深川市議会 平成25年第3回定例会 2013年9月4日
企業会計のあり方と上下水道
2013年9月4日、深川市議会の一般質問で、北畑透議員が「企業会計のあり方と上下水道」について質問し、建設水道部長 堀川正樹が答弁しました。
- 質問者
- 北畑透 議員
- 答弁者
- 建設水道部長 堀川正樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 14番 北畑透
次に、3点目の企業会計のあり方と上下水道について、何点か伺います。来年、平成26年度予算から、地方公営企業に民間企業並みの会計基準が導入されます。この地方公営企業の会計基準は46年ぶりの大きな改正となり、また、新基準に移行されれば、今まで資本に計上していた借入資本金が負債の対象となり、退職給付引当金の負債計上や固定資産に減損会計を導入するなど、一般的には資産及び資本については減少し、負債は増加する傾向にあるなど、現行の会計基準に比べ、経営の指標上悪化すると言われております。平成14年4月に改正水道法が施行され、法的責任を含めた本格的な水道民間委託の幕開けとなりました。翌年には指定管理者制度の確立、さらに平成16年12月には今後の行政改革の新たな方針が打ち出され、地方公営企業については、民間との適切な役割分担を踏まえた業務のあり方の見直しや民間的経営手法の積極的な導入等により、経営健全化等を一層推進することが求められるなど、日本の水道事業を取り巻く環境はさまざまな変化をしてまいりました。この結果、多くの自治体では、浄水場の運転操作や保守点検等の一部、料金徴収など周辺事業については、民間委託を行っている現状でもあります。今後は、当然厳しい経営環境のもと、水道事業の公共性や公益性を確保しながら、引き続き市民に安心安全な水を将来にわたり供給するためにも、新たな運営体制を構築することが必要かと思われます。そこで、新たな運営体制に対する考え方を伺います。次に、近年の水道事業を取り巻く環境は、少子高齢化による給水人口の減少や景気の低迷、節水機器の普及等に伴い、給水収益が減少傾向にある一方、水道施設の耐震化や更新に伴う整備も必要となることから、今後はより厳しい経営状況になると言われております。本市においても例外ではなく、水道事業については、水道施設等の老朽化が進み、施設の改修等に多額の支出が予想され、また下水道事業についても、新たな減価償却及び維持管理費が発生するとも想像されます。さらに、近年多発する局地的な大雨の対応についても、その対策が急務であり、このような老朽化するいわゆるインフラ整備への対応は、どの自治体にとっても大きな問題、課題であります。そこで、上下水道における水道管等の更新と耐震化について、どのように考え、これから推進していくのか伺います。3点目に、景気条項というものはあるものの、来年の4月には8%、平成27年10月には10%と、段階的に消費税増税を行うことがほぼ決定していると言っても過言ではない状況でございます。これらに伴う影響も心配されます。そこで、公営企業会計制度の見直しと、全道で2番目に高い水道料金、1番目は夕張でございます。ご存じのとおり夕張は財政が破綻したまちでございます。実質、深川が全道一と言っても構わないと思います。そういう中にあって、この高い水道料金、下水道使用料と消費税増税に伴う影響についても伺います。
答弁 建設水道部長 堀川正樹(建設水道部長は2017年3月まで)
企業会計のあり方と上下水道について、3点のご質問をいただきましたので、順次お答えさせていただきます。初めに、1点目、新たな運営体制に対する考え方についてでございますが、今回の地方公営企業会計制度の改正によります当市の水道事業への影響につきましては、ご質問にありますとおり、今まで、企業債を借り入れた場合、借入資本金として資本に計上しておりましたが、新基準では負債に計上すること、各種引当金の計上を義務化し、負債に計上することなど、大幅な改正でありますが、現時点では、資産、負債及び資本の振替事務を行い、貸借対照表による財務状況の整理が終わっておりませんので、どのような影響が出るかまで判断できない状況であります。いずれにいたしましても、平成26年度予算からの適用となりますことから、予算編成までには状況をしっかりと見きわめ、誤りのない方向で対応いたしたいと考えております。水道事業は、市民に安心安全な水を将来にわたり供給していく使命を担っている反面、公営企業会計としての公共性や公益性を確保しながら事業を運営、経営していくという側面を有しております。現在の運営体制は、市民の方々に水をお届けするため、運転、監視を行う電気計装設備やポンプ施設などの設備、機器保守点検については、民間業者への業務委託により対応しており、そのほかの管理については職員により対応している状況であります。今後の運営体制につきましては、今回の会計制度見直しの中で、民間企業会計との乖離を埋めるとともに、公営企業会計の透明性の向上などを図ることとされているため、民間的経営手法の導入などについて、会計制度の見直し状況なども考慮しながら、今後、調査、研究してまいりたいと思っております。次に、2点目の上下水道における水道管路等の更新と耐震化についてでございますが、ご質問にもありましたとおり、給水人口減少や景気の低迷、節水機器の普及、節水意識の向上などによりまして、給水収益は減少傾向となっております。このような中で、水道事業では、老朽化した水道施設の更新や、東日本大震災以降、耐震化についても早急に着手しなければならないという動きがあり、順次実施していかなければならないものと考えており、現在の厳しい経営状況下でありますが、計画的に老朽管の更新事業を取り進め、同時に耐震化についても考慮しながら実施していく考えであります。また、下水道事業においては、現在、深川浄化センターの長寿命化計画に基づく更新事業の中で、耐震化を含めた事業を行っており、管路につきましては、深川浄化センター更新事業の進捗状況にもよりますが、補助事業による事業実施のため、長寿命化計画の策定を行い、汚水、雨水管などの更新及び耐震化について計画していきたいと考えております。さらに、近年多発する局地的な大雨時の対応といたしましては、市民生活に影響が出ないよう定期的な管路調査を行い、随時改修、修繕を行っている状況でありますが、いずれにいたしましても、市民生活に重要なインフラ整備でございますので、厳しい財政状況でありますが、適時、効果的、効率的な整備を図ってまいりたいと考えております。次に、3点目、公営企業会計制度の見直しと水道料金・下水道使用料と消費税増税の影響についてでございますが、消費税増税につきましては、8月に開催いたしました上下水道経営審議会の中で報告させていただきましたが、水道料金、下水道使用料ともに、市全体として消費税率の改定があった場合には、条例改正等所要の手続をとり、料金使用料に転嫁していく旨の報告をさせていただき、理解を得たところでございます。また、これに伴う影響については、収入、支出の両方に反映されるため、すぐに影響はないものと考えておりますが、利用者が増税分を節約し、減収となることは考えられるところでございます。なお、水道料金については平成27年度まで、下水道使用料については、本議会の冒頭、行政報告で申し上げましたとおり、平成29年度まで現行料金をそのまま据え置きとすることとなりましたので、消費税率の改定があった場合は、それに伴う料金、使用料の改定はございますが、それぞれの算定期間内で実質的な改定はないものと考えております。次に、公営企業会計制度の見直しによります水道事業への影響などにつきまして、冒頭申し上げたとおり、どのような影響が出るかについては現時点で判断できない状況でありますが、料金につきましては、全道35市中、夕張市に次いで2番目の高料金となっておりますことから、見直しによる影響がないよう、一層の経営努力が必要と考えております。