と、定額補助ということで、例えば区画整理で10アール当たり10万円、それから、暗渠排水で10アール当たり15万円といった助成を行う事業となっています。本年度、本市におきましても、この事業を活用して、約37ヘクタールの農地において区画整備等が行われている状況でございます。以上が1点目にかかわるお尋ねの答えであります。次に、大きな2点目の6次産業化への取り組みと輸出の可能性についてのお尋ねに対する答えでありますが、初めに、長くなるかもしれませんが、少し説明させていただきます。初めに、今後、シードル、それから養豚事業を深川振興公社に委ねていくのか、それとも民間に委ねるのかといった趣旨のお尋ねがございましたが、この点に関して、シードルの製造、それから販売につきましては、指摘のように、現状、深川振興公社によって行われており、昨年秋に収穫されたリンゴからは、アップルランド山の駅おとえの製造施設において製造が行われております。また、製造量につきましては、初年度は、深川果実酒特区という特区認定をいただいて行っているわけでありますが、この認定に基づく条件であります最低製造数量、つまり、これ以上は絶対つくらなければいけないという最低数量が2,000リットルと定められておりますが、その2,000リットル以上を目指して取り組みを進めておりまして、3年後には本免許に切りかわります基準である6,000リットル以上の製造を目標とするということでスタートいたしました。果樹農家の皆様方の協力によりまして、2年目となります、ことし秋のリンゴの製造から何とか既に6,000リットル以上の製造が可能となる量の原料確保ができたところでございます。ぜひ、そういう方向で進めてまいりたいと思っております。また、販売につきましても、現在は、この時点では、製造いたしましたシードルは全て完売状態になっておりますが、12月年末半ばぐらいには、ことしのリンゴを用いてつくりました新シードルが売り出せるという見込みでございまして、いずれにしても、製造、販売ともに、当初の予定しておりました計画を上回る状況で推移している現状でございます。現在のシードル作成に要する経費については、売り上げ収入のほかに、アグリサポート委託料、それから、地域おこし協力隊員制度の活用によって経費が賄われているところでございます。将来的にはシードルの製造量、それから販売先の拡大を図りまして、売り上げを中心に必要経費が賄えるようにするとともに、さらなる雇用増にもつなげていきたいと考えているところでございます。また、養豚事業につきましては、シードルと同様に、深川振興公社にアグリサポート事業の一部として業務委託しておりまして、放牧肥育しましたふかがわポークを活用した加工品を道の駅で販売するといった事業を行っております。現在、この運営経費につきましては、ほとんどが市からの委託費で賄われておりますが、今後、規模拡大や加工施設の建設などにより、本格的な事業運営を目指すこととしておりまして、将来的には独立採算で自立できるように取り組んでまいりたいと考えているところであります。いずれにいたしましても、現状は、今申し上げたような経営状況でありますので、シードル、養豚事業ともに、当分の間は深川振興公社に業務を委託して継続し、その事業の充実強化を図ってまいりたいと考えているところでございます。次に、6次産業化の地域での取り組みの検討といった趣旨のお尋ねについてでありますが、現在、市内におきましても、生産者団体、事業所等により、地元産の農畜産物を活用した、いわゆる6次産業化の取り組みが行われているところでありますが、実際のところ、農業経営の規模拡大等といった状況から、労働力不足が深刻になる中で、農業生産者自身が1次、2次、3次と、全て6次産業化の取り組みを大々的に進めていくということには当然に限界があると思われます。やはり、深川市内におきましては、JAきたそらちや深川振興公社等が6次産業化について、一定の役割を果たすとともに、こうしたJAきたそらちや深川振興公社等と生産者が連携をするなどしまして6次産業化を進める。つまり、地域として多元的に深川農畜産物の生産から加工、販売に至る一連の6次産業化に取り組むということが現実的であり、重要ではなかろうかと考えているところでございます。そして次に、深川産農産物の輸出の可能性についてであります。これは、行政報告などでもご報告申し上げましたけれども、例えば、ことしのユジノサハリンスクの道北物産展、それから、イタリアのミラノ国際博覧会に本市として参加し市場調査などを行ってきております。そのような状況で申し上げますと、ユジノサハリンスク市を含むサハリン州につきましては、北海道の安心・安全な農産物全般に対する地域住民の購買意欲は大変高く、将来有望な市場として期待できるのではないかというふうに思っております。また、イタリアにつきましては、ヨーロッパ全体ということだろうと思いますが、健康志向を背景に、和食に対する関心が高まっておりまして、この状況がさらに拡大するということになれば、将来的には米の輸出先になる可能性もあるものと考えているところであります。いずれにいたしましても、本市における農産物輸出に向けました歩みというのは、まだ道半ばでありまして、現実の取引において、取引先の確保でありますとか、さまざまな難しい課題がありますが、今後、引き続き、例えばアジア圏なども対象圏域に含めて拡大し、輸出の可能性の検討をさらに深め、JAきたそらちなどの市内の事業関係者の皆さんと引き続き十分連携をしつつ、現実的な海外販路の開拓に向けて最大限の努力を続けてまいりたいと考えております。最後に3点目、地域営農法人と担い手確保についてであります。今回、議員の指摘にありましたように、地方創生の総合戦略で取り上げております地域営農法人につきましては、本市における農地の分散化や耕作放棄地の発生等を防ぎ、本市の農業の将来的な維持発展をしっかり図れるように、挙家離農者と言いましょうか、家を挙げて離農される方の農地や農業施設あるいは機械を一括して譲り受けて、例えて言えば、居抜きのような形で経営の継承を行うといったことなどを目的とした組織として、行政とJAきたそらちがしっかり連携して、当該法人を設立しようと考えているものであります。法人設立等により、将来的に離農者の農地が新規就農者等へ円滑に引き継がれ、優良農地がしっかり継承されていくことにつながるような取り組みとして、しっかり運営を考えていきたいと思っているものでございます。そこで、議員の指摘のとおり、そういった法人を設立いたします場合、当然、法人経営として効率的な運営を行うために、施設・機械の導入、それから農業経営にかかわるさまざまな技術のほかに、経営・販売等といった、いわゆる事務処理業務、広い意味の営農ということになりますが、これらにかかわるさまざまな知識が求められることになります。このため、しっかりノウハウを持った人材、そうした指導者の確保ということが地域営農法人にかかわる業務を進める際の大変重要なポイントになるというふうに考えますので、これらについて、十分、JAきたそらちと協議検討をしながら、しっかり着実な取り組みを進めてまいりたいと考えているところであります。そして、アグリサポート事業の活用とどういう関係にあるのかといったお尋ねがございました。アグリサポート事業につきましても、まさに新規就農希望者をこの事業の中で雇用しまして、地域農業の担い手として成長してもらう、育成していく、そういったことを進めるとともに、地域の広い意味での農地保全等に寄与する事業を行うといったことを目的に進めている事業でございます。これは、今ほど申し上げた地域営農法人の設立の趣旨、目的とまさに一致するものでありますので、現行のアグリサポート事業を母体として、地域営農法人の立ち上げを進めてまいりたいというふうに考えております。発展的に解消して、そこにつなげていく。そういうことを念頭に事業を進めてまいる考えであるということを申し上げます。そして、担い手として、女性の確保についても言及がございました。現在、農業の担い手確保対策について、いろいろな段階で、JAきたそらちと行政が、その受け入れ体制の協議などを行ってきております。当然、新規就農につきましては、男女を問わず推進するということでありますので、女性の就農者は大いに歓迎すべきことというふうに思っております。女性が新規に就業できる体制あるいは環境づくりにつきまして、JAきたそらちとよく相談、検討して進めてまいりたいと考えております。

出典:深川市議会 平成27年第4回定例会 2015年12月2日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる