みんなの議会

江別市議会 平成26年第4回定例会 2014年12月8日

(1)地方創生について/(2)ひきこもり対策について/(3)民法改正による影響について

2014年12月8日、江別市議会の一般質問で、坂下博幸議員が「地方創生について」「ひきこもり対策について」「民法改正による影響について」について質問し、市長 三好昇、総務部長 佐藤哲司、健康福祉部長 真屋淳子、教育長 月田健二が答弁しました。

質問者
坂下博幸 議員
答弁者
市長 三好昇、総務部長 佐藤哲司、健康福祉部長 真屋淳子、教育長 月田健二

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 坂下博幸

議長の許可をいただきましたので、通告に従い、順次質問してまいります。初めに、地方の潜在力を高める地方創生についてお伺いいたします。一般質問の初日と重なる部分もございますが、御容赦をいただき進めてまいります。とまらない少子化と東京一極集中に、地方の危機感は強く、7月に開催された全国知事会において少子化非常事態宣言を出し、近い将来、地方の多くが消滅しかねず、その流れは着実に地方から都市部へと波及し、やがて国全体の活力を著しく低下させてしまうと訴えました。毎年1万人超の人口減少が続く秋田県は、8月に、国に対し、人口減少を食いとめ地域活力を維持するための国家戦略特区構想を提出するなどされ、この状況は江別市も他人ごとではなく、真剣な対応が必要と考えるべきで、以下、数点の質問をしてまいります。1点目として、地方創生について、市長のお考えについてお伺いいたします。最近は何度も出てくるフレーズの消滅可能性都市が現実味を帯び、このような中、日本の社会活動をどのように維持し、そして向上していくことができるのかが問われる時代となってまいりました。鍵を握る存在として、女性と若者の活躍に期待が集まっております。全国の各地域が人口減少、超高齢化の問題に直面している今、老いも若きも地域力を合わせ、地域を活性化し、地域経済を盛り上げていかなければなりません。地方創生の考え方として、高齢者を初めとして住民が元気に暮らせ、女性や若者が大きく活躍できる社会を目指すべきであり、公明党の考え方として、一つ、支え合う地域づくり、二つ、魅力ある地域づくり、三つ、安心な地域づくり、四つ、活力ある地域づくりを考えているところでです。そのための国の財政的な支援も今後あるものと考えますが、江別らしく女性と若者の活躍に中心を置き、人口減少を食いとめる政策等をいち早く示すべきと考えますが、地方創生に取り組む市長のお考えをお伺いいたします。2点目として、地元企業への就職を支援するサイトの開設についてお伺いいたします。秋田県では、9月から、主に大学や短大などの卒業予定者を対象とした地元企業への就職活動サイトを開設したとのこと。その理由として、秋田県では、進学や就職で年間4,000人から5,000人の若者が県外に出ている。その後、秋田にUターン就職する若者は2割程度、残りの8割が県外に就職している。一方で、多くの学生が利用する大手の就職サイトには、ごく限られた地元企業しか掲載されていない実態がありました。同県では、掲載費にかかる重い費用負担が原因と考えられ、事実、民間大手の場合、基本的な企業情報と求人情報エントリー機能がパッケージで月額約100万円であり、採用が1、2名程度の地元中小企業には手が出ないのもうなずけ、若者の流出を食いとめるとともに、採用したくとも情報を届けることのできない企業の後押しをしたいと、このたびの就職サイトを立ち上げたとのことです。10月までのアクセス数は6,000件で、そのうち半分は県内から、4分の1は東京からのもので、現在の掲載企業は100社であり、今後150社までにふやしていきたいとのことでした。当市の企業支援とともに、学生・若者支援、地元定着の取り組みとして、当市でも同様の取り組みが活力ある地域づくりの地方創生事業にも添うものと考えますが、お考えをお伺いいたします。次に、ひきこもり対策についてお伺いいたします。ひきこもりの家族を持つ家庭は、助けを外部に求めることが難しいとされています。親は子育ての失敗と見られると感じる。または、家の恥と思う場合が多々あるとのこと。引きこもる側は自分自身が何をやっても自信が持てないとか、優しさのゆえに、自分が傷つけることも他人を傷つけることもできない。それゆえ引きこもることになり、心の中では助けを求め叫び続けているが、外部に届かない現実があり、一時的に危険回避的なひきこもりは問題ないが、長期のひきこもりになると精神的な面での問題が残ると指摘する医師もあり、ひきこもりが長期に及ぶことで、親の高齢化や親の死亡などで表面化し、大きく社会問題化しているものと考えるものです。人間関係の希薄な都心には、数字以上に深刻な現状があるものと考えるところです。以下、今後のひきこもりの対策について、何点かの質問をいたします。1点目として、ひきこもり実態調査についてお伺いいたします。秋田県藤里町の取り組みを御紹介いたします。秋田県社会福祉協議会が全県の市町村社会福祉協議会と協力し、一斉に取り組んだ地域福祉トータルケア推進事業のスタートで、同町社協は平成17年度から3年間のモデル地区社協の指定を受け、掲げたサブテーマは福祉でまちづくりを考えていこうとするものです。地域福祉トータルケア推進事業を支える事業は四つあり、その中の一つの事業はこだわりの縁側事業で、この中にひきこもり対策があり、当該事業だけが遅々として進まなかったとのことです。そもそも、藤里町にひきこもり者がどのくらいいるのか、その人数さえつかめずにいたとのことです。同社協の中心者が、以前、同地域に住む実力者の方の在宅介護を受け持っていたときに、交通事故で障がいを受け、自宅に戻り引きこもっていた息子さんの話を聞く機会があり、高齢の父親は自分の亡き後の息子の将来を深く悩むが、その当時、手だてがなかったことを悔やんでおられ、その父親が亡くなった後、1年後に息子さんも亡くなったとのことでした。このことから、潜在的な問題意識があり、後にこの方が同社協の中心的な立場となっています。同社協の調査方法は、同町の協力と介護事業を担っていることから、介護事業の訪問先や児童相談員などの全ての協力の中、徹底した情報収集をされ実態把握されたとのことで、悲しい結果を起こさないという決意のあらわれでもあったと思われます。当初の考え方としては、現役世代と言われる中で、ひきこもりと言われる方が町内に30人前後と考えられていたとのことでしたが、人口が4,000人を切る中で、調査が完了すると、現役世代の1割、100人以上の方が引きこもっていたとのことで、その後の取り組み体制に大きく影響があったものと考えるところですが、同社協は前向きに捉えておられました。何のためにこのひきこもり事業があるのか、藤里町を訪問したことで、私自身感じるものが多くありました。一つ挙げるとすると、自分では引きこもった場所から抜け出すことが至難であり、誰かに引き出してほしいと叫び続けている声なき声に手を差し伸べ、外に出してあげる手助けをする作業と感じ、そのための調査と受けとめました。ひきこもり問題解決の道は、徹底した調査の上にニーズの把握がなければ、体制整備を図ることもできないと考えるもので、ひきこもり実態調査方法について、市民等の御協力と行政の総合力を傾けるべきと考えますが、お考えをお伺いいたします。2点目として、ひきこもり対策の支援方法についてお伺いいたします。2010年の内閣府の若者の意識に関する調査では、全国で約70万人、加えて、自分も引きこもりたいと思うことがあると答えたのが155万人に上り、ひきこもり対策は日本の将来に大きくかかわる課題であり、この数字は政令指定都市の規模に当たり、危機感を持ち対応すべき課題と感じられる内容です。ひきこもり対策に、さまざまな方がそれぞれの立場で取り組まれております。御紹介いたしますと、宮崎県の医師がひきこもりの児童や生徒のため、精神科医師の立場から、相談依頼があれば全国に向かい対応している。医師の立場からすれば入院であるが、新しい治療の形で、自立支援アパートとして、ひきこもりをしていた子供たちに家族と適当な距離をとらせながら支援するもので、自立に向けた就労準備等のサポートを受けることができる場所を確保している。また、全国でNPO法人がひきこもりに関する講演を行っている。ひきこもりの子供をもつ親、ひきこもり当事者が参加しての講演や、ひきこもりの当事者が赤裸々にひきこもりの実体験を話す機会を創出することで、当事者同士のディスカッション、親を含めた取り組みを進め、自立を目指そうとするもので、全国的に開催される中、本年11月には札幌でも開催され、私も参加いたしました。自立を目指した活動やひきこもりの深刻な問題にも取り組んでいると感じました。また、藤里町の取り組みでは、先ほどの調査から訪問へと相談業務を進め、藤里町の担当者は具体のない訪問だけではいけないと考え、自立に向けた中間施設の整備、町内の協力のもとに、農業等の下働きの受け入れ調整、地域の方との交流を通し、働く意識や自信をつけるための取り組み、就労準備、就労支援に特化されています。状況に応じ、自宅からの独立を目指した宿泊施設の併設で、少しずつではありますが、自分を見詰めていくサポートを行うものです。さまざまな支援がありますが、自立のためには、現在引きこもっているところと違う場所から一旦スタートすることや就労支援等が効果的であると、取り組み事例から想定できました。それぞれの支援の実態を御紹介いたしましたが、具体的なひきこもり対策の必要性に対する江別市の考え方についてお伺いいたします。3点目として、不登校から長期ひきこもりになるケースの認識についてお伺いいたします。島根県が2014年3月に公表したひきこもり等に関する実態調査報告書によると、調査の詳細は除くとして、困難を有するに至った経緯について複数回答で聞いたところ、わからないが24%で、経緯がわかると回答したうち、順に、本人の疾病・性格、就職したが失業、不登校、家庭環境と続き、困難に至った経緯を年代別に見ると、10代、20代では不登校が多いとの報告であります。教育では、卒業すれば支援が途切れることを考えれば、その後は不登校から長期ひきこもりになるケースが、現に、調査からも明らかになったと考えますが、現状認識と対策の強化の必要性、強化の必要性の真意は、児童生徒を苦しみから救い出すという意味で使っておりますので、強化の必要性、卒業後の継続した支援に対する現状認識についてお伺いいたします。4点目として、小・中学校として、不登校に対し早い段階で、今後の対応として適応指導教室やフリースクール等を設置することについてお伺いいたします。ひきこもり500人のドアを開けたの著者、宮淑子さんによると、不登校に対する文部科学省の考えの変遷の経過がより鮮明となるので、御紹介したいと考えます。1941年にアメリカの児童精神科医のジョンソンらが、非行や退学とは異なり、大きな不安を持って長期にわたり学校を休み続ける情緒的障がいを学校恐怖症と呼んだのが、登校拒否の始まりとのことで、ジョンソンらは、その報告書の中で、学校恐怖症と言われる症候群の子供たちは、学校にいることに強い不安を生じ、治療をしなければ、数週間、年余にわたり学校を休み、家で母親から離れることを拒み、何が怖いのかと聞かれても、子供は言葉では説明できず、親や教師は事態を理解できないと記載した。この考え方を日本の医療界も踏襲され、小児科医による、母原病、母親が原因でふえる子どもの異常の出版があり、登校拒否は母親の接し方に原因があると主張されたため、多くの母親は自分が悪いのだと自責の念に駆り立てられたと。その後、著者によると、ひきこもりは母原説の考え方から社会背景などさまざまな要因によるものと考えられるに至り、さらに多角的な専門分野の解釈等が加わり、行政側もこうした問題を見過ごすことができずに、手探りの支援を進めてきた。文部科学省は、1984年に、何らかの心理的・情緒的な原因により、客観的に妥当な理由を見出せないまま児童生徒が登校をしない、あるいはしたくてもできない状態と定義したのが登校拒否で、1985年に、この名称が不適切との批判があり、学校を拒否している児童生徒だけでなく学校に行けない生徒もいることから、不登校と改めた。1992年に、同省から学校不適応対策調査研究協力者会議の報告が出され、従来の、不登校は一部の子供の家庭上の問題であるという文部科学省の見解を改め、全ての子供が不登校になり得るとして、不登校の認識を大きく転換させた。1993年、1994年と、いじめをきっかけとした生徒の死亡事件が発生したことを契機に、1995年に、臨床心理士が個々の児童生徒の内面にアプローチし支援するスクールカウンセラーを学校に派遣し、さらに、2008年に、個々の児童を取り巻く環境にアプローチして包括的に支援を行うスクールソーシャルワーカーを全国に導入するよう変化してきました。この背景には、登校拒否の原因は学校教育にある。子供を学校へ戻すことを考えるのではなく、子供の側に立って成長を支援していこうという考え方が出てきたからと、作者は指摘しております。この考え方の先鞭をつけたのが奥地圭子さんです。奥地さんは東京都と広島県で公立小学校の教員を務め、自分の息子が不登校になったことから、登校拒否の本質に向き合うことになったとのことで、1984年に不登校の親の会を創設。1985年に、学校に行けない子供たちの成長支援のため学校外の居場所・学びの場を開設、その後フリースクールとなり、もう一つの選択としての児童生徒の居場所となり、その後、生徒は社会で活躍している。ひきこもりの継続は、10代から20代に不登校を経験された児童生徒が、問題解決されないままに、卒業という支援のない状態に放置されることが最大の問題であると考えます。子供の側に立って成長を支援していこうという考え方が文部科学省にあるとすれば、江別市の考え方に柔軟性が必要だと思うところです。小・中学校として、不登校に対し、早い段階で、今後の対応として適応教室やフリースクール等の設置について、導入を考えるべきと思いますが、お考えをお伺いいたします。5点目として、ひきこもり対策としての社会福祉協議会等の活用についてお伺いいたします。前段に、さまざまなひきこもり対策等の必要性をお話ししてまいりました。紆余曲折はあるものの、支援を受けるべき状態から就業可能となることにより、納税者として貢献できるようになれば、社会としても地域の発展の支えになり、ひきこもり対策事業はまことに有意義な事業となるものと考え、支援の体制を図るべきと考えます。社会福祉協議会の役割は、ホームページによりますと、地域における住民組織と社会福祉関係者等により構成され、住民本位のもと、誰もが安心して暮らすことのできる地域社会の実現のためとあります。また、江別市からの受託事業としての事業も、必要性に合わせて委託されていることを考えれば、社会問題化しているひきこもり対策で、今後誰もが安心できる社会の実現のために御協力を得ることは、まさに事業目的と思うものであり、支援の対象と考えるものです。ひきこもりの対応については、丁寧で継続した対応が必要であり、社会福祉協議会以外にNPO等の支援団体の活用も含め、対策を進めるべきと考えます。社会福祉協議会、NPO等の支援団体を活用し、ひきこもり対策を進めるべきと考えますがいかがでしょうか。6点目として、ひきこもり支援団体との協力関係についてお伺いいたします。11月に、札幌で開催されたひきこもり支援団体の会に私も参加させていただきました。会場に参加している当事者やひきこもりの子供を持つ親が約30人以上参加されておりました。内容は、大人のひきこもりの著者、池上正樹氏の基調講演と、ひきこもりを経験された当事者から、少しずつではあるが、ひきこもりから社会参加への軌跡についての現状報告がなされ、その後、小単位で参加者を交えたディスカッションです。この会話にはルールがあり、相手の話を否定しない、首をかしげないことで行われるもので、当事者同士が同じ悩みを共有できることの意味は大きいとのことで、その後の自立への歩みの一歩となるとのことでした。ひきこもりの子を持つ親の立場から当事者の話を聞くことの意味はさらに大きく、息子、娘の気持ちを分かち合い、問題解決の前進が図られると感じられました。当市の同支援の中で、ひきこもり支援団体との協力関係づくりとひきこもり事業への活用は重要と考えますが、お考えをお聞かせください。7点目として、生活困窮者自立支援制度の任意事業の取り組みについてお伺いいたします。生活困窮者自立支援制度は、社会的、精神的な自立も含め、ひきこもりも含まれます。総合的な制度でありますが、ひきこもりの方も関係しますことから、お伺いするものです。生活困窮者自立支援制度は必須事業が中心であるとのことで、それはそれとして重要ですが、ひきこもり対策と切り離しても意味がないように思われます。長期の未就業者とあわせて、ひきこもり対策の一部が含まれているとすれば、縦割りではなく全体感に立ち、政策の実現を図るべきと考え、同事業のスタートに当たり、就労に関する任意事業の取り組みについて改めてお伺いいたします。次に、民法改正による市民生活への影響等と準備についてお伺いいたします。1点目として、民法改正に向けた市民、行政への影響等についてお伺いいたします。法務大臣の諮問機関である法制審議会の民法部会は、契約のルールを定めた民法の債権規定を抜本改正する案をまとめ、来年の通常国会で民法の改正案を提出する方針とのことであり、提出されれば120年ぶりとなることで、市民生活に影響が出ないような準備が必要と考えるものです。行政側の準備と、市民に影響がある部分の周知等についてお伺いいたします。2点目として、市民後見人育成の受け皿の準備についてお伺いいたします。民法は、意思能力に欠ける方や未成年に対し、法的な保護を行っています。その効果は、意思能力が欠ける状況での契約はさかのぼって無効とされますが、これまで、症状が重い認知症などで意思能力がない人が行った契約行為は無効という当然の規定がなかったため、新たに明文化されると伺います。認知症で介護を受けられている方の中には、家族等が存在しないケースもあり、また、身近に近親者となる方がいない場合もあると考えますが、施設等に入所されていたとしても、生活を見守る体制、権利保護が必要と考えます。今後も認知症の方の契約は法律上でも守られる立場にあり、不法な行為による無理な契約、不法な搾取から守る対応が求められ、本人の了解で介護サービスを受けたとしても、判断能力に瑕疵があり、その後さかのぼり契約が無効との判断がなされると、介護事業にも影響が大きいため、市民後見人の育成は、民法改正にあわせてというより、具体的な対応が必要と考えます。後見の必要な方の把握は急がなければならないと考え、把握の調査方法についてと、それにあわせた後見人の育成等の事業主体、全体のフローについてお伺いいたします。以上で、1回目の質問といたします。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

坂下議員の一般質問にお答え申し上げます。私から、地方創生についてお答えしたいと思います。まず、地方創生についての考え方についてでありますが、高橋議員の一般質問でもお答え申し上げましたとおり、国が進めている地方創生につきましては、平成26年9月3日付で、首相官邸にまち・ひと・しごと創生本部が設置され、人口減少への対応や東京圏への人口の過度の集中を是正し、将来にわたって活力ある社会を維持することを目的とした、まち・ひと・しごと創生法が先の臨時国会において成立したところであります。創生法においては、国と地方が総力を挙げて取り組むための指針として、まず、国が長期ビジョンと総合戦略を策定することとしておりまして、11月6日に創生本部が作成した骨子案が公表されたところであります。今後、詳細が示されるものと思いますが、市といたしましても、今後策定される国や北海道、他の自治体の策定内容を注視しながら、江別市としての総合戦略の内容を検討しなければならないものと考えております。そこで、考えられる取り組みの例といたしましては、大学の協力による人材育成や子育て支援の充実による女性の就労支援など、若い世代の定着や子育て世代の転入を進めることが不可欠と考えておりますほか、豊かな農産物と大学の知的資源を生かした食品の高付加価値化などが考えられるところであります。いずれにいたしましても、人口減少への対応は最重要課題であると考えておりますことから、江別市の特色を生かした取り組みを意識しながら、国の進める地方創生に遅滞なく取り組んでまいりたいと考えております。次に、地元企業への就職を支援するサイトの開設についてでありますが、市の地元企業への就職支援策といたしましては、今年度より、市内大学の学生に対し、直接、地元企業が会社をPRする機会として、市内の大学で行われる企業説明会や業界セミナーなどにあわせまして、地元企業が参加しやすいよう情報提供を行っているところであります。また、市内の高校生に対しましては、昨年度から、就職希望者を一堂に会し、地元企業の方が自社や業界の紹介、企業が求める人材などについて説明する場を設け、地元企業への理解を深める取り組みを支援しているところであります。いずれにいたしましても、企業の人材確保と若年者の地元定着に向けまして、地元企業の求人情報を提供することは有用なことと考えておりますことから、今後、企業の意向も確認しながら、サイト開設など、さまざまな情報提供のあり方について研究してまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、総務部長ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 総務部長 佐藤哲司(総務部長は2015年6月まで)

私から、民法改正による影響についての御質問のうち、民法改正に向けた市民、行政への影響等について御答弁申し上げます。現在の民法改正案が原案どおり国会で可決された場合の市の対応といたしましては、市営住宅使用料、水道料金、市立病院の診療経費など、民法の適用を受ける私債権の消滅時効について事務の再確認を行うほか、契約事務における遅延損害金の利率の見直しなどが必要になるのではないかと想定するところであります。なお、民法の改正内容は国民生活に大きな影響を及ぼすものでありますことから、改正法案の可決・成立後に、国において十分な周知が図られるものと考えておりますが、市におきましても、国の動向を踏まえながら、必要に応じて周知することを検討してまいりたいと考えております。私からは以上であります。

答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)

私から、ひきこもり対策についての御質問のほか1件について御答弁申し上げます。まず、ひきこもり対策についての御質問のうち、ひきこもりの調査方法についてでありますが、厚生労働省が示すひきこもりの評価・支援に関するガイドラインによりますと、ひきこもりとは、さまざまな要因の結果として社会的参加を回避し、原則的には6カ月以上にわたっておおむね家庭にとどまり続けている状態を指す現象概念と定義づけております。また、厚生労働省の調査によると、ひきこもり状態にある世帯数は約26万世帯、内閣府による広義のひきこもり状態にある者は約70万人と推計され、ひきこもり対策は社会的に大きな課題となっております。道内においては、北海道ひきこもり成年相談センターによりますと、平成25年度のひきこもりに関する相談件数は875件でありました。当市においては、市の窓口への相談、民生委員、自治会の日ごろの活動により把握したひきこもりの方について、北海道ひきこもり成年相談センター等の関係機関との連携を図りながら支援を行っているところであります。今後におきましては、来年4月から開始する生活困窮者自立支援制度では、ひきこもりを含む、生活にお困りの方が対象となることを広報・ホームページ等により広く周知するとともに、同制度における自立相談支援事業を活用しながら、ひきこもりの実態調査の手法などについては社会福祉協議会、民生委員、自治会等と相談してまいりたいと考えております。次に、ひきこもり対策の支援方法についてでありますが、定義では、ひきこもりは少なくとも6カ月以上は社会参加ができずにいることから、社会生活の再開が著しく困難であり、精神保健・福祉・医療等の支援が必要な状態であることも予想されます。このため、厚生労働省が示すひきこもりの評価・支援に関するガイドラインにおいては、本人の抱えている課題を見きわめた上で、まずは家庭の中で安心できる環境をつくり、少しずつ他者との関係性を広げ、本人の社会参加や社会的自立への意欲が醸成された段階で、就労に向けた目標を設定するという方法が示されております。市といたしましては、ひきこもり対策は、ひきこもりの原因がさまざまであることを考慮し、状況に応じた支援が必要であると考えておりますことから、社会福祉協議会を初め、民生委員、自治会及び就労支援団体などに御協力をいただきながら、北海道ひきこもり成年相談センターへの相談も活用し、支援方法を検討してまいりたいと考えております。次に、ひきこもり対策としての社会福祉協議会等の活用についてでありますが、社会福祉協議会は地域福祉を推進する中核組織として、さまざまな福祉課題に対応するため、市民、ボランティア、福祉団体などとの協働のもと、活動に取り組む団体であり、自治会やボランティアなどのネットワークにより地域の課題解決に向けて活動しております。また、NPO等の支援団体においても、声かけ、カウンセリング、情報交換を通じたひきこもり支援に取り組んでいるところであります。市といたしましては、江別市社会福祉協議会やNPO等の支援団体の協力を得ることが重要と考えるところでありますので、今後におきましては、これらの関係団体とひきこもり対策について協議・相談してまいりたいと考えております。次に、ひきこもり支援団体との協力関係についてでありますが、ひきこもりには、不登校、受験の失敗、職場内でのいじめ、疾病など、さまざまな原因があると考えられます。その支援については当事者の年齢や疾病、家庭環境などによりさまざまでありますことから、それぞれの専門性を生かした支援団体が連携して対応する必要があるものと考えております。ひきこもり支援団体として、当事者の親の会などが活動しておりますが、これらの活動は情報交換の場を提供することにより、専門機関などによる支援情報の共有や当事者の不安の解消につながっているものと考えております。市といたしましては、これらの支援団体との連携及び協力が重要であると認識しておりますので、今後の支援に当たりましては、各支援団体と連携してまいりたいと考えております。次に、生活困窮者自立支援制度の任意事業の取り組みについてですが、本制度は生活保護に至っていない生活困窮者に対する第2のセーフティーネットとして、生活困窮者自立支援法に基づき取り組むものであります。この制度におけるひきこもり対策の位置づけは、まず、生活面を含めた支援を行うものとされ、課題の改善後に就労開始に向けた準備を行うこととされております。また、来年4月からの必須事業である生活困窮者自立相談支援事業において、自立に関し必要な情報の提供及び助言等を実施する予定であります。市といたしましては、必須事業での相談を実施する中で、利用状況や就労を含めた効果を見きわめながら、就労に係る任意事業の必要性につきましても検討してまいります。次に、民法改正による影響についての御質問のうち、市民後見人の受け皿の準備についてでありますが、認知症状の程度や判断能力の状況はさまざまでありますことから、後見人等を必要とされるか否かの判断は難しいところでありますが、市の窓口や地域包括支援センターに寄せられる相談から、把握に努めております。市民後見人は家庭裁判所から選任され、法的に認められた権限をもって被後見人を支えていく役割を担うことから、幅広い分野の知識や実践的な技術、活動する上での倫理を身につけることなどが求められるものであります。そのため、まずは養成研修を実施し、その後、研修修了者を支援する受け皿として、法的知識や社会福祉に詳しい専門職との連携によりサポートが必要と考えておりますので、そのあり方について検討してまいります。以上であります。

答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)

私から、ひきこもり対策についての御質問のうち2件について御答弁申し上げます。まず、不登校から長期ひきこもりになるケースの認識についてでありますが、各種の調査結果などからも、不登校とひきこもりに強い関連性があると分析されているところであり、不登校経験者がひきこもりに至ることによって重大な社会的損失を生じていると認識しております。したがいまして、不登校を減少させることが将来のひきこもりを予防することにつながると考えられることから、教育委員会といたしましては、これまで取り組んできた相談体制の整備やスクールソーシャルワーカーの配置、スポットケア事業などの不登校対策について、今後も一層推進しながら児童生徒が早く学校に戻れるような支援を図っていく必要があると考えております。次に、小・中学校として、不登校に対して早い段階で適応指導教室やフリースクール等を設置することについてでありますが、今般、国においてフリースクールに対する支援の検討が始まるなど、不登校への対応に関する情勢は変化してきているものと認識しております。江別市での不登校の児童生徒を対象とした教室としましては、これまでも学習活動や体験活動を実施しながら学校復帰に向けた支援を行うスポットケア事業として、教育委員会の専任指導員やスクールソーシャルワーカーなどが在籍する学校と連携しながら、対象者へ参加を呼びかけ、青年センターで週1回実施してきており、本年度は、より効果的な支援を行うため、週2回の計画で実施しているところであります。スポットケア事業については、北海道教育委員会とも協議しましたところ、目的や内容としては適応指導教室に該当すると確認したところでありますので、教育委員会といたしましては、本年度の週2回の実施により、参加者数の増加などの効果があらわれていることも踏まえ、開催日数や時間数等について、さらに、会場の確保などの課題を整理しながら、一層の充実を図ってまいりたいと考えております。私からは以上であります。

再質問 坂下博幸

2回目の質問をさせていただきます。まず初めに、地方の潜在力を高める地方創生についての2項目目、地元企業への就職を支援するサイトの開設についての要望でございます。前向きな御答弁と受けとめさせていただきました。地元企業に合わせた、大企業にない魅力の発信で、タイムリーで地元採用につなげることのできる情報提供のあり方の御検討を切にお願いいたします。次に、ひきこもり対策についての1点目、ひきこもりの調査方法について再質問をいたします。私が申し上げたいのは、現実を見詰めての対策が必要であるということであり、そのための調査のあり方を真剣に考えていただきたいということでございます。調査の方法として、連携して当たっていただきたいものですが、教育委員会の連携が抜け落ちているのではないかと思います。不登校の経験者等の情報を引き継ぐべきと考えます。昨日、市長は連携して対応を考えたいとのお考えをお示しになりましたが、いかがお考えか、再度質問いたします。2点目のひきこもり対策の支援方法についての再質問をいたします。現在、さまざまな窓口でひきこもり相談等の業務を行っておりますが、支援のあり方として、統一した取り組みにならないものかと考えるもので、自立に向け、問題解決に向け、継続した支援のメニューの提供などを差配するひきこもり専門相談窓口が必要と考えますが、いかがでしょうか。お伺いいたします。3点目の不登校から長期ひきこもりになるケースの認識について、これは要望といたします。私も、適応指導教室の必要性については、10年以上前に質問させていただきました。その後、同僚の齊藤議員が、そして3年前に裏議員が質問してまいりましたが、基本的な考え方として、学校外での居場所づくりに否定的な考えを示していました。1回目の質問でも御紹介いたしましたが、1993年、1994年といじめをきっかけとして生徒の死亡事件が発生したことを契機に、1995年に、臨床心理士が個々の児童生徒の内面にアプローチし支援するスクールカウンセラーを学校に派遣し、さらに、2008年に、個々の児童を取り巻く環境にアプローチし包括的に支援を行うソーシャルワーカーを全国に導入するようにと変化をしてまいりましたのは、最初の質問のとおりでございます。登校拒否の原因は学校にある。子供を学校に戻すことを考えるのではなく、子供の側に立って成長を支援していこうという考え方が出てきたにもかかわらず、考え方をかたくなにし、今まで踏襲してきた姿は何を守ろうとしてきたのか。守るべきは児童生徒であるはずです。この認識の遅さは反省すべきだと考えております。4点目の小・中学校として、不登校に対して早い段階で、今後の対応としての適応指導教室やフリースクールを設置することについての再質問をいたします。今まで適応指導教室については進まない状況でしたが、スポットケア事業を適応指導教室として位置づけると受けとめさせていただきました。このことは明確に適応指導教室の必要性を表明したものと考えてよろしいのか。改めてお考えをお伺いいたします。そして、もう一点、先ほど御答弁いただかなかったと思いますが、卒業後の不登校対策について触れられていなかったので、この不登校の子供たちの継続した支援について、どのようにお考えなのかお伺いいたします。次は、要望といたします。フリースクールの活用については、今後、協力関係の構築等の検討をしていただきますようお願い申し上げます。5点目のひきこもり対策としての社会福祉協議会等の活用について、再質問いたします。藤里町の取り組みを前段で御紹介いたしましたが、ひきこもりの調査から訪問へと相談業務を進め、この藤里町の御担当者は、具体のない訪問、相談支援だけではひきこもりから引き出すことはできないと考え、食堂を就労準備の施設として具体の準備をされ、ひきこもりの方々の興味を引き出し、この食堂に参加させることが可能となったとのことでした。就労準備としての食堂があり、この食堂を通じて働く意識や自信をつけるための取り組みと考えられます。何も食堂だけでないものと考えますが、しかし、食堂での多くの方々の交流は自信へとつながり、就労準備、就労支援などの機能の充実を図る受け皿となったとのことでした。社会福祉協議会等にこのような就労準備の提供の協力の必要性があるものと申し上げたつもりですが、改めて、このひきこもりの就労準備としての社会福祉協議会等の活用についてお伺いいたします。最後に、民法改正による市民生活の影響等と準備について、2点目の市民後見人育成の受け皿の準備について再質問をいたします。市民後見人は、研修等を経て市民後見人として活動できるまで、どのくらいの期間が必要なのか、その間の育成のフローもあわせてお伺いしたいと思います。以上で2回目の質問といたします。

答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)

坂下議員の再質問に御答弁申し上げます。ひきこもりに対する調査についてでございますけれども、ひきこもり世帯の状況によっては、本人や家族の意向やプライバシーへの配慮が必要なものと考えておりまして、地域の実情に詳しい民生委員、自治会を初め、関係機関の協力を得ながら進めることが重要であると考えておりますことから、それらの方々と相談してまいりたいと考えております。次に、ひきこもりの方の相談や支援を行う専門相談窓口を設置すべきということについてでございますが、市の相談窓口は、相談内容や年齢等に応じて、それぞれに合った部署を入り口として各所管が連携して対応しているところでございます。ひきこもりの方の窓口につきましては、来年4月から開始する生活困窮者自立支援制度が、ひきこもりを含む、生活にお困りの方を対象としておりますので、この制度の活用が可能か検討するとともに窓口の一本化についても検討してまいります。次に、生活困窮者自立支援制度とは別に市が独自に社会福祉協議会等の協力を得て就労準備の事業を行うことについてでございますけれども、生活困窮者自立支援制度の必須事業は社会福祉協議会等への委託を含め検討を進めているところでありますが、御質問の、市が新たにひきこもり対策として独自事業を実施することにつきましては、その取り扱いについて、まずは庁内で事業のあり方や受け皿を含め検討する必要があるものと考えております。次に、市民後見人の受け皿の準備に関して、市民後見人が活動し始めるまでのフローでありますが、まず、養成研修については、国の標準例で、延べ約50時間の講座を約半年かけて実施し、その後、市は研修修了者の意思及び適性を確認し、後見人候補者名簿に登録いたします。支援を要する方から家庭裁判所に後見の申し立てが行われると、市は、家庭裁判所の求めに応じて、登録者の中から適任者を後見人候補者として推薦し、その後、家庭裁判所の選任手続を経て、活動が始まることとなります。なお、他市の例によりますと、市民後見人に対するサポート体制を整えることを含めると、おおむね3年程度を要したと聞いております。私からは以上であります。

答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)

再質問に御答弁申し上げます。適応指導教室についてでありますが、先ほどの答弁でも申し上げましたとおり、国における不登校への対応に関する情勢が変化してきていることも踏まえ、現在実施しているスポットケア事業について、新たに適応指導教室として再構築を図るため、開催日数や会場の確保などの課題を整理しながら準備を進めてまいりたいと思っております。また、不登校の卒業生への対策についてでありますが、文部科学省、北海道教育委員会では、不登校児童・生徒の調査を毎年やっております。また、道教委主催で、小・中学校の校長、高校の校長、また、教育長等、さらに、多くの福祉団体、企業等を含め、その方々によりまして、ひきこもりになっている方々の支援をどうしていくかというような会議もやっているところであります。そういうものに対し、さらに強力に江別としても参加しながら、対策を練っていきたいというふうに思います。以上であります。

答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)

再質問に御答弁申し上げます。調査や卒業後の支援につきましても、教員委員会ほか関係機関と相談してまいりたいと考えております。

再質問 坂下博幸

調査の方法につきましては、今回は要望だけにしておきますけれども、やはり、教育委員会との不登校児童についての継続した情報を受けなければ、ひきこもり対策の調査には当たらないと思います。しっかりとした連携をとっていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。それから、教育委員会のお話では、継続した卒業後のことについてもしっかりとしたケアをしていくと受けとめさせていただきましたので、今後ともよろしくお願い申し上げて、質問を終わります。

出典:江別市議会 平成26年第4回定例会 2014年12月8日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる