みんなの議会

美幌町議会 令和6年第3回定例会 2024年3月7日

子育て支援の充実について

2024年3月7日、美幌町議会の一般質問で、稲垣淳一議員が「子育て支援の充実について」質問し、町長 平野浩司、保健福祉課長 立花良行、福祉部長 河端勲が答弁しました。

質問者
稲垣淳一 議員
答弁者
町長 平野浩司、保健福祉課長 立花良行、福祉部長 河端勲

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 7番 稲垣淳一

それでは、さきに通告してある内容で一般質問をさせていただきます。質問事項は、子育て支援の充実についてであります。美幌町子ども・子育て支援事業計画では、「子どもと、親と、地域が育つ…子育てが楽しい町づくり!この町で、子どもを育てたい!」という基本理念を掲げています。町では、この計画に基づき、子育てに関する総合的な取組を進め、各種情報提供、児童虐待への対応等、様々な支援策を講じており、また、妊産婦及び乳幼児の健康診査や相談の充実を図り、子供たちの健やかな育ちを支援しています。遅まきながら国も異次元の少子化対策を打ち出しましたが、今後も、少子化の勢いは止まらないことと思います。我が町の出生数は、一昨年は60人台にとどまり、昨年は若干の増加を見ましたが、厳しい状況に変わりはありません。産みたいときに産めない、子供はぜいたく品なのかという声を聞くと寂しくなりますが、子育てとは、その子供の家庭だけが頑張るものではなく、私たち社会全体で守り育てるものであると思います。個人の幸せを尊重し、産みたい人が産みやすい社会の実現を目指すべきと思います。子育ては人ごとではなく、自分事として捉え、少子化を加速させないよう、さらなる支援の拡充などに取り組む姿勢を示すことが大切であり、親も子も、町民全てが安心して暮らせるまちづくりを進めるべきと考えますが、以下について、町長のお考えをお示しください。一つ目、親族など周囲に育児の悩みを相談できない状態の解消につなげるため、おむつなどのベビー用品の無償配付を行うべきと考えますが、いかがでしょうか。また、育児費用の負担軽減、親の孤立をなくし、虐待につながるような家庭の異変も行政側が察知しやすくするため、育児経験のある配達員が、1年間定期的に子育て世帯を訪問して相談しやすい環境を整える、おむつ定期便の実施を行うべきと考えますが、いかがでしょうか。二つ目、保育園入園希望者の全員入所、保育士の増員と施設改修の早期実現、また、保育料を見直し大幅軽減を図るべきと考えますが、いかがでしょうか。三つ目、妊婦一般健康診査・産後健診受診に係る交通費助成の制限撤廃を行うべきと考えますが、いかがでしょうか。以上、よろしくお願いいたします。

答弁 町長 平野浩司

稲垣議員の御質問に答弁いたします。子育て支援について、子育て支援の充実について。1点目の親の孤立の防止や費用負担の軽減についてですが、町では、妊娠期から子育て期まで切れ目のない支援を行うため、美幌町子育て世代包括支援センターはぐのんのを開設しております。育児の孤立感や不安感の解消のため、妊娠期からの相談、出産後のケア、育ちへの不安や食事の相談など、包括的な相談を役場窓口や御自宅への訪問により実施しているほか、子育て支援センターで実施している一時預かり事業を保護者のリフレッシュなどでも利用できるよう拡充し、子育ての負担軽減を図るとともに、訪問や相談、健診を通して、支援が必要と考えられる家庭に対しては、関係機関が連携し対応するよう体制を整備しております。経済的負担の軽減につきましては、子ども医療費の無償化や給食費の無償化、子育て応援支援金の支給などを実施しており、また、子育て中の親の交流については、子育て支援センターで行っております。おむつ定期便など新たな事業の実施については、マンパワーの確保等について難しいものがあることから、慎重な判断が必要であると考えておりますので、御理解をお願いいたします。2点目の保育園入園希望者については、第1希望の保育園に入園できない場合はありますが、入園希望者につきましては、いずれかの園に入園が決定できており、全員が入園できる見込みとなっております。また、保育士は全国的に不足し、確保に苦慮している状況にあり、保育施設の改修・整備については、民間事業者とも協議しながら実施の有無を検討してまいります。保育料の軽減については、3歳児以上の保育料は無償化され、ゼロから2歳児の保育料は無償化されておりませんが、ゼロから2歳児の保育料について、町は、住民税非課税世帯を対象として無償化しており、課税世帯については、国基準の7割ほどの保育料としております。また、多子軽減の上限年齢につきましても、国基準を上回る範囲を対象とし、子育て世代の負担軽減を進めているところであります。保育料の軽減は、子育て世代のさらなる負担軽減を図るためには有効な施策でありますので、検討してまいります。3点目の妊婦一般健康診査・産後健診受診に係る交通費助成の制限撤廃についてですが、妊婦健診は、妊娠が分かって1回目の受診が妊娠8週頃のケースの場合には、出産予定日までの標準的な妊婦健診の回数は計14回となり、出産準備は出産のため医療機関に行かれた日の1回、産後健診は出産後おおむね2週間と1か月の各1回ずつの合計2回受けるのが一般的であることから、交通費助成制度では助成回数を最大17回としているところであります。また、多胎妊婦の場合など、妊娠40週を迎える前に入院、出産する場合もあり、申請が17回に届かない方もおられますが、現状では、全ての申請に対して助成が行われている状況となっておりますので、御理解をお願いいたします。以上、答弁いたしましたので、よろしくお願いいたします。

再質問 7番 稲垣淳一

それでは、いろいろと再質問をさせていただきます。私は、この質問の通告で、一昨年は60人台と書きましたけれども、今回の定例会の参考資料の中で、これは年度ではなくて年、1月から12月までという書き方になるということでした。その資料を閲覧しておりましたら、令和5年1月から12月は75人という数字が載っていましたので、そこはきちんと押さえてお話をしようと思いますけれども、年度でいけば、60人台であったことは間違いないことと理解してお話をさせていただきます。まず、国の少子化対策でありますが、子育て支援や少子化対策については、ほかの議員の皆さんもいろいろと質問をされているので、多少かぶる部分もあるかと思いますが、そこはよろしくお願いしたいと思います。今朝もワイドショーの中で出ていましたが、厚生労働省が昨年の人口動態統計の速報値を発表し、出生数は75万8,000人で過去最少を更新、国の少子化対策は、推計でいけば10年以上早く進んでいることが判明したとのことです。10年以上も差があるというのは、国はどこをどう見て動いていたのかと思うところであります。異次元の少子化対策の柱の一つとして創設される子ども・子育て支援金は、医療保険料に上乗せして徴収される。支援金を出すのに保険料に上乗せするというのは、子供を産んだり育てたりすると罰金を取られるのかと、非常に不満を覚える次第であります。今回の子育て支援を考えたときに、町としてもできる範囲で一生懸命やっているというのは理解するところでありますし、私は子供が3人いますけれども、30歳を超えていて、子育て世代と言える年ではありませんが、お孫さんを持っている方とお話をすると「国の対策を見ていると、ふんまんやる方ない」という声を非常に聞きます。そこで、美幌町の対策について改めて調べてみたところ、切れ目のない支援をしている。妊娠中をはじめ、生まれてからもいろいろやっているのですが、実際に子育てをしている方たちとお話をすると、それぞれ年代も仕事も生活内容も変わります。皆さんが同じように笑顔というのは難しいと思うのですが、先月の経済教育常任委員会の中で、この場所で商工会議所青年部の皆さんと懇談会を開きました。26項目のいろいろな意見や質問をいただいた中で、半数が教育や子育て支援に関する意見や要望でありました。商工会議所青年部といえば、現役で働いている、まさしく子育て世代の方々の生の意見ということで、私も改めて思い知った部分もあるのですが、さらに言えば、昨年の婚姻数は48万組で、戦後初めて50万組を下回り、子育ての背景には雇用や所得の不安があり、それが出生数の急減につながっているという状況です。政府は、2030年までが少子化傾向を反転させるラストチャンスと、このようにニュースでは報道されていますが、一地方自治体でどこまで食い止めることができるのか、町民の皆さんに満足した暮らしを提供できるのか、短い時間ではありますが、そのことを一緒に考えていきたいと思っております。そうしたことは、政治家である町長の腹一つ、予算から人事までいろいろな物事が決まっていくと思うのです。それが町長たるところでありますので、その辺の考えもお聞かせいただこうと思います。今回も、子育て施策としては、拡充や新規などいろいろと提案されておりますが、私は、施策というのは、不安や不満を解消するために行うものであると思っております。それが子育て施策の場合は、経済面での安心の提供、そして医療費や給食費、保育料などの支援につながるものであると思います。例えば、子供が病気にかかった、またはお母さんが病気にかかって預けたい、そういう場合の病児保育や預かり保育など、もしもの場合の安心を町が支援する。こういう部分がしっかりと担保され、安心して子供を育てられる、子供を産める環境というものがきっとあるのだろうと思います。我々60歳世代は、核家族と言われていた世代でもあるのですけれども、私の家の場合は商売をやっていたこともあって4世代あったので、子供が親の目から離れていてもさほど心配することもありませんでした。また、保育園に預けておけば、友達とわいわいがやがや過ごしながら帰ってくる、そんな時代だったので、子育てにあまり苦労したという記憶はないのですが、今は、少子化に加えて、親や親戚もそばにいない、自分たちだけで子供を守り育てなければならないため、子育てには常に不安が伴う時代とも言えるかと思います。子育てとなると、どうしても女性の担う部分が多いのが現実であり、育児するお父さん、イクメンが増えているのも事実でありますが、行政にはそれらをしっかり支えていくことが求められております。このように、子育てには経済面をはじめ様々な不安が伴うところであり、そうした不安を安心に変えていくことが子育てしやすい環境だと思います。町長、子育て環境において、うちの町はここだけは負けないと強く言えることがあればお示しいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 平野浩司

子育てについては、先ほど議員からもお話をいただいたとおり、妊娠期から子育て期まで、切れ目のない支援を基本に考えて進めております。その中で、大きく考えれば、経済面、環境面、そして人の三つに分けられるかなと思っております。経済的な面では、答弁書にもいろいろ書きましたけれども、ここは他に負けないようにしっかりやっていると思っております。環境面においては、これも結果的には経済面につながるのですが、妊娠したときに、産むための様々なケアに関してもしっかり支援しています。ですので、バランスよくと言うと総花的に聞こえるかもしれませんが、その時期に応じて何が一番望まれているかを見極めて、一つ一つ適切に実施してきたという思いは持っております。

再質問 7番 稲垣淳一

これまで子ども・子育て支援や妊婦さんへの支援などを進めているので、それをしっかり理解してほしいというお話かと思います。ここで私が少子化のうんちくを様々に述べても耳にたこの話でありますので、そのことは置いておこうと思うのですが、考え方として、今は、もちろん結婚するのも自由ですし、相手が異性だろうが同性だろうが、それも認められる社会になりつつあります。さらに、結婚したからといって子供を産まなければならないわけでもありませんし、産んでも産まなくてもどちらでもいい。ただ、国が、結婚するのが幸せだとか、子供が複数生まれることがいいといった押しつけをすることはあってはならないと思います。ですから、子育て支援金をあげるけれども、保育園料の中であげるというようなことは、どこを向いて政治をしているのだと、最近は憤りを感じることが多々あります。先ほどから言っておりますように、地方自治体として、国の足りない部分を補うというのは非常に不満でありますが、その中で、どういう施策をやることによって、美幌町に住んでいてよかったと実感してもらえるかというところであります。一昨日来、各議員からいろいろな意見があった中で、それは国がやるべきものだという意見も多々出ておりましたし、私も実際そうだと思うところもあります。しかし、国の施策を待っていては町民の皆さんの不平不満も止まりませんし、我が町だけではないのだと言っても、ここに住み続けたい、ここで頑張って社会生活を送りたいという方たちにしてみれば、きっといろいろな思いがあると思います。そこで、町が行う施策をこどもまんなか施策というのでしょうか、子供が主人公という思い切った施策にシフトして、どうぞ安心して子供を産んでください、そういう打ち出しが必要ではないかと思うのです。先ほど、ここだけは負けないぞという町長のお話もあったのですけれども、自分が結婚するとか、これから子供を産み育てるということにならないと、どんな施策があるかを考えてから子供をつくる人はなかなかいないと思いますので、この町で安心して子供を産み育てて生活してもらうためには、もっともっとPRをしていかなければというのが私の率直な思いであります。ホームページもリニューアルをすると言っていますけれども、ホームページはこちらから見にいかなければなりません。今、美幌町ではこんなことをやっています、あんなことをやっていますというのは、当事者だけが知ればいい話ではなくて、あまり関係ないと思われる我々もしっかりと認識しなければいけないと思います。また、うちの町にはこんなことがあるよ、あんなことがあるよという何げない会話の中で、人の喜びなどが実感できる部分もありますので、そこはしっかりと進めていきたいと思っております。そこでまず、はぐのんのに関しての質問です。はぐのんのというかわいらしい名前がついていますけれども、切れ目のない施策の中で、はぐのんのの役割は大きいものがあるのだろうと思います。ただ、ここは妊婦さんや子育て世代の方たち全員が利用しているわけではないと思うのですが、出生数と利用状況というところで言えば、何割ぐらいの方がはぐのんのを利用されているのでしょうか。

答弁 保健福祉課長 立花良行

はぐのんのの利用状況でありますけれども、一番多いのは相談でありまして、その対象は、乳児、幼児、学童、中学・高校など多岐にわたっております。また、妊婦や出産後の御本人に関する御相談もありまして、令和4年度実績で多いのは、妊婦の方の相談が165件、乳児に関する相談が110件といったところで、合計382件の御相談を受けているところであります。このほか、一時預かりに対する支援プランの作成や支援が必要な家庭への訪問活動なども行っているところであります。よろしくお願いします。

再質問 7番 稲垣淳一

令和4年度では、様々なお立場の方から382件の相談があるということで、この利用が多いか少ないかは分かりませんが、これを何人ぐらいのスタッフで受けていて、言える範囲でいいのですけれども、その内容は、どういう内容のものが多いのか、分かればお示しください。

答弁 保健福祉課長 立花良行

はぐのんのの窓口につきましては、保健師のいる窓口になりまして、中で分担は決めておりますけれども、いろいろな事業で外出することもありますので、必ず1名は役場庁舎に残って対応するという形になっております。また、一時預かりにつきましては、児童支援が担当しておりますので、そういったところで御相談があれば、保育士も同行しながら、発達支援センターと連携を取りながらやっているところであります。次に、相談内容ですが、乳児につきましては、子育てに対する不安や育ちの状況、どうしてもほかの子供との比較で育ち具合が気になりますので、そういった部分での相談などがございます。また、妊婦の方につきましては、初めて妊娠される方はいろいろな不安がありますので、そういった部分の御相談のほか、相談のときにいろいろな制度の御案内などもさせていただいている状況でございます。よろしくお願いします。

再質問 7番 稲垣淳一

乳児、幼児、妊娠中などいろいろな相談があるということですけれども、妊娠された場合、母子手帳をもらいに来ますので、どこの誰がというのは把握できると思います。その中で、はぐのんのには一度も相談に来ないという方、健診などでは来られるのでしょうけれども、手帳をもらった後は音沙汰がないという方は過去におられたのでしょうか。

答弁 保健福祉課長 立花良行

議員のおっしゃるとおり、妊娠届については、多少の遅れはあるかもしれませんけれども、必ず提出をされますので、そのときに最初の関わりを持ちます。これは基本的に全員の方と関わりを持ちます。その後、母子ともに特段の不安がないような状態であれば、あとは健診のときにお会いするという形になります。妊娠届のときにはアンケートなどもいただきますので、不安感が強い方や支援が必要と思われる方につきましては、聞き取りをした上で、必要に応じて個別に訪問するなどのサポートをしている状況であります。基本的には妊娠届でお会いして、次は健診で会う場合が割合としては多いです。支援が必要な方は一部にとどまっている状況ですので、そういった関わりを持っているという状況でございます。

再質問 7番 稲垣淳一

もう一度、手帳をもらった後、一度も顔を見ないという方はいらっしゃらないという理解でよろしいですか。

答弁 保健福祉課長 立花良行

相談ということではなく、健診ということになるかもしれませんが、必ずお会いしているということになります。

再質問 7番 稲垣淳一

全員と理解したのですが、今回のおむつ定期便に関しては、子育て費用の負担軽減ということももちろんあると思います。先ほどの商工青年部の方のお話でも、月に5,000円から6,000円はかかるということです。私の思いとしては、赤ちゃんというのは、生まれてから1年程度はいつどこでどのように状態が変わるか分かりませんので、お母さんたちの不安感を軽減する意味でも、単なる費用負担のためだけにおむつを配るのではなく、その機会にお母さんやお子さんの状況を把握することも重要ではないかということであります。この間まで元気だったけれども、突然産後鬱になったり、いろいろな状況の中で生活することが厳しくなったという話も耳にいたします。その中で、もちろんマンパワーは大事な要素ではあるのですが、定期健診だけで終わりではなくて、そうした定期便の機会を使って顔を出すことによって、子供やお母さんの状況を把握することも非常に大事なのではないかと思うのです。また、美幌町での事例は把握しておりませんけれども、昨今は子供への虐待も心配される状況であります。そのような中でおむつを届ける。これはただ玄関にぽんと置いておく置き配ではなく、実際に対面して、お母さん元気かい、お子さん元気かい、ちょっと顔を見せてねと。先ほども訪問しているという話は聞いているのですけれども、その中の一つの手段として、こういう機会を利用して子育ての様子を確認することも効果的ではないかと思います。おむつはかさばりますから、ドアをちょっとだけ開けて、子供は元気です、私も元気ですというのではなく、しっかりドアを開けて中に入って渡すことが大事なのだ、そういう話をお聞きしたことがあるのですが、おむつ定期便の一番大事なことは、しっかり親子の顔を見て、状況を確認できることが最大の魅力なのだと思います。おむつ定期便の期間は、産まれてから1年間ぐらいでいいとは思うのですけれども、その間に子供とお母さんの状況を把握することが、見守りにつながるのだという話を聞いたことがあります。マンパワーについては、確かに既存の人材では足りないという考えかもしれませんが、例えば、どこかに頼むことで足りないマンパワーを補うことができないか、そういう発想を検討されたことはあったでしょうか。

答弁 町長 平野浩司

今回、答弁の中にマンパワーのことを書かせていただきました。その意味というのは、人自体が足りないという意味もあるのですけれども、今回の提案は、ベビー用品を無償配付することにより育児費用を支援するという目的のほかに、議員もおっしゃったように、子育てをしているお母さんの不安やストレスを少しでも解消するため、直接お会いして様子を見るという二つの意味があると思っております。ただ、子育て家庭を見守るということの意味を考えたときに、美幌町の場合、行政だけでなく、地域における見守りというのは、そこまで希薄になっているとは思っていないのです。先ほど言ったように、町としては、定期健診で気になる人は保健師が積極的に出向いて相談に乗っていますし、人を大事にする町として各種施策も行っておりますが、それに加えて、地域社会としても、近所に子育てをしている家庭があれば、周りの方が声をかけたり助けたりしています。ですから、美幌町ではそういったことがやれていないとおっしゃるのか、そこをきちんと判断しなければいけないと思っています。他の自治体の状況を見ますと、全てのところでは委託しているのです。それでやるのであれば、町で子供見守り委員のような方を委嘱して回ってもらう方法もあると思います。その際はおむつはつきませんけれども。そういうことも含めて考える必要があるかというと、私としては、いろいろな事例を見せてもらいましたが、美幌はそこまでしなければならない状況だとは思えなかったため、こういう表現で答弁をさせていただいたところでございます。

再質問 7番 稲垣淳一

町長は、最近、子育て中の親御さんたちと懇談したと聞いたのですが、そこではどんな話をされてどんなことを思ったのか、お聞かせ願えますでしょうか。

答弁 町長 平野浩司

私も、若い方々や子育て中のお母さん方と話をして、これだけ年代が離れていますので、率直なお話を伺って、それを施策につなげることができればと思ったところです。ここではいろいろなお話が出ていました。こんなことがあったらいいねとか、一時預かりについてもお話があったので、今回、国がやる中において、うちはその上乗せ分を新年度に提案して、しかもその利用に関しては条件をつけないとか、子供を育てる中で不安を解消するために出た意見については、新年度に提案させていただいています。もう一つは、PRについてです。先ほどお話が出ましたが、美幌はこんなにやっているのに、PRが下手だよねという話です。やっているのならきちんとPRをしてくださいといった話をされました。あとは支援センターのところですが、例えば、子育てに関する品物について、こんな不用品ありませんか、こんなもの要りませんかといったマッチングや、今日は疲れていて御飯をつくりたくない人と御飯づくりを手伝ってあげるという人とのマッチングなど、人と人の間を取り持つことのできる掲示板をつくってほしいという提案も受けましたので、今、担当とその仕組みについて考えているところであります。そういう意味では、不安になっていることを少しでも解消する努力をしたいと思っていますので、優先順位をつけながら対応していきたいと考えております。

再質問 7番 稲垣淳一

我々も同じ立場でありますが、いろいろな方との会話は大切であり、しかも町長となれば、直ちに職員に指示して実現できるという大きな力がありますので、子育て世帯が安心して子供を育て暮らしていけるよう、お金がかかるからできないということではなく、今後も、きめの細かい対応に努力していただきたいと思います。次に、大人のおむつに関して、大人のおむつを64人に配付しているということですが、それはどのような方法で配付しているのでしょうか。

答弁 保健福祉課長 立花良行

大人のおむつにつきましては、従来は地区の民生委員の方にお願いして配付していたところですが、民生委員の方々も見守り活動などで忙しく、対応が難しいという声がありましたので、現段階では、業者の方に委託して届けていただいております。そのときには必ず受領印をいただいておりますので、先ほど議員が言われたように、ドアを開けて対面でお渡しして、判こをいただくという形で配付をさせていただいております。よろしくお願いします。

再質問 7番 稲垣淳一

業者がどういう立場の方か、販売店なのか分かりませんが、今後、おむつ定期便のような施策を考える場合は、商店街も子育ての仲間の一つとして考えに入れていただきたいと思っています。先ほども言いましたけれども、子育ては単に行政や産み育てる親だけが頑張ればいいというものではありません。商店は、単に商品を売るだけではなく、社会インフラの一つだと思っていますし、商店街も社会の仲間の一つとして存在していますので、そこは町のためにもいろいろなことをやることは可能ではないかと思います。ですから、今後検討していくものがあるのであれば、個人商店としてやるのではなく、商店街でもそれぐらいのことは可能ではないかと思っていますので、ぜひ相談をしてもらえればと思っています。今後いろいろな施策を考える中では、ぜひ一考いただければと思います。次に、保育士不足の話になります。まず、保育施設の改修整備については、民間事業者と協議していくとありますが、民間事業者と何をどのように協議していくのか、お話をいただけますでしょうか。

答弁 福祉部長 河端勲(福祉部長は2024年3月まで)

現在、町立の保育園が2か所、民間の認定こども園が2か所という状況になってございます。今後、子供の出生数が維持もしくは増加していくのであれば、現状の施設規模は当然必要になろうかと思いますが、いかんせん右下がりの状況になってございます。多分このまま下がっていくのだろうと思っているのですが、子供の数が減少した中で、今後の児童施設の在り方も考えていかなければならないと思っております。そのような意味も含めまして、民間と行政の役割という部分も含めて、民間保育施設との協議を進めた上で、本町の在り方を考えていきたいと思っております。

再質問 7番 稲垣淳一

もう少し具体的に聞きたいのですが、美幌保育園も東陽保育園も昭和50年代か60年代にできて、それぞれ60人ぐらい受入れできると思うのですけれども、恐らくそこまで満たされていない中で、例えば、二つの保育園を一つにするとか、あるいは、保育事業全体を民間に委託するということを考えていると理解してよろしいのでしょうか。

答弁 福祉部長 河端勲(福祉部長は2024年3月まで)

まだ最終形について結論は出てございません。今、議員がおっしゃったとおり、統合や民間へのお願いなどを全体的に考えた上で、町としての方向性を決めていきたいと考えてございます、よろしくお願いします。

再質問 7番 稲垣淳一

昨日も義務教育学校の話が出ておりまして、児童生徒数の減少に伴って、よりレベルの高い教育環境を提供するということで、教育長からいろいろとお話がありましたけれども、あわせて、子供を守り育てるための保育園という機能も大変大事な部分であります。その中で、今後の話につきましては、建物が古いから駄目だとは思いませんし、今、エアコンの設備など、教育環境の整備について可能な限り努力されていることは理解しています。今、親が送り迎えすることは一般的になっていますけれども、その中で、町の考え方を後回しにする話でもないでしょうし、昨日も町長は、検討というのは、やりたいと思っているから検討するのだと言われました。今、部長も検討という言葉を使われましたけれども、今後どれぐらいの中でそういうことが明確になっていくのか、もし言えるものがあればお願いしたいと思います。

答弁 町長 平野浩司

現在、第2期子ども・子育て事業計画の策定を令和6年度に向けてやっているのですけれども、その中で町内の教育・保育施設の方向性については、今後の子供の数の減少傾向を踏まえると、町内にある二つの保育園については、存続を前提として統合することを考えておりました。その後、ここ数年間で当初推計した以上に子供の数が減ってきたことにより、ほとんどの子供たちを民間の認定こども園で受け入れられることが見えてきたところです。もともと行政というのは、民間でやれるものは民間にお願いして、そこに支援が必要であれば側面から支えることが基本であると考えておりますので、民間を圧迫してまで町営保育園を建て替えることはすべきでないという思いもございます。私としては、結論を先延ばしする考えはありませんので、様々な状況を見定めた上で、場合によっては民間に任せることを基本とした中で、別途対応が必要な部分については町が対応するなど、いろいろな方向性を検討しているところですので、できるだけ早い時期に方向性をお示しし、御意見をいただく機会をつくりたいと思っております。

再質問 7番 稲垣淳一

考え方としては理解いたしました。次に、保育時間についてでありますが、現在、二つの保育園の預け時間は朝8時から午後4時、延長をかければ夕方6時までとなっています。また、民間は、ひまわり保育園が夕方6時15分まで、藤幼稚園と大谷幼稚園は朝7時半から夕方6時半までという時間帯であります。保育園に預ける方は、ひとり親の方もいらっしゃると思いますが、大半は共働き家庭だと思われます。その場合、送り届けた後で仕事に行くとなると、朝8時からでは時間的に厳しい。親御さんの思いとしては、朝7時から夜7時まで預かっていただければ安心して仕事に行けるということだと思います。昨日もどなたかから、美幌に住んでよその町に行くという考えはどうだという話がありましたが、もしそれを可能にするのであれば、保育時間を相当長時間にしていただくことが求められますし、それは親御さんにとって大きな安心感につながると思うのですが、この点について考え方をお聞かせください。

答弁 町長 平野浩司

御質問のあった預ける時間についても、要望はあります。共稼ぎの場合、どうしても帰る時間が遅くなりますので、その辺について民間にお願いできる部分はあるのか、また、町営保育園ではどこまでできるのか、どういう形になるかは分かりませんが、何かできないかということで投げかけをしております。その意味では、美幌からほかの町に行って帰ってくることを想定すると、今、訓子府町がやっているのですが、朝、子供を預けて北見で仕事をして高規格道路を通って帰ってくる。認定こども園にそういう枠を設けて利便性を高め、定住者を増やしている例がありますので、今後、そうした例も参考にしながら、解決を図っていく必要があるという認識は持っております。

再質問 7番 稲垣淳一

必要性の認識があるということでありますが、その認識を早急に形にしていただけるよう努力していただきたいと思います。最後に、子ども・子育て支援に関してですが、いろいろな受入れ施設などハード面の整備を一生懸命やっていただいていることは理解したところですけれども、先ほどのおむつ定期便と関わる支援策として、ベビーベッドやチャイルドシートについてお聞きしたいと思います。ベビーベッドやチャイルドシートについては、現在、大体の方はレンタルされているとお聞きしました。買うことはほとんどないそうです。ベビーベッドは、立ち上がるようになれば危ないので、せいぜい使っても1年ぐらい、チャイルドシートも、子供が育つに伴ってサイズも大きくなりますので、同じものをずっと使い続けることもできない。先ほど不用品の交換の話が出ておりましたが、子供の成長に合わせて必要なものを手に入れることができるかどうか分かりませんけれども、レンタル業者に問合せをしたところ、美幌町からも問合せがあって、毎月数十人単位でベビーベッドやチャイルドシートを借りに来る方がいるということでした。そうしたレンタル料の一部を町が支援することができないかと思うのですが、いかがでしょうか。

答弁 町長 平野浩司

御意見としては承りました。個々の要望はたくさんありますし、理解する部分もありますが、町民の皆さんからお預かりしたお金でありますので、今何を優先すべきかということは、しっかり優先順位を決めた中で考えていきたいと思います。

再質問 7番 稲垣淳一

いろいろと議論をさせていただきました。私は、以前は、あれをただにしろとか、これをつけてくれというのは嫌いな人間だったのです。自分で産んで育てた子供なのだから、自分の力でやれないのかというような男だったのですが、それは30年以上前の考えであって、今、これだけ子供の出生数が減ってきた状況を目の当たりにすると、これは個人の力だけではどうにもならない問題だと思っております。ですから、町長には、子供の施策を真ん中に据えていただいて、美幌町で安心して子供を産んでいただき、町の未来を支えていく子供たちを育てていただけるよう、今後とも力強い思いをいろいろな形でお示しいただきたい。まちが一丸となって、まちというのは美幌町の行政という意味ではなく、我々社会で守り育てる、そんな社会をつくっていけるよう、我々もいろいろな意味で頑張っていきたいと思っていますので、最後に、町長の決意をお聞かせいただきたいと思います。

答弁 町長 平野浩司

人口減少社会の中において、美幌町もそれは当然認識しなければいけない中で、少しでもそれを食い止めるために、その中心として未来を担ってくれる子供たちがしっかり育っていける環境をつくっていきたい、子供が中心の施策をしっかり進めていきたいと思っております。

出典:美幌町議会 令和6年第3回定例会 2024年3月7日 議事録 PDF(5ページ) 間違いを知らせる