江別市議会 平成28年第4回定例会 2016年12月8日
(1)自然環境の保護に関する基本姿勢について/(2)障がいがあっても住みやすいまちづくりについて
2016年12月8日、江別市議会の一般質問で、高橋典子議員が「自然環境の保護に関する基本姿勢について」「障がいがあっても住みやすいまちづくりについて」について質問し、市長 三好昇、生活環境部長 高橋孝也、健康福祉部長 真屋淳子、建設部長 安藤明彦、教育部長 渡部丈司が答弁しました。
- 質問者
- 高橋典子 議員
- 答弁者
- 市長 三好昇、生活環境部長 高橋孝也、健康福祉部長 真屋淳子、建設部長 安藤明彦、教育部長 渡部丈司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 高橋典子
通告に従い、順次質問してまいります。まず1件目として、自然環境の保護に関する基本姿勢についてお伺いします。1点目として、越後沼及び幌向湿原に関する認識についてです。唐突ですが、幌向湿原を御存じでしょうか。湿原に関しては、当市の環境施策や環境調査の概要を伝えるえべつの環境の第4章自然環境保全の第1節自然環境の現況の3湿原の項に書かれていますので、引用させていただきます。江別太地区を初めとした千歳川や夕張川の流域は、かつては幌向原野と呼ばれる泥炭地帯で、代表的な湿原植物にホロムイの名がついたものが多くあります。この地域に残る越後沼の沿岸には、ハンノキやノリウツギが混生し、サワギキョウ、タチギボウシ、ノハナショウブなどがかつての湿原の名残をとどめています。東野幌地区には、農地に囲まれたわずかな面積のミズゴケの湿原が残され、ヒツジグサ、イソツツジ等の可憐な花が見られますと記載されています。ここでいう幌向原野とは、環境省が生物多様性の観点から重要度の高い湿地、重要湿地として選定した幌向湿原に当たります。正直なところを申し上げれば、私が幌向湿原という名称を認識したのは最近のことで、それが当市の東野幌湿原や越後沼湿原の地域を指していることも、これまで知らずにいました。これらの地域は、石狩川流域に広がっていた泥炭地の跡地の一つと説明されています。開拓時代には、泥炭地は克服すべき対象で、農地として利用できるようにと土地を改良してきたものです。そうした経過がありながらも、湿原として今も残っているこの地域は、守るべき対象ではないかということを問いかけたいと思います。環境省は、地域住民等が湿地の重要性を認識し、湿地保全・再生の取り組みを活性化することを目指して、情報収集のための基礎調査を行い、生物多様性保全や自然再生等の観点から有識者の意見などを踏まえて、日本の重要湿地500の見直しを行ったとしています。東野幌のノハナショウブ群生地については記憶に新しいところですが、湿原を保存しようとすれば、その価値を正しく認識し、評価しなければ、後世に引き継いでいくことはできないのではないかと思います。近隣では、札幌開発建設部江別河川事務所が中心となり、夕張川下流部で湿原の再生に取り組まれています。東野幌のノハナショウブはやはり湿原ということが生育環境を守ってきたのだと思いますが、同様に越後沼についても理解を深める必要があると思います。いずれにしても、越後沼及び幌向湿原について、しっかりとした認識を持つところから始めなければならないと思いますが、市長はどのようにお考えでしょうか。この周辺では、江別東インターチェンジ周辺の戦略的な利用が位置づけられ、また国道337号の整備も計画されていますが、こうした事業の実施においても湿原の保護についての認識があれば、きめ細かな配慮につながるのではないかと思います。今後のまちづくりにおいても、自然の保護を基本に据えた対応が高い評価にもつながると思いますので、市長の見解をお聞かせいただきたいと思います。次に、2点目として、越後沼周辺の環境保護について伺います。越後沼は、渡り鳥が飛来するところとしても市民によく知られている場所です。この沼を守っていくことは、当市の自然環境保護の点でも重要なものだと思いますが、沼を守ろうとすれば、当然のことながら、その周辺の環境を守ることも欠かせないものです。越後沼の北側には江別太農村公園がありますが、その管理の仕方に配慮が必要ではないかと思い、質問させていただきます。1点目で紹介したような湿原を守る取り組みをされている方からお話を伺う機会がありましたが、沼の周辺に広がる湿地も重要な場所だと感じるところです。実際に江別太農村公園の緑地は湿った感じがしていて、芝生の中にもミズゴケの類と思われる植物が広がっています。この場所をどのように管理するのが最も適切なのか、改めて検討してみる必要があるのではないでしょうか。農村公園として設置されたものですから、当然、地域の方々と話し合いも行いながら、管理の方向性を見出していくことが大事ではあると思います。その際、先ほども申し上げたような将来にわたる環境保護の観点についてもお伝えし、理解を得ながら進める必要があると思います。そうした手順を踏まえた上で、例えば、草刈りの方法や使用する機具、環境を生かした管理のあり方など、各種の情報を得ながら検討していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。次に、3点目として、野幌地区都市緑地における自然環境の保護についてお伺いします。現在、この件については整備保全のための検討が進められているところですが、その中でこの場所に貴重な自然が残されていることがわかりました。今回の質問の他の項目と同様に、具体的に示して訴えたいところですが、本会議の録画や記録はインターネットで配信されることになっており、その自然を守ることを考えて、あえて具体的な表現は避けたいと思います。ですから、一体何を言いたいのかわかりにくいかもしれませんが、町なかに貴重な自然があること自体が主要なポイントだと理解していただければと思います。さて、この野幌地区都市緑地は江別の顔づくり事業に位置づけられているものであり、野幌駅東側の鉄道林用地について、市街地に残された貴重な緑である鉄道林を保全すると同時に、市民の憩いの緑空間として活用するため、整備を行う事業とされています。検討委員会ではさまざまな意見も出されていますが、間もなく市長への報告がまとめられるのではないかと思います。どのような提言がされるのかについては待ちたいと思いますが、それを市長がどのように受けとめ、決断されるのかが重要になってくると考えます。これからのまちづくりのあり方として、あの緑の空間をどのように生かしていくか、江別市の見識が問われるのではないかと思います。都市計画に関する研修会に参加したことがありますが、そこでは人口減少のもとでのまちづくりが議論されていました。諸外国の事例も示しながらの報告を聞きましたが、中心市街地では、ゴーストタウン化を防ぐ手だてとして、昔、そこにあった水辺や緑を再生させ、潤いのある町並みをつくり上げていました。当市では、中心市街地に鉄道林があることから、緑が残されることとなりました。決して手入れが行き届いているとは言えない状況ではありますが、意外にも、そのような中でも自然が残されています。この場所をどのようにしていくかは、未来に向けての決断になると思います。整備をしようとすれば、当然のことながら自然には少なくないダメージを与えてしまうことになると思います。自然を保護しながら手を入れていこうとすれば、専門的な知見も入れて、費用と手間をかけながら行うことになるのではないでしょうか。果たして、今、江別市でどれほどのことができるでしょうか。そうしたことを考えたとき、この場所はうかつに整備するよりも保全を基本にするべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。野幌駅からの人の流れはグリーンモールに委ね、この場所はグリーンモールからの景観を楽しむ場所として、そして中心市街地にある貴重な自然として位置づけることのほうが、将来において高い評価につながると思います。市長の見解をお伺いいたします。4点目として、オオジシギの保護に関する姿勢についてお伺いします。オオジシギは、夏に日本やロシアなどで繁殖し、冬になるとオーストラリアのほうへ南下し越冬するとされるシギ科の鳥です。繁殖期には縄張りをつくり、雄は縄張り内を鳴きながら飛翔した後に尾羽を広げて羽音を立てながら急降下を繰り返して求愛するとのことで、その独特の羽音からカミナリシギとも呼ばれているとのことです。準絶滅危惧種に指定され、勇払原野が繁殖地として知られていますが、当市にも飛来しており、野幌森林公園周辺や大麻でも確認されています。オオジシギについては、大麻地区への大型店出店に伴う地区計画の議論の際に、地域の方から影響を懸念する声が出されており、都市計画審議会では、私からも質問させていただいた経緯があります。その後工事が行われてきましたが、ことしの夏のオオジシギの飛来はどうだったのか、影響について確認されたでしょうか。開発面積から、環境アセスメントの対象にはならないとされてはいますが、そういう問題ではなく、当市の環境にかかわる問題として捉え、可能な限りの対応をすべきではないでしょうか。私自身は、自宅の近所で、毎年オオジシギの声や羽音を聞いてきましたが、ことしの夏はとうとう聞くことができず、心配しているところです。これまで人が住んでいるすぐ近くで飛び回っていたのですから、工事が終わって落ち着けば、また飛来するのではないかと期待もしていますが、専門的な知識を持っているわけではないので何とも言えません。えべつの環境では、生物多様性確保のため、周辺地域や学識経験者等から情報収集を行っていますとし、環境管理計画には、生態系の保全として、1生物生息環境の保全・野生生物との共存とあります。その具体化としてオオジシギも取り組みの対象とすべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。環境管理計画を見ても、えべつの環境を見ても、具体的に何をどのようにしていこうとしているのか、特に野鳥に関してはほとんど記載がありませんが、実際には数多くの野鳥が江別市内にはいますし、渡り鳥も飛来し、しかも、それほど郊外に行かなくても見ることができ、当市は環境的には恵まれていると思います。最近では、鳥インフルエンザという心配なニュースもありますが、当市の環境政策の中に野鳥についてもしっかりと位置づけていただきたいと思い、質問させていただきます。お考えをお聞かせください。次に、2件目として、障がいがあっても住みやすいまちづくりについて質問いたします。まず1点目に、公共施設のバリアフリー化について伺います。障がいをお持ちの方への施策について、日常生活を送る中で困難を抱えている方への対応については、昨日、当会派の吉本議員が質問したところですが、私からは、社会参加にかかわることについて、障がいをお持ちの方が市の公共施設を不自由なく使えるよう配慮や整備がされているか、お伺いしたいと思います。当市の障がい者福祉計画には、基本目標7障がいのある方に優しい生活環境とまちづくりの推進として、障がいのある方が地域で安全・安心な生活を送れるよう、市民団体、ボランティアなどとの連携や市民意識の啓発を図り、地域全体で障がいのある方を支える体制整備を目指すとともに、住宅、道路、公園、公共施設、交通機関などのバリアフリー化を通じ、ノーマライゼーションの理念が浸透した社会環境づくり、まちづくりを目指しますと書かれていることから、当然、公共施設のバリアフリー化は進めるべき課題として共通の認識はあると思います。そこで重要なのは、障がいをお持ちの方の視点に立って整備が進められているかということです。当市において交通バリアフリー基本構想を策定した際には、視覚障がいや聴覚障がい、身体障がいなど、それぞれ障がいをお持ちの当事者から意見を聞き、夏季と冬季それぞれにフィールドチェックもして練り上げられています。そこで指摘されていた事項は大変きめ細かく、とても参考になるものと感じました。その中で指摘されていたことではありますが、一定の整備はされていても実際に利用する方にとっては配慮に欠けている部分もあるようです。そのあたりを参考にさせていただきながら、さらに地域の方から寄せられた声なども含めて、社会教育施設である図書館や公民館、市民体育館などについて考えてみました。公共施設のバリアフリー化については、私自身、専門知識を持っているわけではありませんし、障がいと一口に言っても、障がいの種類や重さによってニーズも違いがあり、多様な視点が必要かと思います。それでも気になる点が幾つかありますので、把握できた範囲で質問させていただきたいと思います。例えばではありますが、段差があるところの状態やスロープの施工状態はどうでしょうか。勾配は適切かとか、傾斜路と平坦なところとのすりつけ部分、特に上り口のところの段差に配慮がされているかなど、確認されているでしょうか。車椅子を利用されている方から、市民体育館の入り口が使いづらいともお聞きしました。また、視覚障がい者誘導用ブロック、一般的には点字ブロックと呼ばれているものですが、これの周りとの輝度比は適切でしょうか。できればわかりやすい黄色のブロックを使ってほしいとの声もお聞きしますが、景観を優先させたのか、灰色のブロックが使われているところもあり、さらにその周りの床材も同様の色であり、見分けにくい場所もあります。視覚障がい者は、全盲の方ばかりではなく、目が不自由だけれどもある程度は見ることのできる弱視の方もおられ、見えやすいように配慮することで、利便性はずっと高くなるのではないでしょうか。さらには、道路から公共施設の入り口までの誘導用ブロックが敷設されていない施設もあります。もちろん、障がいのある方たちにとって、街の中に出れば不自由なところはいっぱいあるでしょうし、雪が降れば、なおのこと外出がしにくくなるかと思いますが、それでも、せめて市が所有する公共施設においては、可能な限り配慮を持って整備していただきたいと思います。また、それぞれの施設を所管する担当課は、必ずしもバリアフリー化のノウハウを持っているわけではないと思います。そのような場合には、専門的な知識を持っている福祉部門や建築部門の助言ももらいながらチェックし、さらに当事者の声も反映させながら、可能なところから改善をしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。また、大がかりな修繕が必要な場合には、今後の整備計画の中に反映させていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。お考えを伺います。次に、2点目として、障がい者の社会参加への支援についてお伺いします。この件についても、第4期障がい者福祉計画に障がいのある方の社会参加活動の支援と示されているところです。障がいのある方の社会参加については、先ほども触れましたように、障がいの状態において求められる内容はさまざまであると思います。それにしても、当事者の声を聞き、きめ細かな対応をしていくことが、社会参加を保障し、さらに推進していくことにつながると思います。ところで、社会参加を推進する方法の一つとして、以前、当市で実施されていた福祉バスは、高齢者、障がい者などを支える福祉関係団体の活動及び高齢者、障がい者の生きがいづくりの社会参加等を支援する目的で運行しているものと位置づけられ、それにかわる制度として導入されたのが高齢者等社会参加促進バス助成事業です。この事業が導入された際、関係団体のバス借り上げに対する補助方式に切りかえられ、引き続き支援していくと説明されていました。さきの決算特別委員会に提出された資料によると、対象となる高齢者団体や障がい者団体、福祉団体の利用回数は、平成26年度の福祉バスのときと比較して大きく減少しています。そのことについて、ぜひとも検証しなければならないと考えますが、いかがでしょうか。何人もの方からお話を伺いましたが、やはり、いずれも費用負担を心配しておられました。中には、御自身はある程度経済的にもゆとりがあるけれど、収入の少ない方たちが困っているのではないかと、他の団体への心配を口にされる方もいらっしゃいました。この事業については、利用を促すために、その後も見直しが行われてきたところではありますが、それでもやはり、費用負担のことから利用を諦めた団体があるのではないかと懸念され、さらに、現在制度を利用している団体においても、回数を減らしたり、負担にならない範囲で行き先を近場に変えたりするなど、活動の幅を縮小させている、そうした声も伺っているところです。やはり、制度の仕組み上で、一定程度本人の費用負担が生じることが、大きな足かせになっているのではないかと懸念するところです。こうした現在置かれている当事者の声をお聞きになりながら、この制度のさらなる改善を検討すべきではないかと思います。事業の目的に照らして、対象となる団体はどこでも十分に活用できるよう、配慮が必要と思いますが、いかがでしょうか。お考えを伺います。3点目に、障がい者スポーツの振興についてお伺いします。ことし10月8日、パラ・スポin Ebetsu2016が市民体育館で行われ、御案内いただきましたので、ほんの一部ではありましたけれど、見学させていただきました。競技用の車椅子を操り、スムーズに動く様子は魅力的なものでしたし、参加していたお子さんが経験豊富な方からアドバイスを受けている様子も、ほほ笑ましく拝見しました。案内のチラシには、ブラインドサッカーや車椅子バスケットボール、ウィルチェアラグビーなど、多彩な競技が書かれていました。お伺いできたのはちょうどお昼どきでしたので、競技自体を拝見することはできませんでしたが、リラックスした雰囲気の中でお話を伺うことができました。その日の参加者は、江別市以外からの方が多いと聞きました。江別市内にも、機会があればこうしたスポーツを楽しみたいとお考えの方は、実際にはもっといらっしゃるのではないでしょうか。障がい者福祉計画には、基本目標8スポーツ、レクリエーション、文化活動等、障がいのある方の社会参加の推進とあります。これを進めていくために、体験会・教室等の取り組みや、今回のような事業への継続的な支援などを行っていくことはできないでしょうか。障がいがあってもお元気な方はいらっしゃいますし、こうしたスポーツを楽しむことで活動の幅が広がり、外出の機会もふえ、日常の生活もさらに豊かなものになるのではないでしょうか。市内の大学には、障がいのある方を積極的にサポートしている大学もあります。1点目の質問とも重なりますが、江別市が障がいを持っている方にとって住みやすいまちとして整備が進めば、若い方たちからの評価も高まるでしょうし、それはきっと小さなお子さんのいる方や御高齢の方にとっても住み心地のよいまちにつながるのではないかと思います。ぜひ、積極的な姿勢で対応していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。お考えをお聞かせください。以上で、1回目の質問といたします。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
高橋議員の一般質問にお答え申し上げます。私から、自然環境の保護に関する基本姿勢に関連しましてお答え申し上げたいと思います。まず、越後沼及び幌向湿原に関する認識についてでございますが、越後沼及び東野幌湿原を有する幌向湿原は、平成13年に環境省が生物多様性の観点から重要な湿地を保全することを目的に選定した日本の重要湿地の見直し作業により、本年4月に新たに選定されております。この日本の重要湿地は、保護区の設定や開発案件における保全上の配慮を促す基礎資料として活用され、我が国の重要な湿地の保全を推進する役割を果たしてきたところでございます。かつての石狩川流域の面影を残す周囲約1.3キロメートルの越後沼は、ヤチヤナギやノハナショウブなど湿原の植物が見られ、多くの渡り鳥を観察できる貴重な場所となっております。また、市では、緑のまちづくりを目指す指針としまして江別市緑の基本計画を策定しておりますが、御質問の幌向湿原につきましては、この計画に基づきまして、水辺環境の保全を要する地区であると認識しておりまして、所有者や管理者などとの理解と協力のもとに、特有の生態系の保全、自然との触れ合いの場として保全すべき地区と考えております。次に、野幌地区都市緑地における自然環境の保護についてでございますが、野幌駅東側の鉄道林用地、約2.2ヘクタールは、江別市緑の基本計画や都心地区整備基本計画におきまして、都心の希少な自然、市民の憩いの緑空間として整備・保全を図るとしているところでございます。御質問の野幌地区都市緑地につきましては、本年9月に設置いたしました野幌地区都市緑地等整備検討委員会におきまして、学識経験者等の専門家の意見を伺いながら、緑地の整備・保全方針等について、論議をいただいているところでございます。この検討委員会におきまして、現時点では、緑地の東側については、ヤチダモやハルニレ等の野幌丘陵の自生種である広葉樹が多く残っていることから、今後も引き続き、保全を図るエリアとし、西側については、ヨーロッパトウヒやトドマツ等の針葉樹が過密に植林された人工林であり、日当たりが悪く、生育不良の樹木も多いことから、広葉樹への転換を図るとともに、一部を市民の憩いの空間として整備・活用を図るエリアとして検討しているところでございます。いずれにいたしましても、基本構想の策定に当たりましては、検討委員会において、市民の憩いの緑空間として整備及び保全する方針のもとに御論議いただいておりますことから、市といたしましても、その提言を踏まえ、自然環境の保全に十分配慮し、検討してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、生活環境部長ほかをもってお答え申し上げます。
答弁 生活環境部長 高橋孝也(生活環境部長は2019年3月まで)
私から、自然環境の保護に関する基本姿勢のうち、オオジシギの保護に関する姿勢について御答弁申し上げます。オオジシギは、環境省北海道地方環境事務所によりますと、繁殖地は世界的にもごく限られており、北海道では4月中旬から9月上旬に見られ、その後は南半球のオーストラリア南東部まで、地球の北側から南側へと長い距離を渡っていくとのことであります。市といたしましては、絶滅のおそれがある野生生物を保護する観点から、市内における野鳥も含めた野生生物全般の生息環境に配慮する必要があると考えております。市では、これまで希少な野鳥の営巣が確認された場合には、土地の所有者等に協力を求めながら、啓発看板の設置や、広報による市民周知など、保護に向けた取り組みを進めてまいりました。御質問の大麻地区は、国や北海道の鳥獣保護区には指定されておらず、また、環境アセスメントの対象面積に至っていないため、事業者の環境調査は義務づけられていないところであります。いずれにいたしましても、今後も、市内の豊かな自然環境を市民の皆さんにお知らせしながら、市民ぐるみで保全に取り組んでまいりたいと考えております。私からは以上でございます。
答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)
私からは、障がいがあっても住みやすいまちづくりについての御質問のうち、障がい者の社会参加への支援について御答弁申し上げます。障がい者の社会参加への支援についてでありますが、高齢者等社会参加促進バス助成事業は、高齢者や障がい者の生きがいづくりや社会参加を目的にしており、高齢者や障がい者、ボランティア団体が11名以上で借り上げバスを利用する場合に、市が独自に借り上げ費用の一部を助成するものであります。助成の実施に当たっては、身近な活動では余り負担が生じないよう配慮しており、また、アンケート調査の実施や関係団体から御意見を伺い、平成28年度からは、申請手続の簡素化や、宿泊を伴う場合の利用回数に配慮して負担を軽減する改善を図ったところであります。さらには、本制度の利用方法や実際の利用例を掲載したパンフレットを作成し、利用対象団体に配布するなど、より利用しやすい制度となるよう努めてまいりました。今後におきましても、利用実態の把握や未利用団体への周知を行い、関係団体と相談しながら事業の利用拡大に努めてまいります。私からは以上であります。
答弁 建設部長 安藤明彦(建設部長は2018年3月まで)
私から、自然環境の保護に関する基本姿勢についての御質問のうち、越後沼周辺の環境保護について御答弁申し上げます。越後沼の北側に隣接する江別太農村公園につきましては、農村地域に暮らす住民の健康増進や、住環境の向上を目的に、地域要望を受けて整備された公園であります。この公園の日常管理は、現在、年4回の草刈り、年8回の清掃などを指定管理者において、市内の他の公園と同様の維持管理を行っているところであります。江別太農村公園を含む越後沼周辺は、本年4月に新たに日本の重要湿地に選定されましたことから、今後、公園内の環境の把握や利用実態を踏まえ、地域の方々と協議し、理解と協力を得ながら、環境保護に配慮した維持管理に努めてまいりたいと考えております。私からは以上でございます。
答弁 教育部長 渡部丈司(教育部長は2018年3月まで)
私からは、公共施設のバリアフリー化と障がい者スポーツの振興について御答弁申し上げます。初めに、公共施設のバリアフリー化についてでありますが、当市におきましては、平成6年に制定の高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律、いわゆるハートビル法と、平成12年に制定の高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律、いわゆる交通バリアフリー法に基づき、公共施設等のバリアフリー化を推進してまいりました。また、平成17年には、江別市交通バリアフリー基本構想を策定し、駅から公共施設等までの連続した歩行空間のバリアフリー化も推進してきたところであります。その後、平成18年に、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律、いわゆるバリアフリー新法が制定され、現在に至るまで、公共施設等のスロープや自動ドア、エレベーター、多目的トイレなどの整備を順次進めてきたところであります。主な改善内容といたしましては、市民体育館や野幌公民館には、身体障がい者用トイレの表示をしたほか、えぽあホールと情報図書館の誘導ブロックを黄色いブロックに改修し、青年センターでは玄関スロープの段差を解消するなど、必要な改善を進めてきたところであります。教育委員会といたしましては、引き続き施設の点検を進める中で、対応できる部分については速やかに改善し、大規模な改修が必要な箇所については、今後の整備計画の中で、福祉や建築などの関係部署と連携を図りながら、バリアフリー化を進めてまいりたいと考えております。次に、障がい者スポーツの振興についてでありますが、平成23年8月に施行されたスポーツ基本法においては、スポーツは、障がい者が自主的かつ積極的にスポーツを行うことができるよう、障がいの種類及び程度に応じ必要な配慮をしつつ推進されなければならないとされております。市では、平成26年度を初年度とする第5期江別市スポーツ推進計画に基づき、障がい者のスポーツ活動推進のため、施設の整備充実及び専門の指導者の育成と活用を進め、身体を動かす喜びと、スポーツによる交流を深める取り組みを進めているところであります。現在、障がい者スポーツの振興のための取り組みについては、江別身体障害者福祉協会への委託により、サウンドテーブルテニスやカローリング等のスポーツ教室や大会を開催しております。また、公益財団法人北海道障がい者スポーツ協会主催により、今年度、市内の小学校2校と中学校2校で、全道巡回障がい児者スポーツ教室が実施されております。教育委員会の取り組みといたしましては、社会福祉協議会主催のふれあいスポーツレクリエーションにスポーツ推進委員を派遣しているほか、体育施設のバリアフリー化、練習場所の提供、スポーツ用具等の配備などの支援を行ってきているところであります。また、ことし10月には、障がい者スポーツを体験するイベントとして、いま、夢みるときパラ・スポin Ebetsu2016を、実行委員会との共催で実施し、約400人の方が参加されたとのことであります。来年度以降も、このイベントを継続して開催し、オリンピック選手やパラリンピック選手を講師に招くなど、多くの市民の方に参加していただけるよう支援してまいりたいと考えております。教育委員会といたしましては、障がい者スポーツを広く市民に紹介し、その魅力や楽しさを再認識していただくとともに、障がいの有無にかかわらず、あらゆる市民が多様なスポーツに取り組める環境づくりを進めてまいりたいと考えております。以上であります。
質問 高橋典子
いろいろと御答弁いただきました。自然環境の保護に関してはさまざまな部署にまたがることもあって、御答弁もそれぞれ順番がいろいろでしたけれども、通告の順で再度質問をさせていただきたいと思いますし、御答弁の中でおおむね理解できる部分もありましたので、その点については気になる点を指摘させていただくというような形で再質問を行いたいと思います。まず、自然環境保護に関する基本姿勢ということで、越後沼及び幌向湿原に関する認識といいますか、大きく言えば幌向湿原の保護というということです。答弁のほうは大体理解するところですけれども、やはり、この周辺の開発が影響を及ぼすのではないかということをぜひ注意深く見守っていただきたいと思います。各地でも、湿原がその周辺の開拓によって乾燥化しているという例も見られます。越後沼についても、すぐ近くに廃棄物の処分場があったり、太陽光発電の施設が建設されるなどというような環境の変化もあります。また、今後の国道337号の工事ですとか、江別市が都市計画上位置づけている江別東インターチェンジ周辺の開発についてどうしていくのか、こうしたこともこの幌向湿原の保護との兼ね合いで丁寧に対応していくべき課題かと思いますので、ぜひ、その点は今後ともよろしくお願いしたいと思います。野幌地区都市緑地における自然環境の保護については、検討委員会で検討がされているところですので、今後もその推移を見守らせていただきたいと思いますが、私も勉強させていただいて意外だったのが、鉄道林として針葉樹が植林された場所についてです。私自身も、あそこはああいう状態ですから自然が失われたのかというふうな理解でいました。ただ、やはりこの間の調査の中身を見ると、ああしたところにも貴重な自然が残されているというような実態もありますので、それをどのようにしていくのか。本当にきめ細かな配慮が必要だと思います。専門家の知見なども取り入れながら、ぜひ慎重な検討を行っていただきたいと思います。どのような結論が出るのか、それはまたそのときに私自身考えて対応したいと思いますので、よろしくお願いいたします。再質問させていただきますのが、オオジシギに関してです。この間、野鳥についてもいろいろ取り組みをされてきていることは存じ上げていますけれども、アオサギについては、本当に市民の誰の目から見ても市が頑張っているというのがわかるかと思います。ただ、オオジシギは姿形も地味なことから、知っている人は知っているけれど、知らない人は知らないというような鳥ではないかというふうに思います。それでも野鳥を愛好する方たちからは、オオジシギの保護ということも、かつていろいろな市内での課題があったときに言われてきたかと思います。大麻地区での開発については、先ほどの答弁にもありましたけれど、面積上の要件から環境アセスメントの対象ではないことは承知の上で質問させていただきました。ですから、事業者がそうした対応をしなければならないというものではないということは理解しているところです。それにしても、市としてオオジシギの状況を把握するなど、意欲的な姿勢があってもよいのではないかということを申し上げているつもりです。自然保護というのは、経済的な尺度でははかりにくいものではありますけれど、市街地やそのすぐ周辺に豊かな自然があるということが、今後、江別市にとって大きなPRポイントにもなり得ると思います。ぜひ積極的な姿勢で取り組んでいただきたいと思いますが、そうしたお考えをお持ちかどうか、改めて確認させていただきたいと思います。次に、障がいがあっても住みやすいまちづくりについてです。この間、バリアフリーの対応について取り組まれてきたことは存じ上げているところです。それでもあえて取り上げたのは、それでも不十分な点があると感じているからでした。先ほど答弁の中で、この間の改善内容として幾つか例を示されていましたが、例えばそのうちの一つ、情報図書館の誘導ブロックを黄色いブロックに改修したという答弁がありましたけれども、黄色いブロックに改修したのは駐車場側なのです。国道から正面の入り口までのブロックはグレーのままです。視覚障がいのある方がどのような方法で情報図書館に来るのかはわかりませんけれども、もしも自家用車で来る、駐車場を使うとすれば、それはサポートされる方と一緒の場合だと思います。もちろん近隣の方が北側の玄関から入ってくることもあるかと思いますので、それはそれで必要なことだと思いますけれど、やはり公共交通機関のある国道12号からのアクセスの場所などにも十分な配慮をしていただきたいと思います。いずれにせよ予算のかかることでもありますし、先ほどの答弁の中でも引き続き点検を進めていかれるということでしたので、ぜひ、その点はよろしくお願いいたします。やはり、視覚障がい者誘導用ブロックが黄色であることの意味もぜひしっかりと踏まえていただきたいと思います。これは今回の質問とは直接には関係しませんが、例えば、江別の顔づくり事業の中で、歩道の誘導ブロックが黄色ではなくグレーで、確かに周辺との輝度比が保たれていれば基準的にはクリアされるかもしれませんが、それでもやはり黄色のブロックというのが視覚障がいをお持ちの方にとっては、わかりやすい目印になるというふうにも伺っておりますので、ぜひ、市が行う事業においては、そうしたきめ細かな配慮をお願いしたいということは申し上げておこうと思います。障がい者の社会参加、特に高齢者等社会参加促進バス助成事業については再質問とさせていただきます。答弁では、利用実態の把握や未利用団体への周知を行い、関係団体と相談しながら利用拡大に努めるとされています。確かに、この間利用拡大をしていこうとさまざまな工夫をされている、改善されてきたことも理解しているところではありますけれど、やはり、周知すれば利用がふえるというようなことではないのではないかというふうに思って再質問させていただきます。大事なことはやはり、福祉バスのときには利用していたのに、今回の事業では利用しなくなった方たち、あるいは回数を減らした団体から、そのあたりの事情をお聞きするとか、使いにくいと感じておられることを聞き取るなど、対象となる方の声を反映させながら改善していくことだと思います。当然のことながら、市の窓口の対応の中でいろいろな声を把握されているかと思いますけれども、やはり、当事者の立場に立って検討することが必要だと思いますし、寄せられるいろいろな声を、市の行う事業の評価、市民からの評価だと受けとめていただきたいと思います。いろいろな声をお聞きしているのですけれども、利用されている方から、少ない年金から会費を集めて活動しているので、本人の負担がふえないよう配慮して行き先を考えるようになったという声もお聞きしています。先ほども、近い場所での活動には負担にならないようにという答弁でしたけれども、活動の幅が制限されたということになってはならないと思います。実際に福祉バスのときより利用が減っているというのは、これは実態としてあらわれているのですから、利用者の視点に立って制度を検証し、さらなる改善につなげるべきではないかと考えますが、その点について再度質問させていただきます。最後に、障がい者スポーツの振興についてです。これまでさまざまな取り組みをされてきたところも紹介していただきましたけれども、やはり、ことし行われたパラ・スポin Ebetsu2016、ちょうどこの夏にパラリンピックもあったという経過もありますけれども、障がい者がもっといろいろな形でスポーツを楽しめるのだということを改めて私も認識させていただいたところです。障がい者スポーツの幅がさらに広くなっていくように、そして参加する方がさらに江別市の中にも広がっていくように配慮をお願いいたしまして、2回目の質問といたします。以上です。
答弁 生活環境部長 高橋孝也(生活環境部長は2019年3月まで)
私から、自然環境の保護に関しての再質問に御答弁申し上げます。自然環境の保護に対する市の姿勢についてでありますが、市では、環境管理計画に基づき、自然環境の保全活動を進めているところであります。野幌森林公園や石狩川を擁する江別市は、市街地やその周辺に豊かな自然環境が存在し、数多くの野生生物が生息していますので、これらの環境は江別市の貴重な財産として保全し、後世に引き継いでいくことが大切であると認識しております。今後におきましても、身近な自然環境に配慮するため、大学や自然保護活動団体、地域の方々等から情報収集を行いながら、計画に基づき、市民ぐるみで自然環境の保全について積極的に取り組んでまいります。以上でございます。
答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)
障がい者の社会参加の支援に関する再質問に御答弁申し上げます。先ほども御答弁申し上げましたとおり、身近な活動では余り負担が生じないよう配慮しているほか、借り上げバスを利用することで、希望日に合わせた利用がしやすいこと、参加人数に合わせたバスが選べるなどの利便性があると考えているところでございます。また、関係団体からの御意見等を伺い、手続の簡素化や宿泊を伴う場合の利用方法の見直しにより、平成28年度には一定程度の負担軽減が図られたものと考えております。今後におきましても、制度の利用方法や実際の利用例をわかりやすく御案内するとともに、関係団体の声を聞きながら、高齢者や障がい者等の社会参加の支援策の一つとして、本事業の利用拡大に向けて丁寧に対応してまいりたいと考えております。以上でございます。
再々質問 高橋典子
ただいまいただいた答弁はおおむね理解するところですので、再々質問とはいたしませんが、やはり大事なのは市民の声をしっかりと受けとめるということだと思います。障がい者の社会参加についてもぜひ今後ともよろしくお願いします。また、自然環境の保護に関しては、直接オオジシギに関する答弁ではありませんでしたけれども、答弁の中で触れられていた点は大事な点もあったかというふうに感じました。大学や自然保護活動団体、地域の方から情報収集を行いながら取り組んでいくということです。やはり、特に野鳥の場合は市役所だけで保護のための活動ができるわけではないというのは当然だと思うのです。本当に、地域の中には専門知識をお持ちの方もいらっしゃいますし、野鳥愛好家の方たちの団体が活動されています。そうした市民の力をおかりすることで、行政が掲げている目標を実現させていくこともできる、そういう部分もあると思います。今後とも、ぜひ、そうした市民と行政の関係をよりよいものにしていきながら、協力していただく、声を聞かせていただく、そのような形で市民と対応していただければと思います。オオジシギ自体は今後の経過も見守らせていただきたいと思いますけれども、ぜひ、今後ともきめ細かな行政の運営・執行をお願いして、私からの一般質問とさせていただきます。以上です。