江別市議会 平成19年第2回定例会 2007年6月13日
(1)市政執行方針について/(2)市長と市民との対話について/(3)市立病院について
2007年6月13日、江別市議会の一般質問で、岡英彦議員が「市政執行方針について」「市長と市民との対話について」「市立病院について」について質問し、市長 三好昇、総務部長 林仁博、企画政策部長 藤田政典が答弁しました。
- 質問者
- 岡英彦 議員
- 答弁者
- 市長 三好昇、総務部長 林仁博、企画政策部長 藤田政典
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 岡英彦
本日は、発言の機会をいただきましてありがとうございます。先日の選挙で初当選させていただきました岡英彦でございます。江別市の未来のために、市民の皆様、市長をはじめとする職員の皆様、先輩・同期の議員の皆様と共に、努力してまいる所存でございますので、何とぞよろしくお願いいたします。それでは通告に従い、質問をいたします。今回は大きく五点について質問をさせていただきたいと思います。まず一つ目の質問は、市長の市政執行方針についてお伺いいたします。先日の定例会初日において、市長から市政執行方針をご説明いただきました。四つの基本姿勢として、市民協働の推進、未来への投資、改革への挑戦、発信力の強化を挙げられ、五つの重点項目として、安心できる医療の確保、子育て、教育の充実、地域内経済循環の推進、高齢化への対応、コンパクトなまちづくりの推進を挙げられました。基本姿勢として、改革への挑戦や発信力の強化などを挙げられているところは、私も大変共感する部分ではございますが、市政執行方針全体の中で、江別の目指すべき方向性を理念やビジョンとして力強く示すといった点や、具体的な政策として、いつまでに何をやるのかという点につきましては、少々分かりにくいところもあったのではないかと感じております。企業経営においては、理念やビジョンを共有することの重要性というのが、常々指摘されておりますけれども、私はそれは公共経営についても同じだというふうに考えております。そこで改めて、市民の皆様に向けまして、本日も昨日に引き続き大変多くの市民の方々が傍聴にいらっしゃっておりますので、是非、この部分は理解してほしいといったような理念やビジョンというものがございましたら、市長自身の言葉でご説明をいただきたいと思います。また、なぜそういった理念やビジョンを示されるのか、その背景にあるお考えについても改めてご説明をいただければと思います。さらに、いつまでに何をやるのかという点につきまして、五つの重点項目の中の政策において、具体的なものがございましたら、その数値目標と実施期限というものをお示しいただければ、市民の皆様にも随分と分かりやすくなるかと思います。次に、二つ目の質問といたしまして、財政運営についてお伺いをいたします。市長も市政執行方針の中で述べられているように、現在の地方自治体を取り巻く財政状況というのは、大変厳しいものがございます。かつてのように税収や地方交付税が右肩上がりで上がっていくということは想定できず、今後いかなる政策を実施していくに当たっても、財政状況というのを常に踏まえていかなければいけません。自治体の財政を見るに当たっては、様々な数値や指標値というものがございますが、その中でどういった数値や財政指標を重視するかというのは、公共経営のセンスを計る一つの判断材料となるかと思います。また、財政に関する数値や指標値というものは、その他の分野の政策の目標値と比較しますと、ある程度行政側の努力で達成可能なものと私は考えておりますので、行政のトップがどのような目標を掲げるかによって、どの程度の行財政改革を行おうとしているのかということも計ることができると考えます。そこで、市長として、今後の財政運営の中で、どのような数値や財政指標というものを重視されるのか、そしてまた、その目標値はどの辺に置かれるのかということについてお答えをお願いいたします。次に、三つ目の質問として、市政情報を市民と共有するための政策についてお伺いをいたします。市民一人ひとりに市政やまちづくりについて関心を持って考えていただくためにも、市に関する情報というものは、市民と共有されていなければいけないと、このように考えます。市にとって都合の良い情報だけを提供する、市民から請求があって初めて情報を公開するという考え方ではなくて、基本的に行政の持っている情報というのは、すべて市民と共有されるものであると。こういった考え方が必要な時代となってきております。江別市においては、毎年、江別市統計書というなかなか良い冊子が作成されていたり、予算書がすべてホームページ上で公開されていたり、各部署がそれぞれ工夫を凝らした情報を発信されていることは存じておりますし、それ自体は、私も大変評価できるものだとは思います。ただし、江別市統計書というものは、基本的に数値データが集まっているだけのものでございますし、予算書を始めから読み込むというのは、少々難しい面もございます。また、各部署の情報もそれぞれでは参考になるものだとは思いますけれども、それらを統合したような全体を把握できる情報というのは、なかなかないのが現状ではないかと思います。そこで、江別市の市政やまちづくりについて基本的な情報を押さえられるような資料を作成することを提案いたします。一つは、視覚的にも分かりやすいデータ集や用語集の作成でございます。例えば、東京都三鷹市では三鷹を考える論点データ集という資料が作成されております。この資料は、市政の課題や論点を図や表を使ったデータで視覚的に分かりやすく示しているものでございまして、実際に見てみますと、大変分かりやすい資料となっており、江別市においても似たようなものを作成されることを提案いたします。また、併せてまちづくりに関する基本的な用語集というものも作成することを提案します。提案に対するお考えをお伺いいたします。さらにもう一つは、分かりやすい予算説明書の作成でございます。市が何を行うかということは、予算として表されてくるわけでございます。市民としても予算の中身を知っていくということは重要なことだと考えております。ただ、予算の中身を知ろうと思っても、現状においては、非常に簡単でごく一部の事業しか取り上げていない広報の予算の紹介ページを見るか、若しくは、一般の市民から見ると非常に難しいと思える予算書そのものを見るしかなく、その中間に当たるような全体を網羅しつつも分かりやすい予算説明書というものがあってもよいのではないかと考えます。例えば、ニセコ町では、もっと知りたいことしの仕事というような冊子を作りまして、町のすべての事業について具体的な内容を紹介する資料が作成されており、参考となるものかと思います。このような分かりやすい予算説明書の作成を提案いたします。提案に対するお考えをお伺いします。次に、四つ目の質問として、市長と市民との対話についてお伺いいたします。新市長が誕生し、市民の間でも是非、市長とお話しし、意見交換をしたいという方が大勢いらっしゃると思います。市長がどのようなお考えを持っているのか、是非お話を聞きたいと、そういった市民の声を私も多く聞いております。前市長時代にもタウンミーティングという形で、市民との対話集会が開かれておりました。市長もタウンミーティングなど今後実施されていくとは思いますけれども、どのような形で市民との対話を進められていくかについて、お考えをお聞かせください。また、ご提案といたしまして、例えば、議会開催月以外の毎月、定期的にタウンミーティングを実施し、その開催場所についても、小学校区域程度の地域を2年ほど掛けて回るといったような形を提案いたします。これまでのタウンミーティングは秋口に市内3か所程度で集中開催される形が多かったと理解をしております。しかしながら、その時期に都合の悪い市民の方は、もう1年待たなければいけなくなりますし、公民館が少々遠いといった市民の方もいらっしゃるかと思います。また、昨年のように何かしらの問題が発生するとタウンミーティング自体が開かれなくなるといったケースもあるかと思います。これでは市民から見ると、気軽に市長と意見交換ができるということにはなかなかならないかと思いますので、年単位ではなく月単位で定期的に実施する、各地域を回るという形であれば、市民にとって随分と参加しやすくなるかと思います。提案に対するお考えをお聞かせください。最後の質問といたしまして、市立病院における患者数を増やすためのアピール方法についてお伺いをいたします。昨年10月以来、市立病院は大変厳しい環境に置かれていたわけですが、この4月には、内科の常勤医師も5名に増え、内科系の二次救急対応も一部再開し、休止していた内科病棟も再開するなど、診療体制がある程度は整いつつあるかと思います。そして、現時点におきましては、もっともっと多くの患者さんにご来院いただいても対応できるような状況であると認識をしております。しかしながら、一度減ってしまった患者さんがなかなか戻ってきていない。新しい患者さんが増えていないというのが現状かと思います。これは、新聞やテレビ等で大きく報道されてしまっているため、どうしてもマイナスのイメージというのが市民の間にも残っており、これをふっしょくできていないためだと考えられます。私は、今最も重要なことは、市民に対していかにプラスのイメージを市立病院として発信していくか。そして、いかに多くの患者さんに安心して来院いただくか。そういうことだと思います。そこで、今後患者さんを増やしていくために、どのような方法を考えられているかについて、お答えをお願いいたします。以上、五点を質問させていただきました。これで1回目の質問を終わります。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
岡議員の一般質問にお答え申し上げます。市政執行方針における私の理念などについてでありますが、先般、新聞でも報道されましたように、北海道の人口が減少していくことによりまして、社会構造が加速度的に変ぼうしていくことが予想されております。そういった現状認識に立った上で、江別の魅力を一層高めるために、安心して子育てができ、健やかに暮らせ、しっかりと働くことができるもっと元気なまちにしたいとの観点から、住んで良かった、住み続けたい、住んでみたいと思ってもらえるまちにしたいと考えているところでございます。そのためには、安心できる医療の確保など五つの重点項目は、どれも必要な要素でございまして、相互に関連を持ったものと認識しております。今後、多くの皆さんとの対話や連携を進める中で、市民の目線を持って、これらの項目に対し重点的かつ着実に取り組んでいくことが、私の決意でございます。なお、数値目標などを掲げてはどうかとのご質問でありましたが、先ほども申し上げましたとおり、重点項目は、私の認識する時代背景や基本理念を受けての総括的な内容でございます。したがいまして、数値目標等の設定につきましては、第5次総合計画の後期基本計画策定の中で、設定していくことが適当であると考えております。次に、重視する財政指標と目標値についてでございます。市町村財政の運営に当たっては、当然に個々の市町村の財政状況に応じて行うことが基本でございます。そこで、重視する財政指標についてでございますが、各種指標は国の地方財政へのかかわり方や、その財政運営に大きく左右されるもので、一概に重視すべき財政指標が決まっているものではなく、例えば、市民サービスとコスト、受益と負担、現在世代と将来世代の財政負担というように、企業会計なども含めた行政全体での財政運営の中で留意すべきものと理解しております。現在、国における地方財政の破たん法制論議の中で、連結ベースでの赤字比率や将来負担比率等の新たな指標が示されるなど、従来からある財政指標だけでは、なかなか行政全体をとらえることが難しいことから、企業会計や第三セクター等も含めた指標が新たに作られるなど、財政指標の在り方なども変わってきております。特に、平成17年度決算から取り入れられた実質公債費比率では、一般会計のほか企業会計等も含めた公債費負担の状況を表すもので、地方債発行の協議制から許可制への要件ともなるこの指標も、一つの基準になるものと認識しております。いずれにいたしましても、地方財政が非常に厳しい中、実質公債費比率や今論議されている連結での赤字比率、将来負担比率などを含め、各種の財政指標について十分に留意しながら、健全な財政運営を基本にしてまいりたいと考えております。次に、市民との対話についてでございます。江別市の置かれている現状や課題について、市民の皆さんと双方向で意見交換をできる場をつくることは、市民協働を進める上からも極めて大切なことと考えております。そこで、市民との対話の進め方についてでありますが、地域の皆様に相談させていただく中で、参加しやすい環境に配慮しながら、自治会や市民活動団体などを主な対象としまして、来月から開催をする予定としております。次に、市立病院についてでありますが、昨年、内科医師全員が退職し一部病棟を休止するなど、市民の皆様に多大なご迷惑とご心配をお掛けしましたが、本年4月から内科の入院診療体制が充実するとともに、内科系の二次救急患者さんの受入れも一部再開し、徐々にではありますが地域の中核病院としての機能を回復しつつあると思っております。私は、病院経営に当たっては、まず患者さんに来ていただくことが必要でございまして、そのためには、市民の皆さんからの市立病院に対する信頼回復が何よりも重要であると考え、今後の病院再建に向けた取り組みを職員一丸となって進めてまいります。それらの取り組みの一環として、市立病院の理念でありますいたわりの心で患者さんに接し、患者さんの立場に立った医療を提供することによって、より安心して治療を受けていただける環境づくりのために、まずは、全職員の意識改革を進めてまいりたいと考えております。さらに、市立病院の再建に向けた取り組みやその方向性、進ちょく状況についても、広報をはじめ様々な媒体を通じ、情報発信、情報提供に努めてまいりたいと考えております。これらのことによりまして、職員は変わった、そして病院は変わったと患者さんや市民の皆さんから評価されるようになることが、結果として患者さんに来ていただくことにつながるものではないかと考えております。私からの答弁は以上でございますが、このほかの質問に対する答弁は、総務部長ほかをもって答弁させていただきます。
答弁 総務部長 林仁博(総務部長は2008年3月まで)
私からは、ご提案のありました分かりやすい予算説明書の作成につきまして、お答え申し上げます。予算書につきましては、例示にありますニセコ町をはじめ、各市町村でいろいろな工夫をしながら情報発信を行っておりますので、これらの状況なども参考にしながら、今後とも市民との市政情報の共有化に向けて、市民の皆さんに分かりやすいという視点で、情報提供に努めてまいりたいと考えております。以上です。
答弁 企画政策部長 藤田政典(企画政策部長は2007年6月まで)
私から論点データ集や用語集の作成についてお答え申し上げます。市民協働のまちづくりを進めるためには、行政情報を分かりやすく提供することによって、市民と行政が情報を共有し、共に議論を重ねていくことが重要であると認識しております。三鷹市の論点データ集は、総合計画に係る基本構想や基本計画の策定などの際に、グラフなどを挿入した資料を活用することによって、市民に現状をお知らせしているものであります。江別市におきましては、市民との情報の共有を図るため、総合計画の施策達成状況や事務事業評価表を公表しているほか、統計書や財政状況などについて、広報やホームページを通して広く情報提供しておりますが、さらに用語の解説を入れるなどして、市民にとって分かりやすいものになるよう一層の工夫を重ねてまいりたいと考えております。以上であります。次ページ前ページこのページに関するお問い合わせ先議会事務局 総務課〒067-8674北海道江別市高砂町6番地江別市役所本庁舎3階Tel:011-381-1051Fax:011-381-1075お問い合わせはこちらから6 議事次第の続き一般質問の続き
再質問 岡英彦
それでは2回目の質問をさせていただきます。質問としては、二点ございます。1点目は、市政執行方針の重点項目についてです。今後、個別具体的な事業については、後期基本計画等で見直して、数値目標等を打ち出されていかれると理解をいたしました。それはそれでいいと思いますけれども、一方、現在市が策定し、実行している第5次総合計画の中では、平成20年度を期限といたしまして、様々な目標値が設定されているかと思います。これらの目標値を行政全体として現時点でも平成20年度を目指しているということについては、新市長になっても特に変化はないということで理解をしておりますが、その理解でよろしいかお答えをいただきたいと思います。もう一点は、財政指標についてでございます。現在、政府の方で議論されている自治体の財政健全化法案にて導入される指標値などに注目されていかれると理解をいたしました。財政健全化法案の中では、将来負担比率という数字が出てくるかと思いますが、私もこれは非常に重要な指標だと思いますので、今後しっかりとチェックをしていただきたいと思います。そこで質問です。同じく第5次総合計画の中では、平成20年度の目標値として施策の成果指標は経常収支比率84.9%以下、市債発行割合14%以内となっており、これに関しましてもこの数字を今までどおりの目標値とされているという理解でよろしいかどうかお伺いをいたします。質問としては、以上の二点ですが、幾つか最初のご答弁に対する意見・要望を述べさせていただきたいと思います。まず、市政運営理念についてですが、住んで良かった、住み続けたい、住んでみたいという部分が、やはり大きなテーマであると理解をいたしました。是非、市民や市職員の皆様が、理念というものを共有できるように、様々な場面でこういったことを市長の口から発言をしていっていただければと思います。次に、情報の共有のための資料の作成についてですが、今後ご検討をいただくという方向でお願いしたいと思います。単に市長や企画政策部、総務部の方から、トップダウンで作っていただくのもそれはそれでいいのですけれども、私としては、是非若手の職員の皆様に、有志なり自発的にこういったものを作っていこうといったような活動などをやっていただければ、大変うれしいというふうに考えております。また、市立病院についてですが、ご答弁をいただいた内容では、取り立てて新たなものが入っているわけではなく、いろいろとほかにも方法があるかと思います。現時点においては、あれこれと問題点を指摘するよりも、まずは新たな市長と新たに加わっていただいた医師の皆様に、思い切って仕事をしていただくのが、最も江別全体のためにはいいことだと、私は認識をしております。その結果については、今後しっかりとチェックをさせていただきたいと考えておりますが、まずは思う存分、実力を発揮していただければと思います。以上です。
答弁 市長 三好昇(市長は2023年3月まで)
岡議員の再質問にお答え申し上げます。まず、1点目でございますが、数値目標については平成20年度における前期基本計画の中での対応かということでございますが、平成20年度におきましては、総合計画の前期基本計画に従いまして進める考えでございます。具体的な事務作業につきましては、今次の補正予算にもご提案申し上げましたとおり、可能なものから随時実行してまいりたいと、このように考えております。次に、経常収支比率についてのお尋ねでございますが、この指標は、財政の弾力性を計る指標として用いられておりまして、財政運営を行う上では重要な指標の一つであると認識しております。したがいまして、この指標にも十分注意して対応していく必要がありますし、今後ともこの各種の財政指標について留意をしながら財政運営を進めてまいりたいということを考えておりますので、ご答弁申し上げます。