標茶町議会 令和7年第1回定例会 2025年3月7日
フッ化物洗口の中止
2025年3月7日、標茶町議会の一般質問で、鈴木裕美議員が「フッ化物洗口の中止」について質問し、町長 佐藤𠮷彦、教育長 青木悟、教委管理課長 神谷学、保健福祉課長 浅野隆生が答弁しました。
- 質問者
- 鈴木裕美 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤𠮷彦、教育長 青木悟、教委管理課長 神谷学、保健福祉課長 浅野隆生
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 鈴木裕美
それでは、次に移らせていただきます。フッ化物洗口の中止を求めるものです。またやるのか、しつこいという声が前回も聞かれましたし、言われましたし、この問題についてはこれまでの一般質問で何度か取り上げ、フッ素は人体への悪影響があると言われていることから、フッ化物洗口の中止を求めてきました。前町長も、自然界にも存在するとの答弁で、理事者の理解を得られておりませんが、先頃、フッ化物洗口が健康被害を引き起こすおそれがあると指摘する歯科医のお話を聞く機会がありました。子供たちの将来の健康被害のリスクを少しでも減らしたいとの思いから、改めて取り上げさせていただきます。フッ素は、多くは岩石の形で存在し、水晶石、雲母鉱物に含まれ、特に蛍石は鉄鉱石やボーキサイトに混ぜて鉄やアルミニウムの製錬に用いられてきました。自然界では土壌に最も多く含まれ、海水中にはフッ化物、無機化合物としてフッ素が溶解しており、食品にも含まれていることは承知をしております。最近、有機フッ素化合物、PFASで、発がん性が疑われると岡山県吉備中央町の浄水場で問題になっていました。北海道教育委員会は、北海道歯・口腔の健康づくり8020推進条例に基づき、2017年度までに全道全ての小学校に集団フッ化物洗口を実施する到達目標を掲げていたことから、本町でも2012年4月から保育園、幼稚園でフッ化物洗口が始まりました。その後、平成27年、小学校でもフッ化物洗口をするようになりました。実施に当たり、保護者への十分な説明がなされていますでしょうか。特にメリットよりもデメリットについての説明がなされておりますか。道や歯科医師会は安全と言われておりますが、歯科医師の一部の方や歯科大学の教授の一部の方、あるいは日本弁護士会は、安全性に問題があるとしてフッ化物洗口に反対を唱えております。本町がフッ化物洗口を実施してから10年経過しておりますが、この間、実施に当たり、保護者へ十分な説明、特に年度初めに説明がなされておりますか。フッ素については、歯の表面が溶けるなど、本来唾液が行っている歯の再石灰化を阻害するという研究結果もあります。また、アレルギーのある方や敏感な人は、大人でもフッ化物で頭痛や吐き気、あるいはよだれが止まらないなどの副作用の声も聞かれています。日本フッ素研究会会員で和寒町のかたくり歯科の歯科医師は、フッ化物に頼らない虫歯予防があるとして、例えば歯磨きを徹底する、あるいは甘い食品などを摂取した後、うがいし、歯磨きをすることなど話されておりました。いかに虫歯にならないように子供や保護者に予防の仕方を指導するのは、健康推進係の業務ではないでしょうか。歯磨きによる虫歯予防の方法については、保育園や学校現場に頼らず、町民の健康増進の立場から、健康推進係から積極的に発信すべきと考えます。現在、洗口に使用しているミラノールは劇薬です。最近、化学物質過敏症が増えております。健康被害が増加するおそれもあります。誰が被害に遭ったときの責任を負うのでしょうか。保育園や学校は医療機関でもないのです。情報提供をしっかりとし、子供や保護者が家庭で虫歯予防をするべきと考えております。保育園、学校でのフッ化物洗口は集団で行わないよう、私は中止すべきと考えておりますが、いかがでしょうか。お伺いをいたします。
答弁 町長 佐藤𠮷彦
4番、鈴木議員のフッ化物洗口の中止についてのお尋ねにお答えします。本町では、平成24年から保育園でのフッ化物洗口を実施しているところであります。令和4年第2回定例会、令和5年第1回定例会の一般質問でもお答えさせていただいておりますが、フッ化物洗口につきましては、幼児期から行うことが虫歯予防の観点から有効な手段となっており、フッ化物洗口を中断した場合には、虫歯の罹患状況の悪化を招く可能性が高まると言われておりますので、これは現在も変わらないものと考えております。1点目のフッ化物洗口を新年度に実施する予定はあるかとのお尋ねですが、人体への影響につきましては、学問的に既に安全性、有効性が十分確立されており問題ないと考えているところであり、令和7年度においても実施を予定しております。2点目の実施に当たり保護者への説明はどのように行うのかとのお尋ねですが、例年、フッ化物洗口実施要領を定め、希望のある園につきましては保護者説明会を開催し、入園式以降に保護者に対し、フッ化物洗口に係る説明書及び希望書を配付し、希望者の取りまとめを行っております。3点目の説明に当たっては効果ばかりではなく、デメリットについてもしっかり説明する必要があると考えるがいかがかとのお尋ねですが、基本的には過剰摂取がなければ大きなデメリットはないと考えております。4点目の本年度からフッ化物洗口は実施せず中止すべきと考えるがいかがかとのお尋ねですが、前段申し上げましたとおり、フッ化物洗口は虫歯予防対策の観点から有効な手段と認識しているところでございますので、令和7年度においても引き続き継続してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、フッ化物洗口につきましては、あくまでも強制でなく、保護者の希望があったお子さんのみの実施でございますので、ご理解を願います。
答弁 教育長 青木悟
引き続き、教育委員会からお答え申し上げます。フッ化物洗口の安全性と有効性については、ただいまの町長の答弁と同様に考えているところであり、新年度においても実施する予定であります。なお、これまで実施にあたっては、保護者へフッ化物洗口についての説明書とパンフレットを配付し、虫歯予防の有効性のほか、洗口液を飲み込んだ場合の健康への影響等についても周知してまいりましたが、今後においても、同様の周知を行った上で実施の判断をしていただき、保護者の希望があった児童のみ実施してまいりたいと考えております。フッ化物洗口は虫歯予防対策に有効な手段であり、安全性が確立されていると考えていることから、引き続き実施してまいりたいと考えておりますので、ご理解願います。
質問 4番 鈴木裕美
まず1つは、フッ化物洗口をスタートするときに、これは平成27年、教育委員会が出した文書ですけれども、洗口開始による保護者説明会のご案内の文書です。私は、2か所の学校でどのような説明をするのかということで、当時、参加をしてきました。当時は釧路保健所の職員さん、保健師さん等が見えまして、フッ化物洗口は害がないのだという言い方をしておりました。ただ、過剰摂取、飲み込んだ場合は、とクエスチョンもありましたけれども、そのように専門の方が当時スタートするときには来ておりましたけれども、ずっとこの間の10年間の年度初め、保護者説明会というのは、先ほどやっているとのお答えだったかな。でも、きちんとした説明というのはどのようにされているのか、まず確認をしておきたいと思います。
答弁 教委管理課長 神谷学
学校への説明なのですけれども、答弁のとおり、保護者への説明書きとパンフレットを持っていっている状況で、希望調査の際に同封してお送りして周知している状況でございます。(「保育園」の声あり)
答弁 保健福祉課長 浅野隆生
保護者説明の部分でございますが、先ほど町長の答弁の中で、例年、フッ化物洗口実施要項を定め、希望のある園につきましては保護者説明会を開催しというようにお答えさせていただいております。それ以外につきましては、入園式以降に保護者に対して、フッ化物洗口に関する説明書というA4、1枚程度のペーパーでございますが、そちらを希望書とあわせて配付をしまして、希望される方には提出をいただくというような形になっておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 4番 鈴木裕美
先ほど安全性、有効性が確認されているからとご答弁されておりましたけれども、私が申し上げているのは、その安全性がはっきりと確認されておらず疑問を持たれている方々がいるから、疑問というよりも被害が与える影響、健康被害があるということを聞いている。ですから、やめてほしいという質問をしているわけです。ミラノールを使っていても、あくまでも希釈しているから何ともないのだとたぶん言われると思うのですけれども、害がなかったら、なぜ、口の中で30秒から1分ぐらいぶくぶくしながら、おまけに飲み込まないために下向きでさせるのか。それはなぜですか。飲み込んだときに害があるから、こういう手法を取っているのではないですか。その辺はどのように思いますか。
答弁 教育長 青木悟
お答えをいたします。あくまでもこの健康問題に関しては、学者であるとか団体であるとか、いろんな方がいろんなことを主張しております。どれを信じるかというところによって、全く逆な議論になったりもするのです。我々が申しておるのは、あくまでも厚生労働省が出しているマニュアルに沿った形で、その学術的な議論によって実施しているわけであります。また、どんな薬でも、どんな物質でも、過剰摂取をすれば害になるのは当たり前でありますので、そこに対する許容量というのはもちろんあるわけで、フッ化物洗口においても、20年飲み続ければ健康被害があるというデータも出ておりますけれども、あるいは5、6杯全部を飲んだら、やはり何らかの被害はあるということはあるかと思いますけれども、そういったところはきちっと防止する形でのシステムはできていると判断して実施をしているとご理解いただければと思います。以上です。
答弁 保健福祉課長 浅野隆生
お答えをいたしたいと思います。先ほどミラノールに対してのご質問がありましたけれども、ミラノールにつきましては薬事法施行規則に基づき劇薬扱いとはなっておりますが、これにつきましては取り扱い上の注意を促すという意味となっておりまして、カフェインや消毒に含まれるオキシドールが同様の例として挙げられております。フッ化物洗口剤、ミラノールを水に溶かした溶液につきましては、フッ化物イオン濃度が1%以下となるため、法律上普通薬に区分されていることとなっております。カフェインは、濃度が2.5%以下になると劇薬指定から除外され、栄養ドリンク類としてコンビニ等で市販をされております。また、オキシドールも、水で希釈して6%以下になると普通薬として取り扱われ、傷の消毒、洗浄等で一般的に使用されております。このようにフッ化物洗口剤も、確立された用法や用途を行っている限り、身体への影響はないと言われております。フッ化物につきましては、自然界の中に多く存在している物質で、私たちの日常生活の中で飲食物とともに摂取してきているものでございます。フッ化物洗口後の口に残るフッ化物の量はお茶1、2杯に含まれるフッ化物の量と同様で心配ないと言われておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 4番 鈴木裕美
実施する側は、勧める側ですから、不安だ、心配があるなんていうことは言いません。私は、やっぱり心配があるという立場で、ぜひ中止をしていただきたいと思うわけです。実は、教育長が厚生労働省のガイドラインの下でとお話しされておりましたけれども、食品安全委員会化学物質・汚染物質専門調査会(以下、食品安全委員会といいます。)というのがありまして、厚生労働省の諮問機関です。そこが研究をした中では、清涼飲料水中の規格基準改正に係る化学物質として、フッ素の食品健康影響評価に関する審議結果が述べられております。そして、食品安全委員会にこの審議結果を答申されておりますが、その中で歯への影響というのが出されておりました。フッ化物の長期摂取によって起こり得る有害影響に関して、多くの疫学研究が行われており、これらの研究は、フッ化物が主として骨格組織、つまりは骨や歯に影響を及ぼすことは、はっきりと立証しているということなのです。これはWHOが2004年にも認めております。そういう意味では、飲み込まないから安全だとか、そういう問題ではないと私は思っております。全道179市町村中、実施市町村は162市町村で、どんどん増えていっておりますけれども、中断している市町村、学校は141校にもなっております。さらに、うがいに使う容器はガラスでは駄目だと言われています。それはフッ素によってガラスが溶けるから、だから紙コップなどとも言われております。そのように、何が駄目だから、あれが駄目だからと言われるということは、やはり私は人体に与える影響というのがあると思っております。そういう意味では、先ほどの質問でも述べましたけれども、今すぐ人体被害、健康被害は出ないのです。将来子供が大人になったときに、ともすれば、これが影響ということははっきりとは分析できないと思います。しかし、やっぱり少しでも疑問に思ったり反対する声があるとすれば、中止をするというのが基本ではないかと私は思うのですけれども、いかがですか、しつこいですか。(何事か言う声あり)
答弁 保健福祉課長 浅野隆生
お答えをいたしたいと思います。フッ化物を摂取することによって、骨のほうに影響があるというようなお話でございましたけれども、フッ化物を長期間継続して摂取をしたときには発生する可能性があると言われておりまして、フッ化物濃度8ppm以上の飲料水を20年以上飲み続けた場合には発生する可能性があるというふうに言われておりますので、フッ化物洗口で使用する洗浄液が残った程度であれば問題はないかと考えております。それから、安全の部分でお話がございましたけれども、基本的には現実の世界、絶対安全というものは存在しないと言われております。安全の定義といたしましては、広く受け入れられ、受入れ可能なリスクなどの部分を安全というような定義をされておりますので、フッ化物洗口については、この定義に当てはまるものと考えております。100%安全ということは今の世の中には存在しないと言われておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
答弁 教育長 青木悟
私も今の答弁と意見は同じにしているものであります。摂取に関しては、やはり過剰摂取というのは避けなければいけない問題ですけれども、やはり子供たちのう蝕を防ぐためには有効な手段だと考えているのは変わらない事実です。正式に標茶で導入したのは本当にそういった14、5年だと思うのですけれども、やはり歯面塗布からするともう本当戦後から始まっていることで、フッ化物洗口に関しても50年ぐらい経っていると私は聞いています。その間、具体的な被害というのはないと厚生労働省でも発表していますので、これがやはり事実、安全のやはり証明ではないかと思っています。加えて、う蝕の予防につきましては、前回ちらっとお話ししたと思うのですけれども、標茶町は非常に多くて憂慮しているところであります。DMFT指数というのがありまして、これは1人平均の虫歯の数でありますけれども、標茶町は令和4年は1.57、全国では0.56本なのですけれども、3倍近いう蝕です。これが平成22年、私、室長になるときにびっくりしたという話をこの前、したと思うのですけれども、平成22年のデータでは4.0というものすごい数なのです。平均して1人4本、虫歯があると。これがここまで、今、令和5年度は0.52本にまで減っております。このフッ化物洗口によって、大体0.5まで下げることができるというような学術的なデータがありますので、ほぼこういった形に抑え込めつつあるということですので、私個人としては、再びこの平成22年まで戻す気はありません。さらに言うと、やはり今後、歯磨きで防げるのかと。本当に100%防げるのか、小学校1、2年生にブラシだけで歯の隙間まで全部除けるのですかというところ、私はそれは思わないです。私自身も赤い色素で定期的に検査していますが、ほとんど合格したことはありません。(「それは自慢か」の声あり)
答弁 教育長 青木悟
すみません。自慢ではなくて、ちょっと恥の吐露です。むしろエナメル質が剥がれていると、磨き過ぎという指摘をされたり、それぐらい歯ブラシでう蝕を全滅させることは難しいと。正直、小学校1、2年生、低学年までは、虫歯の予防が目的ではなくて習慣化を重点にしていると伺っていますので、やはりこのフッ化物洗口とブラシとの併用が乳児の前歯を守る唯一の手段だと私は思っていますので、ご理解賜りたいと思います。以上です。
質問 4番 鈴木裕美
これ以上やっても、さらにしつこいと言われまして、平行線になると思います。しかし、教育長が自信を持って言っていらっしゃるように聞こえますが、私はやっぱり、先ほども申し上げたとおりに、健康被害というものはすぐに出るものではないということです。化学物質、先般、香料について香害だと、臭いのお話もさせていただきました。そのとおりなのです。ですから、ぜひ……やめろと言ってもやめないのだろうから、質問することは諦めなければならないかもしれませんけれども、慎重な扱いをしていただきたい。この間、どこかの保育園か伺ったときに、やっぱりフッ化物でよだれがだらだら出る子がいた。ですから、それはお水でさせていますと先生がおっしゃっていましたけれども、まさに体質に合わない子はそのような状況になるのです。急性中毒や慢性中毒、いろいろです。ですから、その辺も含めると、あえて集団実施がいかがなものか、ましてや学校や保育園は医療機関でもないわけですから、ぜひ、私の意も十分にお酌み取りをいただきながら、さらなるご検討をしていただければと思います。終わります。