江別市議会 令和元年第4回定例会 2019年12月10日
(1)市立病院における医療従事者の定着及び育成について/(2)将来に向けた市職員の採用について/(3)都市計画における未来像について/(4)健康都市に向けた取り組みについて
2019年12月10日、江別市議会の一般質問で、清水直幸議員が「市立病院における医療従事者の定着及び育成について」「将来に向けた市職員の採用について」「都市計画における未来像について」「健康都市に向けた取り組みについて」について質問し、市長 三好昇、病院長 富山光広、病院事務長 白石陽一郎、企画政策部長 北川裕治、総務部長 後藤好人、健康福祉部長 佐藤貴史が答弁しました。
- 質問者
- 清水直幸 議員
- 答弁者
- 市長 三好昇、病院長 富山光広、病院事務長 白石陽一郎、企画政策部長 北川裕治、総務部長 後藤好人、健康福祉部長 佐藤貴史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 4 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 清水直幸
議長に発言の許可をいただきましたので、一般質問を開始させていただきます。初めに、市立病院における医療従事者の定着及び育成につきまして、市立病院における医師を初めとした医療従事者の離職についてお尋ねいたします。せんだって、厚生労働省は、市町村などが運営する公立病院と日本赤十字社などが運営する公的病院の25%強に当たる全国424の病院の再編統合について特に議論を必要とする分析をまとめ、病院名を公表しました。診療実績が少なく、非効率な医療を招いているため、ベッド数や診療機能の縮小なども含む再編を地域で検討し、令和2年9月までに対応策を決めるように求めています。平成29年度時点で、全国にある1,652の公立・公的病院のうち、人口100万人以上の区域に位置する病院などを除いた1,455病院の診療実績をもとに分析し、がんや救急など高度な医療の診療実績が少ない病院や近隣に機能を代替する民間病院がある公立・公的病院を、再編統合について特に議論が必要と位置づけました。424病院の内訳は、公立が257病院、公的が167病院とのことであります。幸いにも今回、江別市立病院はこのリストに名を連ねておりませんが、身も細る思いであります。このたびの一般質問は、岐路に立ち、今後の選択肢の一つであろう市立病院が将来的に継続することを前提に進めさせていただきたいと思います。市立病院が担うべき医療、市立病院の地域医療における役割や経営安定化に向けた検討を行うため、診療体制、経営改善、その他について審査・検討し、市長に答申を行う外部委員会である江別市立病院の役割とあり方を検討する委員会が開催されており、審議をいただいている最中であります。私からは、現場の声として富山病院長に幾つかの質問をさせていただきます。富山病院長におかれましては、平成30年4月に就任されてからは、御苦労の連続であったであろうことは想像にかたくありません。市立病院の経営者として東奔西走し、また、一医師として可能な限り患者に向き合っていただいております。日々の御健闘に心より感謝を申し上げるところであります。本日は一医師として答弁いただけると幸いであります。また、前任の梶井病院長時代からの事例も含みつつ、お話しいただければと思います。平成18年に市当局と内科医派遣元の医育大学の内科との確執ともささやかれている中で、10月には常勤内科医がいなくなり、内科病棟を閉鎖せざるを得なくなったわけであります。その後、三好市長体制の開始とともに総合内科を柱に据え、研修医を含め、医師数も順調に推移し、一時は劇的な復活を遂げたかに思えました。しかし、総合内科の指導医が離職した後は、後期研修医も雲散霧消となり、再度経営不振に至っているわけであります。有力な1大学からの医師の供給が途絶えた後は、可能性のある全ての医育大学に医師派遣をお願いしてきたと思いますが、それもなかなか安定的な定着が見られないようです。医師はもちろんのこと、全ての働く人たちの仕事の代償として避けなければならないのは、バーンアウトだと思っています。あくまでも井戸端会議の下世話な話ではありますが、医師のリクルートかいわいでは、江別市立病院に行くと人手が足りずに過労で危ないといううわさが定着しているということです。企業であれば、オーナーであり会長に当たるのが三好市長であるならば、現場最高責任者である社長が富山病院長であります。そこでお尋ねいたします。まず、市立病院の医師を初めとする医療関係者の平均勤続期間と離職についてお聞かせください。特に、医師の退職理由について教えていただきたいと思います。その上で、富山医師として、医師が働きやすい環境とは何か、働き続けたくなる病院とは何かを教えてください。医師の安定した定着と長期間の雇用確保のために、今まで傾注されたことを踏まえ、今後行わなければならないことは何でしょうか。医師の安定した定着と長期間の雇用確保を実現するためにクリアしなければならないことは何でしょうか。医師の働きがいとは何でしょうか。富山病院長のお考えをお聞かせください。次に、医学生に対する条件つき生活補助制度についてお尋ねしたいと思います。門外漢の発想で常識外れかもしれませんが、お聞きいただければと思います。医学部に進学した場合、御承知のように6年間通わなければなりません。費用も国公立大学なら、トータル約400万円で済みますが、私立大学なら3,000万円台が一般的ということです。平成29年に新設された千葉県にあります国際医療福祉大学の医学部は6年間の学費が1,850万円で、2,000万円を切っており、私立大学では最安値の大学として大きなニュースとなったそうであります。多くの私立の医科大学は軒並み3,000万円台となっています。また、学費が安い大学ほど偏差値が高いという傾向にあります。国公立大学も学費が安い一方で、最も偏差値の低い大学の医学部でさえ京都大学の理学部レベルであることも加味しますと、学費の安い医学部に進学しようと思えば、それなりに高い学力が要求されるということです。結論から言えば、奨学金を駆使すれば不可能ではないということです。奨学金にはさまざまな種類があり、最も有名なものとしては、独立行政法人日本学生支援機構が運用している奨学金であります。医学生の場合、月最大16万円の借り入れが可能なので、6年間に換算すると、最大1,152万円を借りることができます。6年間で約2,000万円が必要となる順天堂大学、慶応義塾大学、東京慈恵会医科大学などの大学では、在学期間の実質負担額が約900万円になるため、一般家庭でもぎりぎり賄える、不可能ではないと言えるでしょう。それは学費だけの話であり、6年間の生活費がさらに加算されます。一般サラリーマン世帯ではかなり厳しく、過酷になります。大抵は医学生が自分の借り入れとして卒業後、長期間にわたって支払っていくことになると思われます。研修医のときはもとより、後期研修の修了後も寝る間を削って、アルバイトをかけ持ちしている医師もまれではないそうです。医学を志す江別市内の若者をサポートし、医師として成長した暁には、いつの日か故郷の人たちの命と健康を守るために、汗を流してもらえないだろうかと思います。さすがに学費全額とは言わないまでも、入学金の貸与や生活保護に準じた生活補助制度が創設できないものかと考えるところであります。もちろん、学生を受け入れる大学や研究室などとの調整や提携は簡単にはいきませんし、返済義務への条件なども前例がないことですので、緻密な制度設計が必要であります。仮に来年度から始めたとしても、研修医として戻ってくるまで最速で5年後という気の長い話であります。市立病院を継続するという強い意思があるならば、医師確保のために全国でも類のない制度で医師の世界にインパクトのある行動を起こさなければと思いますが、いかがでしょうか。お考えをお聞かせいただきたいと思います。次に、件名2、将来に向けた市職員の採用についてであります。江別市人口ビジョンは平成27年度に公表されております。その推計については、現在のところ当たらずとも遠からずというところであります。もととなった基礎条件が甘いものであるものの、江別市の人口は令和22年には9万6,500人になるとの予測であります。北海道内ではその減少幅は他の地区に比べて小さく、比較的恵まれた将来像を描くこともできると言えます。特にここ数年は、三好市政がうまく稼働しており、自然減は予想どおりであるものの社会増については、その取り組みの成果と結果が出ていると誇れるものであると思います。現在の江別市の人口における医療系を除く市職員数の割合は、市民約150人に1人であります。仮にこの割合ではかるならば、令和22年の江別市の人口を約9万5,000人と想定すると、正職員数は633人で運営しなければならないことになります。およそ20年間で170人の職員を減らさなければならないとすると、年間8.5人ずつ減らしていかなければならなくなります。どんな事象にもスケールメリットがありますから、単純に同じ比率で同様の仕事が消化できるわけではなく、現実的には仕事量を減らす以外に対応することは不可能と考えるものであります。各課及び係を対象とした仕事量の削減をしなければ、職員数の減少はあり得ません。20年後といえば、例えるなら、ことしの春から江別市役所で働き始めた大卒の新入職員が、40歳代前半の働き盛りを迎える時期であります。当然、人口が減っているわけでありますし、それも労働人口が明らかに減りますので、江別市の歳入も相当少なくなることが予想されます。20年後は間もなくであります。人口推計をもとにした計画的な未来への経営戦略が必要であると思いますが、現時点ではどのようにお考えなのかお答えください。次に、コンパクトシティーに対する考えについてです。平成26年3月に策定された江別市都市計画マスタープランにおいて、三好市長はこれからの都市づくりについて拡大成長期から都市空間や暮らしの質を高めていく成熟期へと移行していくことから、従来の都市計画に加え、市民生活や産業経済活動、景観づくり、歴史文化、福祉教育などの幅広い分野との横断的な連携が重要となるため、これまでの枠にとらわれることなく総合的な視点により本計画を運用し、将来都市像の実現を目指していきたいと述べられております。さきに申し上げましたように、我が国は確実に人口減少へと歩みを進めています。江別市だけが例外というわけにはいきません。コンパクトシティーとは、都市的土地利用の郊外への拡大を抑制すると同時に、中心市街地の活性化が図られた、生活に必要な諸機能が近接した効率的で持続可能な都市、もしくはそれを目指した都市政策のことであると定義されています。江別市は、昭和26年の市制施行以来、一貫して人口の増加を繰り広げてきました。平成17年にピークを迎え、その後は多少の増減を繰り返しながら、しかし着実に減少に転じています。まさにコンパクトシティーへの転換は、将来に向けての必然であると考えるものであります。まちが拡大している過程においてインフラとしての社会資本が投入され、まちの拡大に拍車をかけていきます。人口増に合わせている際のインフラの整備は必要不可欠であります。上下水道、電気やガス等のライフラインはもとより道路の整備、それに伴う除雪、生活に潤いをもたらす公園緑地やその他の施設の維持費用も莫大に増加いたします。ある地区において、ライフサイクルが一巡し、空き家・空き地が目立ち始めると、それまで整備されていたインフラが不要になり、朽ち果てることがないよう、維持管理をしていくことが自治体にとって大きな負担となることが今後懸念されます。公共のインフラの維持と長寿命化を進めるに当たり、その有効利用を推進しなければなりません。新しい宅地造成には新しいインフラの整備が必要となり、まちの中心部から外へと広がり出します。現状のインフラの再利用と有効利用を早期に実現するための政策を強力に推進しなければならないと思いますが、いかがでしょうか。お考えをお聞かせください。あわせて用途地域の見直しによる実現可能な都市づくりについて、このコンパクトシティーを推進するとなると、市内各所での土地の用途についての見直しが必要になると考えるものであります。教育施設や住宅地に隣接して何十年も経つ、小規模の農地や役目を終えてしまった商業地域などの用途変更は、既存住宅地の空き家・空き地対策とあわせて考えると地域再編のために大きな可能性を感じるものです。江別市のまちづくりの計画が実現可能で現実的なものにするためにも、土地の用途変更や建ぺい率の見直しについての視点を変えてみてはいかがかと思います。確かに、新しく造成された住宅地に多くの方々が転入され、江別市の人口維持を担っていることは感謝にたえないことであります。それと同時に進める20年後のコンパクトシティーに向けての下地づくりが必要と考えますが、お考えをお聞かせください。次に、健康都市に向けた取り組みについてであります。戦後、日本人の平均寿命は年々延び続け、高齢化、健康保険、介護保険の負担により、財政への圧迫が顕著になりました。誰しも、高齢者の皆さんは健康であってほしいと願うようになった平成29年4月に、江別市では健康都市宣言が採択されました。そして、誰もが健康で安心して暮らせるまちを目指すものとして、四つの指針を柱にしています。一つ目に、生涯を通じて学び、心と体の健康に関心を持ち続けること、二つ目に、みずからの健康を守るため、進んで自分の健康状態を確かめること、三つ目に、バランスのよい食事や適度な運動により、正しい生活習慣を守ること、四つ目に、地域とのつながりを大切にし、健康づくりの輪を広げることです。これらを目標として、各種の取り組みが進められております。健康状態のチェックを行い、自身の健康度合いを把握し、バランスのとれた食生活を続け、運動やスポーツ活動の習慣化を心がけながら、健康づくり活動や地域社会とのかかわりを持つことで生きがいづくり活動を行うことです。さらには、自治会やボランティア等の活動を通じて、安心して暮らせる地域づくりを進めていくことなどです。健康増進に取り組むことになりますので、健康福祉部はもとより各部においてさまざまな事業が行われていると思います。もちろん高齢者のみが健康であればよいというわけではなく、子供たちにもバランスのとれた食生活を指導し、生涯にわたってスポーツを推進するためにもライフステージに応じたスポーツ活動の機会を提供するなど、教育部や生活環境部とも連携し、市民全体を総体として健康に導いているわけであります。そこで、江別市健康都市宣言の健康ということについてでありますが、肉体的にも精神的にも、また、社会的にも健康という言葉が使われます。はたから見ても健康にしか見えない人が突然倒れたり、不健康そのものとしか思えないような生活習慣の人が意外と元気であったり、その判断が微妙であり難しいところであります。言葉で健康であると言うことは簡単でありますが、何を指すのでしょうか。この江別市健康都市宣言をしたことにより、目指すべきところは何なのか改めて問いたいと思います。各取り組みを通じて、最終的にどのような状態をもって目標が達成できたとみなすのか、見解をお伺いいたします。以上で、1回目の質問を終了させていただきます。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
清水議員の一般質問にお答え申し上げます。最初に、将来に向けた市職員の採用に関しまして、人口減少を見据えた市職員の採用についてでございますが、今後想定されている人口減少・超高齢社会においては、人的・財政的資源が縮小する一方で、介護等の社会状況の変化に対応するための業務量の増加や地方分権による市の役割の拡大、防災・減災への対応など一定の行政需要の増加が見込まれるところであり、こうした状況においても、行政サービスの持続可能な体制を確保することが市の責務であると認識しているところであります。本市の医療職を除く職員数については、平成31年4月1日現在で806人となっており、江別市定員管理方針に基づき、指定管理者制度の導入や事務事業の見直し等に取り組んできた結果、人口や産業構造が類似する他市と比較しても少ない職員数となっております。将来にわたり、行政サービスの水準・質を維持していくためには、引き続き、業務の委託化による民間活力の導入やICTの利活用による業務の効率化などの検討や職員の人材育成を進めるとともに、その時々の行政需要に見合う適正な職員数を確保していくことも重要なことと考えております。したがいまして、今後も、市民に必要な行政サービスを提供するため、定年延長などの動向も注視しながら、江別市定員管理方針に基づき、計画的に職員採用を実施してまいりたいと考えております。次に、都市計画における未来像に関しまして、コンパクトシティーに対する考え方についてでありますが、平成26年3月に策定した江別市都市計画マスタープランでは、都市づくりの目標の一つに、駅を中心とした集約型都市構造、えべつ版コンパクトなまちづくりを掲げ、都市機能が集積する駅を中心とする拠点と他の地域と有機的な連携を図り、持続的な発展を確保する質の高い都市づくりを進めることとしております。また、その実現のために既存ストックの活用や土地利用の高度化などによる成熟した質の高い都市づくりなどの四つの方針を定めております。これらの考えに基づき、江別の顔づくり事業によりJR野幌駅周辺を整備し、中心市街地として都市機能の強化を進めるとともに、新栄団地の建てかえによる市営住宅の集約を行い、土地の高度利用を図ってまいりました。一方で、現状の都市の規模を維持していくため、近年は、大規模な市街化区域の拡大は行わず、大麻・文京台地区の住みかえを促進する中で、昨年は、江別市空家等対策計画を策定し、空き家の利活用を進めるなど、効率的な市街地形成に努めてきたところであります。市といたしましては、今後想定される人口減少に対応していくため、引き続きコンパクトなまちづくりを推進していくとともに、これまでの都市づくりの考え方を踏まえ、未利用地の利活用などによる効率的な土地利用を図っていくことが一層必要になるものと認識しております。いずれにいたしましても、今後とも、人口動態や社会経済情勢の変化等を的確に把握し、地域などとの協働と参画により、多くの人が暮らしやすい集約型都市構造を基本とした持続可能なまちづくりを進めていきたいと考えております。次に、健康都市に向けた取り組みに関しまして、江別市健康都市宣言後の各種事業の評価についてでありますが、団塊の世代が75歳以上となる2025年問題の到来を初めとした超高齢社会のさらなる進展などを背景として、えべつ未来づくりビジョンの基本目標である、誰もが健康的に安心して暮らせるえべつを目指し、平成29年に健康都市えべつを宣言いたしました。健康都市えべつの実現に向けましては、これまで、健康教育や健康相談のほか、E-リズムの普及などの健康づくり事業を行ってまいりました。江別市健康都市宣言後は、新たに健康意識向上のためのえべつ健康フェスタを初め、集団検診体制の充実、生活習慣病予防に向けた野菜摂取の推進、小・中学校全校における栄養教諭による食に関する指導、中学校における生活習慣病予防教室などを進めてきたところであります。また、市内企業に対しましては、新たに健康経営の普及・促進を図り、さらには、競争入札参加資格格付基準への健康経営に関する加点制度を設けるなど、全市的に取り組んできたところであります。御質問の健康都市えべつの目指すべき目標につきましては、みずからの健康はみずから守るという意識づけを基本として、健康寿命を延ばし、平均寿命と健康寿命の差を縮め、医療や介護に要する期間を短くすることで誰もが健康的に安心して暮らせるえべつを実現することであると考えております。当市が取り組む健康寿命の延伸は、短期間の努力でできるものではなく、中長期にわたる地道な取り組みの積み重ねによってなし得るものと認識しております。今後におきましても、引き続き、関係機関と連携し、健康寿命の延伸につながる各種取り組みを進めてまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、病院長ほかをもってお答え申し上げます。
答弁 病院長 富山光広
私からは、市立病院における医療従事者の定着及び育成についての御質問のうち、市立病院における医師を初めとした医療従事者の離職について、お答え申し上げます。初めに、医療従事者の平均勤続年数についてでありますが、本年10月1日現在で在職する正職員数をもとに算定すると、医師は7年、医療技術職は13年、看護職は11年となります。次に、医療従事者の離職率につきましては、厚生労働省の算定方式により、平成30年分を算出すると、医師は39%、医療技術職は7%、看護職は11%となります。医療職の中で、医師の平均勤続年数が他の医療職に比べて短く、また、離職率が高い理由につきましては、医師は、医育大学からの派遣による任用の割合が高く、派遣元の意向等により比較的短期間の在任期間となる例が多いことによるものと考えます。次に、医師の退職理由についてであります。まず、平成18年の内科医総退職について申し上げます。平成16年から新臨床医研修制度が始まり、新卒医が民間病院に向かうようになったため、大学医局からの医師派遣が難しくなった状況において、市立病院では、平成18年当時に現在の市立病院に併設された夜間急病診療所における1年間365日の夜間急患対応など、特に内科医の負担が増していた中、夜間急病診療所の移転や医師の処遇改善が進まず、心身ともに疲弊した内科医が全員退職したものと聞いております。その後、総合内科という高齢化社会に適した新しい分野の内科医体制の構築を目指す方針のもと、総合内科医の医育機関として、研修機会を提供することで、内科医が集まるようになりましたが、平成28年に総合内科医の指導的な立場にあった医師が退職したことで、総合内科医の育成機関としての魅力を急速に失い、総合内科医の退職を招くこととなりました。それ以降、より高度な医療技術を習得したいといった希望を新しい環境に求める医師や、残された医師の救急対応や当直回数の増加に伴う疲弊感、医師確保が進まないことで先が見えない閉塞感などが、さらに内科医の退職が続く要因になったと思われます。共通の理由として言えるのは、将来展望が不明確で、いつまで、どのくらい頑張ればいいのかという具体的な着地点が見えない中で、働き続けることができないという意識や、若い医師にとって自分の成長過程が当院の仕事の中では見出せないというようなキャリアパスの問題もあると考えております。次に、医師の働きがいについてでありますが、当院には医師を初め、さまざまな国家資格を有した医療職が所属しておりますが、現在、こうした医療職は明らかな売り手市場であり、退職しても他の病院ですぐに勤務が可能な社会情勢にあるものと認識しております。どのような職業でも勤務条件が重要な要素であることには変わりありませんが、それ以外にも、働く上で、その働き方が重要であるとともに、自分の仕事が社会的に必要であると認識され、表現されていることが一番の励みになり、働き続けられる理由になるのではないかと考えております。また、医師が働きやすい環境についてでありますが、過去には負担増に対する内科医の疲弊が問題になったことを踏まえて、医師確保による診療体制の充実とともに、当院が進めてきた医師業務の多職種との業務分担や医師事務作業補助者の業務拡大などによる医師の負担軽減策をさらに進める必要があるものと考えております。次に、医師の確保につきましては、高齢化が進む江別市においては、専門医と総合医が連携して、高齢者の複合的な疾患に対応する医療提供体制の確立が急務と考え、医育大学医局からの安定的な医師派遣を目的として、関係構築を図るべく医育大学への医師招聘を重ねてきたほか、民間医療機関への派遣要請や人材派遣会社の活用をあわせて行ってきております。私は、病院長に就任以降、医師を初めとする医療職が研さんを重ね、医療の質を向上することで、市民から必要とされる病院にしたいという思いで、病院職員とともに取り組んでまいりました。現在の市立病院の経営状況は大きな課題と認識しておりますが、短期的な財政見通しに重きを置いて、病院の存在そのものが問われるような、将来展望の見えない状態がこのまま続くと、若い医療職の当院への就職や在籍する職員の退職に影響することも懸念されますことから、長期的展望を確立した上で、一定の期間を設け、医師招聘とあわせて経営状態の改善を図り、市民に必要とされる医療を提供し続ける体制を確立していく必要があるものと考えております。このため、厳しい経営状況にあっても、患者や市民の信頼に応えていくことが最も重要であり、私といたしましては、高齢化が進行する江別市において、必要な地域医療の提供体制を維持することが不可欠との思いから、江別市立病院が、江別市内で今後急増する高齢者救急医療などを提供し続けられるよう、一日も早く診療体制を充実させるべく、取り組んでまいりたいと考えております。以上です。
答弁 病院事務長 白石陽一郎(病院事務長は2025年2月まで)
私からは、医学生に対する条件つき生活補助制度について御答弁申し上げます。市立病院では、医療職確保のため江別市病院事業修学資金貸付条例により、看護職員養成に係る奨学金制度を設け、看護師、助産師等の採用につなげてきているところであります。一方で、医師につきましては、現行の臨床研修医制度において、医師免許取得後、2年以上の臨床研修の受講が義務化されており、その後、自分が目指す専門医資格の取得のために、さらに研修を受講することとなることから、医学部在学中には将来の専門分野が定まりにくいと言われており、また、育成期間が長期に及ぶなどの理由から、奨学金制度などは設けておりません。北海道では、医師確保対策として、将来医師として道内の医師不足に悩む公的医療機関等に勤務することを条件に、入学料、授業料、生活費の貸し付けを行う北海道医師養成確保修学資金制度を設けており、また、一部の市町村においても、独自の修学資金貸与の制度を設けていることは承知しております。こうした修学資金制度の例では、利用者の定員割れや貸し付け時の条件である、貸与した自治体に勤務しない事例などの問題が生じていることから、市立病院といたしましては、北海道や他の自治体の制度を参考に、医学生に対する条件つき生活補助制度の有効性について、研究してまいりたいと考えております。以上であります。
答弁 企画政策部長 北川裕治(企画政策部長は2019年12月まで)
私からは、都市計画における未来像についてのうち、用途地域の見直しによる持続可能なまちづくりについて御答弁申し上げます。現在、江別市においては都市計画法に定める13種類の用途地域のうち、住居系を6種類、商業系を2種類、工業系を3種類、合計11種類の用途地域の指定を行い、良好な市街地の形成や都市における住居、商業、工業などの適正な配置による機能的な都市活動の確保を図ってきたところであります。市内の用途地域の見直しについては、これまでも必要に応じ、適宜行ってまいりましたが、近年では野幌駅南通りの整備に伴い、補助幹線道路の沿道としてふさわしい土地利用を図るため、用途地域の変更を行ったほか、野幌駅南口駅前広場の整備により新たに形成された街区を中心市街地としてふさわしい土地利用が可能となるよう、用途地域の変更を行ってきたところであります。御質問の用途地域の見直しの検討に当たっては、江別市都市計画マスタープランにおける土地利用の方針との整合や土地利用のニーズ、住民の理解などを総合的に勘案するとともに、長期的な見通しを持った上で、地域における居住環境の保護や商業の利便性の増進を図るため、必要に応じた見直しを行うなど、適切な用途地域の配置による効率的で有効な土地利用を図ってまいりたいと考えております。以上でございます。
質問 清水直幸
コンパクトシティーを推進するためには、土地の用途変更は避けられないと考えておりますが、数年に一度の用途地域の見直しというスケジュールの中にあって、10年から15年はあっという間であります。しかも、札幌圏という中での変更や見直しであるため、札幌市に偏っているのではないかといううがった見方をしてしまうわけです。北海道内の富も人も札幌市への一極集中の一因になっているように思います。江別市は札幌市に隣接しており、関連性も強く、多くの恩恵に浴しておりますが、札幌市の周辺市町村との連携も密にして、江別市の特色を生かした、小さくともまとまりのある効率的で凝縮されたコンパクトなまちづくりが、人口減少の影響を受け始めるであろう令和22年を目途に完成できるように、一日も早くレールを敷き始めていただきたいと思います。二つ目の質問ですが、健康都市の目指すべき目標は、できるだけ医療や介護を必要とせず健康的に暮らすことであり、健康であることの指標は、健康寿命が延びることもしくは平均寿命と健康寿命の差が縮まることであるという答弁でありました。健康寿命の数値の把握が一つの指標になると考えています。具体的な数値としては、どのように把握しているのかお答えいただきたいと思います。人口減少を見据えた将来の市職員の採用については、現在の医療職を除く職員の定数は、平成17年4月1日現在の845人から4.6%削減した806人をもとにしているとのことでありますが、この基礎削減割合4.6%という数字の根拠をお示しください。先日の芳賀議員の一般質問に対する答弁で、三好市長から、AIの関係や医療補助事務、勤務時間の改善、女性医師の働きやすい職場づくりへの努力についての答弁がありました。富山病院長としてのお考えを再度お聞きいたしますが、例えば、医師の学会への参加、各種研修会、論文の作成など医療従事者として追求するための時間も必要でしょうし、研修医が必要とする指導医の確保も当然のことと思います。労働時間の短縮はもとより、民間医療機関では当たり前になっているオプションも、医師が働きたい、働き続けたい職場環境だと思いますが、いかがお考えでしょうか。お聞かせ願います。以上です。
答弁 病院長 富山光広
清水議員の再質問に御答弁申し上げます。医師が働きたい、働き続けたい職場環境をどのように考えるかについてでありますが、市立病院では、市の部分休業や育児短時間勤務制度等を周知して利用を推奨するほか、医師事務作業補助者を配置して、補助業務を順次拡大するなど、医師の負担軽減を図り、働きやすい職場づくりを進めてきております。また、学会への参加や専門分野の資格取得に要する研究・研修費を負担することで、キャリア形成を支援するほか、診療収益や調査研究の実績のほか、分娩、緊急診療に応じて支給する手当など、いわゆるインセンティブとして医師の意欲に応える制度を設けて運用しております。さらに、研修医には指導医の存在が欠かせないことから、指導医の招聘はもとより、在籍医師による指導、協力体制の構築に努めております。医師が働きやすい環境の整備は、国の働き方改革の中でもさまざまな議論が進められており、市立病院でも、これに合わせた取り組みを進めていく必要があるものと認識しております。私といたしましては、こうした環境の整備にも増して、医師にとっては、自分の仕事が社会的に重要であると認識されていることが一番の励みになると考えており、市立病院の医療にかかわり、市民から必要とされている実感を得ることで、働きやすい、働き続けたいと思える、そのような職場環境になるよう努めてまいります。以上です。
答弁 総務部長 後藤好人(総務部長は2021年3月まで)
私から、将来に向けた市職員の採用につきまして、職員数削減に当たっての目標値 とした4.6%の根拠についての再質問に御答弁申し上げます。職員数を4.6%以上の削減を行うこと等を内容とした国の集中改革プランを受け、本市では、平成17年度から平成22年度までを対象とする江別市定員管理計画を策定し、職員定員の目標を平成17年4月1日現在での医療職を除く職員数845人を4.6%削減した806人としたところであります。以上でございます。
答弁 健康福祉部長 佐藤貴史(健康福祉部長は2021年3月まで)
私から、江別市健康都市宣言後の各種事業の評価についての御質問に関しまして、健康寿命の具体的な数値をどのように把握しているかについてお答えいたします。国が公表する健康寿命は、国民生活基礎調査に基づき算出されております。全国及び都道府県単位では示されておりますが、市町村単位では示されていないところであります。このため、当市では、これまで、客観的データに基づき算出され、市町村単位で比較することができる国民健康保険データベースによる健康寿命を指標として採用してきたところであり、昨年度改定いたしましたえべつ市民健康づくりプラン21では、この国民健康保険データベースに基づき、健康寿命を男性66.3歳、女性66.9歳としております。一方、国民健康保険データベースの健康寿命については、一般的に示されている健康寿命よりも短いため、多くの改善要望が寄せられていたところであり、これを踏まえまして、国民健康保険中央会では、計算方法の見直しがなされ、本年11月に開催された説明会において、健康寿命は、平均自立期間という考え方に改められたことなどが示されたところであります。新たに示された当市における平均自立期間は、二つの種類があり、介護保険の要介護2以上を不健康とした場合では、男性80.5歳、女性84.2歳、要支援・要介護を不健康とした場合では、男性78.7歳、女性80.6歳となっております。市といたしましては、今後、この示された平均自立期間に基づきまして、江別市民健康づくり推進協議会とも相談しながら、当市の健康寿命の考え方について、検討してまいりたいと考えております。以上でございます。
質問 清水直幸
先ほどは、要望が幾つかありましたので、要望を先に発言したほうがよろしいかと思い順番を変更しましたが、不都合がございましたら、おわびいたします。病院長におかれましては、午前は内科における新規患者の対応や外科における予約患者の診療をされ、午後は外来の手術のほか、入院患者の回診、病院内会議など非常に多岐にわたって業務を進められている中、御答弁いただきありがとうございました。この後、正念場を迎えることになりますが、三好市長と二人三脚で江別市民のための医療がどうあるべきかを導いていただきたいと思います。また、一般会計においては、来年度に相当な影響を受けることになります。市立病院に対する風当たりも強くなりますが、赤字縮減のために御努力いただきたいと思います。職員の採用、削減についてですが、国の集中改革プランで職員数削減の基準が示されたようです。とある市職員OBの方のお考えで、極端に言えば、市の職員数のうち正職員でなければならない数は、数十人まで減らせるのではないかとの御意見を伺いました。市長が御認識され、御答弁いただきましたように、介護等の社会状況の変化に対応するための業務量の増加や地方分権による市の役割の拡大、防災・減災への対応など一定の行政需要の増加が見込まれるところであり、こうした状況において、行政サービスの持続可能な体制を確保することが市の責務であるということを踏まえても、地方公共団体の行財政が一律でないことを考えると、将来的に必ず困難を迎えるときが来る市町村があると思われます。江別市の江別市による江別市のための計画策定に取りかかる必要性を感じますが、市長のお考えをお聞かせください。現在、江別市健康都市宣言のもとで行われている各種関連事業は、言うまでもありませんが、あくまでも手段であります。手段に対する事業評価に甘んじることなく、全道や全国に、江別市は健康都市であるという宣言ができるその日まで、努力を尽くしていただきたいとお願いするものであります。以上で、3回目の質問とさせていただきます。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
職員数に関連した再々質問にお答え申し上げます。先ほどもお答え申し上げましたが、その時々の行政需要に見合う適正な職員数を確保していくことは重要なことと考えております。したがいまして、市民に必要な行政サービスは何なのかを検討し、提供していくことや、定年延長などの動動向を見きわめながら、業務の委託化による民間活力の導入やICTの利活用による業務の効率化の検討などを進め、今後の職員定数についての方針を策定し、適正に管理してまいりたいと考えております。以上でございます。