みんなの議会

江別市議会 平成28年第4回定例会 2016年12月9日

(1)江別市内の公共交通について/(2)学校給食費について

2016年12月9日、江別市議会の一般質問で、齋藤一議員が「江別市内の公共交通について」「学校給食費について」について質問し、市長 三好昇、企画政策部長 北川裕治、教育部長 渡部丈司が答弁しました。

質問者
齋藤一 議員
答弁者
市長 三好昇、企画政策部長 北川裕治、教育部長 渡部丈司

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 齋藤一

通告に従い、順次質問を行います。最初に、江別市内の公共交通についてです。公共交通、特に市内のバス路線の問題については、今まで多くの議員が取り上げてきた問題であり、多くの市民から御意見、要望を伺う問題でもあります。私も昨年の第4回定例会において市内のバス路線について質問を行い、バス路線廃止に当たっての市の対応、バス路線廃止に当たっての対象地域住民への周知、バス路線廃止後の住民の移動手段及び意見の調査等についてお聞きしました。しかし、それから1年が経過しましたが、市内の公共交通、生活バス路線は減便・廃止されたままで、地域の市民は買い物や通院など、日々の生活で不便だという声が聞かれています。ことし9月に発行された広報えべつに、市内バス路線の現状と課題という特集が掲載され、その内容によると、市内完結路線の利用者はピーク時より約200万人減少しているとのことです。また、一方で高齢化の進行により運転免許証返納者がふえることによる利用者の増加が見込まれることから、路線バスの再編は市の重要な政策課題としています。しかしながら、路線バスの再編は、本来、市民の日常生活の移動を保証するものとしてあるべきです。以上のように考えることから、改めて江別市内の公共交通についてお考えをお伺いいたします。1点目に、減便・廃止された生活バス路線の地域への影響に関する調査についてお聞きします。昨年の一般質問において、バス路線廃止に当たっての対象地域住民への周知ということで、その中で、市としてバス路線廃止後の移動手段や、廃止された路線を利用していた方の意見などの調査を行う必要があるのではないかと質問いたしました。そのときは、市内の路線バスの利用状況等に関するデータ収集のほか、アンケート調査などを実施し、さまざまな角度から地域の意見について把握していくと答弁しています。しかしながら、現在、路線廃止地域に住む、移動をバスに頼ってきた市民からは、廃止後、公共施設や病院への移動、買い物など、日々の暮らしが非常に不便になったという声がますます大きくなっています。今後の計画策定に当たって、こういった市民の切実な状況を反映させるためにも、市として、減便・廃止された地域の市民の現状を調査する必要があると考えますが、市長はどのようにお考えかお聞かせください。2点目に、公共交通空白地域の生活の足を守るための対応についてお聞きします。公共交通空白地域について、国は明確な規定は定めていませんが、全国の自治体では独自にその規定を設け、公共交通政策に反映させています。例えば、鳥取県鳥取市では、既存バスが走行していない地域、既存バス停から半径400メートルの範囲より外側の場所、鉄道駅から半径400メートルの範囲より外側の場所、以上の条件を全て満たす地域を指すとしています。既存バスが走行していない地域というのをとれば、現実に、江別市内にもバス等公共交通がない地域があり、長い間、地域住民からはバスがなくて困っているという切実な声が聞かれます。こういった公共交通空白地域に対しては、通常のバス路線ではなく、地域ごとのニーズに対応した方法を検討すべきではないかと考えます。近隣自治体の例を出しますと、当別町では、法定協議会が事業主体となり、当別ふれあいバスというコミュニティーバスを運行しています。当別ふれあいバスの特徴は、事業者が算定する運行経費を確保することで安定した運行を維持していることと、市街地予約型線という電話予約により運行エリア内を運行する路線があることです。また、恵庭市では、エコバスという市内2路線を走るバスと、エコタクというエコバス運行エリア以外の地区に住む市民の生活交通を支える、自宅と指定施設の間を送迎する乗り合いタクシーがあります。エコバスの運賃は、中学生以上はどの区間乗っても200円となっており、また、エコタクの運賃は中学生以上300円で、エコバス、エコタクともに、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳所持者に対する運賃助成を行っており、福祉施策としての機能も持っています。このような近隣の先進事例を参考に、当市においてもデマンド交通やタクシー運賃補助等、実施に向けた検討をするべきだと考えますが、市長はどのようにお考えかお聞かせください。3点目に、日常的にバスを利用している市民の生の声を反映させることについてお聞きします。バス利用者が年々減少していることは市の重要政策課題としていますが、人口減少や高齢化等を踏まえた上でも、どうして利用が少なくなるのかなど、実態も踏まえ、生の声を伺うことが重要だと考えます。市は平成26年と平成28年の2回、地域公共交通網形成計画の策定に係るアンケートを実施していますが、一般のアンケートでは不十分です。アンケートでは把握しきれない市民の意見・要望を、バス停での聞き取りや戸別訪問、公聴会、市民の意見を聞く会を開くなどの方法で広く市民の意見を集め、今後の公共交通政策に反映させる必要があると考えますが、市長はどのようにお考えかお聞きします。続いて、学校給食費についてお聞きします。1点目に、給食費の無償化についての市長の考え方についてお聞きします。学校給食の目標として、学校給食法第2条では、義務教育諸学校における教育の目的を実現するために目標が達成されるよう努めなければならないとし、7項にわたりその役割を定義しています。また、近年、全国的に給食費に対して助成を行う自治体がふえてきており、無償化を行っている自治体もあります。道内では、2015年現在で、木古内町等7自治体が小・中学生全員無償、上砂川町では小・中学生全員半額補助、三笠市は小学生は無償としています。特に、三笠市の学校給食費補助金規則第2条では、保護者の教育費の負担を軽減し、家庭生活環境の向上と安心して子供を生み育てやすい環境づくりを支援することと位置づけられています。このような事例も含め、広く学校給食は義務教育の一環として、無償化を目指すべきだと考えますが、どのようにお考えかお聞きします。2点目に、江別市の学校給食費の現状についてお聞きします。第1に、単価の問題です。当市の学校給食の1食当たりの単価は、小学校3、4年生で271円、中学校で327円となっており、小・中学校ともに道内の市で高いほうから2位となっています。単価については、当市の給食の質の高さの維持や地産地消を進める視点も含めて考える必要があると考えますが、現在の給食費の単価について、どのようにお考えかお聞きします。第2に、給食費の滞納の問題です。平成27年の給食費の収納率は江別市学校給食会理事会の会議資料によると、小学校で98.52%、中学校で98%となっており、その結果、滞納世帯は約200世帯前後と思われます。その中では、家計における給食費の負担が大きくて滞納している世帯があるともお聞きしています。このような給食費の滞納の状況についてどのようにお考えか、あわせてお聞きします。以上をもって、1回目の質問とさせていただきます。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

齋藤一議員の一般質問にお答え申し上げます。私からは、市内の公共交通に関連して2点お答えしたいと思います。まず、公共交通空白地域の生活の足を守るための対応についてでございますが、鉄道やバス路線が身近にない、いわゆる公共交通空白地域については、近年、各地においてさまざまな移動手段の構築や経済的支援などの手法が導入されております。御質問の予約制によるデマンド型交通については、運行方式では、定路線型や自由経路型、運行ダイヤでは、固定ダイヤ型や非固定ダイヤ型などさまざまな方式がございまして、これらの組み合わせにより、地域の特性や実情に合った方式を選択することが可能であると考えております。公共交通空白地域への対応につきましては、今後、策定が予定されております地域公共交通網形成計画及び再編実施計画におけます検討テーマの一つとなっておりますことから、今後、地域公共交通活性化協議会において御論議をしていただく予定となっております。次に、日常的にバスを利用している市民の生の声を反映させることについてでありますが、市では、これまでもさまざまなアンケート調査を実施しておりまして、平成26年度と平成28年度においては、3,000世帯を対象としたアンケート調査を実施したほか、今後、公共交通空白地域へのニーズ調査や計画策定時におけるパブリックコメントの実施などを検討しているところでございます。そこで、市民から寄せられましたさまざまな御意見につきましては、地域公共交通活性化協議会にお示しした上で、御論議をお願い申し上げたいと思っております。なお、協議会におきましても、利用者の代表としまして市民公募委員のほか、自治会連絡協議会や女性団体協議会などにも参画いただいているところでございます。いずれにいたしましても、協議会における計画策定の中で、市民の声を反映させることは重要であると考えておりますことから、引き続き、さまざまな手法によりまして意見の把握に努めてまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、企画政策部長ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 企画政策部長 北川裕治(企画政策部長は2019年12月まで)

私から、江別市内の公共交通についてのうち、減便・廃止された生活バス路線の地域への影響に関する調査について御答弁申し上げます。江別市内のバス利用者は年々減少を続けており、市内で完結する路線の平成27年度収支額は約5,800万円の赤字となっており、このままでは路線の維持が難しい状況にあります。こうしたことから、市では、現在、バス利用者の利便性の向上と事業者の採算性を確保し、持続可能なバス路線の再編を目指して、地域公共交通活性化協議会において、路線再編のマスタープランとなる地域公共交通網形成計画、その実施計画となる地域公共交通再編実施計画の策定に向け、検討を進めているところであります。御質問の減便・廃止された生活バス路線の地域への影響に関する調査についてでありますが、市ではこれまでも、公共交通検討会議におけるバス利用に関するアンケート調査や実証運行におけるバス利用者と未利用者に対するアンケート調査などを実施しているほか、平成26年度と今年度に、各地区別に約3,000世帯を対象に実施した市街地におけるアンケート調査により、これら減便・廃止された地域も含め、バス利用に関する意向を把握し、個別の意見もいただいているところであります。また、バス事業者からの乗降データの収集や、実際に調査員がバスに乗り込んで、利用者がどの停留所から乗車して、どの停留所で降車しているかを調べるOD調査を実施するなど、市民のバスに対する実態やニーズの把握に努めております。いずれにいたしましても、持続可能なバス路線の再編に向け、これらのデータを活用するとともに、引き続き、必要な調査を実施してまいります。私からは以上でございます。

答弁 教育部長 渡部丈司(教育部長は2018年3月まで)

私から、学校給食費について御答弁申し上げます。初めに、給食費の無償化についての考え方についてでありますが、学校給食法第2条では、教育の目的を実現するために、適切な栄養の摂取による健康の保持増進を図ることや、日常生活における食事について正しい理解を深め、健全な食生活を営むことができる判断力を培い、及び望ましい食習慣を養うなど、7項目の目標を定めております。学校給食は、義務教育の一環として、無償化を目指してはどうかとの御質問でありますが、学校給食法第11条第1項では、給食に従事する職員の人件費や施設・設備費などの経費は設置者が負担し、同条第2項では、給食の食材費は保護者が負担すると定められておりますことから、給食の食材費については、従来どおり保護者が負担すべきものと考えているところであります。なお、生活保護世帯や経済的理由により就学の援助が必要な世帯に対しましては、これまでも給食費の全額を支給してきたところであります。次に、江別市の学校給食費の現状についてでありますが、学校給食費の取り扱いは、学校給食会等の団体を設立して食材の購入や給食費の徴収事務を行う私会計の場合と、直接市町村の歳入歳出予算に組み入れ、これらの事務を行う公会計の場合があります。当市では、私会計を採用し、学校給食事業の円滑な運営を図ることを目的として江別市学校給食会を設置しており、給食費の単価は、学校給食会が定めております。現在の当市の学校給食の1食当たりの単価は、小学校では低学年が268円、中学年が271円、高学年が274円であり、中学校では327円で、いずれも全道平均額を30円程度上回っておりますが、学校給食会によりますと、これは主に、新鮮な地元食材を積極的に使用するなど、安全・安心でおいしく、栄養バランスにすぐれた給食を提供していくために要した経費とのことであります。なお、地場産野菜の使用率は、夏季で80%を超え、年間平均50%以上を維持されており、地元食材が割高となる場合もありますが、学校給食会では、原材料の価格の動向を踏まえ、可能な限り低価格の食材を購入するなど、給食費の抑制に努めてきたとのことであります。次に、給食費の収納率についてでありますが、平成27年度は小・中学校の合計で98.32%、未納額は約888万6,000円、未納世帯は210世帯となっておりますが、その主な原因は、文部科学省による学校アンケートによりますと、保護者としての責任感や規範意識の問題によるものが大きいとされております。学校給食会では、給食費の未納世帯に対して、随時、督促状を送付し、納付を求めておりますが、長期間、未納の状態が続く場合や、納付相談に応じていただけないときは、学校給食会職員による自宅訪問も行っているほか、夜間納付窓口を開設し、分割納付などの相談にも応じてきたとのことであります。教育委員会といたしましては、給食費の未納によって保護者間で不公平感が生じないよう、学校給食の教育的意義等について学校を通じて保護者等に伝えていくとともに、給食費の未納が解消されるよう学校給食会の取り組みを支援してまいりたいと考えております。以上であります。

質問 齋藤一

それでは、2回目は両方ともに要望とさせていただきます。まず、江別市内の公共交通についてですが、要望といたします。答弁で、市としてさまざまな方法で意見を調査していることは、改めて確認させていただきました。しかし、質問でも述べましたが、本当に重要なことは、今、現実にバスがなくて困っている人たちの声を聞くことではないでしょうか。実際に、私が市民の方から伺った声では、今まで買い物にバスを利用していたが、バスがなくなってからはタクシーで行かないといけなくなった、タクシー代金も考えて、買い物自体に行く回数が減った、また、バスがなくなってから、サークルなどの集まりに行きにくくなって外出の機会が減ったなど、バスが減便・廃止されたことで、日常生活に非常に大きい影響を与え、本当に市民は困っています。今後も、従来のやり方にとどまらず、このような市民の生の声を集め、公共交通政策に反映していただきたいと思います。続いて、学校給食費についてですが、こちらも要望とさせていただきます。答弁では、給食費の滞納について、文部科学省のアンケートでは保護者としての責任感や規範の問題によるものが大きいと答えています。しかし、現実には、質問でも述べたように、保護者の給食費の負担が大きいことも事実です。先ほど例に出した三笠市は、保護者の教育費の負担を軽減し、家庭生活環境の向上と安心して子供を生み育てやすい環境づくりを支援することを目的として位置づけるとし、小学生については全額助成を実施しています。また、ほかにも半額助成を行っている自治体もあります。当市においても、子育て支援の視点からも給食費の補助も含めて検討していただきますよう要望して、私の一般質問を終わります。

出典:江別市議会 平成28年第4回定例会 2016年12月9日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる