みんなの議会

江別市議会 平成26年第3回定例会 2014年9月10日

(1)地場産業の強化について/(2)観光事業の強化について/(3)障がい者雇用について/(4)オリンピック・パラリンピック練習会場誘致のための市内整備について/(5)複式簿記について/(6)道路・橋梁の安全対策について/(7)小1プロブレム、中1ギャップによる不登校対策について

2014年9月10日、江別市議会の一般質問で、坂下博幸議員が「地場産業の強化について」「観光事業の強化について」「障がい者雇用について」「オリンピック・パラリンピック練習会場誘致のための市内整備について」「複式簿記について」「道路・橋梁の安全対策について」「小1プロブレム、中1ギャップによる不登校対策について」について質問し、市長 三好昇、総務部長 佐藤哲司、経済部長 北川裕治、健康福祉部長 真屋淳子、建設部長 西村晃一、教育長 月田健二が答弁しました。

質問者
坂下博幸 議員
答弁者
市長 三好昇、総務部長 佐藤哲司、経済部長 北川裕治、健康福祉部長 真屋淳子、建設部長 西村晃一、教育長 月田健二

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 7 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 坂下博幸

通告に従い、順次質問してまいります。初めに、地場産業の強化についてお伺いいたします。民間有識者団体が、全国の約半数に及ぶ市区町村で、大都市への流出などで2040年までに若い女性が半減し、将来消滅する可能性があると警鐘を鳴らされました。北海道全体の人口減少傾向も顕著であり、江別市も例外ではなく、大都市に向かう人の流れに歯どめをかけるさらなる政策が必要と思うものですが、対策は多岐にわたると考えます。その一つとして、当市の雇用を支える中小企業のイノベーションを支える政策が重要と考えます。地場の強みを成長産業に変えた事例として、岡山県の真庭市では、以前より木材産業が盛んで、かつては廃棄処分としていた木くずを燃料に活用し、バイオマス発電施設を整備され、来年の4月には市内全世帯電力を賄う予定とのことで、新たな雇用の場の創設に取り組まれております。地域の魅力を生み出すヒントは地域の足元に眠っている場合が多く、それぞれの地域にしかないユニークな資源を見つけ出し、地場産業の活性化に取り組んでいく意味は大きく、雇用をふやす努力を官民で協力して取り組む必要があるものと考えるものです。企業誘致の努力とともに地場産業の強みの発見と育成、持続、成熟発展のサポートは重要な政策と考えますが、行政のかかわりとしてどこまでの対応をするのか、範囲と成果指標をはかりづらく、行政的な基準にはめ込めば、これほど難しい課題はないと思われます。しかしながら、その難しさに取り組み、川崎モデルとして、地元中小企業の下請からメーカーに変身するなどの努力を積極的に行政側が進める自治体もあります。なぜ、川崎モデルは成功したのか?という本の著者である藤沢久美さんの書籍を参考に、さらなる地場産業の強化の必要性を感じ、質問してまいります。1点目として、なぜ、川崎モデルは成功したのか?の著者、藤沢久美さんの感想として、川崎市役所と中小企業の間には血が通っていると感じ取られ、以後4年間、川崎市の企業訪問に同行取材されました。その間の川崎市の取り組みに対して、外部評価として集約すると4点になるとのことです。企業に足しげく通うことを川崎モデルと呼ぶ方、おせっかいのごとく企業に提案やお手伝いをし続けることを川崎モデルと評する方、いろいろな表彰制度をつくり、頑張る企業に光を当てることを川崎モデルと呼ぶ方、大企業の解放特許を中小企業に移転し、下請企業に自社製品を生み出す支援をすることを川崎モデルと評する方です。それぞれ川崎モデルの定義、感想は違っても、藤沢氏が感じ取られる共通することとして、支援する側が企業のことをよく知っている。自分のことのように企業のために何をすべきか考え実践する。しかも、それは、1人の担当者がリードして動くのではなく、支援担当者がそれぞれ独創的に動き、多くの人を支援の渦に巻き込んでいくと評しております。江別市は地場企業の特性、強みと企業を知る努力が必要と考えます。川崎市のような地場産業のイノベーションのサポート支援を行政の重点課題として強めるべきと思いますが、いかがでしょうか。お伺いいたします。2点目として、川崎モデルの成功例の一つとして、電気メーカーの下請企業として精密基板などを中心とした企業で、社長の母親の耳が遠くなり、母親のためにみずからペンケース型の補聴器の試作品をつくり、母親に試したところ、よく聞こえると喜んだそうで、開発意欲が高まり、開発コストと時間の問題を克服し、開発2号、3号機と改良を重ねてきた。そのような中で、川崎市との出会いがあり、川崎市のコンテスト受賞と支援もあり、同製品の市のプレスリリースにこぎつけることができ、反響が広がりました。その製品の特徴は、補聴器の常識にとらわれず、利用者の立場に立った製品として、口コミで大手の全国での販売、川崎市の敬老祝い事業の贈り物としての採用などの支援、東京都の一部の区でも敬老祝い事業として採用、地元川崎市の信用金庫などに置かれる製品となりました。このように、下請企業から自社製品を生み出すメーカーとして、可能性は広がります。当市の地元企業訪問は努力されておりますが、専任担当課ではなく、兼務とお聞きしているところですが、地元企業にイノベーションを起こしていただくためには、企業訪問と適切な支援体制にあると考えます。他の業務とは別に存在すべきと考えますが、地元企業支援担当課を設置し、産学官の連携と強化を図る支援を含めた必要性について、お伺いいたします。3点目として、成功例で、地元企業のイノベーションでもあるハルユタカを中心とした産学官の連携があり、その中心が江別経済ネットワークであったと考えますが、同会のイノベーションの揺籃としての存在は重要と考えるもので、継続した支援のあり方についての現状と課題についてお伺いいたします。4点目として、川崎市は富士通、NECと知財交流に取り組まれ、地元企業に開放特許の技術移転をされておりますが、当市の知財交流の取り組みについてお伺いいたします。次に、観光事業の強化についてお伺いいたします。1点目として、観光事業の強化についてお伺いいたします。近年の観光は、温泉や観光施設以外の市民生活の日常が観光要素となることがあり、地域経済の起爆剤となるケースが少なくなく、思いがけなく国内、海外から大きな関心を得ることにつながる可能性があります。その地に住んでいると観光価値が見えにくい場合も多く、地域の中に埋もれている観光価値を再発見し磨きをかけることで、新たな観光価値をつくり上げ、繰り返して訪れることのできる観光地域として成立している先進地域も多くあり、観光について以前から質問を数度行ってまいりましたが、江別市観光の掘り起こしの真剣さはなかなか伝わらないと感じております。交流人口をふやし、江別のよさを知っていただく努力、観光はシティプロモートの一つと考えますが、当市の観光掘り起こしの必要性と現在の取り組みについてお伺いいたします。2点目として、観光の魅力の掘り起こしのために、行政以外から専門性のある方の人材活用を図るべきと考えますが、お伺いいたします。3点目として、江別市の地元食材の小麦を使った食の取り組みで、ラーメン等での広がりを見せましたが、その後は縮小した感があり、取り組み結果の集約が必要と考えますが、いかがでしょうか。釧路市では、空洞化が進む中心市街地の活性化を図り、にぎわいを創出するために、北海道遺産にも認定されている釧路ラーメンを観光客に提供し、食資源を生かした観光振興として、平成25年度予算として釧路ラーメン麺遊会を事業主体として予算づけ、具体的な取り組みを展開しています。江別ラーメンの北海道遺産への登録の努力やラーメン等を使った食観光の取り組みについて、お伺いいたします。次に、障がい者雇用についてお伺いいたします。1点目として、平成25年第2回定例会の一般質問で、障がい者のためのハウス型野菜栽培の支援についてお伺いいたしましたが、農業分野における障がい者の就労支援につきましては、平成25年5月に酪農学園大学を中心に、農業者や道央農業協同組合、江別市自立支援協議会、江別市などで構成する障がい者の農業参加による地域活性化を考える会が発足したところであり、その検討結果に期待しているとの御答弁でありました。1年が経過しましたが、同協議会の検討状況についてお伺いいたします。2点目として、全国的に建設・水処理を専門とする企業がハウス栽培に参入するなどの例があり、かつ、障がい者の雇用を促進する取り組みを行っております。障がい者の雇用業種は多岐にわたり、従業員の7割が知的障がい者であるチョークメーカーや、食産業で障がい者雇用を進める企業等がふえ、障がい者雇用の企業理解の広がりを見せております。大麻の養護学校のスタートも見え、障がい者雇用拡大に向けて能動の取り組みが必要であり、全国的な企業情報の収集、地元企業への理解や障がい者雇用へのアプローチがなければ、障がい者の一般の就職先の拡大は見込めないのではと考えるものです。通常の企業誘致とは性格が違い、障がい者雇用の拡大を専門とする福祉的な企業誘致等を所管する担当部門の設置について、お伺いいたします。ただし、経済部との連携は欠かせませんことを添えておきます。次に、オリンピック・パラリンピックの練習会場誘致、特にパラリンピックの練習会場誘致のための市内整備等についてお伺いいたします。1点目として、市長はオリンピック・パラリンピックの練習会場として誘致に積極的なお考えですが、特にパラリンピックを想定すれば、市民との交流促進、市民の理解を図るソフト面の努力と環境整備のハードの部分は誘致と連動しているものと考えるものです。海外のパラリンピックの選手たちの母国では、障がいを持った人たちに対して住居環境、外出環境、就労環境が整備されていることが通常である地域が多く、パラリンピックを誘致しようとするならば、まずは、市内の住居環境、外出環境の整備は欠かせません。ホテル、店舗、施設の段差やスロープ、トイレ、駐車場の区画、出入り口の幅を、障がい者の住環境、外出環境の整備の構想、市民理解と協力等を福祉行政の専科としてお考えになるべきと思われますが、いかがでしょうか。お伺いいたします。2点目として、この機会に、江別市における障がいがあっても楽しんでいただけるような環境整備の促進についてお伺いいたします。日本に車椅子ユーザーは200万人いると言われています。パラリンピックの練習会場誘致を機に、江別市民に障がい者への理解とハードの環境整備が広がれば、障がいがあっても訪問できる観光地、江別がクローズアップされるものと思われ、多くのユーザーを取り込めるのではないかと考えます。パラリンピックの練習会場の誘致の意味は大きいものと考え、パラリンピック後であっても、障がい者観光に継続した利用が想定され、一過性ではない継続した訪問につながることになり、誘致への相乗効果も期待できるものと考えます。日本だけでなく、海外にもアピールできるチャンスと捉えるべきで、障がい者の自立にも道を開くもので、障がい者観光のまちづくりについて、観光行政の視点も含めた福祉行政サイドのお考えについてお伺いいたします。3点目として、全国的にも数は少ないのですが、障がい者のための住宅建設のアドバイス等を受け、住居環境、外出環境、就労環境をトータルで支援しているNPO法人があります。この法人は、不慮の事故で両足を失い車椅子の生活を余儀なくされた代表が取り仕切る法人で、このように、障がいを持っている方々が社会参加できる環境は、より障がいを持つ側に立つことが可能で、今後、障がい者の活躍の場が広がるものと考えるものです。現在、そのような法人は当市にはないものと考えますが、住居環境、外出環境、就労環境の整備のパートナーとして、NPO法人等の立ち上げの必要性があると考えます。当然、NPO法人等は意思を持って立ち上げる自主的なものですが、行政の育てる視点がなければ、なかなか育たないとも推察するもので、今後の誘致活動も含めた障がい者理解にも必要だと考えるものです。具体の支援策の例として、中小企業支援があります。創業、起業や新規事業に進出する際にかかる費用の3分の2を補助するものであり、NPO法人などは対象外だったものが、今後は対象となると伺い、このような自立的なNPO法人の立ち上げに対し、担当課として積極的であるべきこと、パートナーとして育てる視点が重要と思いますが、いかがでしょうか。お伺いいたします。次に、財政の複式簿記化についてお伺いいたします。1点目として、総務省の今後の新地方公会計の推進に関する研究会がこのほど報告をまとめられ、そのポイントは、全ての自治体に適用する新基準の策定、固定資産台帳の整備、複式簿記の導入の3点です。総務省による現行の新地方公会計制度は、基準モデルと改定モデルの2種類だが、新たに統一された新基準を定め、自治体間の比較を可能にするとのことでありますが、今後に細部の検討を残していると伺います。基準モデルに近い内容とのことで、改定モデルを採用している自治体は大きな変更を迫られることになると考えるものです。当市も総務省方式改訂モデルにより作成及び公表をしてきたところで、以前の私の一般質問では、総務省の研究会における検討結果や国の動向を見きわめながら、将来的な課題として検討してまいりたいと考えておりますと市長にお答えいただいております。総務省は、今後、財務書類や固定資産台帳の作成マニュアルを策定した上で、来年1月をめどに新基準による地方公会計整備を各自治体に要請すると伺い、現行制度からの移行期間はおおむね3年となりますので、具体の動向が出たと考えますが、今後の導入準備のお考えについてお伺いいたします。2点目として、固定資産台帳の整備についてお伺いいたします。必ずお伺いする言葉として、固定資産台帳の整備課題を指摘されますが、固定資産台帳の整備を初めとする新地方公会計モデルの優れた導入、活用事例として全国から注目されているのが千葉県習志野市です。同市は県北西部に位置し、人口16万5,000人で、固定資産台帳の整備をコンサルタントなどの外部委託ではなく自前でされました。同市の場合、固定資産台帳整備を担当したのは3人の作業チームです。兼職しながら3カ月で仕上げたそうで、内容として、資産の所管課と個別に協議し検討を重ねたとのことで、短期間で整備を可能とするには、取得額が不明な資産を評価する際、厳密な計算ではなく簡便な計算方法を使われたとのことです。例えば、公園であれば地区公園、近隣公園、街区公園などの種類ごとに1平方メートル当たりの単価を決め、これに面積を乗じて価格を算出し整備する。この整備手法について、総務省研究会の、地方公共団体における固定資産台帳の整備等に関する作業部会の委員の宮澤正泰氏も、ある程度の割り切りが必要だと指摘されています。当市も作業チームを立ち上げ準備するお考えはありますでしょうか。お伺いいたします。次に、道路・橋梁の安全対策についてお伺いいたします。最近の天候の傾向として、短期間に集中するいわゆるゲリラ豪雨で、豪雨通過地域の被害の甚大さは年々大きくなってきていると感じるもので、日本各地で被害の報告もあり、いざ避難する場合、けが人等の救急搬送のための道路等の避難安全対策は重要であると考えるものです。東北の大震災の折、仙台市の病院にけが人を搬送する際に、市立病院前の道路が陥没して大渋滞し、救急搬送車が入ることができないトラブルもあり、また、秋田県の国道7号にかかる橋梁であるきみまち大橋が上りのセンター近くで抜け落ちる事故がありました。それぞれ、過去に目視点検は行っていたとのことでありますが、目視等では陥没箇所を特定するには限界があると理解することが妥当であります。危険箇所を確定する難しさは残ります。陥没という大事故にもつながりかねない事例の反省のもとに、近年の点検方法はマイクロ波等を利用しての非破壊方式が主流になりつつあると思うところです。マイクロ波を利用しての非破壊方式で、市道を点検整備できればよいと考えるものですが、いかがでしょうか。また、道路の空洞化の原因として、上下水管の漏水により発生する場合もあると伺います。担当所管とは別に、上下水道行政の視点も含めた非破壊方式の見解をお伺いいたします。最後に、小1プロブレム、中1ギャップによる不登校対策についてお伺いいたします。昨年、兵庫県加古川市で、心の絆プロジェクト、中学校区連携ユニット12の視察を行いました。心の絆プロジェクトとは、いじめが社会問題となったころに、加古川市として、いじめ防止マニュアルの活用での教員の指導力向上、授業力の向上を目指し、東京大学の協力体制を整え相談体制を充実させ、いのちと心のサポート相談員やメンタルサポーター、スクールアシスタントの配置で、いじめ等の未然防止に努力する一方で、児童会、生徒会を中心に心の絆プロジェクトを立ち上げ、いじめ問題などのさまざまな課題を子供たちが主体で問題解決を図ろうというもので、三つの柱から構成されています。中学校区連携ユニット12とは、小学校、中学校の連携だけではなく、幼稚園、保育園を含めた縦の連携と家庭や地域を巻き込んだ横の連携で構成されていて、縦の連携は、中学校単位のユニット内の教職員等が情報の共有と交流を深めることで、不登校や小1プロブレム、中1ギャップの問題解決の前進が図られると伺いました。さらには、交流の中で、児童、生徒の入学前の情報交換等と入学の1カ月後に幼稚園、保育園、小学校の先生に授業参観をお願いし、以前との変化等を見ていただき、さらなる情報交換の体制をつくり上げておりました。横の連携は、保護者、地域の方々に教育の現場に参加いただき、学校、園支援ボランティアとの積極的な参加と交流などで、教育全体の理解と支援を深め、前段と組み合わせたいじめ・不登校対策の取り組みです。そこで、以下、何点かの質問をいたします。質問の1点目ですが、小1プロブレム、中1ギャップ対策としての幼稚園、保育園から中学校単位での連携、交流についてお伺いいたします。質問の2点目として、学校単位での家庭や地域を巻き込んだ横の連携について、現在の取り組みの現状認識と課題についてお伺いいたします。質問の3点目として、新聞報道では、不登校は全国的に6年ぶりに増加傾向にあるとのことで、不登校児童生徒は全国で12万人とも言われております。江別市においては、しばらく続いていた横ばいの状況から、平成25年度では増加に転じたとのことでありますが、昨年の不登校の原因等についての把握と対策についてお伺いいたします。質問の4点目として、国の方針としては、今後、小1プロブレム、中1ギャップ、いじめの解消を図ることなどを含め、小中一貫校の導入の考え方を示し、具体の取り組みのスタートを切るとお伺いしていますが、当市の導入の意向と準備についてお伺いいたします。以上、一回目の質問といたします。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

坂下議員の一般質問にお答え申し上げます。初めに、地場産業に関連しまして、まず、その強化についてでありますが、市みずからが地元企業の事業内容や強みを理解し、企業と一体となって地場産業の強化に取り組むことは重要なことであると考えております。これまでも、市では、定期的に地元企業との懇談を行いながら、必要な支援としまして、地域資源による製品開発事業に対する補助を用意し、製品の開発を支援してきたほか、江別工業団地協同組合と市が地元企業の技術力向上とその製品の活用について検討を行いまして、実際に市営団地建てかえの際の設備として活用するなど、地元企業の技術向上に向けて支援してきたところでございます。さらに、地元で開発され特許を取得した医療補助器具について事業者とともにPRを行い、活用を促すなど、共同で取り組んできた事例もございます。加えまして、今年度、工業団地に立地している企業を中心に情報交換を行い、それぞれの企業の主要な製品とその特徴などを網羅した電子版市内企業PRガイドを作成中でございます。こうした取り組みにより、市みずからも市内企業の製品の特色や強みなどを理解することができ、さらに市内企業の持つ技術力等をホームページで市内外に発信することで、企業間の連携による技術革新や市場の開拓、販路拡大へつながるものと期待しているところでございます。いずれにいたしましても、今後とも地元の事業者と市が連携し、一体となって地域の活性化に取り組んでいくことが重要なことと認識しておりますことから、さまざまな場面で協力しながら進めてまいりたいと考えております。次に、地元企業支援担当課の新設による産学官の連携強化についてでありますが、産学官の連携に当たりましては、平成22年度より、経済部内におきまして、企業誘致担当とは別に商工労働課内に産業連携担当部署を設け、農商工連携、産業間連携による新製品開発や販路開拓の支援をしてきているところでございます。地元企業への支援のあり方につきましては、常に、企業の持つ技術や研究開発、製品開発に向けた取り組み状況など市内企業の現状を把握し、対応することが重要と考えており、また、その一例としまして、平成25年度に地元企業に対する助成内容を拡充し、設備投資や事業拡大に対する補助制度を新設したところでございます。いずれにいたしましても、企業の意向を受けとめ、企業と行政が同じ方向に向かってともに努力することが必要と考えておりますので、今後とも現在の組織を中心として産学官の連携強化に努めてまいりたいと考えております。次に、産学官の連携の現状と課題についてでありますが、御指摘のとおり、地元産小麦のハルユタカを素材とした江別小麦めんは、市民と産学官の連携組織であります江別経済ネットワークでの論議がきっかけとなり、企業や生産者などがそれぞれ異業種の役割を果たすことによって開発が進められてきたものでございます。市といたしましては、従前より、さまざまな地域の商品開発事例や研究内容の発表、地元商品のPR手法などを学ぶ機会の提供を行い、江別経済ネットワークの会員同士の情報交換と人的交流を促進するなど、企業や生産者、大学や研究機関などをつなぐ場を設けているところでございます。また、その他の産学官の連携といたしましては、平成20年度には道立食品加工研究センターと酪農学園大学、平成21年度には道立食品加工研究センターと北海道情報大学と、それぞれ市との間で食品産業の振興や食と健康を目的とした3者協定を締結し、平成24年度には、北洋銀行や北海道銀行と産業振興連携に関する協定を結ぶなど、産学官に金融機関を加えた連携を進めてきたところでございます。このような状況に加え、平成23年に国からフード特区の指定を受けたことが追い風となりまして、食品関連産業の誘致や機能性食品の開発につながったものと認識しております。こうした取り組みによりまして、地元素材を活用した新たな商品開発の動きが見られるなど、徐々に成果があらわれてきているところでありますことから、今後とも、地元の素材を生かした商品開発につながるよう、市内の大学、研究機関、企業や生産者などとの連携を深め、地域経済の活性化に結びつけていきたいと考えております。次に、観光事業に関連しまして、その強化についてでありますが、御指摘のとおり、市内には埋もれている観光資源が多くあるものと認識しております。そこで、観光資源の掘り起こしといたしましては、昨年度、江別観光協会、JR、大学関係者など市内有識者による観光のあり方検討会を実施したほか、若手職員、市内大学等インターンシップ事業実習生によるワークショップを実施するなど、観光事業の強化に向けた検討を行ってきたところでございます。これらの論議の中では、気軽に立ち寄れる日帰り観光を軸とし、ターゲットを明確にした観光基盤の整備、情報発信、プロモーション活動の強化、魅力ある商品、サービスの開発促進を基本目標とすべきといった提案がなされるなど、江別の目指す観光の方向性について論議を進めてきたところでございます。これらの検討の結果、平成25年度にJR江別駅を基点とした健康ウォーキングマップを新たに作成し、市民や市外の皆様にも御利用いただいているところでございます。さらに、今年度に入りまして、6月には経済界を初めとした市内13団体とともに江別シティプロモート推進協議会を立ち上げ、7月にはこの協議会のもとに発案と事業推進を担う推進プロジェクトを始動させ、情報発信の仕組みづくりと江別の都市イメージ構築に向けた取り組みを始めたところでございます。今後も、これらの取り組みを通して、地域資源を生かした観光の振興に努めてまいりたいと考えております。最後になりますが、オリンピック・パラリンピック練習会場誘致に関連しまして、市民との交流促進を図るための環境整備等についてでございますが、パラリンピックの合宿誘致を想定した場合、障がい者の方が利用しやすい施設、設備等を備えるハード面、そしてお迎えする市民の理解や意識を高めるソフト面の両方が重要であることから、基本的には、教育部が所管する江別市スポーツ合宿誘致推進協議会と連携して進めていく必要があると考えております。さらに、練習、合宿会場を初め、ホテルや店舗などの民間施設のバリアフリー化につきましては、民間企業等に協力を求めていくとともに、市民の理解を高め、交流を進めるための意識の普及啓発も同時に行っていく必要があると考えております。今後、ハード、ソフトの両面からバリアフリーの環境整備を推進するに当たりまして、障がい者の方々へのさまざまな対応につきましては、健康福祉部を中心として関係部署と連携を図るとともに、関係機関や団体とも十分協議、調整して進めてまいりたいと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問につきましては、総務部長ほかをもってお答え申し上げます。

答弁 総務部長 佐藤哲司(総務部長は2015年6月まで)

私から、複式簿記についての御質問に御答弁申し上げます。まず、複式簿記の導入についてでありますが、江別市では、平成20年度の決算から、複式簿記の考え方を取り入れた、貸借対照表、行政コスト計算書、純資産変動計算書、資金収支計算書の四つの財務書類について、全国の多くの自治体で採用している総務省方式改定モデルにより作成し、公表をしてきたところであります。自治体の財務書類の作成方法につきましては、総務省が示した方式のほかに自治体独自の方式もあることから、財務書類の自治体間での比較が困難なことなどの課題があったところであります。こうしたことから、国におきましては、自治体の財務書類の作成について検証するとともに、国際公会計基準及び国の公会計等の動向を踏まえた新地方公会計の推進方策等を検討するため、平成22年9月に今後の新地方公会計の推進に関する研究会を総務省が設置し、議論されてきたところであり、本年4月に研究会の報告書がまとめられ、固定資産台帳の整備と複式簿記の導入を前提とした財務書類の作成に関する統一的な基準が示されたところであります。総務省では、発生主義、複式簿記の導入、固定資産台帳の整備、比較可能性の確保を促進するため、平成27年1月ごろまでに具体的なマニュアルを作成した上で、原則として平成27年度から平成29年度までの3年間で、統一的な基準による財務書類等を作成するよう、自治体に対し要請する予定としております。こうした統一的な基準による財務書類への移行に当たっては、固定資産台帳の整備や複式簿記によるシステム整備などを効率的に進める必要があるため、今後、総務省が予定している財政負担などの通知を待って、複式簿記の導入に向けた準備を進めていきたいと考えております。次に、固定資産台帳の整備についてでありますが、固定資産台帳は財務書類作成のための補助簿としての機能を有するものであることから、普通会計への複式簿記導入に向けて、整備が必要であります。また、耐用年数から見た更新時期の把握など、公共施設のマネジメントにも資するものであり、台帳の作成に当たりましては、その活用の方法について検討を加えた上で整備することが効率的な資産管理につながるものと考えております。固定資産台帳の整備に当たっては、各種建物のほか、道路、橋梁、公園など登録する資産のデータについて公有財産等の個別台帳をもとに処理する必要があることから、各部横断的に取り組む必要があると考えております。庁内体制につきましては、習志野市の作業チームによる例も一つの方法であると考えますが、どのような体制で進めることが江別市にとって効率的な実行体制となるのかにつきましては、今後検討してまいります。私からは以上であります。

答弁 経済部長 北川裕治(経済部長は2015年6月まで)

私からは、地場産業の強化についてのうち、地元企業に対する開放特許による技術移転の取り組みについて、及び観光事業の強化についてのうち、専門性のある人材の活用についてほか1件について御答弁申し上げます。まず、地元企業に対する開放特許による技術移転の取り組みについてでありますが、現在、市においては、企業に対し御質問のような取り組みは実施しておりませんが、今年度、江別市大学連携調査研究事業におきまして、北海道情報大学の知財情報をもとにした食品関連産業の競争力分析事業を採択しているところであります。この研究事業は、江別市あるいは近隣の食品関連企業の情報や知的財産情報を収集し、技術力や産業集積効果の客観的な評価を行うことにより、食品関連産業における道内各地域の共通点、相違点を抽出し、江別市の産業振興につなげようとするものであり、市といたしましては、この研究結果にも期待しているところであります。いずれにいたしましても、市内には多くの大学や研究機関が立地していることから、その優位性を生かし、食品産業の拠点となるための研究が重要であると考えておりますので、その特色を生かしたより江別らしい取り組みを進めてまいります。次に、観光事業の強化についてのうち、専門性のある人材の活用についてでありますが、江別市は近隣7市町村とともに札幌広域圏組合を組織しているほか、旅行事業者や交通関連事業者なども構成員となっているさっぽろ広域観光圏推進協議会に参画することにより、広域的な視点で観光振興を協議しております。市の個別の対応といたしましては、札幌広域圏組合からの協力を得て、専門家の派遣を受ける中で、市民や事業者とワークショップを実施することなどによって、市内観光の方向性について議論したところであります。そのほか、民間団体と協力して、東南アジアからの観光客の受け入れを既に実施しているほか、近隣市町村との連携による新たな動きもあるなど、徐々に成果があらわれつつあるところであります。こうしたことから、専門性のある人材の活用については、今後とも札幌広域圏組合や民間団体の専門性を生かし、連携しながら対応してまいりたいと考えております。次に、食による観光の取り組みについてでありますが、地元食材の小麦を使った食の取り組みといたしまして、麺類においては、江別小麦めんとして市内飲食店でラーメンのほか、つけ麺やパスタ風など豊富なバリエーションで提供されており、市内小売店でも家庭用の江別小麦めんが販売されているなど、市内に定着しているところであります。このほか、市内のパン、スイーツ店などにおいて、江別産小麦を使用した商品の販売を行っている事業者がふえており、直近では、小麦フェスタ2014inえべつの中で、こうした商品の販売を行うことで小麦の魅力を発信してきているところであります。さらに、札幌市内のホテルにおいては、毎年、江別の食材を提供する江別フェアが開催されているほか、今年度から美味しい江別プロジェクトがスタートし、来年9月には東京においてプロモーションが予定されていることから、こうした機会を活用して、市内にある優れた食材をPRしてまいりたいと考えております。議員御提案の江別ラーメンの北海道遺産登録についてでありますが、当面は追加の指定は予定されていないとのことでありますので、選定については今後の課題と考えております。いずれにいたしましても、江別市には小麦のほかにも道内で有数の生産量を誇るブロッコリーやレタスを初めとした安全で安心な農産品が多数ありますことから、食は重要な観光誘客のツールであるという認識のもと、今後も小麦のみならず、さまざまな素材について、あらゆる機会を通じて江別のおいしい魅力を発信していきたいと考えております。私からは以上であります。

答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)

私からは、障がい者雇用についてほか1件について御答弁申し上げます。まず、障がい者の農業参加による地域活性化を考える会の検討状況についてでありますが、考える会は、酪農学園大学を中心に、農業者や道央農業協同組合、江別市自立支援協議会、江別市などで構成され、平成25年5月に発足しております。考える会の取り組み内容としては、市内の農場や障がい者の事業所を視察し、当該事業所と農業就労に関する情報交換会や、農林水産省の担当者を招き、農業と福祉の連携のための助成金に関する説明会を開催しております。さらに、今年の1月には、障がい者の農業参加による地域活性化をテーマに、農業や福祉の関係者の講演や討論を行うシンポジウムを開催したところです。以上のように、これらの活動を通して、考える会では障がい者の農業就労事例の収集と分析等を行い、障がい者を雇用する上での課題の整理を行ったほか、一つの成果として、国の地域づくり総合交付金を活用し、考える会の構成事業者が障がい者等の通年雇用の受け皿づくり等を目的として施設整備を行ったことなどからも、考える会の活動が多くの関係者の意識づけに寄与したものと考えております。なお、考える会の活動の中心となった大学関係者が事務局となり、対象を障がい者の方のみに限定せず、高齢者や生活困窮者等に広げて活動することを目的に、協議会の設立に向け準備を進めていると伺っております。次に、障がい者雇用を専門とする担当課の設置についてでありますが、障がい者の方に対する就労支援は重要と考えており、就労の形態は福祉的就労から一般就労まで幅広く、障がいの特性や程度によってもさまざまな配慮が必要であると認識しているところであります。また、特別支援学校の誘致に当たっている期成会におきましても、卒業後の進路としての就労支援の取り組みが非常に重要とされております。市といたしましては、健康福祉部が事務局となり、江別市自立支援協議会の就労支援部会において、企業向けに、障がい者雇用についてのPRのため、広報誌の発行やホームページの掲載など、障がい者の方の就労の促進に向けた取り組みを行っているところであります。さらに、経済部では、障がい者の法定雇用率周知についてハローワークとともに取り組んでいるところであり、また、企画政策部では、特別支援学校の誘致のための期成会の事務局となり、関係機関との調整を図っているところであります。このようなことから、今後におきましても、健康福祉部が窓口になり、経済部及び企画政策部等と連携を図りながら推進してまいりたいと考えております。次に、オリンピック・パラリンピック練習会場誘致のための市内整備についてのうち、障がい者の方も観光を楽しめるまちづくりについてでありますが、市では、気軽に立ち寄れる日帰り観光を軸に、さまざまな観光スポットやイベント情報などの観光資源について情報発信し、多くの方に観光に来ていただくための取り組みを進めているところであります。障がいの有無にかかわらず、誰もが観光を楽しめるまちづくりにするためには、先ほどもお答えしたとおり、施設、設備等の充実を図るハード面と、お迎えする市民の理解や意識を高めるソフト面の両方が必要であると認識しております。パラリンピックの合宿誘致をきっかけに、障がい者の方に対する交流や観光のあり方等について、北海道、江別市社会福祉協議会、大学などの関係団体と相談、協議してまいりたいと考えております。次に、障がい者のためのサポート、社会参加を促すNPO法人等の立ち上げの必要性と支援についてでありますが、障がい者の方が外出や社会参加などに対して自由に相談できる環境を整えることは重要であると認識しておりますことから、市としましては、障がい者の方やその御家族が相談できる環境を整備し、相談支援の充実を図っているところであります。また、市の福祉施策におけるNPO法人とのかかわりにつきましては、小・中学校での車椅子の体験等を行うこころのバリアフリー教室を開催しているほか、視覚障がい者の方を講師に迎えて障がい者の方のためのパソコン講習会を開催したところであります。そこで、障がい者の方を総合的に支援するNPO法人等の立ち上げについては、今後、立ち上げを希望する方の意向を踏まえて補助制度などの情報を積極的に提供し、関係機関と連携しながら協力してまいりたいと考えております。私からは以上であります。

答弁 建設部長 西村晃一(建設部長は2015年3月まで)

私から、道路・橋梁の安全対策について御答弁申し上げます。国土交通省では、道路法施行規則の一部を改正する省令を平成26年3月に公布し、7月1日より施行となっております。この中で、道路・橋梁等について、国が定める統一的な基準により、5年に1回の定期点検を行うこと、点検診断の結果等について記録、保存すること、統一的な尺度で健全性の診断結果を分類することが示されております。市では、この省令に基づき、今年度、防災・安全交付金を活用して道路・橋梁の定期点検を実施する予定であり、道路につきましては市道264路線、総延長約250キロメートルについて、道路の凹凸やひび割れを機械的に調査する路面性状調査を、橋梁については市道の50橋について、打音などの点検調査を実施する予定であります。また、道路の占用物件であります下水道管につきましては、下水道長寿命化計画の策定に向けて、平成24年度より、大麻地区の既設管路内の点検調査を進めているところであります。お尋ねの、非破壊方式での点検調査につきましては、交通規制をかけることなく、試験車両により路面から1.5メートルまでの深さの空洞状況をマイクロ波で調査し、そのデータ分析により道路の空洞箇所を特定するもので、震災等による液状化現象が発生した地域などで調査実績があると伺っております。いずれにいたしましても、点検に当たりましては、国の動向を注視しながら、北海道とも連携して対応してまいりたいと考えております。以上でございます。

答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)

私から、小1プロブレム、中1ギャップによる不登校対策について御答弁申し上げます。まず、幼稚園、保育園、小学校、中学校の連携、交流についてでありますが、小1プロブレムや中1ギャップなどと言われる、入学時や進学時に新たな教育環境になじめず、落ちつきのない行動をとったり不登校になるなどの問題が全国的に指摘されているところであります。こうした問題を解消するために、市内の小・中学校においては、幼稚園、保育園、学校間の連携などに積極的に取り組んでおり、幼稚園、保育園と小学校の連携といたしましては、教職員による情報交換や児童と園児の交流会、体験入学など、地域の状況に応じて学校ごとに計画し実施しているところであります。また、小学校と中学校の連携といたしましては、中学校区単位で、教職員の情報交換によるスムーズな指導方針の構築や英語の出前授業、部活動体験、吹奏楽演奏会などを実施して、中学校生活への意欲向上などを図っているところであります。次に、家庭や地域連携の取り組みの現状認識と課題についてでありますが、市内全ての小・中学校でPTAや自治会のイベントにお互いに参加したり、介護施設を訪問するなどの交流事業、また、交通安全パトロールや読み聞かせ、環境整備などの住民ボランティア、さらに、授業の公開や学校だよりの回覧等の情報発信など、さまざまな連携を各地域の実情に応じて計画、実施しているところであります。各学校のこうした取り組みにより、地域住民や各家庭の学校に対する理解や協力、子供たちを見守る意識が浸透していると認識しております。一方、学校のさまざまなニーズに対応するために取り組んでいる学校支援地域本部事業などにおいては、学校の求める人材が地域から得られていないなどの課題もあることから、今後も地域総ぐるみで児童生徒を育てていく必要性を広く市民に啓発するとともに、ボランティアの募集について一層の工夫を重ねてまいりたいと考えております。次に、不登校の原因等の把握と対策についてでありますが、文部科学省が8月に公表した学校基本調査の速報値によりますと、平成25年度の全国の不登校児童生徒は約12万人で、前年度までの減少傾向から約7,000人の増加に転じたところであります。この調査による江別市の不登校児童生徒数は、平成24年度まではほぼ横ばいの傾向でありましたが、平成25年度は93人で前年度より11人増加しております。江別市における不登校の主な原因につきましては、無気力や情緒的混乱が最も多く、次いで親子、家庭環境の問題や友人関係の問題などであり、これらの傾向は全国と同様であります。江別市における対策としましては、教職員による家庭訪問を初め、さまざまな指導、援助を行うことを基本に、スクールカウンセラーとの相談や保健室登校、教育委員会が行うケア事業への参加など、学校、家庭、関係機関が連携しながら支援を行っております。また、平成23年度から教育委員会に配置したスクールソーシャルワーカーにより、悩みを抱えた保護者への対応も含め、今後も一層、児童や保護者の状況等に応じたきめ細かな支援を行っていきたいと考えております。次に、小中一貫校の導入の考え方についてでありますが、国においては、小中一貫教育の制度化を初めとする学校段階間の連携の推進について、文部科学大臣から中央教育審議会に諮問され、8月には初等中等教育分科会の小中一貫教育特別部会の第1回会議が開催されたところであります。この中で、中1ギャップと呼ばれる中学校進学に伴う環境変化への不適応や外国語活動を初めとした学習内容の改善への対応などのため、小中一貫教育を学校制度に位置づけることなどによる学校間連携の一層の推進について、どのような制度設計が考えられるかなどを検討することとされ、今後、9月から10月にかけて検討を行った後、パブリックコメントなどを経て、12月に答申の取りまとめを行う計画とされているところであります。小中一貫教育につきましては、教員免許制度や教科担任制のあり方など、検討すべき課題が多くありますが、中1ギャップの解消などに効果があるとされていることから、教育委員会といたしましては、今後の議論を注視し、適切な対応を図ってまいりたいと考えております。以上であります。

再質問 坂下博幸

2回目の質問をさせていただきます。地場産業の強化についての1点目ですが、それぞれの企業の持ち味、強み等を理解していないとPRや支援もできませんし、企業の技術力等の発信もできないのではないかと考えます。どのような方法で深めていき、この情報の収集をされようとお考えでしょうか。お伺いいたします。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

再質問にお答え申し上げます。どのような方法で情報収集していくかということであろうかと思いますが、市みずからが企業を知ることは、先ほどお答えしましたとおり、大変重要なことであろうと考えています。市では、従前から工業団地協同組合を中心として随時懇談を行いまして、企業の現状を知る努力を行ってきております。今後ともこうした取り組みを続けていくほかに、企業訪問などを実施しまして、先ほど申し上げました電子版企業ガイドを現在策定中でございます。この策定を契機としまして、さらに企業の皆様方と連携を強めて情報を収集し、そして、さまざまな形でPRしていきたいと考えています。以上でございます。

再質問 坂下博幸

次に、地場産業強化についての2点目です。川崎モデルの原点は、バブル崩壊後の2次産業の海外移転と衰退による税収の減少とともに、雇用先の減少などの背景がありました。地元企業のイノベーション強化が雇用に重要とお考えになったものと理解しております。イノベーションを高める努力には、地元企業を知り、必要な支援を繰り返すことが重要だと読み取ることができると思います。江別市としては中小企業支援の体制が整っていると理解してよろしいのでしょうか。お伺いいたします。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

市の支援体制についての再質問ということでございますが、先ほどお答え申し上げましたとおり、市では平成22年度に産業連携担当部署を設置しまして、地元企業に対する補助制度を新設するなど、相談をしながらさまざまな事業を進めてきました。徐々にではありますけれども、その成果は出ていると思っています。しかし、これで十分とは思っていません。今後におけるさまざまな動きもございますので、そういう情報を把握し、そして、連携して進める必要がありますことから、新たな組織をつくるわけではございませんが、現在の組織でさらに職員に努力をしていただきまして、質を高めて連携協力してまいりたいと考えてございます。

再質問 坂下博幸

地場産業強化についての3点目ですが、産学官の連携につきましては、江別経済ネットワークが中心となって、江別小麦めんなどの流れをつくっていただきました。経済ネットワークをさらなるイノベーションの揺籃として、新しい流れをつくっていくべきだと思いますが、例えば、同会の参加企業の代表ではなく担当者の参加でのネットワークの構築など、多様なバリエーションを検討するお考えはありませんでしょうか。お伺いいたします。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

江別経済ネットワークに関連しての再質問ということでございますが、現在、主に経済ネットワークで集まって議論されている方は企業の代表者が多いという実態があることは事実でございます。しかしながら、経済ネットワークでは、会員に対しまして、どう改革したらよいのかといったアンケートを実施するなど、今、新たな動きも見えてきているところでございます。御指摘のとおり、技術開発者など現場でさまざまな御努力をされている方も集めるということも重要でございます。江別経済ネットワークの一員でもある市としまして、そういう必要性についての提言といいますか話をしまして、相談してまいりたいと考えております。

再質問 坂下博幸

地場産業強化についての4点目ですが、企業の開放特許について、担当者レベルを含めて調査等をする必要があると考えますが、いかがでしょうか。お伺いいたします。

答弁 経済部長 北川裕治(経済部長は2015年6月まで)

坂下議員の再質問に御答弁申し上げます。企業の開放特許について担当レベルで調査等をする必要性についてでございますが、特別な技術や特許などを使って技術開発に取り組むことは、地元企業にとっても成果につながる可能性があるものと考えておりますので、今後、開放特許につきましては、どういった種類があり、どういった場面で使えるのかなど、また、企業間のマッチングなども必要になりますことから、活用の方法等につきまして調査、研究してまいりたいと考えております。以上でございます。

再質問 坂下博幸

次に、観光事業の強化についてです。1点目ですが、今後の取り組みと現実に実行される取り組みは理解いたしました。今までの経緯から、歴史あるれんがと、今まで取り組んでまいりました食を観光の基盤に置いて考えを深めていくと。確認でございますが、それでよろしいかどうかお伺いいたします。

答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)

今後の観光振興で、れんがと食を観光の基盤に置くことが必要だということでの確認であろうかと思いますが、江別の観光を語る上で、また、江別を紹介する上で、れんがと食については、非常に欠かせないものと考えており、これまでもさまざまな形でPRしてきたところでございます。市といたしましては、れんがと食だけが江別の観光とは決して思っておりません。それも中心にあるかもしれませんが、さまざまなものと連携して進めることで、やはり、多様な方に来ていただける観光資源をPRできるものと思っています。さまざまな形で多種多様な観光資源を掘り起こし、先ほど申し上げたれんがと食につなげるような、または相乗効果を得られるような、そういうPRをしてまいりたいと考えております。以上でございます。

再質問 坂下博幸

観光事業の強化についての2点目ですけれども、江別市を知っていただく取り組みとして、親子でのバス観光は、観光業界に携わる方のプランを採用して、大変好評を得ていると伺っております。短期雇用または非常勤でもよいのですが、専門性のあることを採用しながら、経済部の中に具体的な観光プランの提案等をしていただくということでの採用に対するお考えについて、再度お伺いしたいと思います。

答弁 経済部長 北川裕治(経済部長は2015年6月まで)

坂下議員の再質問に御答弁申し上げます。専門家に観光プランの具体的な提案、作成をお願いし、あるいは採用してはどうかという御質問でございますが、先ほど申し上げましたように、札幌広域圏組合からの協力を得て専門家のアドバイスを受けているほか、タイや台湾との交流を積極的に行っている団体の協力を得て、東南アジアからの観光客の受け入れを実施しているところであります。したがいまして、今後も引き続き、専門性を持った札幌広域圏組合や民間団体などと連携強化することによって対応してまいりたいと考えております。以上でございます。

再質問 坂下博幸

ありがとうございました。次に、観光事業の強化についての3点目です。以前、福島県喜多方市の喜多方ラーメン、食の観光について、10年以上前ですが取り上げさせていただいたことがございました。食が観光になるということを大変実感したことを御紹介したケースでありますけれども、北海道観光でも、食ということが観光の一翼を担っているというふうに考えております。その一つである、先ほど申し上げました地元食材を使ったラーメンにもう少し光を当ててもよいかと思っていたものですから、そのようなお考えについて、もう一度お伺いしたいと思います。

答弁 経済部長 北川裕治(経済部長は2015年6月まで)

坂下議員の再質問に御答弁申し上げます。地元食材のラーメンにもう少し光を当ててはとの御質問でございますが、先ほども申し上げましたとおり、江別小麦めんは江別の御当地麺として定着しており、高い評価を得ているところであります。市内飲食店においてもメニューとして提供されているお店も多いことから、今後も食の観光を展開していく中でも重要な要素の一つと考えておりますが、江別産小麦の安定的な供給の課題などもありますことから、今後は生産者、事業者、江別観光協会などと江別小麦めんの振興について協議してまいりたいと考えております。以上でございます。

再質問 坂下博幸

次に、障がい者雇用についての1点目ですが、障がい者の農業参加による地域の活性化を考える会の流れがいいほうに変化しているといえども、もう一度、障がい者の通年雇用の取り組みを再構築すべきと考えますが、支援のあり方についてお伺いいたします。

答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)

坂下議員の再質問にお答えいたします。先ほどもお答えいたしましたとおり、考える会の構成事業所が施設整備を行い、通年雇用の受け皿づくりに寄与したことは一つの成果であったと考えております。今後、考える会が協議会に移行し、対象者を広げても、引き続き、農業における障がい者の方の通年雇用の支援に取り組んでいくものと伺っているところでございます。以上です。

再質問 坂下博幸

ありがとうございました。障がい者雇用についての2点目です。障がい者の一般就労の企業、または就業者、そこに障がい者の方が就業されていることへの支援として、双方への相談体制が重要と考えます。そうでなければ、なかなか一般就労が広がらないと考えますので、相談体制整備の充実への取り組みについてお伺いいたします。

答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)

坂下議員の再質問にお答えいたします。先ほどもお答えいたしましたとおり、江別市自立支援協議会の就労支援部会においては、企業向けに障がい者雇用のPR等を行っており、就労の促進に取り組んでいるところでございます。一般就労実現後の相談体制の整備についてでありますが、現在は就労移行支援事業所がその役割を担っているところであり、自立支援協議会就労支援部会の議論を踏まえ、対応を考えてまいりたいと存じます。

再質問 坂下博幸

パラリンピックの障がい者観光についてお伺いいたします。車椅子の具体的な日帰り観光ルート等を早急に提示することが可能かどうか、また、今後そういったことを示せるかどうかお伺いいたします。

答弁 健康福祉部長 真屋淳子(健康福祉部長は2018年3月まで)

坂下議員の再質問にお答えいたします。先ほどもお答えいたしましたとおり、パラリンピックの合宿誘致にかかわらず、どのような障がい者の方でも楽しめる観光のためには多くの課題がありますことから、十分に関係機関と協議してまいりたいと考えております。以上です。

再質問 坂下博幸

それでは、次に、複式簿記についてお伺いいたします。方向性としては導入の方向だと理解いたしました。それでは、具体の導入に向けた職員の研修等のタイミングについてお伺いいたします。

答弁 総務部長 佐藤哲司(総務部長は2015年6月まで)

複式簿記の導入に当たっての職員研修のタイミングはどうかということでございますが、複式簿記を導入して統一的な基準による財務書類を作成するに当たりましては、システムの整備が必要となります。そのシステムができ上がった段階に合わせて、職員研修を進めることになるものと考えております。以上であります。

再質問 坂下博幸

ありがとうございます。次に、小1プロブレム、中1ギャップによる不登校対策の1点目ですが、小1プロブレム、中1ギャップ、不登校への対策として、上江別小学校は幼稚園、保育園進学予定の児童と小学校1年生の児童との交流等を進め、私がお話を伺った時点では不登校児童はいないとのことで、小1プロブレム対策として有効なのだと改めて感じることができました。教育委員会として、小1プロブレム、中1ギャップ、不登校対策は江別市全体で取り組むべき課題と考えますが、いかがでしょうか。お伺いいたします。

答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)

坂下議員の再質問に御答弁申し上げます。幼稚園、保育園、小学校、中学校の連携、交流についてでありますが、各学校が取り組んでいる連携、交流については、これまでも円滑な連携のための取り組みを進めてきたところでありますが、今後につきましても、参考にすべきよい事例などを積極的に教育委員会で情報収集し、校長会などを通じて情報提供することにより、市全体の取り組みとして広げるなど、工夫してまいります。

再質問 坂下博幸

ぜひ、そういったよい事例に対しての取り組みについて御努力をお願いしたいと思います。次に、小1プロブレム、中1ギャップ、不登校対策の2点目ですが、地域、父親、母親が学校に通う児童生徒と触れ合うことの意味は大きいものと理解しています。親も当然、子供への見方も変わりますし、児童生徒も直接的な交流の機会をつくる意味は大きく、教育委員会として、各学校に対してそういった交流促進を前提とした指導性を持ち得るのか、お伺いいたします。

答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)

家庭や地域連携の取り組みの現状認識と課題についてでありますが、江別市学校教育基本計画においても、開かれた学校づくりを推進していくために、学校一斉公開、学校評議員制度、学校支援地域本部事業などを活用していくこととしており、特に花壇づくりや読み聞かせなど、地域のボランティアと子供たちが交流することは規範意識の育成や、不登校、いじめ等の解消などにつながっていくものと考えておりますので、より詳細な取り組み事例につきまして、校長会などを通じて周知してまいります。以上です。

再質問 坂下博幸

小1プロブレム、中1ギャップ、不登校対策の3点目ですが、不登校の原因分析はわかりました。やはり、不登校が生じない、または減らしていくことが重要で、対症療法的ではない対策についてのお考えはないのか、お伺いいたします。

答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)

不登校の原因等の把握と対策についてでありますが、不登校の原因である無気力などの状態を未然に防止するためには、江別市学校教育基本計画にもうたっている、他者を思いやる心など、豊かな心を育むことが重要であり、今後も引き続き、学校が家庭や地域社会と連携することにより、道徳教育や自己肯定感を育む体験活動、読書活動などを充実してまいりたいと考えております。以上です。

再質問 坂下博幸

小1プロブレム、中1ギャップ、不登校対策の4点目ですが、私も含め、当会派として、小中一貫校の取り組みについて、その効用について一般質問等をしてまいりましたが、一般質問等を通した検証としての一定の方向性の判断となれば理解しますが、国の動向で考えているならば、一般質問はどのように捉えられ、回答されているのかお伺いいたします。

答弁 教育長 月田健二(教育長は2020年6月まで)

小中一貫校の導入の考え方についてでありますが、過去の小中一貫教育の質問を踏まえ、教育委員会といたしましては、9年間、児童生徒の人間関係が固定化しやすいことや、小学校6年生が最高学年として非常に伸びるときであり、その節目となる機会を逸するなど、整理すべき課題があることと認識しております。先ほども御答弁申し上げましたが、今回、中央教育審議会の議論が正式に始まったことから、教育委員会といたしましては、国の議論を注視した上で、適切に対応してまいりたいと考えております。以上であります。

出典:江別市議会 平成26年第3回定例会 2014年9月10日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる