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深川市議会 平成27年第1回定例会 2015年3月11日

認知症対策

2015年3月11日、深川市議会の一般質問で、北畑透議員が「認知症対策」について質問し、市民福祉部長 籔友博が答弁しました。

質問者
北畑透 議員
答弁者
市民福祉部長 籔友博

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 14番 北畑透

次の質問に移りたいと思います。認知症対策について伺います。2013年度末現在、日本には460万人もの認知症患者がいると言われております。この数字は、65歳以上高齢者の全体の15%以上にもなる数字です。厚労省の統計によれば、軽度のものも含めた認知症高齢者の数は850万人を超えるとされています。アメリカ・ボストン郊外の住民調査では、85歳を超えると、45%が認知症の診断基準を満たすというデータも出ております。女性の場合、7割の人が85歳以上まで生きるので、女性の3人に1人が死ぬまでに認知症になるという計算にもなります。認知症にかかわる2つの重大ニュースがありました。一つは、認知症の男性、当時91歳の方が徘回中に列車にはねられ死亡した事故です。鉄道会社に生じた損害を家族が負担すべきかが争われた裁判での控訴審で、妻のみ賠償責任を問われたという裁判です。男性の妻は当時85歳、85歳のおばあちゃんが介護疲れで、うたた寝をしていたら、監視義務を怠ったと訴えられました。行動予想の難しい認知症患者を目を離さずに見守ることは不可能とも言えます。在宅であれ、施設であれ、部屋に閉じ込めることなどできない。事故による負担を社会全体で分かち合う、そのようなシステムをつくらなければならないのかというふうに感じております。もう一つは、2012年に認知症で行方不明で届けられた高齢者は延べ9,600人余り、居場所がわかったときに亡くなっていた人が359人いて、翌2013年度末時点でも行方不明のままなのは180人という実態があります。より広域的に行方不明者の情報が共有できるシステムの構築や地域での見守り体制も急がれます。認知症の早期発見や適切な診断・治療ができる医療体制の強化も不可欠であります。国の認知症施策でも、その柱の一つは、認知症の発症初期から専門職による支援チームが高齢者宅を訪問し、初期症状を把握することにあります。認知症は、早期に治療すれば、改善の可能性が高いとされております。早い段階からかかわることで症状の悪化を予防し、長期入院を防ごうという考え方であります。また、認知症は、環境の変化にも弱いことから、住みなれた地域で過ごすことで症状の安定化も期待でき、自宅で安心して暮らし続けられる社会を目指すことも重要と思います。こうした背景から、厚生労働省は新たな認知症対策として、認知症を学んだ看護師や保健師、作業療法士などの専門職により初期集中支援チームを創設し、全国の地域包括支援センターなどに順次配置していくとされております。この支援チームは、かかりつけ医などから情報を得て、認知症の初期段階の高齢者宅を訪ね、必要な在宅ケアの提供や医療機関、介護サービスなどを紹介するのが目的とされております。もう一つの柱が、地域の治療拠点としての役割を担う身近型認知症疾患医療センターの整備であります。専門的な診断ができる診療所や中小病院を指定し、5年間で全国で約300カ所を目標に整備するということでもあります。ただ、介護・医療現場は慢性的な人手不足にあえぐ現状は変わりなく、新たな認知症対策を担う専門チームを創設するとしていますが、人材をどう養成し確保していくのか、大きな課題でもあります。しかも、受け皿としての施設整備や在宅医療・介護の支援体制の強化がおくれているのも事実であります。ところで、認知症のお年寄りが家庭的な環境の中で介護職員と共同生活を送る認知症高齢者グループホームの整備について、国は2025年には現在の17万人分から37万人分にまで拡大する必要があると試算しております。その達成も急ぐべきと思います。さらに、24時間365日の定期巡回・随時対応サービスの大幅な拡充も待ったなしの課題と思います。新認知症対策がかけ声だけの対策であってはならないと思います。国は具体的な目標や対策を明確に打ち出し、実現に粘り強く取り組むべきであり、こうした動きに呼応して、それを担う自治体の具体的な対応が求められていると思います。また、若年性認知症、64歳以下が発症する認知症でありますけれども、65歳以上の老人性認知症と同様、アルツハイマー病や脳血管型などがあり、物忘れ、言語障がいなどの症状があらわれ、患者数は全国で約4万人と推計されております。一家の働き手を失い、経済的な問題を伴うなど、高齢者の認知症とは違った多岐にわたるサポートが必要でもあります。患者・家族を取り巻く支援のあり方も重要と思います。高齢化の中で、ふえ続ける認知症への取り組みについて何点か伺います。1点目、認知症高齢者の実態と今後について。2点目に、認知症予防の取り組み、認知症サポート体制の施策について。3点目に、認知症高齢者の支援のためのグループホーム、デイサービスの進捗状況についてどのようになっているのか。4点目に、地域包括支援センターと連携した専門チームによる訪問活動はどのような対応になっているのか。5点目に、地域で身近な認知症治療拠点についてどのような取り組みがされているのか。6点目に、若年性認知症患者・家族へのサポート体制についてどのように考えられているのか伺います。

答弁 市民福祉部長 籔友博(市民福祉部長は2017年3月まで)

認知症対策について6点質問いただきましたので、順次お答え申し上げます。初めに、1点目の認知症高齢者の実態と今後の推移についてでありますが、平成25年に厚生労働省が発表した認知症高齢者の推計によりますと、65歳以上の高齢者の認知症有病率、これは全国で15%とされております。この推計を深川市に当てはめますと、平成27年3月1日現在の深川市の65歳以上の高齢者人口は8,379人でありますので、深川市では約1,256人の方が認知症高齢者と推計されるところでございます。また、平成25年度に市内で要介護認定を受けている方1,574人のうち、認知機能の低下があると言われる日常生活自立度がランク2以上の方は988人となっており、介護認定を受けている方の62.8%に認知機能の低下が見られているという状況にございます。次に、今後の推移といたしましては、平成21年と26年の住民基本台帳の性別・年齢別のデータをもとにコーホート変化率法により推計した31年の深川市の人口は2万418人で、65歳以上の高齢者の人口は8,398人となり、高齢者数がピークを迎えます。高齢者人口の割合は、総人口の41.1%と推計されております。また、平成37年には人口が1万7,946人、そのうち7,725人が65歳以上と、全人口の43.0%が65歳以上の高齢者と推計されてございます。認知症の高齢者数につきましても、前段申し上げました認知症有病率を当てはめますと、平成31年は約1,260人、37年は約1,159人の高齢者が認知症と推計されます。次に、2点目の認知症予防の取り組み、認知症サポートの施策についてでありますが、認知症予防事業といたしましては、デ・アイなどでの教室活動や地域の介護予防ふれあいサロン等に保健師が出向いて、認知症予防の食事や運動の講話などを行い、認知症予防の推進を図っているところでございます。認知症サポートの施策としましては、認知症サポーター養成に取り組んでおりまして、平成26年度までに1,500人を目標に活動してまいりましたところ、27年1月現在で1,879人の方が認知症サポーターの登録をされ、目標人数を達成したところでございます。また、深川市認知症ケア研究会においては、認知症で徘回しても安心なまちづくりを目指し、平成24年度から納内地区において徘回模擬訓練を実施しておりましたが、昨年8月には地元の協議会が主体での実施となり、現在、27年度の開催に向けて取り組みを始めていると伺ってございます。さらに、深川市認知症ケア研究会では、広里地区において、音江地区の小中学生のボランティア団体や町内会、民生委員さんなど、広里地域の皆さんのご協力により、昨年9月に徘回模擬訓練を実施しており、また平成27年度は市街地においても訓練を実施する予定となってございます。こうした取り組みのほか、地域ごとに認知症の状態に応じた適切なサービス提供の流れを示す認知症ケアパスの作成や、地域包括支援センター内に認知症地域支援推進員を配置し、医療と介護の連携充実を図り、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを進めてまいりたいと考えているところでございます。次に、3点目の認知症高齢者のためのグループホーム、デイサービスの進捗についてでありますが、市内には認知症グループホームが3事業所あり、計6ユニット54人の方が利用してございます。今後の事業所の新設につきましては、次期介護保険事業計画にも盛り込まれておりますが、平成27年度に1事業所で2ユニット、定員18人の認知症グループホームの開設計画がございます。また、認知症デイサービスは、市内に2つ事業所があり、定員はどちらも1日12人までの利用となっておりますが、利用希望があれば随時対応できると伺っているところでございます。なお、新設の予定は今のところないということでございます。次に、4点目の地域包括支援センターと連携した専門チームによる訪問活動についてでありますが、議員の質問にもありましたように、認知症は早期発見、適切な診断・治療により改善の可能性が高いとされることから、国は平成30年4月までに認知症初期集中支援チームの設置を必須事業と定めたところでございます。平成26年度は全国で45市町村、道内では2市が取り組んでいるところであり、本市におきましても30年4月までの設置に向けて体制づくりに努めてまいる考えでございます。次に、5点目の地域で身近な認知症治療拠点についてでありますが、認知症の早期発見・早期治療を進めるための認知症疾患医療センターは、平成26年12月現在、道内では18カ所が指定を受けており、本市の近隣では中空知地域にある砂川市立病院がその役割を担ってございます。認知症疾患医療センターは、かかりつけ医等からの紹介を受けて認知症の診断を行い、その後、かかりつけ医のもとに戻して、かかりつけ医が日常の診療を行うことを前提としており、現状、深川市内の医療機関においても砂川市立病院の認知症疾患医療センターを活用されているところでございます。深川市内での設置については、認知症サポート医の不足等から現状困難でありますが、今後設置について関係機関と協議してまいります。次に、6点目の若年性認知症患者・家族へのサポート体制についてでありますが、若年性認知症は、働き盛りでの発症により、就労の継続が難しくなるなど、早期に生活上の問題が発生することや、家族が対応に疲弊してしまうこと、未成年の子供がいる場合は、子供の成長や教育などにも大きく影響することから、多面的な援助が必要であると考えられます。若年性認知症につきましては、医療機関、地域包括支援センター、介護事業所の職員など、本人や家族と接する関係機関においても知識の普及が進んでいない状況に加え、診断後も偏見を恐れ、介護を抱え込んでしまうこともあり、認知症における地域住民の理解を得ながら安心して暮らすことができるよう、保健・医療・福祉・介護にかかわる専門職への研修と市民への普及啓発等について検討してまいりたいと考えているところでございます。

出典:深川市議会 平成27年第1回定例会 2015年3月11日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる