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江別市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月19日

(1)心の支えが必要な市民への支援と理解を深める取組について/(2)安心・安全な道路整備の在り方について

2024年6月19日、江別市議会の一般質問で、長田旭輝議員が「心の支えが必要な市民への支援と理解を深める取組について」「安心・安全な道路整備の在り方について」について質問し、市長 後藤好人、健康福祉部長 岩渕淑仁、建設部長 佐藤民雄が答弁しました。

質問者
長田旭輝 議員
答弁者
市長 後藤好人、健康福祉部長 岩渕淑仁、建設部長 佐藤民雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 長田旭輝

議長に発言の許可を頂きましたので、通告に従い、順次、質問させていただきます。件名1、心の支えが必要な市民への支援と理解を深める取組についてお伺いいたします。近年、精神的な疾患を抱えている方は増えており、その要因としては、家庭、仕事、学校、その他社会活動でのトラブルや人間関係、悩み事、他の病気による影響、身近な方との死別、災害や事件、事故など、多岐にわたっております。厚生労働省の調査によりますと、精神障がいで病院を受診している方は、平成29年には約389万人だったものが、3年後の令和2年には約586万人と、大幅に増加をしております。今日では、30人に1人が精神疾患になるとも言われております。また、病院の受診までに至らずとも、潜在的に精神的な障がいや不安を抱えて日々生活している方も多くおられることは、想像に難くありません。多くのストレスを抱える社会の中で、精神疾患は身近に誰にでも起こり得る病であります。そして、適切な支援、治療を受けることで改善、また、疾患を抱えながらも、社会生活を営まれている方も多くおられます。しかし、周りの誰にも相談できず、中には疾患であるにもかかわらず、個人で抱え込み、あたかも自分が弱いことが原因だというような自責の念にかられるなどで、病状が進行し、日常生活に大きな影響が出てしまう方もおり、最悪の場合、自身で命を絶つといった痛ましい出来事につながってしまうことも現実に起こっております。当市における第2次江別市自殺対策計画を見ますと、人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率は、平成30年から令和4年までの5年間の平均が、国の16.4人、北海道の18.1人と比べると、江別市は15.6人であり、令和元年から国、北海道の平均値を下回っております。市としても、予防の観点から、チラシやパンフレットを使用した周知活動や心の健康づくり講演会をはじめとする市民が参加できる講演会の開催、民生委員、児童委員をはじめとする市内関係団体との連携、シエスタなどの居場所づくり事業の推進や相談対応など、様々な対策に取り組んできた結果であると感じております。一方で、実際の自殺者数は、平成30年から令和4年までの5年間の平均で18.6人であり、毎年これだけの方が自ら命を絶っている現実があります。主な自殺者の特徴を見てみますと、上位1位から5位では、仕事や生活上の悩み、身近な方の死別・離別などを要因として鬱状態となり、自殺につながっているケースが多いことが分かります。精神的な支援や治療を必要としている方が、現実に自ら命を絶ってしまうことにつながっていることから、そういった方を早期に発見し、支援につなげていくことで、最悪の事態を防いでいく取組をさらに進めていくことが必要であると考えます。そのためには、相談体制、支援体制の充実と同時に、周りが精神疾患に気づける、精神疾患について広く理解している方を増やしていくことが重要であるものと考えます。厚生労働省では、自殺対策の大きな取組としてゲートキーパーの養成を進めており、江別市でも取り組んでいることは承知しております。ゲートキーパーは、自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応、具体的には、悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守るといった対応を図ることができる人のことで、言わば命の門番とも位置づけられる人のことであります。各自治体で行われるゲートキーパー養成研修会を受講し、精神的な不安を抱える方に気づき、対応方法などを学びます。自殺予防だけでなく、精神疾患に対する理解を深めることにもなる取組でありますが、その認知度は決して高いものではなく、令和4年度のゲートキーパー養成研修会のアンケートでは、ゲートキーパーの認知度は3割にも満たないという結果も出ております。国が平成19年の自殺総合対策大綱でゲートキーパー養成を掲げてから17年が経過しておりますが、その間も精神疾患を抱える方は増えており、その結果、生活に影響を受けてしまう方、最悪の場合、自ら命を絶つことにつながってしまう方が現実に市内にもおり、さらなる取組を進めなければ、その数も増加することが予想されます。そこで、1点目として、江別市が進めるゲートキーパー養成研修会の開催状況と、今後、より多くの方に参加していただくための取組についてお伺いいたします。2点目として、ゲートキーパー養成研修会を受講した方が、その後も学んだ知識を持ち続けることが大切であり、また、年月がたてば、新たな知識を学んだり、従来の知識を更新していく必要も、実際に活動する上で重要であると考えます。ゲートキーパー養成研修会の受講者に対して、そのようなフォローアップの機会を設ける必要もあると思いますが、市のお考えをお聞かせください。3点目として、心のサポーター養成講座の実施についてお伺いいたします。心のサポーターは、厚生労働省が進めている、精神障がいの有無や程度にかかわらず、誰もが安心して自分らしく暮らすことができるよう、医療、障がい福祉、介護、住まい、社会参加、地域の助け合い、普及啓発が包括的に確保された精神障がいにも対応した地域包括ケアシステムの構築に向けた施策の一つとして、2021年から開始された事業であります。当初は、全国一部の自治体でモデル事業として試験的に実施され、令和6年度からは本格的に全国展開することになっており、令和15年度までに心のサポーターを100万人にする目標を掲げております。この心のサポーターは、養成講座で精神疾患に対する正しい知識を学び、理解を深め、心のサポーターとして必要に応じて相談窓口につなげる役割を担うなど、現在広がりを見せている認知症サポーター養成講座の考え方に近いような取組であります。前段の質問で触れたゲートキーパー養成研修会と目的が重複する部分もありますが、職種や年齢に関係なく、より幅広く、多くの方に精神疾患に対する正しい知識を身につけていただく機会として期待されており、既に実施している自治体では、受講者から精神疾患や心のケアについて学ぶ機会になったとの声も届いております。今年度から全国展開が始まったこともあり、まだサポーター養成講座を行うための講師となる指導員の育成もこれからという自治体も多い状況でありますが、養成講座の実施を視野に、指導員の育成を始めている自治体もございます。今後、より多くの方が精神疾患に対する理解を深めること、そうした取組によって、安心して生活できる社会の実現を目指すことを考えたとき、心のサポーターを養成していくことは大変有効であるものと考えます。江別市における心のサポーター養成講座の取組の必要性について、どのような認識をお持ちか、お伺いいたします。件名2、安心・安全な道路整備の在り方についてお伺いいたします。道路整備は、市民の生活を支える重要な事業であり、日頃から、道路環境の整備に市としても御尽力いただいていることに感謝申し上げます。また、私自身も、市民の皆様から道路環境の整備について様々な御相談を頂き、都度、所管する部署の皆様には丁寧に対応していただいておりますことに、改めて感謝とお礼を申し上げます。そうした道路環境の整備についての御相談の中に、私が大きな課題であると感じているものの一つが道路と住宅地の間を通る排水のためのU字溝への対応であります。雨水を下水に流すといった洪水対策などに役割を果たすU字溝でありますが、近年、特に高齢世帯の方から、U字溝の蓋がないため、落ち葉やごみが集まり、1回掃除するだけでも大きなごみ袋がいっぱいになり、掃除もごみを運ぶのも負担が大きい。場所によっては、猫やネズミが入り込んで通り道になっている。冬は雪で隠れてしまい、歩行者が足を取られたりするほか、自動車のタイヤがはまり交通障害になるだけでなく、その自動車が家の塀にぶつかり破損してしまったなど、様々な声を頂いております。U字溝自体の管理は市の管轄でありますが、そこに蓋をするためには、住民が土木事務所に届け出し、自己負担で行うこととなっており、既にそのような対応をされている住民の方がいることも承知しております。一般的に、U字溝の蓋はコンクリート製の安いものでも、概算で60センチメートルの長さのものが2,000円前後、金属製のグレーチングですと、150センチメートルのもので6,000円前後、場所にもよりますが、これが相当数必要であり、業者などへの施工を依頼すればそれ以上の金額がかかります。また、今ほど申し上げましたとおり、蓋はコンクリート製や金属製がほとんどであり、重く、一番安価と言われているコンクリートや石製のものは、大人1人が持ち上げるのも少々大変であり、特に高齢世代の方にとっては、金銭面、体力面でも大きな負担になることが考えられます。今回、この質問をするに当たり、私自身、相談の多い文京台地区を実際に歩いて調査をしてみましたが、特に、文京台南町の文京通りから東側の地域だけでも、生活道路を中心に、蓋がない形のU字溝を50か所近く確認しております。中には、草が生い茂り、U字溝があることが分かりにくく、足を取られるおそれのある場所も複数箇所ございました。これまでのU字溝の対応については理解するところですが、整備から時間も経過をしており、その間の環境の変化、特に住民の高齢化といった課題を受けて、道路管理の在り方を見直していくことも必要ではないでしょうか。市民の安心・安全につながる道路環境の整備を図るという観点から、例えばU字溝の蓋の設置に必要な費用の一部を助成するといったより積極的な対応を検討することについて、市としてのお考えをお伺いいたします。以上で、1回目の質問を終わります。

答弁 市長 後藤好人

長田議員の一般質問にお答えを申し上げます。私からは、心の支えが必要な市民への支援と理解を深める取組についての御質問のうち、ゲートキーパー養成研修会の取組について御答弁を申し上げます。ゲートキーパーは、正しい知識の普及や自殺の危険を示すサインに気づき、声をかけ、話を聴き、必要に応じて専門家につなぎ、見守ることを役割としており、特別な資格は必要なく、誰でも担うことができるものであり、国の自殺総合対策の重点施策に位置づけられております。今年3月に策定した第2次江別市自殺対策計画においても、基本施策の自殺対策を支える人材育成の強化の中で、ゲートキーパーの認知度の向上や養成の取組を重点的に進めることとしております。当市でのゲートキーパー養成研修会の開催状況でありますが、平成24年度から取組を開始し、市民、民生委員・児童委員のほか、相談機関や高齢者支援関係者などを対象に、これまで21回開催し、約600人が受講しております。今後におきましては、これまで実施してきた市職員への研修の強化をはじめ、大学等の学校関係者や地域団体など、引き続き様々な分野での養成を進めてまいります。また、より多くの方に参加していただくための取組と致しましては、これまでも開催日時等を工夫するほか、SNSを活用して周知を行ってきたところでありますが、これらの取組に加え、地域全体での見守り体制の構築のため、地域に出向いての心の健康に関する出前講座を強化してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でありますが、このほかの質問につきましては、健康福祉部長ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 健康福祉部長 岩渕淑仁(健康福祉部長は2025年3月まで)

私から、心の支えが必要な市民への支援と理解を深める取組についての御質問のうち、2点について御答弁を申し上げます。まず、ゲートキーパー養成研修会受講者のフォローアップについてでありますが、市では、これまで、ゲートキーパー養成研修会の受講者を増やすことを第一に取り組んできたところであります。これまでの研修会における受講者アンケート結果では、ゲートキーパーの認知度や役割について十分に理解されているとは言えないことから、認知度の向上は継続した課題と捉えているところであります。このことから、まずは様々な分野での養成を進め、より多くの市民に知ってもらうことを優先してまいりたいと考えております。議員が御質問のフォローアップの機会を設ける必要性についてでありますが、学んだ知識の更新や新たな情報を得る機会は重要であることから、フォローアップの手法など、関係機関に御意見を頂きながら検討してまいります。次に、心のサポーター養成講座の実施についてでありますが、厚生労働省によりますと、心のサポーターは、メンタルヘルスの問題を抱える家族や友人、同僚など、身近な人に対して、傾聴を中心とした支援を正しい知識に基づいて実践するものとされております。国では、令和15年度までに全国で100万人の養成を目指して、令和3年度からの試行的実施を経て、今年度から全国展開する取組が始まったところであります。心のサポーター養成研修の実施には、講師となる指導者による支援が必要となりますが、指導者養成研修の修了者は、まだ全国的に1,200人程度しかおらず、プログラムなども示されていないことから、現段階では、心のサポーター養成講座の実施は難しい状況と認識しております。心のサポーターとゲートキーパーは、心の不調に関する知識の普及や対応法を伝えることを目的としており、誰でも担えること、気づき、話を聞き、つなぐ役割など、共通している点が多いことから、市と致しましては、引き続きゲートキーパーの養成を進めてまいりたいと考えております。いずれに致しましても、心のサポーターにつきましては、ゲートキーパーと同様に重要な役割を持っていると認識しておりますので、今後も、国の動向や他自治体の実施状況などの情報収集に努めてまいります。以上であります。

答弁 建設部長 佐藤民雄(建設部長は2025年2月まで)

私から、安心・安全な道路整備の在り方について御答弁を申し上げます。U字溝への対応についてでありますが、U字溝などの側溝は、道路整備当時の構造基準により設置されており、市内生活道路のうち、側溝を有する市道は約2割を占めております。また、道路の表面水を集めて円滑に排出する必要があることや効率的な維持管理を行うため、原則、蓋は設置しておりません。議員が御質問のU字溝への対応についてでありますが、道路沿線の地先の方が車両の出入りなどのためにU字溝に蓋を設置する場合には自己負担で設置するほか、安全上、蓋が必要と判断した箇所は市が設置しております。また、平成10年度以降は、老朽化などにより生活道路の改修を行う際は、道路縦断管などの暗渠による排水整備を行い、U字溝の解消を進めてきております。このため、U字溝の蓋の設置に対する助成制度は設けておりませんが、今後も、U字溝の安全性に関する個別の相談につきましては、地域の皆様と協議しながら、必要に応じて安全対策を講じてまいりたいと考えております。

質問 長田旭輝

御答弁ありがとうございます。件名1、項目2について要望とさせていただきます。ゲートキーパー養成研修会受講者のフォローアップの必要性について、重要とのお考えであることは理解いたしました。御答弁にもあった、さらなるゲートキーパーの養成を各分野で進め、認知度の向上に取り組まれる点については、重要な取組として進めていただきたいと思います。同時に、ゲートキーパーのフォローアップについては、今後、効果的な実施方法を検討し、フォローアップの機会をつくる取組をぜひ進めていただきたいと思います。件名1、項目3についても要望させていただきます。心のサポーター養成講座については、御答弁にもあるように、まだ全国展開を始めた段階であり、サポーターを養成する側である指導者の育成もこれからの状況であります。ですが、今後、心の支えが必要な市民への支援と理解を深める上では、有効な方法であると考えます。実際にモデル事業として取り組んでいる自治体では、受講した市民が精神疾患への理解や気づきにつながるとともに、自分も理解して何かできることはないかと行動するきっかけにもなっております。将来的にも、より多くの市民に理解を広げていく新しい手法としての活用が期待できると考えます。今後、情報収集していただきながら、前向きに検討を進めていただくことを要望いたします。件名2、安心・安全な道路整備の在り方について再質問させていただきます。御答弁から、市としてのU字溝への対応の考え方については理解いたしました。老朽化した生活道路の改修と合わせて、道路縦断管などの暗渠整備を進め、U字溝の解消に向けて対策を講じておられるとのことでありますが、先ほどの質問でも申し上げたとおり、市民生活に様々な影響が出ている現状であり、今後も増えていくことも十分考えられます。道路整備に関しては、道路状況、地域バランスなどを総合的に判断されると思いますが、事故や大きな生活への影響が出ているU字溝については、道路整備の優先度を決める上で大きな要素の一つと考えます。そこで、お伺いを致しますが、安全面の対策が必要と思われるU字溝を、道路整備の優先度を決める際の判断要素に加えることについて御見解をお伺いいたします。

答弁 建設部長 佐藤民雄(建設部長は2025年2月まで)

U字溝への対応についての再質問に御答弁を申し上げます。U字溝を道路整備の優先度を決める際の判断要素に加えることについてでありますが、改修を行う生活道路の選定におきましては、老朽化などによる道路の破損状況や地域バランスなどだけではなく、既存のU字溝などの排水施設の状況も優先度を決める重要な判断要素としております。今後におきましても、生活道路の改修に合わせてU字溝の解消を進め、安心・安全な道路環境づくりに努めてまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 長田旭輝

再質問の御答弁ありがとうございます。件名2について、あとは要望とさせていただきます。U字溝も道路整備の優先度を決める重要な判断要素であることについては理解いたしました。私も、市民の皆様からたくさんの声を頂いております。実際に、U字溝で市民生活に影響が広がっているのは事実であります。1回目の御答弁でも、個別の相談については、地域の皆様と協議しながら、必要に応じ対応する旨のお話がありました。総合的な判断を行いつつ、重要な判断要素として、U字溝の適切な御対応をお願いいたします。道路整備については、様々な市民の困り事がございます。時間の経過や環境の変化により、対応方法も変化してくると考えます。今後、市民の困り事に対してどのように対応していくか、前向きに議論を深めて方法を検討していただくことを要望いたします。以上で、私の一般質問を終わらせていただきます。

出典:江別市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月19日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる