深川市議会 平成26年第4回定例会 2014年12月3日
2015年度予算編成方針など
2014年12月3日、深川市議会の一般質問で、田中昌幸議員が「2015年度予算編成方針など」について質問し、市長 山下貴史が答弁しました。
- 質問者
- 田中昌幸 議員
- 答弁者
- 市長 山下貴史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 15番 田中昌幸
2点目の質問に入ります。2015年度予算編成方針についてお伺いします。まず1点目、端的に新年度予算編成方針についてお伺いしておきます。議会事務局で予算要求している議会費の説明をお聞かせいただいたときに、経常費を枠内におさめなければ財政で受け付けないみたいなお話、あるいは賃金の一元化という話があるということでございましたが、もっとも所管に対して予算の裁量権も何もないというか、これまで予算裁量権については所管には余りなかったのではないかなと予測しておりますので、そのようなことをすれば、結果として必要な住民サービスの低下や事業縮小につながるだけではないのかと、要らぬ心配かもしれませんが、心配するところであります。これまでの手法と違うところがあるのであれば、その目的や意義、理由などは何なのか、お伺いしたいと思います。2点目、農業所得の変化や地方交付税減額の影響についてお伺いします。昨年までの3年間は、好天に恵まれたほか、農家への戸別所得補償政策などから、農業所得が好調で、総体的な市民税等の税収増、国保税収増となっておりますが、ことしの作柄は4年連続の豊作かと思われましたが、収穫期に入ってからの長雨などの影響で、未整粒米や青米などが多く、出荷米の調整作業も大変な状況とお伺いするところであります。また、米価の下落も例年にない大幅なものと認識しておりますし、昨日の鶴岡議員の質問への答弁の中でも出たように、23億円の減少という金額は非常に大きなものと捉えざるを得ないと思います。安倍政権のナラシ対策も、その金額が農家に入るのは来年の6月ごろと伺っており、収入の越年はことしの所得減に大きな影響を与えると考えます。深川市の経済において、やはり農業所得の多い、少ないは、まちの景気に直接的に大きく影響いたしますし、農業所得の中でも、やはり米の占める割合、影響は大きなものがあると考えますので、収入対策など早急に担保すべきと思いますが、この内容については別の機会ということにさせていただきたいと思います。現状、このままの状況で推移するとしての農業所得の変化や地方交付税減額の影響について、どれぐらいの金額、オーダーで判断されているのかお伺いします。3点目、平成21年度から28年度までの財政収支改善の取り組み期間が残り2年となっております。平成20年度に作成されている財政予測とは随分かけ離れていることは、これまでも指摘させていただいておりますが、その乖離はますます広がっており、原点であるその時点からの検証も見直しもしていないということは、いつまでこのままにしておくのかと改めて感じざるを得ません。これまでもこの場で何度も、山下市長はまたかという思いを持っているかもしれませんが、固定資産税や軽自動車税の標準課税への引き下げを提言させていただいたことを初め、生きがい文化センターのパトリアホールの長期閉鎖や指定管理者への委託料の一方的な減額、パークゴルフ場の管理委託料などの減額など、市民の皆さんへのサービス縮減も数多くなされてきております。固定資産税や軽自動車税については、昨日の条例改正案が総務文教常任委員会に付託されておりますので、この部分は委員会議論に付すところですのでここでは議論しませんが、この間の市の予算編成のベースは、この財政収支改善案と市立病院経営健全化計画に大きく縛られていたと考えております。その大きな計画の一つが終了し、片一方は実際と大きく乖離し、もう一方は、次の計画が現時点で示されているものでもないまま、これは病院のほうですが、予算編成を始めているのも、果たして大丈夫なのだろうかと考えるところでありますが、一昨年に前向きだった答弁が、昨年はまた別の方法でやっているとの後退答弁が出ております。行財政改革計画の情報発信について、ここはやはり、市としてこれまで不断の努力を続けている行財政改革の情報が、平成21年度でとまったままということについては、毎年その内容についても市民の皆さんに報告するべきでありますし、計画から実際の状況が変わっていれば、計画の評価を加えながら数値の見直しをするべきではないかと思いますので、行財政改革計画の情報発信について、市長の考えをお聞かせいただきたいと思います。
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
2015年度予算編成方針などについてご質問がありましたので、お答えを申し上げます。1点目の新年度の予算編成方針についてと、2点目で触れられた地方交付税減額の影響についてというのは、若干中身的に関連いたしますので、そこのあたりは一括してお答えをさせていただきます。まず、新年度の予算編成方針でありますが、これは市の財政規則第15条に基づきまして、10月28日付に企画総務部長名で各部課長等に対して通知をいたしたものでありまして、現在、この方針に基づいてそれぞれ予算編成作業を行っているところでございます。この方針の大きな特徴といたしましては、これは第3回定例会でも答弁を申し上げましたけれども、本市の予算編成のかなめとなります総務省取りまとめの地方財政計画の概算要求の中では、地方交付税が前年度比でマイナス5%とされております。その一方で、全国的には地方税収の伸びが見込まれると、これは6%程度の伸びを国は想定しているということのようでありますが、伸びが見込まれるということで、地方の一般財源総額は計画ベース上は前年度水準と変わらないということになっているわけであります。しかし現実には、本市では市税収入の伸びは期待ができません。また、地方交付税の減額が大きく影響することになりそうだという見通しのもと、そういった要因を参酌してみて、来年度の収支の見通しをあらあら推計してみましたところ、普通交付税については、今年度の交付額、予算割れをしたと今ほど申し上げましたけれども、予算割れをしておりますことしの交付額よりも約3億円もの減少が見込まれたということであります。そのための対応として、経常経費の一般財源について、そこに踏み込んでということでありますが、節別に削減目標率を設定して、その設定に基づいて所管別の一般財源配分額の大枠を定め、その範囲での予算要求とするよう努力を求めると、こういう方針で今作業をやっているところでございます。そういった取り組みなしでは、なかなか数字を合わせることは難しいだろうと考えているところでございます。なお、年々の新たな政策的な経費は、当然、目玉的な予算ということになろうかと思います。こうした政策的な経費につきましては、これまで同様に、この先の要求の中で、理事者査定といった形を通じて、それはそれとして考慮し、検討していくということになる予定でございます。現状はそういったところでありますが、ただ、一縷の望みと言うと変でありますが、衆議院選挙が始まりましたが、その選挙後の政権運営、新たな内閣が組織されますが、その新たな内閣において、年明けから本格化する国の予算編成作業の方針について、状況に変化があるかもしれないなという期待も込めて見ております。そういった動きもしっかり見きわめながら、予算編成作業に当たっていきたいと考えております。次に、農業所得の変化が予算編成に及ぼす影響について、いろいろご心配いただきました。これは、きのう鶴岡議員に対してお答えを申し上げましたところでもありますが、ことしの農作物の作況は総じて良好ではあった。それにもかかわらず、特に大事な米については、米余り基調といったことから米価が大きく低下し、米の販売額は昨年度、1年前よりも、きのうも申し上げましたように約23億円、売り上げ減少が見込まれているところでございまして、当然、そうなりますと農家所得が落ち込むという見方が広がっているわけでございます。そこで、本市の市民の皆様からいただく市民税の収入に占める農業者の納税割合は約10%ほどでございます。10%ではありますが、その農業所得の落ち込みによる影響は少なからずあると見ております。それに加えて、農家の方々が多く加入しておられる国民健康保険についてでありますが、国民健康保険の保険税収入にも一定の影響がやはり懸念されるところでありまして、そこでの収入減が回り回って一般会計からの繰り出し増につながるといったことも懸念されるところでございます。いずれにしても、この時点で具体的にどの程度の額の影響が生じそうだといった額を申し上げることはできませんが、今後、農家所得の動向をより注意深く見きわめさせもらう必要があるだろうと考えております。最後に、3点目の行財政改革計画の情報発信についてということでございます。財政収支改善案に基づく取り組みにつきましては、現在、本市の財政運営のベースとなっているものでございまして、議員が何度もこの場でおっしゃっておりますが、財政収支改善の取り組みは一定の期間を設定しておりますけれども、その期間が終わったら、収支改善で決めた増収策とか歳出の抑制策といったものが全部リセットされてもとにもどる、そういうものではないと我々は考えておりますので、その点はきょうははっきり申し上げておきたいと思っております。ただ、議員がおっしゃったように、深川市のホームページ上に開かれている行財政改革のページがありますが、そこに盛られているものは、確かに相当以前の行財政改革大綱の中身が載っていて、あわせて財政収支改善の取り組みが載せられていると。そこでとまっているのは事実でございまして、それはやはり情報提供としては不親切、少し努力が足りなかったかなと。議員が再々この点を指摘されておられますので、今後、もう少し情報提供に、より意味があるような工夫をぜひ考えて、研究をしていきたいと思っております。例えば、年々の新たな行財政改革計画といったものを策定するということを、今考えているわけではありませんが、毎年毎年、行財政改革という位置づけができるような取り組みを年次ごとに整理いたしまして、それをこの年度にやったこと、あるいはやることといった項目で整理して、それをホームページの場所を通じて提供していく、そういったことは大いに今後考えたいなと考えております。
再質問 15番 田中昌幸
再質問させていただきます。それぞれ1点ずつあります。1点目の部分でございますが、経常費を一定程度絞るということになりますと、この場で、特に予算審査特別委員会なんかでも言わせていただいているのですけれども、予算をちゃんと要求しているのか、各所管が要求されているのですか、それだけれども、全体の財政事情の中でできないことが、現状できないというふうになっているのか、あるいは所管みずからも予算要求をしていないのか、その部分が今の話でいくと見えなくなってしまうのではないか。予算書に出てこない部分というものが、所管ではこの事業をやっていきたい、ぜひ進めていきたいという部分がある程度見えている状態で、それでもなおかつ、この部分はことしやれませんねということであるのであれば、各所管のいろいろな市民の皆さん、それから関係者の皆さんの意見を聞いて、そういう考えを持っているけれども、現状、優先順位とかも含めてできないという判断が、深川市の場合は予算編成段階からの公表はしていませんから、見えなくなってしまう可能性が十分にあると思いますし、それであると、逆に所管は何をやっているのだということに直接的につながっていきかねないのではないかと思います。そういう点からすると、各所管でその枠内、一定の枠にはめられた分だけしか持ってこられませんよとなると、それまでの経過というものが非常に曖昧というか、見えづらくなる部分が、私どもの議会議論をする中でも非常にやりづらくなると思います。編成作業というものは幅のあるものではないかと考えますので、確かに予算額が、歳入予算が非常に厳しい状況だということは理解をした上なのですけれども、編成をする上でのやり方というか、対議会なり対市民の皆さんに対する公開性みたいなところについて、その辺については難しくなってくるのではないかと思いますので、改めて答弁をいただきたいと思います。あと、農業所得の減少という部分、23億円というものがトータルとして減少してしまう。特に税収は、当然皆さんもご存じのことなのですけれども、ことしじゅうに入った収入でないと来年の課税額にはならないと。来年にその収入が繰り越された部分は、あくまでも来年の収入は再来年の課税ベースになるということでいくと、最終的に収入が入れば、農家さんそれぞれについては収入に関しては変わらないのですけれども、ことしのうちにその収入がないと、税収が非常に落ちてしまう可能性が高くなると思うのです。これまでも、前渡金とかいろいろなもので、1月1日を境におくれたり早まったことで、税収がかなり大きくぶれたことがあったと思うのです。これは国保会計の中でそういうことがあって、結果として非常に厳しい状況なんかもこれまでも経験しているものですから、そういうところをしっかりと見きわめていく必要もあるし、年内に何とか米価の下落分の補填をできるような方法も取り組みをしていかなければいけないと思いますので、既に国のほうでもやっているかと思うのですけども、それでも足りない大幅な減収があるのではないかと思いますので、そういう意味でもう一度お答えをいただければと思います。あと、最後の情報発信については、非常に前向きな答弁を市長のほうからいただいて心強く感じております。深川市は、行財政改革が決して他の自治体と比べて劣っているとは思っていませんし、むしろ積極的にこれまでもやってきたと思っています。ところが、そのやってきていることが少なくともホームページでは見えない。ホームページで見えないという前に、そういうものが文書としてつくられていないのかなと。ぜひ文書をつくって、そのつくったものがホームページなりに公表されることで、深川市の取り組みというものがより市民の皆さんあるいは市外の皆さんに知られることが大事かと思いますので、その点についてもう一度答弁いただきたいと思います
答弁 市長 山下貴史(市長は2022年12月まで)
まともなお答えになるかどうかはともかく、3点再質問がありましたので答弁いたします。1点目の、今のシーリングのようなやり方で予算編成作業を進めていることについての不安点のようなことについて、所管の動き、考え方が見えなくなるおそれがあるではないかというのは、それは確かにそのとおり、それは今までの予算編成でも実は同じ状況だったわけでございます。何が何でも決めた枠の中でしか予算要求ができないということではありません。ただ、表現上は受け付けない、大変厳しい書き方をしておりますが、そういうことで、責任放棄になるような、どうしても必要な予算はあろうかと思っておりますので、そこまで切り込んで持ってこなければ受け付けない、そういう冷酷な予算編成作業、そういうことはありませんし、結局でき上がったらみんなが満足できるような予算配分になるように、これから最大限注意をしてやってまいります。それから、農家所得について、これは確かに地方課税の場合は暦年で所得を見る。これはルールというか、そういうものでありますので、年内に足らず米を所得に打たれれば、それは暦年の予算に反映できますが、残念ながら現実にはそんな手はなかろうと思います。農協にしたっていろいろな追加払いは翌年になってからです。それから、今言われているナラシの所得補償も、どうしても年を越えてからでなければ額は確定しない。残念ながらそういったことを前提に税収を見込んでいかざるを得ないのだろうなと考えておりますが、ご懸念は共有できるところでございます。3点目の行財政改革についてでありますが、これは申し上げましたように、新たに何か立派な哲学のもと、行財政大綱あるいは計画をつくるという考えはありませんけれども、行財政改革というのは毎年の課題だと思います。少しずつでもそういった要素を踏まえて取り組むべき大きな課題であります。我々も常にそういった考え方のもとで予算もし、また行政のやり方も工夫してきておりますので、そういった考え方をベースにして、こういうことをことしはやりました、あるいは来年はこういうことをやりますと、胸を張ってというのか、きちんとご報告できるようなものを整理して、ホームページ上で発信していく。このことについて、議員も言われましたように、何度も同じことを申し上げますが、これから先はしっかり見えるようにやってまいります。くどいようですけれども、新たな行財政改革計画をつくるというものではありません。
再質問 15番 田中昌幸
心強い答弁をいただきました。