みんなの議会

深川市議会 平成26年第3回定例会 2014年9月11日

発達障がいへの支援

2014年9月11日、深川市議会の一般質問で、北畑透議員が「発達障がいへの支援」について質問し、市民福祉部長 籔友博が答弁しました。

質問者
北畑透 議員
答弁者
市民福祉部長 籔友博

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 14番 北畑透

次に、発達障がい者への支援について何点か伺いたいと思います。発達障害者支援法は平成16年12月10日に制定され、約10年がたとうとしております。発達障がいという名称につきましては、多くの皆さんの知るところとなり、障がいに対する理解も少しずつ広がってきたのかなというふうに思われます。発達障がい者の生まれてからお亡くなりになるまでの一生の間を支援していく仕組みづくりが必要であります。この支援法では、第5条に市町村の責務として、「母子健康法に規定する健康診査を行うに当たり、発達障害の早期発見に十分留意しなければならない」とあります。早期発見のための大切な取り組みとして、乳幼児健診時の問診票の改訂があります。発達障がいと診断がつく子もいれば、診断まではいかないけれども何らかの支援が必要、手放しにはできないという子供たちが診断群の周辺にはたくさんいるというふうに言われております。また、保育園や幼稚園でも、いわゆる気になる子たちなど、診断のつかない子供たちも多くいると言われております。こうしたことを考えれば、子供たちにとって初めての機会となる乳幼児健診は、今後の支援につなげていくための最初の機会であり、重要な場でもあります。本市においても4カ月、7カ月、11カ月、1歳6カ月、3歳児のほか、2歳児に市独自の健診を行っている状況でもあります。乳幼児健診における発達障がいのいわゆるスクリーニングのツールとして、1歳6カ月児健診でM-CHAT、3歳児健診でPARSという利用があります。M-CHATとは国際的にも広く用いられており、乳幼児期のコミュニケーションやこだわりなどの行動について、約23種類の質問項目になっております。また、PARSというのは自閉症の診断補助ツールとして海外でも認められており、人へのかかわり、言葉、こだわり等の行動の特徴を12種類の質問項目について、面談しながら評価するやり方と言われております。こうしたスクリーニングによって、約1.4倍から1.5倍の気になる子や診断のつかない子供たちがいるという結果も出ております。発達障害者支援法にある早期発見との観点からすると、現在の問診票からさらなる改訂が必要ではないかと思われます。そして、健診を行う保健師と専門職の力量によっても大きな違いが出てくると言われております。保健師とその専門職が発達障がいに精通しているかいないか、天地の違いが出てくるのであります。スルー、流してしまう危険もあります。保健師と専門職のスキルアップは大変重要でありますが、その取り組みについて伺います。そして、先ほど言いましたM-CHAT、PARSといった先進的なスクリーニングツールを使うことについてはどうお考えされているのかも伺いたいと思います。また、受け皿の問題も大変重要になってきます。支援の受け皿が量的に乏しいと、当然早期発見の取り組みにも力が入りません。いわゆる気になる子を見つけて指摘するだけでは、保護者の不安を抱かせるだけとなってしまいます。本市として、今後のこの受け皿のあり方についてさらなる拡充も含めて検討すべきと考えますが、見解を伺います。発達障がいのある子供たちへの早期療育とともに、そうした子供たちを持つ親御さんや保護者に対する支援、育成も極めて重要であると思います。発達障がいがある子は、生活のさまざまな面で困難を抱えがちです。失敗が多く、それを大人はつい叱ってしまいます。我が子のことで嘆いている親もおります。子育てに難しさを感じたら、はい、ペアトレですといった感じで、気軽にもっと広く普及すべきではないかと思います。その普及について、きちんと予算立てをして、健診を受けた後に支援が必要な親御さんに対して確実なペアレント・トレーニングを受ける体制をつくっていくべきとも思います。ペアレント・トレーニングとは、我が子が落ちつきがない、集団行動についていけない、かんしゃく、怒りなど、子育てが難しい、苦しいと感じる親御さんがより楽しく、心地よく子育てをするためのトレーニングと言われております。親が子育てをする上でのアドバイスのようなものだと思います。このペアトレに参加すると、子供たちのさまざまな行動にどう対応すればよいのかが学べます。褒め方や指示の仕方の工夫であります。その一工夫で子供が自信を持ち、元気になり、子育てが楽になるとも言われております。職業として子供たちとかかわる保健師、保育士、幼稚園の先生に対するペアトレとは区別して、親御さんに対するペアトレは、もっと簡易なものを使ってしっかりと取り組んでいくべきと思いますが、この点についてどのようにお考えされているのか。不登校をしたり、いじめなどを受けている子供たちの中に、発達障がいを初め、いわゆる気になる子といった診断のつかない子供たちが、先ほども言いましたけれども多くおります。そのはっきりとしたデータはないかもしれませんが、文部科学省の発達障がい児はどのぐらいいるかという資料があります。2012年に文部科学省によって実施された調査では、公立小中学校の通常学級において、知的発達におくれはないものの、学習面または行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の割合は6.5%とあります。以前より0.2%増加しております。仮に1クラス40人の学級とすると、その中に約2人ないし3人は、こうした児童生徒がいるということになります。発達障害者支援法ができてこの10年間に、小中学校におけるいじめの件数は701人から2.6倍に、不登校は1,784人から1.1倍へと増加をし続けております。こうした数字を減らすことが重要と思います。そのために、早期発見と早期療育支援について強力に推し進めていく必要があると思います。これは1つの担当課だけではできるものではないというふうに感じております。関係部署の連携は極めて重要であります。しっかりとしたプロジェクトチームをつくって推進すべきと考えますが、所見を伺います。発達障がい者の就労支援は大変厳しい現状があります。身体、知的、精神の三障害のような、いわゆる手帳がないからであります。現在国においても、発達障がい者への手帳については全く明確ではありません。こうした現状の中、手帳のない発達障がい者は、療育手帳や精神障害者保健福祉手帳の取得によって就労につなげている人もおります。しかし、発達障がいの中で、アスペルガー症候群、高機能自閉症、ADHD、LDなどの皆さんは、知的なおくれがなく、高校や大学へも進学し、卒業もしております。卒業後に就職面接を何回受けても就職できないという現状も報告されております。たび重なる就職の失敗から、落ち込んでひきこもりになる人もおります。大変厳しい現状に対して、本市の就労支援の取り組みについて伺いたいと思います。

答弁 市民福祉部長 籔友博(市民福祉部長は2017年3月まで)

発達障がいへの支援について5点質問がありましたので、順次お答え申し上げます。初めに、1点目の早期発見の取り組みと専門職のスキルアップについてでありますが、乳幼児健診時の問診票につきましては、北空知1市4町や深川保健所、深川医師会などの関係機関等で組織しております北空知乳幼児保健協議会において作成しました問診票を1市4町で統一して使用しております。北空知乳幼児保健協議会においては、平成24年度から、近年の研究成果を取り入れた問診票の改訂に取り組んでおり、24年度に9から10カ月児相談、25年度に1歳6カ月児健診の問診票を、議員の質問にありましたM-CHATの考えを用いて見直しを行っております。今年度も、保健所と1市4町の担当保健師で4カ月及び7カ月児健診の問診票の見直しを検討しており、次年度はさらにPARSの考えを用いた3歳児健診の問診票を見直す計画となってございます。また1歳6カ月、3歳児健診においては、各家庭から提出されました問診票や保健師の面談などから、療育指導が必要と思われるお子さんについては療育指導員による面談を実施し、さらに詳しい検査が必要と思われる場合は、保護者の了解のもと、療育センターでの療育相談を受けていただくなど、関係機関との連携を図りながら早期発見に努めているところでございます。保健師や療育指導員などの専門職のスキルアップにつきましては、各研修会に参加しているほか、北海道で実施している障がい児等支援体制整備事業を活用し、専門支援機関である美唄学園や北海道療育園、旭川療育センターの小児科医を初め、臨床発達心理士、理学療法士等によるカンファレンスを開催し、専門職の資質向上と相互の連携に努めているところでございます。次に、2点目の支援の受け皿の拡充についてでありますが、近年療育センターの通所児童が増加傾向にありますことから、本年4月より正規職員1人、非常勤職員1人、合わせて2人を増員し、支援体制を強化するとともに、療育センター指導員が保育所や幼稚園などの施設を訪問し、児童や施設職員の支援に当たる保育所等訪問支援事業をこの4月より開始しております。また、本年6月には、民間の児童発達支援事業所や放課後等デイサービス事業所が市内に2カ所開設されるなど、支援の受け皿づくりは大きく前進したものと考えているところでございます。今後は、療育センターを中心に各事業所との連携を図り、支援内容の充実に努めてまいりたいと考えているところでございます。次に、3点目のペアレント・トレーニングの実施についてでありますが、療育センターでは、岩見沢児童相談所の協力を得て、この8月8日に療育センター親の会の学習会においてペアレント・トレーニングを紹介したところ、関心を示していただきましたので、今後、試行的ではありますが、相談所の職員から何回かトレーニングを受ける予定になってございます。また、ペアレント・トレーニングは、北空知地域自立支援協議会こども部会の検討課題ともなっておりますので、今後、親の会の取り組みを踏まえ、プログラム内容や指導者育成など導入の検討をしていく考えでございます。次に、4点目のプロジェクトチームの設置についてでありますが、障害者総合支援法に基づき設置しております北空知地域自立支援協議会は、北空知1市4町で共同設置しておりますが、その専門部会であるこども部会では、教育、福祉、保健、医療機関などが連携し、療育に関するさまざまな懸案事項を課題ごとに分科会を設け検討しております。これが議員ご指摘のプロジェクトチームに当たるものと考えているところでございます。また、こども部会は健康福祉課で事務局を担っておりますので、市役所庁内の連携を図るとともに、こども部会において関係機関や団体等との連携を図り、さまざまな課題解決に取り組んでまいりたいと考えております。次に、5点目の発達障がい者の就労支援についてでありますが、本市におきましては、発達障がい者の方を含め、障がいのある方に対し、障害者総合支援法に基づく障がい者就労支援事業所において、就労に必要な知識や能力向上のための訓練などを行ってございます。さらに、北空知地域自立支援協議会において就労支援部会を設置し、ハローワークや就労支援事業所などの関係者が協議を行い、北空知地域の障がいのある方の就労支援体制の整備に取り組んでいるところでございます。国においては、発達障がいのある方に対して、常用雇用へ移行するために短期間の試行雇用を行うトライアル雇用や、職場に適応できるように支援するジョブコーチの派遣など、就労に向けた相談や職場定着に向けた支援を行っているほか、北海道においても、道内3カ所に発達障害者支援センターを設置し、関係機関との連携をとりながら、さまざまな相談や就労支援などを行っております。市としましても、これら関係機関との連携をとりながら、事業者や市民に対して発達障がいについての理解、啓発を図り、就労に対する支援に一層努めてまいりたいと考えております。

出典:深川市議会 平成26年第3回定例会 2014年9月11日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる