みんなの議会

美幌町議会 令和3年第3回定例会 2021年3月3日

(1)教育行政について/(2)防災対策について

2021年3月3日、美幌町議会の一般質問で、稲垣淳一議員が「教育行政について」「防災対策について」について質問し、町長 平野浩司、教育長 矢萩浩、防災危機管理主幹 河端勲、総務部長 小室保男が答弁しました。

質問者
稲垣淳一 議員
答弁者
町長 平野浩司、教育長 矢萩浩、防災危機管理主幹 河端勲、総務部長 小室保男

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 稲垣淳一

それでは、大きく2点ほど質問をさせていただきます。まず一つ目に、教育行政についてであります。小中連携、小中一貫教育による学校運営についてお尋ねいたします。かつては、小中一貫校といえば、国立や私立の学校がほとんどでした。しかし、個々の児童生徒の発達に対応した教育を行うためには、小学校と中学校の間で連続性、系統性等の一貫性を持たせた教育を行うことの重要性や意義が見いだされ、小中一貫教育を推進したり、小中一貫校を開設したりする市区町村が全国各地で増えてきています。かねてから指摘されてきた義務教育を中心とする学校種間の連携、接続の在り方については、様々な自治体で大きな教育課題でありました。とりわけ、小学校を卒業し、中学校の第1学年になった途端、学習や生活の変化になじめずに不登校になったり、いじめが急増したりすることへの対応がその背景の一つにあると思います。また、学校教育において、子どもは集団の中での多様な人間関係を通して成長していくことが望ましいと考えます。そのため、一定規模の児童生徒が必要となることを考えると、学校の統合、再編は、財政削減に加え、教育効果を上げられることになります。これは、美幌町においても、過去に行われてきました。しかしながら、学校は、単に児童生徒の教育の場だけではなく、地域コミュニティーの拠点でもあり、災害時には避難所になるなど、実際には多様な機能を持っています。そこで、学校の統合、再編の問題と併せて、教育内容を充実させ、魅力ある学校教育を展開するため、小中一貫教育の推進を始めてはと考えます。小中一貫教育を実施している市区町村が、小中一貫教育の推進を狙いとして挙げる項目の上位は、中1ギャップの緩和など生徒指導上の成果、学習指導教員の指導力の向上、異学年児童生徒の交流の促進等が挙げられています。今後の美幌町における学校を取り巻く環境として、施設の老朽化、少子化による児童数の減少は言うに及びません。小中一貫教育について、今後、具体的に検討していくべきではないかと考えますが、教育長の考えをお示しください。二つ目は、防災対策についてであります。厳冬期における防災対策についてお尋ねいたします。2018年、平成30年9月6日に、北海道胆振東部地震が発生いたしました。美幌町は、地震による直接の被害はありませんでしたが、ブラックアウトという経験のない大停電に、多くの町民が生活に苦慮したことは言うまでもありません。この地震を契機に、多くの方が災害時における家庭や職場で身の安全を守る、家族や近隣の方たちの安全を守るということに創意工夫されました。町としても、その後、考え得る災害対策を検討、実施されてきました。冬期間にあのような災害が発生した場合の対策については、当時から言われていたことではありますが、特に、避難所における対策は課題が山積していると思われます。避難所等での備品類の規模と内容、特に厳冬期においては、人命に直結することが容易に考えられます。また、まだまだ終息の目途が立たない新型コロナウイルスですが、コロナ禍における厳冬期の防災対策について、町長の考えをお示しください。

答弁 町長 平野浩司

稲垣議員の御質問に答弁いたします。なお、教育行政につきましては、後ほど教育長から答弁いたします。厳冬期における防災対策についてですが、災害は時間や場所を問わず起こり得るものでありますが、寒冷地においては、冬期の災害を想定した備えが特に重要になると認識しております。加えて、依然として新型コロナウイルスが猛威を振るっていることから、災害対応には、従来の冬期対応に加え、感染症対策も講じる必要があります。御質問の避難所用備品の現状でありますが、主立ったものとして、発電機23台、屋内照明41基、屋外照明15基、パーティション148セット、扇風機32台のほか、暖房用として、ポータブル型石油ストーブ88台、ジェットヒーター24台、毛布2,395枚を備蓄しており、可能な限り、各避難所への分散配備を行い、発災時に速やかに避難所を開設することのできる体制の整備に努めております。次に、コロナ禍における厳冬期の防災対策といたしましては、昨年8月19日に行いました避難所開設訓練での検証を基に、受付者の個人用防護具着用、消毒液の設置、受付時の健康チェック、避難者の動線設定、滞在スペースのゾーニングを行うほか、入所後の定期的な避難者の健康チェックや室内の衛生環境の保持や換気が必要と考えております。換気する際は室内温度が低下することになりますが、密閉空間となりやすい避難所内からのウイルスや雑菌の放出に加え、ポータブル型石油ストーブやジェットヒーターからは大量の二酸化炭素が排出されますので、1時間に1回、5分程度、外気を取り入れる必要があります。このほか、避難所ルールのお知らせ、体調不良者の対応、避難所運営体制の構築等、行うべきことが増加していることから、町民の皆様におかれましても、事前の備えとして、冬期には使い捨てカイロ、寝袋や上履き等の採暖品、マスクや体温計といった衛生資機材を加えていただくとともに、避難所運営に当たっては積極的にご協力をいただくなど、自助、共助、公助が連携する体制を構築してまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。以上、答弁いたしましたので、よろしくお願いいたします。

答弁 教育長 矢萩浩

稲垣議員の御質問にお答えいたします。社会環境の急激な変化などにより、豊かな人間性を育む義務教育の時期に、子どもの学習意欲の低下や学校生活への不適応など、様々な課題が生じる中、小中一貫教育や小中連携教育は、教職員や児童生徒の意識の高揚をはじめ、学力の向上や中1ギャップの未然防止、特別支援教育の充実や、家庭、地域との連携の強化といった成果から、地域の課題に対する特色ある教育活動の充実が期待できるとされております。また、過日の中央教育審議会の答申においては、9年間を見通した新時代の義務教育の在り方が盛り込まれ、義務教育9年間を通した教育課程、指導体制、教師の養成等の在り方について一体的に検討を進める必要性が示されているところでもあります。御質問の小中一貫教育の今後の具体的な検討については、現時点では考えを持ち合わせておりませんが、まずは小中連携に係る強化が必要であると考えております。このため、本年度は、中学校英語教員による小学校巡回指導に取り組んだところでありますが、引き続き、教員が相互に情報交換、交流を行う公開授業などを通して、小学校教育から中学校教育への接続を円滑に行うことを目指した取組を進めていきたいと考えております。今後とも、知・徳・体の調和の取れた創意工夫ある教育環境づくりに努めるとともに、学校、家庭、地域が連携した地域とともにある学校づくりに取り組んでまいりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。以上、お答え申し上げました。どうぞよろしくお願いいたします。

再質問 2番 稲垣淳一

それでは、小中一貫教育等についてから再質問をさせていただきます。今、小中連携とか小中一貫教育という言葉が出ておりますけれども、小中一貫教育の具体的な検討については考えを持ち合わせていませんが、小中連携に係る強化が必要であるという御答弁をいただきました。美幌町教育委員会が思っている小中連携教育と小中一貫教育、それぞれどういう考えなのかを確認する意味で質問いたします。

答弁 教育長 矢萩浩

ただいまのお尋ねでございますが、まず小中一貫教育は、分かりやすい事例で言いますと、管内では、おんねゆ学園、芭露学園、知床ウトロ学校というように、小学校、中学校の課程を併設した9年間の義務教育を行っているいわゆる義務教育学校と、もう一つは、置戸小学校、置戸中学校のように、建物を別として校長も2人いるというような小中一貫教育があります。また、小中連携につきましては、小学校、中学校が情報交換や交流を行うことを通じて、小学校から中学校教育の円滑な接続を目指すというのが小中連携の定義とされているところでございます。よろしくお願いします。

再質問 2番 稲垣淳一

小中連携は、小学校と中学校が互いに情報交換や交流を行うということと、小中一貫教育が同じ箱の中で、小中学校があって、9年間進めていくというものです。小中一貫という考えの中で、例えば、建物は別々で、小学校は小学校、中学校は中学校とあるような小中一貫教育は無理な話なのでしょうか。

答弁 教育長 矢萩浩

物理的には無理ではないと思いますが、実際に小中一貫教育が多い事例というのは、この考えでいったら小規模校という状態であります。ただ、道内においても、北広島市のように一定の人口規模を有する学校でも、小中一貫教育を進めている事例もあります。

再質問 2番 稲垣淳一

学校が別々にある中で、先生の移動という物理的な問題は理解するのですが、今日の議論の中で私が一番大切にしたいと思っているところは、9年間を通した義務教育の中で、どうやって子どもたちをしっかり見守り、育て、次のステップに進めていくか。大人として、人間として、育っていってもらうかということが大事なことだろうと思っています。そのために、小中連携、小中一貫という考えが中教審、国から出てきているのだと私なりに理解しているのですが、例えば、建物が別々な中で小中連携という形を取るのは、優位性の上位に挙げられている中1ギャップの緩和とか、小学校の授業というのは、1人の先生で広く浅くいろいろな知識、教養を学ばせる、中学校になれば、専科制がありますので、一つの科目を深く掘り下げる専門の先生がいらっしゃるという大きな違いがあるのです。いろいろと取り組まれている学校の事例を見ると、やはり、小学生と中学生の交流がいつも身近に行われるというメリットの部分を私は実感しているわけです。例えば、今、教育長がおっしゃった北広島市です。私の質問の中に、子どもの数が減るとか、学校の老朽化とか、そういう問題点も挙げましたけれども、やはり一番は、子どもたちが広い世代の中で、いろいろ影響を受けながら、刺激を受けながら生活をしていく、学校生活を行っていくということが大切なのだろうと思います。最近、巣ごもり生活が多いものですから、ユーチューブをよく見るのです。そこで、北広島市の取組を見たところ、たまたま私が見たのは、小学4年生と中学3年生の合唱の動画だったのです。やはり、中学生が4年生の歌を聞いて、僕ら小学校のときにこんな歌を歌っていたんだという感想を持って、また、小学生は中学3年生の歌を聞いて、中学生になると音の広がりだとか、伸びだとか、パートに分かれていてすばらしい、私たちも中学生になったらこんなにすばらしい歌が歌えるようになるのだというような、一つの学校で、同じ環境の中で体験をしている。そして、子どもたちは生き生きと、そういう感想を話すわけです。そういうことを考えていくと、今すぐ美幌の小学校と中学校を一つの学校にするとか、そんな先の話を今はする気はありませんけれども、そういうことが子どもたちの成長を促す、また人生経験の中ですばらしいものをもたらすということは、私もいろいろな本を読んだり、ユーチューブなどを見て実感するのですが、もう少し美幌町で踏み込んだ連携、または一貫に向けた考えを持つことは難しいのでしょうか。十数年前もある議員が小中一貫についてお尋ねをしていると思うのですが、そのときも全く考えていないということで、それから十数年たっているのですが、やはり小中一貫という考えについては持ち合わせないということで終わるのでしょうか。

答弁 教育長 矢萩浩

小中連携の関係でございますけれども、小中の連携の難しいところは、教員個々の意識の問題であろうかと思っています。例えば、小学校の教員であれば、中学校3年間までの9年間を見通した中で、どうやって子どもたちに向き合って、どう育てていくか、中学校についても同様だと思います。小学校から学んできたことを中学校でさらに発展させて、どう系統づけて教えていくかというそれぞれの意識だと思います。それは、教員個々に対して求めるものだけではなく、美幌町教育委員会として、各学校と連携して、そういった意識の下で子どもたちを育てていっていただきたいという指針を示すことも必要かと思っているところでございます。1回目の答弁でもお話し申し上げましたが、小中連携の事例としましては、今年から、小学校は外国語が教科になったこともありまして、中学校の教員が各小学校を回っています。そうすることで、小学校の今の授業の進み具合や英語に対する捉え方を本人もつかめますし、その子どもたちは、次の年、あるいはその次の年に中学校に進むわけですから、中学校の授業での組立てに大いに役に立っていると思っております。また、本町は公開研究会を各学校でやっておりますけれども、これについても、各校長に対しては積極的に教員の参加を呼びかけているところでございます。例えば、中学校の教員が小学校の公開研究会に出て、今の小学校の進み具合はどうかとか、そういったことについても直接肌で感じていただきたい。願わくば、小学校の授業に中学校の先生が行って授業を行っていただければ、より教え方等をつかめるわけですけれども、この辺については、おいおい取り組んでいければなと思うところでございます。よろしくお願いします。

再質問 2番 稲垣淳一

教育長の現状の説明は私も理解するところでありますが、今、おいおい考えていきたいとありました。私は、そのおいおいのところを一番お尋ねしたいといいますか、考えを議論しているところであるのです。この質問を考えたときに、私は、美幌町に限らず、他町の現役の先生とか、OBの方とか、何人かとお話をする機会を持ちました。今、英語の話もありましたけれども、その方たちは、異口同音に、今後、専科で算数だとか理科だとか、そういうものが小学校にもこれから入ってくる。そういうことを踏まえた上では、やはり中学校の先生が小学校に行って勉強を教えるということは、非常に有意義なことなので、ぜひ取り組むべきだろうと。私は4人に聞きましたけれども、皆さんは大体そういうふうにお答えになりました。さらに言えば、免許の問題は置いておいて、小学校の先生が中学校に行って授業を教えると。私は小清水町の事例で見たのですけれども、そうすると、中学校1年生というのは、小学校のときに習っていた先生が来てくれて、小学校の先生が中学校に行って教えるということはかなり特異なケースかもしれませんが、その間、40分から50分は、前段は小学校の先生が小学校の復習を教えて、後段は中学校の先生がさらに進めていくという、なかなか見たことのないスタイルを小清水町の小中学校では取り組んでいたのです。そこまできめ細かい対応がどこまでできるか、いろいろな疑問はありますけれども、そういうことが実際に行われているということを目の当たりにするときに、美幌町も、ぜひ取組のスタートラインに立ってもらいたいという思いがあります。聞くところによりますと、置戸町の小学校は、小中一貫校を始めようと決めてから10年かかっているのです。これを調べたら、ほかの市町村も取り組んでから10年近い年月をかけてやっていると言っています。ですから、腹を決めて、よし、やろうと決めてから2年、3年でやるわけではないのですし、現場の先生たちの意見があるのも承知しておりますけれども、10年スパンぐらいの長い気持ちで、新しい美幌町の教育の在り方、つくり方をやっていけないでしょうか、改めてお尋ねします。

答弁 教育長 矢萩浩

小中一貫であれば、それぐらいの期間を要すると思いますけれども、小中連携であれば、本当にできるところからやっていこうと、意識の問題の部分が多いので、その辺につきましては、そんなに長い時間をかける考えを持っておりません。それについては、各学校、校長会等と連携しながら、できるところから着手していきたいと考えております。よろしくお願いします。

再質問 2番 稲垣淳一

では、連携をしていく中でもう一つ掘り下げたいのですが、昨年、中央教育審議会でも出ていて、いろいろなところで取り組んでいると思うのですが、美幌町はキャリアパスポートの取組は既にされているのでしょうか。

答弁 教育長 矢萩浩

今年度から実施しております。

再質問 2番 稲垣淳一

キャリアパスポートは今年からやっているということで、小学校1年生から中学3年生の方たちに対するキャリアパスポートを始めたという理解でよろしいですか。

答弁 教育長 矢萩浩

高校については承知していませんけれども、小学校、中学校、いずれもやっており、小学校を卒業するときに中学校に引き継ぐ形で進んでおります。

再質問 2番 稲垣淳一

9年間の義務教育を連携、系統的にやるという話が先ほどありましたけれども、まさしくキャリアパスポートが、小中連携、小中一貫を実践していくためのすばらしい取組なのだろうなと思っています。美幌町では、キャリアパスポートの取組の主眼、目的をどのように捉えて取り組んでいるのでしょうか。

答弁 教育長 矢萩浩

キャリアパスポートの関係でございますが、小中学生の教育は、その先を見据えた中で、社会に出たときに生きていく力を育むというのが基本的なところでございます。その中で、仕事のこと、どういった職に就きたいとか、どういった道に進みたいとか、そういったことを系統立てて取り組んでいけるよう考えております。また、先ほど議員から中教審の関係がありました。こちらについても、今年1月に出た中間報告の中では、9年間を見通した新時代の義務教育の在り方ということで、基本的な考え方としましては、どの地域で生まれ育っても知・徳・体のバランスのとれた質の高い義務教育を受けられるようにするというのが国の責務であり、二つ目は、義務教育の9年間を通した教育課程、指導体制、教師の養成等の在り方についても一体的に検討を進める必要があるということで、これは都道府県教育委員会、市町村教育委員会の責務と考えております。また、児童生徒が多様化し、様々な課題を抱える中においても、義務教育において決して誰一人取り残さないということを徹底する、これはコロナの関係でもそうでありましたけれども、誰一人取り残さないということを主眼に置いて教育活動を展開していくということです。先ほどから中1ギャップの話がありましたけれども、今、私どもが一番厳しいと考えているのは、小4ビハインドという問題です。4年生になったら、算数の問題が非常に難しくなって、そこでつまずくという例がございます。授業についていけなくなり、そういうことが起因して不登校につながるということもありますので、まずは小学校1年生からの勉強をつないでいけるように、習熟度学習をやったり、チームティーチング、さらには授業改善ということで工夫しながら、誰一人取り残さないというように取り組んでいる状況でございます。よろしくお願いします。

再質問 2番 稲垣淳一

小中一貫の話に戻りますけれども、今、教育長から小4ビハインド、中1ギャップというそれぞれの節目といいますか、そういうところで子どもたちが大変苦労しているとお聞きしました。小学校の子どもの苦労というのは、我々大人も分かるようで分からない部分があるのですが、それを問題として取り上げて、落ちこぼれのないように何とか救ってあげたいという考えを持つのであればなおさら、小中一貫ということで9年のスパンで考えれば、私が言うまでもありませんけれども、今は6年・3年制でやっていますが、4年生までの4年間、小5・小6・中1の3年間、そして中学2年・3年の4年・3年・2年のスパンで子どもたちの教育を考えていくというのが小中一貫の基本的な考え方だと理解しています。そういう取組を通じて、9年というスパンで物事を見てあげれば、小4の話とか中1の話もかなり救えるのではないかと思っています。今は、別々な建物で、連携という名の下にいろいろと取り組んでいくようになっていますが、改めて、4年生ビハインド、中1ギャップ問題、具体的にもう少し掘り下げた提案、提言があるのであればお尋ねしたいと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 教育長 矢萩浩

小4とは離れますけれども、毎年、小学校6年生と中学校3年生で全国学力・学習状況調査を行っております。令和2年度におきましてはコロナの関係でできなかったのですけれども、昨年の結果からしますと、美幌町はオホーツク管内の中でも学力が低いという状況にございます。その原因の一つは、先ほどの小4ビハインドではありませんけれども、つまずいているということ、さらには家庭学習の習慣がなかなかないということ、その結果、成績の分布としましては、下位層の子どもたちが非常に多いという状況にございます。このようなことを改善するには、学校、家庭、教育委員会がそれぞれの役割を持って役割を果たしていかなくては前に進まないという思いであります。そのようなことから、昨年は全国学力・学習状況調査の結果を広報に掲載させていただいて、まずは町民の皆さんに状況を知っていただきたいという思いで対応させていただいているところでございます。よろしくお願いします。

再質問 2番 稲垣淳一

小中一貫で運営している学校のアンケートの中には、まさしく、今、教育長がおっしゃった全国学力テストの成績が上がっているという成果が実際に出ている学校も多くあるという事例の中で、小さい子どもが大きなお兄さんお姉さんと一緒に学ぶ場もあったり、引っ張られていくという、そういう環境づくりがいい方向に向くのだろうと思います。ですから、先生たちの連携ももちろん大事ですが、主役は子どもたちですから、子どもたちの自我が芽生える成長期にその環境を我々大人が提供する、提案していく、そういうことをいち早く取り組みたい、取り組んで欲しいと思っています。この間、美幌町学校施設長寿命化計画をいただきましたが、美幌の学校は、老朽化している校舎もありますが、まだまだ何とか手を加えて持たせてやっていかなければという学校が幾つもあります。中学校は二つ、小学校は三つありますけれども、これから100年も200年も使えるわけはないのですけれども、そんなことを見越した中で、長寿命化計画の中で、大切に建物を守り、使っていくというのはもちろん理解はするのですが、その中に、ぜひ小中一貫という考えを盛り込んだ計画を連携と並行してやるということにはならないのでしょうか、改めてお尋ねいたします。

答弁 教育長 矢萩浩

児童生徒に対して、よりよい教育環境とか学校教育の充実を図るということは、まぎれもない教育委員会の使命だと思っております。そのような観点から、議員がおっしゃるように、小中一貫とか、いろいろ方法はあろうかと思いますけれども、そこについて、どんなことが最適なのかということを教育委員会、あるいは総合教育会議の場で検討していきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

再質問 2番 稲垣淳一

では、今の教育長の言葉を胸に、また1年後、再質問をさせていただこうと思いますので、よろしくお願いいたします。小中一貫ついては、これで終わらせていただきます。───────────────────◎会議時間延長の議決

再質問 2番 稲垣淳一

続きまして、防災の再質問をさせていただこうと思います。それでは、二つ目の防災についてであります。今回の町長の町政執行方針の中で、災害はいつどこで発生するか予測することは難しい、その中で、厳冬期の避難所運営訓練を実施すると述べておられますが、どのような内容をお考えなのか、お尋ねいたします。

答弁 防災危機管理主幹 河端勲

御答弁申し上げます。ただいまの厳冬期の訓練に関してでございます。現在、実施に向けて詳細を詰めているところですので、まだ具体的な項目は精査の段階ですが、去年、今年と開催されていませんが、基本的に日赤看護大で開催されている厳冬期訓練のメニューをベースに、寒さの体感とか段ボールベッド等の組立て、電気、水道といったインフラがない場合を想定した中での訓練を考えてございます。さらに、答弁の中にもありましたけれども、冬期の避難所においては、ポータブルストーブという暖房手段を取らざるを得ません。ただ、ポータブルストーブのデメリットとして、二酸化炭素を出す性質があります。一般に1,000ppmが一つのボーダーラインと言われているのですけれども、避難所において、どの程度の台数のストーブをたいたときに、どの程度の時間で危険なラインに達するかというデータ収集も併せて行いたいと思っております。よろしくお願いいたします。

再質問 2番 稲垣淳一

河端主幹から質問する前のことを言われてしまって、先手を打たれました。厳冬期の夏とは違う、なかなか想定できない中での訓練ということは大変有意義な訓練をされたなということで、大変いい話ですが、例えば、美幌町では発電機とか屋内照明とかたくさん備蓄がありますけれども、これらを主に使う避難所、そこに想定する収容人数、特に、夏だったら500人のところ、今はコロナ禍ということで、ソーシャルディスタンスも取らなければならないでしょうし、そういうことを考えると、どれくらいの人数設定で、どの場所にという考えがあるのか、お尋ねいたします。

答弁 防災危機管理主幹 河端勲

御質問の趣旨は、まず、第一義的にどういった動きをするかという観点かと思います。議員がおっしゃるとおり、冬場の悪い環境の中、今回のコロナ禍の中で避難所を開設するとしたときに、その開設プロセスは非常に増える状況にあります。したがいまして、1か所当たりの開設所要人数とか開設時間が従来よりも伸びることを想定しております。美幌町内には指定避難所、臨時避難所が合わせて18か所ございます。ただ、正直、その18か所を同時開設というのは物理的に不可能だと考えているところです。したがいまして、一定程度の避難所開設の優先順位を定める必要があるだろうという観点から、町内の6か所を優先して開いていきたいということです。これは計画には載っていないことで、あくまでも私どもの運用としてですが、しゃきっとプラザ、旭小、美幌中学校、コミュニティセンター、東陽小、町民会館の6か所を優先して順次開いていく形で考えていきたいと思っております。この6か所の収容人員についてでありますけれども、感染症対策を取った収容人員1人当たり4平米として換算したときに、500名弱の収容人員を想定しておりますので、よろしくお願いいたします。

再質問 2番 稲垣淳一

しゃきっとプラザ、旭小学校、美幌中学校、コミュニティセンター、東陽小学校、町民会館、これだけのエリアをカバーできれば多くの方が守られるのかなという感想は持ちます。しかし、ここに来る人たちは、元気で自分の足で来られる方ばかりということではないと思います。美幌町には2万人もいますので、自分の車で、家族を連れて、人を助けて来られる人もいると思うのですが、その中で、障がいをお持ちの方、乳幼児を抱えている方、高齢者を連れている方、基礎疾患がある方とか、妊婦とかがいらっしゃると思います。発熱、せきというのもあるでしょうが、感染拡大防止とか、弱い人を守るという観点からいくと、どのような方策を考えられているのか。答弁の中に、8月19日に避難所開設訓練を行った、いろいろと検証をしているとあったものですから、そういう想定もされていたと思うのですが、どんな検証がされたのか、お尋ねいたします。

答弁 防災危機管理主幹 河端勲

ただいまの御質問ですが、8月19日に行った職員による災害対処訓練につきましては、基本的にはコロナ対策を重点に行っております。コロナ対策として具体的に行った手法としましては、まず、避難者への健康状態の聞き取りから始まって、体温測定、それから、聞き取りによって罹患の可能性がある方とない方の動線の分離、従事する職員に対して個人防護具、フェイスシールドやエプロン等を装着した上で行ってございます。災害弱者等に対する配慮という点につきましては、従来から訓練におきましては、例えば車椅子を使われる方、お子さんを連れて来られた方等を想定して、イレギュラーなケースの避難者を職員がその役割を担いまして避難の受付をするというようなシチュエーションを取っております。したがって、従来からやっておりますけれども、乳幼児を連れてきた避難者については、授乳できるスペースにご案内するとか、車椅子をご使用の方であれば、トイレ等の動線が取りやすい場所にご案内するとか、そういった内容で今後も進めていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

再質問 2番 稲垣淳一

災害弱者への配慮ということで、いろいろとご苦労も多いと思うのですが、例えば、乳幼児を例に考えたときに、お母さんの授乳の部屋を設けるのはもちろんですが、夜中に泣いたり、おむつの臭いとか、いろいろなことが発生すると思うのです。やはり皆さんぴりぴりした中での避難所生活ということは、日常ではないので、ある程度の我慢を強いる、これは致し方のないことかと思うのですが、あえてここから増やして避難所を考えられないのかというのは申し訳ない気もするのですが、例えば、乳幼児に限って言えば、保育園があります。そこを子ども専用の避難所として開くことはできないのかと思うのです。そこに行けば、絵本やおもちゃがあったりして遊ぶこともできると思います。やはり、避難するときは、皆さん自分でミルクとか、紙おむつとか、何日分かの備蓄品を持って行かれることも想定されるので、保育園、幼稚園の利用も今後の検討課題の中に入れていただければと思うのですが、いかがでしょうか。

答弁 防災危機管理主幹 河端勲

様々なケースがあろうかと思います。先ほどの話の繰り返しになりますけれども、全避難所を一遍に開設するのは正直無理な状況にあります。ですから、まずは危険から身を守るということで、一義的に今の6か所に避難をしていただいた後に、避難所開設ができる余力が出た段階で、乳幼児の避難所もそうですし、高齢者等の福祉避難所もそうですけれども、一旦落ち着いた段階で次のステップというふうに考えていきたいと思っております。よろしくお願いいたします。

再質問 2番 稲垣淳一

せんだっての地震から日もたっていますので、初動体制を含めていろいろなものが準備できているというのは理解したのですが、やはり、毎回出る話で、今日も答弁にありますが、自助、共助、公助という考えでいけば、我々町民はふだんから避難するための方策を考えていかなければならない。それは自分に対して言っている言葉でもあるのですが、美幌町でも防災ガイドブック等々を作っていますけれども、環境は皆さん違いますから、皆さんが自分の立場で、私だったらどういう防災グッズを持って、どこに避難したらいいのかというヒントを、今後、いろいろと発信していってほしいと思います。何を言いたいかというと、我々が避難所に行けばいいというものではない、これも理解しています。電気、水道、ガス等々が止まると、美幌町の場合はプロパンですから、家屋の倒壊がない限りは守られるのでしょうけれども、例えば建物がある程度守られているのであれば、避難所には行かずに自分の家で、最低限の食べ物なり水のためには出向かなければならないでしょうけれども、自分の家でおとなしく避難をしている、または、車があって動けるのであれば、被害のない親戚、知人のところに出向くとか、何でもかんでも町に頼ることは我々は避けなければならない。町であってもマンパワーは限られていますから、そんな中で我々の意識を高める防災施策をより進めていただければと思います。ですから、月に1回でいいので、例えば家族防災会議みたいな、家の備品は大丈夫か、缶詰は腐っていないか、そういうチェックをしながら、家族でどこに逃げるというよりも、この家で我々はどれだけ耐えることができるのか、そういうものを考えたときに、今回、厳冬期の防災ということでお尋ねいたしましたけれども、家の中だったら多少の電気がなくても温かい布団もあるでしょうし、何とか耐えることができると思います。日中に出向いて食料や水を集めてきて、近隣で困っている人がいれば、我々が動いて助けることができるのか、それが我々個人、または自治会の仕事なのだろうと思いますが、それを後押しするガイドブックというものも、より分かりやすいものを今後作成する機会があれば盛り込んでいただければと思っております。避難所ではモラルが守られないという場面も出てきます。もちろん、非日常の環境ですから、いろいろな感覚が狂ってしまうことは致し方ないことですが、そこは元気な人は何とか自分のことは自分で身を守る、これは前回の一般質問のときに前町長もお話しされていましたけれども、その意識を高める美幌町民でなければならないだろうと思っています。今後のガイドブック等々を含めて、何かお考えがあればお示しください。

答弁 総務部長 小室保男(総務部長は2023年6月まで)

今、議員から大切なご提案をいただきました。避難所に行くだけが避難ではないというのは、私もそのように思っております。避難という字は難を避けると書きます。いかに難を避けるか、災いを避けるかという視点で、一人一人が日頃から命を守るためにはどういう行動をしたらいいのかというのを日々考えていただけるような環境をつくることが私たち行政の仕事なのだろうと思っております。そうは言っても、いざ避難できる場所をしっかり整えるということも大切です。まずは、主幹が申し上げたとおり、六つの指定避難所の受入れ体制をしっかりと整備すると同時に、ほかの避難所も残り12ありますので、そちらについても少しでもマンパワーを確保するということで、これは職員に限らず、地域の皆さん、自治会の皆さんのご理解とご協力をいただいて、そういう体制も取れるように、これからも働きかけていきたいと思っております。いずれにしても、災害発生時においてどのような行動を取るのか、日頃から家族、職場でお話合いをしていただくのと同時に、いつ何どき災害が発生しようとも、しっかりと適切に行動できるよう備えをいただけるように、これからもあらゆる機会を通じて町の考えをお伝えいたしますし、パンフレット等もしっかりと整えて一人一人の手元に届くように検討していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

出典:美幌町議会 令和3年第3回定例会 2021年3月3日 議事録 PDF(43ページ) 間違いを知らせる