みんなの議会

江別市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月12日

(1)江別市に必要な障がい福祉について/(2)市立病院における診療報酬向上の展望について

2023年6月12日、江別市議会の一般質問で、芳賀理己議員が「江別市に必要な障がい福祉について」「市立病院における診療報酬向上の展望について」について質問し、市長 後藤好人、教育部長 伊藤忠信、病院事務長 白石陽一郎が答弁しました。

質問者
芳賀理己 議員
答弁者
市長 後藤好人、教育部長 伊藤忠信、病院事務長 白石陽一郎

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 芳賀理己

ただいま議長の許可を頂きましたので、通告に従いまして、順次、質問させていただきます。改選後初の定例会での質問となります。2期目に入り、今後とも皆様からの負託に着実にお応えしてまいる所存でございます。どうぞよろしくお願いいたします。それでは、早速、質問させていただきます。1件目は、江別市に必要な障がい福祉についてです。江別市の令和5年4月1日現在の総人口数は、11万8,782人となっております。そのうち、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳交付者の合計は8,288人と、人口の約7%を占めております。何らかの障がいを有している方々またはその家族においては、日常生活のしづらさを抱えており、障がい者の人数は年々増加の一途をたどっていることが障がい者数の推計により示されております。国の歴史を振り返ると、差別、人権侵害、虐待等の事実から、様々な法の整備、改正により今日に至りますが、いまだ障がい者差別の解消が課題となっております。厚生労働省が提唱しているノーマライゼーションとは、障がいのある人が障がいのない人と同等に生活し、共に生き生きと生きる社会を目指すという理念です。障がいのある人もない人も、互いに支え合い、地域で生き生きと明るく豊かに暮らしていける社会を目指すことをノーマライゼーションの理念と位置づけ、障がい者の自立と社会参加の促進を図っています。主な取組としては、障がい者の自己決定を尊重し、障がい福祉サービス事業者との対等な関係を確立するため、行政が福祉施設やホームヘルパーなどのサービスを決定する従来の仕組みを改め、利用者自らがサービスを選択し、事業者と直接契約する新しい利用制度への移行を進めています。また、社会参加の推進として、コミュニケーション手段の確保のために、障がい者への情報提供の充実や手話及び点訳に従事する奉仕員の養成や派遣を行うほか、在宅の障がい者やその家族に対して、福祉サービスを利用するための援助や社会生活力を高めるための支援を行っています。さらに、全国障がい者スポーツ大会の開催などにも取り組んでいます。また、国における障害を理由とする差別の解消の推進に関する基本方針では、国連の障害者の権利に関する条約の締結に向けた国内法制度の整備の一環として、全ての国民が障がいの有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障がいを理由とする差別の解消を推進することを目的として、平成25年6月、障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律、いわゆる障害者差別解消法が制定され、平成28年4月1日から施行されました。令和3年5月、同法は改正され、改正法は令和6年4月1日から施行されます。障害者差別解消法の対象範囲、不当な差別的取扱い、合理的配慮等についての説明がありますが、要するに、どんな状態にある方でも、皆同様に、やりたいことをやりたいときにできる環境を整えるために、行政は、障がいを理由にすることなく、生活のしづらさにおける壁を取り除く取組をするということと理解いたします。現在、江別市では、障がい者支援・えべつ21プランにのっとり、第5期障がい者福祉計画、第6期障がい福祉計画、第2期障がい児福祉計画が一体的に打ち出されており、おのおのの相談窓口を設けて、様々なサービスを多岐にわたり実施していることは言うまでもありません。一方、障がい者の方、その家族のニーズはどうでしょうか。ここで言うニーズとは、本人の生活を維持・向上させるために必要な要求のことです。必要性があり、それがなければ生活がどうにもならないというようなもののことを言います。障がいは、誰にも生じ得る身近なものであり、障がいは、本人や家族の責任で生じるものではありません。また、障がいは多種多様で、同じ障がいでも一律ではないことが多く、例えば、中途聴覚障がいや視覚障がいでは、手話や点字ができない方も多くいることが実情であり、江別市手話言語条例を制定している江別市として、高校生以上しか学べないという縛りがあることについて、改善してほしいといった声も聞かれます。ほかにも外見では分からない障がいもあり、聴覚障がい、内部障がい、精神障がい、発達障がいでは、外見上障がいがあることが分からないため、誤解されやすく、周囲の人の心ない言葉に傷ついたり、差別や偏見が不安で、障がいについて話せないと思っている傾向にあります。最近では、ヘルプマークをつけている方も見受けられるようになりましたが、つけることにも勇気が要ります。また、社会生活をする上で、様々なバリアがあります。建物や交通機関等のまちの中のバリアにより活動が制限されています。道路の段差や傾斜、公共施設のトイレの未整備、点字ブロック上の駐輪、障がい者用駐車場への駐車について理解が薄いなどが挙げられます。生活の場としては、高校卒業後の生活の場が不足しており、高齢者しかいない施設に入らざるを得ない状況があるため、発達段階に応じた楽しい生活ができない。子供の保護者からは、出生時から一貫した窓口がなく、病院や役所など、都度の対応となる。病気について相談できるところが不足している。病気になっても、受入先が制限される。教育相談の窓口と実際に教育を受けている担当者との見解に相違があり、要望しないと希望の学校に入れない可能性がある。市内に特別支援学校がないため、通学できない場合は寄宿舎で生活しなければならない。障がいの種類や程度により地域の学校に行けないことは致し方ないが、地域との交流がないため、不測の事態が発生したときなど不安である。中学校では、希望する部活に入れないことが多いなど、様々な要望がありますが、多くは我慢するしかないと諦めてしまっているとのことです。特に子供は、細かな発達段階の違いがあること、障がいに応じた関わりが多種多様であること、子供の発達は、いまだ科学的に証明できないような計り知れない可能性が大きいことなどからも、初期からの専門家の介入や適切な関わりがどれだけ重要な要素を持つかということが予測されます。その後の本人の一生涯の生活と家族の生活を左右するほど大きな要因であり、特に力を入れて関わるべきであると思われます。こうした現状から、この先も、障がい福祉については、発展的に進めていかなければならない案件であり、行政で実施していることと市民のニーズの隙間を埋めることも、視野に入れていかなければならないと思われます。そこで、1項目めとして、江別市の障がい者の割合が全人口の7%程度であること、また、ニーズが現状と合わないと思っている声を踏まえて、障がいを持つ方の人数の現状とニーズの把握について伺います。2項目めとして、地域の学校に行きたくても適応しない、または、学校がないため遠方に通学、移住しているため、地域との交流が必然的に薄くなっていると感じている現状から、障がいを持つ子供の教育環境について伺います。3項目めとして、まだまだ多くの課題が山積みであると思われる障がい福祉についてではありますが、学校の新設要望、施設の充実、出生時または障がいと診断されたときからの教育体制、安全・安心な生活環境の充実についてなど、障がい福祉を向上させるための課題についてどのような御見解か、伺います。次に、2件目の質問は、市立病院における診療報酬向上の展望についてです。令和4年度の病院事業会計の報告では、黒字を計上しており、経営の安定が見込まれるところであります。しかし、今後は、新型コロナウイルス感染症関連の支援金や補助金が減少して、診療報酬が入らなくなる穴埋めをどこで補?していくかは最大の課題です。3月27日の北海道新聞の記事によると、札幌市では、救急隊の出動件数は、高齢化に伴い増加し、2022年は過去最多を更新し、新型コロナウイルス感染症の流行が今後落ち着いたとしても、2040年にはさらに増えると推計されています。特に新型コロナウイルス感染症の流行期には、救急隊到着後に搬送先が決まらない搬送困難事案が急増しました。再び感染症が流行すれば、搬送困難事案も増加するおそれがあります。対策を急がないと救える命も救えなくなる、医療従事者の切実な声が上がっていると掲載されていました。今後、団塊のジュニア世代が65歳以上となる2040年には、救急搬送患者がピークとなることも推計されています。また、2024年度には、働き方改革の一環として、医師の残業時間の上限規制が始まります。特に、救急科の医師は残業時間が多く、医療機関は、医師の連続勤務制限や休息時間を確保することが義務づけられ、現状のままでは、増える救急患者に対応できなくなる可能性があります。このような中、現在、2次医療圏として救急医療を主に札幌市に依存している江別市にとっても、危機的な状況ではないでしょうか。2次医療圏とはいえ、いつまでも札幌市に頼っていけるとは限りません。同時に救急患者がいたときには、札幌市の患者が優先になるでしょうし、どうして江別市として救急医療の構築を考えないのかと言われてしまうことが懸念されます。また、救急医療の拡充は、大きく診療報酬の向上につながりますとは言いましても、すぐに救急医療を拡充することは難しいことです。さきに述べましたように、2040年のピーク期とされる将来を目指して、今から考え、実行していくことが必要であると思います。医師の確保がままならない現状ではありますが、救急医療をこつこつと積み重ね、命を守る病院として信頼を得ていくこと、また、若い医師が自分の希望する診療により、市民の命を守ることにやりがいを感じることができれば、医師が働きたいと思う病院へと改革していくことにつながるのではないでしょうか。医師も患者も人です。一人の人として、専門的な知識、技術を培い、人の命に向き合い、江別市の皆さんの命を江別市で守ろうとする姿勢を見せていくことは、病院にとってメリットが大きいと考えます。ある施設の職員は、心臓疾患の発症で救急搬送となった利用者から、ここに大きな病院があるのに、どうして遠い病院に連れていかれるのか、治してくれる先生はいないのかと聞かれ、返答に困ったとのことです。けれども、診療時間外でも精いっぱい診療に当たっていただいている医師たちがいることも忘れてはなりません。既に2次救急医療体制を導入しており、輪番制で市民の迅速な救急搬送に貢献していると伺っております。この状況を維持・拡大していくことで、市立病院の将来の救急医療の拡充につながるのではないでしょうか。医師の確保、医療の充実、市民の生命をいち早く守り、回復に貢献する病院として発展していくことが求められており、それに向けて一歩ずつ進んでいくことが望まれます。そこで、1項目めとして、将来の診療報酬の向上を踏まえた、救急医療の拡充に対する考え方についてお伺いいたします。次に、リハビリテーションについてです。救急医療により救命治療が行われた後は、安静度に応じてリハビリテーションを行うことが当たり前となっており、リハビリテーションを受ける患者は、一日でも早く元の生活に戻れるように、身体の機能を後退させずにトレーニングを継続すること、また、リハビリテーションに前向きに取り組んでいける精神力を維持することが大切です。リハビリテーションは、日常の運動とは違い、病気やけがで機能が低下した部分や維持しなければならない機能を、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士による専門的な目線で維持・向上を図り、本来あるべき状態へと回復させることです。多くは、回復期リハビリテーション機能の構築が多くの診療報酬を得ることにつながります。現在も、リハビリテーション計画書に基づき、必要なリハビリテーションを実施していると思います。しかし、人員不足やリハビリテーション室の環境が充実していないことで、全ての患者に本来報酬が取れる限界までリハビリテーションを提供することが難しい状況と推察いたします。働き方改革などの分野でも必要とされており、日常的に無理なく患者を診ていける体制づくりは重要です。治療と並行したリハビリテーションの充実は、早期回復につながるだけではなく、DPCの診療報酬を最大限に確保することとなり、医療及び患者双方にとってメリットのあることと思われます。そこで、以上のことを踏まえて、2項目めは、リハビリテーション機能の拡充に対する考え方についてお伺いいたします。次に、地域医療連携の推進についてです。病気になったりけがをして入院した場合には、治療後に同じ病院でリハビリテーションをするか、別の病院に移ってリハビリテーションや回復期の治療を継続する場合があります。救急車でやむなく遠方の病院に搬送された際には、治療を行った後に、自宅の近くにある病院に移ってこられることが望まれます。市立病院でも、病院外からの受入れを積極的に行っていると伺っておりますし、毎月の報告でも、規定の利用率を満たしていると報告を受けております。そして、リハビリテーション期間が終了し、回復した暁には、自宅へと退院することが一番の喜びです。しかし、自宅にすぐ帰れない事情がある場合には、期間限定で入院を続けられる病床を持つ地域包括ケア病棟があります。また、療養を目的とした特別養護老人ホームやリハビリテーションを継続して、長期的に自宅療養を目指す介護老人保健施設への入所等も選択肢としてあります。それぞれ待機期間があることが多く、別の施設で待機することもあります。そのほか、独居、高齢であることから、自宅に戻らずに、高齢者施設へと住居を移動するケースも少なくありません。江別市にも様々な施設があり、形態も多様化しておりますことから、住み慣れた我が家で一生涯生活することを望むことが多いと思われますが、どこで療養や生活をすることが自分に適しているのか、分からない場合があります。今後ますます高齢化社会が拡大していく中で、市立病院の役割としても、全ての方へ生き生きとした人生をサポートする役割が増大していくことと思われます。また、しっかりとした体制は、それぞれの診療報酬を確実に獲得することにもつながります。そこで、3項目めとして、市立病院に転院される患者の他院との連携の状況や退院時の地域医療連携の実状について等を踏まえて、地域医療連携の推進についてどのようにお考えか、お伺いいたします。これで、1回目の質問を終了いたします。

答弁 市長 後藤好人

芳賀議員の一般質問にお答え申し上げます。江別市に必要な障がい福祉についてのうち、まず、障がいを持つ方の人数の現状とニーズの把握についてでありますが、当市の障がいのある方の人数の現状でありますけれども、全国及び北海道の直近のデータがないため、令和4年4月1日現在での比較となります。手帳をお持ちの方は、身体障害者手帳5,627人、療育手帳1,418人、精神障害者保健福祉手帳1,082人、3障がいの合計は8,127人となっており、江別市の人口に占める割合は6.8%であり、全国の5.9%と比較して0.9ポイント高く、北海道の7.9%と比較すると1.1ポイント低くなっております。市では、健康福祉部障がい福祉課の窓口に、社会福祉士、精神保健福祉士などの専門職を配置し、障がいのある方及び御家族からの日常的な相談をお受けしているほか、障がいに関する総合相談窓口である江別市障がい者支援センター、精神障がいのある方などからの相談をお受けする精神障がい者生活相談、また、就労相談の専門窓口である、えべつ障がい者しごと相談室すてらを開設し、各種相談に応じております。障がいのある方からのニーズにつきましては、これらの相談窓口における様々な相談内容のほか、障がいに係る各種計画策定の際に、アンケートや関係団体へのヒアリングなどによりニーズの把握を行っているところであります。次に、障がい福祉を向上させるための課題についてでありますが、市では、障がい福祉向上のためには、ライフステージに応じた切れ目のない支援体制の充実が重要であると認識しております。そのため、出生から学齢期においては、保健、医療、福祉、教育などの関係機関が連携し、個々の子供の状態に合わせた望ましい教育機会の提供に努めているところであります。また、学校卒業後はライフステージが大きく変化することから、障がいの程度、ニーズ、家庭状況等に応じて、必要なサービスを効果的に利用しながら、住み慣れた地域で自立した生活を送ることができるよう、サービス提供体制の充実を図っているところであります。市と致しましては、今年度、第7期障がい福祉計画及び第3期障がい児福祉計画を策定することから、関係団体のヒアリングなどによりニーズの把握を行うとともに、関係部署及び関係機関と連携しながら、引き続き、障がい福祉の向上に努めてまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でありますが、このほかの質問につきましては、教育部長ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 教育部長 伊藤忠信(教育部長は2024年3月まで)

私から、江別市に必要な障がい福祉についての御質問のうち、障がいを持つ子供の教育環境について御答弁申し上げます。市内に居住する子供が特別支援学校に就学する場合、北海道教育委員会から指定された札幌市や北広島市など、近隣の特別支援学校に通学しております。特別支援学校では、在籍する児童生徒が居住する地域の小・中学校を訪問し、学習や行事に参加することで相互に交流を深めることや、交流を通して、卒業した後の地域生活の基盤となる人間関係を築くことを目的として、居住地校交流を実施しているところであります。この事業は、障がいのある児童生徒にとっては、自分が住む地域の同年代の子供と活動を共にすることで、人間関係を広げ、社会性を身につけることが期待されるとともに、障がいのない児童生徒にとっても、地域の仲間として、障がいのある相手を理解し、助け合い、支え合って生きていくことの大切さを学ぶ機会とされております。市内の小・中学校においては、例年、特別支援学校からの依頼に基づき、実施方法等について特別支援学校と共通理解を図り、障がいのある児童生徒の受入れを行っており、今年度も、実施に向けた調整を進めているところであります。教育委員会と致しましては、居住地校交流が障がいのある子供の教育環境の充実につながる事業であると認識していることから、今後におきましても、保護者に十分な情報提供を行うとともに、特別支援学校及び市内の小・中学校と連携し、障がいのある子供の支援に努めてまいりたいと考えております。以上であります。

答弁 病院事務長 白石陽一郎(病院事務長は2025年2月まで)

私からは、市立病院における診療報酬向上の展望について御答弁申し上げます。まず、救急医療の拡充に対する考え方についてでありますが、江別市及びその周辺市町村を含む医療圏における救急医療の確保に向けて、市立病院の役割は極めて重要なものと認識しております。過去に遡りますと、現在の市立病院が改築された当時は、夜間急病診療所が併設されており、24時間365日の体制で救急医療を提供しておりましたが、その疲弊なども一因として内科医師が大量に退職したことから、医師の負担を軽減するため、夜間急病診療所は病院外に移設されたところであります。議員が御指摘のとおり、江別市は、札幌市を含む2次医療圏に属しており、症状等に応じて札幌市の医療機関にも救急搬送されておりますが、市立病院の内科診療体制の縮小とともに、市内や近隣地域の救急医療に影響を与えることとなり、安定的な救急医療体制の構築が長年の課題でありましたことから、市及び市立病院では、一般社団法人江別医師会や市内医療機関と協議を重ね、令和5年4月から、外科系に加えて、休日・夜間の内科系2次救急の輪番制を導入したところであります。輪番制は、救急搬送に要する時間を短縮し、市内の救急応需率を高めるとともに、救急に携わる医師の負担を分散し、働きやすい勤務環境に貢献する取組でありますことから、まずは輪番制に参画する医療機関と連携し、分担しながら、持続可能な救急医療体制を構築することが重要であると考えております。市立病院と致しましては、この制度を安定的に運営することにより、医師の定着や診療体制の充実につなげ、将来増加するであろう救急需要に対応できる救急医療体制の構築に取り組んでまいりたいと考えております。次に、リハビリテーション機能の拡充に対する考え方についてでありますが、現在、市立病院では、主として骨折などの患者に対して行う運動器リハビリテーションや肺炎の患者に対して行う呼吸器リハビリテーションを中心に行っているほか、一部、他の医療機関で脳梗塞等の治療を終えた患者を受け入れ、脳血管リハビリテーションを実施しております。リハビリテーションは、療法士1人につき1日に実施できる上限時間が施設基準により定められており、入院期間中のスケジュールを記述した、いわゆるクリニカルパスを活用し、効率的に業務を行えるよう努めてきた結果、令和4年度の療法士1名当たりの上限時間に占める実施率は98.5%に達しております。このため、入院時の早期リハビリテーションの実施や手術前の運動機能評価の実施など、さらなる取組を充実させるためには、体制強化が必要と考え、令和5年度は、新たに理学療法士を1名採用したところであります。今後は、新たに採用したスタッフの指導、育成を図りながら、急性期病棟における早期リハビリテーション実施による患者数の増と、地域包括ケア病棟における他の医療機関や介護施設等からのリハビリテーション目的の患者の受入れ拡大を図ってまいりたいと考えております。市立病院と致しましては、このような取組は、地域の中核病院として、市立病院に求められる役割を果たすことにつながり、併せて、入院診療単価の向上による診療報酬の増加にもつながるものと考えておりますことから、今後も、リハビリテーションスタッフの体制強化に取り組んでまいりたいと考えております。次に、地域医療連携の推進についてでありますが、市立病院では、高齢化社会において、誰もが住み慣れた地域で医療や介護、その他の生活支援を一体的に受けられる地域包括ケアシステムの一端を担う地域包括ケア病棟を設置し、病院内から急性期症状が落ち着いた患者を受け入れるとともに、他の医療機関や介護施設及び在宅からの高齢患者も受け入れ、治療やリハビリテーションを行ってまいりました。これらの患者は、その疾患や病状の違いに加え、家庭環境や経済的事情などの様々な背景を抱えていることが多く、退院後の行き先についても、御自宅に復帰できる方、介護老人保健施設に転院し、さらにリハビリテーションを継続的に行う方、長期的な介護を受けるため特別養護老人ホームに入所される方など、一様ではありません。このため、市立病院では、患者支援室に医療ソーシャルワーカーを配置し、医師や看護師等の医療職と連携を図り、入院中の治療をサポートするほか、退院先となる介護施設や地域のケアマネジャー、あるいは、御家族との調整をきめ細かく行うことにより、患者一人一人の事情に合わせた最適な退院支援ができるよう努めているところであります。近年のコロナ禍におきましては、受入先施設でのクラスター発生等の事情もあり、調整に大いに苦労したところでありますが、このような入退院に係る患者支援を充実させることは、急性期、回復期、在宅治療、介護など、患者がその時々の状況に応じ、適宜適切な医療や介護サービスを受ける上で不可欠であり、診療報酬上も重要な要素であると認識しております。市立病院と致しましては、引き続き、地域の医療機関や介護施設等との連携を強化し、一人一人の患者の実情に寄り添った支援を行っていくことで、地域医療連携推進における中核的な役割を果たしていくとともに、併せて、診療報酬増加による経営の安定化を図ってまいりたいと考えております。以上であります。

質問 芳賀理己

御答弁ありがとうございました。1件目の1項目め、障がいを持つ方の人数の現状とニーズの把握については、人数の比率とニーズを知るための窓口、ニーズの把握方法について理解いたしました。これを踏まえまして、3項目めの障がい福祉を向上させるための課題について、再質問させていただきます。御答弁の中で、市では、障がい福祉向上のために、ライフステージに応じた切れ目のない支援体制の充実が重要であると認識しておりますとありましたが、本当にここに尽きると感じております。そして、住み慣れた地域で自立した生活を送ることができるよう、サービス提供体制の充実を図っているところでありますとの御答弁から、1回目の質問で述べさせていただきました、障がいを持つ方は、社会生活をする上で様々なバリアがあり、建物や交通機関等まちの中のバリアにより活動が制限されて、道路の段差や傾斜、公共施設のトイレの整備など、ユニバーサルデザインを標準化していくことで、最初から誰もが利用しやすく暮らしやすい社会となり、障がいを持つ方も、住み慣れた地域で自立した生活を送ることにつながるのではないかと思われます。このようなことについて、もう少し具体的なお考えをお聞かせください。

答弁 市長 後藤好人

芳賀議員の再質問にお答え申し上げます。ユニバーサルデザインの標準化についての具体的な考え方とのことでございますが、市では、障がい者支援・えべつ21プランにおいて、ユニバーサルデザインの視点に立った、誰もが安全・安心に利用できる公共施設の整備、交通バリアフリー化の推進などを掲げており、これまでも、新栄団地の建て替えや公園の整備、学校の改修などの際に取り入れてきております。また、既存の施設につきましても、今後の大規模改修の際に整備していく考えであります。いずれに致しましても、ユニバーサルデザインをまちづくりに取り入れていくことは重要であると認識しておりますことから、引き続き、誰もが安全・安心に住み続けられるまちづくりを推進してまいります。以上であります。

質問 芳賀理己

御答弁ありがとうございました。2件目の市立病院における診療報酬向上の展望については、要望のみとさせていただきます。市立病院における診療報酬の獲得は、自立した医療を確立するための大切な資金源です。確実に安定した報酬を得るために、長期的な計画も必要であると思われます。そのためには、救急医療、リハビリテーション、地域連携のシステムの確立は有効であると考えます。将来の江別市の皆さんの命を守り、早期回復し、住み慣れた地域で生活するための医療構築を考えていただきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。以上で、質問を終了いたします。

出典:江別市議会 令和5年第2回定例会 2023年6月12日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる