江別市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月10日
(1)介護人材の確保について/(2)市立病院の経営について
2019年12月10日、江別市議会の一般質問で、鈴木誠議員が「介護人材の確保について」「市立病院の経営について」について質問し、市長 三好昇、健康福祉部長 佐藤貴史、病院事務長 白石陽一郎が答弁しました。
- 質問者
- 鈴木誠 議員
- 答弁者
- 市長 三好昇、健康福祉部長 佐藤貴史、病院事務長 白石陽一郎
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 鈴木誠
議長より発言の許可をいただきましたので通告に基づき、介護人材の確保についてほか1件について質問いたします。件名1、介護人材の確保について質問いたします。社会福祉法人などへ建設資金の融資を行っている独立行政法人福祉医療機構では、全国の特別養護老人ホームを対象に、介護人材に関するアンケート調査を毎年度実施しています。平成31年3月1日現在の要員状況については、72.9%の施設が不足と回答しております。そのうち、12.9%が利用者の受け入れを制限していたという実態がありました。特別養護老人ホーム本体での受け入れを制限している施設では、平均13.9床が空床でした。平成29年度の調査では、利用率が85.3%、11.1床が空床であったことから、特別養護老人ホームにおける要員不足はより深刻化している実態がわかります。また、不足している要員数は3人以上4人未満と2人以上3人未満との回答が4分の1程度で、平均3.75人の不足であったという報告がございます。不足している職種は、99%の施設が介護職員と、32.6%が看護職員と回答しました。不足感のある業務内容としては、入浴介助、食事介助が最も多く、夜勤、排せつ介助と続いております。要員不足への対応としては、求人活動を実施したが95.8%、時間外労働の増加が50.6%、また、要員確保が困難な要因は近隣施設との競合が61.4%、賃金水準の問題が57.7%との回答でありました。このことから、介護人材の確保が全国的に厳しい状況であることがうかがえます。質問の第1点目は、私も約3年半の間に介護事業所において介護職員の採用、確保の仕事にかかわってきました。介護人材の確保について非常に厳しい現状の中で、仕事をさせていただいた経験から質問をさせていただきます。直接ハローワーク等での募集をしても、応募者が少なくやむを得ず派遣会社からの紹介派遣を受けざるを得ないことから、紹介料として年俸の20%から25%を支払うこととなり、法人としての財政負担も大きくなりますが、入所者の安心な介護のため、日々、介護職員の確保に努めてきました。市内介護事業所の介護人材の実態はいかが把握されているのでしょうか。各事業者も人材確保ができないために受け入れ制限や事業の縮小をせざるを得ないなどの課題を抱えています。市内の介護事業所における介護人材確保の実態についてお伺いいたします。第2点目は、江別版生涯活躍のまち構想では、令和3年3月に大規模介護事業所の開設が予定されており、その際に、多くの介護職員の確保が求められます。特別養護老人ホームが80床、介護老人保健施設が80床、看護型小規模多機能施設、高齢者住宅、グループホーム等が開設される見込みですが、少なくとも200人近くの介護職員や看護職員が必要であると考えられます。基本的には、人材確保は開設事業者の責任となりますが、一時期にこれだけの職員を確保するとなると市内他事業所に影響を及ぼすことになるのではないかと危惧するところです。江別版生涯活躍のまち構想を認可する行政の責任として、市内介護事業者への影響を最小限にする責務があると思います。また、市内の各介護事業所に影響が及ぶことがないような対策を講ずるべきと思うところですが、お考えをお示しいただきたいと思います。第3点目は、冒頭の全国調査の概要を述べたように、介護職員の不足と人材確保ができないことにより、在宅で入所申し込みをしても待機されている市民が多いのではないかと考えます。市内の、ある社会福祉法人では、独自に公益事業として初任者研修や実務者研修制度を創設して人材育成を行っている法人もありますが、市内介護事業所への介護職員の安定的確保のため初任者研修、実務者研修を行政、介護事業者、社会福祉法人江別市社会福祉協議会、大学との共同事業として立ち上げて、江別市内で働ける介護人材を養成すべきと考えますが、いかがか伺います。件名2、市立病院の経営についてであります。項目1、市立病院の経営財政問題については、令和元年第3回定例会の一般質問に続く質問となりますが、令和元年度の4月から10月までの診療収益25億6,802万円、変更計画対比で見ますと、マイナス8億6,807万円となっています。平成30年度の4月から10月までの実績額28億4,676万円と比較しても、マイナス2億7,874万円であり、平成30年度から悪化の一途をたどっております。これらの実績に対して、年度末の見通しはいかがかお伺いいたします。また、ことし11月に示された病院事業会計の資金の流れから見ますと、11月末の一時借入金見込み額が19億4,000万円、さらに、来年1月から3月で、7億円から8億円の一時借り入れが見込まれております。このまま推移すると、年度末で26億円から28億円程度と見込まれるとの説明でありました。このうち、令和元年度の一般会計繰入金14億円と同額を繰り入れたとしても、12億円から14億円の返済財源の不足となるのではないかと危惧するところでございます。このことから、最大12億円から14億円の一般会計からの長期貸付金と推定できますが、どのように試算されて、財源を確保しようとしているのか伺います。項目2、令和元年度予算を過大に見積った理由についてでございます。目標予算として約58億円の診療収益を見込んでいますが、実態との乖離をどう説明するのか。令和元年第3回定例会の一般質問での答弁では、内科系医師の予定外の退職があったため診療収益が予定を下回ったとのことでしたが、これ以降は改善されるどころか、減収が続いています。過大に見積った具体的な理由を明らかにしてもらいたいと思います。項目3、令和元年第3回定例会の一般質問での質疑では、あらゆる方策を講じて内科系医師を確保したいと答弁していただきましたが、3カ月後の医師確保の現状はどうなのでしょうか。さきの生活福祉常任委員会において、12月末でさらに数名の内科医の退職が見込まれるとのことでありましたが、内科系医師の補充、確保の見通しはあるのか、お伺いいたします。項目4、市長は、令和2年度予算編成方針説明会において、財政調整基金などの余裕がなく、市立病院の対応は事業の縮減で捻出しなければならない。現状は非常に厳しいので、予算要求に当たっては、令和元年度当初予算比で10%削減するよう指示されたとの新聞報道がありました。このまま推移すると、昨年度の長期貸付金の6億円にとどまらず、10億円超えの資金確保が必要となるのではないかと危惧するものです。平成31年2月の市立病院・地域医療検討特別委員会での補正予算審査で、市長は市立病院の経営健全化に向けて運転資金を貸し付ける、これで終わりにしたい、必ず単年度で収支を黒字にする努力をしてもらう、頑張ってもらうとの答弁をされていましたが、上半期の収支状況から市長の目指したことは達成されたのでしょうか。全てにわたり未達の状態であり、6億円の長期貸付金は、年度末の短期借入金をジャンプするためのものだったのでしょうか。現在、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会にて議論されていますが、その答申は来年2月を予定されております。現在の診療収益状況を見ると、再建計画の策定が急務と考えますが、市長はいかがお考えでしょうか。一日も早く再建計画を策定し、年度末に向けて資金手当てをしなければならないと考えますが、市長のお考えをお示しいただきたいと思います。以上で、1回目の質問といたします。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
鈴木議員の一般質問にお答え申し上げます。市立病院の経営に関しまして、上半期の収支状況を踏まえた今年度末の見通しについてでありますが、令和元年度の4月から10月までの診療収益の実績は、25億6,802万5,000円となっており、6月補正予算に基づく変更後の収益計画に対し、8億6,807万7,000円の減、また、平成30年度の同期間での実績額に対し、2億7,874万2,000円の減となっております。さらに、7カ月間の実績額をもとに試算した年間収益額は、42億円から44億円程度になるものと見込んでおります。次に、運転資金不足を補うために短期的に借り入れて、年度内で償還する一時借入金につきましては、12月5日現在の累計は19億7,000万円となっており、今後の病院事業会計の収支を考慮すると、年度末では、最大で28億円程度になるものと見込んでおります。一時借入金の償還につきましては、これまでの例に倣い、新年度の一般会計からの繰入金を充てることを想定しておりますが、仮に年度末一時借入金の累計額が28億円となった場合、繰り入れ額を今年度と同程度の14億円と仮定すると、14億円程度の不足が生じる試算となります。このため、市立病院では、これまで進めてきた地域包括ケア病棟の利用率向上策に加え、他の医療機関からの患者受け入れを拡充するほか、出張医による新たな専門外来を開始するなど、即時的な増収策に取り組んでいるところであり、引き続き、本年8月に設置した江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の意見も踏まえ、着手可能な経営改善を進めていくこととしております。市といたしましては、現在、こうした市立病院の取り組みの効果や江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の議論の推移と提言の方向性を見きわめているところであり、どこまで、どのような対応が可能なのか、総務部、健康福祉部、市立病院事務局で編成する市立病院の経営問題に関する庁内連絡会議において、具体的な支援の方法について、協議・検討を進めているところであります。次に、内科系医師確保の見通しについてでありますが、市立病院では、病院長を中心に、道内の医育大学に対し医師派遣の要請を継続しており、内視鏡検査や夜間救急受け入れの出張医の派遣につながったものの、各大学においても医局員の確保に苦慮している状況から、内科系診療科の常勤医派遣の見通しは得られていない状況です。また、複数の民間医療機関に対し医師派遣要請を行った結果、新たに出張医による脳神経外科の専門外来の開始につながったところでありますが、現在のところ、常勤医の派遣を得るまでには至っておりません。さらに、人材派遣会社を通じた募集については、10月に総合内科医師1名を採用し、5月に採用した消化器内科医師1名と合わせて、2名の採用につながっており、引き続き、新たな採用に向けて人材派遣会社との協議を進めてまいります。いずれにいたしましても、医師確保は、病院経営改善に向けた喫緊の課題でありますことから、医育大学と民間医療機関に対する派遣要請を継続し、出張医から常勤医になっていただけるよう努めるとともに、人材派遣会社を通じた募集の強化を図るなど、引き続き、可能な限りの方策を進めまして、診療体制の確保に全力を挙げてまいりたいと考えております。次に、今年度内に再建計画を策定する考えの有無についてでありますが、再建計画についてお答えするには、これまでの経営改善の経過を説明する必要があると思います。答弁が少し長くなりますが、お許しいただきたいと思います。市立病院では、平成18年度に生じた内科医の大量退職に端を発した経営危機に際し、市立病院再建に向けて設置した、江別市立病院あり方検討委員会からの答申に基づき、江別市立病院経営健全化計画を策定し、北海道総合内科医教育研究センターを設置して、内科医確保、診療体制の充実に努めた結果、平成23年度と平成25年度には、単年度資金収支の黒字化を果たすまで経営状況が回復しました。この間、市といたしましては、市立病院の経営改善に向けた取り組みを支えるため、平成21年度と平成22年度には、一般会計から合計4億円の不良債務解消補助金の繰り出しを行い、また、平成27年度には、不良債務解消のため、長期借入金として7億5,000万円の貸し付けを行ったところであります。さらに、市立病院では、平成28年度にDPC制度と地域包括ケア病棟を導入するとともに、江別市立病院新公立病院改革プランを策定してさらなる経営改善に取り組んだものの、平成28年9月に総合内科医の指導的立場にあった医師が退職したことに伴い、内科医の退職が相次いだことで、患者数の減少、経営悪化を再び招くこととなりました。こうした状況に対し、市立病院では、コンビニエンスストア開設による患者サービスの向上、病棟勤務における2交代制導入等の看護体制の見直し、1病棟休止を含む病棟再編等に取り組み、また、市といたしましては、看護職員の配置の見直しや、市立病院が果たすべき役割を市民とともに考える江別市立病院シンポジウムの開催を市立病院とともに進めてまいりました。私としましては、こうした取り組みによって経営改善を果してもらうことができるとの思いから、一般会計からの貸し付けを行ったところです。一方、市議会におきましては、市立病院の経営健全化に向けた検討や江別市立病院新公立病院改革プランの進捗状況の検証など、多角的な視点から審査を行うため、市立病院・地域医療検討特別委員会が設置されたことから、市といたしましては、特別委員会の議論の推移を注視してまいりました。平成31年3月に1年9カ月に及ぶ検討を経て、専門知識や豊富な経験を持つ方から助言を得る場を設置すべきなどの提言をいただいたところであります。市では、市議会からの意見を重く受けとめ、8月に市民、学識者、医療関係者、市民団体代表者で構成する江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会を設置したところであり、現在、地域医療の中で市立病院が果たすべき役割のほか、将来を見据えて必要となる診療体制や病院の規模、さらには、これらを踏まえた抜本的な経営改善策などの検討が進められているところであります。江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会では、これまで短期的な資金手当てでは根本的な問題解決に至らなかった経過を踏まえ、あらゆる視点から、実効性と持続性を持った具体的な経営改善の議論を進めていただいております。御質問の再建計画につきましては、市立病院が経営改善を確実に進めるため、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会からの提言をもとに策定してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、健康福祉部長ほかをもってお答え申し上げます。
答弁 健康福祉部長 佐藤貴史(健康福祉部長は2021年3月まで)
私からは、介護人材の確保について御答弁申し上げます。初めに、市内の介護事業所における介護人材確保の実態についてでありますが、江別市高齢者総合計画の策定に向け、平成29年1月に実施したアンケート調査において、初めて介護事業所の人材確保に関する調査を行っております。それによりますと、確保できているが61.4%、確保できていないが38.6%と、4割近くが確保できていないとの回答となっております。また、市内介護事業所からの聞き取りでは、近年、介護人材の確保に苦慮している状況を伺う機会が多くなっているところであります。こうしたことから、次期高齢者総合計画の策定に向け、来年1月に実施する実態調査におきましては、介護人材の確保・定着のための手法や退職者等の活用など、介護人材確保に関する新たな調査項目を追加し、よりきめ細かく実態について把握してまいりたいと考えております。次に、江別版生涯活躍のまち構想により多くの介護職員が必要となることに伴い、市内介護事業所に影響を及ぼさないための対策についてでありますが、当該整備事業者からは、新施設開所後、直ちに快適なサービスを提供できるよう、経験豊富な職員をグループ内から配置するほか、新規採用として、札幌市、宮城県仙台市、東京都での就職説明会の開催や事業協力者となっている医療系大学の卒業生や外国人の技能実習生から確保する旨の提案がなされているところであります。しかしながら、この事業の実施に当たりましては、多くの介護職員が必要となりますことから、市といたしましては、市内事業者への配慮や多様な手法での人材確保に努めるよう、当該整備事業者に対し、引き続き要請してまいりたいと考えております。次に、介護人材の養成及び確保のため、市独自の初任者研修制度を設けることについてでありますが、先ほど御答弁申し上げましたとおり、市内の介護事業所が人材の確保に苦慮している状況については伺っており、また、介護事業所が利用者に対して適切なサービスを提供するためには、人材の確保が必要不可欠であることも認識しております。こうしたことから、市では、来年度、国の交付金を活用し、新たな介護人材の発掘と育成を目的として、市内介護事業者と連携し、介護業務未経験者を対象とした入門的研修のほか、ホームヘルパーの人材不足に対応するため、初任者研修の受講支援及び職場実習による就労支援の実施について検討しているところであります。市といたしましては、こうした事業を通じまして、介護人材の確保に努めるとともに、御提案のありました手法も含め、有効な人材確保策について、関係機関や関係団体などとも協議してまいりたいと考えております。私からは以上でございます。
答弁 病院事務長 白石陽一郎(病院事務長は2025年2月まで)
私からは、市立病院の経営についてのうち、令和元年度予算を過大に見積もった理由について御答弁申し上げます。市立病院では、前年度の実績等をもとに、診療科ごとに定めた診療単価と患者数による年間診療収益を見込み、これを基本として予算編成を行っております。令和元年度においては、予算編成時には総合内科医を9名と想定したものの、4月時点では2名減少となり、さらに、4月以降、総合内科医1名と消化器内科医1名が退職したことで、内科系診療科の収益が計画を下回ったことが一つの要因と考えております。このほかに、出産数が大幅に増加している産婦人科や出産後の新生児の対応が増加した小児科が、当初見込みより患者数と収益が増加しているものの、内科から外科の転科や手術が減少したこと、他の医療機関からの紹介患者受け入れについても、内科系疾患を併発している患者の受け入れが難しくなっていることなど、内科系以外の診療科についても、当初見込んでいた状況と大きく異なっております。以上のことから、診療収益が計画を大きく下回る結果につながったものと考えております。なお、10月には総合内科医1名の採用に至っており、5月に採用した消化器内科医1名と合わせて2名増加したものの、12月中には3名の総合内科医が退職する見通しとなっており、このような予算策定時における医師の在籍数と、退職等によるその後の変動による影響等が、収益計画と実績との差になっているところであります。以上であります。
再質問 鈴木誠
御答弁ありがとうございました。順次、要望並びに再質問をさせていただきます。第1点目について、各事業所の人材確保の実態を把握することは、介護職場の安定的な運営をするためにも重要な課題と考えます。次期高齢者総合計画の策定に向けてしっかりと実態を把握することにより、介護事業所の苦悩を知ることになります。実態が正確に把握されるように調査項目を精査して、きめ細かく実態把握に努められるよう要望といたします。また、第2点目について、江別版生涯活躍のまち構想に係る介護職員についてでありますが、1点目の答弁でも38.6%の事業所が介護職員の確保ができていないとの回答となっています。こうした状況では、既存市内介護事業所からの転職も相当の数が発生するだろうと想定されます。開設事業者に対して、しっかりとした指導と要請を行っていただくよう要望いたします。第3点目について、江別市介護人材養成支援事業のパブリックコメントの事業説明書を読ませていただきました。新規事業とすることは評価するところですが、この事業は単発で終わることなく、継続事業となるのか方向性をお伺いします。市内各事業所では、初任者研修等有資格者を求めています。施設を建設することができても人材確保と人員配置基準をクリアできなければ、事業展開に大きな支障が出ることとなります。入所を希望する方が待機となるなどの実態もあります。これらをしっかりと受けとめ、持続可能な研修制度となるよう体制整備をしていただきたいと思います。今回の事業は、国・道支出金を活用した事業となるようですが、どのような事業体への委託及び複数年事業となるのかをお伺いします。また、事業説明書によれば、委託料1,086万円となっておりますが、年間22名程度の研修実習経費としては高額ではないでしょうか。市内事業所、医療機関、社会福祉法人江別市社会福祉協議会などとの共同事業として取り組むことにより、より少ない経費での運営が可能であると思います。介護人材ネットワークを設置して事業を進めることとなっていますが、将来的には社会福祉法人江別市社会福祉協議会、市内介護事業所、医療機関などとの共同事業として展開してはいかがかと考えます。再度御答弁をお願いいたします。
答弁 健康福祉部長 佐藤貴史(健康福祉部長は2021年3月まで)
再質問に御答弁申し上げます。介護人材の養成及び確保のため、市独自の初任者研修制度を設けることに関し、来年度に実施を検討している介護人材養成支援事業について及び将来における関係団体等との共同事業についての市の見解でありますが、当事業につきましては、計画期間を3カ年以内とする国の補助金の活用を検討しているところであります。また、事業の実施に当たりましては、新たな介護人材の掘り起こしや研修及び市内介護事業者との連絡調整など、ノウハウを有する人材派遣会社への委託を検討しているところでありますが、事業終了後においても、安定的・継続的に人材を確保する必要がありますことから、御提案いただきました社会福祉法人江別市社会福祉協議会、市内介護事業所、医療機関などとの共同事業といった手法も含め、今後、関係機関や関係団体などとも協議してまいりたいと考えております。以上でございます。
再質問 鈴木誠
ただいま御答弁いただきました内容は理解いたしました。しかし、介護人材の確保は、開設事業者だけの責任ではないと思います。設置を認可した行政機関の責任になります。それぞれがしっかりと人材育成を実施しなければ、事業所だけの責任では前に進まないことになります。私も3年6カ月の間、介護事業所において仕事をした際に感じました。江別市として研修制度を設けることを検討していただいており、パブリックコメントを実施していることから、取り組みを強化していただきたいと要望いたします。続いて、市立病院につきまして、第1点目の答弁では、年度末資金不足見込みとして14億円程度とされており、前年度の2倍以上の資金不足となります。その資金手当てについて、具体的な方針を提示されていません。昨年度は、市立病院・地域医療検討特別委員会において、補正予算審査を行い、議会も同意して6億円の長期貸し付けを行っています。今年度は、いつ資金手当てに関して議会に提示されるのでしょうか。また、財政調整基金の残高も16億円程度ということであります。一般会計予算要求の10%の削減を目指しているとのことですが、削減により資金確保は可能なのでしょうか。その点についてお答えください。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
再質問にお答え申し上げます。市立病院の資金手当ての時期またはその対応についてでありますが、市立病院では、今年度の資金不足の見通しを踏まえて、地域包括ケア病棟への他の医療機関からの患者受け入れの拡充や、出張医による専門外来の開始など、即時的な増収策などの新たな取り組みを始めたほか、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の意見を踏まえ、着手可能な経営改善を進め、収益の回復を図ることとしております。市といたしましては、これらの効果を見きわめながら、必要となる資金手当ての金額や方法について、市立病院の経営問題に関する庁内連絡会議で検討を進めているところでありますが、資金手当てに係る財源につきましては、市全体の新年度予算の規模や財源ともあわせて、基金や一般会計からの貸し付けなど、さまざまな方法を検討する必要がありますことから、全庁的な取り組みを進めまして、予算要求の検討を行っているところであります。いずれにいたしましても、資金手当てにつきましては、あらゆる方法について検討し、より効果的で一般会計の財源への影響が少ない方法を選択した上で、議会には、来年度の当初予算案を決めるころまでには、相談してまいりたいと考えております。以上でございます。
再質問 鈴木誠
ただいまの御答弁では、議会と市民に対してということになると思いますが、来年度の当初予算案を決めるころまでに相談してまいりたいということでした。時期としては、2月上旬ごろになると思います。そうすると、2月と3月の2カ月間の中で、市立病院に対する財政支援の問題と市立病院の新年度の予算編成をあわせて議論することになりますと、スケジュールも内容も濃いものになると思います。私はもっと早く、例えば年明け早々に議会及び市民に対して説明責任を果たしていく必要があると思いますが、市長の決意はいかがでしょうか。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
議会と市民への説明ということですが、鈴木議員の御指摘のとおり、昨年度は議会に市立病院・地域医療検討特別委員会がございまして、運営方法や現状の報告をさせていただきました。それをもとに議会において、さまざまな判断をいただいたと思っております。ことしは、市立病院・地域医療検討特別委員会での議論を踏まえて設置されました、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会において説明しております。その説明だけで十分とは言えませんけれども、そのような機会を捉えて説明させていただきました。また、議会につきましても、ことしの6月と9月において、市立病院の経営問題についての御論議をいただきました。さらには、決算特別委員会及び常任委員会での御論議もいただいております。現状の報告はしておりますが、方向性についての話はしておりませんので、御指摘いただいた点も踏まえまして、今後検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
再質問 鈴木誠
御答弁ありがとうございます。私は、今市長がおっしゃったように、早い時期に議会と市民に情報を提示して、今後の方向性についてオール江別市としてこの問題を捉えていかなくてはいけないと思います。単に市立病院の課題だけではなく、市立病院の行く末と行政全体として予算が厳しく、市民サービスの低下を招くことにつながりますので、早めに対応していただければと思います。次に、第2点目の予算を過大に見積もった理由に関しては、結果的に内科系医師が確保できなかったことから収支計画と実績に乖離が生じたとの答弁でした。果たして、これで済ませてよいのかというのが私の疑問です。医師確保が進まない中で、上半期の診療収益が確定した段階で、補正予算とすべきではなかったかと思うところですが、14億円もの資金不足を年度末に資金手当てすることは、議会と市民に対する説明不足と指摘せざるを得ませんが、改めて質問をさせていただきます。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
14億円の資金不足を年度末に資金手当てすることにつきまして、先ほど申し上げましたとおり、今回の見積もりの違いといいますのは、当初予定した医療の内容が、大学からの医師招聘により常勤医の確保が見込めることやことしの4月以降に退職した総合内科医、さらには消化器内科医は、継続して勤務していただけることをもとに予算編成をしております。しかし、予定していた医師が採用できず、当時主力であった医師が退職するという二重の問題によりまして、市立病院の資金繰りが悪化している状況は、先ほど御説明したとおりであります。そのため、当初予定していた収益が大きく落ち込む状況になっております。当時も病院長が中心となりまして、大学からの医師派遣について努力をしておりましたが、まとまらずに現状に至っております。先ほども御答弁申し上げましたとおり、市立病院では、12月から民間医療機関と連携した地域包括ケア病棟への患者の受け入れが決まりました。また、札幌市内の医療機関に専門医の派遣を要請しておりました。地域包括ケア病棟の稼働が可能になってきております。さらには専門医の診療もございます。それらの経過を見るとともに、補正予算については収益と費用を見込んだ上で対応していきたいという思いから、現在は様子を見ている状況であります。その結果、必要な資金や財源が確定した上で、来年度の当初予算案を決めるころまでには、提案させていただきたいと考えております。以上でございます。
再質問 鈴木誠
先ほどの答弁から進展はございませんでした。それでは、次に、項目3、内科系医師確保についてであります。答弁では、総合内科医が12月末で4名となり、そのほかの内科系の専門医が3名ですから、全体で7名体制になると思います。そうなりますと、総合内科医が4名ですので、年度当初の計画で7名としていた体制から、マイナス3名となります。市民から見ると極めて不安な状況と指摘せざるを得ません。私の知人は、12月末に退職する医師からほかの病院を紹介しますと言われたとのことであります。本来であれば、病院内のほかの医師を紹介するところですが、それができていない状況であります。現実として、病院内でそういった患者とのやりとりが続いており、そういうことを含めて、通院されている患者にとっては非常に不安な状況になっていると思います。医師確保は、非常に厳しい現状であると思います。答弁では、地域包括ケア病棟についてのさまざまな取り組みをされているとのことで、常勤医になっていただければありがたいのですが、難しいと思います。1月以降に総合内科医が4名となりますが、内科の診療体制はどうなるのでしょうか、お伺いいたします。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
1月以降の内科の診療体制についてでありますが、市立病院では、総合内科医3名が12月末をもって退職の意向を示しております。来年1月以降の内科系診療科の常勤医は、総合内科医が4名、消化器内科医が1名、循環器内科医が1名、人工透析内科医が1名の計7名となる見込みです。市立病院では、これまで、内科系診療科の体制強化のため、医育大学や民間医療機関等へ要請を行い、循環器内科や呼吸器内科の外来、消化器内科の内視鏡検査、さらには、救急当直等に計17名の出張医の派遣を得ているところであります。出張医から常勤医が確保できるような努力を要請しておりますが、そのほかにも人材派遣会社の活用を強化することで、医師招聘を進めております。さらに、現在、道外の医育大学関係者と常勤医派遣に向けた協議を進めており、早期に交渉を成立させる努力を進めております。現状では確約を得ておりませんので、明らかにはできませんが、鋭意交渉を進めておりますので、お含み置きいただければと思います。また、1月以降の診療体制につきましては、患者受け入れの維持、拡大に向け、常勤医と出張医の担当について調整を進めているところであり、これまでの体制とは別の形で対応が可能かどうかを病院長に相談しているところです。市立病院といたしましては、医師を初めとする病院内の多職種が協力して、患者受け入れの拡大に努めることが重要であると思いますことから、一日でも早く体制が充実できるよう、医師確保に全力で取り組んでまいります。以上でございます。
再質問 鈴木誠
例えば、江別医師会の内科医は、相当数が市立病院のOBの開業医ですから、週に半日程度だけでも市立病院に来てもらえないかということを江別医師会と調整することはできないのでしょうか。それぞれの病院は週に半日が休診となりますが、市立病院の存続の危機に関しては、市内の開業医にとっても非常に大きな問題であろうと思います。その面では、オール江別として、江別医師会に協力いただくとともに、江別医師会と協調しながら、市立病院の体制をつくっていくということです。退院後の通院については開業医のところに行っていただくなど、お互いに連携していく体制がとれないものなのか、これは私の理想論かもしれませんが、そのようなことは想定できないのでしょうか。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
江別医師会との連携につきまして、これまでも情報交換をいたしまして市立病院の現状等について御説明をさせていただいております。先般も江別医師会会長と北海道大学にお伺いいたしました。江別医師会からは、市立病院と協力しながら、市立病院の医師確保に全力を挙げるというお約束をいただきました。病院長も市内開業医との懇談の席上では、お互いに情報交換をしながら進めております。そのような協力体制はこれまでも、今後も進めてまいりたいと考えておりますことから、ただいま御指摘いただいた内容も含めまして、対応してまいりたいと考えております。鈴木 誠君それでは、項目4、今年度内に再建計画を策定する考えの有無につきまして、平成31年2月の市立病院・地域医療検討特別委員会の補正予算審査で、市立病院の経営健全化に向けて運転資金を貸し付ける、これで終わりにしたい、必ず単年度で収支を黒字にする努力をしてもらう、頑張ってもらうとの答弁をされていました。そのような面では、上半期の収支状況から市長の目指したことは達成されたのかどうかを再度お伺いいたします。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
前年度末の貸付金により、市立病院の経営改善は目標に達したかとの御質問でありますが、市立病院では、平成30年度補正予算において、市から長期借り入れを受けたことで、前年度の一時借入金を返済し、令和元年度の病院事業を開始することができました。しかしながら、令和元年度は、大学等から常勤医が派遣されず、本来活躍されるべき総合内科医の退職などもあり、スタートはできましたが、改善には至っていないという現状です。その原因は、内科医の確保と申し上げてまいりました。それ以外にも、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会において分析が行われておりまして、さまざまな御意見をいただいております。借り入れをいたしました6億円を含めて、令和元年度の病院事業を開始しましたが、経営改善は道半ばではないかと思います。そういう意味において6億円に対する対応は十分ではないと思います。以上でございます。
再質問 鈴木誠
ただいま御答弁をいただきましたが、私も同じ認識をしております。すなわち、6億円の借り入れは年度当初予算をジャンプするためだけの手法だったと思います。その資金は将来にわたって、1年間の安定的な市立病院の経営に役立つものであったのかが問われます。市立病院の新年度予算と不足する資金の取り扱いについて、将来にわたって市立病院のあり方をどうしていくのかということです。私は、江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会の資料を拝見しておりますが、厳しい答申となるであろうと思います。その答申を尊重しながら、将来にわたって安定的な病院構築が問われます。しっかりと受けとめて対応していただきたいと思います。以上で、私の一般質問を終わります。