みんなの議会

江別市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月18日

(1)やさしい日本語の活用について/(2)災害対策について

2024年6月18日、江別市議会の一般質問で、奥野妙子議員が「やさしい日本語の活用について」「災害対策について」について質問し、市長 後藤好人、総務部長 白崎敬浩、企画政策部長 三上真一郎、総務部調整監 野口貴行が答弁しました。

質問者
奥野妙子 議員
答弁者
市長 後藤好人、総務部長 白崎敬浩、企画政策部長 三上真一郎、総務部調整監 野口貴行

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 奥野妙子

ただいま議長より発言の許可を頂きましたので、通告に従いまして、順次、質問させていただきます。初めに、やさしい日本語の活用についてお伺いいたします。先ほど髙柳議員の質問でもありましたが、最近、定例会の一般質問や各委員会でも、共生社会の取組について議論される場が多くなったと感じています。当市の外国人人口の推移も、平成31年の約600人から本年は約1,000人となり、この5年間で1.5倍ほどに増加し、今後も増えていくと見込まれております。外国人住民の増加と国籍の多様化は、他自治体でも同様であり、国においても、やさしい日本語の普及による情報提供等の促進の在り方を検討するなど、行政情報の発信の手段として、やさしい日本語の活用が注目されています。外国人に限らず、高齢者や障がいのある人など、情報を届けたい、伝えたい対象となる全ての市民に向けても、新しい情報発信のツール、コミュニケーションのツールとして、やさしい日本語の活用が有効であると考えることから、何点か質問をさせていただきます。まず、やさしい日本語についてですが、やさしい日本語という言語があるわけではなく、ほかの言語と異なり厳格なルールがあるわけでもありません。日本語に不慣れな外国人や高齢者、障がいのある人、子供などに向けて、分かりやすい言葉や表現に言い換えるなど、相手に配慮した簡単な分かりやすい日本語のことです。次に、やさしい日本語の歴史については、平成7年の阪神・淡路大震災に遡ります。この震災のとき、多くの外国人が日本語を十分に理解できなかったため、災害情報が分からず被害を受けました。このことを教訓に、外国人に対しても迅速に災害などの情報伝達を行う手段として、やさしい日本語が考案され、災害時のやさしい日本語での発信の取組が全国に広がりました。令和6年能登半島地震でも、地震発生直後、テレビやX(旧ツイッター)で、すぐに逃げてくださいという呼びかけがありました。曖昧な言葉を避け、はっきり、最後まで、短くというやさしい日本語の考え方と共通しており、外国人のみではなく、日本人にも危機感を共有できたはずです。では、なぜやさしい日本語を使うことが有効なのかについては、外国人住民の多国籍化が進む中、多言語で対応することには限界があります。また、やさしい日本語であれば分かるという外国人の方が、実はたくさんいます。ほかには、外国語を用いないことから、地域住民との交流、観光サービス等での活用も期待できます。やさしい日本語をコミュニケーションツールとして活用し、多文化共生のまちを実現するために先進的な取組を行っている事例として、大阪府大阪市生野区の取組があります。やさしい日本語の主な取組を3つに分けて進めています。1つ目に、区役所職員のやさしい日本語研修、2つ目には、区役所から災害や日常の必要な情報をやさしい日本語で発信、3つ目に、やさしい日本語から始まる新たなコミュニティーづくり事業を進めています。話す相手に伝われば、それが正解。日本語が得意でない人だけではなく、誰であっても優しい気持ちを持つこと、相手のことを考えながら、丁寧な対応と分かりやすく置き換えようとするマインドが大切であるという区の担当者のコメントが印象的でした。以上を述べまして、やさしい日本語の活用について、何点か質問を致します。1点目に、やさしい日本語の普及啓発についてお伺いいたします。先日、公明党独自で市区町村向けに、少子高齢化、人口減少への対応に関する自治体アンケートを行い、1,304市区町村から回答を頂きました。その中の項目に、外国人材を受け入れる上での課題では、地域住民の理解と協力が61.1%と最も多く、それに続いて、日本語教育の充実が53.7%となっていました。この結果から見ても、在留外国人と地域住民の皆さんとのコミュニケーションを円滑にするためのツールとして、やさしい日本語の必要性や有用性について理解してもらう取組が重要と考えますが、やさしい日本語の普及啓発について、市のお考えをお伺いいたします。2点目に、市職員向けのやさしい日本語研修を行うことについてお伺いいたします。先ほどの大阪府大阪市生野区の取組でも、1番目に、職員のやさしい日本語研修が挙げられていました。他市でも、職員向けに、業務で使えるやさしい日本語研修などを実施しています。今後、やさしい日本語を活用しての情報発信や窓口・電話対応など、外国人だけに限らず、高齢者や障がい者に対しても、分かりやすい言葉でコミュニケーションを取るために有効であり、やさしい日本語での表現を心がけるきっかけにもなると考えます。市民サービスの向上にもつながる職員を対象としたやさしい日本語研修を行うことについて、市の見解をお伺いいたします。3点目に、やさしい日本語での情報発信についてお伺いいたします。先ほどのアンケートの中で、江別市としても、やさしい日本語や多言語での情報提供の充実が必要であるとの回答がありました。大阪府大阪市生野区の取組のほか、兵庫県伊丹市の事例では、ホームページに外国人のページを開設し、コロナ禍での生活支援情報をやさしい日本語で案内していました。1日平均80件のアクセスがあり、例えば、特別定額給付金については、みんなが大変なので、1人10万円もらうことができるお金と表現するなど、工夫していたとのことです。島根県鳥取市でも、やさしい日本語サイトを開設するなどしています。当市でも、SNSやLINEなどの多様なツールを使って、やさしい日本語での情報発信の取組を進めるべきと考えますが、市のお考えをお伺いいたします。4点目に、外国人向け生活ガイドブックの作成についてお伺いいたします。兵庫県伊丹市では、市で生活している、または、これから生活する外国人向けに、生活ガイドブックを作成しています。日本の生活のルールをはじめ、日本語の勉強のことや伊丹市役所のサービスなどについて書いてあり、非常に分かりやすく、やさしい日本語で作成されています。例えば、急に困ったときの電話と119番の案内や、災害のことなど、必要な情報を約60ページにもわたり1冊にまとめています。何より、表紙には、困ったことがあったら電話をしてくださいなど、分かりやすく記載があります。全ての内容を当市に当てはめてとはいかないまでも、必要最低限の情報、例えば災害やごみ分別ルール、病気になったときなど、ピックアップして作成することもできると思います。作成したガイドブックは、今後、日本語教育の教材として、また、窓口対応や地域の方々とのコミュニケーションツールとしても幅広く活用いただけるものと考えます。外国人向け生活ガイドブックの作成について、市のお考えをお伺いいたします。次に、件名2、災害対策について、何点かお伺いいたします。昨年の第3回定例会では、災害時の避難所におけるトイレの整備について質問いたしました。今回は、携帯トイレの備蓄等の推進についてお伺いいたします。今回の質問で使用する言葉、携帯トイレとは、便器に取り付けて使う袋タイプのものを指すことを、あらかじめお伝えしておきます。今年1月1日に令和6年能登半島地震が発生し、トイレの問題が改めて顕在化しました。災害は、いつどこで起きるか分かりません。トイレが不足することにより、特に、高齢者は飲食を控え、体力が消耗し、エコノミークラス症候群になる方が増加するなど、2次災害が懸念されます。令和6年能登半島地震では、政府の資料によると、国によるプッシュ型支援により、工事現場にあるような仮設トイレが各地の避難所に届き始めたのは、発災から4日目以降でした。つまり、発災後3日間は、自治体で携帯トイレ等を確保しなければならないということになります。今回の令和6年能登半島地震の被災地である石川県では約2.5万回分、基礎自治体でも約8.3万回分の携帯トイレが備蓄されていましたが、全く足りず、発災当初は大きな問題となりました。急遽、政府による約100万回分を超える携帯トイレが追加で供給されたと聞いています。自治体における携帯・簡易トイレの備蓄は、必要量に達していない状況にあります。仮設トイレの目標、50人に1基の達成までは10日程度かかっており、初期対応に、携帯トイレ、簡易トイレ等を一定量備蓄、配備しておくことが必要です。特に重要なのが、携帯トイレの備蓄であります。携帯トイレの備蓄がないと、発災直後には水が使えない場合が多く、便があふれてすぐに通常のトイレが使用不能となるといったことが、今回の令和6年能登半島地震でも多く見られました。そうなると、携帯トイレを使う場所を新たに設置しなければなりません。初期の段階で、通常のトイレにおいて、しっかりと携帯トイレを使用することができれば、通常のトイレを使用し続けることができ、安心なトイレ環境が保たれます。また、携帯トイレはコンパクトで、備蓄に場所を取りません。以上を述べまして、1点目に、携帯トイレの備蓄について質問いたします。当市の携帯トイレの備蓄は、令和5年度末で約1万2,000枚と聞いております。携帯トイレは最低3日分確保が必要であり、例えば1人が1日当たり5回行くと想定すると、5回掛ける3日で15回分は必要です。これを計算しますと、当市の備蓄は現在約800人分となり、10か年計画では、最大で1万5,000枚を備蓄予定とのことですので、それでも1,000人分にしかなりません。当市の各災害対応物品数は、阪神・淡路大震災の避難率8.8%を参考に1万人を想定して検討されていることからも、携帯トイレの備蓄数は10分の1しか満たしておりません。このことから、令和6年能登半島地震での教訓を踏まえ、今後の大災害に備えて、想定される最大避難者数などを基に、携帯トイレの備蓄計画の見直しが必要と考えます。備蓄の現状と今後の方針についてお聞かせください。2点目に、通常のトイレ施設が使用不能とならないように、発災直後の適切な携帯トイレの使用方法を各避難所運営マニュアル等に反映する必要があると思いますが、見解をお伺いいたします。次に、トイレトレーラーの導入についてお伺いいたします。災害発生から時間が経過するにつれ、照明や手洗い場がついた洋式便座などの快適なトイレを使用したいという声も大きくなります。また、衛生的にも臭わないトイレトレーラーがほかの仮設トイレよりも好まれるなど、令和6年能登半島地震の被災地で大活躍したと聞きました。トイレトレーラーは牽引式で、大容量の汚水及び給水タンクを装備しており、洋式の水洗便座が配置されています。太陽光パネル及びバッテリーも装備されているため、停電時も使用可能です。災害派遣トイレネットワークプロジェクト、みんな元気になるトイレを展開している一般社団法人助けあいジャパンは、災害時にほかの市町村への派遣ができる仕組みを整えています。現在、約20の自治体が、この仕組みを持ったトイレトレーラーを導入しており、300以上の自治体で検討されているとも聞いています。今回の令和6年能登半島地震を機に、全国の自治体でも、新たにトイレトレーラーを導入する動きが出てきています。総務省の緊急防災・減災事業債を車両導入費用に活用でき、7割が地方交付税措置となっており、自治体の実質負担3割分をふるさと納税やクラウドファンディングなどで賄う自治体もあります。北海道内では、沼田町が令和元年に導入しており、令和6年能登半島地震では被災地にも派遣しています。また、災害以外でも、トイレ対策を周知するため、町内で開催するイベントや町外にも出向いています。3点目の質問ですが、トイレ環境の整備は命を守る取組に通じるため、当市でもトイレトレーラーの導入を積極的に検討すべきと考えますが、見解をお聞かせください。次に、気象防災アドバイザーの活用についてお伺いいたします。近年、異常気象による豪雨災害が頻発化しています。異常気象とは、過去に経験した現象から大きく外れた現象であり、今後、地球温暖化等の気候変動により、世界的にも異常気象が増加する可能性が指摘されています。このような気象状況に敏感に反応し、自治体に適切な災害対応を助言する天候のプロ、気象防災アドバイザーが各地で活躍しています。気象防災アドバイザーは、自然災害の対応に不可欠な防災と気象の両方の知識に精通した専門人材です。国が育成、確保した上で、自治体と契約し、地域の防災対策を支援します。平成29年度から本格的な運用が始まりました。同アドバイザーは、気象庁の育成研修を修了した気象予報士、または、気象台のOB・OGが担っており、国土交通省が委嘱する気象防災のスペシャリストです。気象防災アドバイザーの役割としては、災害時には、気象台との連携をはじめ、避難情報発令について首長への進言や、気象状況や河川水位に対する危機感、避難場所の開設、閉鎖の見通しについて職員への解説などがあります。また、平時では、日々の気象解説、職員を対象とした勉強会や研修会、行政の防災訓練の支援や地域住民を対象とした講演会やワークショップの開催など、多岐にわたる活動で、地域防災力の向上に大きく貢献しています。先月、公明党女性局によるオンライン勉強会で、愛知県豊田市の気象防災アドバイザーの早川さんからお話を聞く機会がありました。令和5年6月に記録的大雨があり、気象台に44年間勤めた早川さんは、大雨発生の2日前には、市防災対策課に線状降水帯が形成される懸念などを伝えました。その的確なアドバイスの結果、河川の氾濫や土砂崩れが相次ぐ中、市は、学校の休校に加え、市内全域に避難指示を素早く発令するなど、最大の警戒態勢を取ることができ、人的被害はゼロに抑えられたとのことでした。早川さんのような気象防災アドバイザーの任用状況は、気象庁によると、令和2年度中の9自治体から、令和6年3月末時点で40自治体、41名となりました。アドバイザーに対する自治体のニーズは年々高まっており、今年度はより多くの地域での活躍が見込まれます。そこで、4点目の質問ですが、気象防災アドバイザーは、地域に精通した気象の専門家で、気象台の手の届かないところまで、市のバックアップを担うことができます。年々激甚化する災害に備え、市民の命を守るため、当市としても気象防災アドバイザーを活用し、さらなる安全対策を講じていくべきと考えますが、市の見解をお伺いいたします。以上で、1回目の質問を終了いたします。

答弁 市長 後藤好人

奥野議員の一般質問にお答え申し上げます。私からは、やさしい日本語の活用についての御質問に関しまして、初めに、やさしい日本語の普及啓発について御答弁申し上げます。出入国在留管理庁及び文化庁が作成しているガイドラインによりますと、やさしい日本語とは、難しい言葉を言い換えるほか、一文は短くする、3つ以上のことを言うときは箇条書きにするなど、聞いている相手に配慮した日本語のことで、日本人だけではなく、日本に住む外国人の方々にも、日本語で確実に情報を届けることを目的としているものです。全国的な外国人人口の増加に伴い、当市におきましても、本年6月1日に外国人人口が1,032人、国籍別では40の国と地域となったところであり、今後も増加が見込まれるほか、国籍も多様化していくものと考えております。こうしたことから、外国人の方々が当市で安心して暮らすためには、地域の方々との良好なコミュニケーションが不可欠であります。やさしい日本語につきましては、外国人の方々と地域の方々との円滑なコミュニケーションを図る上で効果的であると認識しておりますことから、今後、普及啓発の取組を進めてまいりたいと考えています。次に、やさしい日本語での情報発信についてでありますが、市では、これまでも広報えべつや市ホームページなどでの情報発信において、外国人の方々だけではなく、高齢者や障がいのある方、子供を含む市民の方々に情報が確実に伝わるよう、分かりやすい日本語の表現に努めてきたほか、国際交流や防災情報の一部のページで、出入国在留管理庁及び文化庁のガイドラインに沿ったやさしい日本語を使用しております。先ほども申し上げましたとおり、当市に住む外国人は今後も増加することが見込まれるほか、国籍も多様化していくものと考えており、外国人の方々に対しても情報を確実に伝えることは重要でありますことから、公式SNSなどにおけるやさしい日本語を使用した情報発信の手法について、先進事例を参考にしながら、今後検討してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でありますが、このほかの御質問につきましては、総務部長ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 総務部長 白崎敬浩

私から、やさしい日本語の活用についての御質問のうち、市職員向けのやさしい日本語研修を行うことについて御答弁申し上げます。市では、毎年度、職員研修計画に基づき、マナー研修の専門家を講師として、好感を与える正しい言葉遣いやアクセント、日常用語の振り返り、窓口対応をモデルケースとしたロールプレイングなどを通じて、性別、年代などを問わず、様々な市民との円滑なコミュニケーションを図るための実践的な研修を行ってきたところであります。市と致しましては、発信する情報などを、外国人の方々だけでなく、高齢者や障がい者、子供にも分かりやすく伝えることは、市民サービスの向上につながる重要なものと考えております。今後におきましても、市民の方々とより円滑にコミュニケーションが取れるよう、関係部局と連携を図りながら、やさしい日本語を研修内容に取り入れるなど、職員研修の実施手法について検討してまいりたいと考えております。以上であります。

答弁 企画政策部長 三上真一郎

私から、やさしい日本語の活用についての御質問のうち、外国人向け生活ガイドブックの作成について御答弁申し上げます。市では、手続や制度などについてまとめた江別生活ガイドブックを毎年発行し、転入された方に配付しております。しかしながら、このガイドブックは、他自治体からの転入者を想定して作成しており、日本語及び日本での生活に不慣れな外国人の方々にとって、漢字が多いなど、内容を理解することが難しい部分もあると認識をしております。こうしたことから、外国人向けのガイドブックを作成する際には、まずは災害時における避難の方法やごみの出し方など、生活における優先度の高い事項を分かりやすく記載する必要があると考えており、今後、先進自治体の事例を参考にしながら検討してまいりたいと考えております。以上でございます。

答弁 総務部調整監 野口貴行

私から、災害対策について御答弁申し上げます。まず、携帯トイレの備蓄についてでありますが、市では、都市部で発生した直下型の大地震である阪神・淡路大震災の避難率を参考に、想定避難者数を1万人として災害対応物品の備蓄を進めております。避難所のトイレ環境整備の一つである携帯トイレについては、令和元年度から令和10年度までの10か年計画で1万5,000枚を備蓄目標として購入を進めており、現在までに1万2,000枚を備蓄しております。また、市の備蓄品のほか、不足が見込まれる際には、協定を締結している企業の流通在庫物資、いわゆる流通備蓄により対応することとしております。現在、国では、令和6年能登半島地震の検証作業が進められており、関係省庁による検証チームの自主点検レポートでは、市町村は、国のプッシュ型支援が届くまでの避難生活に最低限必要な備蓄を確保すること、都道府県は、市町村の備蓄状況を踏まえた広域的な備蓄を確保すること、国は、避難所開設に備えた自治体の物資・資機材等の準備状況を確認し公表することなどについて、今後、ワーキンググループを立ち上げて、さらに検討を進めることとしております。こうした状況から、市と致しましては、引き続き携帯トイレの計画的な備蓄や協定企業等との連携を進めるとともに、国の検討結果などを踏まえた上で対応してまいりたいと考えております。次に、携帯トイレの使用方法を避難所運営マニュアル等に反映することについてでありますが、市では、避難所運営において、自主防災組織などが市職員と連携しながら円滑な運営や活動の参考となるよう、避難所運営マニュアルを策定しております。このマニュアルに基づいて、市が自主防災組織などを対象に毎年実施している地域連携避難所運営訓練では、受付訓練や設営訓練などを行っております。議員が御質問の携帯トイレの使用方法を避難所運営マニュアル等に反映することについてでありますが、衛生的にトイレを使用していただくことは、避難所運営にとって重要なことから、マニュアルにはトイレの使用方法等を早期に掲示するなどの文言を追記するとともに、携帯トイレの使用方法を避難者に分かりやすく掲示する方法についても検討してまいりたいと考えております。今後におきましても、携帯トイレの使用方法や家庭での備蓄の必要性について、市民を対象とした出前講座や市ホームページ、広報誌等で周知・啓発に努めてまいりたいと考えております。次に、トイレトレーラーの導入についてでありますが、トイレトレーラーは、洋式トイレを複数備えた牽引式の車両であり、避難所などの必要な場所に移動することができ、給水タンクや汚水タンクを備え、バッテリー電源と照明も確保できることなどが特徴とされております。北海道内の自治体でも、トイレトレーラーは1か所、トイレカーは2か所で導入されておりますが、購入費用が高額であること、大型車両用の保管場所が必要なこと、清掃などの維持管理経費がかかること、牽引免許保有者の確保が必要なことなどの課題があるとお聞きしております。いずれに致しましても、国では、令和6年能登半島地震を受けて、トイレトレーラー等を国の機関や高速道路会社において導入することや自治体間で連携して相互に派遣し合う仕組みづくりなど、全国どこの避難所でも活用することができるように検討を進めることとしておりますので、それらの動向を注視してまいりたいと考えております。次に、気象防災アドバイザーの活用についてでありますが、気象防災アドバイザーは、気象庁での防災業務経験がある方や、気象予報士の資格を有し、気象庁が実施する研修を修了した方で、自治体の防災の現場で即戦力となる者として国土交通大臣が委嘱した防災の知見を備えた気象の専門家と位置づけられております。気象庁のホームページによりますと、令和6年4月時点で全国に272名の気象防災アドバイザーがおり、昨年度は、全国の自治体で41名の方が任用されているとのことであります。市では、平時からの対応と致しまして、札幌管区気象台の気象防災部次長を防災会議委員に委嘱し、御意見を頂いているところであり、非常時の対応を円滑に行うため、日頃から顔の見える関係を構築し、情報連絡体制を整えているところであります。また、大雨警報等の発表前後などの悪天候が見込まれる場合には、札幌管区気象台への電話連絡により今後の状況等について直接確認することとしているほか、重大な災害が発生するおそれがあると予想される場合には、札幌管区気象台から直接市長に電話連絡がなされる体制を取っております。いずれに致しましても、気象防災アドバイザーは、防災現場での即戦力として、気象に対する各種助言のほか、出前講座の講師などを行っている事例もあることから、他市の活用事例等を参考に、導入可能性について研究してまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 奥野妙子

御答弁ありがとうございます。それでは、2回目の質問と要望をさせていただきます。初めに、件名1のやさしい日本語の活用については、全項目それぞれ前向きな御答弁を頂いたと受け止めております。やさしい日本語を活用することは、要するに、相手の立場で考え行動することであります。外国人の方のみならず、子供や高齢者など全ての市民へ向けて、分かりやすい表現を心がけていくこと、例えば、お役所言葉改革のきっかけとしても検討いただき、伝えること以上に、伝わることを意識して取り組んでいただきますようお願いいたします。次に、件名2、災害対策についてのうち、1項目めの携帯トイレの備蓄について再質問させていただきます。携帯トイレの備蓄の現状と災害用備蓄について、国の検討結果を踏まえて対応していくとの今後の方針については理解いたしました。その上で、携帯トイレの備蓄数の根拠について改めて確認させていただきます。令和元年度から令和10年度までの10か年計画で、1万5,000枚を備蓄目標として購入を進めているとのことですが、どのような方針での算出であるのか、先ほどの私の質問では、単純に計算しても約1,000人分の3日分です。市では、想定避難者数を1万人として災害対応物品の備蓄を進めていることから見ても、想定避難者数分を100%万全に備えることは難しいかもしれませんが、初動対応としての数と考えると少ないと感じるところです。協定を締結している企業の流通在庫物資が届くまでの期間などと合わせて、どのような対応を想定しての備蓄数であるのか、再度お伺いいたします。最後に、4項目めの気象防災アドバイザーの活用について要望させていただきます。当市として、気象台関係者との連絡体制については理解いたしました。さきの勉強会でも、気象庁の担当者から、気象庁が取組を進めている地域防災支援業務についての説明があり、まさに御答弁いただいたとおり、各自治体との顔の見える関係構築に努めているとのことでした。その上で、各地域での気象防災アドバイザーの配置が重要であると強調もされておりました。理由として、地域住民の具体的な防災行動に結びつくよう、平時からの取組、研修、訓練、普及啓発が重要であること、また、特に最近のキキクルのような高度な情報資料を読み解く力に加えて、地域の危険区域もあらかじめ知っておかなければならないため、地域に密着した気象防災アドバイザーが必要であり、気象台職員ではそこまでのアドバイスは難しいとのことでした。また、気象庁は、気象防災アドバイザー活用促進事業も積極的に展開し推進しているところであります。気象防災アドバイザーの任用形態も様々であり、会計年度任用職員や必要時に招聘され、都度、対応してもらう形、また、単発依頼で研修会の講師として謝金を支給するなど、活用の選択は各自治体の事情に合わせて検討もできます。御答弁にもありましたが、防災現場の即戦力として、また、平時の出前講座の講師としての活用など、他市の事例を研究いただき、当市においても活用に向けて検討を進めていただくように要望いたします。以上で、2回目の質問と要望を終わります。

答弁 総務部調整監 野口貴行

災害対策についての御質問のうち、携帯トイレの備蓄についての再質問に御答弁申し上げます。携帯トイレの備蓄数の根拠に関してのお尋ねでありますが、現計画の備蓄目標である1万5,000枚につきましては、想定避難者数を目安とした1万枚に新型コロナウイルス感染症対策として5,000枚を上積みしたものであり、避難者1人当たりの使用回数などを考慮して積み上げた数字ではありませんけれども、少しでも初動対応の充実を図るため、他の備蓄品整備の状況なども勘案しながら、毎年、計画的に購入を進めているものであります。いずれに致しましても、先ほど御答弁申し上げましたとおり、国では、令和6年能登半島地震の検証作業が進められており、市として最低限必要な備蓄の考え方などが示されることとなっておりますので、それらを踏まえた上で対応を検討してまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 奥野妙子

御答弁ありがとうございます。最後は、要望をさせていただきます。市の携帯トイレの備蓄数は、避難者1人当たりの使用回数などを考慮した数ではないことは分かりました。本日の北海道新聞の記事に載っておりましたが、昨日、千歳市では、簡易トイレ、これは携帯トイレのことですけれども、備蓄を5倍にしたという記事がございます。千歳市にはもともと3万回分あって、2032年度までに16万4,000回分に増やす方針を示したといったことも報道されておりました。また、トイレトレーラーのことですけれども、コンテナ型の簡易型、水洗トイレを扱うウォレットジャパン株式会社という別の民間の会社だと思うのですが、4月に優先的な確保に向けた協定を結んだという報道もされております。前回の質問から、災害時のトイレ対策について何度も確認をさせていただいているのは、災害時は、水、食料等の支援も大切ですが、トイレが一番の問題になると思っております。過去の教訓から、災害用トイレの整備や備蓄は進みつつありますが、果たして万全かどうか、災害時のトイレの不安は、心身ともに影響を及ぼすことを考えると、多めに用意することが重要です。御答弁にもありましたとおり、令和6年能登半島地震の検証結果後、国から備蓄の考え方が示されるところですので、それを踏まえた上で、ぜひ今後は使用回数を考慮した備蓄を検討いただき、いざというときのために命と尊厳を守ることになるトイレ対策を進めていただくよう要望し、以上で、私の一般質問を終わらせていただきます。

出典:江別市議会 令和6年第2回定例会 2024年6月18日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる