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深川市議会 平成27年第3回定例会 2015年9月2日

ITを活用した農業

2015年9月2日、深川市議会の一般質問で、近沢弘幸議員が「ITを活用した農業」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。

質問者
近沢弘幸 議員
答弁者
市長 山下貴史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 近沢弘幸

公政クラブの近沢弘幸です。70回目の終戦記念日が終わり、暑かった夏も9月を迎え、朝晩の冷え込みとともに農作物の登熟も進み、良質な農産物を生産する最適な条件となっております。本年初め、エルニーニョ現象の影響で冷夏だと予報され、春先の低温、日照不足で心配された作柄も、7月からの好天と高温により、よい出来秋が期待できるようになりましたが、一方で、地球温暖化の影響で大型台風によるハリケーン並みの大風と豪雨により、日本列島の至るところで大きな被害が発生しました。山下市長の行政報告にもありましたが、ここ深川でも豪雨による被害が一部の地域で発生しました。話は変わりますが、8月に農作業中の不慮の事故でとうとい人命が失われました。高齢化と後継者不足の中、条件の悪い農地を率先して耕作していただいた頼もしい存在の方であっただけに残念でなりません。心よりご冥福をお祈りいたします。時代とともに目まぐるしく変化する中、郷土愛を持って諸問題に取り組み、いかに市民生活を守るかが与えられた使命だと考えております。それでは、通告に従い一般質問を行います。ITを活用した農業について。1戸当たりの作付面積が拡大し、区画整理された圃場は大型化し、大型機械を駆使しての大規模農業が進んでいる中、離農者の増加と後継者不足で効率よく作業し、人手不足を技術でカバーし、高収益化を図るIT農業は、無人トラクターが実用化し、一、二年で市販されるようでございます。また、田植え機なども順次開発され、省力化も一段と進むことと思います。小型無人機「ドローン」やタブレット端末を利用することで、作物の生育状況の把握も簡単に行え、経費節減につながります。また、圃場の大型化により、均平作業が一段と難しくなる中、衛星測位システム、いわゆるGPSを活用することで、より一層の規模拡大が期待されるところですが、2点質問させていただきたいと思いますけれども、1点目といたしまして、深川市・他市町村の取り組み状況について、2点目といたしまして、深川市の導入に対する考えについて、所管の考え方を伺います。

答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)

ITを活用した農業について、2点の質問がありましたので、お答えいたします。1点目の深川市、それから他市町村の取り組み状況についてという点でありますが、このITを活用したGPS、自動走行システムなどの農作業ロボット技術につきましては、政府が策定しております日本再興戦略というものにおいて、さまざまな分野における人手不足の解消、生産性の向上などの課題解決に向けて、国を挙げて取り組むという方向性が示されており、その中で特に担い手の確保などが課題である農林水産分野でのロボット技術の導入が急務であるとされているところであります。深川市におけるITを活用した取り組みという点でありますが、平成26年度から人工衛星を活用した衛星リモートセンシングの導入によりまして、小麦の収穫適期を高精度に、かつ省力的に判断することにより、地域全体の詳細な収穫計画をつくり、高品質な麦の生産や反収の増加につなげるといった取り組みがJAきたそらちにおいて実施されておりますほか、北海道農政部が調査した26年2月の先進農業機械情報リストというものがありますが、それによりますと人工衛星により農業機械の位置を正確に把握し、走行経路をガイドするGPSガイダンスシステムを市内の1戸の農業者が導入して、ソバ畑100ヘクタールで除草剤散布を効率的に行う取り組みが行われていると承知いたしております。また、他市町村の取り組みにつきましては、さまざまな農作業の効率化を図る取り組みが道内各地で行われておりますが、近隣の妹背牛町におきましては、国営農地再編整備事業により、大区画圃場が造成される際に、GPSの精度向上のための基地局を設置して、GPSガイダンスシステムなどの機器を農業者に無償で貸し出し、耕起でありますとか、均平、あるいは代かき、田植えなどの農作業を行うことによって、効率的な運用や費用対効果などの検証を行っていると伺っているところであります。その他、秩父別町、沼田町、北竜町においても、それぞれ農業者がGPSガイダンスシステムなどを導入して、農作業の効率化を図る取り組みが行われている状況にあると承知いたしております。2点目に、深川市のこれらシステムの導入に対する考え方という点でありますが、まず北海道農政部の調査によりますと、平成20年度から26年度までの間におけるGPSガイダンスシステムに係る製品出荷台数というものが調べられておりまして、それによりますと全国で4,510台が出荷されておりますが、そのうち北海道には4,100台、つまり91%で北海道が大部分を占めている。また、GPS自動操舵システムにつきましても、全国で960台出荷されておりますが、このうち北海道には890台、率にすると93%が出荷されているという状況でございます。いずれも北海道が出荷先の大部分を占めているということでありますが、このことはシステム導入に係る機器が高額であるということもあり、北海道のように大区画圃場、あるいは広大な畑地、そういったところでなければ、システム導入に当たり、経済的、あるいは作業効率の面で効果が望めないということを示しているものと考えられるところであります。深川市におきましては、地元の土地改良区が整備計画をつくる際に、1枚当たりの水田圃場面積の目標というものを定めておりまして、これが2.2ヘクタールとされております。それに対しまして、現在の平均的な市内の圃場面積は約1ヘクタールとなっておりますので、そういった点から見て、今後、大区画化を目指した基盤整備が進行すると思われます。その中で作業の効率化、省力化を図るため、GPSガイダンスシステムの導入が必要になってくる可能性が高いと認識いたしておりますが、現在のところ、こうしたシステムの導入は近年始まったばかりという面があり、またシステム機器も高額であります。明確な費用対効果という点で、必ずしも明らかになっていない現状ということもありますので、ただ本市といたしましては、今後、農業団体、あるいは農業者の皆さんの意見などをお聞きしながら、GPSガイダンスシステムなどの先進農業機械、システムの導入等について、しっかり所要の調査研究を行ってまいりたいと考えているところであります。

出典:深川市議会 平成27年第3回定例会 2015年9月2日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる