江別市議会 令和5年第4回定例会 2023年12月8日
(1)共生社会の実現に向けた外国人への対応について/(2)公園管理について
2023年12月8日、江別市議会の一般質問で、長田旭輝議員が「共生社会の実現に向けた外国人への対応について」「公園管理について」について質問し、市長 後藤好人、教育部長 伊藤忠信、建設部長 佐藤民雄が答弁しました。
- 質問者
- 長田旭輝 議員
- 答弁者
- 市長 後藤好人、教育部長 伊藤忠信、建設部長 佐藤民雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 長田旭輝
議長に発言の許可を頂きましたので、通告に従い順次質問させていただきます。近年、全国でも、性別、国籍、文化、そのほか様々な価値観と触れる機会が増えております。江別市内もその例外ではなく、多様性に伴う共生社会の実現に向けて取組を加速させていく必要があると感じております。私自身、最近特に感じるのが、日常生活で外国人の方と出会う機会や接する機会があることであります。先日も、外国人の方との関わり方について御相談もありました。江別市内に居住する外国人の方は、平成29年に532人でしたが、令和5年は11月1日時点で933人となっております。特に、令和元年からコロナ禍だった令和3年までは700人前後でほぼ横ばいでしたが、コロナ禍が落ち着いてきた令和4年には、一気に100人以上増えて812人、そして、本年はそれを上回る増加となっております。令和4年第3回定例会にて、当時、角田議員が、外国人に関連して一般質問で触れられておりましたが、技能実習や就労目的の方が多く見受けられ、また、札幌市に近い立地であり、札幌市に比べて経済的な住宅事情も一因であると想像します。大学が多い江別市のため、留学目的の方も一定数おられますが、令和元年と比べて、コロナ禍の影響もあり、令和5年度は40名ほど減少となっております。いずれにしても、就労を目的として、江別市の住人として生活を営んでいる方は増えております。また、大人だけでなく、16歳未満の義務教育課程までの子供の数も、令和元年の51名から令和5年11月1日時点で76名に増加しております。今後、国際的な共生社会の実現が、この江別市でもさらに必要性を増していくと考えます。そこで、1点目として、江別市では、本年10月に行われた江別世界市民の集いをはじめ、国籍を超えた交流事業を行っており、江別国際センターでは、通訳ボランティアの派遣や日本語講座の開催など、外国人の方との交流機会や支援を行ってきていると承知しております。コロナ禍で思うように活動できなかった点もあると思いますが、江別市として行われている外国人との交流など、国際理解を深める取組の現状についてお伺いいたします。2点目として、1点目にも関連いたしますが、交流という点では、日常生活で地域の方との交流は、支援を必要とする方の早期の発見、地域防災の支え合い、住民同士のトラブルの予防などの観点からも大切であります。そのためには、一般の地域住民の方にも、外国人に対しての理解を深める機会が必要と考えます。文化や宗教、生活習慣などの違いを理解し合うのは、地道な活動と長い時間が必要ではありますが、だからこそ今から着実に進めていく必要もあると考えます。例えば、冒頭で申し上げた江別世界市民の集いなどに、より多くの方が参加できるようにしたり、参加をきっかけにして、その後も地域住民が国際交流や相互理解を深める機会をつくるなど、取組を進めるべきと考えますが、市の見解をお聞かせください。3点目として、江別市に居住されている外国人の方の相談対応の体制についてお伺いいたします。外国人の方が居住されるときの手続は、ほとんどが日本語を話せる知り合いが同行していたり、手続上で大きなトラブルは起こっていないとのことですが、今後、江別市で生活していく上で、生活上の様々な手続や困り事が出てきた場合、言葉が壁となり、必要な手続や支援に結びつきづらい方も増えてくると考えます。技能実習生の中には、日本語を学んで来日する方もおられるとのことですが、日本語を話せない外国人の方は、いつも日本語ができる知り合いがそばにいるとは限りません。他の地域では、学校に通って日本語を学んだ外国人の小学生が、親の役所手続のために、通訳代わりや書類の代筆のために学校を休んだりする言葉のヤングケアラーとして過ごしていた事例もあります。冒頭でも申し上げましたが、外国人の子供も増えていることを考えれば、この江別市でも、今後起こりかねない出来事であります。そのようなことが起こらないように、江別市では、外国人の生活面の相談や支援を行うために、どのような体制が取られているのかをお伺いいたします。続いて、件名2、公園管理について質問させていただきます。江別市内は、大小多数の公園があり、市民の憩いの場であるだけでなく、自然あふれる市の景観をつくり出しております。また、災害時には避難所として、地域イベントの会場として、人が集まる重要な屋外拠点としての機能を有していると承知しております。公園や自然が多いことも、江別市で暮らしたいと思う要因の一つであることを市民の皆さんから伺うことも多くございます。江別市としても、この公園の保全、遊具の更新、安全対策のための柵の設置などに努めてこられており、毎年市民とのワークショップを行い、公園に対しての要望や意見を伺いながら事業を進めておられることも伺いました。また、市民からの公園に対する相談に対しても、迅速に現地確認をしていただき、対策を講じていただいていることに感謝申し上げます。一方で、公園が多いがゆえに、市民の皆さんからも意見や要望が多いと考えますが、特に公園に隣接している方からは、公園内の木による落ち葉や老木による倒木の不安、木の葉が生い茂り、街灯の光が遮られ、防犯上の不安なども聞かれます。先日も、大麻にある大麻中央公園に隣接する住宅にお住まいの方から相談がありました。公園の外を囲んでいる針葉樹の背がかなり高くなり、中には腐っているような木もあり、倒木が不安である。一番の悩みは、秋になると無数の針葉樹の細かい落ち葉が排水溝を詰まらせるほか、他の木の葉と違い細長く細かいため、雨にぬれるとほうきで掃いても取れない。駐車している車にも多くの葉がついて取れにくい。また、家の屋根が融雪式の排水口つきの屋根だが、針葉樹の落ち葉で詰まり水が流れなくなり、自力で除去するにも高齢ではしごを登って上がれない。結局、業者に依頼して有料で除去したとのことであります。ほかにも、近隣に同様の被害に遭っている方がおられました。今回相談のあった公園の木自体は、葉が道路の通行の障害になる様子はありませんが、一見、大丈夫なようでも、実は様々な課題が内在しており、近隣住民の生活に大きな影響を与えている事案もあります。公園の保全のために自然を守ることも重要ではありますが、周辺にどのような影響があるのかを把握し、対処可能なものはできるだけ対処していくことも必要と考えます。現在、指定管理者により公園の管理をされておりますが、基本的には目視の確認であり、実際に起こっている影響まで把握するのは難しいと考えます。中には、特に定期的な保全を行うのではなく、自然の形を、あえて樹木に手を加えないで残している公園もあるようですが、先ほど述べたように、生活に大きな影響や不安を受けている方もおられます。自然との共存は大切であり、公園は江別市の魅力の一つであると考えますが、そこには市民の安心・安全も同時並行で取り組んでいく必要があると考えます。公園も設置から長い歳月が流れれば、その分樹木も成長し、住民の状況も同じとは限りません。そのため、公園の環境も周辺への影響も変化していくものと考えており、同時に住民の方の抱える不安や課題も変化していると考えますが、市としてどのような認識をお持ちであるかをお伺いいたします。以上で、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 後藤好人
長田議員の一般質問に御答弁申し上げます。私からは、共生社会の実現に向けた外国人への対応に関しまして、市内居住の外国人に対する相談体制についてお答え申し上げます。在住外国人の方々が来庁し、各種手続や問合せなどをする際には、多くの場合、受入れ企業や大学関係者などのサポートがありますことから、言葉が通じないことによる大きなトラブルは起きていない状況にあります。一方、そうしたサポートがない方の日常的な生活相談につきましては、国際交流員が通訳として個々の実情に応じた支援を行っておりますほか、英語以外の対応が必要な場合には、出入国在留管理庁が開設しております多言語の電話通訳サービスを活用することとしております。さらに、国際交流員や電話通訳サービスでの対応が難しい、専門的な知識を必要とする医療や雇用、在留資格などの相談については、北海道外国人相談センターを紹介しており、外国人の転入手続を受ける際には、同センターが専門的な相談に対応可能であることをお知らせしているところでございます。いずれに致しましても、在住外国人の増加に伴いまして、相談内容も多様化していくものと考えており、引き続き、関係機関と連携協力しまして、市内居住の外国人に対する相談・支援体制の充実とともに、体制の周知に努めてまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でありますが、そのほかの御質問につきましては、教育部長ほかをもってお答え申し上げます。
答弁 教育部長 伊藤忠信(教育部長は2024年3月まで)
私から、共生社会の実現に向けた外国人への対応についての御質問のうち、2点御答弁申し上げます。初めに、国際理解を深める取組についてでありますが、市内に在住する外国人は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による入国制限等により、一時的に減少したものの、令和4年以降増加傾向となっており、これまで同様、市民の国際理解の向上と外国人にも住みよいまちであることが求められております。御質問の国際理解を深める取組と致しましては、関係団体と連携協力し、様々な取組を行っているところであり、市においては、次代を担う子供たちの国際理解の向上を目的に、江別市都市提携委員会と連携して、姉妹都市グレシャム市との中高生による相互交流事業を実施しております。今年度までに456名の中高生が参加しており、相互交流を通じ、派遣生徒だけでなく、受入れ校の生徒を含め、多くの子供たちの国際感覚の涵養につながっております。また、国際交流員が、未就学児を対象に、子育てひろばぽこあぽこや江別市情報図書館において、遊びを取り入れ、楽しみながら英語を学ぶ事業を行っているほか、児童生徒や地域住民を対象に、学校や自治会などに出向き、日本とアメリカとの文化や生活の違いなどを紹介する出前講座を行っております。さらには、市の国際交流活動の拠点となっている江別国際センターでは、外国人を講師に、言葉やその国の文化などについて学ぶ語学講座を開講しているほか、外国人と直接交流することができるイベント等も行われているところです。次に、外国人と地域住民との交流や相互理解に向けた取組についてでありますが、市の国際交流の中心的な役割を担っている江別市国際交流推進協議会には、それぞれ特色のある活動を行っている24団体が加盟しております。同協議会の主催事業として、毎年秋に開催されている江別世界市民の集いは、市内最大の国際交流イベントであり、市民と外国人が交流し、外国の文化を知り、触れることができる貴重な機会となっております。今年度は、600名を超える市民と20か国に及ぶ外国人の参加があり、自国紹介をはじめ各国の料理の提供や、茶道など日本の伝統文化を体験するコーナーのほか、国際交流団体の活動紹介など、相互理解に向けた様々な催しが行われております。このほか、市の取組と致しましては、同協議会が市民を対象に毎月開催しているトークサロンに国際交流員を講師として派遣しており、参加者からは、外国の文化や生活などを気軽に学べる場として好評を頂いております。さらに、国際交流員が市ホームページにおいて、定期的にアメリカなど外国の文化や習慣といった身近な情報を発信しているところであります。教育委員会と致しましては、相互理解のために実施している様々なイベントに多くの市民が参加し、交流することが重要と考えておりますことから、こうしたイベントの周知に努めるとともに、より魅力のある内容となるよう、引き続き江別市国際交流推進協議会と連携協力して取り組んでまいります。以上であります。
答弁 建設部長 佐藤民雄(建設部長は2025年2月まで)
私から、公園管理について御答弁申し上げます。公園管理の在り方についてでありますが、江別市緑の基本計画では、大麻中央公園や湯川公園などの自然環境が残る公園の樹林地は、地域の憩いの場、レクリエーションの場として、市街地における貴重な空間に位置づけられており、既存の樹木の保全を基本としております。市内には、市で管理する公園が231か所あり、約3万5,000本の樹木が生育しておりますが、供用開始してから30年以上経過した公園が7割以上を占め、樹木の高木化や老齢化が進行しております。そのため、樹木については、国の都市公園の樹木の点検・診断に関する指針(案)に基づき管理しており、2週間に1回パトロールにより目視点検を行い、危険性がある場合は枝払い等を実施するとともに、枯れが著しく生育が危ぶまれる樹木等については、専門家の診断を受け、適切な処置を行い、倒木が懸念される場合には、やむを得ず伐採しております。また、地元自治会や個別の要望、相談については、その都度現地を確認の上、必要に応じて対応を行ってきております。御質問の公園の環境変化に伴う周辺住民への影響の認識についてでありますが、樹木の落ち葉や老齢化に伴う枯れ枝の落下・倒木等は、公園利用者や周辺住民の生活に影響を与える場合もあると認識しておりますことから、今後においても、定期的に樹木の状況等を把握し、適切に管理してまいりたいと考えております。以上であります。
質問 長田旭輝
件名1について、市としての御認識について理解いたしましたので、要望とさせていただきます。項目1、項目2について、関係団体と連携し、姉妹都市との相互交流事業、国際交流員による活動、江別国際センターでの言語や文化、外国人との交流イベントなどを行っていることについて承知を致しました。今後も継続して取り組んでいただくことを望むところではありますが、近年、江別市で生活している外国人の方の国籍も多様化しております。市内の国籍別の人口によれば、令和5年10月31日時点で40か国を超えており、10世帯以上お住まいの国籍の方も11か国となっております。特に、パキスタンなど英語圏以外の国々から来られる方も増えております。今後、市民と日常的に直接関わる機会も増えてくることが予想されますので、江別世界市民の集いなど、国際的な文化に触れ交流できる機会に、より多くの市民の方に参加していただけるように周知に努めていただくほか、自治会や地域単位での外国人との交流機会をつくり、国際理解を広げる取組を進めていただくことを要望いたします。項目3についてでありますが、外国人が来庁されたときの言葉による大きなトラブルは起きていないとのことでありましたけれども、今後、外国人の方が増えることで、相談対応や支援が必要な事案も増加していくことが予想されます。また、外国人との日常的な関わりが増えれば、他の市民からも、外国人の方について相談される事案も増えてくると考えます。専門的な相談は北海道外国人相談センターを紹介して対応するとのことですが、国際的な共生社会を目指すためにも、市内の日常的な相談に対応できる相談体制を、今後さらに整えていただくことを要望いたします。件名2について、再質問させていただきます。現在の江別市の公園管理の状況、環境変化に伴う周辺住民への影響の御認識について、ある程度理解いたしました。一方で、さきにも述べた市民相談のように、年月がたてば、一見すると影響がないように見えても、周辺住民の生活に大きな影響が既に出てきていると考えます。直接市民の方からお話を伺うと、その切実さを強く感じます。特に大麻中央公園のように、公園指定から既に50年以上が経過しているような自然の形で保全されている大規模な公園では、樹木の成長による落ち葉、老木による倒木、公園の中が見えにくいことによる防犯上の不安に加え、年月の経過とともに、周辺住民の高齢化や世帯構成の変化などにより、生活への影響も変化してくるものと考えており、実際に住民の方からもそのような御意見も伺っております。現在の体制での公園管理を今後も継続して行っていただくことはもちろんですが、現在の公園の状況と周辺の受ける影響について、まずは管理開始から長い年月がたっている公園の周辺自治会に対して、公園周辺の環境の変化による実態や課題について調査を行うなど、現時点の困り事を把握する機会をつくるべきと考えますが、見解を伺います。
答弁 建設部長 佐藤民雄(建設部長は2025年2月まで)
長田議員の再質問に御答弁申し上げます。公園の周辺自治会に対する現時点の困り事を把握する機会づくりについてでありますが、先ほども御答弁申し上げたとおり、市では、これまで、地元自治会や個別の要望、相談については、その都度、現地を確認の上、必要に応じて対応してきております。このほか、公園の周辺自治会に対しては、市民協働で公園を管理するアダプト・プログラム制度や市民参加による公園づくり事業などの整備の機会を通じて、地域の意見や要望の把握に努めてきております。また、公園管理についての出前講座の実施や指定管理者による電子公園ポストの開設、新たに、今年度からLINEによる通報システムを導入し、地域の住民がより公園について情報提供しやすい環境づくりにも取り組んできております。市と致しましては、引き続きこれらの機会を通じて、公園の状況や周辺住民に与える影響の把握に努め、適切な公園管理につなげてまいりたいと考えております。以上であります。
再質問 長田旭輝
再質問の御答弁ありがとうございます。最後は、要望とさせていただきます。市として、公園周辺の自治会や市民からの意見、要望の把握、市民が公園について相談しやすい環境づくりに取り組んでいることは十分理解しておりますが、私が申し上げたいことは、受け身の対応ではなく、市側からも積極的な実態調査を行うなどといった対応が必要ではないかということであります。公園ができてから長い年月がたてば、公園の状況、周辺住民の受ける影響、不安に感じる課題なども変化してまいります。さきにも述べた市民相談からも分かるとおり、既に生活に影響が出てきているところもあると感じておりますので、今後は、設置から長い年月がたった公園の保全状況や周辺の環境について調査を行うなど、市民が安心・安全に利用できる公園管理について、もう一歩進めた取組を御検討いただくことを要望させていただきます。以上で、一般質問を終らせていただきます。