みんなの議会

江別市議会 平成28年第1回定例会 2016年3月8日

(1)電力小売全面自由化に伴う江別市の対応について/(2)江別市立病院の経営健全化計画2年目の評価と今後の方向性について/(3)市役所本庁舎改築の今後の見通しと基金の活用について/(4)江別市の子供の貧困率とその対策について

2016年3月8日、江別市議会の一般質問で、島田泰美議員が「電力小売全面自由化に伴う江別市の対応について」「江別市立病院の経営健全化計画2年目の評価と今後の方向性について」「市役所本庁舎改築の今後の見通しと基金の活用について」「江別市の子供の貧困率とその対策について」について質問し、市長 三好昇、総務部長 山田宗親、経済部長 後藤好人、健康福祉部長 真屋淳子が答弁しました。

質問者
島田泰美 議員
答弁者
市長 三好昇、総務部長 山田宗親、経済部長 後藤好人、健康福祉部長 真屋淳子

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 4 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 島田泰美

ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従いまして順次質問させていただきます。初めに、電力小売全面自由化に伴う江別市の対応についてお伺いします。今年の4月より一般家庭や商店等で50キロワット未満の電力契約が可能となり、いよいよ電力の小売全面自由化が実施となります。私は平成26年第4回定例会の一般質問で、再生可能エネルギーに関する質問をいたしましたが、今回はそれを踏まえ、市の考え方等を含め質問したいと思います。新電力会社、いわゆる特定規模電気事業者につきましては前回の一般質問でも触れましたので、重複は避けますが、現在は、全国で約854社がこの新電力会社としての届け出があるそうです。そして、一般家庭や商店等の50キロワット未満の顧客と契約するためには、さらに、小売電気事業者として登録が必要となります。現在の登録数は約130事業者となっていて、これらの新電力会社の提案や代行を行う代理店もあるようです。今後、道内においては、約403万件の家庭等が電力市場となり、顧客の争奪戦が本格化することが予想されます。御承知のように、江別市では、これまで太陽光パネルによる発電施設や木質バイオマス発電施設が既に稼動していて、2カ所の太陽光発電施設の発電規模は約2,380キロワットとなり、木質バイオマス発電施設は2万5,400キロワットの発電能力を持っています。したがって、一般家庭の世帯で換算すると合計約4万世帯以上に給電可能となり、単純に換算すると、江別市全世帯約5万5,000世帯の8割近くの世帯が、この再生可能エネルギーによって賄えることになります。そう考えると、4月からの電力小売自由化に伴って、個々の家庭や商店等が北電から今までどおり供給を受けたり、また、新たにさまざまな新電力事業者と契約ができるなど、自由な選択が可能となり、当然、現在の電気料金より安価であれば、市民として契約先の選択肢がふえると考えられます。ただ、今後、競争原理が働き、新電力会社の倒産や撤退がないとも言えず、市民側としても慎重な対応が求められます。現在、各発電施設から発電した電力は、それぞれの新電力事業者に売電されていますが、江別市民として、ここで生まれた電力はここで消費する、電力の地産地消を望むところであり、江別市としてはどう考えているのか、お聞きいたします。今後、市民が電気事業者との契約等のことも含め、どういった選択をしていくのかわかりませんが、市として、4月からの電力小売全面自由化に向けて、市民に対し、適正な判断ができるよう、消費者保護の観点から広報に関連情報を掲載したり、市民説明会等の開催を考えてはどうでしょうか。お聞きしたいと思います。次に、江別市立病院の経営健全化計画2年目の評価と今後の方向性についてお伺いいたします。私が市立病院にかかわる一般質問を取り上げるのは、今回で4回目となります。今回の質問は、平成26年度決算等の実績をもとにして質問をいたします。江別市の財政は健全化判断比率の各指標を見ても基準値を超える項目はなく、一応安定していると言えます。また、市立病院の事業決算において、当年度純損失が約3億8,000万円以上、累積欠損金は約73億円以上あり、これだけを他市との比較で見る限りでは、少ないほうの自治体に入りますが、誰もがこの状態でよいとは思っていません。振り返って見ますと、平成18年度に内科医師12人が大量退職したことで、患者数が激減し、診療収益が大幅に落ち込み、病院運営は危機的状況となりました。この時期から市民の目がこの市立病院に注がれるようになり、今日に至っております。戻りますが、市はこの間、平成20年2月には病院再建に向けた、江別市立病院あり方検討委員会からの諮問・答申を経て市立病院経営健全化計画を策定し、さらに、平成21年2月には総務省の公立病院改革ガイドラインに基づき、公立病院改革プランを策定して、公立病院特例債を借り入れ、病院経営の健全化に努めてきたところです。そして、平成23年度、24年度、25年度においての単年度資金収支が黒字に転じたことは、評価に値すると思います。また、今現在、中核の数少ない総合内科病院として、町立南幌病院への医師派遣など、地域医療連携を行う病院として、その役割を担っているところでもあります。前回の一般質問では、経営健全化計画や改革プランの目標数値が、その後の実績とかけ離れているため、その根拠を含め、平成26年度の病院経営健全化計画の数値設定の考え方について質問いたしました。この計画は、期間を平成26年度から平成28年度として、参考期間を平成29年度と30年度の2カ年とした経営健全化計画であり、単年度資金収支の黒字拡大を見込まなければ、目標値に到達しません。さらに、この計画の特例債償還期限が平成27年度決算という条件になっていることも考えたとき、平成26年度の経営健全化計画も計画倒れに終始するような気がしてなりません。結果的に、所管委員会からの報告では、平成27年度末、不良債務解消のための7億5,000万円は一般会計基本財産基金から繰り出す方向で行くことが示されたところです。ただ、今日に至るまで、所管事務職員が毎回月別の診療収益状況を含めた病院事業経営状況を作成し、報告されていること等への御努力は認めるところですが、このたびの計画でも、なかなか実績が計画の数値に近づいていかないことも事実であります。一方、一般会計からの繰出金が毎年ふえ続けていくことも懸念されますが、診療報酬改定の影響や医師確保、救急医療確保等のための追加経費が、計画との乖離を招く要因となっていると考えられます。また、今年度から市の財政収支も逆転するようなことも予想されていましたので、厳しい財政状況から、今後繰出金が財政負担として重くのしかかってくることも想定されます。また、道内他市と比較して病院経営がもっと悪い自治体も多いのではという見方もありますが、2年目となる平成27年度決算も、1年目と同様に追従する状況になると考えられ、今後の病院経営は、さまざま鑑みても、さらに厳しい経営状態が続くものと予想されます。このことから、平成26年度市立病院の経営健全化計画2年目の評価についてお聞きいたします。次に、道内の多くの自治体病院や道立の六つの病院も江別市と同様の経営状況であり、地域医療を推進する上でも、住民にとって、また、道民にとって新たな改革が求められます。現在、北海道は経営悪化が続く道立病院の立て直しに向け、平成29年度から、地方公営企業法の一部適用から全部適用へと条例改正により変更して、給与や人事の権限を持った病院事業管理者を新設することで、経営方針の判断を早め、収支の改善に努めていく方針を示したところです。六つの道立病院は、地域医療や専門医療の中核を担っているため、医療サービスの低下は避けなければならず、大きな判断を下したと言えます。道内では、既に札幌市や旭川市、函館市の市立病院が全部適用に移行し、収支の改善が図られた実績もあるようです。ただ、この全部適用にもメリットはもちろん、デメリットもあることは承知しています。いずれにしても、この全部適用も病院改革の一つの選択肢であり、当市も検討する余地があるのではないでしょうか。したがって、病院事業において地方公営企業法を全面的に適用する考え方についてお伺いします。また、さらに大きな改革として、独立行政法人への移行や、指定管理者の導入であったり、民間企業への委託や売却が考えられます。江別市立病院は、高齢者の全身疾患に対応する機関として、そして、地域医療機関として数少ない総合内科医療機関として、その果たすべき役割は大きく、今後の方向性として、改革プランや経営健全化計画に基づいて現況どおり維持していくのか、今、市民に示す必要があるのではないでしょうか。今後の病院経営の方向性として、経営健全化計画に基づいて進めていくのかどうなのか、このたびの質問の中には、所管の委員会に付託された議案にかかわる部分もございますが、改めて市長の見解を伺いたいと思います。次に、市役所本庁舎改築の今後の見通しと基金の活用についてお伺いいたします。この件の一般質問は、直近では平成26年第3回定例会一般質問で、赤坂議員より行われましたので、経過や方針については、ある程度理解しているところです。ただ、平成28年度の予算編成での状況を見る限り、市の財政運営は大変厳しく、頼みの財政調整基金と基本財産基金を合わせた現金は、平成26年度決算で36億2,000万円へと低下してきていることは周知のとおりであり、また、庁舎整備基金である現金と有価証券を合わせた6億2,000万円の取り扱いのことも含めて、今後の本庁舎改築の見通しはどうなるのか質問したいと思います。最近の全国あるいは全道の庁舎の建てかえに関する調査によりますと、全国の市役所・区役所の庁舎約800以上の中で、10年以内の完成も含め、約2割が建てかえを進めているようで、また、全道においてはもう既に建設中のところもありますが、道議会庁舎も含め札幌市や旭川市、また、池田町等が計画を進めているところです。一般に建てかえの理由として、2011年3月11日の東日本大震災後、耐震性の強化を中心とした防災面での対策として、建てかえに踏み切る自治体がふえたと考えられます。当市の本庁舎も築48年以上経過しており、8カ所に庁舎が分散していることや、震度6から7程度で大きなダメージを受けることが耐震診断で明らかになったことから、早急な対策が求められてきました。前段でも触れましたが、近隣自治体では、現在、北広島市が建てかえ中であります。当市の本庁舎と同様、建設されてから47年以上経過しているため、総事業費約47億円以上をかけ、昨年の9月から建設を初め、平成30年度で工事が完了する予定となっております。隣の当市においての本庁舎改築の見通しとしては、これまで、大筋、市役所庁舎等あり方検討委員会での結果を踏まえて進められてきておりますが、東日本大震災後、拠点避難所の耐震化の重要性に鑑み、優先順位の見直し等も検討されたところです。平成26年第3回定例会の一般質問に対する市長の答弁では、庁舎の整備について、大麻体育館及び市民会館の耐震診断の結果により、改修時期、整備内容及び財源の見通しのほか、公共施設等総合管理計画策定に向けた庁内組織の論議を踏まえて検討していくとのことでした。したがって、この当時から約1年半が経過しており、当初改築の工事費が60億円と試算されていましたが、人件費や建設資材費が高騰する中で、見直しも視野に入れなければなりませんし、さらに、基金を含めた市の財政も厳しい中、当初の工事予定を平成32年度か平成33年度ごろとした計画の見直しも含め、かなり軌道修正していかなければと考えるところです。また、この改築計画では、基金の取り扱いも重要でありますので、市民に対して基金の状況を丁寧に示すことも求められます。このことも含め、本庁舎改築の今後の見通しと基金の活用について、市長の見解をお伺いいたします。次に、江別市の子供の貧困率とその対策について質問いたします。近年においても、子供や家庭を取り巻く環境は大きく変化してきて、その中で、特に子供の貧困率は先進国の中でも最悪のレベルにまでなってきたと言われ、豊かな日本社会と思われたはずがそうではなく、子供の貧困率が深刻化してきています。貧困には相対的貧困と絶対的貧困の2種類があり、先進国での貧困問題は相対的貧困率をもとに考えられ、日本の国内に当てはめると、2012年の調査での相対的貧困率は、過去最悪の16.3%に上り、6人に1人の325万人が貧困に該当し、先進国30カ国のうち、アメリカに次いで4番目に高い値となっています。基準となる貧困ラインの個人単位の年額は約122万円で、子供の場合、単身で暮らすことは少なく、具体性に欠けるため、世帯単位に換算すると、ひとり親世帯は年額173万円、月額で約14万円となり、親子4人世帯では、年額244万円で月額20万円余りになると言われています。この調査は約3年前になるので、親の雇用状況や労働状況等も現在とは違っていたり、また、失業率の値も現在値とは若干のずれがあると思いますが、貧困率に至っては大きく改善されているとは思えません。資源のない日本社会にとって、人的資源は未来への生命線であり、子供という人的資源に頼るほかに道はなく、人口減対策とともに子供の貧困対策は大きな問題であることは周知のとおりです。この子供の貧困対策については、以前にもほかの議員から一般質問として取り上げられた経緯がありますが、市の見解からは、具体的対策が見えてこなかったので、改めて質問させていただきます。国は子供の貧困対策として、生活が苦しい子供の教育支援を柱とした法律、子どもの貧困対策の推進に関する法律を平成26年1月に施行し、同年8月には政府方針となる大綱を閣議決定したところです。この貧困問題は、単に該当自治体だけで解決できるものではなく、国や北海道の動向を見きわめ、ともに連携することが重要であり、江別市としても同様な対応をしてきたと考えられます。特に平成17年度からは、江別市次世代育成支援行動計画を策定し、子育て環境の整備を進めてきたところであり、また、国の法律である子ども・子育て関連3法が成立してから子ども・子育て支援新制度がスタートとなり、それに基づいて、市は、えべつ未来づくりビジョンの子育て分野における個別計画として、江別市子ども・子育て支援事業計画を策定したところです。この計画は平成27年度から平成31年度までの5年を1期として策定され、貧困対策はこの計画の中の、特に基本目標2安心して子どもを産み育てるまちづくりの基本施策の中で位置づけられていると認識しております。それでは質問に入ります。日本の子供の貧困率は約16.3%でありますが、江別市の子供の貧困率はどの程度なのか、また、是正対策として、国や道の動向を見きわめ、連携して市の計画を進めていくようですが、もっと具体的に、例えば企業や個人に寄附を呼びかけて基金を創設することや、現在、既存の市の基金を活用することなどを考えてはどうか、市としての見解をお聞きしたいと思います。以上で1回目の質問を終わります。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

島田議員の一般質問にお答え申し上げます。まず、電力小売全面自由化に伴います江別市の対応に関連しまして、電力の地産地消に対する考え方についてでございますが、市の再生可能エネルギーに対する取り組みとしましては、これまでに浄化センターの消化ガスや環境クリーンセンターの排熱を利用した発電、野幌駅北口広場への地中熱ヒートポンプ方式によるロードヒーティングの採用や、新栄団地、小・中学校の改築にあわせ、太陽光発電設備を設置するなど、積極的に導入を進めてまいりました。また、民間事業者に目を向けますと、環境クリーンセンター敷地、環境事務所敷地の市有地2カ所に誘致しました大規模太陽光発電所が順調に稼働を続けているほか、酪農業者によるバイオガス発電、さらに、今年1月に間伐材を燃料とする木質バイオマス発電所が稼働しているところでございます。このように、市内におきましては、さまざまな再生可能エネルギーを活用した発電が行われており、その発電見込み量は約166ギガワットアワーで、市内家庭向け年間使用電力量の大部分を賄える規模になりますことから、エネルギー自給自足のまち江別への第一歩を踏み出したものと考えております。御質問の電力の地産地消は、地域の自然エネルギー資源を活用して発電し、その電力を地域の方が活用することで、環境に優しいまちづくりや、事業形態によっては、雇用を生み出すなど経済の活性化にもつながる仕組みであると認識しております。電力の地産地消を推進していくためには、地元の企業を育てること、そして、地元で発電した電力を地元で消費していく取り組みも大切であると考えております。今後におきましても、えべつ未来づくりビジョンのまちづくり政策や環境管理計画に基づき、さまざまな再生可能エネルギー活用の推進を図るとともに、地産地消の新たな動きを見きわめて対応してまいりたいと考えております。次に、江別市立病院の経営健全化計画2年目の評価と今後の方向性に関連しまして、平成26年度市立病院の経営健全化計画2年目の評価についてでありますが、平成26年度からの3カ年計画は、直近の平成25年度の収益をもとに3カ年の収支を見込み、平成27年度の不良債務解消を目指し、計画の目標を設定してきたところでございます。しかし、整形外科医が3名から2名へ減員となったことなど医師の異動により収益が減少したことや、他の公立病院でも同じような傾向でありますが、平成26年診療報酬改定の影響、消費増税や電力料金の引き上げなどによる影響が大きかったことから、平成26年度の実績は、診療収益では前年度比で2億3,700万円下回り、単年度資金収支は7,700万円の赤字となったところでございます。計画2年目の平成27年度も、こうした影響が続いていたことから、経営改善の取り組みを強化するため、病院内に経営会議を設置し、全般的な経営改革に向けて戦略を検討したほか、業務委託による経営分析を行う中で、ジェネリック医薬品の採用を大幅に引き上げることなど、経費の削減に取り組んでまいりました。また、新年度に向けては、医療の質的向上に寄与し、医療の標準化・効率化を図る包括請求方式であるDPC導入、さらには、今後の高齢化社会を見据えた在宅医療との連携機能を強化した地域包括ケア病棟の導入による病棟再編の準備を進め、収益増に向けた取り組みを進めてきているところでございますが、これらの取り組みの効果があらわれるのは来年度以降となりますことから、今年度末の不良債務の解消は難しい状況となっております。こうしたことから、計画2年目の平成27年度の評価といたしましては、平成26年度からの消費税増税や電気料金引き上げの影響が継続しており、また、医師の異動に伴う患者の減や、専門医の確保が順調に進まなかったこと、改善の大きな柱となるDPCの導入や病棟再編が新年度からとなることなどから、経営健全化計画でお約束をいたしました不良債務の解消が達成できなかったことは、まことに申しわけないと思っているところでございます。現状では、いまだ道半ばと考えておりますことから、引き続き、職員一丸となりまして経営改善を進めてまいりたいと考えております。次に、病院事業において地方公営企業法を全面的に適用する考え方についてでありますが、平成27年度を最終年次とする公立病院改革プランにおいて、まず、不良債務の解消を最優先課題として対応し、その後、経営形態の見直しを検討することとしております。経営形態の見直しにつきましては、全国的には地方公営企業法の全部適用のほか、指定管理者制度の導入や、地方独立行政法人などの経営形態見直しを行っている団体があることは承知しておりますが、抜本的な経営改善がなされていない現状においては、先ほども申し上げましたとおり、DPCの導入や病棟再編など、改善に係る取り組みを着実に進めまして、引き続き、資金収支の黒字化を最優先課題として取り組んでいかなければならないものと考えております。次に、今後の病院経営健全化についてでありますが、市立病院ではこれまで地域医療の確保を図りながら経営改善の取り組みを進めてまいりましたが、先ほども申し上げましたように、平成27年度当初からは、経営会議を立ち上げ、経営分析を行う中で経営改革を進め、ジェネリック医薬品の採用を大幅に引き上げることや診療材料費のコストの削減、委託仕様の見直しなど、取り組みができるところからスピード感を持って対応してきたところでございます。しかし、今ほど申し上げましたように、医療の標準化・効率化を図る包括的請求方式であるDPC制度の導入や、在宅医療との連携機能を強化した地域包括ケア病棟の導入による病棟再編など、診療の流れや病棟の体制を変え、経営を大きく左右する改革は、新年度に向かいようやく準備が整ったところでございます。今後も、必要な医療を確保しながら、最善の医療を提供できるよう、第1にDPC導入や地域包括ケア病棟の導入などの病棟再編による収益の向上を図ること、第2にジェネリック医薬品採用率の向上や委託業務の抜本的見直し、診療材料の適正化などによる経費削減を図ること、第3に患者サービスの向上を図るため、医療相談体制の充実に向けた地域医療連携室や医療安全室などの配置変更、これまで課題となってきたコンビニエンスストアの導入の検討継続など、一連の改革を進め、経営改善に向け、なお一層努力してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、総務部長ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 総務部長 山田宗親(総務部長は2016年3月まで)

私からは、市役所本庁舎改築の今後の見通しと基金の活用について御答弁申し上げます。まず、市役所本庁舎改築計画の当初の見込みについてでありますが、市役所本庁舎は、昭和41年の建築から49年が経過しており、平成22年度に行った耐震診断では、耐震改修が必要と判定されております。その後、東日本大震災を契機として、市役所庁舎等あり方検討委員会を設置し、平成24年3月に取りまとめた報告書では、庁舎分散の解消や耐震改修の内容などから、新庁舎建設が妥当であるという報告がなされております。これまで、市は、耐震改修促進計画による優先順位に沿って、小・中学校、不特定多数の市民が集まる体育館などの大規模施設の耐震化を順次行っており、平成28年度で学校の対応を終え、平成28年度と平成29年度に大麻体育館の耐震改修を予定しているところであります。本庁舎の改築につきましては、現時点では、建築資材の高騰など、情勢が変化しており、また、市民需要や人口動向を踏まえた本庁舎のあり方や財源などの課題もありますことから、将来に向け、総合的な観点から、他の施設との兼ね合いや民間活用について、他市の先駆的事例を研究するなど、さらに調査を進めてまいりたいと考えております。次に、活用する基金の示し方についてでありますが、市が保有する基金のうち、庁舎整備等の財源となる庁舎整備基金は、平成7年度に設置した基金であり、今年度末の残高見込みは約6億2,600万円となっております。先ほども申し上げましたとおり、情勢の変化もあり、具体の整備計画は定まっておりませんが、庁舎建設に当たっては、基金の確保が必要になることも想定されるところであります。いずれにいたしましても、整備の方向性が決まった段階で、基金の状況や財源見通しなどを市民にわかりやすく説明してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございます。

答弁 経済部長 後藤好人(経済部長は2018年3月まで)

私からは、電力小売全面自由化に伴う江別市の対応についての御質問のうち、電力小売全面自由化に向けて、今後、市民にどう対応していくのかについて御答弁申し上げます。電力小売全面自由化に向けて、今後、市民にどう対応していくのかについてでありますが、本年4月からの電力の小売全面自由化により、さまざまな事業者が電気の小売市場に参入してくることで、家庭や企業を含む全ての消費者が電力会社や料金メニュー、サービスを自由に選択できるようになることから、電力の自由化については、消費者の関心も高いものと認識しております。経済産業省では、電力会社を選ぶ際のポイントや留意点などについて、ホームページで周知するとともに説明会を全国で開催しており、昨年12月には札幌市でも開催されたところであります。さらに、本年1月28日には、国の委託を受けた事業者が、江別市民会館において、北海道戦略的省エネ普及セミナーと題し、市民や企業を対象として、電力自由化等についての講演会・相談会を開催したところであります。また、江別消費者協会の相談窓口におきましても、電力自由化に伴う事業者選定についての相談が寄せられているほか、全国的にも電力自由化に便乗した悪徳商法が発生しているとの報道がされておりますことから、消費者保護の観点から、江別消費者協会における相談体制の強化を要請するとともに、市ホームページ等で相談窓口のPRを行ってまいりたいと考えております。以上であります。

答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)

私からは、江別市の子供の貧困率とその対策について御答弁申し上げます。まず、江別市の子供の貧困率についてでありますが、国が算出している相対的貧困率は、世帯の子供の数や社会保険料等を除いた可処分所得のデータのほか、課税の状況や生活意識の状況がわかる国民生活基礎調査を基礎資料としております。貧困率は、他県では独自に算出したり、大学の研究報告として都道府県ごとに発表されておりますが、現在のところ、国は都道府県単位でも算出していないことから、市町村単位での算出は難しいところであります。また、生活保護世帯の受給状況などから江別市の子供の貧困を把握することも検討いたしましたが、子供の貧困にはさまざまな側面があり、その受給状況などをもって貧困率とすることは難しいものと考えております。なお、北海道では、平成27年12月に北海道子どもの貧困対策推進計画を策定し、今後、相談支援や教育支援などを進めることとしており、市といたしましては、その推移を注視してまいりたいと考えております。次に、基金の活用を含めた子供の貧困対策についてでありますが、平成26年に施行された子どもの貧困対策の推進に関する法律を受けて、北海道では、北海道子どもの貧困対策推進計画を策定したところでありますが、計画の趣旨といたしまして、全ての子供が将来に夢や希望を持って成長できる社会の実現に向け、総合的かつ効果的に施策を推進するとしております。市は、これまでも子供の貧困対策として独自に、低所得者層に対する保育料の軽減や義務教育での就学援助などの事業を実施してまいりました。また、平成28年度におきましては、国の制度に合わせて、ひとり親家庭等を対象とした児童扶養手当の増額や、新たに高等学校卒業程度の資格が得られる認定試験合格講座受講料の一部を支援する事業などを実施する予定としております。なお、基金の創設活用は、現状の経済情勢では難しいものと考えておりますが、今後、北海道の計画に基づく具体的な事業が示される予定でありますので、市といたしましては、その動向を見きわめた上で、対応してまいります。以上であります。

質問 島田泰美

御答弁ありがとうございました。要望として2点だけ述べさせていただきます。初めに、今後の病院経営の方向性について要望いたします。御答弁から、今後の方向性としては、経営健全化計画に基づいて進めていく中で、経営改善を強め、特に委託業務の見直しやジェネリック医薬品の採用率を上げていくことなど、また、包括請求方式であるDPCの導入を進め、さらに、高齢化社会を見据えて、一部病棟を転換して地域包括ケア病棟に再編していく方針であることが示されたと理解いたしました。ただ、今日に至るまで、経営健全化計画に基づき、計画目標を設定して、さまざまな改善プランを実施してきたところですが、一方で、専門医師の確保ができなかったり、診療報酬の改定があったり、また、救急医療の確保により追加経費がかさむなど、病院事業を取り巻くさまざまな環境の急変に追従できず、計画と実績の乖離を招いたことは事実であります。このたびの経営改善策もいまだ道半ばであるとの答弁ですが、結果が見通せるのはいつなのでしょうか。市の財政状況も大変厳しく、ほかの事業会計へ資金を繰り出す余裕もほとんどないことから、スピード感を持って次の一手となる改善策をもう既に準備するべきだと思います。そして、かかわる全ての情報は、私たちも含め市民とともに共有するために、しっかり開示することを強く要望して、この件は終了いたします。次に、市役所本庁舎改築計画の当初の見込みについてですが、公共施設の改築計画の優先順位は、老朽化施設ということだけではなく、社会を取り巻く環境の動向や防災面での対策にもかかわり、また、市民ニーズも考慮しなければならず、大変難しいものと理解するところです。さらに、まちづくりなどと一体的に考えた場合、さまざまな構想が企画案として出てくるものと考えられます。また、改築のための原資となる財源をどこからどのように捻出するのかも、しっかり検討しなければなりません。本庁舎改築についてのこのたびの御答弁では、具体的計画年数が示されず、一歩後退した答弁となりました。この件に関しては、以前から多くの市民が注目していただけに、できるだけ早く計画内容等を検討いただき、市民に公表することを要望して終わりたいと思います。

出典:江別市議会 平成28年第1回定例会 2016年3月8日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる