美幌町議会 令和6年第4回定例会 2024年6月27日
町長の政治姿勢と行政運営について
2024年6月27日、美幌町議会の一般質問で、木村利昭議員が「町長の政治姿勢と行政運営について」質問し、町長 平野浩司、副町長 髙﨑利明が答弁しました。
- 質問者
- 木村利昭 議員
- 答弁者
- 町長 平野浩司、副町長 髙﨑利明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 木村利昭
おはようございます。それでは、私からは通告しておりました大きく1点、町長の政治姿勢と行政運営について質問をさせていただきます。町長のリーダーシップと機動力を持った行政運営について。昨年9月定例会において、若手世代が住み続けたいと思えるまちづくりについて一般質問を行い、チーム美幌による課題解決に向けた町長のリードについて、町長と議論させていただきました。また、本年3月定例会においても、生産年齢人口の移住定住対策について一般質問を行い、議論や答弁を受けましたが、美幌町の行政はチャレンジ力が低く、できないことへの見切りが早いと強く感じました。たとえ解決が困難なことでも、本当に突破口はないのかを調査研究し、強い思いを持ってチャレンジする熱意が、リーダーには最も大切であると私は考えます。前回の答弁を聞いて感じた私の気持ちを端的に申し上げますと、このままなだらかに衰退していくことはやむを得ないと受け止めているように感じました。一般質問の中継動画を傍聴されていた町民の方からも、同様の意見をいただいています。守りだけでは前進はあり得ません。たとえ困難でも、高い目標を持って攻めることができなければ、現状維持もできないものと私は考えます。攻めの奇策、いわゆるチャレンジをしたことでの一度や2度の失敗に、何か問題はあるでしょうか。その失敗を失敗で終わらせるのではなく、一度や2度の失敗を反省し、それを生かして次につなげていくことが成功への唯一の道であると私は思います。そして、そういった取組の姿勢が、町民の心も震わせることにつながると私は考えます。新たなことに先進的に立ち向かうことのできる機動性を持った行政運営、そして、町民が一丸となって美幌町の課題解決・まちづくりに取り組んでいくための検討をどのように行っているのかを踏まえ、行政組織の現状の意思決定の流れはどうなっているのかと、3役と部長職の役割分担はどうなっているのかをお伺いします。以上、よろしくお願いいたします。
答弁 町長 平野浩司
木村議員の御質問に答弁いたします。町長の政治姿勢と行政運営についてですが、御質問にお答えする前に、行政運営を行うに当たっての私の考えを述べさせていただきます。私は、美幌町行政の最高責任者として、少なくとも、失敗することを前提、もしくは、そのリスクが高いものについて挑戦することは適当でなく、また、町民の皆様にしっかりと説明できる内容の施策を展開する責任があると考えております。他方で、私が、新規施策の内容について指示する際、よく用いる言葉にスピード感というものがありますが、これは暗に早さを求めるものではなく、現実可能性を見極め、適切な時期を逸することなく実行することという意で用いております。町が抱える多くの課題や問題に対し、新たに施策を展開すべきものについては、それを確実に成功するための背景・状況・機会・条件などがそろったときに、それを可能な限り迅速に打ち出していく、そのような姿勢で臨んでおります。行政運営は、もちろん私だけではなく、全ての職員が町民皆様の生活を支え、かつ、未来をつなぎ、持続可能な町政を実現することを基本に、業務に当たっております。私は、そのリーダーとして、マニフェストに代表される政治的公約や、今この瞬間に必要な施策等について、時に指示し、時に職員からの提案に判断するという役割を担っております。私だけではなく、全ての職員が衰退していくことをやむを得ないと悲観的に捉えてはおりません。各種データや分析結果を冷静に判断し、現在、そして、未来の美幌のための政策や方向性を打ち出しております。町民の皆様に町の姿勢が届いていない部分があるのは課題だと捉えておりますが、今後も行政運営の基本を軸に、業務を行ってまいりたいと考えております。お尋ねの行政組織の現状の意思決定の流れはどうなっているのか、及び3役と部長職の役割分担はどうなっているのかについてでありますが、意思決定には大小様々なものがあり、美幌町文書取扱規程の規定に基づき、副町長、部長、課長等にそれぞれ専決権が付与されているところですが、町の重要施策に係るものについては、方向性の確認などを担当各部の職員と私とで行った後、3役と部局長、総務課長及び財政課長で構成する政策会議という庁内会議に議題として諮り、意思決定を行っているところであります。また、年2回程度、3役と各部長職とで個別に執行状況の確認と指示、各部長からは相談や確認を行う機会を設け、そこで方向性の認識を統一しております。今後も様々な課題に真摯に、そして迅速に立ち向かっていくために、私を先頭に職員一同で進めてまいりますので、よろしくお願いいたします。以上、答弁いたしましたので、よろしくお願いいたします。
質問 1番 木村利昭
町長から今、御答弁いただいて、こちらからの質問にお答えする前にということで、町長のお気持ちというかお考えをまず、お話いただきました。町長からそのようなお話をいただきましたので、私も今回の質問の意図をしっかりお伝えしたいと思います。平野町長の人間性から見たら、私はまだつぼみにもなっていない若輩者です。しかし、この5年間、議員として平野行政と向き合って、美幌町をよい方向に変革させるために課題と感じていたことを今回、質問にさせていただきました。これからのまちづくりは、単に行政だけが頑張れば何とかなるものではない、私もそう思っておりますし、町民が一丸となって、チーム美幌として役割を果たしていくことが求められていくと思っています。そのためにもまずは、やはり行政組織が一丸となって、高い理想とモチベーションを持って、そのことを町民にもしっかり共有しながら進んでいくことが必要であるのではないかと思います。その思いを私なりに強く伝えたいと思いましたので、このような質問をさせていただきました。町長の答弁にありましたが、私も失敗前提の話はしていません。ただ、リスクが高いものも、そのリスクに対して得られる結果が大切だと私は思っています。もちろん、そのリスクを冒したことで得られる結果がそれほどのものではないものに対して、チャレンジする必要があるかどうかというのは、私も慎重になるべきかと思います。ですが、やはりこれからの時代、今までの時代の流れ、スピードと全然違う。それは多分、平野町長も感じられていると私は思っておりますけれども、これから美幌町としても単独で様々なことに、今までやったことがないことに挑戦していかないと変革は得られないと思っておりますし、リスクをどう下げられるかをしっかり検討して、現状打破のためにチャレンジすることも必要だと思いますが、、その点を踏まえてもう一度、いかがでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
施策を進めるときにどのような形というよりも、短期的に今やらなければいけないものなのか、将来を見据えてという部分の二つが大きく考えられると思っております。その中で、組織体が今、職員のモチベーションという話をされましたけれども、不十分ではない、それぞれ職員のモチベーションは悪くないと私は思っております。問題は、そのモチベーションというか思いだけではなくて、それがどの方向に進むとか、その気持ちプラスいろいろ学ぶとか、それから町民がどのようなニーズを持っているかということに対する受け止めをしっかり学んでいくことが必要、力をつけていくということが大事なのかなと思っております。リスクが多いものをチャレンジというよりも、政策等をしていかないということではないと私は思うのです。リスクが多くても、今やらざるを得ない施策もたくさんあると思うのですね。その意味では、組織としての協議をした中で、特に政策的に支出が伴う、言うならば、負担が伴う行為については、皆様方のしっかりとした御意見をいただいた中で判断をしていかないと、そのことが町民のためにならないこともあり得るかもしれないということだと思うのです。そこの見極めというのは、やはりトップとしてしなければいけないと思っています。言葉的には今、木村議員が言うことは分かるのですけれど、では、具体的にそれは何と、そのようなものがあるのであれば、具体的にこれとか、そのようなことを言っていただきたい。言うならば、私ができるものについては、具体的にこのこと、このこととマニフェストにもきちんと挙げていますし、今、解決しなければいけないのは、具体的にこれをしなければいけないということで、皆さんにお諮りするものは具体的にしているつもりであります。
質問 1番 木村利昭
それでは、少し大きいお話になるかと思いますが、これは、お答えする側も難しいかなと思いながらも、どこまでどのように。私、町長と5年間向き合わせていただいて、多分、町長はどちらかというと、課題をとらえてその課題をどのように解決していくか、その課題を解決していくためにリスクを少なくしていくというか、現実的にしていくためにどのようにしていくかというところから、政策とかを考えていかれる方なのかなと、私は個人的に思っています。どちらかというと私は、先に大きい理想とか、美幌町をこのようにしたいなという大きな理想を掲げて、このような美幌町にしたいというところに対して、それをかなえるためにはどのような課題があるのか、その課題を解決するためにはどのようなリスクがあるのか、それをどう削っていくかと考えて、その理想、目標、目的に向かって頑張っていこう、課題を解決して、この課題を解決したらこの目標にたどり着けるよというモチベーションのつくり方をしながら、何かを考えたりやっていくという考え方なのです。ですので、私がこの5年間、町長と向き合っていて、ずっと疑問に思っていたのは、町長の思う理想の美幌町というのはどのような美幌町なのだろうと。なかなか分野が広いし、簡単に一言でお答えできないかと思うのですが、今お話しできる限りで構いませんので、町長の思う理想の美幌町をぜひ、聞かせていただきたいです。
答弁 町長 平野浩司
捉え方が非常に大きくて、これも聞き方によってはまた、特定な思いというか、特定なことしか考えていないと思われるかもしれません。何度も言いますけれども、基本的には、今、住んでいる町民の方々それぞれの満足度を上げていくということが、一般的なしっかりした考えです。満足というのは現状ですけれども、将来に持続可能なということで、これからの美幌をしっかり形成していくことができるための考えとして、いろいろなことを将来に向けて考えなければいけないと思っています。私は、理想論というのはよく言うのですけれども、では、理想論とはどのようなもの、例えば幸せなまちにとか、それが理想なのかというとそれは当たり前の話の部分です。その一つとして私が常に言ってきたのは、今、うちはしっかりと総合計画を定めており、その実現に向けて努力すべきだと。これは、申し訳ないですけれども、平野個人ではなくて、町民全体でこれからの美幌をどうしていこうということで、キャッチフレーズも全部定めてつくって、その実現に向けてきちんと努力すべきだと考えています。ですから、その考え方に対して異を唱えるのであれば、選挙に出るときに総合計画の内容を変えるよということを言う必要がある。私は、今の総合計画の考え方をきちんと実現すべきであるし、この部分については、このように具体的な施策としてやりますよということをマニフェストとして皆さんにお示ししていると思っております。なかなか将来こうだとか、そのような概念論は今言う話ではないと思いますので、繰り返しますけれども、具体的に今、私が考えている方向性については、総合計画にある皆さんと協議したことを実現する。そのことが、きっとこれからの美幌町、10年後、20年後、30年後、ずっと将来に向けて、本当にすばらしい町として継続されると私は思っております。
質問 1番 木村利昭
私もすごく漠然とした大きな質問をしてしまいましたので、町長がお答えするのも多分、難しいところがあるのかなと思います。今の回答については、理解したいと思います。先ほど、町長から具体的なところを指摘してほしいというお話をいただきました。今回の質問の意図の中には、意思決定のお話とかも入っているところではあるのですけれども、ここ最近でいくと、町の重要施策として第Ⅳ期埋立処分場の計画、みどりの村の改修、そして小中一貫校の設置に関する計画、ほかにもあると思いますが、私が今大きく捉えているのはこの三つです。町長は答弁の中で、適切なタイミングでスピード感を持ってというお話、そして、3役と部局長等で行う政策会議で諮って意思決定を行っているとおっしゃっていたと思います。それでは、今お話をしたこの町の重要施策、私が三つ申し上げました埋立処分場、みどりの村、小中一貫、このような施策、課題についてもしっかり適切なタイミングで早い段階から課題として捉え、適切なタイミングで議論して来たのでしょうか。ここを教えてください。
答弁 町長 平野浩司
適切なタイミングかどうかというのは、今、私がこうだと判断したと言う状況ではないと思います。私が町長になって、ごみの処分場については、このような状況でなければいけないという一つの計画に基づいて、それはしっかり進めていただきたいという中で指示も出していますし、その中で、新たな動きとして、従来の埋立てという行為については、新たな補助制度としてそれを補完してもらえるものはなく、必ず、中間処理をしなさいという動きの中で話が出てきました。その中でまず、私どもは定住圏が北見エリアでありますので、担当も私も北見にその可能性をしっかり確認しました。北見圏では難しいといった中で、今、進めている斜網圏に私どもを加えていただきたいという判断をし、進めている状況であります。ですから、私の立場としての進め方とすれば、担当と協議しながらやっていると思っております。学校については、もともと公約の中でお話しており、ずっと教育長時代から小中一貫教育をしっかりやってほしいと。前回もそうですけれど、今回の公約の中で入れたのは、義務教育学校を進めてほしいという指示を出しております。この辺の速さは、皆さんがどう思うかという部分でありますけれども、やはり議員の中から従来の10年とか、10年以上かけるようなスピードのなさでは、今の子供たちの減少率からいったときに追いついていかないよと。要は、早い期間にそれを決着すべきだという御意見があって、私は、今のスピードで教育委員会には積極的に進めていただいていると理解しております。もう1点、みどりの村の部分については、何とか改修をしていきたいと、老朽化もしている中でどうするかという部分の中で、これも担当といろいろ悩んでいます。結局、財源確保をどうするかということが一つのポイントで、今回皆さんに対する説明が不十分なところはあると理解もしております。ただ、皆さんとしても、みどりの村は町民の多くが利用されていらっしゃるので、そのためには今以上によくすべきだと、しっかりとお金をかけてやるのであればやり方はあるよねということを強く要望されている中で、今回デジタルの交付金に採用されないかと、担当も努力しましたけれども、私も足を運んでいろいろお願いしました。その結果、今回、北海道で二つの事例の中の一つとして採用させていただいたと思っています。その意味では、タイミング的にどうかという部分は、私からどうこうではないのですけれども、この三つの大きな課題については、私としては担当と前を向いてしっかり進めているとお伝えしたいと思います。
質問 1番 木村利昭
今の町長のお話でいくと、私が今、挙げさせていただいた三つについては、平野町長が町長になった段階で、適切なタイミングで、町長の言うスピード感を持って動いているということで、そう捉えさせていただいてよろしいですね。それでは、それも踏まえて、これは平野町長にだけというか、平野町長になってからの話だけではなく、今までの美幌町という意味でお話をさせていただきたいと思います。課題については今のこと、目先の課題を今すぐに解決していかなければならないことと、未来への投資、このバランスがすごく大事だと私は思っています。やはり、先々のリスク、いつ起こるか分からない、でも起こると被害が大きいというリスクもあります。捉えられないリスクももちろんあると思うのですが、数字で出ているものであったり、今後の動向であったり、ある程度捉えて、課題感を持って動いていくということができるものもあると、私は思っています。私は、美幌町は昔から、今のことと目先のことにすごく注力しているとは思うのですが、未来への投資、ここに力が入っていないのではないかなという印象を持っています。その点について、平野町長としてはいかがでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
これもどう捉えたらいいのか、未来に対する投資という部分について、人的な部分においては、今育つ子供たちに対しての支援とか、それから、教育環境の中における支援については、それなりにしていると私は思っています。物的なものとして将来これが必要だとか、そのようなものに対してどうなのかというのは、先ほども言いましたけれども、どちらかというと、自分は総合計画をつくったときに関わった人間として、その中に記載されているものを具体化して実現していくことが将来に対するものだと思っております。ですから、未来への投資という言わんとする意味が私は理解できないです。何に投資することが未来につながるかということを、これも言っていただきたい。言葉としては分かるような分からないような。ですから、私はそれになかなか答えづらいというのが本音でございます。
質問 1番 木村利昭
具体例で申しますと、先日、美幌町における若手女性の人口が2050年にはこのぐらいになるという試算、推移が出ました。消滅可能性都市というあの表現は、私も遺憾に思っています。それだけが全てではないだろうと思っていますが、でも、現実的に女性の人口は、2050年には今から見て約35%になると、これは事実だと思うのです。具体的に正確な数字を申し上げられないので恐縮なのですが、恐らく30年、35年前から人口推移は出ていたと思うのです。どのぐらいの年代がこのぐらいになるとか、そのようなところで出ていた数字を踏まえた上で、ここの人口がこうなったときに町の経済はどうなっていくのだろうとか、それが今、目先の課題になってきていると私は思っているのですよ。先ほど、町長は未来への投資という意味で子供たちへの施策はやっていますと。それはもちろん、今、平野さんが町長になって、これからの子供たちのためにということで、給食費の負担軽減であったり、医療費の無償化とかをやられているということは、もちろん重々承知していますし理解しています。ただ、過去のことを言っても今は仕方ないので、これからできることは、2050年、2100年、この先を踏まえたときに今、私たちが何をやらなければ駄目なのか。自治体として何をして人口がそうなってしまうというデータが出ているわけですから、そのときに向けて人口が減ってしまうのは仕方ないかもしれない、でも、どのようにしてそこの機能を維持していくかとか、そのようなことに今から注力していく必要があるのではないかなと思っての質問です。ですから、これから先のことは分からないので、私は、過去の話しかできません。過去の流れを見たときに、美幌町はそのようなことを見据えた動きが弱かったのではないかなと私は思っていて、平野さんはそこについてどう思いますかということをお伺いしました。
答弁 町長 平野浩司
人口減少の話については、今日もこの後に御質問がありますので、その中でも触れますけれども、将来に向けてそのような推計の中で減るということは分かっていたではないかと、それは分かっております。その中で、今まで何もやってきていないということではないと思うのです。移住施策とか、そのようなものをやっております。今回、やはり強く思うのは、皆さんと町全体で、オールといったときに、行政が関わるものと行政でない人たちが関わるものについて、しっかりとみんなで役割を考えたらいいと思うのです。例えば、女性が減りますよといったときに何で減るのだという話になれば、簡単に、女性に美幌町にいてもらうような施策をすればいいのではないかと、それから、若者が本当に喜ぶ政策をということではないのです。本質は何かというと、例えば、そのような人たち、女性が高学歴化によって都会へ出て学んで、地元に帰ってくるときの仕事環境がなかったり、それから、企業の人たちというか、そのような社会全体の概念の考え方を、国全体それから地方全体で一緒に変えていかなければ駄目だという話で、美幌町だけで何かという話ではないと私は思っているのです。ですから、確かに、今までの隣町から美幌に住んでもらうという論議とか、それもそれでいいのですけれど、この地域でどうするかという話になったときに、例えば、女性が地元に帰ってきて仕事ができる環境、ということは、企業の中で女性が生涯きちんと働いていけるような環境をつくれるのかどうか。それから、子育てするとき、要は、子供を授かったときに、この地域であれば一般的にみんな必ず非正規職員になってしまいます。そうではなくて、そのまま継続して子供を十分育てて、そしてまた復帰して仕事をしてくださいとか、そのような仕組みを企業一つ一つにお願いしてやっていかない限り、変わっていかない。ですから、行政がやるということは、それぞれの支出に対して、少しでも負担を軽減するようなことしかできていないのです。言うならば、住宅が高ければ住宅に対する補填をするとか、そのようなことを。でも、本来、給与をしっかりもらえるような仕組みとか、企業に協力してもらい、一緒になって社会をつくらない限り、物事は変わらないと思っています。私は、その辺、自分が今までの中で足りないとするならば、町長の役割として、一つは、町のかじ取り役として、社会全体が具体的にこのようなことを変えていかなければ駄目だということをしっかり伝える部分と、それからもう一つは、役場という組織体のトップとして、それに対して行政は何を補完できるかということ。こちらについては、今まで子育てとか、教育とかいろいろな施策の中でやってきたつもりではあります。前段の、町民の方々に行政だけではなくオール美幌として、これを変えていこう、これをやろう、これは何とかならないかということの足りなさはあるのかなと、それはしっかり自分でも受け止めている状況ではあります。
質問 1番 木村利昭
私は町長になったことはないので、町長の重圧とか、町長の感じるところとはまた違う話にはなってしまうかと思います。でも今、後半で町長がおっしゃられていたこと、要は、行政だけではなくて、美幌町として役割を持って動いていくときにそこのお願いをしたり、そこの課題を一緒に共有したりとか、そのようなところにしっかりと美幌町のトップとして、リーダーとして言葉を発せられるのは、私は町長しかいないと思っています。その上で、今、民間企業と連携することも必要だとおっしゃられました。私もそのとおりだと思います。やはり、企業がどのようにして女性をしっかり雇っていけるのか、企業としても女性、そして若い人たちがこれから結婚して子供をつくって、子供を育てていける、そのような土壌をつくっていくか、それは町だけではどうにもできない、それはもう当然だと思います。それぞれの企業に協力していただかなければならないし、120点満点何て言うのは全ての人にあり得るわけではないと私は思っていますので、やはりどこかで折り合いをつけてやっていかなければならない部分も必ずあると思います。ただ、その中で今、町長がその声を発する部分が今までは少し弱かったというお話もされていました。例えば、美幌町でいうと行政、そして農協、商工会議所、森林組合、いろいろな分野の団体があると思うのですが、このような各業界の団体と定期的に集まって、課題を共有したり、意見交換したりする場というのは現状、設けたりはされていらっしゃるのでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
それぞれの組織、団体とは、私が町長になった段階でやらせていただいております。
質問 1番 木村利昭
一堂に会して、みんなでそれぞれの分野の課題も一緒に共有する場というのは、つくられていらっしゃいますか。
答弁 町長 平野浩司
頻繁に全体が集まってやるということは、今まで多くはやっておりません。
質問 1番 木村利昭
なかなか、それぞれの業界の課題をほかの業界に知ってもらうというのは、センシティブな部分もあるので難しいところもあるかなと思うのですが、でもやはり、地域のことを自分ごととして捉えるためには、自分たちの業界の課題だけをお互いに主張し合っていても解決しないと、私は思うのですね。協力し合って、ここの分野についてはうちで担うから、こちらの分野についてはそちらでお願いしますよとか、そのようにそれぞれの分野が抱える課題をまた別の分野の人たちが捉える、そして一緒に考えていく場というのも必要かと思うのですが、その辺りについてはいかがでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
そのとおりだと思います。
質問 1番 木村利昭
今、そのとおりだとおっしゃっていただきました。その中で今、美幌町として仕事、本業ではないけれどもまちづくりとして必要な部分、例えば、町内会だったり、イベントだったり、様々あろうかと思います。このようなところの担い手も、美幌町としては影響が出てきているし、今後も出てくるのではないかと私は思っています。それぞれの業界との連携の中、そこからまたつながっていく話になると思いますが、企業の人材不足はやはり、美幌町のどこの企業に行ってもみんな口をそろえて言います。そこの課題については多分、町長も捉えられていると私は思いますが、今までは、企業の人材不足というのは自分たちの企業で努力してくださいと、それは自分たちの企業で魅力を発信して人を集めてください、それは当然だったのだと思います。ですが、企業の魅力を美幌町の魅力として外に伝える、内側でもそうですけれども、町民の人たちに再認識してもらう。このようなことを町としても協力しながらやっていかなければ駄目なのではないかなと私は思います。ただ、企業の人材不足を解消するために町がひと肌脱ぐだけではなくて、逆に、企業の人材不足解消について美幌町も協力するし一緒にやるから、企業からは地域の課題解決に協力してもらう。例えば、今でしたら部活動の地域移行とか、そのようなところにも企業として一緒に町の課題に協力してと、そのような取組、連携をしていく必要もあるのかなと思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
今おっしゃられたことは当然のことで、私はやっていると思っております。それは、私だけではなくて担当も含めてです。例えば、今の部活動の地域移行、これは教育委員会でやっていますけれども、当然、企業に勤めているいろいろな指導をする人たちの支援をしてもらわなければいけないという話は、企業の方にもお話ししています。それから、美幌の企業のPRということに対しても担当なりでやっています。ですから、今言われたことがそのとおりですと私が伝えたとした場合、やっていなくて新たにやらなければいけない「そのとおり」ということではなくて、やっています。そのことをまだ深めることもしなければいけないということの認識で捉えてください。そのようなことでは、今まで私だけではなくて、私ども行政に関わる人間は、本当に真剣にやらせていただいていると思っております。
質問 1番 木村利昭
今、町長から力強くやっていると御回答いただきました。それであれば、これが町民に伝わっていないことが問題だと思います。もちろん、私のリサーチ不足の部分もあると思いますので、もっとしっかりリサーチしていきたいと思いますが、正直言って、私もどのような動きをされていたのだろうと見えていない、分かっていない部分というのはたくさんあります。何度も申し上げますけれども、企業の自助努力がまず大前提ですが、その中でも企業だけでは立ち行かなくなってきている部分もあると思います。やはり、町民の皆さんそして企業の皆さんは、このような意見交換をしたときに今、町長がおっしゃったような取組をされていると理解している方は、圧倒的に少ないと思います。私は、もっと町長の声として情報発信をすべきだと思います。今、美幌町としてフェイスブックだったり、ラインを持っていらっしゃると思うのですけれども、町長が直接自分で文言を打たなくても、例えば、民間のアドバイザーとかサポーターを活用して、町長がもっとSNSだったりでタイムリーに声を発信する場、そのような場所をつくってはと思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
正直に言うと、そのことについてはあまり考えておりません。町長としては考えておりません。町としての発信力が弱いのかなと思っています。SNSで発信している首長たちがたくさんいます。でも、中身は自分の活動報告です。今日このようなことをやりましたと。行政体として足りないとするならばそこを強くすべきであって、そこで何か発信することの内容が報告以上な思いとか、そのようなものというのは、私どもというか、私の立場とすれば、個人の思いというよりも町長の考えということにイコールだと、そのことを皆さんが非常に危惧されています。今やられているというのは、今日はこのような方に会いましたと。それから、感謝をするということに対しては、全然問題ないと思うのです。このような方の協力を得て、これは本当に感謝すべきことですと、そのように伝えることは可能です。あと、私もそのような活動ということを考えて見させてもらいました。私も今いろいろ開設していますけれど、町長になってからは一切、そこには書き込みをしていません。本来やるべきことは、美幌町ということに対する発信を強化すべきだと思っていますし、逆に、今担当もいろいろ動画をつくって紹介したりとか、募集記事を出したりとか、それは積極的にやってもらっています。その辺を見てまだまだ不十分であれば、また担当といろいろ協議しながら、町の発信力を強めていきたいという考えではあります。
質問 1番 木村利昭
町としての施策や事業、そのようなものとかを伝えるという意味では、町としてのアカウントでも全然問題ないと私は思います。担当の方が打ち込むでもいいと思うのですけれども、先ほど町長は、ほかの首長がやっているのは活動報告だったとお話ししていましたが、私は逆に、活動報告をそのような場でするのは駄目なのかなと思います。何が言いたいかというと、やはり町長が今、美幌町のためにどのような動きをしているのかとか、このような補助金は、このような人たちにこう使ってもらいたいという思いでつくりましたとか。あとは、先ほど言ったように、美幌町総合計画に基づいてこうやっていきたいと、町長はおっしゃいましたけれども、それであれば、総合計画の目標を町長の口からしっかり伝える場、そして、それをふだんからみんなに聞いてもらう場、そのようなところをつくって、それを気軽にみんなが見られるような状態にして、町の課題であったり目標を周知していく必要があるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
言わんとすることは分かるのですけれど、なかなかそこまでは考えづらいというか、本来、町としてどのようなことをやっているかということは、何度も言いますけれど、町としての発信力を強める。皆さんの、町長が何をやっているか知りたいという気持ちは、それはそれで分かるのだけれども、町長よりも皆さんにとってどのような制度を今やろうとしているとか、今あるものの発信、町として、行政体としての発信力を強めるべきという話のほうが強いのです。ですから、今、私がこのようなことをやっているとかは、自分の町長としてのアピールだと思ってしまうので、今のところそのような気持ちを考えていないと、私は思っております。ただ、このようなことをやれるよとか、悩みがあればこのような制度があるよとか、その意味での発信はまだまだしてもいいのかなとは思っています。
質問 1番 木村利昭
町長のお考えなので、そこは理解しました。それでは、そのような町長の思いとか、町の思いを町民に伝えるためにはどのようにされようと、町長は考えていらっしゃるのでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
やはり、できるだけ対面でお話しする機会を多くする努力はしたいと思っております。団体等については、定期的にさせていただいております。その中で当然、自治会連合会とか、そのようなところともきちんとさせていただいております。あとは、個々の人たちの意見を聞くための時間をつくったり、この時間は自由に参加して町長とお話ができますというプログラムもやっておりますし、その中で、少しでも皆さんと会話できる機会は多くつくる努力をしていきたいと思っています。
質問 1番 木村利昭
町長が今、それぞれの人たちと個々で会話する機会をつくっていきたいと思っていらっしゃるということは分かりました。それでは、町民にもしっかり美幌町の課題とか、そのようなことも理解してもらって、踏まえてもらって、美幌町が目指す目標とかに向かって、一緒に取り組んでいくためにはどうしたらいいのかというところを踏まえての提案です。美幌町には、総合計画の冊子であったり、様々な計画があると思いますが、町民の方に美幌町の目指す先はこれですよと言って、概要版の総合計画をお渡ししたとしても、それを理解してそこに向かって一緒にというのは、かなり難しい、ハードルが高いと私は思います。それであれば、そのようなものをもっと簡潔に、簡略化した美幌町の何年後を目指すガイドマップとかをつくる。そのためには、町民の皆さんにはこのようなところに尽力してほしいとか、このようなところを協力してほしいとか、そのようなガイドマップとかを活用して周知していくという方法はあり得ないのかなと思ったので、その辺りについていかがでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
総合計画をつくったときにも概要版をつくって、本当に分かりやすくしております。例えば、今おっしゃったようなことでいけば、予算がどのように使われるかということを含めたときに「ことしの仕事」をつくって全戸配布したり、当然、そのようなことはしなければならないと思っているのです。どちらかというと、今の木村議員の質問は、町長がという質問ではあるのですけれども、それぞれ総合計画を管理してもらうための委員会があったり、行革であればそのような委員会があったり、きちんとそのことの論議を継続できる、きちんと評価する会議をしっかりやって、その内容をきちんと公表する、そのときには当然、分かりやすく公表することに心がける必要があると思うのです。私も今までいろいろな委員会を見てきた中で、定例的に年2回しかやらないのとか、そのような疑念があった。もう少しやる機会がないのかとか、この話についてはみんなで論議してみて、関わる人たちのことを広げていってはどうだという話はしています。ですから、そのようなことを活発化することが大事だと思っております。私としての発信も大事かもしれませんけれども、そのようなことを積み重ねていかないと、全体への広がりというのは難しいのかなという認識をしております。
質問 1番 木村利昭
今、町長からおっしゃられたことに対して私も言いたいこともあるのですが、先ほど、町長はここに関してはやらないとおっしゃられた部分もあり、そこの話については多分、平行線になるだろうなと思いますので差し控えます。それでは、また別の角度の話になりますが、私は先ほど来からずっと美幌町の今後の課題、先々の課題、そのようなところをどう解決していくのか、どう先行投資していくのかという話をさせていただいておりました。多分、各担当、各部や各課から課題提起や提案、そのようなものもあろうかと思いますが、そのような課題や提案の吸い上げはどのようにされているのか。そして、その出てきた課題や提案の検証、優先度合いのはかり方、これはどのようにされているのかというところを質問します。
答弁 副町長 髙﨑利明
町の課題解決、職員からの提案等に対する取扱いという形で、御質問いただいたと思っております。こちらの部分につきましては、それぞれの組織、課、部等がございますので、それぞれの担当から出てきた案件につきましては、それぞれのところでしっかりと議論されて上がってきたものを、先ほどの答弁の中でもお話ししているとおり、政策会議等でしっかり中身を議論しまして、すべきものは実行に移す。また、課題がある部分については、それぞれの提案もありますので検討するという形で、上がってきた部分については、しっかりと取り組んでいっておりますので、御理解をいただきたいと思います。
質問 1番 木村利昭
それでは、また別の話になりますが、行政が直轄して管理する事業、そして、関係団体や民間に委託する事業があろうかと思いますが、この判断基準というのは、どのようにされているのでしょうか。例えば、最近の例でいうと、司厨士協会との連携とかです。
答弁 町長 平野浩司
行政が直接行う一つの基準として、時代とともに変わる部分はあるのですよ。昔から変わらないと私が思っているのは、民間が行えるものは民間にお願いするということが前提だと考えております。ですから、今までの経過の中で具体的にいけば、美幌でまだ幼稚園が充実していないときには、町立幼稚園がありまして、それを民間に委ねてやめております。それから、特別養護老人ホームの運営についても、町直営ではなくて民間事業者としてきちんと成り立つということであれば民間にお願いすると、そのような一つの流れの中で進めていると思っております。今までの経過をお話ししますと、平成15年ぐらいまでに外部委託、アウトソーシングの計画というものをつくっておりました。それで、民間に委託したほうがいい、お願いしたほうがいいというものをつくっていた中で、平成24年に一つの整理をし、現在の行革推進委員会の中で具体的に、例えばデジタル化を進めようとか、そのようなことをやって、民間に委託するもの、しないものの基準として一つの選択をするようになってきております。最近はそれだけではなくて、事業や業務の委託化ということについて個々に、その都度その都度判断していかなければいけないというのが実態だと思っております。昨日、質問もありましたけれども、デジタル化の推進でいけば、DXは今まで想定していないものがあります。確かに、デジタル化という項目はありましたけれども、具体的にどうだということの判断は、その都度うちの組織内で、それぞれの担当する部分から上げてもらい、それを先ほど副町長が言った政策会議の中で決めていくという流れになると思っております。いろいろな業務をする中で絶対に忘れてはいけないことは、業務の効率化とか、行政の本来の役割として必要でないというか、時代に合わせてやるべきではないものがあるのですけれども、やはり町民に寄り添う行政の姿勢、何のためにそれをやるかというときに町民にとってプラスだということ、ここだけはぶれることなくやらないと、結果的に行政だけが効率化されて町民が非常に迷惑しているとか、そのようなことだけはないように、口酸っぱく皆さんと確認し合っているところではあります。
質問 1番 木村利昭
今、町長は、民間が行えるものは民間にということがまず一つ基準になっているという中で、様々な基準があったけれども、現在は個々の事業ごとに判断しているものもあるとお話しされました。それでは、民間ができるかどうか、民間に任せたほうがいいかどうか、この検討はどうされていらっしゃいますか。この事業の成果は民間に委ねたほうがよくなるのか、それとも、行政でやったほうがいいのかの判断について。
答弁 副町長 髙﨑利明
ただいまの民間に委ねる部分の判断の取り方でございますけれども、町長も先ほどお話ししましたが、本来、行政がやらなければいけないサービスは、しっかり町がやる形になります。公共サービスの中には、民間だとかNPO法人、誰でもできるものもありますので、その部分については判断し、民間ができるものは民間にと。ただ、その基本方針がありますけれども、経済性がとても低くて、民間もできるのですが経済性が上がらないというものは、行政が担わなくてはいけない部分だと思います。その部分を含めて、先ほどお話ししたとおり検討させていただいて、民間ができるようなものは民間に委託するなり、お任せしていく部分があります。ですが、採算性がなくて民間がやってくれないような部分の公共サービスは行政として担う。要は、町民の満足度を高めるという部分の中で整理させていただいているところでございますので、よろしくお願いいたします。
質問 1番 木村利昭
私は今、どう検討されているかという手法を伺いました。そして、時間がないのでそのままいきます。多分、最後になると思います。正直に申し上げます。昨日、大原議員もおっしゃっていましたが、私は今の町長を見ていて、町長に余裕が感じられないのが心配です。町長はすごく忙しそうにされていて、スケジュール的にも、体調的にも大丈夫なのかなと、それは体に心配があるとか、そのようなことではなくてです。私は、もっと担当部課にしっかり任せるべきところは任せて、美幌町をどうしていきたいかということをしっかり考えたり、課題を捉えることに余裕を持ったほうがいいのではないかなと。その中で、町民との意見交換をする時間もしっかりつくっていったほうがいいのではないかということを、心配という意味で質問させていただいて、以上にさせていただきます。
答弁 町長 平野浩司
そう見ていただける部分においては、感謝する部分と少し残念な部分はあります。私は、任せるところは任せているつもりであります。ただ、私としては、町長として全力でやらなければいけないという思いを分かってほしいと思います。何度も言いますけれど、任せるところは任せています。ただ、そのことが必ずしも返ってくるかどうか、ここが組織としてうちの職員のレベルを上げなければいけないことである、そのことも理解いただきたいと思っています。勝手にやっている気はありません。