みんなの議会

深川市議会 平成24年第4回定例会 2012年12月11日

有害鳥獣駆除

2012年12月11日、深川市議会の一般質問で、辻本智議員が「有害鳥獣駆除」について質問し、経済・地域振興部長 藤田正男が答弁しました。

質問者
辻本智 議員
答弁者
経済・地域振興部長 藤田正男

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 辻本智

次に移ります。鳥獣害の有害駆除についてであります。本事業に関しましては、鳥獣害防止対策協議会が主体となって、鹿の侵入防止の電牧柵の導入等、さまざまな取り組みがなされているところでありますが、その考え方の基本は、地域に暮らす住民・生産者みずからが話し合いを行い、地域ぐるみで対策を講じる、そのことへ行政が支援を行うという点にあると考えます。そこで、お聞きします。まず、この間、市内農業者のわな免許取得者数及び捕獲許可証を交付されている数と、わなの貸与数の推移について、どのような状況にあるかお聞きします。次の(2)については、先日の松沢議員の質問の答弁がございますので割愛します。3点目の来年度に向けた課題でありますが、現状で私が見たり聞いたりする限りにおいては、現実の問題として、例えばことし1年間にわなを設置した数、そこに従事していた人数というのはかなり少ないのではないかと考えております。その背景を二つの角度から見てみますと、一つには、実際の活用の現場において、ただそこにわなを置いただけでは鹿は絶対にかからないということであります。やはり鹿の習性や周囲の地形を熟知した上で、わなを設置する場所なり、そこに極めて用心深い生き物である鹿をおびき寄せるような工夫が求められてきていますし、そうした鹿との知恵比べをしなくては実際の効果は上がらないわけであります。ですから、現在農業者個々の経営面積が大きくなってきた現状の中で、特に若い担い手の皆さんにとって、いざ設置すれば朝と夕方の巡回が求められているような、わな捕獲にかかわる時間が取りづらい、そういった声が聞かれているのが事実であります。もう一つは、この間、被害が深刻な山間部地域での防止対策の中心が、電牧柵を地区全体に張りめぐらして鹿の侵入そのものを防ぐ、そういった手だてにとって変わってきたということが背景として指摘されると思います。要因としてはほかにもあると思いますが、ただ鹿の個体数というのは、絶対数は減っていないわけでありまして、今後、毎年のようにふえ続けるこの絶対数を減らしていかない限り、例えば電牧柵の手薄なところからの侵入や、柵自体が経年劣化することによる被害のぶり返し、また周辺地域への被害の拡大が進むだけだと大変危惧しているわけであります。そこで、来年に向けた課題でありますが、まず一つはくくりわなを設置することのできる資格を有するわな免許というのには有効期限があり、たしか3年ごとの更新であります。平成22年度に取得した方々は、来年、25年度が初めての免許の更新年に当たり、関係法令によりますと、「更新は9月に、それぞれの該当者が行わなくてはならない」と定められているところであります。秋、9月ということは、農業者にとっては大変忙しい時期と重なるわけでありますし、またその際に更新時講習や適性検査を受けること、そういったことが義務づけられていることや、申請書類の提出には当然ながら金銭的な負担も伴います。果たして、来年度に一体何人の方が申請するのか。仮に実態として、昨年、本年とその方がわなを活用していなければ、それぞれの判断の中で免許更新をするのかどうか、結果次第ではせっかくのわな猟免許有資格者を大量に失うことになり、そうなれば今後も継続して求められる防止対策事業にブレーキがかかることが想定されますし、また個人に貸与しているわなが無駄になってしまうことも考えられます。また、そのほかの課題としても、最近頻繁にアライグマの被害が聞かれるようになりました。こういったような点を踏まえ、来年度に向けた課題をどのように捉えているのか、所管としての考えをお聞かせ願いたいと思います。

答弁 経済・地域振興部長 藤田正男(経済・地域振興部長は2015年3月まで)

有害鳥獣駆除につきまして、お答え申し上げます。初めに、1点目の市内農業者の「わな免許」登録者数とわな貸与数についてですが、わな設置のための狩猟免許の取得につきましては、鳥獣害防止対策協議会が主体となって、平成21年度より取り進めておりますが、農業者を主体に21年度に49人、22年度に18人の合計67人が免許を取得しておりまして、このうち捕獲の許可を受けている従事者につきましては66人となってございます。わなの貸与数につきましては、平成22年度より、これも鳥獣害防止対策協議会が主体となって導入を進めておりますが、くくりわなにつきましては22年度、123基、23年度、50基、合計で173基導入し、そのすべてを狩猟免許取得者に貸与しておりまして、箱わなにつきましても、これも鳥獣害防止対策協議会が主体となって導入しておりますが、22年度、15基、23年度、15基、24年度、10基、合計で40基、導入しておりまして、狩猟免許取得者37人に貸与しているところでございます。次に、3点目の来年度の「狩猟免許更新」に向けた課題と行政側の対応について、お答え申し上げます。くくりわなや箱わなを使用し、エゾシカを捕獲する場合には狩猟免許を取得する必要がございますが、議員も触れておりましたが、免許有効期間が3年間となっており、免許を取得した3年目の9月15日までに更新手続を行うこととなります。更新手続につきましては、適性検査のほか講習を受けることとされており、毎年交通の利便を踏まえ、道内の主な市町村で開催されておりますが、本年度、空知管内におきましては、6月の深川市に始まり、7月の岩見沢市までの合計5回、開催されているところでございます。検査実施日の1カ月ほど前から受け付けすることが可能でございますが、講習時間につきましては、適性検査を含め四、五時間程度、経費につきましては、健康診断及び更新手数料といたしまして5,000円程度必要となるものであります。議員ご指摘のとおり、くくりわなにつきましては年々規模拡大が進み労働力が不足する中で、農業者によっては活用されていない方も一部いるのではないかと推測していまして、狩猟免許を更新しない農業者が出てくることも考えられ、このことに伴い、くくりわなが有効活用されないことも想定しているところでございます。このため市といたしましては、鳥獣害防止対策協議会とも十分連携いたしまして、議員からもいろいろご指摘ございましたが、狩猟免許更新のための周知を行っていくとともに、議員が触れられておりました鹿の習性や周囲の地形、さらには電牧柵の設置状況などを踏まえまして、くくりわなの効果的な活用方法について検討してまいりたいと考えております。次に、アライグマに対します対策についてでありますが、北海道において平成24年8月末現在、アライグマの生息が確認された市町村数は140市町村ありまして、捕獲頭数については22年度、4,689頭となっております。本市においては、平成23年度、3頭の捕獲実績となっておりますが、アライグマは行動範囲が広く、樹木の上での活動も得意で、農地等への侵入を防止することは困難でありまして、また環境適応能力や繁殖力が高く、今後急速にその分布域を拡大するおそれがございます。また、各地区の農業者等からの発見事例報告や被害対策に係る要望もありますことから、新たな箱わなの導入を含め、アライグマ対策の内容につきまして検討していきたいと考えております。いずれにいたしましても、鳥獣による農作物被害は農業経営に大きな影響を及ぼすことになりますので、鳥獣害防止対策協議会と十分連携し、被害の防止に努めてまいりたいと考えてございます。

出典:深川市議会 平成24年第4回定例会 2012年12月11日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる