新十津川町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月12日
公文書へのユニバーサルデザインフォントの導入について
2024年6月12日、新十津川町議会の一般質問で、加藤敏晃議員が「公文書へのユニバーサルデザインフォントの導入について」質問し、町長 谷口秀樹が答弁しました。
- 質問者
- 加藤敏晃 議員
- 答弁者
- 町長 谷口秀樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 1番 加藤敏晃
それでは、議長の指示がありましたので、私から町長に一般質問をいたします。テーマは、公文書へのユニバーサルデザインフォントの導入についてです。まず、ユニバーサルデザインとは、年齢、性別や障がい等に関係なく、あらゆる人が快適に利用できるように配慮されたデザインのことです。したがって、ユニバーサルデザインフォントとは、多様な人々が読みやすいように設計されたフォントであり、高齢者や障がいのある人々にとって特に有用なフォントです。ここからは、ユニバーサルデザインフォントのことをUDフォントと省略させていただきます。人は情報の80パーセント以上を目からの情報で判断すると言われています。視覚情報の中でも、文字の役割は非常に高いため公文書にUDフォントを取り入れることにより、情報の得やすさ、近づきやすさといったアクセシビリティを向上させることが期待できます。UDフォントの具体的な活用例として、当町では、広報誌などで既に活用されていると思いますが、この他イベントやお知らせなどのチラシ、掲示板の掲示物や各種申請書類、通知文書などがあるかと思います。現在、公文書の標準として使われているMS明朝体のフォントは、気品を醸し出す一方で、目を疲れさせやすく、読み間違いが起こりやすい書体であるため、このフォントで作成した文章では、伝えたい情報が正しく伝わらないことがあります。文化庁のホームページにて公開されている公用文作成の考え方(文化審議会県議令和4年1月7日)には、その他の原則として使用するフォントを工夫する。最近では、ユニバーサルデザインフォントなど様々な書体(デザインが使用されるようになっている)、相手側の電子機器の環境で再現されるか否かに配慮しつつ、書体、色、大きさの3点に留意し、読みやすい印刷文字を選択すると記載されています。もし、住民の皆さまから「行政の文書は読みにくい、見づらい」と認識されてしまうと、行政から送付された文書を住民の方が確認しなくなる恐れもあります。情報を住民の皆さまにしっかり受け取っていただくためにも、読みやすい文書を作成することは重要なポイントであると考えます。また、発達障害の一つに、字を読むことに困難があるディスレクシアという障害があります。これは、文字が歪む、文字が反転して見えるなど様々な症状があるのですが、医学的な治療法は確立されておりません。有名人では、映画監督のスティーブン・スピルバーグ氏も自身がディスレクシアであると公表していますが、見た目ではわからないため認知されにくいものとなっています。UDフォントは、高齢者やディスレクシアへの対応だけでなく、誰にとっても読みやすい文字のため、障害の有無に関わらず、住民サービスの向上に繋がります。UDフォントの積極的な活用をPRしている自治体は少ないため、UDフォントを積極的に活用することで、町総合計画のまちづくりの目標の二つ目、笑顔が続く、健康があるの実現に向けた取組の一つとして、新十津川町が社会的配慮をしていることを住民の皆さまに伝えることができます。UDフォントの導入は、すべての住民が平等に情報を受け取るための重要な一歩であり、住民にとってプラスなだけではなく、職員にとっても目が疲れにくくなることも期待されることから、公文書にUDフォントを導入し、読みやすく正確に伝わる文書の作成に取り組んではいかがでしょうか。町長のお考えを伺います。
答弁 町長 谷口秀樹
それでは、1番議員のご質問にお答えをいたします。本町の公文書につきましては、平成8年5月に施行しました新十津川町公用文の作成に関する規程に基づいておりまして、パソコンなどの印字機器で作成する公文書の字体にあっては、明朝体、文字のサイズは12ポイントを基本として町から発出する公文書を定め、作成しております。そのため、本町の公文書は、これまで公用文の作成に関する規程を遵守してきたことで、様々な字体や文字サイズが混在することなく、統一した書式による文書作成が保たれております。また、公用文の作成に関する規程において、字体及び書式につきまして、これにより難い特別の理由があると認められるものについては、この限りでないというふうに規定をしております。公文書の作成に際し、その相手方に応じた字体や文字サイズの使用を認めており、現在も代表的なもので申しますと、先ほど議員からもお話がありましたとおり、町の広報誌ですとか、この度お配りをしましたまちづくり読本では、お読みいただく皆さまが見やすいよう、ご質問にありましたユニバーサルデザインフォントを採用しているところでございます。字体についてでございますけれども、明朝体は、横線に対して縦線が太くなっており、線の強弱があり、はねやはらいがある書体で、文字の形を判別しやすく可読性に優れ、読む文書に向いていると言われており、教科書や新聞等に多く使用されている字体でございます。公用文の作成に関する規程においても、その読みやすさから使用を規定しているものでございます。その一方、近年では、読字障がいや視力の弱い方には、明朝体の特徴である太い部分と細い部分が混在することで、文字全体の形が把握しづらくなり、逆に読みにくくなるとも言われております。ユニバーサルデザインフォントは、こうしたフォントのデザインによる読みにくさを軽減するために開発されたものであり、これを導入している自治体があるのも承知をしております。1番議員のご質問にある情報を住民にしっかりと受け取っていただくためにも、住民にとって読みやすい文書を作成することは重要なポイントであるということにつきましてですけれども、その点に関しましては、私も同様の考えでございます。しかしながら、情報を伝える上で一番重要なのは、文書の内容であるというふうにも考えております。相手方の立場に立って、誰でも理解することのできる平易で分かりやすい表現にするよう努めていることが大切であるというふうに思っております。このようなことから、公文書の作成に当たっては、まず、相手にわかりやすい内容とすることを重視し、その上で、これまで同様、公用文の作成に関する規程を遵守することを基本としながらも、相手方に配慮した文字のサイズや字体の使用、余白の取り方などを工夫していく中で、ユニバーサルデザインフォントの活用も選択肢の一つとし、見やすさや読みやすさの向上に努めていくことを申し上げまして、1番議員の質問に対する答弁とさせていただきます。
再質問 1番 加藤敏晃
再質問させていただきます。まず、先ほど町長がおっしゃっていた、情報を伝える上で一番重要なのは、文書の内容であるということにつきまして、内容が重要なのは、おっしゃるとおりだと私も考えております。しかしですね、わかりやすい文書の作成スキルというものは、なかなか一朝一夕に簡単に身につくものではないと考えております。なので、誰でもできる伝えやすさの手段として、このUDフォントを提案したところでございます。再質問につきましては、この相手方に配慮してユニバーサルデザインのフォントの活用も選択肢の一つとしつつということなんですけれども、選択肢の一つに加える対象につきまして、どういった文書を対象に考えているかということをお伺いしたいと思います。住民の目に触れる文書には、直接手元に送られてくる文書以外にも、役場の掲示板ですとか、窓口などでの申請書類等があると思います。また、職場内の文書であっても、私達議員や町長、職員の中にも苦手な方が今後携わることもあるかもしれませんので、そういったところで、どういった文書、どの文書を対象にユニバーサルデザインフォントを活用も選択肢の一つに取り入れられる文書を考えていますか、現時点での町長のお考えをお伺いいたします。
答弁 町長 谷口秀樹
それでは1番議員の再質問にお答えをしたいと思います。ユニバーサルフォントを今後、場合によって使っていきますよということのお話の中で、どういった場面で使うかということのお話だと思うんですけれども、先ほども申し上げましたとおり、そういう想定される対象者がいる場合には、そういう相手方がお年寄りですとか、そういった方には、フォントの大きさは12ポイントではなくて、もう既に13ポイントとか14とかっていうふうに大きいポイントでも今でもやっているんですけれども、そういった相手を想定した中でそういった文書に活用していきたいなというふうに思っております。ただ、一般的な内部の文書ですとか、一般的な部分の文書では、そこまで行く場合もあるのかもしれないんですけれども、そこはケースバイケースで捉えていきたいというふうに考えております。以上でございます。
再質問 1番 加藤敏晃
ありません。