美幌町議会 令和3年第5回定例会 2021年6月23日
教育行政について
2021年6月23日、美幌町議会の一般質問で、稲垣淳一議員が「教育行政について」質問し、教育長 矢萩浩、町長 平野浩司が答弁しました。
- 質問者
- 稲垣淳一 議員
- 答弁者
- 教育長 矢萩浩、町長 平野浩司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 稲垣淳一
それでは、通告に従いまして、大きく2点ほど質問をさせていただきます。まず、教育行政についてであります。美幌高校の間口削減に対する取組について。北海道教育委員会は6月1日、令和4年度から6年度の公立高校配置計画案を公表いたしました。間口削減の判断を1年間先延ばしにされていた美幌高校について、恒常的に欠員が多い農業科の生産環境科学科と地域資源応用科の2学科を未来農業科へ学科転換し、令和5年度からスタートさせる計画を盛り込みました。この公立高校配置計画は、公立高等学校等の適正配置及び教職員定数の標準等に関する法律に基づき、高校進学希望者数に見合った定員確保を基本に、中卒者数の状況を踏まえ、学校・学科の配置や規模の適正化を図ることを目的とし、教育水準の維持向上や地域の実情を考慮しながら、多様なタイプの高校づくりを推進するとあります。現在の美幌高校は、地元中学校卒業者の大幅な減少に加え、北見市や網走市など町外高校への進学により、今年度の入学者数は、普通科が定員80人に対し37人、生産環境科学科と地域資源応用科は各定員40人に対し10人ずつと、3学科合わせて57人となっています。今年3月の中学校卒業者164人のうち、美幌高校に進学したのは48人で、進学率は29.3%でした。今後の美幌高校の存続に関わる事態が起きています。さらなる間口削減を阻止するためにも、入学者の確保が最大の課題です。地元の中学生を美幌高校に振り向かせるには、美幌高校をより魅力的な高校に変える必要がありますが、町長、教育長の考えをお示しください。2点目、美幌高校の支援策についてであります。資格取得は生徒の武器です。一つでも多くの取得に向けて日々努力しています。資格取得にかかる費用は、令和2年度、普通科で一人約1万8,000円、農業科は一人約4万5,000円です。より多くの資格取得に向けて、半額補助等の支援策は考えられないのでしょうか。まちづくりは人づくり。美幌高校の間口削減を憂うばかりではなく、さらなるオール美幌体制で進めていくためにも取り組んではと考えますが、町長、教育長の考えをお示しください。大きな2点目といたしまして、まちづくりについてであります。高校生と連携したまちづくりについて。全国では高校生が自分の暮らす地域について学び、情報を発信したり、政策を提言したりする活動が活発化していると言われています。美幌130年記念事業の際に、当町でも、高校生模擬議会を開き、数多くの高校生から様々なまちづくりへの提言をいただき、新しいカントリーサインの設置を実現したところです。これらの活動は、地元の魅力を発見し、地元に対する愛着度を高め、卒業後の進路として町内での就職につながっていると思います。そこで、高校生と若者による部活動、びほろ部(仮称)を設置し、当町の見る、食べる、遊ぶ等を若者の視点で発信してもらえたら、これらも移住を考える方に対して、町の魅力発信の一つとなるのではと考えています。地元の企業や商店街等からもスタッフを募り、高校生と一緒に町を盛り上げていってはと思いますが、考えをお示しください。
答弁 教育長 矢萩浩
稲垣議員の御質問にお答えいたします。御質問の1点目、美幌高校間口削減に対する取組についてでありますが、これまでの町における美幌高校間口対策としましては、平成25年度から毎年、美幌高校とともに管内の中学校訪問を行ってきたほか、間口対策補助金や教育支援事業補助金などにより支援し、美幌高等学校教育振興対策協議会と連携して間口確保や学校の魅力づくりに取り組んできたところであります。美幌高校の現状としましては、令和3年度の入学者数が普通科は37名、生産環境科学科、地域資源応用科は各10名ずつと、これまで最大の103名もの欠員が生じており、今回の公立高等学校配置計画案では、農業科の学科転換に加え、普通科については令和4年度の募集学級数は計画決定時に公表とあり、さらなる間口削減阻止のためには入学者の確保が急務であります。このためにも、子供たちが行きたい、保護者が行かせたいと思ってもらえる学校でなければならず、これまでの取組と合わせて、学校の魅力化づくりが必要不可欠であります。高校が主体的に行っていく魅力化づくりは、学校が存在している限り必要なものでありますので、地域の声が反映されるよう、町も積極的に関わってまいります。このことと合わせて、農業科が1間口削減されると教員数が減ることが予測されますので、緩やかな減員としていただくことや、高校が民間企業等からの専門的な技術・知識を持った人材派遣を受けるマイスター・ハイスクール事業の要件拡大などを北海道教育委員会に対して要望してまいります。また、今年度初めて取り組みます地域みらい留学では、先ごろ1回目のオンライン合同説明会が開催され、美幌高校をPRしておりますが、全国から約110人の視聴があり、その後も学校への問合せは続いていると聞いております。全国への発信も有効な手段の一つであると思われますので、まずは地域みらい留学に取り組んでいただき、町としましても北海道美幌高等学校教育振興対策協議会や関係諸団体と連携しながら生徒確保に努めてまいりますので、御理解をお願いいたします。次に、2点目の資格取得に対する支援につきましては、これまでも検討してまいりましたが、まずは入学者確保に向けた入り口部分の取組を最優先に進めてきたところであります。美幌高校は、町内唯一の高校でありますので、これからも存続できるようこれまでの支援と合わせ、新たな支援にも取り組み、一人でも多くの入学者を確保できるよう努めてまいりますので、御理解をお願いいたします。次に、高校生と連携したまちづくりについてお答えいたします。美幌高校におきましては、地域の課題解決や魅力発見の取組として、これまで美幌豚醤まるまんまや野菜のアイスクリームの製造などに関わっております。また、特定外来種であるウチダザリガニを使った有機肥料づくりを通して、環境保全活動を発信する活動を行っており、この活動が農林水産省における農山漁村活性化の優良事例ディスカバー農山漁村の宝で準グランプリに輝いたことは大変名誉であります。さらには、今年度、農業クラブに専門部3部が新設されており、中には地域との連携により会社を設立して経営を行っていくというアグリビジネス部があり、ふるさと教育にも力を入れている学校であります。御提案いただきました活動につきましては、地域における課題に向き合い、解決に取り組む探求活動の一つと理解しているところであり、町としましても、地域の専門家の紹介や既存の魅力発信事業の活用といった様々な支援の可能性が考えられることから、速やかに学校側へ情報提供し、町もしっかりと関わってまいりますので、御理解をお願いいたします。以上、お答えいたしました。どうぞよろしくお願いいたします。
再質問 9番 稲垣淳一
それでは、何点か再質問をさせていただきます。町も美幌高校存続に対して長年御努力いただいているところでありますし、また、私たち町民にとっても大切な美幌高校を守る、存続させていくということは同じ認識であると思うのですが、私は、まだ稲美に美幌高校があった時代、PTA役員等々で活動した経緯があるのですが、当時は美幌高校と美幌農業高校がありました。当時、いろいろな学校の要望等々を町に提案したときに、美幌高校、美幌農業高校は道立の学校であり、町としてあれこれ口出しをする場所ではないというような回答をよくいただいていた経緯があります。今は180度変わって、大変手厚くいろいろと助成をいただいているところでありますが、改めて、そういう考えであった美幌町が、なぜ高校の存続にこれだけ熱意、努力をもって活動、努力をされているのかということに対しての認識をお尋ねしたいと思います。
答弁 教育長 矢萩浩
町としましても、町の児童生徒に対して多様な教育機会の充実と、今後も生徒が安心して地元の高校に進学できるよう高校と一緒になった生徒確保の取組を進めている状況であります。
再質問 9番 稲垣淳一
いろんな側面から、この歴史ある美幌高校を町が守るといいますか、応援していくというのは至極当然な話だと思いますが、私はこの質問をしようとしたときに、ある方とお話しをして、稲垣議員は美幌出身で、美幌高校の卒業生だし、美幌町の議員としても守らなければならない、ある意味ノスタルジーで活動しているのではないかというようなお話をされたことがあります。ノスタルジーという言葉を否定するものでは決してありませんけれども、やはり生まれ育った町の高校の間口が削減になって、もしかしたら存続そのものが問われていく、そういう美幌高校に対して我々が問題提起をする、発言をしていくということは、それは決してノスタルジーではなくて、町を守っていく、町を発展させていくためには必要不可欠な話だということで、いろんな議論をさせていただいたことがあります。教育長から前向きな意見をいただきましたけれども、答弁の中で子供たちが行きたい高校、そして保護者が行かせたい高校という答弁がございました。そういう認識でもちろん我々も頑張っていましたし、町側もいろんな支援、助成策をしていたと思うのですが、しかしながら、町から3割を切る進学率。もちろん、生徒数が少ないということは美幌に限ったことではないですし、割合が全ての物差しではないかもしれませんが、なぜこういう事態になっているのだろうかと。それをどういうふうに分析しているのでしょうか。子供が行きたい学校、保護者が行かせたい学校という認識を持っていながら、平成25年から町長、教育長以下、皆さん管内を回って、いろいろと美幌高校の発信をしているにもかかわらず、こういう状況になっているというのは、どのような分析をしているのか、改めてお伺いいたします。
答弁 教育長 矢萩浩
町では過去2回、町内の中学生、保護者に対してアンケート調査を行ったことがございます。その中で、どこの高校で学びたいか、学ばせたいかという設問に対しまして、やはり1番多かったのが北見市内ということでありました。二つの中学校の生徒と保護者、四つの区分でございますが、約4割から5割半が北見ということでございました。そして、美幌高校と回答があったのは約2割から3割切るぐらいの幅でございました。アンケートだとか、様々な懇談の中でお話があったのは、卒業後の進路、進学、就職を見据えた中で町外の高校を選んだとか、やりたい部活が町外の学校にあったから選んだ。さらに、多かった比率としましては、友達が行くからという回答が結構あるという状況でございました。そのような中で、地元の高校の魅力を正しく理解していただくために、これまでも積極的なPRを行ってきたところでございますが、なかなか進学率の拡大に至っていないところでございます。これにつきましては、今年も予定しておりますけれども、中学校において現役の高校生から美幌高校の魅力について語っていただく、こういった取組をしてみようと思っているところでございます。よろしくお願いします。
再質問 9番 稲垣淳一
進学、就職、部活動、これは高校を選ぶときの大きなファクターであると思いますし、今の3点が美幌高校の魅力でももちろんあるでしょうし、また、北見の学校と比べて足りないところもある。確かに進学面、特にどの大学に行くか、さらにその先をどのように見つめていくのか。人生のゴールをどこに自分は置いて、そこに向かって走っていくためにはどの高校を選択して、どの大学を選択して、これも至極当然な話だと思いますし、そのために皆さん日々いろんな努力をされているということは十二分に理解しているところであります。しかしながら、ここまで地元の中学生の進学率が落ちていくというのは、大変憂うところであります。これは昨日、今日発生している事案でもありませんが、美幌高校が農業高校と普通科高校に分離したときは、昭和50年代のバブル期だったので、誰も先のことを思わなかったのが実情かもしれません。そして、稲美に移ってからも紆余曲折がありましたけれども、最後は2間口をぎりぎり維持していたというところもあります。統合になって、既に約10年前になりますけれども、そのときも生徒数の減少だとか、そういうものが具現化されてきたからこそ統合されたと我々は理解しているのですが、そのときには2間口になったとはいえ、生徒がそこそこいたものですから、いろんなアプローチをかけても問題が大きくされていなかったのかなと感じています。今、部活動のお話が出ましたけれども、先生の働き方改革も含めて、顧問の先生が専門の部活動につくことがままならない状況というのはあると思うのです。ラグビー部の山口先生が、最近のツイッターで15人の生徒が集まったという発信をされていたのですけれども、男子が少ない比率の中で、やっとラグビー部の生徒が15人そろったということで、うれしい反面、なかなか御苦労が絶えないなというところであります。やはり、伸ばせるところは伸ばしていくというのが魅力化の一つ、特化した取組をする。何でもかんでも平均にやって、北見の学校に勝てるわけがないだろうと思うところでありますので、どうなのでしょうか。これから、進路の話もありますけれども、町からそういう部活動等々に具申するというような提案はできるものなのですか。
答弁 教育長 矢萩浩
北海道教育委員会の制度としましては、部活動外部指導者制度という制度がございます。幸い、本町は各種スポーツや吹奏楽だとかが非常に盛んな地域でございますので、学校の要望等があれば、私どもも積極的に各種競技団体だとか、吹奏楽の関係者に働きかけはしていきたいと思っております。よろしくお願いします。
再質問 9番 稲垣淳一
部活動の外部指導員の制度化というのも大事なところです。美幌高校の強いところは部活動で、弱いところは多々あると思うのですが、よく聞くのは、行きたい部活動がないということで、違う高校に行くということですが、美幌町はスポーツ少年団が大変活発なスポーツの町であると理解をしています。ところが、少年団で活躍した子が、小中、そして、高校まで美幌の中で持ち上がって、後輩を育てていくというような流れが弱いのかなという気が非常にしております。ほかの町の話をするのはあれですけれども、遠軽高校は、町の規模は美幌と大きく変わらないですが、あそこは、社会人といいますか、地域で学校のクラブ活動を支えているという話をよく聞きますので、美幌町はスポーツが盛んだと言いながら、なかなか高校まで持ち上がってこないというのは、我々はどういうふうにこれから取り組んでいけばいいのかなと、非常に悩ましいところではあるのですが、そういう部分のバックアップというのでしょうか、学校は学校で、もちろん先生と生徒の間で一生懸命取り組んで盛り上げてくださっているのは理解しているところではあるのですが、そういう町のスポーツで盛り上がっている美幌町であるにもかかわらずというのが非常に私としてはもどかしいところがあるのですが、何かそれに対して今後支援できるような考えをお持ちであれば、お願いいたします。
答弁 教育長 矢萩浩
高校の部活動に関する支援でございますが、これまでもスクールバスの利用だとか、そういったところで協力をさせていただいているところでございます。また、後ほど魅力化のところでもありますけれども、今、北海道教育委員会が進めております地方創生に向けた高校の魅力化、こちらの中では既存の部活動を市町村と協力した、社会教育だとか社会体育の中に位置づけて進めていくという考え方も一つありますので、その辺につきましても、今後、高校と魅力化に向けた協議等を考えていく中で、そういった話もしていければと思っております。よろしくお願いします。
再質問 9番 稲垣淳一
部活動の話はおおむね理解したところですが、やはり少年団はもちろんそれぞれの自分たちの活動を一生懸命やるのは理解するのですが、そこで育っている子供たちが、中学校まではいいのですけれど、そこから先が美幌で育っていけないというところが、非常に面映ゆいところでありますので、学校の部活動の整備まではお金が回らないと思いますが、例えば、団体競技は致し方ないのかもしれませんが、個人競技場、陸上競技というと個人でやれる部分、柏ヶ丘の競技場だとかがありますので、そういうところをどしどし使っていただいて、多面的に美幌高校の部活動がもっと広がりを見せられるような取組になればと思います。続いて、進学についてでありますが、普通科は商業コースと特進コースに分かれて取り組んでいるところだと思いますけれども、いかんせん生徒が少ない中で、国公立を含めて一定の成果を上げているところであります。より学力を上げるということに関して、もちろん学校の先生の日々の努力によるのはもちろんですが、例えばいろんな私塾だとか、公設塾だとか、そういう取組をサポートする考えはないのでしょうか。
答弁 教育長 矢萩浩
スタディサプリというアプリを使った学習ソフトがございます。こちらについては、平成30年度から美幌高校に対して支援させていただいている状況でございます。この対象は特進コースでございますけれども、こちらの拡大について、町も要望があったら対応していきたいと思っていますし、また、このスタディサプリにつきましては、学校としましても事業の進度だとか、そういったものも確認できて、非常に使い勝手のいいソフトであるというお話も伺っております。
再質問 9番 稲垣淳一
恐れ入ります。スタディサプリについて、もう少し掘り下げてお尋ねしたいのですが、それを導入する前と後で何か変わったものは報告があるのでしょうか。
答弁 教育長 矢萩浩
スタディサプリの1番の魅力といいますと、手軽に使えるということです。高校生はバスで通っている子もいますし、様々な空き時間でスマートフォンを見ていることが多いのですけれども、スマートフォンに入れることによって、わずかな空き時間を活用して学習ができる。さらには、理解度を学校側、管理者側でも把握できますので、そこの弱い部分を強化した講習を行うだとか、そういったことにもつながっているのかなと思ってございます。また、教科数が豊富にあるということでありますので、これからさらに幅が広がっていくのかなと思っております。よろしくお願いします。
再質問 9番 稲垣淳一
これらのいろんな取組を町としてもしっかりと取り組まれているというのは理解するところでありますが、よく使う言葉で、オール美幌体制で取り組んでいきたいということで、この間口問題が出てから、美幌高等学校教育振興対策協議会が立ち上がりまして、美幌高校の後援会の松本さんが座長をやって運営されています。3月末に私も出席いたしましたけれども、道教委との地域懇談会ではいろんな御意見が出ておりました。その中で、美幌町と対策協議会との立ち位置はどのようなものなのでしょうか。
答弁 教育長 矢萩浩
町内唯一の高校を振興していこうということで、様々な対策を講じている団体であり、ここはオール美幌ということで、行政、経済界だとか、PTA等、あらゆる学校関係者に入っていただいている状況であります。その中で、町長は顧問、私は理事ということで参画させていただくとともに、教育委員会が事務局となって様々な調整だとかを行っている状況でございます。
再質問 9番 稲垣淳一
町長は顧問という立場であるとのことですが、町長に質問していいでしょうか。その協議会の中で、町長はこの問題に対してどのような発言をされているのでしょうか。
答弁 町長 平野浩司
私の立場は、皆さんの意見をいただいた中で、最終的に町として支援をどうするかということを念頭に関わらせていただいております。
再質問 9番 稲垣淳一
できますれば、もう少し具体的なお言葉をいただきたいのですが、いろんな団体の中で、削減には反対だという方向の意見が主だと思っていますが、その中で、協議会の皆さんは今後どのようにしたいという意見が出ているのでしょうか。
答弁 教育長 矢萩浩
これまでの会議の中では、間口削減の話が出たのは平成30年から計画の中に載ってきている状況であります。そして急激な人口減少、児童生徒の減少もありました。そのような中で、会議としてはいろんな意見がございましたけれども、もともとは農業高校から始まったこと、さらには、この地域唯一の農業科を有しているということで、農業に特化した高校に進めていくべきではないかという意見もございました。一方では、実際に入学者が多いのは普通科である。地元の子供たち、生徒や保護者からも希望があるのは普通科だということで、普通科を振興していくべきだという様々な御意見がございます。いずれにしましても、町内唯一の高校、美幌高校をしっかり育てていかなければいけないというところで認識は一致していると思っております。
再質問 9番 稲垣淳一
いろんな意見があるのはもちろんわかるのです。今教育長が唯一の高校を守っていく、存続させていくという思いはわかるのですが、もう少し具体的にこっちの方向、あっちの方向に進むべき、それを応援して盛り上げていくという、そういう方向に持っていけない、まだまだ話を聞いている状況ということですか。
答弁 教育長 矢萩浩
今回の計画が公表されてから協議会が開催されていない状況でございます。6月28日に協議会を開催する予定でございますので、その席上でこれまでの経過等を事務局である教育委員会からお話をさせていただきたいと思っております。また、今後の方向性につきましては、昨日、町長から行政報告をさせていただきましたけれども、児童数が減少しているということと、地域の中卒者の状況、さらには、今後の推移等を見た中で、今回計画については非常に残念であるがやむを得ないということ、そして、農業科の再編については、前向きな再編と受け止めてしっかり前を向いていきたいということをお話しさせていただこうと考えております。よろしくお願いします。
再質問 9番 稲垣淳一
次回が6月28日ということは、来週の月曜日に会議があるということで、それに対しては、今回の間口削減が公表されたことに対しての町の思い、考えと皆さんの考えをまとめるというような流れなのですね。まとめることはできないですか。
答弁 町長 平野浩司
今教育長から答弁をさせていただきました。最終的には、教育長と言うよりも、町としてどうするかという部分においては、皆さんの御意見をしっかり聞いた中で、町長として一定の判断をしなければならないと思っております。私も教育長を6年ほどさせていただいて、ちょうど私が教育長になったときから、地元の方々の進学率が50%を切り始めました。その当時は、何とかあと5%とか、10%とか、そういう作戦を皆さんに問いかけてやってきましたが、高等学校は道立ということで、要は、教育長が町の思いを主に学校づくりをできるという状況ではなかったことは事実です。その中で、どういうふうに町として関わるかということを常に悩んでおりました。もともと地元に高校があるというのは、それぞれの地域で中学を卒業して、地元の高校に行くという、全てがほかのところに行ければいいでしょうけれども、そうではないので、高等教育を受ける場の確保ということで学校があったはずなのですが、そのバランスが崩れています。先ほど答弁の中で教育長が言った、子供たちが行きたい、保護者が行かせたいと思うこの思いと、町には高等学校が必要だという人たちの思いに乖離があるということをきちんと認識しなければいけないと思うのです。ですから、そこに町としてどう関わっていくか。なかなかこれは難しい話で、今、教育長はいろんなことにアタックしております。例えば、高校のクラブ活動の話をしました。やりたいクラブ活動をどんどん美幌でやればいいではないかという言い方もできるのですが、それだけではだめなのです。あえてそこに何が必要か。例えば、あるスポーツで人を集めませんか、町が全部支援しますと言ったとしても、そうはならないでしょうという考え方によっても違う。要は、指導者がどこにいるかということによっても変わる部分があって、それに一つ一つ向き合って、町としてどうぶつかっていくかということ。再三言っておりますけれども、まずは地元の学校の中においては、地元からの卒業者数を超える定員枠は基本的にはどこかで認めざるを得ないだろうと思っております。美幌はオホーツクの農業後継者を育てるということで、私は教育長時代にずっと言っていたのは、地元の卒業者プラスオホーツクの教育を育てることなので、道の計画にもかなり意見を言わせてもらって直してもらいました。しかし、オホーツクの農業と言ったときに、現実に全部回ったとしてもそういう認識を持ってもらえないのです。農業を継ぐにしても、上の学校へ行って、農業の勉強をして継ぐということもあって、そういうことをどういうふうに皆さんと1個1個潰すか。このごろ感じているのは、馬場議員の提案にもありましたけれども、オホーツク全体でこれを考えてほしい。そうでないと、生徒の取り合いで、自治体でお金を出せるほうがいかにも支援しているという考え方については、私も教育長時代からおかしいと言っていました。ただ、それがなかなかできないという部分においては、この辺は真剣に踏み込んで、他の首長にも言いづらいことではあるのですけれども、北海道自体が本来の高校配置をどうするか。それから、今までは道立高校と私立高校だけを置いていたのですけれど、今はフリースクールではないですけれど、そういう道立の枠で考えてもフリーに行けるところを選ぶ方が出てきたときに、変な話、美幌から出てもいいけれど、ほかから入って来てくれればという論議で、私はそういう振興も考えてきたところもあるのです。しかし、今言ったことを考えると、地域全体の本来の高等学校の在り方については、私も含めて皆さんと、オホーツク地域で考えなければいけない時期にいますし、その音頭をそれぞれの首長が取るのは難しいので、設置者である北海道教育委員会がしっかりとリーダーシップを取ってほしいというのが今の願いであります。
再質問 9番 稲垣淳一
昔から高校の問題について取り組まれている中で、改めて細かい部分まで踏み込んで、一つ一つきちんと向き合って、対処して、解決していかなければならないと、そういう強い思いを聞いたところであります。これから、子供たち、保護者のニーズをしっかりと我々も受け止めて、どういう学校づくりが今後求められていくのか。農業科も未来農業科という新しい学科に転換されるということで、教育長はこれもチャンスと捉まえているという発言もお聞きしていますが、どのようにそれをプラスにして、美幌高校を盛り上げていくのかということを真剣に考えていかなければならないと、それは我々の責務でもあるということは理解したところであります。最後に、高校生と連携したまちづくりについてということで、いろんな考え方、手法があると思います。言うなれば、地域おこし協力隊の人たちを週の全部ではなくても、半分ぐらい美幌高校に送り込むとか、教職員が減るということが現実として起こるわけですから、緩やかな削減を求めるといっても、この間の説明会でもありましたけれども、そんな生易しい相手ではないと思いますので、例えば、そういういろんな人材を町からも送り込んで、生徒や学校と連携をより深めていくという方法もあるでしょうし、ここにも述べましたけれども、商店街とか、そういう団体もいろいろと関わろうとしています。白樺坂の野菜販売は、和牛まつりが中止になったということで、一回減ったという話をしたときに、商店街に出向いて、ぜひお店をやってくださいと話をしました。教職員が少ないから、農産物の積込みの人手が足りないとか、いろんなことを言うから、我々のメンバーで行って、トラックに積み込んで、町の空き店舗に店を出してくれというような話もしました。向こうも計画がありますから、すぐに言ってできるものではないというやり取りがありましたけれど、最終的に美幌高校の白樺坂でやるときに、商店街で取り組んでいるピアノ事業を出前して場を盛り上げようとか、そのようないろんな取組を我々町民も考えて、高校の盛り上げに一役買おうというところがあります。しかしながら、本質論は、お二人がおっしゃっていましたけれども、子供たちが行きたい、親が行かせたい、学ばせたい。そういう話であります。学校に入ってからいろんなことを経験・体験するというのは、学校現場での取組なので、それはもちろん一生懸命応援するところでありますけれども、やはり入り口部分ということで、よく教育長がおっしゃる入り口部分をどうしっかりとニーズに応えていくかということが、我々に求められているところだろうというのを改めて認識した中で、今後、町の動向を注視しながら、我々もいろんな立場で美幌高校を応援していこうと思っております。ということで終わりますが、何かいただければ。
答弁 教育長 矢萩浩
ただいま、様々な御意見をいただきました。美幌高校につきましては、同窓会組織もしっかりされていて、さらに教育振興対策協議会、関係協力団体も子供たちの応援団であります。教育委員会、町といたしましても、皆さん方としっかりと連携しながら、前を向いて進んでいきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。