深川市議会 平成25年第4回定例会 2013年12月3日
フッ化物洗口について
2013年12月3日、深川市議会の一般質問で、楠理智子議員が「フッ化物洗口について」質問し、市民福祉部長 籔友博、教育部長 平山泰樹が答弁しました。
- 質問者
- 楠理智子 議員
- 答弁者
- 市民福祉部長 籔友博、教育部長 平山泰樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 楠理智子
最後の質問に移ります。最後の質問は、フッ化物洗口についてです。深川市では、昨年9月よりフッ化物洗口を保育所、幼稚園で実施しており、本年より小学校でも実施すべく準備を進めているようです。6月の第2回定例会でも質問いたしましたように、WHOでは6歳未満の子供のフッ化物洗口は禁忌とされております。フッ化物洗口の副作用で斑状歯になり、歯がもろくなってしまう、発がん性が懸念されると言われており、フッ化物洗口の効果もはっきりしているとは言えません。幼稚園、保育所では実施されて1年を経過しておりますが、小学校へも継続して実施されれば、歯や健康に影響が出てくるのではと懸念されます。今、小学校でも歯周病の児童がいると聞きます。やわらかいものばかり食べる、よくかまないため、唾液が余り出なくてドライマウスになり、口の中の殺菌力が低下することも要因と言われております。歯応えのあるものを食べ、よくかんで食べる、歯磨きをすることを指導することのほうが大切ではないでしょうか。歯磨きができないときは口をすすぐだけでも効果があると思います。健康に悪影響を及ぼす疑いのあるフッ化物洗口より、健康的な食生活、歯のメンテナンスを指導することのほうが重要と考えますので、お伺いいたします。1点目は、保育所、幼稚園における実施内容についてです。昨年9月よりフッ化物洗口を実施していると聞いていますが、実施に当たっての保管責任者、園児にフッ化液を配る担当者は誰が当たっているのでしょうか。また、週に何回実施しているのか、時間帯などをお伺いいたします。2点目は、保育所、幼稚園における実施状況についてです。フッ化物洗口は強制されるものではありません。斑状歯などの危険を懸念して実施させたくない保護者もいると思います。フッ化物洗口を実施しないことの申し出があれば実施することはできません。全ての保育所、幼稚園で実施しているのか。実施していない園児もいると思いますので、その割合についてお伺いいたします。また、30秒から1分ぐらい口に含んだままでいなければならないと聞いております。誤って飲み込んだり、ぐあいが悪くなった園児はいないのかもお伺いいたします。3点目は、小学校における取り組み状況についてです。6月定例会の質問では、まだ実施には至っていないようでしたが、その後はどのようになっておりますか。フッ化物洗口についてのよい効果ばかりを説明するのではなく、フッ化物洗口剤は歯医者の処方が必要、薄める前は劇薬扱いなので、管理はしっかりしなければなりません。飲み込んではいけないというなどの説明もきちんとする必要があります。フッ化物洗口を強制するものではありません。学校側の実施に向けての対応、取り組み状況についてお伺いいたします。最後に、フッ化物洗口の中止についてです。既に保育園、幼稚園では実施していますが、WHOでは6歳未満へのフッ化物洗口は禁忌ですし、全国的に見てもフッ化物洗口を実施している、していないにかかわらず、都道府県の虫歯の本数は変わらないというデータもあります。フッ化物洗口剤は劇薬扱いですし、人体への影響も懸念されています。食後うがいをするだけでも、歯についた食べ物はある程度とれます。フッ化物洗口より、歯磨きやうがいを勧めるほうがよいのではないでしょうか。今、歯周病が子供にも発症していると聞きます。その原因として、よくかまないので、唾液の出る量が少なくてドライマウスになり、口の中の殺菌力は弱まっているとも言われています。よくかんで食べる、かみ応えのあるものを食べる、歯によいものを食べる指導のほうが重要です。危険性のあるフッ化物洗口は、保育所、幼稚園、小学校での取り組みを中止し、中学校でも取り組んでいくということも聞いておりますが、中学校でも実施すべきではないと考えますので、お伺いいたします。
答弁 市民福祉部長 籔友博(市民福祉部長は2017年3月まで)
フッ化物洗口につきまして、私からは1点目の保育所と幼稚園の実施内容について、2点目の保育所と幼稚園の実施状況について及び4点目のフッ化物洗口の中止についての保育所、幼稚園に関してお答え申し上げます。初めに、保育所と幼稚園の実施内容についてでありますが、この事業は、フッ化物でうがいをすることにより歯が強くなることから、虫歯予防を目的に北海道が実施するフッ化物洗口普及事業により、平成24年10月から市内保育所と幼稚園で導入し、事業2年目となっております。質問の薬剤の保管責任者及びフッ化液の配布担当者でありますが、各実施施設に確認したところ、薬剤の保管責任者は全ての施設で園長、所長が担当しており、フッ化液の配布は園長、主任保育士、年長児担当保育士が責任者となって行っております。また、実施に当たりましては、北海道が出しています北海道フッ化物洗口ガイドブックに基づき進めております。フッ化物洗口液の濃度や1回の洗口で使用する量、1週間で実施する回数につきましては、深川市歯科医会の指示により実施しており、各実施施設においては、歯科医会の指示に従いフッ化液をつくり、1分間のうがいを週2回行っているところでございます。また、実施している曜日は各施設により異なっておりますが、実施の時間帯は不定期が1施設で、それ以外の施設では昼食後に行っております。次に、2点目の保育所と幼稚園の実施状況についてでありますが、フッ化物洗口は、事業内容を保護者に説明し、保護者の合意を得た上で実施を希望する幼児のみが行っており、現在、市内の保育所8施設と幼稚園1施設の計9施設が実施しているところでございます。なお、保育所1施設と幼稚園1施設は、希望者がいないなどの理由により実施していない状況でございます。次に、フッ化物洗口を実施している9施設の状況でございますが、年長児のみを対象としている施設が4施設、年長児と年中児を対象としている施設が5施設となっております。また、フッ化物洗口を行っているクラスに通っている幼児は148人おりますが、そのうち136人がフッ化物洗口を行っており、12人が行っておりませんので、実施していない幼児の割合は約8%となっております。フッ化物洗口を行っていない理由としましては、保護者が希望しないため、あるいはうがいがうまくできないためとお聞きしております。また、誤って飲み込んだりしていないかという点につきましては、実施に当たっては、誤飲を防止するため真水でうがいの練習を行い、きちんとうがいができるようになってからフッ化液での洗口を行うこととしておりますが、これまでにきちんと吐き出すことができずに、少量飲み込んだ事例が1件ありましたが、このお子さんの体調には問題はなかったと聞いております。また、この件のほかに誤飲あるいはぐあいが悪くなったなどの事例報告は受けていないところでございます。次に、4点目のフッ化物洗口の中止についてでありますが、保育所、幼稚園の幼児につきましては、一つにフッ化物洗口の安全性は、平成15年に厚生労働省より出されましたフッ化物洗口ガイドラインの中で、安全性については問題ないとされていること。二つに1994年に公表されたWHOのテクニカルレポートの中に「6歳未満の幼児には推奨されない」という記述があることに関しては、北海道歯科医師会が出しているフッ化物洗口マニュアルのQ&Aにおいて、水道水フロリデーション、これは水道水にフッ素を入れて虫歯予防を行うという方法のことですが、これを実施している国・地域においては、水道水から既にフッ化物を摂取しているため、フッ化物洗口液を誤って飲み込んだ場合、フッ化物の過剰摂取となる危険性があることから、誤飲しやすい6歳未満には推奨しないとされていますが、水道水フロリデーションを実施していない日本においては、このWHOの指摘は該当しないとされていること。それから三つ目に、市では幼児を対象とした歯の健康に関する事業として、乳幼児健診時の相談・指導や幼児歯科健康教室など各種事業を行っておりますが、フッ化物洗口による高い虫歯予防効果が確認されており、さらなる虫歯予防が期待できること。四つに、実施に当たりましては深川市歯科医師会の指示により安全に配慮し行うとともに、保護者の方に事業内容を説明し、ご理解をいただいた上で、洗口を希望する幼児のみを対象として行っており、今後も希望者のみを対象に実施することとしていることなどを総合的に検討した結果、現時点においては、幼児のフッ化物洗口事業を継続してまいりたいと考えております。
答弁 教育部長 平山泰樹(教育部長は2015年3月まで)
私からは、3点目の小学校における取り組み状況及び4点目のフッ化物洗口の中止のうち、小中学校での取り組みの中止についてお答えいたします。初めに、小学校における取り組み状況についてお答えいたします。フッ化物洗口の小学校における取り組みにつきましては、6月の市議会定例会においてお答えさせていただいたとおり、教職員や保護者に対する説明会を開催し、保護者に同意をいただいた児童に対しフッ化物洗口を実施することとしているものでございますけれども、現時点におきましては、11月6日に各小学校の校長、教頭を対象とした説明会を開催し、岩見沢保健所職員を講師としてフッ化物洗口の効果、安全性のほか、危険性についての説明をいただき、教育委員会からは、フッ化物洗口実施の流れ、今後の説明会の取り進めなどについて説明したところであります。この説明会において、フッ化物洗口の実施方法、手順について調整すべき内容がありましたことから、11月13日に再度各小学校校長、教頭との協議を行い、現在取り進めの方法等についての整理を行っているところであります。今後におきましては、再度各小学校長等との協議を行い、その後におきまして教職員に対する説明会、保護者を対象とした説明会を順次開催した上で、保護者に対し、フッ化物洗口の実施に係る希望調査を実施し、希望者を対象にフッ化物洗口を実施する考えであります。なお、教職員や保護者に対する説明会の実施に当たっては、議員ご指摘の歯科医からの処方せんに基づく薬剤の準備、薬剤管理などのほか、危険性についても十分説明してまいりたいと考えているところであります。次に、フッ化物洗口の中止についてであります。フッ化物洗口の小学校での取り組みにつきましては、国のフッ化物洗口ガイドラインや道の北海道フッ化物洗口ガイドブックの中で、フッ化物洗口の有効性、安全性が示されており、本年第2回市議会定例会でも答弁いたしましたとおり、一度に大量のフッ化物を摂取するとか、安全値を上回る量を長時間摂取するなどのことをしない限り、体に害を及ぼすことのないこと、また多くの自治体が既にフッ化物洗口を導入している中において、アレルギー反応や誤飲による事故は起きていないことから、深川市においても虫歯予防のためにフッ化物を利用することは効果的であり、安全に十分注意を払う中で実施したいと考えておりますことから、中止することは考えていないものであります。また、中学校につきましては、小学校の実施状況を踏まえ、今後適切に判断してまいりたいと存じます。
再質問 7番 楠理智子
4点目のフッ化物洗口の中止について、再度質問させていただきます。先ほどの答弁の中で、保育所の中では1人が少量を誤って飲み込んだと、しかし問題はなかったということでありますが、実際に申し出ないとそれはわからないわけでありますし、また保育所の中でも非常に高い予防効果が期待できる、それから小学校の中では、フッ化物洗口の有効性、安全性が示されているということでありますが、全国の都道府県のデータによりますと、実施している実施していないにかかわらず、ほとんど差がないというデータもありますし、少量であっても、歯についたものは飲み込む危険性もありますし、長年、幼稚園、保育所から小学校、中学校と何年間も使用することによって蓄積して、がんの発生とかそういうのも懸念されているわけでありますから、やはり中止すべきではないかと思いますので、再度質問したいと思いますので、社会福祉課、教育委員会の答弁をお願いいたします。
答弁 市民福祉部長 籔友博(市民福祉部長は2017年3月まで)
再質問にお答え申し上げます。フッ化物の安全性というか危険性につきましては、先ほどお答えしておりますように問題がないと。ですが、フッ化液をつくる際の濃度について、適正に調製されたものについては安全性が確認されておりますので、これらにつきましては、深川歯科医会の指導を受けて適切に対応してまいりたいと考えておりますし、飲み込んだ事例につきましては、報告がないというよりも、こちらからお聞きして、どういった状態かということを今後細かく確認していきたいと思いますけれども、小さいお子さんが飲み込んだとしても、体には影響が出ないということは、日本歯科医学会においてもそういう報告がされておりますので、現時点では問題がないというふうに考えております。ということで、私どもといたしましては、安全性について、うのみにするということではなくて、検証しながら取り進めていきたいと考えておりますけれども、この事業とあわせて私どもが行っております母子保健事業等における虫歯予防に関するブラッシングの指導であるとか、乳児歯科健康教室、こういったものとあわせてやることによって、より高い虫歯予防効果があるというふうに判断しておりますので、今後も事業を継続してまいりたいと考えているところでございます。
答弁 教育部長 平山泰樹(教育部長は2015年3月まで)
考え方としては、市民福祉部長が答えたとおりでございますけれども、このフッ化物洗口につきましては、日本歯科医学会、日本歯科医師会、日本口腔衛生学会等による学術的、技術的な検証に基づく見解のとおり、フッ化物の応用というものは安全であり、虫歯予防に極めて有効、有用な手段と認識していることから、フッ化物の小学校での取り組みにつきましては、中止することは考えていないものであります。なお、一方で今ご指摘ありましたように、安全性を心配する声もあるということを十分承知しておりますので、このため保護者に十分納得していただくよう説明して、実施してまいりたいというふうに考えています。