みんなの議会

江別市議会 平成27年第1回定例会 2015年3月6日

(1)電子式水道メーターへの更新事業について/(2)ノハナショウブの群生地の保存と活用について/(3)江別市における美術館の設置について

2015年3月6日、江別市議会の一般質問で、石田武史議員が「電子式水道メーターへの更新事業について」「ノハナショウブの群生地の保存と活用について」「江別市における美術館の設置について」について質問し、市長 三好昇、水道部長 松田俊樹、教育部長 斉藤俊彦が答弁しました。

質問者
石田武史 議員
答弁者
市長 三好昇、水道部長 松田俊樹、教育部長 斉藤俊彦

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 石田武史

ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、順次質問をしたいと思います。件名1、電子式水道メーターへの更新事業についてお伺いいたします。本年2月の広報えべつによりますと、本年4月から水道メーターの地上化が始まるとのことです。地下にあるメーター本体を確認しなくても、地上にある壁づけされている遠隔式カウンターを見るだけで、メーター指針や水の使用状況が確認できるようになり、この水道メーターの見える化を行うことで、利用者サービスの向上と検針業務の効率化を進めるとのことであります。確かに、冬期間の検針作業などはメーターボックスが雪の下にあり、その検針には除雪作業が伴うなど検針作業の困難さが容易に想定されます。また、利用者にとっても、見やすい位置にメーターがあることで漏水事故の早期発見や節水に向けた取り組みも地下式のメーターより容易に可能となると思われます。さらには、検針回数が現状の4カ月に1回から2カ月に1回になるとのことで、より正確な検針業務が行われるとのことです。対象となる家庭や会社へは取りかえ方法の説明やカウンターの取りつけ位置についての打ち合わせをした後に作業を行い、その費用は基本的には無料であるもののメーターボックスの破損等必要な場合には利用者が費用負担をしなければならないようです。北海道内では、約85%の市がこの電子式水道メーターを採用しているとのことであり、当市においても新築、改築の際にはこの電子式水道メーターの設置を推奨してきたことにより約25%の市内普及率があるとのことであります。ところで、この交換するメーターの値段ですが、従来の地下式のものでは1個の値段が新品のものでも約七、八千円なのに対し、電子式では約1万2,000円とのことであります。そして法律の規定によって、どのメーターも8年ごとに交換しなければならないのは変わらないとのことであります。地下式のものと比べると、メーター1個当たりの差額も四、五千円と大きく、工事費用も更新時には多少安くなるとのことですが、市内の住宅戸数、終わりのないメーター交換などを考えると、費用の支出も長期にわたり、かなりの額になることが容易に予想されます。そこで質問ですが、第1に、現在の中期経営計画の中では、平成30年までは料金改定をしないようですが、市民サービスの向上のために検針の間隔を短くするということであれば、検針員を増員することで対応可能ではないかと思いますがいかがでしょうか。第2に、今後、電子式水道メーターの費用負担を市民にお願いすることになるのでしょうか、お伺いいたします。件名2、ノハナショウブの群生地の保存と活用についてお伺いいたします。江別市東野幌にあるノハナショウブの群生地は、江別市にある魅力的な景観として第17回都市景観賞を受賞したほか、大規模な干拓事業により失われた東野幌地区の湿原にわずかに残されていたノハナショウブの保護・増殖の取り組みを通じて、同湿原の保全と一般市民に対する自然保護思想の普及に尽力したとのことから、保存会のメンバーが第32回前田一歩園賞を受賞しています。最近では、江別市における観光地としても認識が広まり、最盛期には市外から写真を撮影に来る人もふえているそうです。この群生地は十数年前から個人で独自に保存活動を続けていたところ、その活動に賛同した有志とともに保存会が結成され、地域の協力を得ながら保存・育成が続けられた結果、このようになったものですが、この土地自体は昨年秋に所有者から江別市に寄贈されており、今後は市が保存会に管理を委ねていく方針とのことであります。現地は野幌森林公園から南幌町へと続く農村地帯にあり、近くには野幌農村公園、パークゴルフ場など、市民が自然と触れ合える貴重な地域となっています。また、道道46号江別恵庭線からも近く、南幌温泉と農産物の直売所との中間付近にも位置しており、日帰りの温泉客や新鮮な江別の農産物購入を希望する消費者が付近を通過している場所でもあります。ところで、農村振興と地域活性化という観点からは、江別市においてもグリーンツーリズムという施策がとられ、一方で、観光という観点からは、観光協会が観光モデルコースとして市内の数カ所を紹介し、さらに地域の保全会やNPOにおいては、篠津兵村フットパスという名称で篠津川周辺を紹介しております。グリーンツーリズム、観光モデルコース、フットパスのそれぞれの本来の意味は違うのでしょうが、共通しているものは自然と人との触れ合いだと思います。このノハナショウブの群生地を見るとき、自然と人との触れ合いが望める江別市において、またとない貴重な場所の一つであり、近隣に点在する名所や公園などと組み合わせることにより、さまざまな波及効果が生まれることは容易に想像できるものです。北海道内においても、富良野市のラベンダーを初め、大空町東藻琴の芝桜、北竜町のヒマワリ、遠軽町のコスモスなど、各地で花をテーマとして観光や周辺の産業が育っていることからも明らかではないでしょうか。そこで質問ですが、第1に、今後、江別市としては保存会に管理を委ねていくとのことですが、観光資源としても有望であるこのノハナショウブの群生地について、どのように保存・活用していくのか市長のお考えをお伺いいたします。第2に、このような景勝地は市内にまだまだあるように思うのですが、江別市として考える観光行政全体において、ノハナショウブ群生地をどう位置づけ、観光資源とどう連携していくのかお伺いいたします。件名3、江別市における美術館の設置についてです。美術館は、ウィキペディアによると、博物館の一種であり、美術作品を中心とした文化遺産や現代の文化的所産を収集、保存、展示し、またそれらの文化に関する教育、普及、研究を行う施設であるとあります。以前、会派で視察した青森県十和田市には、十和田市現代美術館があり、十和田市現代美術館条例第2条で、芸術文化の持つ創造性及び多様性を広く市民に紹介するとともに、市民の芸術文化活動への支援及び参画の場を提供することにより、新たな文化の創造、さまざまな交流を通じたまちのにぎわいの創出及び魅力あふれるまちづくりに寄与するため、現代美術館を設置するとあります。長崎県美術館条例第1条では、地域の活性化及び芸術文化活動の拠点として、すぐれた美術作品の鑑賞及び学習の機会を提供するとともに、創作活動及び作品発表などの支援を通じて、生涯学習に対応した文化的環境の整備を図り、もって新たな長崎県の文化の創出に寄与するため、長崎県美術館を設置するとあります。北海道内の他の地域にも、各地にそれぞれの特色のある美術館や博物館があり、展覧会のほかにその地域の歴史や文化、ゆかりのある著名人や芸術家の作品が展示されています。江別市では、江別市民文化ホール条例があり、その第1条では、設置目的として、市民の芸術文化活動の発展を図り、心豊かなまちづくりに寄与するため、江別市民文化ホールを設置するとあります。美術という記載もないことからもわかりますが、多目的であり、特に美術作品を中心とした施設ではないように思われます。また、市内の公共施設では絵画展などは開かれていますが、開催期間や施設設備などが適当ではないために、有名な作品などの展覧会などは開催できないようであります。もちろん、これらの施設でも市民による作品展は通年行われていることは周知のとおりであります。そのためか、従前から当市においても美術館を設置すべきではないかという要望もありましたが、市側では検討は続けるものの財政的な面からなかなか難しいという回答でありました。現在、全国的には民間ギャラリーや民家を改造した小さな美術館、学校の空き教室や遊休施設のアトリエとしての利活用などによって、多くの市民に親しまれたり、観光客を呼んでいる地域もあります。そこで質問いたします。第1に、子供たちに対する教育効果や市民の創造性にあふれた生活を考えるとき、小さくてもいいから江別市民が誇りに思う、そのような美術館が当市にあればと思うところですが、市としてのお考えをお聞かせください。第2に、議員として各地を視察させていただきましたが、芸術が地域の活性化の起爆剤となっている姿を見ることができました。岡山県倉敷市は著名ですが、十和田市も現代美術館を中心として市内中心部を芸術の手を借りて活性化させようとしています。四国の香川県直島町では、民間企業とのコラボレーションにより、有名な建築家の設計による美術館や古い民家を壊すことなく修繕して美術館として活用しています。書籍、文化経済学第8巻第1号では、西孝氏が観光集客型ミュージアムとローカル・コミュニティ、直島の事例からみたその可能性と課題と題して次のように述べております。直島におけるミュージアムを核とする以上の事例は、住民の参加と来訪者との交流を通じて地域を元気づける力を発揮することを示すものであり、文化資本が集客力を持ち、地域を活性化し地域経済を支える可能性を持つことが明らかになったのではないかと述べております。このようなアートによるまちづくりの推進について、江別市でも取り組むべきだと思いますがお考えをお聞かせください。以上で1回目の質問を終わります。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

石田議員の一般質問にお答え申し上げます。私からは、ノハナショウブ群生地の保存と活用についてお答えしたいと思います。まず、保存と活用についてでありますが、昨年10月に寄附されましたノハナショウブ群生地につきましては、かつての石狩湿原の名残を残した地域の歴史を伝える景観地となっており、江別市におきましても希少な地域資源であると認識しております。保存に当たりましては、花に負荷がかからぬようノハナショウブ群生地を外周から観覧するための沿道を設け、より自然に近い形での保存に努めてまいりたいと考えております。また、今後の活用につきましては、江別市の観光のさらなる誘客資源として、道立野幌森林公園と現在利活用が計画されております千歳川流域の江別太遊水地の中間点に位置することから、JR函館本線の南側の観光につながるものとして、サイクリングやフットパス等の利用形態を検討するなど、江別観光協会と連携し、市内の観光振興につなげてまいりたいと考えております。次に、観光行政における位置づけについてでありますが、ノハナショウブ群生地のような地域資源の観光への有効活用につきましては、昨年スタートしました第6次江別市総合計画のえべつ未来戦略の中で、豊かな自然や既存の施設の利活用、食と農の観光化や、市民や企業等による観光資源の発掘・創出・魅力向上を支援することにより、地域資源を生かした観光を推進することとしております。議員御指摘のとおり、江別市には道立野幌森林公園、千古園、しのつ河畔林などの地域資源を活用して市外からの来訪者をふやしていく余地は、まだ大いにあると考えておりますことから、例えば、JR野幌駅で実施しておりますサイクルシェアリングを拡大し、観光に訪れた方の足として活用していただき、市内各所の自然、景勝地を周遊してもらうことなど、地域資源の連携を進め、観光振興を図ってまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、水道部長ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 水道部長 松田俊樹(水道部長は2017年3月まで)

私から、電子式水道メーターの更新事業について御答弁申し上げます。まず、電子式水道メーターへの更新の必要性についてでありますが、電子式水道メーターへの更新を促進することにより、地下式メーターと比較して水の使用状況の把握が容易になり、漏水の早期発見ができるなど、見える化による市民サービスの向上が図られます。また、検針効率が向上し、冬期間においても検針が可能となることから、現在、当市が行っている4カ月検針を一般的な2カ月検針に変更するものであります。そこで、御質問の検針員の増員により検針間隔を短くすることについてでありますが、地下式メーターのままではさきに申し上げましたような市民サービスの向上が望めず、冬期間の検針状況も改善されないことから、電子式水道メーターへの更新による地上化を基本として取り組んでまいりたいと考えております。次に、更新による市民負担についてでありますが、電子式水道メーターの更新事業は中期経営計画において上下水道事業の会計間の負担も調整しながら進めることとしており、基本的に電子式水道メーターへの更新による市民への新たな負担をお願いするものではありません。いずれにいたしましても、水道事業としては今後とも市民サービスの向上と事業運営の効率化を図り、長期的な安定経営に努めてまいりたいと考えております。私からは以上です。

答弁 教育部長 斉藤俊彦(教育部長は2016年3月まで)

私から、江別市における美術館の設置について御答弁申し上げます。まず、美術館を江別市に設けることについてでありますが、美術館の役割としては大きく分けて二つあり、一つは、芸術性の高い作品を収集し、専門の学芸員が研究を行い、市民に鑑賞してもらうこと。もう一つは、いわゆるギャラリーとして市民レベルでの芸術文化活動の発表の場を提供することであります。前者の役割については、特に高い芸術性を有する高額な作品の収集などは主に都道府県立美術館が担っており、市町村立美術館では独自のコンセプトで地域特性や風土に根差した作品の展示を担っていることが特徴であります。本市におきましては、セラミックアートセンター内に、陶芸家小森忍氏の記念室を設けているのがその一例であります。次に、発表の場とする後者の役割では、本市の場合、市民の創作意欲の向上と文化活動の拠点として、野幌公民館及び大麻公民館のギャラリーを広く利用いただいているほか、市民要望を受け、よりグレードの高いギャラリーとしてセラミックアートセンターの企画展示室を提供しているところであります。市内では、芸術作品愛好家も含め、芸術文化活動が活発に行われていることは承知しておりますが、御質問の新たな美術館建設につきましては、地域に根差し、市民全体が共有できるコンセプトが必要となりますことから、将来に向けた研究課題と考えております。次に、アートによるまちづくりの推進についてでありますが、本市におきましても、芸術作品を屋内外に展示しており、例えば、江別駅前の本町通りの街路灯には陶芸作品を展示しており、四季のみちや公共施設にも彫刻などのさまざまな芸術作品が展示されております。各公民館のギャラリーは市民レベルの美術展等が気軽に開催できる場として広く利用いただいており、芸術を介した交流の場となっております。また、セラミックアートセンターの企画展示室は、陶芸に限らず、絵画、書道、写真など、より高いレベルの芸術作品の展示会が開催できる施設として提供しております。教育委員会といたしましては、市内に点在する芸術作品や文化施設を核として、さまざまな芸術文化活動が活発に行われるとともに、こうした芸術作品を広く紹介していくことはまちづくりを進める上でも望ましいことから、今後ともPRに努め、全市的な取り組みとしてまいりたいと考えております。私からは以上であります。

質問 石田武史

ありがとうございます。水道メーターのことに関して要望をさせていただきます。市民への費用負担についてでありますが、やはり、コストについては、私が調べただけでも従来タイプの交換型と新品を買うのではかなりの差があるとわかりました。しかも、それが向こう8年間にわたって続くとなると単純に計算しただけでも毎年相当かかるだろうと。確かに市民サービスと費用負担とのつり合いという部分からすると、一概にお金がかかりすぎるからだめだということではないと思うのですが、その辺に疑問があるということで、この事業が市民にとって効果的に運営されていくことをとりあえずは望んでおきます。次に、アートによるまちづくりの推進について、2回目の質問をさせていただきます。私が例に挙げた直島も十和田市も、多くの市民がそこに集まって芸術だとか美術だとかをやることはさることながら、市外から来てもらう。直島は特にそうです。人口が数千人のところに多いときで年間70万人が来るわけですから、島の中の人口というよりは外からの入れ込み客数を完全に当てにしているということなのです。つまり、芸術が広く地域の活性化につながっているすばらしい例だと思うのです。このような観点からすると、江別市においても、例えば道内他市ではやっていないようなアール・ブリュットというような芸術関係の常設展ができる場所を設けることにより、市外からの利用者の作品や、現在誘致活動をしている特別支援学校高等部の生徒の作品、市内に多くある福祉事業所の利用者の作品、これはすばらしいものがあります。こういうものを展示することによって、彼ら、彼女らの励みにもなるはずです。このようにいろいろな分野に波及効果のあるアートによるまちづくりについて、再度お考えをお伺いいたします。

答弁 教育部長 斉藤俊彦(教育部長は2016年3月まで)

私から、石田議員の再質問に御答弁申し上げます。いろいろな分野に波及効果のあるアートによるまちづくりについてのお尋ねでありますが、芸術が広く地域の活性化につながっている例が全国に多数あることは承知しており、本市におきましても、えべつ未来戦略において、まちの魅力を市内外へ情報発信するシティプロモートに取り組んでいるところであります。教育委員会といたしましては、芸術を通じて市外からの観覧者をふやしてはどうかとの御提言の趣旨を踏まえ、市庁舎や水道庁舎前にある著名な作家によるブロンズ像を初め、市内に点在する芸術作品の情報を掲載したマップを制作するなど、今後ともPRに努めてまいりたいと考えております。私からは以上でございます。

出典:江別市議会 平成27年第1回定例会 2015年3月6日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる