みんなの議会

美幌町議会 令和2年第10回定例会 2020年12月10日

(1)コロナ禍における移住策について/(2)シングルペアレント介護人材育成事業について

2020年12月10日、美幌町議会の一般質問で、稲垣淳一議員が「コロナ禍における移住策について」「シングルペアレント介護人材育成事業について」について質問し、町長 平野浩司、政策主幹 後藤秀人が答弁しました。

質問者
稲垣淳一 議員
答弁者
町長 平野浩司、政策主幹 後藤秀人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 稲垣淳一

それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。私は今回、移住・定住施策についての質問をさせていただきます。まず1点目には、コロナ禍における移住策についてであります。現在はコロナ禍のため、当町は積極的な移住策が取れず、お試し移住も受け付けていない状況であります。しかしながら、世の中の動きは移住に対する意識が高まってきている傾向にあります。コロナ禍の中、都市から地方への移住者が増えています。従来の地方移住者といえば、年齢は50歳代から60歳代、住居は退職金や都会の家の売却資金で地方に家を購入、仕事は年金があり、定職に就く必要はなく、畑仕事やボランティア活動、自家用車は夫婦に1台で足りるというイメージでしたが、今の移住者の傾向として、年齢は20歳代から40歳代、賃貸住宅に住み、その後、自宅を取得、中古物件をリノベーションする、自家用車は2台所有し、現役世代なので働く必要があり、子育て中なので教育環境への関心が高く、さらには、テレワークという手法で働き方が大きく変化を遂げている状況です。当町として、今だからこその地方移住を考えている方にアピールする手法を取り入れていくべきと考えますが、今後の美幌町の進む方向性としての町長の考えをお示しください。二つ目であります。シングルペアレント介護人材育成事業についてであります。シングルペアレント介護人材育成事業とは、人材が不足している介護保険サービス事業者に対し、各地で増加しつつあるシングルペアレントの受入れを行い、一定期間の産業体験を行う場合に要する経費の一部を助成するなどの事業であります。美幌町外在住のシングルペアレントで、高校生以下の子供と当町に移住する方を対象とし、介護保険サービス事業所で就労が可能な方に対し、給与、養育支援、家賃補助、さらには介護サービスを実施するための資格取得支援、自動車の提供等々を、約1年間の研修を受けることを条件とするなど、これから移住政策を進めていくときに、どういう方にこの町に住んでほしいのかというターゲットを絞り込み、ピンポイントで移住策を発信していくことも大事ではないのかと考えます。これは私が平成28年6月の一般質問で、少子化対策について質問した内容の一部でありますが、移住施策と少子化対策の合体したモデルとして、シングルペアレント介護人材育成事業の実施検討に向けての町長の考えをお示しください。

答弁 町長 平野浩司

稲垣議員の御質問に答弁いたします。移住・定住施策について。コロナ禍における移住策についてですが、本町における移住施策は、地方創生及び人口減少対策として平成27年度から本格的に取組を開始し、移住体験住宅の運営や移住相談会への出展を初め、各担当が推進している起業家支援事業や新規就農者等支援事業など、移住関連事業として様々な取組を行ってきており、移住相談窓口及び関連支援策を利用された方の移住実績は、Uターンを含め5年間で50名となっております。また、子育て世代の施策充実等により、20歳代から40歳代の転出入の差が、平成30年度はマイナス47人に対しまして、令和元年度はマイナス23人と転出超過人数が減少してきており、これらの取組が徐々にではありますが転出抑制の成果として数値に表れてきているものと分析しているところであります。今年度の移住施策の取組につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、移住体験住宅を年度当初から閉鎖し、移住相談会につきましては、全て中止となったことから、例年行っている取組についてはできていないのが現状ですが、北海道が開催するオンライン移住相談会への参加や、本町独自のオンライン移住相談窓口を開設するなど、新たな取組も進めているところであります。御指摘のとおり、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、リモートワークやテレワークが急速に定着してきたことにより、全国的に地方移住への関心が高まってきております。6月21日に発表されました内閣府の調査結果におきましても、15%の方が地方移住への関心を高め、特に、東京在住の20歳代・30歳代の方に限っては20%から30%とより強い関心の高まりを見せております。これらの背景から、本町におきましても、移住を検討されている方への情報発信媒体として、移住特設サイトと移住者向けパンフレットの作成、さらに移住体験を希望されている方への受け皿確保策として、民間の空き家等を活用した移住体験住宅整備促進事業を実施し、アフターコロナを見据えた準備を進めているところであります。美幌町の今後の進む方向性としましては、移住施策を完全移住者のみを施策対象とするのではなく、テレワークやワーケーションを初めとした2地域居住や関係人口を見据えた移住施策を推進してまいりたいと考えております。次に、2点目のシングルペアレント介護人材育成事業についてですが、人材が不足している介護保険サービス事業所に対し、都市部で増加しつつあるシングルペアレントの受入れを行うことで、少子化対策も含め、町の課題を解決する一つの手法と考えますが、首都圏等の都市部に居住し、北海道への移住を真剣に考えている世代に対し、介護保険サービス事業所での就業体験、美幌町内の生活環境などの視察をすることで、体験移住と移住後の仕事・住まい・暮らしのマッチングをすることが重要であり、今後、移住施策の一つとして総合的に判断してまいります。以上、御答弁いたしましたので、よろしくお願いいたします。

再質問 2番 稲垣淳一

それでは、何点かにわたりまして再質問をさせていただきます。答弁の中で、平成27年度から町も移住施策に本格的に取り組んでいると。割と遅いスタートだったのかもしれませんが、遅い早いというよりも、今どういう発信、アピールをして取り組んでいるかということが大事だと思いますので、その点についてお尋ねしたいと思います。現在、移住実績といたしまして、Uターンを含め5年間で50名と把握されていると答弁がありましたけれども、その50名の方たちの年代、家族構成、職業など教えていただきたいと思います。

答弁 政策主幹 後藤秀人

ただいまの御質問でございますが、年齢等、細かい部分は押さえていない部分もあるのですが、移住体験住宅を活用して移住された方が6名で、起業家支援事業を活用されて移住された方が13名、新規就農者支援事業を活用して移住された方がUターンを含めて31名ということで、合計50名となっております。よろしくお願いします。

再質問 2番 稲垣淳一

人数はそれなりの成果を上げていると理解するのですが、昨今、コロナ禍ということだけではないかもしれませんが、道外の都府県から移り住む流れがあり、昔は流出超過が続いていたのですけれど、最近は転入超過で、4月から10月までの7か月連続して北海道は流入増が3,000人を超えている。そういう中で、北海道の道東の美幌町、オホーツクの美幌町がどういう発信を見せて目に留めてもらうかが大事だろうと思います。いろんな事業を中止している中で、担当の方も苦慮されながら日々努力されているのは理解をするのですが、何もできないから手をこまぬいているわけではないと答弁の中からも一定の理解をするのですが、さらに美幌町の考え方をいろいろとお尋ねしていきたいと思います。働き盛りは移住盛りという最近気になるフレーズがあります。20歳代から40歳代という若い生産人口が北海道に移り住んできている。特に都会からです。コロナ禍によって価値観が変わったと言っているのです。満員電車に揺られて、高い給料をいただき、また高い家賃だったり、ある意味で裕福な満ち足りた生活を行っている方たちがコロナ禍によって生活サイクルといいますか、生活環境、日常が変わってしまった。その中で、何が生きることにとって、生活にとって大事なのか。家族を守るのか、また自分の環境、生活の充実を図るのか、いろいろな考え方があるかと思います。そこで、いろんな施策をしている中で、特に注力している部分をお聞きしたいと思います。町長は、地方へ移住する方たちは何を重要なポイントとして移住を考えていると思いますでしょうか。

答弁 町長 平野浩司

移住を考えた場合に、私が職員として担当していた時には、仕事が一つのポイントだったのです。ですから、仕事があって、それに生活がどうか。これは企業誘致もそうですけれども、まず来るところの生活環境がどうかということだと感じております。昨今は、稲垣議員がおっしゃったように、価値観や仕事の仕方が変わってきたことによって、やはり家族とか、自分たちが満足できるということは、家族、子育ても含めてということ、その辺の違いは出てきていると思っています。どういうことかというと、美幌町を考えれば、美幌町はこういうすてきな町ですよというアピールをしない限り、なかなか来ていただけないと思っております。そういう意味では、私は美幌は自信を持っていい町だと思っておりますので、その辺の取組を今後どういうふうにしっかりしていくかを考えているところであります。

再質問 2番 稲垣淳一

今、町長がいみじくもおっしゃいましたが、なぜその地方に移住するのか、どこに移住するのか、そこでどういう仕事をするのか。そこが重要なポイントだと思います。今、いろいろと仕事があり、そこに生活がありというお話をされましたけれども、何を美幌町に求めて移住してくるのか。その分析をきちんと押さえないと選ばれる町として美幌町が成り立っていかないのではないかと考えております。一般論を話しましたけれど、先ほど50名の移住された方が、美幌町に来た理由は、Uターンだったり、移住体験をされて、美幌の町に魅力を感じて来ていると思うのですが、改めて、美幌町に来る意味を、美幌町を選んでもらうために、50名の方たちが特にこの部分が気に入ったので美幌町にいるという話が聞きたいのと、50名いらっしゃれば、残念ですけれども定住につながらなくて、リタイアしてしまったという方もいらしたら、その辺の話を聞かせてもらえればと思います。

答弁 政策主幹 後藤秀人

50名の方々は、様々な環境、状況の中で移住されてきたと思いますが、Uターンにつきましては、やはり美幌町で育って、美幌町のよさをもともとわかっていたという部分が大きいと思います。あとは、実家があるとか、親が美幌町にいて将来的に親の面倒を見るだとか、そういった環境があると思われます。また、起業した方からは、美幌町の起業家支援制度が非常に充実しているということをお聞きしております。それと、関わった人たちが非常に優しいといいますか、そういった人のよさという部分を起業された方々からお話をいただいております。体験住宅を利用された方につきましては、御高齢の方が多いのですが、北海道オホーツク地区につきましては、雪と寒さがネックになっているとお話は聞いておりますが、体験して移住された6名の方につきましては、それも含めて北海道のよさを知ったということで、この美幌町を選んでいただいたというお話を聞いております。

再質問 2番 稲垣淳一

今、主幹がおっしゃった50名の方たちは、おおむね好評、来てよかったという感想をいただいていると理解しましたが、今後、さらに移住策を進めていく中で、改めて美幌町の何をどう発信していくのかということと、この移住策に対しては人もお金もかけているわけです。今後、どれぐらいの人数を見込んで移住策を進めていくのかをお尋ねしたいと思います。

答弁 政策主幹 後藤秀人

目標とする人数でございますが、相手があってのお話ですので、こちらが目標設定して、それを達成できるかどうかという部分は非常に難しいところですけれども、答弁の中にもありました情報発信を含めて様々な取組を進めているところでございます。アフターコロナに向けて、とにかく美幌町をまず知っていただくことを全国に発信して、できれば年間5人程度を目標として考えております。よろしくお願いいたします。

再質問 2番 稲垣淳一

もちろん相手があることですからということは理解するのですが、以前同じ質問をしたときにはたしか2人ぐらいだったのが2.5倍に増えたということで、少し安心しておりますけれども、もちろん相手あってのことで、費用対効果を求めるものではないのは十二分に理解するのですが、多くの労力とお金をかけて取り組む以上はある程度の数値目標を示すべきだと思います。それに対して努力をしていくのは、どの分野でも同じなので、逆に、自分にプレッシャーをかけて進めていくことも大事だろうと思いますが、町長も5人ということでよろしいでしょうか。

答弁 町長 平野浩司

人数がどうこうとは私は思っておりません。ただ、担当が5名努力したいということですので、一緒に努力したいと思っています。今回、皆さんとつくっているまち・ひと・しごと創生総合戦略の中で別な見方をすれば、来てもらうということもあるのですけれども、答弁したとおり、出て行く人と来る人の差をできるだけ縮めるという数値でも考えていることも確かであります。ですから、移住定住といえば来てくださいということも大事なことですけれども、逆に出て行かない方法とか、その差引きが縮まる努力もしていかなければならないと思っております。

再質問 2番 稲垣淳一

私がこれから言おうと思ったことを町長が先におっしゃったのですが、移住策は、移住定住という一くくりでいつも話が出るのです。もちろん一くくりの考えもありだと思うのですが、やはり美幌町に住み続けてこその移住策であり、また、実際に美幌町で生活されている方たちが住み続けて、ついの住みかとして美幌町を選んでいただきたいという思いで、よりよい町づくりに日々皆さん努力していると思っております。ですから、定住策という部分も大きく占める分、主幹も先ほどおっしゃったように、美幌町の子育て政策だとか、起業家支援だとか、そういうものが認められているということが、そういう考えにつながってるのだろうと。ですから、この後も話が出ますけれども、人に来てもらうということは、イコール美幌町に住んでいる方たちが皆さんを歓迎して、いい雰囲気づくりが構築されていかないと長続きしないだろうと。移住してきて、仕事もあって、生活もいいけれど、近所の方たちの雰囲気が上から目線で住みにくいだとか、美幌町の事例ではありませんけれども、そういうことで居づらくなってリタイアしてしまったという話も聞くことがあります。そのときに、いろんな発信はもちろんですが、美幌町に移住サポーターとか、そういう制度を考えたときに、自治会だとかが受け皿になって、来た方の近隣に住む方が一緒に住みやすい環境づくりをお手伝いする。いろんな慣習が違う方が見えると思いますので、特に本州から来た方はなおさら違いについて不便なことがあると思います。そういう移住サポーター制度を今後考えていくべきではないかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 平野浩司

移住サポーターについてという話でいきますと、今、私どもが整理をしている中においては、その役割として、行政というよりも町民の方々でサポーターをつくっていくことが必要だと思っています。個々の施策として、こういうのはどうかという話になるかと思うのですけれども、移住定住を進める中で、何をしなければいけないかというところについてはもう一回きちんと振り返って、コロナ禍の中においては、いろいろ考える時間があります。ですから、私どものスタッフと言っているのはじっくり考える、そして、スピードを持って。言葉としては相矛盾ですが、これをきちんとした中で何をやらなければいけないかということであれば、やはり移住定住の美幌の魅力とか総合的に情報を発信するシステムづくりというか、町民の方とか、町外の方々に対してというのは、答弁の中にも書いてありますけれども、移住特設サイトの中身の整理を1回きちんとして、それをまずやらなければいけないと思っています。その具体的な方策の一つとして、今提案いただいたことは、私は有効だと思っております。申し訳ないですけれど、今総合的に美幌町の情報として発信するものについては、不十分な部分の組立てをしているところでもあります。

再質問 2番 稲垣淳一

私も自治会役員の会合で、最近家が建っているとか、空き家がリフォームされてどこかから人が来ているとか、自治会に入ってほしいということで、訪問していろんな話をさせてもらうのですが、みんながみんな快く入っていただけるわけではなく、言葉が悪いですが、氏素性のわからない方が来ることもあります。それを否定するものではありませんけれども、そのような中で、美幌町に長く住んで、このエリア、自治会にいてほしいという、そういう小さなエリアかもしれませんが、そういうところの日々の暮らしが美幌町の印象につながるのだろうと、私も日々暮らしていて実感するところであります。ですから、無意識に皆さんやっていると思うのです。あえて制度をつくることもないかもしれませんけれども、意識づけをするという意味では、自治会連合会だとか、そういう皆さんに、例えば、企業が来て、いろんな人が移り住んでくるし、そのエリアに住む方たちの今でいうお節介ですかね、そういう部分もまだまだ私たちが忘れてはいけない部分かなと思いながら、また、今はプライバシーの問題もいろいろありますので、その辺のつかず離れずといいますか、そういう雰囲気が難しいだろうと思いますが、長く住み続けていただくために、そういうお節介なことも私は個人としてやっていきたいと思いますし、また自治会だとか、そういうところにもお願いして、積極的に関わっていければと思っておりますが、この移住策について、最後にもう一度、繰り返しになるかと思いますが、移住の特設サイトの特徴といいますか、売りをお聞きして、この話を終わりたいと思います。

答弁 町長 平野浩司

今、総合的な発信をする部分が不十分だと答弁をさせていただいた中で、移住の特設サイトを整理したいという話をしております。先ほど人数をお話ししましたけれど、個々については新規就農であったり、他に誇れるような努力をしているところがあるのです。ですから、そういうものをどうやってトータルで見るかというと、まずは、美幌町の移住定住戦略を明確にしましょうということです。具体的に何点かお話しさせていただければ、美幌町が求める移住定住者をしっかり示すということです。農業の研修センターがあるので、農業において新規就農で受入れしますということを明確にするとか、ほかの方の一般質問でもありましたけれど、不足する人材、今回、稲垣議員も不足する人材についての提案がありましたけれど、例えば介護従事者がほしいとか、はっきりすることが1点です。2点目は、美幌の魅力、特徴・特性をしっかり示す。特に魅力です。立地であれば女満別空港が近いとか、あと自慢できることであれば、子育てとか教育をしっかりやっていると思うのです。そういうものを来られた方が生活をしてこんなにいい町だということを発信するということです。3点目が、支援制度を明確にしていく。具体的に美幌ではこういうことを支援していますと考えていて、4点目が、個々の移住定住の様子をしっかり伝える。今まで来た方が美幌のよかったことを伝えるとか、地元の人がどうぞ美幌に来てくださいと、そういうことを体系的にきちんとまとめて、これだけではなくまだ何点かありますが、長くなるのでやめますけれども、そういう具体的な総合的なサイトを整理して進めることが私は大事だと思いますし、先進的にやっているところはそういう取組をしていて非常に感心しております。そういう意味では、移住の特設サイトをしっかり整理した中で、総合的なサイトとしてしっかり全国にアピールできればいいと思っております。長くなって申し訳ございません。

再質問 2番 稲垣淳一

すみません。やめると言ったのですけれど、今、町長からるるお話をいただいて、まさしく今の話は2番にもつながる話ですが、先ほど、移住サポーターといいますか、我々住んでいる人間が、来られた方が近所にいたらお節介で頑張りたいという話をしたのですが、やはり我々住んでいる人間が、来る人たちに美幌町をどうアピール、どういう発信をして、町の魅力アップに頑張っているのかということを理解しないと、かみ合わなくなるともったいないので、移住策ということはもちろんですが、住んでいてよかった美幌町という思いを美幌町はこういうことで発信して、皆さんの生活を守っている。皆さんの生活を後押ししていると、そういう発信も併せてしていただくと、移住というとよそから来る人ばかりのイメージで、我々は議員という立場ですので、いろんな施策等は理解しているつもりでありますが、一般の方ですとよそから来る人に手厚くするのはもちろんだけれど、住んでいる人も大事にしてほしいとなりかねません。しかし、どういう思いで町が移住政策を発信しているのか。それは愛する美幌町をより広めていくことを思っての発信であると我々住んでいる者も理解しないと、それこそせっかく美幌に来たのに近所とうまくいかなかったという話はもったいないので、その辺の発信も併せてしていただけるように、我々も努力いたしますが、そういうものも感じる次第であります。それでは、二つ目のシングルペアレント介護人材育成事業についてであります。これはシングルペアレントという言い回しをしていますが、子育て中のひとり親世帯の方たちを対象にということであります。昨日の一般質問の中で、2名の議員が不足している介護・医療関係の人材不足にどう取り組むのかという質問をされていました。まさしく、この支援事業は、そこに的を絞った話であります。町長の人材不足に対しての考えは、昨日聞きましたので、そのことについてはなるべく触れないようにはしますが、移住策の私が言うところのピンポイントです。散弾銃で数打てば当たるという言葉は失礼ですが、うちの町はこれだけ頑張っている、こんないいことをやっているというのはわかるのですが、誰に向けて発信しているのかということです。先ほども町長の答弁にあったと思うのですが、その辺をより明確に打ち出すことが、住む場所を探している方たちに引っかかるものが出てくるかと思って、私はこういう事業の提案をさせていただいたのですが、どうお考えでしょうか。

答弁 町長 平野浩司

今回提案いただいた中身は、島根県浜田市の内容かと思います。より明確に示すということで、今進めようとしている、進めている部分もあるのですけれども、移住特設サイトの中で、最初にどういう人材を美幌としては求めているかという具体的な例を示していただいたと思っています。私も興味があって調べていて、その辺の話をさせていただきますと、気をつけなければいけないというのは、ピンポイントでやったときに余りにも施策的に突出する、全体で1年間研修すると400万円ぐらい出すという、要はひとり親、別な言葉ではシングルペアレント受入れ事業と言っているのですけれども、市民の方々が本当にそこまでしてやるのかというような格差、それよりも地元のひとり親の支援をしてほしいという非難がかなりありまして、今はそこまでしていないです。ただ、そういうことを打ち出したことによって、市内のひとり親に対する施策の充実という意味で、底上げされたことはいいことだと私は評価をしています。そういう意味では、こういう事業を否定しません。他の町でもこういう人が必要だと示している中においては、今言ったように、まずやるためには地元の方にも理解をしていただくこと、それと定着する状況がつくれるかということです。浜田市は1年だけの支援であとは事業所任せという話で、それはつらいと考えていて、学ぶこともあるのですけれども、当時、浜田市がやった施策は、私としては今すぐやるという思いを持っていません。ただ、このベースになる考え方をしっかり受けた中でやっていくことは可能だと思っています。

再質問 2番 稲垣淳一

これは誘い水と受け止めていただいて結構だと思うのです。しゃにむにこれを進めないと美幌がなくなるという話ではありません。ただ、うちの町は起業家支援もありますし、子育て、学校環境、また働く場も皆さんと一緒に考えてサポートしていくと、そういうことが形になって浜田市はこのようにやっているのだろうと思っています。ですから、1から10までこれを取り込めということではなくて、町長もおっしゃいましたが、このことをベースに新たな美幌モデルを構築していただくきっかけになればうれしいと思っております。いろいろとお話ししてきましたけれども、何でも行政任せがいいとは私も思っていませんが、今後、町長の考えの中で、民間の皆さんに対して我々もこういう努力をしているけれど、民間ではこんな努力ができないかとか、こういう後押しをしてくれないかだとか、そういうものがあればお尋ねしたいと思います。

答弁 町長 平野浩司

移住ということで言うならば、他の地域から来ていただく、都会だけではないですけれども、やはり、その方々に定着していただくためのいろいろな要素は、地域、職場で応援していけるかどうかということだと思うのです。私は美幌で生まれ育ったわけではないですけれども、美幌は外の人をしっかり受け止めて、大事にしていただけるという風土を持っていると思っていますので、そこを絶やさないように皆さんとやっていきたいと思いますし、特に、子育て・教育という部分で、それを支えていく体制づくり、例えば、今は子供食堂をやっていただいたりとか、いろんな方が関わっていただいております。そういうことを皆さんと協力しながら実施して、継続していければ、来ていただいた方がそのまま定着していただけるのではないかと考えております。

出典:美幌町議会 令和2年第10回定例会 2020年12月10日 議事録 PDF(4ページ) 間違いを知らせる