美幌町議会 令和5年第5回定例会 2023年9月14日
(1)循環路線バスの拡大について/(2)補聴器購入助成制度について/(3)小中学校等へのクーラー設置について
2023年9月14日、美幌町議会の一般質問で、大江道男議員が「循環路線バスの拡大について」「補聴器購入助成制度について」「小中学校等へのクーラー設置について」について質問し、町長 平野浩司、町民生活部長 関弘法が答弁しました。
- 質問者
- 大江道男 議員
- 答弁者
- 町長 平野浩司、町民生活部長 関弘法
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 大江道男
私は、通告しております3点について、以下、一般質問を行います。最初は、循環路線バスの拡大についてであります。従来の美幌町循環路線バスは、営業路線バスとの競合を避けて運行されておりまして、美富・美禽地域の住民から「営業路線バスの便が不便で、町の循環路線バスを走らせてほしい」との要望が長期に渡ってございます。しかし、実現していないというのが現状でございます。営業路線バスは、運転手確保をはじめ、乗客減少等の経営上の理由により、路線の廃止、便数削減が続いておりまして、住民の足の確保の観点から、営業路線バスとの競合を理由とする循環路線バスの対象から除外する方針を、町として見直す必要があると考えます。営業路線バスは、本年7月より4便減便によって通院に不便となったなどから、土曜日も運行しております。さらに、停車停留所もきめ細かく、利用しやすい町の循環路線バス運行への要望が大きく高まっています。法的な問題がないのであれば、早急に見直しを図るべきと考えますが、いかがでしょうか。2項目めは、補聴器購入助成制度についてであります。私は、一昨年6月及び昨年12月の一般質問で、難聴が認知症の誘因となっていること、補聴器不使用は経済的理由が原因であること、また、健康寿命の伸長に効果的であるということから、補聴器購入助成を求めてまいりました。平野町長は「研究動向を見て判断したい」と答弁されましたが、研究データの分析結果を含めて、検討の結果についてお伺いいたします。3項目めは、小中学校等へのクーラー設置についてであります。今年の夏、北海道を襲った猛暑は、9月2日現在、真夏日の連続観測日数が44日と従来記録の約1.5倍、1日の平均気温も3度程度の上昇を記録し、地球沸騰化時代を示しております。美幌町も熱中症警戒アラートが発令された2日間、小中学校5校を臨時休校としましたが、学校が休みとなっても、多くの御家庭でクーラーが未設置であることから、町は5か所のクーリングシェルターを設置しました。しかし、高齢者をはじめ、多くの町民がクーリングシェルターの存在を知らないことから、その効果も限定的だったと思われます。以上のことから、次の点について伺います。一つ目、来年度以降も本年度と同様に猛暑が続くことが見込まれ、熱中症警戒アラート発令時は、小中学校を休校としても、家庭環境にクーラー等が整わなければ安全が確保できないことから、小中学校へのクーラー設置に踏み込むべきと考えますが、国・道の方針、予算措置を含めた見通しについて、考え方をお示しください。二つ目、クーラー設置の必要性は、幼稚園、保育所、高齢者施設にも及びますが、現状のクーラー設置状況と今後の見通しについて、国・道の対応を含めてお示しください。三つ目、クーリングシェルター増設についてであります。今回、設置した5か所の利用状況と来年度の増設計画及び町民への連絡・周知方法の改善について、お示しいただきたいと思います。取りあえず1回目でございます。
答弁 町長 平野浩司
大江議員の御質問に答弁いたします。初めに、循環路線バス拡大についてですが、地域公共交通の活性化につきましては、現在も、各公共交通の関係団体で構成する地域公共交通活性化協議会を組織して、将来に向けて、持続可能な交通システムの構築を目指すとの基本方針の下、地域公共交通計画を策定の上、取り組んでいるところであります。中でも、市街地の路線バスにつきましては、計画に基づき、令和4年に運行区域の拡大を図ったところであります。令和4年の見直しの際における検討においては、まず、いずれの路線バスも通っていない交通空白区の解消を優先的に進めるべく、見直しを行ってきたところですが、御質問の美富地区につきましては、法的な課題はありませんが、既に地域間幹線系統の既存の路線バスが運行されており、交通空白区でなかったことから、美富地区への市街地の路線バスの運行には至らなかった経過があります。しかしながら、様々な事情や状況の変化に対応するためには、市街地の路線バスにつきましても、現行路線に固執することなく、さらなる運行区域の拡大を視野に入れた見直しは必要と考えております。一方で、現在、全てのバス事業者におきましては、深刻な運転手不足等により、これまでの運行区域の縮小や減便を余儀なくされるなど、事業者が抱える課題も山積しており、こうした路線バスの運行における根本的な課題の解消が迫られている状況にも注視の上、既存路線バスと市街地の路線バスの役割を共有しながら、運行可能な見直しを行っていく必要もあります。各路線バスの現状を取り巻く様々な課題が多い中、市街地の路線バスを、直ちに運行区域の拡大に至るには難しい状況でありますが、今後におきましても、美富地区を含め、地域住民等による意見を踏まえ、その利用者ニーズをしっかりと把握することはもちろんのこと、既存の路線バスの運行状況等にも注視の上、検証を行ってまいります。そして、さらなる利便性の向上と利用促進に向け、各公共交通が相互に連携し、役割を共有しながら、可能な限り多くの町民の足の確保がなされるように、引き続き検討してまいりますので、よろしくお願いいたします。次に、補聴器購入助成制度についてですが、加齢性難聴につきましては、前回までの質問の中で、難聴が認知症の最も大きな危険因子であることや、生活習慣病等を含めた環境の改善により進行を遅らせることが可能であることから、健康教育を通じた加齢性難聴の予防の推進と、補聴器購入費の助成につきましては、国や研究等の動向を見て判断したいと答弁したところであります。全国の自治体における補聴器購入費助成制度のある自治体は143となっており、徐々に増加している状況になっておりますが、国においては、難聴に対する省内連絡会議により、関係部局で情報共有を行い、それぞれが対応可能なことを洗い出して施策に反映する取組を行っており、また、加齢性難聴によるコミュニケーションへの支障などから、高齢者の孤独・孤立とならないような環境づくりが大事であり、孤独・孤立対策促進法の策定においても、関係機関との連携基盤の構築を推進することとしており、その活動を通して、加齢性難聴を含む地域における課題に対して必要な取組が進められるよう、地方自治体の後押しをしていくこととされております。このようなことから、引き続き、国や他の自治体の動向を注視しながら、支援することで検討していきたいと考えております。次に、小中学校等へのクーラー設置について。1点目のクーラー設置への御質問でありますが、近年の温暖化により、北海道においても真夏日及び猛暑日を記録する日が続いており、特に、8月23日、24日の両日は、オホーツクを含む道内のほとんどの地域で熱中症警戒アラートが発表され、美幌町においても、熱中症の危険性が極めて高くなる暑さ指数が33を超える異常な状況となり、小中学校の全校を臨時休校にしております。温暖化による高温の影響は来年以降も予測されるため、児童生徒の生命の危険を守るとともに、健康に配慮した教育活動を継続するため、エアコン、窓取付用クーラー、移動式スポットクーラーなどの各冷房設備について、メリット、デメリットを検証し、国の学校施設環境改善交付金や地方債などを最大限に活用した整備に取り組むとともに、交付金の拡充に向け、あらゆる機会を通じて、国や道に要望活動を行ってまいりますので、御理解をお願いいたします。2点目の保育園、高齢者施設への設置状況ですが、美幌・東陽保育園は、全館でないものの、低年齢児保育室にはエアコンを設置しており、その他の保育室には移動式スポットクーラーを設置しております。また、常設老人クラブや老人憩の家など、高齢者施設には冷房設備は設置しておりません。今後についてでありますが、公共施設それぞれの利用状況、全体的な財政状況を勘案しながら、エアコン、移動式スポットクーラーなど、取付けの手法や計画的な整備について検討したいと考えておりますので、御理解をお願いいたします。3点目のクーリングシェルターについてでありますが、美幌町では、今回、急遽の対応として公共施設5か所を開放したところであり、利用状況につきましては、各施設、保健師が巡回した中で確認した利用者数としまして、1日当たり20人ほどでありました。今後におきましては、気候変動適応法の改正により、市町村長が冷房設備を有する施設をあらかじめクーリングシェルターとして指定できるようになりますので、公共施設のみならず、民間施設の協力も得られるよう進めてまいります。なお、町民への連絡・周知方法につきましては、クーリングシェルターとして指定した施設を町広報やホームページ、自治会への回覧などであらかじめ周知し、指定した施設には、ポスター掲示などによりクーリングシェルターと分かるような表示を行ってまいりますので、御理解をお願いいたします。以上、答弁いたしましたので、よろしくお願いいたします。
再質問 11番 大江道男
順次、再質問をしていきたいと思います。循環路線バスの拡大についてであります。御答弁をいただきました全体としては、現状は固定するものではなく、改善の方向をいろいろ検討していくということで、大変柔軟な方向性が示されていると思います。それで、お聞きしたいのですが、現在の乗合バス、営業を目的として民間が走らせている路線について。美幌町は、人口がどんどん減っているということでお客さんは減る、併せて、全国的な傾向のようですが、運転手は田舎に行けば行くほどなかなか確保できない、そのように私は固定的に考えていました。ですが、ごく最近のNHKの報道などでは、大都市部でも7割以上は運転手の確保が難しくなってきているということが指摘をされております。運転手がいなければバスを走らせることはできないということで、これまでの議論の中でもありましたが、町が路線を拡大したくても、委託する相手に運転手がいないので困難だという状況が、町長などの口から発せられております。それで、現在つくられております地域公共交通活性化協議会の中で、この問題が最大の障害になっているなと。経営上の問題はもちろんあると思いますが、町が1枚、2枚しっかり関わって、予算上の確保も何とかしながら、地域の公共交通体系を確立しようというときに、最大の問題になっているのは、運転手の問題なのかなと思います。現在、住民の期待に応えて路線を拡大できないという最大の課題、あるいは、最大ではないがそれに準じた課題などについて、町民的に共通認識にしていく必要があると思うのですが、お示しいただきたいと思います。いかがでしょうか。
答弁 町民生活部長 関弘法
御答弁申し上げます。議員のお話にございました協議会におきまして、本町の公共交通の利便性の向上をどう図っていくか、そのようなことが関係者によって協議されてございます。その中におきましても、当然ながら、町民の足の確保をどうしていくのかということを中心にお話をするわけであります。今、御質問にありました最大の課題につきましては、議員からお話がありましたとおり、公共交通事業者そのものの運転手不足、財政運営、そのようなものの問題もありますが、根本的な運行を行う上で、人材不足は大きな課題となっているという認識に立って、協議会の中での話合いが持たれているということでございます。よろしくお願いいたします。
再質問 11番 大江道男
そこで、今回、議案にも出されているのですが、運転手確保のための補助制度、大いに期待したいと思います。実際上、ヒットしていく、連続ヒットしていく可能性はあると見ておられるのでしょうか。
答弁 町民生活部長 関弘法
御答弁申し上げます。後ほど、補正予算の中で御提案をさせていただく予定になってございますが、今回の公共交通の支援策といたしまして、2種免許の取得に係る補助、または、採用に係る経費等々につきまして町として応分の負担をし、それぞれ事業者の支援を図っていこうと考えてございます。今、御質問のありました結果としての可能性でございますが、先ほど議員からもお話ありましたとおり、大都市も含めて不足しているという実態を踏まえますと、正直なところ、全体的な運転手不足の中にありましては、なかなか難しい部分、採用に至るまでには厳しい状況にあるのだろうなという認識ではおります。しかしながら、少しでも手を打ちまして、その可能性を高めたいという思いもございまして、今回、このような御提案をさせていただいております。少しでも運転手の確保に向けてそれぞれの役割を果たし、公共交通が成り立っていくように進めていきたいと考えてございます。よろしくお願いします。
再質問 11番 大江道男
私は、運転手を確保するために、町がこのような補助制度などをつくるということは、大変進んでいると評価しております。もちろん、期待もしています。しかし、なかなか困難な課題だということもしっかり押さえておく必要があるのだろうなと思います。私は、地方の人口がどんどん減少していく中で、従来からの系統路線も廃止される、それから運行時間もどんどん縮小されるというのは、今の資本主義の下では避けられない問題だと思います。利益が上がるのであれば、逆に、都会から地方にバスを走らせようということで殺到するのでしょうけれど、利益が上がらない空気を運ぶという状況の下では、撤退するというのは当然の状況です。しかし、大きな議論にはずっとなっていない、それも仕方がないのでしょうと、私たちの町は仕方がない町になっている。そのような中で、民間と一緒にというのは、民間の比率がこれからもどんどん下がっていくと、公的な割合が急激に増えていくので、税の使い方、行政の力の入れ方を相当変えていかないと不便になる。住民の交通権というのは守られない。そのような意味で、私は、大いに町民的な議論が必要だと思います。実は、ワンコインの時代から、地域に行くと、町の循環バスのほうが便利だからというのがずっとありました。御答弁の中で多分、抜けていると思うのですけれど、美富と美禽の地域は営業バス路線の沿線にあるので、町の循環バスの対象からは当面外れていたのです。そのようなことから、懇談会をやれば必ず出てくる、地域の方々から何とかならないのかと。私は、若干不勉強でしたので、法的な民間の問題か何かもあるのではないかと。いずれにしても、現在は町の路線からは外れているということで、説明はしてきました。いよいよ土曜日も走らないよとなると、もーびーは日曜日も走る、循環バスは土曜日までは走ることになりましたので、より疎外感が広がっていると思います。ここのところは、全町民的にそのような課題があるのだということで、認識は共有したほうがいいと思います。中には、運転は町が行うといいのではないですかと、若干、的が外れたものもありますけれども、言わんとするところは、民間に任せていくだけではいかないのだから、町で何とか考えてよということなのだと思うのです。その点で、私は、地方の公共交通網の確立ということは、人口がどんどん減っていく町の中から、今のやり方では成り立たないと、税だけではいかないよという声を発していかなければならないのではないかと思うのですが、町長はどのように認識されているか、お伺いいたします。
答弁 町長 平野浩司
地方においては、地域公共交通だけではなくて社会的なインフラというか、基本的な項目について、生活するために必要とする項目に関わる方々がどんどん減ってきているというのは事実だと思います。今、大江議員がおっしゃった、最終的に行政がどう関わるかということ、それは私も考えることはあります。公共交通に戻りますけれども、今の段階においては、少しでも民間で関わる部分の支援というか、応援をどのような形でできるかということと、併せて町民の利便性という話であります。ですから、二つの地区を例に大江議員からお話しいただきましたけれども、例えば、今のバス会社というか、交通事業者が、この日はどうしても走れないということであれば、それは今後、協議できる話だと思うのです。あえて、そこに競合してそこに入るというやり方というのは何か。その原因として、例えば、運転手が不足するよと。先ほど部長からお話をさせていただいた支援についても、今、可能性があるものについて応援すること、何もしないよりもしたほうが可能性はあることについて、私どもは、少しでもそのことに対して向かっていきたい、前へ進んでいきたいという強い思いであります。そのきっかけとなったのは、確かに運転手不足であります。そこまで運転手不足で疲弊しているのであれば、地方に行ってバスの運転手になりたいという都会の方がいらっしゃって、その中のお一人が美幌に配置されました。その際、担当が聞き取りをした中で、来るのに全部自前で引っ越し費用もだとかいろいろな話があって、そのような思いで来てくれる方に、なぜ地方の私どもは応援できないだろうかということを、担当と私で話したことがきっかけであります。そのようなことを少しでもやることによって、可能性を大きくする。先ほど部長から、非常に難しいけれども、可能性がゼロではない限りみんなでやろうと、そして、来られた方をみんなで応援してあげようということをつくっていきたいという思いがあります。今、民間事業者がある以上はそこと共存、言うならば、そこを何とか応援して残ってもらうということに、最大の努力をしていきたいと思っております。
再質問 11番 大江道男
私は、町長の姿勢は、それが正しいのだろうと思っています。当然、評価をしております。どこでというところまでは、私は調べていないのですけれど、新しい運転手を確保するための試験として、バスを小型化することによって安全運行もできる。そこで、女性をターゲットにして運転手にできないかということを模索している動きもあるようです。さすがに、大型のバスを自由に操るというのは大変です。挑戦すること自体も避けるという大型バスの運転。免許がなければ、参入できないということに対して、無人のバスの映像が時々、出てくるのですけれど、すごく小さいです。もーびー的なものが主流になってきているこの時代に、思い切って参入しませんかという呼びかけは、効果があるのではないかという情報が一つあります。もう一つは、今年の4月1日、道路交通法が改正されまして、無人の自動車の走行が法的に始まったと。これも、地方40ブロック程度のところで乗合バスの運行を考えると、まさに今、美幌町が抱えている運転手がいなくても安全に走行することができるのであれば、それは、大いに考えていく必要があると。今後にわたって出てくる大きな課題だなと思いますが、これも含めていかがでしょうか。あわせて、多分、今回は、2種免許の取得経費を大きく発信されるのだろうと思います。地域の方から、乗り合いでお互いに送り迎えをすると、これを団体でやろうとしたら、今、美幌町でもやっているので、それを拡大して、町が一枚関わってつくることができないのかと。費用の面で言えば、さらに積極的な声だなと思います。住民の足の確保という点から大いに考えていかなければならない段階にあるということを、いろいろな努力が始まっている中で、併せて考えていく必要があると思いますが、御見解を伺います。
答弁 町長 平野浩司
初めに、大型バスがという部分でいけば、今、大型2種免許の取得は非常に大変であります。ですから、業務用に乗るとなると2種免許が必要という中で、普通の2種免許という部分を考えますと、今回もーびーを走らせた部分について皆さんと協議して決めたのは、朝晩で集中する時間以外の昼間の走りに関しては、そこまで人が乗らないということでワンボックスカーと。これは、二つの面があって、今、走っている方は大型を持っていますけれども、免許的には普通の2種免許で足りるということと、小回りがきくということです。夏はいいのですけれど、冬場、除雪等の部分で考えると、きめ細やかな、路地に入っていけない部分においては、小型化しているということであれば、それはどんどんそのような形にはなっていくと思っております。バス業者も小型のバスを得たいのですけれど、なかなか新たな投資ができない中で、例えば、他の地域で使っている小型のものを譲受けて走らせているのが実態なのかなと承っております。それと今、道路交通法が変わって、無人という部分が言われております。実際には、一つの例も御紹介いただきましたけれども、それもいろいろ考えました。考えましたというのは、みんなというよりも、私がそのようなものに興味があって、実際に、道内でやっている都市の首長といろいろ話をしました。それもいろいろ条件があって、例えば、町の形態が、直線区間が長くて、一つの移動は一つの直線区間の中でしやすいとか、道路がいろいろと複雑になっていないという状況があったり。あと、御存じだと思いますけれど、今、無人で車が運転できるという条件は、道路をただ車が勝手に走ってくれるわけではありません。例えば、道路の中にガイド的な白線とかそのようなものがあったり、GPSで位置確認とか、そのような部分のものは機械的なことでできる、そのような条件もあります。美幌の中でやるときに、区間の移動を希望される人の数とそのシステムが。ただ、本当に試験的にこの直線で走らせてということであれば、そのような努力はしていませんけれども、多分、試験的に可能かもしれません。いろいろ他の町を見て、うちでできないかとお話をさせてもらったことがあります。最後の、地域の町民の方々の足をどう確保するという部分については、いろいろなことができるのかなと思っています。他の団体、やられているところは、そのような送迎を一つのサービスとして、お金というよりもポイントで点数制にされているところもあります。皆さんがその協力体制をどうするかということであれば、いろいろなことを考えればできるのかなと思っています。そのような提案を町がしっかりすべきだというお話をされておりますので、このことはふだん、担当ともいろいろ話しております。そのような提案がまとめられるのであればこの手法があると。それから、今、進めること、将来に向けて進めなければいけないことをしっかり整理した中で、提示できるものを皆さんに一つ一つ提示していければいいのかなと、今のところ考えているところであります。
再質問 11番 大江道男
高齢になって運転免許証を返納しようという働きかけは、これからも続くと思います。しかし、免許証を返納した途端に、カタツムリになってしまって動けないということがあっては、健康な老後を過ごすこと自体ができないというマイナス要素になりますので、公共交通網の確立というのは、一層必要となるのだろうと思います。大変大きな課題ですが、新しい発想が求められているのだろうなと思っております。現在も努力されておりますことは承知の上ですが、気がつくことがあれば、大いにアイデアを出し合って、住みよい地方公共交通網の確立という点で、住みよいまちにしていくという方向で、さらに御検討いただければと思います。時間の関係がありますので次に移ります。質問の2項目めは、難聴の対応として補聴器購入助成制度についてということです。私は、そろそろスタートを切っていただけるのではないかという思いで、質問をいたしました。確認いたしますが、難聴が認知症の最も大きい危険因子であるということは、調査された結果、御答弁されているわけです。お伺いしたいのですが、難聴が認知症の最も大きい危険因子であるにもかかわらず、何で国は補聴器購入に対して助成しないのでしょうか。私は、非常に不思議だなと思っているのです。だって、ほっておいたら認知症になって、決して健康体でない状況になることが、あらゆる公的私的な研究機関でこれだけ立証されているにもかかわらず、補聴器が広まらないと。これは、やはり事件だと思うのです。一方で、デンマークの補聴器の普及率は、自主申告のようですけれど57%ぐらいです。イギリスで53%、ヨーロッパ諸国は軒並み40%を超えているのです。どうして、日本では15%くらいしか補聴器が普及していないのかと。この最大の問題は何だと思いますか。町長は御存じだと思うのですが、水を向けたいと思います。
答弁 町長 平野浩司
今、国は何で支援をしないのかという話の御質問ですけれど、私も大江議員からこの支援についていろいろお話を承ったときから、ずっと同じことを思っております。ですから、国がしないのだから私どもがやりましょうというのは、そこまで問題というか、進めることは可能なのですけれど、何で、国がやるべきことではないのかと、今でもずっと思っています。そうは言っても、もうこれ以上もう待てないよねというのは、本音であります。人の話が聞こえなくなると、表情も変わってきますし、笑顔もなくなります。そのことを考えると、加齢性難聴ではなくて認知症を少なくする、予防するということに対して、このような支援をしなければいけないのかなというのを今回、答弁の中に書かせていただきました。
再質問 11番 大江道男
改めて調べてみたのですけれど、何で北欧のデンマークなどで、あるいはイギリスなどで、補聴器の装着率が高いのかと。それは、ただで手に入る制度がある、あるいは、高額の補助制度があるということですよね。日本の補聴器工業会が、ヨーロッパの補聴器工業会と一緒に調べた結果が出されていますけれど、歴然としているのです。学説も固まっていて、できるだけ早い段階から、難聴にならないうちから補聴器を装着することが必要だと。あえて、病気にならない限り国は面倒を見ないと、こんなばかな地域はないと、私は思います。一旦認知症になって、いろいろな活動が制限されて、いろいろな判断が制限されることが分かっていながら、解決策も見えていながら、全然、国が手だてを打とうとしない、病気にならない限り関係ないと。このようなことを我々は許しているということについても、大変歯がゆい思いをしています。結局、北欧などを中心として、ヨーロッパ諸国は制度を設けて、早くから認知症対策を行っていると。その重要な手段が補聴器なのだということはもう歴然としている。しかし、御答弁でもありましたが、日本では143の自治体しか助成していないと。しかも、金額を調べると、そこまで高い話ではないですよね。金額も含めてですが、そのような点で私は大いに前向きに取り組む必要があると思います。まして、美幌町は健康寿命を長くしようと大きな取組をされていますし、そのような町としても知られていると。できれば、いろいろな判断を間違うことなくやれて、様々な活動が適正に行われる。もちろん、認知症の方も人権があるということで、今年6月14日、認知症基本法が制定され、新しい段階を迎えています。時間がないのでこれ以上はできないのですが、認知症基本法を読ませていただきました。大変大事なことは書かれている、認知症の方についても、基本的人権があるのだということをベースにして書かれています。21条で、認知症の予防に関わる取組について、国や都道府県、市町村は、その予防に取り組まなければならないという責務も、この日本政府がつくった法律の中に書いてあるのですよね。やることをやってからと思いますが、多分、これは政府自身の姿勢を正す、ものすごく大事な法律になるなと思います。国がつくった法律で、市町村に対して予防措置をとるようにと言っているわけなので、認知症の危険因子として定説となっている補聴器購入に対して、真剣に取り組む必要があるのではないかと。そして、24条には、国は、都道府県、市町村に対して、認知症施策を支援するため情報の提供やその他必要な施策を考え行うことにしますということで、何らかの支援も示唆されてもいると。支援が出来てから、美幌町もやりましょうではないのではないかと思うのですが、そのような点でどうでしょうか。腰を上げるべきではないかと思います。あわせて申し上げますが、100%補助がある国でも、補聴器を装着する人の割合は、6割に達していないのです。やはり、必要なのだといういうことを徹底して伝えていかないと、懐から出るお金が安くなったから、急速に補聴器が広がるという保証はないですよね。5割程度ですよ。残りの5割の人たちは、せっかく道があるのだけれど、その道を歩こうとしないと。よほど、徹底していかなければならないということも事実だと思います。それらを含めて、143程度の自治体しか取り組んでいないという点では少数ですが、少数派にとどまるのではなくて、ぜひ、美幌町で少数だったけれども急激に増えていくという先陣を切りませんか。いかがでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
補聴器の購入に対して支援をするという答弁はさせていただいております。今、いろいろなお話をさせていただいた中において、私もこの立場の中で矛盾、国に対してたくさんあります。そのような中で、先ほど言いましたけれども、言っても前に進まなければ、待ち切れないというのが実態でございます。これから、いろいろ担当と具体的な提案の内容を詰めていきますが、先進的なヨーロッパにおいては北欧などが多いのですけれども、日本では装着する方が少ないという部分においては、ただ助成をすればということではなくて。人と会話するときの意思疎通の部分で考えたときに、聞こえないということは非常に大問題なのです。お一人で住んでいる方とか、人と交わらない部分の人たちに、いかに外に出てもらうか。年齢とともに聞こえづらくなったら装着して、聞こえることのすばらしさとか、表情、笑いをしっかり得られるような仕組みづくりも皆さんとやっていかなければ駄目なのかなと感じているところであります。いずれにしても、このことについては、しっかり対応していきますので、よろしくお願いいたします。
再質問 11番 大江道男
大いに期待をして、できるだけ早く助成制度をつくっていただきたいということを申し上げて、次の質問に移ります。最後になります。クーラーの設置について。私で5人目なので、方向性はよく分かりました。これまで、クーラーの設置をし切れなかったということについて、私も議員の一人として、全力でクーラーの設置を求めてきたかという点では、大変じくじたるものがあります。扇風機でいいのかなという思いは、大変暑い夏を迎える中でも、委員会として現地調査をして、その程度でいいのかなと思っていたと、その一因です。反省をしています。ただ、今回のようなことが常態化する可能性を持っているということで、教育長が予算を前倒しでやる可能性を示唆されております。新年度予算を待たずに必要なことをやるということで、ぜひ、それは進めていただきたいと思います。どの機種がいいのかということで、スポットクーラーは現物を見せていただきました。設置している場所も確認をしましたが、その保育所では、いや、これではということで、効果はあるという評価はされていませんでした。どの機種を選ぶのかということについても、適正な判断をしていただきたいということを併せて申し上げたいと思います。様々な公的な高齢者施設なども含めて、ぜひ、安全な生活ができる地域の中に美幌町もいるよということで、設置を促進していただきたいと思います。ただ、現在の国の補助制度などは、ようやく2分の1まで改善されたということではありますが、時限立法で、先々まではないというのも、実態であります。それを逆手にとって早く設置してしまうという方法もあるのかもしれませんが、いろいろ問題もあると思います。あわせて、今回、調べて分かったことですが、北海道のクーラー、エアコンの設置率については、全国最低です。過去にこのような県があるのです。関西圏で1番設置率の低かった奈良県が、9月の県の臨時議会に補正予算を計上した、ちょうど今だと思うのです。県として、市町村のクーラー設置に対して補助金を出すと、このようなところがあるのです。それから、山形県も県としてお金を出すと。これは、同じ自治体として、私は当然のことだなのだろうと思うのですよ。それは、市町村がやればいいのだということではない意味で、県政を身近に感じました。しかし現在、北海道からは聞こえてこないですよね。いや、水面下ではきちんとあるのだということがあれば、訂正していただきたいのですが。全道的に大変な問題になっている、金もかかるということで、そのようなときに手助けしていってこそ、身近な道政になると思うのですが、いかがでしょう。私がたまたま聞こえていないだけで、その支援はきちんと予定されているということであれば、お示しいただければと思います。
答弁 町長 平野浩司
国会議員の先生方には、補助制度等についての充実はお願いしておりますし、ほかの首長たちもお願いしております。ただ、道議会の先生にそのようなお願いをした記憶はありません。
再質問 11番 大江道男
私は何度か申し上げているのですが、子育て支援に関しても、住民の環境をよくするという点でも、道政というのは非常に遠いです。東京よりも遠い、そのように思っています。道民一人当たりと、町民一人当たりの一般会計予算はほぼ同額なのに、なぜそうなのだと思います。ぜひ、同じ土俵の上で、対策に当たっていただきたいということだけは申し上げます。町としてやることについてはお聞きいたしましたので、ぜひ、どんどん進めていただきたいということだけ申し上げて、時間が来ました。