江別市議会 平成29年第1回定例会 2017年3月8日
(1)ユニバーサルデザインについて/(2)特殊詐欺犯罪から市民を守る対策について/(3)職員提案制度について
2017年3月8日、江別市議会の一般質問で、裏君子議員が「ユニバーサルデザインについて」「特殊詐欺犯罪から市民を守る対策について」「職員提案制度について」について質問し、市長 三好昇、総務部長 齊藤俊彦、生活環境部長 高橋孝也、健康福祉部長 真屋淳子が答弁しました。
- 質問者
- 裏君子 議員
- 答弁者
- 市長 三好昇、総務部長 齊藤俊彦、生活環境部長 高橋孝也、健康福祉部長 真屋淳子
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 裏君子
ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い順次質問いたします。初めに、ユニバーサルデザインについて伺います。ユニバーサルデザインとは、あらかじめ障がいの有無、年齢、性別、出身の国や地域等にかかわらず多様な人々が利用しやすいよう、都市や生活環境を計画する考え方を言います。東京都足立区では、足立区ユニバーサルデザインのまちづくり条例を制定し、それに基づいて体系的にかつ総合的に推進していくための推進計画を策定しています。推進計画は区民等との協働・連携による推進ということで、区と区民、事業者、関係団体として、自治会、障がい者等の団体、商店街、区民の団体、NPO、教育機関などのユニバーサルデザインのまちづくりにかかわる団体と、また、国や都と協働・連携し、ユニバーサルデザインに配慮したまちづくりの実現を目指すとしています。そして、ユニバーサルデザインのまちづくりは一定の水準を達成すればよいというものではなく、時間の経過とともに変化する社会環境や需要、必要性、要求されるサービス、事業に対応するため、常に利用者の評価を取り入れながら検討を加え、継続的に取り組む必要があります。PDCAサイクルを繰り返しながら取り組みの成果をレベルアップしていく。区が実施した個別施策について、担当所管の自己点検、ユニバーサルデザイン推進会議委員による評価及び意見に対する担当所管の回答結果をまとめています。計画の進行を管理していくための体制として、区長の附属機関としてユニバーサルデザイン推進会議を設置し、実施計画の具体的な進行管理を行うために、庁内にユニバーサルデザイン調整会議、作業検討部会を設置し、具体的な施策の展開に関する連係と調整を図っています。また、庁内推進委員会を設け、各部室から推薦を受けた職員で構成し、ユニバーサルデザインのまちづくりに係る人材の育成を図っています。内容は、課題から基本方針五つの柱を定め、目標像を設定。基本方針に基づき、ユニバーサルデザインのまちづくりを具体的に推進する行動計画を定めるとともに、区が実施する個別施策38施策を示しています。その中で、具体的な例としては、ソフト面の課題の中に、理解を深めるための教育や、普及啓発の推進計画の個別施策として職員の意識向上を図ること、カラーユニバーサルデザインガイドライン、ユニバーサルデザインに配慮した印刷物ガイドラインを職員に周知することなどが挙げられます。足立区はユニバーサルデザイン担当課が都市建設部に所管され、担当課長のお話では、これらの体制・連携があるので、障がいのある方や色弱の方と直接話すことによってわかることや気づきがあり、技術者の話も聞くことができることが重要だと感じている。また、障がいのある方からは、直接話を聞いてくれることに対して満足しているとの声を聞いているとのことでございました。ユニバーサルデザイン推進会議の構成委員は15名で、学識経験者、区民、事業者、行政などで、相互理解が深まったとの話がありました。個別政策については、各所管から現事業の中でユニバーサルデザインの考えを取り入れた改善策を吸い上げたものを推進しており、事業の中でユニバーサルデザインの視点から、事前や途中でチェックをすることが重要だと考えます。最終的には、少しでもよくなればユニバーサルデザインとするとのことでありましたが、この姿勢と改善の積み重ねが、思いやりと心遣いがあふれるまちづくりにつながるのだろうと感じました。次に、ユニバーサルデザインの中に含まれていることですが、以前から色弱のお子様を持つ方から、特にカラーユニバーサルデザインについて、行政としてまちづくりの中で全庁的に取り組んでほしいとの要望をいただいておりました。カラーユニバーサルデザインとは、いろいろな色覚を持つさまざまな人に配慮して、なるべく全ての情報が正確に伝わるよう、使う人の視点に立ってつくられたデザインを言います。その方は、息子さんの友人の母親から色弱の内容を聞いて、初めて自分のお子様の色弱について認識し、それまでのことが全て理解できたそうです。それまで子供も、親や教師、周りの対応で不便さやつらい思いをさせていたとのお話でした。視覚にどこかおかしいと思えば検査にも行くと思いますが、生まれたときから見えるものに対して子供も親も色弱の情報がなければ、何が違うのかわからないということでした。子供の検査は適切な時期があると思いますが、市として、乳幼児健診時などにパンフレットやチラシなどで色弱についての情報を提供する必要があると考えます。現代社会において、色はますます重要な伝達手段になっています。昨今のパソコンの普及で、誰でも自由に簡単に色を扱えるようになりました。また、印刷技術の発達でさまざまなものがカラーになったり、電光掲示板も多色のものがふえ、操作画面や家電製品などのパイロットランプも多色が用いられています。さらに公共施設や展示施設などにおいても、テーマごとに色分けされていたり、誘導サインや路線図・時刻表などもさまざまな色が線や文字で使われています。まさに現代の色彩環境はとてもカラフルになっています。ところが、これらの色使いは一般の色覚の人の見え方だけを考えてつくられている場合がほとんどで、色弱者が情報を読み取れずに不便を感じるケースが見逃されてきました。今、色の見え方や感じ方が一般とは異なる色弱の方に配慮したカラーユニバーサルデザインを導入する企業や自治体が道内でもふえています。ガスの安全使用の手引き、市電の運行を知らせるモニター、施設の案内板など幅広い分野で進んでいます。NPO法人北海道カラーユニバーサルデザイン機構によりますと、色弱は主に遺伝による先天的なもので、日本人男性の20人に一人、女性の500人に一人で、道内でも約14万人とのことです。色の見え方には個人差がありますが、例えば赤と緑、水色と淡いピンクの区別がつきづらいとのことです。札幌市とNPO法人北海道カラーユニバーサルデザイン機構は、昨年、広報に関する色のガイドラインを作製し、無償でスマートフォンにダウンロードできるチェックツール、色のシミュレータも紹介しています。江別市としても、市民に対して障がい者に対する関心と理解を深めるための事業の実施や、新しい建築物などはユニバーサルデザインの考え方が進んでいることは承知していますが、前段で述べましたように、ユニバーサルデザインとは、あらかじめ多様な人々が利用しやすいよう、都市や生活環境を計画する考え方のことを言うと考えますと、部分や一過性のものではなく、全庁的にユニバーサルデザインの理念の周知と理解を全職員に進め、個別の事業に取り入れていく体制が必要だと考えます。以上述べて質問いたします。1点目に、市として、乳幼児健診時などにパンフレットやチラシなどで、色弱についての情報を保護者に積極的に提供するべきと考えますが、いかがかお伺いいたします。2点目に、カラーユニバーサルデザインの導入について見解を伺います。3点目に、市職員や教職員がカラーユニバーサルデザインについての理解を深めるために、基本的な知識や必要性を学び、体験研修等を行うなど取り組んでいく考えはないかお伺いいたします。4点目に、全庁的にユニバーサルデザインを個別の事業に取り入れていく方策について見解を伺います。次に、特殊詐欺犯罪から市民を守る対策について伺います。昨年12月の新聞に、札幌市と江別市で12月1日から16日にかけて、家族を装うオレオレ詐欺の被害が5件相次ぎ、計約950万円をだまし取られたとの報道がありました。5件の被害者は70歳代から80歳代の男女で、オレオレ詐欺と見られる不審電話も両地域で計19件発生しており、北海道警察は特殊詐欺警報を発令して注意を呼びかけているとのことでした。道内のオレオレ詐欺被害は、昨年の1月から11月までに27件発生し、被害総額は計約7,000万円になるそうです。今後も、高齢者の被害が大きい特殊詐欺はますます増加していくと思われます。特殊詐欺とは、オレオレ詐欺、架空請求詐欺、還付金等詐欺、融資保証金詐欺、ほかにも金融商品等取引名目詐欺、異性との交際あっせん名目詐欺、ギャンブル必勝情報提供名目詐欺などがあるようです。江別市では、江別市犯罪及び交通事故のない安全で安心なまちづくり条例が平成23年4月につくられています。内容は、安全で安心なまちづくりのための目的や基本理念を規定し、市が行うべき広報や啓発活動や施設整備、市民の皆さんの自主的な活動を支援することなどが定められています。その条例をもとに、江別市安全で安心なまちづくり懇談会や安全安心講座などの取り組みを行うとしています。先日、野幌公民館で特殊詐欺根絶のための安全安心講座が開かれました。私も参加いたしましたが、江別警察署長の防犯講話が行われ、約200名の方が参加されていました。このような講座の開催はとてもよいことですが、一方で、市の防犯啓発のホームページを見る限りでは、その当時に比べ多様な特殊詐欺がふえていく中で、高齢者をターゲットにしている悪質事業者や、電話を利用した振り込め詐欺などの犯罪から高齢者を守る取り組みが足りない印象を受けました。東京都板橋区では、全国地域安全運動に合わせて、板橋区犯罪抑止生活安全のつどいを開催したり、板橋区生活安全の日を設けてイベントを行い、犯罪を抑止するための啓発活動をしています。安全の日を定めることによって、多くの市民への周知と啓発が期待できると思います。また、警視庁は振り込め詐欺対策として、警告つき通話録音装置を民間企業と共同開発しました。これは固定電話に設置し、事前に登録した番号以外から電話がかかると着信音が鳴る前に警告メッセージが流れ、声紋分析可能な高音質で録音ができ、その後の犯罪捜査にも利用できるものです。消費者庁が行った高齢消費者の二次被害防止モデル事業では警告つき通話録音装置があると、悪質な電話が10分の1に減少したという結果も出ています。啓発とともに、このようなハード面の対策も必要と考えます。以上述べて質問いたします。1点目として、過去3年間の江別市の特殊詐欺認知状況と相談件数の実態に見られる傾向についてお伺いいたします。2点目に、電話を使った特殊詐欺被害に対する市のこれまでの取り組みを伺います。3点目に、警告つき通話録音装置を積極的に周知することや、設置を推進してはいかがでしょうか、お伺いいたします。次に、職員提案制度についてお伺いいたします。昨年12月、江別市職員提案制度応募ゼロの見出しで、新聞の掲載がありました。職員から政策アイデアを募る市の職員提案制度の応募件数が、平成27年度はゼロで、平成28年度も10月下旬から12月下旬の募集期間に入っても11月末時点で応募がないとの内容でした。その後、数名の職員から応募があったと伺っていますが、職員からは日常業務が忙しく、提案する余裕がないとの声が聞こえております。一方、このような状況が今後も続くならば、市民の目には改善意欲に欠けていると映りかねず、市では提案しやすいよう応募方法の見直しを検討しているとのことです。愛知県豊田市では、職員提案制度について、現在行われている業務の改善や新たな制度を職員の提案によって実施し、職員の意欲を高めるとともに事業の効率化、高品質化を図る仕組みであると定義づけております。また、職員提案制度の活性化の鍵について、ある有識者の話では、職員提案制度で有名なのが愛知県の豊田市だ。平成18年には年間6,000件の提案があった。昭和40年代の市長は元トヨタの総務部次長であり、カイゼンのDNAが豊田市役所に注ぎ込まれた。職員提案制度が失敗している役所の共通点として、トップ層の率先垂範がない。一番大切なものを切って見せて、どれだけ大変であるかを職員に見せること。業務改善をどんどん提案してもよい雰囲気をつくること。ボトムアップが大切と言って、みずからは何も手本も方針も示さない幹部がいる。まずは幹部層が積極的に改善提案を行い、実施すること。企業OBを役所組織の中に組み入れることで改善提案のレベルが上がるなどと書かれておりました。江別市が職員提案制度を導入して以来、一部の提案を事業として実施していることは承知しています。その具体例に、エコ通勤として通勤距離が2キロメートルを超える職員の車通勤を控え、徒歩や自転車通勤を促すというものです。環境負荷低減と職員の健康増進につながるものとしてとてもよい提案だと思います。しかしながら、先ほども述べましたように、積極的な職員提案制度への応募がない状況下では、江別市が財政危機突破に対応するために職員提案制度を活用しようと思うまでには至っていないとの感は否めません。当初、お金のある自治体は余り行政改革に取り組んでいないのが普通だったようですが、豊田市の財政力指数は1.0をはるかに超えていたにもかかわらず、豊田市は全く違っていたとのことです。江別市行政への市民の印象は、派手さはないが堅実で懸命だと感じているとの声も聞きますが、さらに豊田市に学ぶべき点があるのではないかと思います。現在も豊田市では、事務の効率化、職員の問題意識・改善意識・コスト意識の醸成及び職場環境の向上を目的とした職員提案制度に取り組んでいます。職員提案制度には、日常的な事務改善を中心とした改善提案と特定の行政課題テーマについて全庁的にアイデアを募集する課題提案、業務や事業の問題解決策、ミス削減やリスク対応策、行政コストの削減策を提案するチャレンジ提案を実施しています。平成24年度からはグループで改善活動を行っており、平成25年度からはプロジェクトの中で業務カイゼン部門として活動に取り組み、改善風土の定着、改善効果の拡大を図っています。豊田市の平成26年度の提案制度の実施状況は1,648件。職員定数は平成27年4月で3,220人のところ職員数が3,092人なので、職員数に余裕があるとも思えません。江別市の職員の中にも日々業務の中で、執務改善を繰り返し実践している方もいらっしゃるのではないかと推察されます。そのような何気ない小さな改善を拾い上げる取り組みも必要だと考えます。また一方で、職員定数外である非常勤職員の方々も改善のための意見はあるが、立場上発言する機会がないこともあるかもしれません。今後においては、正職員にとどまらず定数外の職員も含めた改善風土の意識改革と定着が必要だと思います。そのためにも、職員の研修をさらに充実させ、従来のような一方的に知識を伝授するための研修ではなく、より実務に密着した職員の意識改革を促進させるような実践的な研修が重要だと考えます。また、今後の取り組みの中で、よいアイデアに対する褒賞や、優秀な提案事例については宣揚する場を設けるなどして、今まで以上にインセンティブを与える必要があると考えます。東京都の場合は、第一庁舎の7階のホールで表彰式が行われており、賞状授与、知事挨拶のほか記念撮影があるようです。豊田市役所では、12月末の仕事納め式のときに表彰が行われています。職員にとってとても励みになると思います。以上述べてお伺いいたします。1点目として、過去3年間の応募状況とその傾向についてお伺いいたします。2点目に、江別市職員提案規則の中には、その他有益な改善であれば、提案の内容を問わないと規定されておりますが、職員の業務改善を含めた職員提案の応募が低調な理由についてお伺いいたします。3点目に、職員提案制度の見直しに向けた考え方についてお伺いいたします。以上で、1回目の質問を終わります。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
裏議員の一般質問にお答え申し上げます。私からは、ユニバーサルデザインと職員提案制度についてお答え申し上げたいと思います。まず、ユニバーサルデザインに関連しまして、カラーユニバーサルデザインの導入についてでございますが、カラーユニバーサルデザインとは、色覚タイプの違いを問わず、より多くの人に利用しやすい製品や施設・建築物、環境、サービス、情報を提供するという考え方に基づき、誰にもわかりやすい色を組み合わせることにより、情報が正確に伝わるようデザインに配慮することと認識しております。市では、野幌駅前広場や高架下駐輪場での案内サインのデザイン、歩道の平板ブロックの色の選定、建てかえを行っている新栄団地の階段を認識のしやすい配色にするなど、新たな公共施設の整備に当たってわかりやすい表示、色の組み合わせなどに配慮してきたところでございます。今後におきましても、公共施設等の整備に当たりましては、わかりやすさや認識しやすい配色など、誰にでも安心して使いやすい、デザインに配慮した施設整備を進めてまいりたいと考えております。次に、全庁的にユニバーサルデザインを個別の事業に取り入れていく方策についてでありますが、現在、江別市都市計画マスタープランでは、都市づくりの基本方針の中で、市街地部のバリアフリー化を進めることにより、安全で快適な歩行空間の整備を図ることや、公共・公益施設においてもバリアフリー化を推進することと位置づけており、道路や公園、公共施設の整備の際には、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、通称バリアフリー法や、北海道福祉のまちづくり条例により高齢者や障がい者を含む誰もが安全に安心して利用できる公共施設の整備を進めてきているところでございます。また、江別市のホームページにおきましても、音声ブラウザの利用や背景色の変更に対応することで、誰もが利用しやすい配慮を行うなど、ユニバーサルデザインの導入の取り組みを進めているところでございます。しかしながら、既存施設におけるユニバーサルデザインへの対応など、課題があることも認識しているところでございます。いずれにいたしましても、ユニバーサルデザインの推進は、公共施設の整備といったハード面だけではなく、サービスや情報などのソフト面もあわせて進めていく必要があると認識しておりますので、今後の進め方などについて検討してまいりたいと考えております。次に、職員提案制度に関連しまして、職員提案制度の見直しに向けた考え方についてでございますが、職員が日常業務の中で気づいたり感じたりしたことを、手軽に提案でき、職員の業務改善意識の醸成につながることが必要であると考えております。このことから、職員が提案しやすい環境づくりの具体策としまして、庁内電子メールでの提出や書面審査など、簡易な応募方法の導入を検討してまいりたいと考えております。あわせまして、制度の職員周知につきましても、提案意欲を高めるために、提案の内容を庁内電子掲示板で紹介するなど、全職員に対する情報提供に努めてまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、政策形成研修などを含めまして、職員提案制度のさらなる充実に向けまして、他市の事例等も参考にしながら、見直しを進めてまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、総務部長ほかをもってお答え申し上げます。
答弁 総務部長 齊藤俊彦(総務部長は2018年3月まで)
私から、ユニバーサルデザインについてほか1件の御質問に御答弁申し上げます。初めに、ユニバーサルデザインについての御質問のうち、市職員、教職員へのカラーユニバーサルデザインについての理解を深める取り組みについてでありますが、市政に関する情報や児童生徒によりよい教育環境を提供するに当たり、カラーユニバーサルデザインの考え方に基づき、誰にでも見やすく、わかりやすい色の組み合わせに配慮することは重要なことであり、そのためには、市職員及び教職員はカラーユニバーサルデザインについて理解することが必要であると認識しております。市では、障害者差別解消法の施行に伴い、平成28年2月、障がいのある方に対する市職員の対応等についての研修会を行い、各課等において適切に運用されるよう周知を行ったところであります。さらに、市政に関する情報が誰にでもわかりやすく正確に伝わるよう、市の広報誌においては、字の大きさや誌面のデザインを工夫しているほか、市公式ホームページにおいては、色弱者が色を見分けやすくなるよう、背景色を選択できるようにしております。また、市内の各小・中学校では、カラーユニバーサルデザインに配慮した教科書やカラーユニバーサルデザインチョークを使用するなど、色弱者に配慮した取り組みを行ってきたところであります。いずれにいたしましても、今後とも、カラーユニバーサルデザインの考え方を個別の事業や教育に取り入れていくため、各種研修にこれらの項目を取り入れ、市職員、教職員の理解と認識を深めるよう取り組んでまいりたいと考えております。次に、職員提案制度についての御質問のうち、過去3年間の応募状況とその傾向についてでありますが、当市における職員提案制度につきましては、公務能率の向上と職員の勤労意欲を高めることを目的として、昭和39年に創設したものであります。その提案内容としては、市民サービスの向上や経費節減、行政の推進に参考となる研究などについて、募集しているところであります。議員御質問の近年の応募件数につきましては、平成25年度3件、平成26年度2件、平成27年度ゼロ件、平成28年度3件となっております。市の施策や業務改善につながった事例といたしましては、これまでに庁内案内看板の英語表記、災害時のポケットマニュアルの作成、職員のエコ通勤制度の導入、江別100年記念制作曲風はみどりの普及、ごみステーションのカラス被害対策などといった提案が採択され、実現に至っております。次に、職員提案の応募が低調な理由についてでありますが、当市の職員提案制度は、創設時から係長職以下の若手職員や中堅職員を主な対象としており、副市長と部長職で組織する審査会において審査を行っております。審査の結果、採択された提案は実行に移すこととなり、これまでの実績といたしましては、議員が御質問で触れられた職員のエコ通勤の導入などの政策提案が実現するなど、一定の成果を上げてきたところであります。しかし、幅広い政策提案では、若手職員や中堅職員にとって、考えがまとめづらく、提案を難しくしているものと考えております。一方、近年におきましては、若手職員が約半年をかけ、グループで意見を出し合いながら実践的に政策提案を行う政策形成研修などの職員研修の充実により、発表の場が広がっていることなども応募が低調となっている一因と考えております。私からは以上でございます。
答弁 生活環境部長 高橋孝也(生活環境部長は2019年3月まで)
私からは、特殊詐欺犯罪から市民を守る対策について御答弁申し上げます。初めに、過去3年間の江別市の特殊詐欺認知状況と相談件数の実態に見られる傾向についてでありますが、江別警察署によりますと、市内で発生した特殊詐欺の認知件数及び被害額は、平成26年は4件で1,360万円、平成27年は4件で1,564万円となっております。平成28年は3件で439万円となっており、前年と比較して、認知件数及び被害額はともに減少しております。なお、相談件数につきましては、特殊詐欺に関する相談について個別に分類されていないことから、実態についてお示しすることは困難な状況でございます。次に、電話を使った特殊詐欺被害に対する市のこれまでの取り組みについてでありますが、市ではこれまで急増する特殊詐欺の被害を防止するため、御質問にありました安全安心講座の開催のほか、江別警察署や江別防犯協会、自治会連絡協議会と連携して、年金の支給日に合わせた銀行やスーパーマーケットなどでの街頭啓発、地域の高齢者を対象とした交通安全教室での注意喚起ステッカーの配布、広報えべつや市のホームページでの周知など、特殊詐欺に対する啓発活動を行ってまいりました。また、全国的に特殊詐欺の被害が急増した平成27年には、広報えべつに3ページの特集を組み、広く市民の皆様に注意喚起を行ったところであります。今年度におきましては、北海道警察音楽隊を招いた交通安全イベントや、秋の全国地域安全運動に合わせて啓発活動を実施したところでございます。今後とも、江別警察署や江別防犯協会、自治会などと連携しながら、さまざまな機会を通して、特殊詐欺はもとより、防犯意識を高める取り組みを行ってまいります。次に、警告つき通話録音装置の積極的な周知や設置の推進についてでありますが、御質問にありました消費者庁が行った高齢者を対象とした悪質電話対策のモデル事業では、悪質な電話自体を防止する効果が見られたとの結果が報告されております。また、北海道警察本部では、留守番電話機能つきの電話に録音ができる被害防止のメッセージの活用や電話に接続する防犯電話機器の設置を推進しているところでございます。市といたしましては、電話に出る前の特殊詐欺対策として、自宅の電話機への警告つき通話録音装置などの設置は有効な対策でありますので、これらの装置の市民へのPR方法について、江別警察署や江別防犯協会と相談してまいりたいと考えております。以上でございます。
答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)
私からは、ユニバーサルデザインについての御質問のうち、色弱についての情報を保護者に積極的に提供することについて御答弁申し上げます。色弱についての情報を保護者に積極的に提供することについてでありますが、公益社団法人日本眼科医会によりますと、子供の視力は6歳くらいまでに徐々に発達していくため、乳幼児健診の時点では、まだ色弱を正確に判断することは難しいとされております。そのため、市が行う4カ月児健診や1歳6カ月児健診の際には、色弱についての情報提供はしておりませんが、就学前の最後の健診であります3歳児健診の際には、保護者向けのお知らせの中で色弱について説明しており、色の見え方などに不安を感じられた場合は、眼科医への相談を勧めているところであります。今後につきましても、視覚の発達を確認する中で情報提供に努めるとともに、違和感を感じた場合は眼科を受診するよう、さまざまな場面で勧めてまいりたいと考えております。以上でございます。
再質問 裏君子
それでは、3項目の再質問と2項目の要望をいたします。1件目のユニバーサルデザインについて、項目1の色弱についての情報を保護者に積極的に提供することについて伺います。答弁では、保護者宛てに3歳児健診の事前のお知らせの中に、色弱についての説明文があるとのことですが、それには、視力や色覚、色の認識などに不安を感じられたときには、かかりつけの眼科医などに御相談くださいと書かれているのみで、不安を感じるときと言われても何が不安かわかりません。色弱がどのようなものかの情報はなく、不足だと思います。検査を受けたことのない人が、自分の色覚の違いに気づくことはとても難しいと思います。なぜなら、生まれたときから見えている色に疑問を抱くことが、日常ではほぼないと言っていいからです。気づくのにはそれなりの知識が必要となるため、ほとんどの場合で気づかないまま成長してしまうのです。平成26年4月30日付で、文部科学省から各都道府県知事宛てに学校保健安全法施行規則の一部改正等について通知がありました。色覚の検査について、児童生徒等が自身の色覚の特性を知らないまま卒業を迎え、就職に当たって初めて色覚による就業規制に直面するという実態の報告や、保護者等に対して色覚異常及び色覚の検査に関する基本的事項についての周知が十分に行われていないのではないかという指摘があるため、児童生徒等が自身の色覚の特性を知らないまま不利益を受けることのないよう、保健調査に色覚に関する項目を新たに追加するなど、より積極的に保護者等への周知を図る必要があるとの内容です。江別市としても本通知の趣旨に基づき、保護者等に対し積極的な周知として、せめてパンフレット等の配付を検討していく必要があると考えますが、いかがかお伺いいたします。続きまして、項目2のカラーユニバーサルデザインの導入についてですが、公共施設等の整備については国や企業における建築物の取り組みもあると承知しております。当市としても、わかりやすさや認識しやすい配色など、誰にでも安心して使いやすい、デザインに配慮した施設整備を進めていく考えについては理解いたしました。しかしながら、視覚伝達に係るジャンルの中で、市でつくるパンフレットや地図、案内図などの印刷関連についての取り組みも必要だと考えます。NPO法人北海道カラーユニバーサルデザイン機構によりますと、一般的なパンフレットはガイドラインとチェックツールを使えば、おおむね対応できると言われています。当市としても、広報に関する色のガイドラインやカラーユニバーサルデザインチェックリストなどを活用して、全庁的に取り組む考えはないかお伺いいたします。次に、1件目の項目4の全庁的にユニバーサルデザインを個別の事業に取り入れていく方策について要望です。サービスや情報などのソフト面での充実もあわせて進めていく必要があるので、今後の進め方を検討されるとの答弁でした。江別市としては、今のところ組織の体制としては難しいものと承知いたしましたが、全庁的に推進を検討していただけると理解いたしました。政府は、本年2月20日、共生社会実現のための行動計画を策定いたしました。関連施策の検討段階から実施状況の評価まで障がい者に参画してもらい、障がい者の視点を最大限生かしつつ、誰もが安全に安心して暮らせる共生社会の構築を目指すとしています。そして、東京パラリンピックを契機として共生社会を実現し、大会の最大のレガシー、遺産の一つとしていくとのことです。江別市としても、今後、推進検討のときには、障がい者の視点を生かし、事業に反映させられるような推進を検討していただけますよう要望いたします。次に、2件目、特殊詐欺犯罪から市民を守る対策についての項目2の電話を使った特殊詐欺被害に対する市のこれまでの取り組みについて再質問いたします。先日の安全安心講座では、特殊詐欺根絶!~最近の被害傾向とその対策~と題して、最近の被害傾向と対策について講話がありました。それによると、これまでと違い電話を使った犯罪は顔の見えない相手で、全国どこでも振り込める。泥棒と違い、家にある金品に比べ被害額が多額になる。犯罪者が捕まる率も少ない。被害者には70歳以上の高齢者が圧倒的に多く、特に女性が7割を占めるとのことでした。答弁では、平成28年の特殊詐欺認知件数が3件で、被害総額は439万円。平成27年について言えば、認知件数は4件で、被害総額は1,564万円ということですが、その額は全国の窃盗の被害総額から見て、1件平均の被害額を約19万円として計算した場合、約83件にも相当するものです。要するに、特殊被害詐欺は4件といっても空き巣等窃盗被害に置きかえれば83件も発生していることになり看過できる数字とは思えません。ちなみに直近の資料ですが、江別市の犯罪発生率は、北海道187市区町村のうち、当市と人口規模が近い小樽市は44位、北見市は43位とのことですが、江別市は何と21位で、犯罪発生率が低いとは言えない状況です。また、特殊詐欺犯罪はその数には載らない家族に言えないで届けのないものや、被害には遭わなかったが不審な電話の数は多くあると思われます。江別警察署の話によりますと、江別管内の中でも特殊詐欺被害の相談が、1日に4件から5件もあるとのことでした。市としてこれまでの取り組みをお聞きしましたが、特殊詐欺犯罪に特化した取り組み、特に高齢者を対象とした取り組みの回数も、内容の工夫も不足していると思われます。今後、さまざまな機会を通して防犯意識を高める取り組みを行うとのことですが、高齢者が被害に遭われた場合の精神的苦痛等も勘案し、何かの機会の際に付随して行うのではなく、市として積極的に細やかに展開していく考えはないのかお伺いいたします。続きまして、3件目の項目3、職員提案制度の見直しに向けた考え方についての要望をいたします。答弁では、職員が手軽に提案できるよう、簡易な応募方法の導入や職員提案制度の職員周知を見直していかれるとのお考えですが、応募方法を変えるだけで活性化するとは思えません。提案意欲を高めるために何をするかが大事だと思います。先ほども述べましたが、業務改善をどんどん提案してもよいという雰囲気をつくることが重要だと思います。何のために職員提案をするのか、なぜ必要なのか、総務課において推進される側が悩んでいただいて、提案しやすい職場環境に取り組まれますよう要望いたします。以上です。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
裏議員の再質問にお答え申し上げます。私からは、ユニバーサルデザインに関連しまして、市で作成する印刷物についても取り組むべきではないかという質問にお答え申し上げたいと思います。市で発行しておりますパンフレットなどの印刷物を作成する際には、各所管で利用者が理解しやすいように心がけて作成しているところでございますが、配色やデザインなどに配慮することは、必要なことと認識しておりますことから、先ほどもお答え申し上げましたとおり、より多くの方に情報が正確に伝わるよう、カラーユニバーサルデザインに関する色覚シミュレーションやガイドブックなどの活用も含めまして、今後の進め方などについて検討していきたいと考えております。私からは以上でございます。
答弁 生活環境部長 高橋孝也(生活環境部長は2019年3月まで)
私から、特殊詐欺犯罪から市民を守る対策についての御質問のうち、電話を使った特殊詐欺に対して、市として積極的に細やかに展開していく考えについての再質問に御答弁申し上げます。特殊詐欺への対策につきましては、犯罪の性質上、警察、防犯協会、市、金融機関、相談窓口など、関係機関が協力、連携して対応することが重要であります。これまで、これら関係機関が連携して被害を未然に防ぐための取り組みを進めておりますが、今後も連携しながらより一層の対策を講じていく必要があります。市といたしましては、被害の多い高齢者、特に7割を占める女性への啓発など、内容の工夫も必要との御指摘を踏まえまして、関係機関と連携しながら、より効果的な啓発手法について高齢者クラブなどに相談してまいります。以上でございます。
答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)
ユニバーサルデザインについての色弱に関する情報提供についての再質問に御答弁申し上げます。先ほど御答弁いたしましたように、子供の視力は6歳くらいまでに徐々に発達していくため、就学前の最後の健診であります3歳児健診の際に保護者向けのお知らせの中で、視力や色覚などに心配がある場合には専門医への相談を勧めているところでありますが、今後につきましては、色覚特性への理解をより深めていただけるよう、適切な時期での情報提供等について、教育委員会等関係機関と協議してまいりたいと考えております。以上です。
再質問 裏君子
1件目の項目1の色弱についての情報を保護者に積極的に提供することについて要望いたします。前向きな御答弁として、今後、保護者に情報を提供されると受けとめました。先ほども質問の中で説明いたしましたように、時期と情報の内容が重要ですので、現在のようなお知らせだけでは不十分であり、色弱の正しい知識がわかるようなチラシ、パンフレット等の配布が必要と考えます。また、適切な時期につきましても、就学前に行われます就学時健康診断の機会を捉える方法もあると思いますので、検討していただくことを要望といたします。以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。