江別市議会 令和7年第3回定例会 2025年9月10日
北海道日本ハムファイターズファーム施設の誘致について
2025年9月10日、江別市議会の一般質問で、芳賀理己議員が「北海道日本ハムファイターズファーム施設の誘致について」質問し、市長 後藤好人が答弁しました。
- 質問者
- 芳賀理己 議員
- 答弁者
- 市長 後藤好人
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 芳賀理己
ただいま議長の許可を頂きましたので、通告に従って質問いたします。北海道日本ハムファイターズのファーム誘致についてお伺いいたします。この質問に当たり、本日の鈴木議員の質問と重複する点があること、また、レプリカユニフォームを羽織って行うことを御了承いただきたく存じます。北海道日本ハムファイターズは、2004年に本拠地を北海道へと移転し、心機一転、再スタートを図ったチームです。そして、昨年7月には、千葉県鎌ケ谷市にある北海道日本ハムファイターズのファーム施設の北海道移転を検討していることが複数のメディアの報道で明らかになりました。この報道があった後に、市民の1人から声が上がり、新たなファーム誘致に江別市を選んでいただきたいという思いから仲間づくりを始めました。その後、昨年8月31日の北海道新聞江別版に日本ハム2軍本拠地移転構想という記事が掲載され、後藤市長は、面白い話、江別市が候補ならばぜひうちに来てほしいと、実現に向けて前向きに取り組む考えを示されております。それを受け、第一声を上げられた方は、12月16日に市長への表敬訪問をしております。それから、江別市内の企業・団体・個人にお声がけを行い、本年5月9日には、江別・北海道日本ハムファイターズファーム誘致期成会の発足に至りました。現在、55団体と個人会員9名の構成となっております。期成会はもちろんボランタリーな活動ですが、期成会のさらなる会員を募るとともに、署名活動を積極的に行っているところであります。その後、北海道日本ハムファイターズは、本年7月7日に、千葉県鎌ケ谷市にあるファーム施設を、2030年頃までに札幌圏へ移転する意向を正式に発表しました。このプロジェクト名は、ONE BASE HOKKAIDO~新たな拠点の創造~です。このとき、前監督である栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー、CBOは、ファイターズは長年、育成とスカウティングを重要視してきました。本当の意味での育成拠点を北海道につくらせてもらいたい。世界に誇れる人材を育成したいと話しておりました。新たなファーム本拠地は道央圏への移転を目指しており、本当の意味での育成拠点を北海道につくり、1軍と2軍の選手入替えの負担を軽減することを目的としているとのことです。また、道央圏移転の候補地として挙げられ、情報交換されているのは、札幌市、江別市、北広島市、千歳市、恵庭市、苫小牧市の6市とされており、江別市へのファーム移転の可能性が示唆されました。それと同時に、競合市の動きも活発化し、懸念されたことと思われます。さらなる動きとして、江別・北海道日本ハムファイターズファーム誘致期成会は、先月、8月12日に、市議会の野村尚志議長を訪問し、さらなる連携を呼びかける要望書を手渡しました。町村会長は、議会などと手を取り合って、北海道日本ハムファイターズファーム誘致という夢の実現に向かっていくことができればと話され、野村議長は、議会としてもきっちりと誘致に向けた方向づけをしていくと力を込めたということであります。また、8月22日には、市役所を訪問し、市少年野球連盟に所属する江別市と新篠津村、当別町の計7チームの主将とともに、市長に中間報告として2万筆を超える署名と要望書を提出したという経緯がございます。このとき、後藤市長は、期待の重さを実感している。誘致を実現し、子供たちを笑顔にできるよう頑張りたいと述べられていたとのことです。これらの経過から、1項目めとして、昨年の北海道日本ハムファイターズのファーム移転検討の表明を受け、お一人から動き出した江別・北海道日本ハムファイターズファーム誘致期成会の活動経過や報道、また、道央圏の競合市の動きなどを含めて、後藤市長は、どのように考え、評価しておられるのか、御見解をお伺いいたします。次に、誘致を想定したまちづくりについてお伺いいたします。ここで北海道日本ハムファイターズの本拠地である北広島市のボールパーク構想に遡りますと、北広島市には、居住、観光、ビジネスにおける交通利便性と豊かな自然の中での暮らしが共存するポテンシャルがある一方で、急速な少子高齢化、人口減少による活力低下や地区の分散と都市機能の不足、流出が現状課題となっておりました。未整備公園をきっかけとした官民連携プロジェクトとしてボールパークを整備することで、北広島市のアイデンティティーを高め、未来の担い手となる居住者や企業立地を促進しながら、持続的な都市経営と社会課題の解決を図る地方都市の再生モデルを実現することを北広島市のボールパーク構想と位置づけ、推進を図っていきますとうたっており、ボールパークとともに目指す新たなまちづくりの将来像として次の項目を掲げています。北海道、地域のシンボルとして、北海道の象徴、まちの象徴となる空間の創造、スタジアム、公園、エンタメ、レジャー等の目的地としての魅力的な施設整備。新たな産業集積・起業促進、消費・雇用拡大として、スポーツ関連産業の拡大、地域独自の産業の活性化。コンパクトで健康な新たなライフスタイルの展開として、自然・スポーツ機会に近い健康的なライフスタイルの享受、特色ある教育環境の提供、都心・空港とのアクセス性の強化。地域の持続的成長(夢・愛着と挑戦を育む街)として、交流人口の拡大、地域の暮らしを支える交通体系の整備、多様な世代が安心して暮らせる医療・福祉や商業等の都市機能の整備、防災拠点機能の強化等が挙げられていました。このように、北広島市は、官民連携プロジェクトとして、北海道日本ハムファイターズの新球場を核としたボールパークを整備することで、まちづくりの様々な分野に波及効果を生み出し、市のアイデンティティーを高め、持続的な都市経営と地域課題の解決を図ることをボールパーク構想と位置づけ、推進されてきたという経緯があります。江別市に置き換えても、シンボル、新たな産業、インフラ整備、防災、医療、福祉など、全てのまちづくりにリンクする内容です。また、スポーツにはけがや身体の故障が伴うことは免れません。体のつくり方を研究したり、故障を治療したり、リハビリテーションをするような拠点も必然的に不可欠となるでしょう。また、球団の計画には、合宿施設を設け、プロ・アマを問わずに、全国のスポーツ選手を受け入れることも想定されています。江別市内にある北海道立野幌総合運動公園は、合宿所の不足と老朽化により、使用したくてもできないというようなことも発生していると伺います。これらに鑑みると、他市にはない、江別市が全国スポーツ振興の拠点となる構想も可能なのではないでしょうか。このように、ファーム移転計画は、単なる球場をぽつんと建設することではありません。ファーム誘致を含めたまちづくりということです。江別市の現段階のまちづくり構想につなげて、どんなまちなら魅力的なのか、どんなまちを目指すのか、どんなまちを次世代に託すのか、江別のまちづくりが具現化できる機会なのではないでしょうか。北広島市のように、スポーツ・アンド・コミュニティーとしての江別市全体のまちづくりをするためには、議会、行政と市民が一枚岩になってつくり上げることが示されています。一方、場所や資金、多くの御意見等、江別市全体を考えると、困難な事案が山積みであることは承知しているところであります。そもそもまちづくりとは、今の目の前の変化というよりは、次世代、さらに次の世代がよりよいものになるような未来への投資を、いかに有効にしていくかが重要であると感じています。2024年2月のレポートでは、北海道日本ハムファイターズが建設したFビレッジの年間経済効果は、北広島市内で523億円、北海道全体では1,144億円と推計されています。2023年3月に開業したエスコンフィールドHOKKAIDOを中心としたこの施設は、試合開始日以外も各種イベントが開催されているほか、周辺施設での消費が増加し、地域経済の活性化に貢献しています。後藤市長は、令和7年度の市政執行方針として、市民の皆様が住み慣れた地域で安心して年を重ね、幸せに暮らし続けられるまちづくりを進めていかなければなりませんと言っております。魅力的なまちづくりの構想を掲げることで、選んでいただける江別市になるのではないでしょうか。また、4大学があるまちとしても、江別市に住む、働く場所がある、さらに故郷にUターンする人が増える、そして、住み続けるまちとなる可能性も示唆されます。現実を見なければいけないという御意見も多々ありますことは理解しておりますけれども、どんな場合も、決断し、実行しなければ何も始まりません。北海道日本ハムファイターズ球団が示すプロジェクト、ONE BASE HOKKAIDO~新たな拠点の創造~を受け、これからの大切な江別全体のまちづくりを踏まえて、2項目めは、誘致を想定したまちづくりについてどのようにお考えか、お伺いいたします。次に、先般、政和会では、佐賀県鳥栖市のサッカースタジアムを視察してまいりました。サガン鳥栖のホームスタジアムである鳥栖スタジアムは、佐賀県鳥栖市が主体となって建設され、2000年3月に完成しました。市は、チームがJリーグ昇格を目指す中で、地域活性化とプロスポーツの振興を見据え、サッカー専用スタジアムの必要性を認識し、決して潤っていたわけではない佐賀県鳥栖市で、30年前に市長が決断し、建設には総事業費約97億円、内訳として、用地費約30億円、建設工事費約67億円が費やされ建設されました。そして、2001年からサガン鳥栖のホームスタジアムとして使用されています。現在は、駅前不動産スタジアムと称し、ネーミングライツによる経費負担軽減がなされています。それまではサッカーが特に盛んではなかった佐賀県鳥栖市でしたが、選手は小・中学校に教えに行くことができるため、サッカー人口は増大し、プロサッカー選手を目指すというような夢を抱き、実際にサガン鳥栖の選手が誕生している実績を持っているということでした。江別市では、令和6年11月20日に、江別市子どもが主役のまち宣言をしています。未来を担う子供たちは江別の宝であり、未来への夢や目標を抱くことができるまちづくりは、江別市民全ての願いであるなどとしています。先ほども述べましたように、栗山CBOは、育成拠点を北海道につくらせてもらいたい。世界に誇れる人材を育成したいと熱く語っており、その拠点が江別市になることと近隣市になることの利益の差は計り知れないものと思われます。現在、江別市では、子どもが主役のまち宣言をし、(仮称)子どもの権利条例を制定する動きが進められているところです。子供たちが健やかに育ち、それを取り巻く環境を整えていく方針が示されております。その一つの環境として、プロ野球チームのファームが江別市にあることは、ポジティブな環境として多大なる影響を及ぼすことが考えられます。そこで、3項目めは、江別市子どもが主役のまち宣言をし、その構想を具体化していく中で、北海道日本ハムファイターズのファーム誘致とどのような関連性があるとお考えでしょうか、お伺いいたします。これで、1回目の質問を終了いたします。
答弁 市長 後藤好人
芳賀議員の一般質問にお答えを申し上げます。北海道日本ハムファイターズファーム施設の誘致につきまして、これまでの経緯に対する私の見解についてでありますが、先ほど鈴木議員にも御答弁を申し上げましたとおり、私は、かねてから江別市内にファーム施設を誘致することは、新しい人の流れやにぎわいの創出、プロスポーツが身近にあることにより、子供たちに夢を与えられるなど、魅力的なまちづくりに対する効果や一定の経済効果も期待できると考えておりましたことから、8月29日の定例記者会見におきまして、改めて誘致について前向きに検討していくことを表明したところであります。当市におきましては、本年5月に市民有志により設立された江別・北海道日本ハムファイターズファーム施設誘致期成会が、現在、署名活動を行っていると伺っておりまして、去る8月22日にその署名が2万筆を超えたとの中間報告とともに、ファーム施設誘致に関する御要望を改めて頂いたところであります。こうした期成会の活動は、誘致に関する市民全体の機運醸成につながるとともに、市と致しましては、心強い応援団になってくれているものと考えており、署名していただいた市民の皆様の期待に応えられるよう、誘致に向け前向きに検討してまいります。なお、これまでのファーム施設誘致に係る他市の動きや報道等に関しては、私が評価するべき立場にはないものと考えております。次に、誘致を想定したまちづくりについてでありますが、議員が御指摘のとおり、市内にファーム施設を誘致することは、定住人口、交流人口などの増加やそれに伴う民間投資による経済の好循環が生まれ、地域の活性化が図られる可能性があり、様々なまちづくりの課題解決につながるものと考えております。そのほか、地域への愛着の向上やスポーツに触れる機会の増加、心身の健康増進など、数字で表すことのできない効果も期待されますことから、今後も、引き続き誘致の実現可能性について検討してまいりたいと考えております。次に、江別市子どもが主役のまち宣言と誘致の関連性についてでありますが、江別市子どもが主役のまち宣言の冒頭で、未来を担う子どもたちは、江別の宝です。すべての子どもたちが、いつも幸せを感じ、未来への夢や目標を抱くことができるまちづくりは、江別市民すべての願いですとしており、私は、全ての子供たちが主役となるまちづくりが必要だと考えております。ファーム施設の誘致により、江別市に行けばプロ野球選手の練習を見ることができ、プロ野球選手が身近な存在になることで、市内だけでなく、全道の子供たちに、将来、野球をはじめとするスポーツ選手になる夢を持ってもらえる可能性があると認識しておりますことから、ファーム施設の誘致は、子供の自己肯定感や子供自身の育つ力も大切にしながら、子供にとって最善の利益を考える、子どもが主役のまちを具現化する上で、大きな意義のある取組になるものと考えております。以上であります。
再質問 芳賀理己
順次、再質問と要望をさせていただきます。1項目めのこれまでの経緯に対する市長の見解について再質問いたします。期成会の活動に御理解を頂いていること、署名していただいた市民の皆様の期待に応えられるよう、誘致に向け前向きに検討していただけるとの答弁を頂きました。私の伺い方が分かりにくかったのかもしれませんが、評価すべきではないと御判断されたことについて、少しかみ砕いてお聞きしたいと思います。現在の競合他市の市としての動きや期成会を立ち上げての活動等が活発になっていることは、報道等で御存じのことと思われます。ファーム誘致場所を決定する北海道日本ハムファイターズ球団側の立場から考えますと、チームが勝つことや生活することに好条件の場所であるなど、選ぶ条件が整うことが重要であると思います。江別市が選ばれるために、必死に身を粉にして働いている市民がいて、何としても江別に来てほしいと願う多くの子供たちがいて、直接市長のところにやってきて、熱いエネルギーを感じていることと思っています。他市の動き、報道等で見聞きしている球団側の意気込み、市民の思いに対して、どんなふうに感じて、どうしていくことが望ましいとお考えでしょうか、そのような御見解をお聞きしたかったのですが、いかがでしょうか。
答弁 市長 後藤好人
再質問に御答弁を申し上げます。去る7月7日に球団が発表したONE BASE HOKKAIDO構想では、その開発のコンセプトとして、周辺開発を含めた地域とともに成長するまちづくりが掲げられておりますが、私は、この構想は、単なる野球の練習、トレーニングの場をつくるということを超えた、ファーム施設全体が市民の日常生活に溶け込むようなまちづくりを、北海道日本ハムファイターズとパートナーになって一緒に進めていきませんか、そういった球団側の強いメッセージであるというふうに受け止めております。私は、当市へのファーム施設の誘致の実現に向けては、市民全体の機運の醸成も大変重要であると認識しておりますが、報道によりますと、江別市を含む6市が移転候補地とされているとのことであり、当市が球団の構想実現のパートナーとして選ばれるためには、まずは球団との信頼関係を構築することが最も重要であると考えております。市と球団とは、これまでも、双方が守秘義務を有することを確認した上で情報交換や情報共有を進めており、先ほど鈴木議員にも御答弁を申し上げましたとおり、検討段階の未確定な情報が外部に拡散いたしますと、広く混乱を招くおそれがありますことから、今後におきましても、情報の漏えいや拡散に最大限の注意を払い、誘致の実現に向け、協議に臨んでまいりたいというふうに考えております。以上であります。
再質問 芳賀理己
以下、要望と致します。市長は、当市へのファーム施設誘致の実現に向けては、球団との信頼関係を構築することが最も重要であると考えていることを確認させていただきました。他市の動きを含めて、守秘義務がある中での情報交換や情報共有を進めていることも承知いたしました。今後の球団の動きは分かりませんが、やはり一定の動きや熱量に対する温度差を感じないような、市や議会との一体感を感じられることがインパクトとなり、それは球団側に目を留めていただく要素となり得ることと思われます。今後も、球団のメッセージを受け止められて、信頼関係を築かれることと並行して、一体感が得られるようなアクションをしていただくことを要望いたします。2項目めの誘致を想定したまちづくりについては、要望と致します。御答弁いただきましたように、市内にファーム施設を誘致することは、人口、経済、地域の活性化等、様々なまちづくりの問題解決につながるものと思われますので、ぜひ実現に向けた動きをしていただきたいと思います。また、様々なスポーツを活発に行っている市の現状もありますことから、誘致の有無にかかわらず、スポーツのまち江別を創造していく方向性は、決して無駄なことではないと考えます。誘致を想定したまちづくりは膨大ではありますけれども、隣の北広島市も行ったことであり、実現可能なことと思われますので、検討だけではなく、1歩でも先へ進めていただきたいと思います。3項目めの江別市子どもが主役のまち宣言と誘致の関連性についても要望と致します。ファーム誘致の実現は、子供にとって最善の利益を考える子どもが主役のまちを具現化する上で、大きな意義のある取組になるものと考えていると御答弁いただきました。江別市及び近隣の野球少年たちが、どれほど期待に胸を膨らませていることか、計り知れません。江別市の印象や知名度にも関わる重大なプロジェクトであることを、さらに御認識を高めていただき、大きな意義のある取組とおっしゃっていただいたファーム施設の誘致を、これから永遠とつながる子供たちの未来づくりのために取り組んでいただけることを御期待いたします。これで、私の質問を終了いたします。