江別市議会 令和5年第1回定例会 2023年3月3日
(1)市長の16年間の市政運営について/(2)市立病院の経営再建の考え方について
2023年3月3日、江別市議会の一般質問で、岡英彦議員が「市長の16年間の市政運営について」「市立病院の経営再建の考え方について」について質問し、市長 三好昇、病院事業管理者 長谷部直幸、病院事務長 白石陽一郎が答弁しました。
- 質問者
- 岡英彦 議員
- 答弁者
- 市長 三好昇、病院事業管理者 長谷部直幸、病院事務長 白石陽一郎
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 岡英彦
質問に先立って一言御挨拶申し上げたいと思います。今回の定例会が我々議員4年間の任期の最後の議会となりましたが、まず、この場をお借りいたしまして、4年間議会に関心を持って議場やインターネットで傍聴を頂いた皆様、また、毎回発行される議会だよりを読んでいただいたり、議会に御意見を頂いた皆様、さらには市民と議会の集いに御参加いただいた皆様にも改めまして、ここで感謝を申し上げたいと思います。また、この4年間市政発展のために御一緒に御協力いただきました同僚議員の皆様、本会議及び委員会で私どもに対応いただきました市長をはじめとする職員の皆様、さらには議会運営を縁の下で支えていただいております議会事務局の皆様にも、この場を借りまして改めて感謝を申し上げたいと思います。それでは質問に入ります。まずは、市長の16年間の市政運営についてお伺いを致します。三好市長は今期での退任を発表されておりますが、4期16年と江別市政上、江別市長として最長の任期を務められたこととなります。改めて長年にわたって市長職という重責を担われたことに対して、心から敬意を表したいと思います。市長は定例会初日の予算大綱説明において、えべつ未来づくりビジョン第6次江別市総合計画の過去9年間を振り返る形での説明をなされましたが、改めて一般質問の場で、これまでの16年間について、お伺いをしたいと思います。政治家として自らの実績を強調されたい気持ちは理解するところではございますが、次代を担う人々が参考にできるように、うまくいかなかった点や今振り返ると過去に、こうしておけばよかったと考える点などを率直に答弁いただくことを期待いたします。まず、時代認識についてです。まずは、この16年間がどういう時代だったのかについて、お伺いを致します。大変残念ながら、日本全体について申し上げれば失われた30年と言われる経済的な低迷が続き、現在進行形で日本が停滞し続けている時代と言えるかと思います。江別について言えば、どなたにお伺いしても人口減少、そして少子高齢化が挙げられるのではないでしょうか。ただ、実際の数字を見てみますと、人口減少はむしろこれからが本格化すると予想されており、少子化についても子供の数である年少人口という意味では、ここ数年、一定程度で下げ止まっており、こちらもこれからの推移のほうにむしろ注目をしなくてはいけないと考えております。そういった意味では、時代変化は文字どおり高齢化にあったと言えるのではないでしょうか。65歳以上の高齢者数は、過去16年間でおよそ1万4,000人の増加、1.6倍になっておりまして、16年前には20%を切っていた高齢化率は直近で31.8%まで上がっております。今後は、高齢者数の人数の伸びは鈍化することが分かっており、高齢化率も上昇はするものの一定程度に収まる可能性がありますので、改めてこの16年間について申し上げれば、高齢化というのが最も特徴づけられるものと考えられるのではないかと思います。一方、高齢化の意味合いもこの16年間で変わってきた感があります。団塊世代の市長が自ら体現されていますが、65歳を超えてもまだまだお元気な方が多く、以前の高齢者のイメージとは異なってきていると思います。高齢者が現役で働くのが普通の時代となり、高齢者の定義されている年齢を見直すべきといったような提言も出ている状況にございます。以上のように高齢化が右肩上がりで進んだ時代であると同時に、高齢者が社会で活躍する時代になってきたとの認識が考えられますが、市長としての考えをお伺いしたいと思います。次に、市政の課題についてでございます。16年間の市政を振り返る中で、何が市政上の課題だったと考えておられるのか、お伺いをしたいと思います。イの一番に挙げられるのは、それまで江別とは直接関係のなかった三好市長が、道庁職員として保健福祉畑に精通されていたため、江別の市長に就任されることとなった要因である市立病院の経営再建が挙げられると思います。これについては、項目3で取り上げたいと思います。また、後世の歴史家、市史編さんを担うような人々から見て、江別におけるこの16年間の最も大きな出来事は江別の顔づくり事業、より正確に言うとJR野幌駅とその周辺の鉄道が高架化された野幌鉄道高架事業であったと考えられます。これについても、項目4で改めて取り上げます。また、予算大綱説明でも言及されていますが、人口減少対策、特に子供の減少への対策は16年間の前半と後半で最も政策的に変化のあった点であると認識をしております。保育料の軽減拡大、子供医療費助成の拡大、住宅取得支援など、それまで必ずしも前向きと言えなかった政策についても、状況の変化に応じて対応を行ってきたところがあり、人口の社会増につながっていると考えます。一方で、子育て支援は江別の最も重要な課題であると考えていますが、評判と実態が合っていないのではないかという厳しい指摘があるのも事実です。16年の長いスパンで見ると、最近の言葉でいう異次元の対策が取れたのではないかという思いも、私としては持っていますが、市長としてはどのようにお考えか、お伺いしたいと思います。さらに、東日本大震災が与えた影響も大きなものがあったと考えております。東日本大震災を契機として全国の自治体において、日頃からの災害に対する備えの必要性が改めて認識されるようになり、防災対策が自治体の通常業務となっております。江別においては、学校の耐震化を急ピッチで進め、公共施設の耐震化も庁舎など一部を除いて進めることができました。この点については率直に評価をしたいと思います。危機対策という意味では、実地で経験を積む必要に迫られた16年であったと言えます。この16年の間に大雨による断水、北海道胆振東部地震による断水・停電、過去最大の大雪に見舞われ、避難所開設や要援護者への支援などが行われました。近年ほど防災対策の必要性が、市民を含めて認識されていた時代は過去にはなかったと思え、常に市として備えを行わなければいけない課題であると言えます。さらに、類似団体や北海道内主要市と比較した際に、市の自主財源の割合が少ないことは、江別の課題とされてきました。市長もそういった課題意識から、企業誘致を進められ、江別RTNパークへの食品関連産業の立地など一定の成果も出ています。この16年の間では、食品関連産業が製造業における江別のリーディング産業になるなど、江別の地域特性を生かした産業構造となってきている面もあります。ただ、自主財源の拡充や地域の経済規模の拡大という意味では、必ずしも期待どおりになっているとは言い難い面もあるのではないでしょうか。市長就任当初の考えと、現在の状況を踏まえての考えをお伺いを致します。以上、これまでの市政に対する課題で、特徴的であると考えられたものを挙げさせていただきました。市長としてはどのようにお考えになられているのか、ここに挙げたもの以外も含めて考えをお伺いできればと思います。次に、市立病院の経営再建についてです。江別の市史を振り返りますと、常に病院問題が取り上げられており、三好市長の任期もまさに病院問題と対峙し続けた16年間であったと言えます。先日の予算大綱説明でも言及されているとおり、就任当初から最優先で取り組まれ、一時は経営再建の道筋が見えましたが、その後再び経営危機に陥り、現在に至っています。まずは、就任当初の最大の課題を解決できずに、道半ばのまま退任されることの率直な思いを伺いたいと思います。また、過去の一般質問では、経営悪化の最大の原因を内科医招聘がうまく進まなかったこととされていました。内科医退職直後の直接的な原因はそうかもしれませんが、経営再建は医師招聘だけではなし得ないことは既に市立病院サイドでも認識をされております。医師招聘がこれまでの間、期待どおりに進まなかったことを踏まえて、改めてなぜ経営再建を果たせなかったのか、その原因をどのように考えておられるのか、お伺いを致します。また、16年たった現在から振り返ると、どこかの時点で違う選択肢を取り得る可能性があったのか、なかったのか。あったとすれば何なのか、ぜひ忌憚のない御意見を伺いたいと思います。次の項目、江別の顔づくり事業についてになります。江別の顔づくり事業は、市長就任以前に事業の実施は決まっていたものの、この16年間を振り返ると、JR野幌駅とその周辺の鉄道が高架化され、野幌地区の南北の市街地に一体感が出るようになったことは、江別にとって最も大きな出来事でありました。近年の転入増や地価の上昇を見ると、その効果はむしろ計画に想定していなかった範囲に及んでおり、野幌地区及び江別全体のまちとしての魅力を高めることになったと言えると思います。一方、計画では都心地区という概念が示され、当初のイメージとしてはもう少し高層の建築物が集積し、JR野幌駅周辺の土地利用が進むことが期待されていましたが、こちらは期待どおりにはいっていないと言えます。鉄道高架を含めた事業計画が認可されるためには、再開発事業や街路事業といった追加事業が必要だったことは理解しておりますし、当初計画を下回る費用で事業を実施できたことも高く評価をしておりますが、結果として見ると、まち全体の魅力を高めることになったのは南北の市街地を一体化させた鉄道高架化の影響に期するところが大きく、再開発事業や街路事業については、この規模の事業を実施する必要があったのかについてはJR野幌駅周辺の土地利用が、計画どおり進んでいない今だからこそ、疑問が残るものがございます。現時点で振り返ると、市長としてはどのような形の事業が最も望ましいものであったと認識をされているのか、改めてお伺いを致します。そして、一連の事業の結果は、鉄道が市街地を分断していることによる影響というものが非常に大きく、鉄道の高架化の効果は、机上の計画で想定している以上に大きな可能性があることを認識できたと考えます。特に、江別市の場合は鉄道を挟んで比較的バランスよく、南北に市街地が形成されているため、鉄道により分断されている感覚がより大きいものと考えられます。昨年は、幌内鉄道全通江別駅開業140周年の年でありました。鉄道が江別のまちの発展に果たしてきた役割は非常に大きく、これからの未来にとっても変わらないものと思います。私はこれからの50年、100年といった長いスパンで考えた場合、市街地の分断をさらに解消し、まち全体の魅力を高めるためには、JR江別駅まで鉄道を高架化するという夢を語ってもよいのではないかと思いますが、市長としてはいかにお考えになりますでしょうか。続いて、件名2、市立病院の経営再建の考え方についてお伺いをしていきます。令和4年第3回定例会の一般質問において、病院事業管理者の地域医療に対する思いを伺いましたので、今回は病院経営の視点に絞って質問を致します。まずは、経営強化プラン策定の考え方についてです。現在求められている公立病院の経営強化プランは、国からのガイドラインに基づき各自治体において令和4年度または令和5年度で策定するように示されているものです。江別市においては、現在の令和5年度までの江別市立病院経営再建計画に続く、次の経営計画に当たるものとして、令和6年度からの5年間の計画を来年度に策定する予定であると所管委員会に報告されております。これまでも平成20年度以降、国のガイドラインに基づいて、何度か経営計画を策定してきましたが、正直申し上げて全く意味がなかったと言っても過言ではありません。経営計画が意味をなさなかった最大の問題は、最も重要な診療収益の見込みについて机上の数字合わせに終始し、実態と大幅に乖離してきたことです。過去の計画において唯一、少なからず意味があったものは、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の答申を踏まえて策定された市立病院の経営再建に向けたロードマップであったと思いますが、これも現在の江別市立病院経営再建計画に焼き直され、コロナ禍により経営状態の評価が難しくなる中で、骨抜きの状態になりつつあります。現計画の診療収益の見込みについては、過去のような過大な目標値ではなく、達成しなければいけない目標であると大見えを切っていたものの、結果として一度としてお約束いただいた目標を達成できていない状況です。新たに就任いただいた病院事業管理者も、今年度は診療収益の目標を達成しておらず、病床利用率も昨年度より低下しているにもかかわらず、来年度の予算案に当たって様々な努力の結果、職員一丸となった経営改善の成果が形になって表れていると述べられており、経営の危機に直面しているという認識がどこまでおありになるのか、正直疑問があります。このようにこれまでの経緯を振り返ると、新たに策定される経営強化プランについても、甚だ心もとないものと考えております。経営強化プランを少しでも意味のあるものにするためには、過去の失敗を踏まえると診療収益の見込みについて不確実な医師招聘や楽観的な収入増に頼るのではなく、これまでの実績に基づき確実に達成可能な計画を立てること、目標数値に対して経営陣の給与を一定程度連動させるなど経営責任を明確化すること、経営再建の真っただ中であり、まだまだ不安定な現在の市立病院の状況では、5年間の計画は意味をなさないので、最低限の年数の計画とすることなどの対応が必要だと考えますが、病院事業管理者の考えをお伺いいたします。次に、診療収益と支出のバランスについてです。これまでの教訓から、経営上最も注意しなければならないのは、病院の実力である診療収益と支出のバランスです。過去を振り返ると、努力の結果、診療収益が上がってきても計画どおりには支出を抑えられず、収支のバランスが崩れたままとなっていることが見受けられ、現在進行中の江別市立病院経営再建計画についても同様の状態となっています。これまでは支出が増えた分、なぜか診療収益も増えるという魔法のような計画を立てていましたが、このような考え方ではいつまでたっても経営再建はおぼつかないと考えます。現状の支出のままでは、現実的な診療収益の見込みでは立ち行かないのが実態であることを冷徹に認識すべきであり、それを踏まえた上で、医師招聘が理想的に進むなどの楽観的な見込みを排除して対応することが必要であると考えます。以上の点をどのように認識されているのか、考えをお伺いいたします。最後、項目3、職員数と職員給与の適正化についてです。以上の議論を踏まえると、大変遺憾ながら職員数と職員給与の削減に踏み込まない限り、収支のバランスが改善されないことが明らかになってきていると考えます。この3年間は、コロナ禍により予想外の融資や補助金を受けることができ、問題が表面化しませんでしたが、来年度以降は待ったなしの状況に追い込まれます。令和2年に策定された最初の江別市立病院経営再建計画ロードマップ2023において職員数の削減について具体的な言及がなされましたが、コロナ禍ということもあり当初の計画どおりには進んでいない状況です。コロナ禍後を見据えなければならない来年度以降において、現在の実力に合わせた病床数及び職員数の削減、地方公営企業法の全部適用の趣旨を生かした経営状況を考慮した給与の適正化について、本気で進めていかなければいけないと考えますが、病院事業管理者としてはいかがお考えになりますか、お伺いを致します。以上で、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
岡議員の一般質問にお答え申し上げます。まず、私の16年間の市政運営に関しまして、時代認識についてでございますが、私が市長に就任した平成19年からの16年間を振り返りますと、リーマン・ショックに端を発する世界的な経済危機、東日本大震災や欧州政府の債務危機の影響などによりまして、我が国の経済を取り巻く環境が地方の経済にも暗い影を落としてきた時代でもありました。特に、就任当時は、北海道内及び江別市内の経済情勢は厳しい状態が続いておりまして、先行きを予測することが難しい中、私と致しましては雇用を創出するとともに、将来を見据えた自主財源の確保につなげるためにも、まずは企業誘致に積極的に取り組み、えべつみらいビルへのコールセンターの誘致や、江別RTNパークの立地対象業種の拡大などを実施してきたところでございます。その後、全国的な景気回復期におきましては、市内企業におきましても人材不足が顕在化したところでございます。さらには、平成22年の国勢調査によりまして、江別市の人口が平成17年頃をピークに減少していることが明らかとなったことから、将来にわたって一定の人口規模を確保するため、子育て世代の転入超過という江別市の人口動態の特徴を生かしまして、子育て支援や教育の充実を中心とした人口減少対策を進めてきたところでございます。こうした企業誘致による雇用の確保や、子育て支援、教育の充実などの取組によりまして、人口減少の抑制につながったのではないかと考えております。一方で、この16年の間には、大雨による断水、北海道胆振東部地震、記録的な大雪などの自然災害のほか、新型コロナウイルス感染症の拡大など、これまでに経験したことのない事態に何度も直面したところでございます。そのたびに、市民の健康と生活を守ることに最善を尽くしてきたところでございますが、昨年には新型コロナウイルス感染症の状況がようやく落ち着きを見せ始めてきた矢先に、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まりました。こうしたことから、現在の市内経済は世界的な物流の混乱や物価高騰の影響などを大きく受けておりまして、コロナ禍前の状況に回復するまでには、まだ相当な時間がかかるものと認識しております。また、この16年間、年少人口の割合は、ほぼ横ばいである一方で、高齢化率は上昇しておりまして、次期総合計画策定のための将来人口推計によりますと、令和22年には高齢化率が40%を超えることが推計されております。今後におきましても、少子高齢化と人口減少が同時に進行していくことが想定され、急速に進む社会構造の変化への対応が求められていくとともに、昨今の物価高騰やエネルギー問題、さらにはカーボンニュートラルといった環境問題などによりまして、市民生活や地域経済にとって、ますます激しい変化への対応が求められていくのではないかと考えているところでございます。次に、市政の課題についてでございますが、平成19年の就任当時は、江別市立病院の経営再建や江別の顔づくり事業の推進、えべつみらいビルへの企業誘致、小・中学校の適正配置や市有建築物などの耐震化など、解決すべき課題が山積しておりました。その後は、未曽有の大災害であります東日本大震災の発生を契機に、災害に強いまちづくりという課題に加え、再生可能エネルギーを活用した仕組みづくりなどが新たな課題となったところでございます。また、先ほどもお答え申し上げましたとおり、平成22年の国勢調査の結果を受けまして、江別市がこれまで経験したことのない少子高齢化・人口減少への対応が課題となったところでございます。市の活力を維持していくためには、少子高齢化と人口減少への対応が必要と考え、子育て支援と教育環境の充実を重点とした各種取組を進めてまいりましたが、昨今の、特に独り親世帯などにおいては子供の進学を含めた経済的な側面で、将来の子育てへの不安を抱かれていることが多いという課題もございます。私としましては、子育て世代が2人目、3人目の子供を産み、育てたいと思えるような環境を整備するためには、国が統一した支援策を実施することで、貧困の連鎖に陥ることがないような仕組みをつくる必要があるものと考えているところでございます。さらに、企業誘致に関連しまして、道央圏連絡道路(国道337号)の整備についての課題があります。道央圏の産業・経済の振興・発展に大きく寄与するものとして期待されている道央圏連絡道路は、現在、全線開通には至っておりませんが、江別東インターチェンジとの結節点には、(仮称)江別東IC特定流通業務施設用地が位置しておりまして、道央圏連絡道路の全線開通により、一層の需要が高まるものと考えております。道央圏連絡道路の全線開通は、交通の優位性などを生かした産業振興や、まちの魅力向上につながるチャンスでありますことから、現在策定中の次期総合計画を推進する中で、江別の経済発展につなげていっていただければと考えているところでございます。また、議員御指摘の自主財源の拡充につきましては、16年前の平成18年度と令和3年度で市税などの基本的な自主財源を比較いたしますと、5.8%増加しております。この要因は、個人市民税の増加によるものでありまして、同期間の北海道内主要都市の多くが減少していることを踏まえますと、市の人口減少対策が一定の効果を上げたものではないかと考えております。しかしながら、近年の国の補助制度を活用した学校の耐震化や新栄団地建て替えなどの公共投資の増加などに伴いまして、市の歳出全体に占める自主財源の割合は、3割から4割程度となっております。北海道内主要都市や類似団体と比べまして、依然として低い状況にありますことから、引き続き現在の人口を維持しながら、交通の優位性などを生かした物流施設誘致や雇用の拡大につながる企業誘致に努めるなど、自主財源の拡大に努めていく必要があるものと考えております。次に、市立病院の経営再建についてでありますが、就任当初から最優先の課題であったことは令和5年度予算大綱の中でも述べさせていただきましたが、公立病院における経営再建は、市民に必要な医療を提供するためにどのような医療体制を構築するのかという課題とセットであると常に考えております。私が就任する前の話になりますが、内科医師が全員退職したことにより平成18年11月に設置されました江別市立病院あり方検討委員会からは、市立病院は専門性の高い医療を提供するセンター病院としての機能が期待されていることから、大学からの専門医派遣を基本としつつ、一つの専門科としての総合内科医を活用することについて、提言を受けていたところでございます。このため、私は市長就任後に専門医と総合内科医の連携によります診療体制の構築を進めてまいりましたが、総合内科医が充足する一方で、医育大学との関係構築並びに内科専門医の確保には時間を要することとなり、なかなか提言に沿った形とはならなかったところでございます。また、産婦人科の休診に対しましては、安心して産み育てられる環境を整える市の政策に影響する課題でありましたことから、様々な人的ネットワークを得る中で、産婦人科医の招聘に全力を尽くし、再び体制を整えることができたところでございます。こうした取組の結果、必要な医療体制を取り戻しながら、一時は単年度黒字を計上する年度もございましたが、その後の新専門医制度の影響などによりまして総合内科医の確保が困難になったことで内科診療体制が縮小し、再び経営危機に直面することとなったところでございます。江別市立病院経営評価委員会からは、内科診療体制の再構築について、医育大学との連携を強化しなければならないとの助言を頂き、市民の健康寿命の延伸にも寄与する共同研究を軸に、医師派遣につながる医育大学との関係強化を進め、その道筋が見えてきたものと考えております。この間、市立病院の経営再建につきましては、市議会に設置されました市立病院・地域医療検討特別委員会の御意見を伺いながら進めてきたところでございます。その特別委員会の提言を受けて設置しました、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会では、経営形態の在り方を含め、抜本的な経営改革について熱心に御論議を頂き、その答申を踏まえて令和3年3月に江別市立病院経営再建計画を策定したところでありまして、現在、コロナ禍という特別な事情はありますが、経営再建に向けた体制づくりが一歩進んでいるものと考えております。病院経営にとって、医師招聘は重要課題であることは認識しておりますが、御指摘のとおり経営再建が医師招聘のみでなし得るものではないことも私は承知しております。様々な医療環境の変化の中で、この16年間、医師招聘だけではなく、診療体制の構築や災害支援、新型コロナウイルス感染症への対応など、その時々の情勢に合わせて、最善の選択に尽くしてきたところでございます。その中でも、経営危機を繰り返してきた要因の一つに、地方公営企業法の一部適用という経営形態により、2年に一度行われる診療報酬改定をはじめとする医療制度や医療環境の変化に、臨機応変に対応することが難しかったことがあると認識しております。このため、市議会や江別市立病院経営評価委員会の皆様の御協力を頂きまして、地方公営企業法の全部適用へと経営形態を移行するとともに、新たに着任した病院事業管理者のリーダーシップの下で、収支構造の見える化と目指すべき目標の明確化を行い、目標に向かって職員がモチベーションを高めて経営参画できる体制づくりをすることができたことは、市民の協力の下での経営再建に道筋をつけることにつながったのではないかと考えております。私としましては、市民に必要な医療を提供するという公立病院の役割を果たせるよう、持続的な経営ができる体制を整えることが、市長としての私の役割であると考えておりまして、経営再建と経営安定化に向けての経営体制に移行することができるのではないかと考えているところでございます。次に、江別の顔づくり事業についてでありますが、江別の顔づくり事業は、江別市総合計画や都市計画マスタープランによる、駅を中心としたまちづくりを具体化する事業として、JR野幌駅周辺を再編する総合的なまちづくり事業でありまして、平成18年度から事業に着手し、令和3年度に全ての基盤整備が完了いたしました。当該事業では、鉄道の高架化や駅周辺の道路網、南北駅前広場の整備を含め、点在するバス停の集約化など、交通結節点機能を改善し、南北市街地の一体化した市街地形成を図るものでございます。基盤整備を進める中で、駅周辺では市民交流施設ぷらっとや商業観光施設EBRI、宿泊施設、業務系の民間ビルなどの建設が進み、新たな人の流れが生まれたところでございます。鉄南地区では、大規模な宅地開発が進み、人口減少への抑制につながる波及効果も発現してまいりました。一方、JR野幌駅周辺には、活用の進んでいない高架下や大規模宅地、市営駐車場の跡地が残されております。また、地元商店街では、にぎわいに向けた取組が進められておりますが、整備された都市基盤を、どのように活用していくのかが今後の課題であると考えております。御質問の江別の顔づくり事業の望ましい姿についてでありますが、JR野幌駅周辺には、当該事業の基盤整備によりまして、様々な整備効果が表れつつありますが、まだ、まちづくりの土台が整った段階であると考えております。現在、市とJR北海道におきまして、鉄道の高架化を踏まえた野幌若葉町の市有地と、近傍の鉄道林跡地の連携した土地利用の検討などが進められておりまして、新しい動きも出ているところでございます。今後におきましても、こうした取組が展開されることによりまして、JR野幌駅の利用者が増え、JR野幌駅周辺のにぎわいにつながることが、江別の顔づくり事業の望ましい姿であると考えております。なお、JR江別駅まで鉄道を高架化するというお話でございますが、鉄道高架の将来的な展望については、江別の顔づくり事業のこれからの事業効果も踏まえまして、将来のJR江別駅周辺のまちづくりの方向性を明確にした上で、検討していくことが望ましいのではないかと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、病院事業管理者ほかをもってお答え申し上げます。
答弁 病院事業管理者 長谷部直幸
私から、市立病院の経営再建の考え方についての御質問のうち、経営強化プランの策定についてお答え申し上げます。市立病院では、市内の医療機関をはじめ近隣市町村を含む地域において、持続可能な地域医療提供体制を確保しつつ、市立病院の経営強化を着実に進めるため、江別市立病院経営強化プランの策定を進めております。現在、市立病院は柔軟性及び迅速性を高めた新たな経営体制の下で、ガバナンスの強化を図りながら、経営再建を進めておりますが、皆様も御指摘のとおり、経営再建は医師の招聘だけではなし得ません。私は、全職員の英知と情熱を結集することがまず基本であると考え、病院職員のやる気と能力を引き出すために、元気の出る組織づくりを合言葉として、様々な取組を推進しておりますが、職員のモチベーションを高めるには、確かな現状認識と明確な目標設定が不可欠であります。経営強化プランの策定に当たりましても、このような考え方を基本とすべきと考えており、特に病院経営の中核を担う医師には、目標数値の達成を強く意識してもらわなければならないと考えております。市立病院では、これまでの計画に対して頂いた様々な御指摘を踏まえ、目標設定の方法を模索してまいりました。当初予算編成の際に行ってきた各診療科の責任者を対象とするヒアリングに際しましては、患者数や診療単価といった目標数値の精度を高めるべく、工夫を重ねてきたところであります。さらに、昨年度からは看護部や診療技術部などにおきましても、ヒアリングの際に、各種指導料の算定件数や検査件数などの目標数値を設定しております。これら目標数値の設定に当たりましては、あらかじめ到達可能な数値を妥協的に設定するのではなく、達成には努力を必要とする目指すべき目標としての数値を明確化し、それに向かって職員が一丸となって努力することを目指しております。経営強化プランの策定に当たりましても、このような考え方の下、目標数値を設定したいと考えております。また、給与面に関しましても病院経営の中核を担う医師については、既に経営への貢献度を個別に反映する仕組みを構築して診療収益加算手当を導入しておりますが、今後、医師以外の職員につきましても、経営意識を高めながら、モチベーションを高めるための仕組みについて、研究を進めたいと考えております。経営強化プランの計画期間の設定につきましては、経営の安定化を目指し、病院全職員で、中長期の方向性を共有することが前提になると考えております。また、経営強化プランは地域に必要な政策医療の確保に向けて、国や北海道の医療計画の動向などを踏まえて策定するものであることから、国においても計画期間について、5年程度を標準としているものであります。さらに、市の総合計画においても、政策医療の確保に関する個別計画に位置づけられることから、これらとの整合性を図るため、計画期間を令和6年度からの5年間としているものでありますが、進捗状況につきましては、江別市立病院経営評価委員会による点検・評価を受け、常に検証を行いながら、計画の実効性を高めてまいりたいと考えております。いずれに致しましても、経営強化プランの策定に当たりましては、来年度から新たに始まります医育大学との複数の先進的共同研究も含めまして、高度先進地域医療の実現に向けて、未来を見据えた取組を進めてまいります。さらに、市民アンケートやパブリックコメントに寄せられる市民の皆様の声を踏まえつつ、江別市立病院経営評価委員会の御意見を伺いながら、経営安定化を目指す計画とすべく、私が中心となりまして取りまとめてまいりたいと考えております。
答弁 病院事務長 白石陽一郎(病院事務長は2025年2月まで)
私から、市立病院の経営再建の考え方についての御質問のうち、診療収益と支出のバランスについてほか1件について御答弁申し上げます。先ほども御答弁申し上げましたとおり、これまで予算編成においては、収益は実績値をベースに想定される医師等の配置数などの変動要素のほか、看護部や診療技術部における目標数値を加味した単価や患者数等の目標数値を診療科と協議の上決定し、支出については、収益の見通しから必要な診療材料費や薬品費等に関する変動費のほか、人件費や減価償却費等の固定費を実績ベースで見込んでまいりました。直近の決算値の推移では、入院患者数は伸び悩んでいるものの、内科医師数が変わらない中でも、診療単価増の取組により、診療収益が増加してきているほか、材料費や委託費等の費用削減の取組を進めることにより、収支改善を図ってきたところであります。しかしながら、新型コロナウイルス感染症対応に従事する職員への防疫手当支給や処遇改善に係る各種制度改正による人件費の増加、物価及び光熱費の高騰などにより固定費が増加してきており、特にこうした物価、光熱費の高騰については、継続的な削減の取組が必要と認識しているところであります。診療収益の増加策においては、健診センターの体制強化により利用者拡大を図ってきたほか、認知症疾患医療センターやもの忘れ外来の設置、各種指導料の算定率向上、必要な検査の徹底など、看護部門やコメディカル部門などの連携により、患者数の増減に左右されないよう、収益の底上げが図られつつあります。こうした収益改善を行いながら、現状の診療体制により想定される収益を正確に見込んだ上で、引き続き固定費の抑制並びに変動費の削減に取り組み、診療収益と支出のバランスを図ることが重要と考えております。次に、職員数と職員給与の適正化についてでありますが、病院の医師や看護師等の医療職の人数は診療報酬制度や医療法により基準が定められており、病院を運営する上で安全・安心な医療の提供や、より質の高い持続可能な医療を提供するために必要な人員配置を行っております。現行の江別市立病院経営再建計画では、様々な経営改善策に取り組むとともに、新型コロナウイルス感染症に対応する体制を取りながら、中でも看護職員数については、感染症対応を優先するため多少の遅延はあるものの、退職不補充等により、適正化を進めてまいりました。しかしながら、職員給与につきましては、先ほど御答弁申し上げましたとおり、現状は新型コロナウイルス感染症に対応する職員に支給する防疫手当のほか、会計年度任用職員制度の導入や北海道市町村職員共済組合加入対象者の拡大、国の政策である看護職員等の処遇改善などの各種制度改正に対応してきたことにより、人件費総額は増加しているところであります。いずれに致しましても、病院事業は労働集約型産業と言われ、支出に占める人件費の割合が大きいことから、今後におきましても、経営状況を考慮しながら、職員数の適正化を図るとともに、国の給与制度も踏まえつつ、医療の方向性に沿った職員配置やモチベーションを高める職員給与の在り方なども含めて総合的に検討してまいります。以上であります。
再質問 岡英彦
それでは2回目の質問に入りたいと思います。まずは市長の16年間の市政運営について、時代認識の部分です。特に、経済情勢の面から言及いただいた答弁だったというふうに思います。リーマン・ショックから東日本大震災にかけて近年では非常に苦しい経済情勢だったというのは、私も同じ認識でございます。また、16年前からすると北海道の有効求人倍率が現在のような状況になっているというのは、なかなか想定できなかったことだとは思いますが、若年層の人口減少に伴い、どの分野でも特にエッセンシャルワークと呼ばれている部分や、いわゆる建築・土木業でも労働力が不足してきているというのも、まさにそういうことかと思いますし、今後この労働力不足という面は地方においてもより深刻化してくると私としても思っているところでございます。それでは、項目2、市政の課題についての部分です。様々な課題について言及を頂きました。その中でも、特に、まず子育て支援策についてです。子育て世代が将来の子育てへの不安を抱えていることを課題と認識されており、市としても各種取組を進めてきてはいるが、国が統一した支援策を実施する必要があるという御認識かと思います。各自治体が実施してきた取組が結果として全国的な国の施策につながるということは、これまでも様々な分野であったと思います。市民生活に直結する時代時代の課題というのは、自治体の現場のほうが早く把握していると思いますので、各自治体が国に先駆けて、そこにいかに素早く対応していくかが問われているかと思います。どの分野にどこまで対応していくかが、その自治体のリーダーの手腕が問われているところかと思います。そういった意味ではどうしてもこの子育て支援策については、国の取組を期待するという及び腰な面があったのではないかと、改めて感じるところです。札幌圏の中での江別という環境としては、子育て支援策こそ率先して取り組まなければいけない現代の課題だと考えておりますので、私も市民からの負託を引き続き受けられるのであれば、この点については、新たな江別の論点ということで、次期市長としっかりと議論をしていきたいと思います。次に、自主財源の部分についてです。平成18年との比較でお話をされていましたが、三位一体改革によって、国から地方への税源移譲が平成19年度に行われておりますので、平成18年度と比較することは不適切で外に出すのは恥ずかしいレベルの間違いですので、ほかでは言わないようにお願いをしたいと思います。答弁のとおり、自主財源の割合、結局の意味するところは、人口1人当たりの市税収入が他市と比較して少ないという傾向は変わっていないということかと思います。そこで、この部分は再質問となりますが、自主財源確保という観点で、市長が非常に力を入れてきました企業誘致の必要性。一方、江別で現在、利用可能な土地の制約という部分。また、ベッドタウンであるがゆえに人口規模は多いのですけれども、そこまで税収が入ってこない構造など、江別のまちの特性上、なかなか難しい点もあると思いますが、市長としてはどのように考えられてこられたか。もしくは次の世代に向けて、何かお話を頂くことがあれば率直な御意見を伺いたいと思います。次に、市立病院の経営再建の部分についてですが、答弁を伺った率直な感想を申し上げさせていただくと、外部委員会などからの提言を受けてといったお話が多く、最後も今後の病院事業管理者に期待するということで、市立病院の経営者としての市長のリーダーシップが感じられなかったというのが、私が御答弁を聞いた率直な感想でございます。今後においても病院事業管理者のリーダーシップが必要と述べられておりますが、この16年間においては市長自身のリーダーシップが問われていたのではないかと思います。やはり、トップが責任を回避するような姿勢では経営再建は難しいということを今後の教訓とさせていただきたいと思います。また、経営危機の要因の一つに経営形態の問題を挙げられており、その部分はかねてより課題と認識されていたと理解をしております。つまるところ、経営の自立性というのが大事で、それが発揮できるような経営形態の変更が必要ということかと思います。そういった意味では、地方公営企業法の全部適用以上に地方独立行政法人化が望ましいと言えると思います。全部適用までは16年間かかってしまいましたけれども、地方独立行政法人化については、今後素早く進めていく必要があるのではないかと申し上げておきたいと思います。この部分について、再質問はございません。次の、江別の顔づくり事業の部分についてですが、江別の顔づくり事業は基盤整備、土台をつくっていたという認識の御答弁だったと思います。ただ、基盤を整備するというのは手段であって、目的はまちのにぎわいをつくること、JR野幌駅周辺のにぎわいをつくることであるといったような話は事業を開始された早い時期から私もお話をさせていただいております。ただ、どうしても行政が行う仕事としては、物を造ることに目がいきがちになってしまうということを、今回の答弁を伺っても改めて私としては認識をしたところでございます。行政全般として計画に従い、物を造るということは非常に得意ですが、その活用についてはなかなかうまくいかないケースもあるように思えます。そこで、再質問になりますけれども、物を造った後の活用という部分について、行政というのは不得意ではないかと感じますが、市長としてどうすれば不得意な点を改善できると考えているかなど、この16年間の知見がありましたら、お伺いをしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。続いて、市立病院の経営再建についてでございます。病院全体について、非常に厳しいお話をさせていただいているのは私としても理解しておりますが、ここ数年新型コロナウイルス感染症で想定していなかったお金が入り、少し言い過ぎですが余裕が出てきているところもあります。今だからこそ、将来に向かって改革をしていってほしいという思いでお話をさせていただいておりますので、御理解を頂ければと思います。まず、経営強化プランの部分です。目標値は達成には努力を必要とする目指すべき目標としての数値とするとのことでございました。これまでも収益の目標値は努力目標ではなく達成すべき目標であると、お約束を頂いてきているものと考えております。今回、病院事業管理者からのお話を伺いましたので、この部分は来年度の推移を確認させていただいた上で、改めてこれも私が引き続き、市民からの負託を受けられればですけれども、一般質問を今後させていただきたいと思います。給与面では診療収益に応じて加算される診療収益加算手当が導入されているということですが、目標達成についてインセンティブがあることも経営意識を高める上で、重要な観点だと思いますので、ここについては今後の検討をお願いしたいと思います。また、計画を5年でつくるのは長過ぎて意味がないということを改めて私としては、ここで申し上げておきたいと思います。この部分の再質問はございません。次に、診療収益と支出のバランスの点ですが、御答弁にあるように物価、光熱費の高騰により、支出が増加していくことは避けられない部分があると思います。また、給与についてもこれまでと違った対応を取らなければ、昨今の全国的な状況から言っても上昇傾向となっていくのは間違いないと考えられます。そういった観点から支出の増加は避けられないと思いますけれども、今後の計画及び予算をつくるに当たっては、収支がバランスしない場合でも収益に色をつけるのではなく、厳しい現実を議会にも市民にもお示しいただくことを、改めて要望しておきます。これも要望で終わらせていただきます。最後、職員数と職員給与の適正化の部分ですけれども、新型コロナウイルス感染症の対応があったので、この3年については仕方がない面があったと思いますし、無理に進めることも適切ではなかった面もあると思います。しかし、コロナ禍後を見据えると適正化を加速させなければいけないというのは先ほど来、申しているとおりでございます。そこで再質問になりますけれども、経営強化プラン策定に当たっては病院規模の方向性とそれに合わせて必要な職員体制について冷徹な分析が必要と考えますが、改めてそういった検討を行う用意があるのかお伺いをしておきます。給与についても今後は受動的に人事院勧告準拠では、なかなか立ち行かなくなると思いましたので、ぜひこの部分についても検討を行っていただきたいということです。この部分については要望をしておきます。以上、2回目の質問とさせていただきます。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
岡議員の再質問にお答え申し上げます。冒頭、先ほど個人住民税に関連してのお話がありました。確かに、平成19年に実施された国の税源移譲によりまして、住民税の増加という要素がありますが、それを除いても平成18年との16年間で1.3%伸びてございますので、その辺はぜひ御認識いただければと思っております。まず、1点目の自主財源に関連してどのような形で苦労があったかというお話でございましたけれども、自主財源の確保という観点で江別市の特徴から申し上げますと、非常に簡単ではないという思いでございました。しかしながら、子育て中の転入者が多いという特徴もありまして、企業誘致をして、そこに雇用を創り出すということがまず必要ではないかと考えております。企業による税収問題もありますけれども、転入してきた方に仕事に就いていただいて、それが自主財源につながるということも必要だろうと考えておりまして、企業誘致を進めてまいりました。その企業誘致の中で難しかった点でございますが、やはり江別の特色になるかと思いますけれども、水の問題がございます。さらには既に工業系の企業に提供する土地がないということもございまして、この土地を確保するには現在の土地利用の用途を変えなくてはいけませんので、その取組が必要ということでございました。さらには、地盤が非常に軟弱なところが多く、そこに道路網が整備されることになりますので、先ほども申し上げました道央圏連絡道路(国道337号)などにつきましては、非常に時間がかかって、事業者にとって企業としての進捗に間に合わないということが大きな課題でございました。その中で1点、事例をもって説明をしたいと思いますが、平成23年に江別市は北海道情報大学と連携しまして、フード特区の承認地域になりました。これは、北海道内4市と北海道経済連合会と連携しまして、フード特区の承認を頂きました。北海道情報大学の役割になりますけれども、食を使った臨床試験をして研究をし、さらにこれを評価してヘルシーDoにつなげる事業でございます。その事業は特区でございますので、規制緩和もできるチャンスがあるわけでございます。食品加工、物流などの照会も頂きましたので、それに対しての対応を進めてまいりました。そこは江別西インターチェンジの沿線になります。しかしながら、基盤整備の農地の問題もありまして、非常に時間がかかるということです。さらには、土地の地盤の問題等もありまして投資が多くなることから、断念をされた経過があります。そのためには土地利用の用途地域の変更、これは事業者が申請して初めて始まりますので、事業計画がなければ協議ができません。そういうことからいきますと、事業者が出てから展開をするということになりますと、どうしても遅れてしまいます。そうならないためには、あらかじめ土地を確保しておく取組が必要ではないかと思っています。それは今、江別東インターチェンジと江別西インターチェンジの周辺を含めて、特に江別東インターチェンジにつきましては、先ほど申し上げましたとおり、物流の関連での用地も決まっておりますので、それの用途を拡大するなどの取組をこれからしまして、江別には提供する土地がありますという認識を事業者の方に持っていただく必要があるのではないかと、私は思っております。その取組をこれからしていく必要があろうと思います。いずれにしましても、江別市には転入者が多くて若い方たちが増えておりますし、雇用や大消費地である札幌市に近いという評価も頂いておりますので、そういう意味では非常に有利だと考えております。その有利を活用した事業の業種を維持できるような形で、相談がありましたら直ちに対応できる対応が、私は必要ではないかと思っております。もう1点の江別の顔づくり事業についてであります。今ほども話がありましたけれども、基本構想から26年たちました。着工からも16年たって現在の状況になってございます。この間、時代認識についても申し上げましたけれども、様々な経済状況が変わりまして、そこに関与される地域の商店街の人たち、活性化協議会の方たちも大きく変わってきています。したがいまして、当初の計画をそのままというのは非常に難しい状況ではないかと思っております。さらには、新型コロナウイルス感染症の関連もありまして、飲食という観点からいきますと、かなり情勢も変わってきておりますので、そういうことも今後の変化としてはあろうかと思います。この効果ということでございますが、先ほど申し上げましたとおり、昨年度末にJR野幌駅周辺の道路網の基盤が完了いたしました。商店街の活性化等も含めて、これからだと思ってございます。国からも全国の高架事業の中で基盤整備の道路整備の工事中に、宅地開発が進むのは非常に珍しいという評価を頂いてございます。したがいまして、先ほど議員のお話もありましたけれども、南北が一体化した対応というのは江別の顔づくり事業にとっても最大の地域にとってのメリットがあったのではないかと思います。そのメリットを感じて、住宅を建てていただいたということでございます。さらには、JR北海道も土地利用について検討されるという話でございますので、要素はこれからポテンシャルがさらに高まると考えております。高まりますと、当然注目されて、これまでなかなか進まなかった事業ですが、様々な事業者の注目を受けることができるのではないかと思っております。先ほど申し上げた新型コロナウイルス感染症による飲食の関連も伺っておりますので、それらを含めて地元の商店街、振興組合の皆さん、さらには江別商工会議所の皆さんと連携しまして、活性化につながるこれからの展開に私は大いに期待できると思っております。以上でございます。
答弁 病院事務長 白石陽一郎(病院事務長は2025年2月まで)
岡議員の再質問に御答弁申し上げます。職員数と給与の適正化についての御質問で、経営強化プラン策定に当たって病床規模や職員体制の検討に関する御質問でありますけれども、現在の病床規模は、許可病床337床のところ、医療需要を踏まえ休床なども含めまして、稼働病床267床で運用しているところであり、職員数も稼働病床に即した配置をしているところであります。許可病床の変更に関する検討には、地域にとって必要な政策医療の確保など、市立病院が目指すべき医療の方向性を明確にする必要があるものと考えており、経営強化プランの内容には、市立病院の役割・機能の最適化と連携の強化、医師、看護師等の確保と働き方改革などの項目を予定しているところであります。また、経営強化プラン策定に当たって、現行の江別市立病院経営再建計画と同様に、受療動向調査や市民アンケートなども実施する予定でありますことから、目指すべき医療の方向性に合わせて、病床規模や必要な職員数についても、検討してまいりたいと考えております。以上であります。
再質問 岡英彦
市長から思いを含めて御答弁いただいたと思います。本日の質問の趣旨はあまり細かい話をしたいということではないので、これで質問としては終わりたいと思います。最後に、今日の質問は私が三好市長との間で行う35回目の一般質問でございました。私は間の4年間を抜けていますので、最多回数ではないと思いますけれども、この議場で市長と多くの議論を交わすことができたことに改めて感謝申し上げたいと思います。市長との議論が少しでも江別の発展にお役に立っていたならば、私としても幸いに思います。中曽根元総理の言葉に、政治家の人生はそのなし得た結果を歴史という法廷において裁かれることでのみ評価されるというものがございます。この16年間の本当の評価というのは、これからの歴史の中でなされていくことになるかと思います。改めまして、三好市長には16年にわたり市長の重責を担われたことに再度の敬意を表しまして、私の一般質問を終了いたします。ありがとうございました。