みんなの議会

江別市議会 平成15年第2回定例会 2003年6月20日

(1)市政執行方針について/(2)重点課題について/(3)千歳川の治水対策について/(4)再開発事業について

2003年6月20日、江別市議会の一般質問で、岡村繁美議員が「市政執行方針について」「重点課題について」「千歳川の治水対策について」「再開発事業について」について質問し、市長 小川公人、助役 中川正志、建設部長 斉藤勝幸、教育長 高橋侃が答弁しました。

質問者
岡村繁美 議員
答弁者
市長 小川公人、助役 中川正志、建設部長 斉藤勝幸、教育長 高橋侃

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 4 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 岡村繁美

ただいま議長から発言の許可をいただきましたので、私、環境・平和の会の岡村でございます。質問に入る前に、小川市長におかれましては、このたびの選挙におかれまして、まちづくりの思いを情熱を持って訴えられ、正々堂々とした戦いの中で、見事3期目の栄冠を勝ち得ましたことを、心から敬意を表するとともに、お祝いを申し上げます。また、初めて議席を得られました議員を含め、皆さんにおかれましてはそれぞれ厳しい選挙を勝ち抜いてこられました。このことについても心から敬意を表するものであります。これまで、会派民主・社民の会の一員として、市政発展のため努力をしてきましたが、今回新しい会派でスタートをすることになりました。個性派ぞろいの面々ではありますが、新人のように謙虚に探究心を持って頑張りますので、これまで以上のご指導とご高配を賜りますよう、よろしくお願いをいたします。小川市長は、議会初日の市政執行方針で、引き続き3期目の市政4年間を担うに当たって、市長就任以来変わらぬ、日本国憲法を尊重し、3つの基本理念を貫く姿勢を明らかにし、極めて困難な時代に直面しているが、逆境にこそ飛躍へのチャンスがあると受け止め、江別の未来を見詰め、リーダーシップを発揮して、将来のための基盤づくり、未来志向のまちづくりの基盤を築いていくと決意を表明されました。また、先行きがはっきりと明るさが見えない今日的な環境にあるからこそ、江別の明日の発展のための種まきは着実に行っていかなければならないとし、教育、環境、健康を重点課題として重視していくことも明らかにしながら、協働のまちづくり、江別らしさを育てて、一人ひとりが輝く明日の江別市の実現に向けて、市民の皆さんのために汗を流したいと決意を述べられています。2期8年の間、厳しい時代と困難に向き合い、悩み苦しみながらも時代の流れを見誤ることなく、日常課題に誠実に対応しながら、絶えず将来のための基礎づくりに心を砕いている小川市長に共鳴する一人として、立場の違いを生かしながら、車の両輪の一翼を担っていきたいと決意を申し上げ、順次提案を交えながら質問をさせていただきます。市政執行方針の中から、憲法の尊重、協働のまちづくり、江別ブランドについて伺いますが、最初に憲法の尊重についてお伺いをいたします。9.11テロの翌日、ブッシュ大統領は「これは戦争だ」と宣言をし、アメリカが気に入らないならずもの国家は先制攻撃で倒すと宣言をして、イラク侵略戦争が始まり、尊い民衆の命と国土を破壊し、戦争の大義名分も明らかにならないまま勝利宣言をし、破壊をしておいて、これから戦後復興。20世紀の繰り返してはいけない課題が胸を張って堂々と行われている事実に、私は何とも言えないやり切れなさと、がく然とするものを感じました。日本国憲法を持つ私たちの国家は、戦争を起こさないためにどれだけの努力をしたのでしょうか。これからも国家やリーダーの特定の世界観を全世界に求めていくならば、世界から戦争の種は消えないと思います。それぞれの国家は歴史も風土も違えば、当然世界観も違います。生き方も違ってくるはずです。日本国憲法の前文でも、他者を他者として認め合うことを国家の責務としています。また、日本国憲法が指し示している平和主義、基本的人権の尊重、主権在民を柱としたその理念は、21世紀に入ってますますその存在意義を大きくしていると思います。小川市長は憲法の尊重を常々言われていますが、今こそ憲法をまちづくりに、暮らしに生かしていくことが求められていると考えます。憲法を取り巻く最近の政治動向について、どのように感じられているのかをお伺いをいたします。次に、協働のまちづくりについて伺います。小川市長は、時代の潮流を察知し、協働の考え方をいち早く打ち出され、小川市政のキャッチフレーズとして、また協働のまちづくりを目指す小川市長として広く紹介されています。市長就任以来、変わらぬ基本理念の下、厳しい財政状況と地方分権を初めとした新しい時代に対応したまちづくりを進める上で、協働のまちづくりの考え方と具現化は、小川市政のキーワードになるものと考えます。市内には多様で有能な人材が潜在的に多数いると思われますし、既にNPOを初め市民活動団体等で実践活動をしている方々や、子育てや教育、文化、環境など個別の課題に強い関心を持って、自らの生きがいとまちづくりのために役に立ちたいが、どうすればいいのかと希望を申し出る個人の方々が大変多くなっている今日です。これからは市民がやっていることに行政が参加して、助言や手伝いをする関係、市民参加から行政参加と言うべきではないかと考えますが、市長の協働のまちづくりの考え方と、市民に協働の意識を根付かせる方策や、協働活動を希望する方々を受け止める窓口や支援策、また、まちづくり全体を包括して活動する団体、個人と、得意分野で活動している方々と、包括的に連携をとっていくシステムの確立を図り、まちづくりに生かしていくことが大切ではないかと考えますが、市長のお考えをお聞きをいたします。次は、江別ブランドについて伺います。市長は就任以来これまで、個性豊かな表情を持ったまち、人間環境に優れたまち、絵になる江別、江別市の姿を明らかになど、江別らしさを模索しながらまちづくりに取り組んできたかと思います。らしさを創出していく考え方には、福祉のまち、健康のまちなど、政策課題を絞り込み特化させてまちづくりを展開する方法や、ブランドと言ってイメージする、外国製ブランド品や夕張メロンのように単体産品的方法でブランドを作り出していく考え方もあるかと思います。私の会派の同僚議員も、今回の選挙では「江別には江別の進む道があります。江別らしい、江別ならでは、江別だからこそのまちづくりを目指します」と声をからして訴えておりました。その思いは市民の皆さんも共感するものと、私も信じるものであります。そこで、選ばれる自治体の時代背景の中で、市長は全国的に通用する江別らしさの追及、すなわち江別ブランドを育てるとしていますが、その思いのほどをお伺いをいたします。質問項目の重点課題については、教育、環境、憲法について質問を通告する予定でいましたが、健康課題が通告されていないドジをしてしまいましたので、今回は質問できなくなりましたが、健康づくりの行動計画である健康づくりプラン21も示されておりますので、今後時間をいただき、次の機会にさせていただきます。最初の教育課題については所管委員でありますが、日ごろ江別の教育のために頑張っている教育長さんに、改選後のごあいさつということでお許しをいただきながら、教育基本法についてだけをお伺いをいたします。国際社会の意向を無視してイラク攻撃が強行された3月20日。同日、教育基本法の骨抜きを図る中央教育審議会の答申が出されました。この歴史のいたずらは、何か暗示的にさえ私には感じられます。教育基本法は日本国憲法の確定を受けて、憲法が指し示す理想の実現のために、個人の尊厳や人類愛など、民主国家に不可欠な理念が盛り込まれ、憲法の理念を具体化するための教育の目的、在り方を指し示していることから、平和憲法と双子の兄弟とも言われているものであります。政府はこの答申を受けて、教育基本法改正案づくりに着手し、今後政治の場に移ってまいりますが、高橋教育長は、教育基本法が指し示している、子供たち一人ひとりの価値を大切にし、その学びの願いにこたえられる教育を情熱的に実践されておりますが、教育基本法の評価と、このたびの改定に向けた一連の動き、答申内容についてどのような感想をお持ちか、お伺いをいたします。次は、環境課題について伺いますが、最初に家電リサイクルでの小売店への支援策について伺います。家電リサイクル法は、家電4品目のリサイクルにかかわる費用を排出者である消費者に求めているため、消費者はリサイクル料金、洗濯機で2,400円、テレビで2,700円、エアコンで3,500円、冷蔵庫で4,600円と、さらに収集運搬料700円から2,000円程度の負担を排出者が回避するために不法投棄問題を引き起こし、その結果、行政は不法に投棄された廃家電の処理と経費を税金によって負担している現状にあります。一方では、料金を徴収する窓口となっている家電小売店では、デフレ経済の中、値引き販売競争で必死の状況に加え、さらにリサイクル費用分の値引きを強いられ、実質的に小売店がかぶらなければならないという悲痛な声が上がっています。そこで、一つの提案として、市内の家電店で買った品物は、その排出費用の一部を市が補助することで、消費者の負担を軽減し、不法投棄抑制効果と、結果として安い価格で市内で買えることで、市内小売店での販売促進を導く効果をも生むものと考えられますが、何らかの支援策を取り入れることができないか、お伺いをいたします。なお、家庭ごみ有料化の検討が大きなテーマとお聞きをしておりますが、情報提供と意見交換を十分していただく中で方向付けをされ、こうした事例も含め、前向きな財源使途についても検討すべきと、要望として意見を申し上げておきます。次に、不法投棄防止対策について伺います。廃棄物処理を巡り社会問題化しているため、環境省の中央環境審議会の廃棄物・リサイクル制度専門委員会は、不法投棄防止に向けた自治体の調査権限強化や生産者責任の拡大などを柱にした、事業者責任の在り方やリサイクル促進策などをまとめた報告書案が提出をされています。近々、廃棄物処理法を抜本改正すると聞いておりますが、現状では小売店が正規の処理手続をせず処理業者が山中に不法投棄した事件や、排出者が市内地域に不法投棄されるため、廃棄物の種類や廃棄箇所等によってそれぞれの対応をされているのかと思いますが、予防、処理等の対策の現状と、さらに効果的対策のために今後どのように取り組むのか、お伺いをいたします。次に、水と緑のネットワーク推進とビオトープマップについて伺います。点在する身近な自然や水辺をつなげ、近郊市町村の自然ともつなげて、自然環境をより豊かにして、人と自然の調和を図っていくことが重要と考えます。そのため、森林から樹林、草地、そして河川と、大・中・小あるいは点・線・面などの個々の動植物の生態を踏まえながら、市民、活動団体、専門家などの参加によって自然環境調査を行い、得られた知見を基に情報のデータベース化や、市民へ分かりやすく還元する形にしての地図情報化することによって、行政と市民との自然環境に関する情報交流と共有化を進め、江別の自然を持続可能なものにするための保全、管理、回復の方策や、緑を守りながら計画的に横断的かつ積極的なまちづくりに活用すべきと考えますが、ビオトープマップとネットワークの形成についてお考えをお伺いをいたします。次に、緑のセンター機能について伺います。市では緑化意識の高揚や緑化活動の推進を図るため、緑のデータバンク事業を初め、市民記念植樹、入学記念植樹、花のある町並みづくり運動、あるいは市の花・菊づくり講習会、フラワーアレンジメント講習会等、緑との交流事業を積極的な市民参加や自主運営によって展開をしておりますが、今折しもガーデニングや自然食品ブームで、市民の皆さんもそれぞれの家庭や市民農園を活用しながら園芸や家庭菜園等を楽しんでいる方が大変多くなっていますが、庭やベランダをきれいな花で飾りたい、農薬を使わないで野菜を作ってみたい等々に関する、土・肥料づくりや育て方・管理等の情報、技術などを提供するなど、緑化の普及、相談の支援策を拠点施設で行うことによって、市民と一体となって景観資源づくりを進めていくことが重要と考えます。そこで、拠点施設として、既存施設の活用で施設目的をさらに相互に発揮するためにも、花き栽培技術指導センターを活用して、緑のセンター・園芸センター機能を展開すべきと考えますが、ご見解をお伺いをします。環境課題の最後に、フィフティ・フィフティシステムについてお伺いをいたします。フィフティ・フィフティシステムとは、私が海外行政調査でドイツを訪問し、環境課題で調査をした際、ミュンヘンでの事例が紹介されたものであります。水道、石油、電気使用料等を減らすため、市議会が決定したモデルプロジェクトに基づき、市内33か所の市立保育園、学校で実施されており、さらに市役所の部局や他の公共施設にも拡大をし、ドイツ全体に広がっているとのことでした。学校や保育園等で、日常行動の中で自主的に省エネルギー、節水、節電、ごみ減少の可能性を計算したり、話し合って節減に努め、その努力の結果、節約した半分が還元されるというシステムで、自ら考え行動し、目に見える形で省エネルギーが理解でき、行動の持続性と環境教育に大きな効果が上がっているというものでした。これまで省エネルギーの取り組みはアピールでとどまることが多かったと思いますが、当市も、集団資源回収奨励事業として、回収量に応じた奨励金の還元が大変大きな効果を発揮している事例に学びながら、今次補正予算でも環境家計簿の普及を通して暮らしの中から具体的行動案内を提起していますが、さらなる動機付けによって環境保全への貢献とともに、有意義な環境教育を継続的に実践していくために有効な取り組みと考えますが、ご見解をお伺いをいたします。次に、千歳川治水対策について質問をしますが、千歳川流域治水対策協議会での協議内容等の質問については、前段、植松議員の質問で明らかになりましたので省かせていただきながら、南大通り大橋の質問のみ簡潔にお伺いをいたします。道が整備している南大通りは、江別太と緑ヶ丘間の総延長約5,000メートルで、整備開始以来既に30年が経過をしております。この間、区画整理事業等によって住宅の張り付きが進み、昨年、上江別の江南通りと道道江別恵庭線間が開通をし、また、千歳川治水対策も一定の方向性が示されたことから、いよいよ千歳川をまたぐ南大通り大橋の着工への期待が大変高まっています。架橋について協議に入り、橋りょうの設計に入る予定と伺っていましたが、現時点でどんな状況にあるのか、早期に事業着手できない課題は何かまだあるのか、着工に向けての見通しについてお伺いをいたします。最後の質問は、再開発事業の江別駅周辺の事業展開について伺います。駅周辺再開発については、江別市の土地利用構想で概念として明らかにされていることは、市の発展過程の中で、この間、江別地区、野幌地区、大麻地区と大きな3つのブロックに平均した人口が配置され、バランス重視で発展してきた経過がございます。それだけに、平均化され、個性がない、中心が分からない、そんな課題が指摘をされてきました。都市軸として、3地区連携軸、南北軸の概念を取り入れ、同軸の連結地をセントラルスクエアと位置付けながら、今日までまちづくりが推進されてきております。こうしたことから、顔づくり事業の効果をさらに高めるためにも、さらにはそれぞれの地区の市民が相互に行き交う魅力ある地区整備が求められているように考えています。さて、江別駅周辺地区市街地再開発事業は、平成13年10月に江別振興公社での施行主体断念以降、1年後の昨年10月に、再開発事業の施行主体に有限会社みらいが設立され、活性化拠点施設を補助対象事業の優良建築物等整備事業として、商業施設には核店舗として株式会社丸しめ志賀商店が出店の意向を示されたことから、いよいよ来年9月のゴールに大きな期待が高まっておりましたが、一転、志賀商店出店断念が明らかになり、核施設はもとより駅周辺整備について今後どのような対応になっていくのか、その見通しや方向性について以下お聞きをいたします。1つに、有限会社みらいによる活性化拠点商業施設のスーパーが白紙状態になったが、補助事業としての状況等、来年9月オープンのタイムスケジュールは今後どうなっていくのか。2つに、商業施設のスーパー予定スペースは、有限会社みらいの方々が現在出店探しにご苦労をされているとお聞きをしています。一つの提案として、この機会に他の地区との差別化を徹底的に図り、江別地区らしさを発揮するためにも、スーパー店舗ではなく、地場生鮮食料品等を中心とした、売手と買手の会話が飛び交う市場店舗的な展開に転換してはどうでしょうか。3つに、今後の駅周辺地区の事業展開に当たっては、市長のリーダーシップの下、江別地区らしさの方向性を改めて示し、市民の総意を結集することに意を用いるべきではないかをお尋ねをしながら、以上についてのお考えをお聞きをいたします。私の質問はこれをもって終わりますが、心温かい答弁を期待をいたします。ご静聴ありがとうございました。次ページ前ページこのページに関するお問い合わせ先議会事務局 総務課〒067-8674北海道江別市高砂町6番地江別市役所本庁舎3階Tel:011-381-1051Fax:011-381-1075お問い合わせはこちらから6 議事次第の続き一般質問の続き

答弁 市長 小川公人(市長は2007年3月まで)

岡村議員の一般質問にご答弁を申し上げます。初めに、日本国憲法の尊重についてのご質問でありますが、私が毎年市政執行方針の中で、日本国憲法を尊重すると申し上げてまいりましたのは、民主主義の基本である国民主権や基本的人権の尊重などをまちづくりの基本として行政を進めることが、地方自治体の首長として当然のことと考えるからであり、また、市民や議員の皆さんも民主主義や平和を望んでいると考えるからであります。また、私個人としても、恒久平和を願うという平和主義への強い思いがあり、ここ数年来、ニューヨークのテロ事件やイラク戦争など、各種の紛争が世界各地で頻発していることに対して、大変残念に、悲しく思い、紛争のない世界を作るための外交努力がより一層必要と認識しているところであります。次に、協働のまちづくりについてでありますが、市民とのパートナーシップによってまちづくりを行うことにつきましては、以前から自治会排雪を初めとして、地域での植栽升への花のあるまちづくりなどが、自治会を中心として行われてきております。また、近年では、公園の管理を地域の自治会や老人クラブなどにお願いするアダプト制度なども取り入れてきております。従前までは市が行ってきた芸術文化事業を楽友協会などのNPO法人にお願いすることも始めてきておりますが、市民協働のまちづくりの実現には、市民の皆さんの理解と協力が不可欠であります。このためには、まず江別市の行政が抱えている現状や問題点を市民の皆さんに知っていただくための努力が必要と考え、情報公開条例の制定やタウンミーティングの実施などを行ってまいりました。今後は、市民の皆様とワークショップ等を開催し、市民協働の趣旨をご理解いただく中で、住民自治の基本理念や、市民と行政のパートナーシップ、市民の行政への参画などを位置付けた自治基本条例を制定する方向で検討してまいりたいと考えております。なお、昨年度より協働型まちづくり事業等を実施する中で、より多くの市民の皆さんの力をお借りしてまちづくりを進めていくための具体的な方策を模索するほか、市民協働のための専掌組織の検討をしてまいりたいと考えております。次に、江別ブランドについてでありますが、私は江別の個性、すなわち石狩川や原始林を初めとする様々な江別らしさを資源として、これに付加価値を加えたものが江別ブランドであると考えております。今次補正予算としても提案申し上げております地域経済活性化事業のインターネット上の江別ブランド事典や、えべつやきもの市も江別ブランドの大切な一部でありますが、さらに若干付け加えるとすれば、私は、例えば物で言えば、利用者や消費者に、江別の、あのとき、あの場所で手に入れた焼き物という手触りや印象への思い入れといったものも含め、いつまでもこだわりを持たれるような、そのような存在感、価値観を付与されたものが江別ブランドであると、そう思い、またそう願っているものであります。私は、糸を紡ぎ、織物を織っていくかのように、この江別らしさを江別ブランドに紡ぎ織っていく多くの市民や企業の皆さんを支援してまいりたいと考えておりますし、この江別の気候風土にはぐくまれた江別ブランドを包括的に相互補完し合い、フィールド全体として形成されるブランド江別を、市民とともに追求していきたいと考えております。次に、江別駅周辺の事業展開の方向の検討についてでありますが、江別駅周辺地区における市街地再開発事業につきましては、昨年、地元商業者等代表有志の協力参画により、市のまちづくりである市街地総合再生計画に基づき、民間が施行主体となって行う国の再開発事業制度である優良建築物等整備事業による商業活性化施設の建設に向け、有限会社みらい、商工会議所、市との三者が一丸となって事業を推進してきたところであります。しかし、ご承知のとおり、核店舗として出店を予定しておりましたスーパーが、事業着手目前になり突然出店を取りやめる事態に至り、施行主体である有限会社みらいと、これらへの対応策について至急検討するとともに、事業の関係機関である国や道とも相談、協議を行う中で、地元、有限会社みらいとしての本事業の継続に関する一定の意思確認がされ、当面は施行主体としての有限会社みらいが中心となり、代替の核店舗誘致に向けて全力を傾けることとなったものでありまして、現在有限会社みらいが複数の企業との交渉を鋭意続けているところであります。したがいまして、市といたしましても、今後とも国や道との協議、指導を仰ぎながら、これに対して全力で支援しているところでありますが、国や道の補助事業上のタイムスケジュールから、おおむね秋ごろまでには一定のめどを立てる必要がありますことから、地元有限会社みらいとともに、これに向けて全力で取り組んでいく考えであります。いずれにいたしましても、ただいまご指摘の点につきましては提言として受け止めさせていただきますので、ご理解を賜りたいと存じます。このほかの質問につきましては、助役ほかをもってご答弁を申し上げます。

答弁 助役 中川正志

私から、環境課題に係るご質問にお答えをいたします。まず、家電リサイクルに伴う小売店等への支援策についてでございますけれども、平成13年4月1日から施行されております家電リサイクル法は、議員からお話がありましたように、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコンの4品目について、家電製品の販売業者に収集、運搬の義務を、また家電メーカーにリサイクル義務を課して、家電製品を使った消費者がそのための費用を負担するという役割分担によって、循環型社会を推進する制度でございます。これら家電4品目を廃棄するときに費用負担が伴いますことから、これを逃れるために全国的にも不法投棄が発生している状況にございます。また、これらの家電製品を買い換える場合、一般的に製品代金とは別に、廃棄する製品のリサイクル料金とその収集運搬料金を徴収して販売することになりますけれども、一括収集運搬システムを有する量販店に比べますと、小規模の小売店は収集運搬費用を軽減することが難しい状況にあるものと、こういうふうに推測しております。リサイクル料金は全国一律でございますけれども、市内における収集運搬料金につきましては、江別市リサイクル事業協同組合が江別市内一円を一括収集することで極力コストの低減を図っており、小売店などからの収集運搬の受皿として、一定の機能を果たしているものと、このように考えております。したがいまして、小売店が価格競争の上で厳しい状況にありますことは理解いたしておりますけれども、地域に密着したアフターサービスなど、それぞれの経営努力が基本となりますことから、行政といたしましては、家電リサイクルでの小売店への支援は、制度上からも難しいことをご理解いただきたい、このように思います。また、今議会の市長行政報告の中でも申し上げてございますけれども、家電リサイクル法につきまして、拡大生産者責任の考え方に基づく制度の見直し、さらにはリサイクル費用の前払導入などの制度改善等を、市長会を通じ国に対して要請してまいりますので、ご理解をいただきたいと思います。次に、不法投棄防止対策の現状と方向性についてでございますけれども、ご指摘のように、ごみの不法投棄につきましては基本的には排出者のモラルの欠如にありまして、環境問題として大変憂慮されているところでございます。市内におきましても随所に不法投棄がありまして、専従の職員を配置した監視パトロール及び回収処理を行うとともに、投棄が多い場所には立て看板を設置し、さらには広報等による防止について啓発活動に努めるほか、郵便外務員からの通報等についてもご協力をいただいているところでございます。不法投棄は農村地区の交通量の少ない道路側溝でありますとか沢地等に多く見られまして、特に高速道路の側道及び東西インターチェンジ付近と野幌森林公園内の道路などで発生しておりまして、市街地におきましても宅地造成後の長期間住宅建設が進んでいない場所に見られるということで、非常に苦慮しているところでございます。ごみの不法投棄の防止は、全国的に環境保全対策の一環として急がれておりまして、廃掃法の改正により規制及び罰則強化が図られておりますけれども、有効な解決策を見いだすのが難しい現状にございます。道央圏における広域的対策といたしましては、北海道、それと市町村及び所轄の警察署、関係団体による廃棄物不法投棄防止連絡協議会を設置いたしまして、関係者が連携を密にした情報交換及び啓発活動を行っているところでありまして、具体的には、街頭での廃棄物運搬車両に対する指導、委託による夜間・休日パトロールの実施、ヘリコプターによる上空からの監視強化などにより、一定の成果を上げているところでございます。また、庁内的には、関係部局間で不法投棄対策処理に向けた協議の場を設けまして、日常的な連携を強める中で防止対策に努めているところでございます。さらに、今議会でご審議をいただいております補正予算の中に、緊急地域雇用創出特別対策推進事業を活用し、集中的な監視パトロールの強化等の事業を予定しておりまして、不法投棄対策に一層努力してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。次に、水と緑のネットワーク推進とビオトープマップの見通しということでございますけれども、市域の南西部に広がる野幌原始林、鉄道林、耕地防風林や石狩川といった、こういった当市の骨格緑地や、市街地内の大規模な公園、さらにはグリーンモールなどの緑道、河川、街路樹などは、いわゆる江別市としての良好な都市環境を形成する上で大変重要な要素となっておりまして、また、市民の生活に潤いと安らぎをもたらす貴重な財産というふうに認識しておりますし、また、様々な生き物の生命を支えてくれる大切な役割を果たしております。このため、市民生活はもとよりビオトープ空間の保全という観点からも、これらの自然を今後も適正に保全・活用していくことが重要である、このように認識しております。また、河川はこれらの緑や生き物を連絡するネットワークの役割を果たしますことから、水辺の緑の保全や緑化を進めるなど、良好な河川空間を保つ必要があると考えております。いずれにいたしましても、水と緑、この2つは人にとって、また他の生き物にとっても非常に大切な資源でありますことから、第5次の江別市総合計画や緑の基本計画の中でも、現在の施策を引き続き進めてまいりたいと、このように考えております。また、ビオトープマップということでございましたけれども、これまで市域内の生態系調査といたしましては、直近のものといたしまして、平成12年度に石狩支庁が管内の小学校の協力を得て実施した身近な自然環境調査、それから昨年の環境広場の取り組みでは、酪農学園の大学生が中心となりまして、市内全小学校の5年生と保護者を対象に行った身近な自然についての環境アンケート、そして本年3月には、市教育委員会が編集・発行しました江別の自然を訪れる、こういった自然環境に係る貴重な資料、文献が蓄積されております。さらに古くさかのぼりますと、野幌原始林について、森に生きるということで、故人となられましたが、井上元則氏がそういった著書を表しておりますし、また北方自然保護研究所がふるさとの自然ということで、通刊69号までこういった資料を発行しておりますので、今後これらの調査成果を積極的に活用し、広く市民に情報を提供するなど、身近な自然環境についての情報交流と共有化に努めてまいりたいと、このように考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。次に、緑のセンター機能を花きセンターでというお話でございましたが、現在、市の緑のセンター的機能といたしましては、市民部環境課に緑化専門員を配置しまして、市民からの樹木や花の育成管理に関する相談、調査などを担当しているところでございます。一方、花き栽培技術指導センターは、花き園芸に係る専門的な知識や技術を持っておりますことから、双方が連携する中で緑化推進に係る事業を展開することは可能である、このように考えておりますので、今後検討してまいりたいと思っております。次に、フィフティ・フィフティシステムによる教育ということでございました。今日、ご案内のとおり、地球温暖化対策など地球規模の環境問題への緊急的な取り組みの必要性が叫ばれておりますけれども、環境活動、特に省エネ行動や資源ごみの回収などのソフト面での行動は地道な活動の積み重ねが必要でありまして、組織的かつ継続的にその活動を実践していくことが求められております。この実践活動を継続していくためには、各自がその行動の意義を認識するとともに、その活動の結果が経済的な効果も含めどのように自分の生活にかかわるか、これを認識する中で取り組んでいく必要があるだろう、こう考えております。フィフティ・フィフティシステムにつきましては、集団資源回収奨励事業がこの趣旨に沿ったものでありまして、自治会や学校PTAなどの団体などが自主的に行う集団資源回収は、その回収量に応じて奨励金として還元を受け、資源の有効利用、リサイクルの重要性を深める貴重な環境体験学習の場として評価されております。今後ともごみの減量化、資源化を促進し、環境保全への貢献、環境教育の上からも、集団資源回収を継続的に奨励してまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、環境活動、特に省エネに係る活動は、地道な活動の積み重ねが必要でありますので、江別市役所が一事業者として、本年7月から導入を予定しております環境マネジメントシステムに基づく環境率先行動でありますとか、市民を対象とした環境家計簿の普及活動などを通じまして、学校を初め、広く市民にも環境活動に関する情報を提供し、共に学習する中で環境問題に取り組んでいきたい、そのように考えておりますのでご理解をいただきたいと思います。以上であります。

答弁 建設部長 斉藤勝幸(建設部長は2005年3月まで)

私から、千歳川の治水対策に関連いたします道道江別長沼線の千歳川に架かります仮称南大通り大橋につきましてご答弁申し上げます。この架橋は北海道が事業主体でありまして、これまでに河川区域内の測量及び地質調査などを実施いたしまして、今年度は上江別を含む東光町、朝日町の道路の現況測量調査を予定しているとのことでございます。今後はこれを基にいたしまして道路の設計をし、北海道と河川管理者でございます石狩川開発建設部におきまして、千歳川の治水計画との整合を図る中で、架橋についての協議調整が進められると伺っております。なお、この南大通りは昭和48年に都市計画決定をいたしておりますが、当時の都市計画決定の幅員では橋りょう及び取付け道路部におきまして、現在の道路構造の基準に適合しない部分がございます。そのようなことから、都市計画の変更が必要でありますので、現在、道路こう配や側道などの構造を検討いたしておりまして、原案がまとまり次第、関係者へ説明をいたし、都市計画の変更後に事業着手となる予定でございます。このためには、地元の関係する方々のご理解とご協力をいただくことが必要であると考えております。いずれにいたしましても、この仮称南大通り大橋につきましては、地域の発展に大きな波及効果が期待される重要な路線でありますことから、引き続き北海道に対し、早期に事業が着手されるよう要望してまいりたいと考えております。以上でございます。

答弁 教育長 高橋侃(教育長は2008年6月まで)

私から、我が国の教育基本法にかかわっての感想ということですので、申し述べさせていただきます。人間の文化と社会は無常なもの、あるいは変転極まりないもののようでございますが、深く洞察してみると、そこには時代を超えて変わらないものと、時代とともに変化していくものとがあり、しかもこの両者は複雑に分かち難く結び付いているように思います。このことを、芭蕉は不易と流行と表現しましたが、教育あるいは教育基本法を巡っても、この不易と流行の側面からとらえていく必要があるだろうと思っております。まず、教育は、未来に直面するに際して、常に時代を超えて変わらないものをしっかり見詰め続け、人類文化並びに日本文化の優れた遺産や伝統の維持、継承に努め、この不易なるものを次世代に受け継がせていかなければならないし、同時に時代とともに変化していくものを敏感な感覚で受け止め、これに柔軟かつ創造的に対処していかなければならないと思っております。次に、教育基本法でございますが、前文で、個人の尊厳を重んじ、真理と平和を希求する人間の育成を期するとともに、普遍的にしてしかも個性豊かな文化の創造を目指す教育を普及徹底しなければならないと、我が国の教育の目的を訴えているものでございます。また、教育は、人格の完成を目指し、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値を尊び、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならないとも述べております。このことは、正に時代を超えて、我が国の教育のありようを根幹で支える、芭蕉の言う不易に当たる理念であると認識しております。一方、ご承知のように、本年3月に、中教審より新しい時代にふさわしい教育基本法と教育振興基本計画の在り方についてという答申が出されました。この背景には、今日の我が国の青少年が夢や目標を持ちにくくなり、規範意識や道徳心、自律心を低下させている。また、いじめや不登校、中途退学、学級崩壊などの深刻な問題が依然として存在しており、青少年による凶悪犯罪の増加も懸念されておりますが、このことは、子供たちを取り巻く家庭や学校、地域、すなわち大人が問われていることだと思っております。したがって、これからは信頼される学校教育の確立や、家庭の教育力の回復、学校・家庭・地域社会の連携・協力の推進。日本の伝統文化を基礎としての国際社会を生きる教養ある日本人の育成等に力を入れていこうとする動きが出てきております。これについては、現在の教育基本法が制定されてから半世紀たった時点での新しい時代に対応した理念であり、これは先ほど触れました芭蕉の流行に当たると思います。中教審の答申については、向こう1年かけてじっくり、広く、国民世論の中で検討していくようでございますので、私としても時間をかけて論議していく必要があるだろうと思っております。いずれにいたしましても、私は、21世紀の新しい時代を切り開く、心豊かでたくましい子供たちの育成を目指す視点で、国民的論議が深められることを願っており、これら動きを注視してまいりたいと思いますので、ご理解を賜りたいと存じます。以上でございます。

出典:江別市議会 平成15年第2回定例会 2003年6月20日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる