美幌町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月7日
(1)災害に強いまちづくりについて/(2)防災クロスロード、Doはぐの普及について
2019年3月7日、美幌町議会の一般質問で、稲垣淳一議員が「災害に強いまちづくりについて」「防災クロスロード、Doはぐの普及について」について質問し、町長 土谷耕治、総務部長 広島学、防災危機管理主幹 河端勲、民生部長 高崎利明が答弁しました。
- 質問者
- 稲垣淳一 議員
- 答弁者
- 町長 土谷耕治、総務部長 広島学、防災危機管理主幹 河端勲、民生部長 高崎利明
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 稲垣淳一
おはようございます。それでは、通告順に従いまして、一般質問をさせていただきます。まず、本町災害対策についてであります。一つ目、災害に強いまちづくりについて。平成30年9月6日に発生した胆振東部地震により全道的に発生いたしました一斉停電、いわゆるブラックアウトですが、当町も多方面にわたり被害がありました。あれから半年が経過した今もなお、町民が口々にするのは、真冬でなくてよかったという声であります。先月26日に、北見市にあります日本赤十字北海道看護大学におきまして、厳冬期避難所展開・宿泊演習2019が行われました。冬期に災害が生じた際の対応策を実践的に明らかにすることを目的とし、ことしで9回目を数えます。今回は、専門職能者として、命を守る避難所を提言するとともに、演習参加者の冬季対応能力の向上を目指して実施したとあります。演習プログラムのキーワードは、T(トイレ)、K(キッチン)、B(ベッド)、プラスW(ウオーム、暖房)でした。今回の想定は、2019年1月26日午後0時45分に北海道内で大規模地震による停電が発生。外気温は氷点下4度。停電により情報伝達手段が機能せず、機材、資材、食材は貯蔵してあるもののみ。200人収容できる避難所を開設する。避難者ではなく、運営側の気持ちになって体験をと、参加者180名へ心構えを説いたと主催者は述べています。冬期間における停電は、命に直結する問題です。避難所体制、備蓄倉庫、備蓄品、避難所内での過ごし方等、取り組むことが山積しています。このことについて、町長の考えをお示しください。二つ目、防災クロスロード、Doはぐの普及について。Doはぐは、真冬に直下型地震が発生し、ガス等が使えないという想定に沿って、250枚のカードで示されたさまざまな条件をグループで話し合って解決していく、防災教育ゲームです。静岡県が開発した避難所運営ゲーム、HUGに、北海道の積雪寒冷の厳しい気候面や東日本大震災の経験などの観点を加えることにより、道民の方々が避難所運営を自分事として捉え、地域防災対策の課題を見つけやすくすることを目的としたゲームです。当町における利用状況、活用方法の考え方をお示しください。2番目、美幌こども食堂支援策について。一つ、美幌こども食堂の活動と事業継続に対する支援策について考えをお尋ねします。全町民対象地域共生型美幌こども食堂は、子供や高齢者の孤食解消、異世代交流、相互扶助や見守りのきっかけの場として、平成30年8月に運営が始まりました。地域の子供は地域が育てるの言葉どおり、子供たちを中心とした地域コミュニティーの活性化につながる活動を行っています。現在は、月2回、午後5時から午後7時まで開設され、利用料は、高校生までは無料、18歳以上は200円で、毎回温かい愛情あふれるメニューが振る舞われ、会場には明るい笑顔が広がっています。美幌小学校区の地域用水広報館、旭小学校区の青稲地区ふれあい会館の2カ所で運営されています。3月には、美幌こども食堂の拠点として、東陽小学校区内にも立ち上げが決まっています。本年2月19日現在において、22回開催され、毎回約50名に上る利用者があり、延べ人数も1,000人を超えました。ボランティアサポーターも10名を超える協力があり、厨房もにぎわっています。これらの高邁な熱い思いに支えられながら、美幌こども食堂は運営されています。現在は、複数の農家から食材の無償提供の協力を得て、ほかに町内多数の法人、個人からの支援で運営されています。さまざまな広がりを見せる、美幌こども食堂の今後の事業、子供と高齢者の見守りの場、居場所づくり、若いボランティア育成の場づくりを健全で安定的に事業を継続させていく上で、行政の支援を形にしていく考えはありませんか。町長の考えをお示しください。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
稲垣議員の質問にお答えいたしたいと思います。初めに、災害対策についてでありますが、1点目の災害に強いまちづくりについてであります。災害は、季節を問わず、いつでも起こり得るものでありますが、防災の基本は自助であり、自分や家族の身は自分や家族で守るという意識を町民の皆様一人一人に持っていただくとともに、事前の備えなど、防災に取り組んでいただくことが重要と考えております。各家庭での備蓄品や心構えなどは、夏季では暑さへの対策、冬季では雪や寒さへの対策など、季節によって異なることから、さまざまなケースを想定しながら、啓発、周知を図っていきたいと考えております。避難所の体制についてでありますが、冬季に備えた暖房器具については、町内19カ所の避難所に、灯油ストーブ76台、ジェットヒーター14台、毛布1,970枚を配備するとともに、燃料は、北見地方石油業協同組合との防災協定に基づき提供をいただき、暖房確保を図っておりますが、引き続き必要整備数などについて検証を進めてまいりたいと考えております。避難所での過ごし方についてですが、平成5年1月15日に発生した釧路沖地震や平成7年1月17日に発生した阪神・淡路大震災など、冬期に発生した災害に関する報告書によりますと、避難所生活においては、積雪、乾燥、寒冷などによるさまざまな制約や災害によるストレスが問題とされています。避難生活におけるストレス軽減のためには、非日常的な環境を前もって体験する生活体験型訓練が有効と考えておりますが、訓練実施に当たっては、参加者の安全確保が最重要となりますので、冬期訓練を実施している団体等からノウハウを取得し、慎重に検討していきたいと考えております。2点目のDoはぐの普及についてであります。北海道版の避難所運営ゲームであるDoはぐは、避難所に見立てた図面を用いて、適切な避難所運営や実際に起こり得る出来事への対応を模擬体験する一種の図上訓練アイテムであり、手軽に避難所運営をイメージできるものとなっております。美幌町では、平成28年度から、オホーツク総合振興局の協力により、自主防災総合訓練が開催される地区の方々や防災マスターに参加していただき、年1回開催しているところでございます。平成30年度では、自主防災総合訓練予定地区であった北地区を対象に実施したほか、美幌町民生児童委員協議会と美幌町地域包括支援センターの共催による合同研修会として実施しております。Doはぐの進行は、基本的にDoはぐマスターが行っており、美幌町において実施する場合は、オホーツク総合振興局に在籍するDoはぐマスターに依頼し、開催しておりますが、自助、共助の意識高揚のため、有効な手段であるとともに、昨年策定いたしました美幌町避難所運営マニュアルに基づき、避難所運営を地域の皆様方に担っていただくこととなり、そのシミュレーションとして効果的なものだと考えておりますので、オホーツク総合振興局と連携しながら推進していくよう検討してまいります。災害対応の基本である自助、共助、公助の三助を充実させながら、それぞれを連携することによって、災害が発生しても最小限の被害でとどめられるよう、町といたしましても準備、対応を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解をお願いいたしたいと思います。次に、美幌こども食堂支援策について、美幌こども食堂の活動と事業継続に対する支援策についてでありますが、昨今、NPO法人やボランティア団体が、地域の子供たちに対し、無料または安価で栄養のある食事や温かな団らんを提供する取り組みを行う、いわゆる子ども食堂が全国各地で開設されています。子ども食堂は、子供の食育や居場所づくりにとどまらず、それを契機に高齢者や障がい者を含む地域住民の交流拠点に発展する可能性があり、地域共生社会の実現に向けて大きな役割を果たすことが期待されております。しかし、全国的な状況においては、地域住民の子ども食堂に対する関心が薄く、取り組みを発展させる機運の醸成が十分に図られない地域や、学校、教育委員会などの協力が得られないといった課題を抱えている地域も存在するとのことであります。こうした中、美幌こども食堂は、全町民対象の地域食堂として、また、地域コミュニティーを形成した取り組みとして、大変意義のある活動と認識しております。御質問の事業継続のための行政の支援を形にしていく考えでありますが、美幌こども食堂の財政支援として応援する会が立ち上がることを、先ごろ、ボランティアサポーターの方より情報提供いただき、大変心強い思いをいたしているところであります。この高邁なボランティア活動を尊重しながら、行政といたしましては、人材支援や情報提供といった側面的な役割を考えております。このため、まち育出前講座を初め、高齢者の介護予防教室や健康教育など、各分野におけるでき得る支援を行ってまいりますので、御理解賜りますようお願いをいたします。以上、答弁をさせていただきました。よろしくお願いをいたしたいと思います。
質問 5番 稲垣淳一
災害に対する取り組みのお話につきましては、昨年9月にも一般質問をさせていただいたところで、今回も一般質問についてはいろいろと思いあぐねた部分もあったのですが、現在3月、東日本大震災が発生したのは3月11日、また、先般の胆振地方の大地震からもちょうど半年後ということで、新聞、テレビ等の報道も多方面にわたり流れているところであります。そしてまた、鉄は熱いうちに打てというわけではありませんが、町民の意識がまだまだ高いうちに、町に対しても今後の考えをただしていくのがベターだろうという考えで、この場に立たせていただきました。そこで、再質問させていただきますが、あれから半年たちまして、庁内でも、町長以下、皆様はいろいろと防災対策について意見をめぐらせてきたことだろうと想像するわけですが、今回のブラックアウトを受けて美幌町が学んだことはどういうことでしょうか。
答弁 総務部長 広島学(総務部長は2019年6月まで)
まず、大きく1点は、今の情報伝達手段としては、電力を使った情報伝達手段であるという中から、ブラックアウトの状態ではなかなか思うような情報伝達ができないということが1点と、生活の大半が電気の供給の中で成り立っているというところからいくと、大きく生活の不便を生じるというところがございます。それから、美幌町においても、ブラックアウトが起きるということを想定した備蓄品等々を含めて整備をしてきていない、また、その対応を含めた計画を持っていないというところについて大きく反省した中で、とりあえず、病院においても、人工透析などの医療もなかなか厳しい状況にあったということから、まず、ライフラインを含めて、命を守る最低限のものの整備をしていく必要があるのだろうと考えておりますし、備蓄計画においても、今後、さまざまな角度から検討した中で、必要なものについては、再度、備蓄計画を持ちながら、年次的も含めて整備をしていくことが必要であると認識をしたところでございます。
質問 5番 稲垣淳一
今、部長がおっしゃった内容は全町民的に感じているところなのだろうと思います。そこで、今回、私が気になったところは、この質問にございますように、日本赤十字北海道看護大学におきまして、厳冬期避難所展開、これがことしで9回にわたって実施されているということです。この避難所展開に参加された方にたまたまお会いする機会があったものですから、いろいろとお話を聞かせていただきました。全国から、九州を含めて180名の参加があったということで、いろいろと聞いていきますと、特別、看護大から参加要請があったわけでもなく、そういう募集があったわけではないのですが、看護大学というのは大学なので研究機関なのです。そこで、今まで過去7回の冬期における避難所の暮らしの仕方を研究した中で、昨年から、これは一般にも公開して、いろいろなノウハウを展開して、オープンにして、皆さんの地域で自分たちを守る避難所生活を、命をつなげていくということを広く知らしめたいということで、昨年から一般公開しているとお聞きしました。そこの参加者を聞きますと、弁護士から、看護師から、保健師から、もちろん一般の町民・市民の方と、本当にありとあらゆる方が参加しているということです。このことについて、美幌町は、そういう避難所展開をしていることを認識されていて、運動しているということは御存じでしたでしょうか。
答弁 総務部長 広島学(総務部長は2019年6月まで)
十分承知をしておりまして、実際に防災担当もそちらに参加をさせていただいているところでございます。
質問 5番 稲垣淳一
それは、いつ参加されて、どのようなお宝を持って帰ってきて、反映されているのかという話を聞きたいと思います。
答弁 総務部長 広島学(総務部長は2019年6月まで)
ことし開催されたものには、都合で出られなかったのですが、おととし開催されたものについては、防災担当が出席をしまして、その中で、避難所の運営についてはいろいろな角度から考える必要があるということと、冬期間については、想定されていないものが必要となってくることもあるということも含めて、さまざまな防災計画の中において、あるいは、備蓄計画において、慎重に見直しをかけた中で、それぞれ計画の練り直しも再度必要だという話は聞いてございます。
質問 5番 稲垣淳一
防災士とか、防災士マスターとか、防災リーダーとか、いろいろな立場で防災に関する取り組みをされている方々が美幌町にも多いと聞いていますが、そういう方たちへの、例えば、昨年、看護大で学んできたことのフィードバックはされているのでしょうか。
答弁 総務部長 広島学(総務部長は2019年6月まで)
基本的に、冬期間におけます避難所運営とか、災害を想定した訓練は、計画をしていなかったというのが現状です。今までやってきている訓練についても、夏場から秋口にかけての訓練がほとんどということで、答弁書にもありましたけれども、災害はいつ起こるかわからないというところから考えますと、さまざまな環境の中で訓練をする必要があるのだろうと考えていますし、さまざまな地域で災害が起こる可能性があります。これは、地震だけでなく、火事についてもそうですし、さまざまな時期にさまざまな事案が発生をするということを含めて、訓練をどう組み立てていくかということについてもう一度考えながら、平成31年度は全町民を対象とした訓練を実施する予定でございますが、さまざまなことを考えて、今度は冬期間に訓練をするとか、今、子供を対象としたものを1回やっていますけれども、今度は一般の町民の方を対象とした冬期間の訓練もやはり必要だろうと考えておりますので、そういう取り組みを検討しながら、早いうちに実施ができるように考えていきたいと思っております。
質問 5番 稲垣淳一
いろいろと調べていきますと、防災訓練にはいろいろなパターンがあるとは思うのです。私も、以前、自分の所属する自治会で体験したことがあるのですが、結局、規模が大き過ぎてといいますか、机上でいろいろなことを考えられて実施されていると思うのですが、現場に行くと、ああ、こんな感じか、右に行けと言えば右に行き、左に行けと言えば左に行くということで、自分で考えて動くことが残念ながらなかったなという思いがあります。ですから、今求められるのは、昨年の一般質問でも町長は、自助、共助、公助ということで、まず、それぞれの立場でそれぞれの思いできちんと動く、自分の身は自分で守るということが大切なのだと再三おっしゃられていたと思います。例えば、今回、19の各避難所では、灯油ストーブ、ジェットヒーター、毛布がありますけれども、避難所に必ずしも電気があるかどうかわからない、ジェットヒーターも電気が通って使えるのかどうかもわからないという状況の中で、これらの資材、機材がもし使えないという場面が発生した場合まで考え進めていくと、さあ、次はどうなるのだということに思いをめぐらせるわけです。ここで思うのは、行政というのは、もちろん1から10まで全てを守ることができるというふうに思っていませんし、我々も何でもかんでも行政に頼るという考え方や行動は慎むべきだと思いますし、そのために、自分のことは自分で考えるような動機づけのための防災資材も配られていると認識しています。しかしながら、人間というのは、9月6日のブラックアウトを体験したときは、なかなか大変だな、電気がないと不便だなと思いつつも、半年たって、今、この真冬で起きたらどうだろうという言葉は口にはするのですが、そこから先、自分でブレーカーを落として寒い体験をするということは、私もここで発言しておきながら、なかなかまだ思い至らない部分があります。そこで、動機づけということを考えると、せっかく防災訓練を行うわけですから、そこまで踏み込んだ、導入部分で構わないと思いますので、ぜひそういうことも考えていただきたいと思います。そういうことをやりたいと思っていると思うのですが、例えば、答弁にございますように、参加者の安全確保が最重要と答えています。ここで思うのは、町の優しさが町民の行動などにブレーキをかけているのではないかと思うのです。もっと皆さんが自由に考えて、この場でどうぞ一晩過ごしてください、ここには毛布とジェットヒーターがあるけれども、電源がないよね、でも、ガスはあるよねというように、別にサバイバルゲームをしようとはこれっぽっちも思っていませんけれども、ある程度考えさせる、行動させるという防災訓練がきっと求められているのだろうと思います。10月6日に自治会連合会などがかかわる全町的な防災訓練があると聞いてはおりますけれども、ここで今私が言ったような防災訓練を求めるのは無理な話なのでしょうか。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
考えさせる訓練については、できないことはないと思います。もちろん、参加者は、いろいろな考えを持ってその場に来られていると思いますので、より考えるような方法をこれからしっかりと考えて対応していきたい、そのように思っております。それで、冬期間はまだ実際にやっておりませんので、近い将来、早いうちにやらなければいけないだろうと思っておりますので、ぜひともそのように御理解いただきたいと思っております。
質問 5番 稲垣淳一
今回は、全町的な防災総合訓練に自衛隊も参加されると聞いていますが、本当に災害が起きた場合、自衛隊も各部隊がいろいろなエリアに配属されて、美幌町のためだけに動くということがなかなかかなわない部分が発生すると考えます。また、警察や消防団の方たちも、いろいろなトレーニングをされていて、きっと力になってくれるとは思いますけれども、自分の家、自分の家庭をまず守って、安全を確保してから現地に駆けつけるとか、そういうことが今は当たり前の状況だと認識しております。ですから、我々一人一人が高い意識を持って防災訓練に取り組まなければならないのだろうと、一般質問をするに当たりまして、いろいろと勉強した中で思うところであります。例えば、自分の命を守るという判断のときに、町長に一つお願いですが、ここで改めて発信、発言を求めたいと思うのですが、とにかく自分の命は自分で守る、これは先ほどから何回も言っていますけれども、その後、逃げ延びて避難所まで行った方たちに対しては、全力で我々美幌町行政が守るよ、だから、まずもって皆さんは自分の命は自分で守ることを最大限考えて行動してほしいと、そこまで言い切ることが可能でしょうか。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
もちろん、職員も、大災害になれば被害を受けると思います。そんな中でも、多分、公助という最後の守りをどうするかということは、それぞれ職員は考えていると思いますので、多少のことがあっても、避難所に駆けつけたり、あるいは本部に来たり、そういうことはあると思いますので、自分の命はまず自分で守る。そして、まだ傷を負っていない、あるいは動ける方については、地域の皆さんを含めて手助けをしていただく。そして、最後の守りは我々がしっかりとやらねばいかぬという思いでありますので、それについてはしっかりとやっていきたいと思っております。
質問 5番 稲垣淳一
力強いお言葉をありがとうございます。そこで、くどいですけれども、自分のことは自分で守る、救命救急とか、防災マスター、防災リーダーを育むというのは、私たち自分自身のことでありますので、よりそういう仕組み、仕掛けがあるという発信もまたいろいろな機会でしていただきたいと思います。そこで、大体でいいのですが、美幌町の防災士とか防災リーダーというのは、何歳ぐらいの方が多いのでしょうか。
答弁 防災危機管理主幹 河端勲
ただいまの御質問でございますけれども、公表されている資料を見る限り、40歳代から60歳代にかけての方が多くいらっしゃるように認識しております。
質問 5番 稲垣淳一
高齢社会でありまして、元気な御年輩の方も多いと思うので、私は、自分もことし60歳で、もう少しで高齢者の仲間入りをしますけれども、体力、気力のある人たちは、ぜひ防災リーダーとなって、地域を支える人たちになってほしいと思うのです。決して年配だからできないというのではなくて、年配だからできる部分もきっとあると思うのです。何が言いたいかといいますと、例えば、ある高校で、女子高生が急に気絶して倒れたというときに、ばっと集まっても、人工呼吸など救助するためのノウハウは、残念だけれども、皆さんまだまだ持っていないかもしれません。でも、御存じのとおり、人工呼吸をするためには、かなりの時間、救急車が来るまでの間、対応しなければならない。そのときに、例えば、あえて言えば、服を剝いで直接心臓マッサージをしなければならないとか、相手が女子高生であるとか、救命できるのは高齢の方で、長いこと心臓マッサージはできない。でも、そんな方は、自分ではできないかもしれないけれども、ノウハウ、知識を持っていれば、その中で心臓マッサージができる人を探してやってもらいながら、例えば、やじ馬がいるときには後ろ向きになってコートを脱いで見えないように隠すだとか、また、周りにいる人たちに、もっとこうしてくれ、ああしてくれと、いろいろな指示はできると思うのです。ですから、本当に、誰彼なく、老若男女かかわらず、防災リーダーとしてまちにいることによって、自分たちがそこの場に駆けつけて何かをしなければならないというよりも、そういう方たちが身近にいることによって、人を助けるためのいろいろなノウハウを皆さんに教えてあげて、その人たちの命をつないでいく、守っていく、そういう考えができると思うのです。自分たちが率先して担いだり、何かしたりということでなくても、そういうことが地域力の高さをきっとつけていくのだろうと思います。私は、そういう人たちを一人でも多く美幌町にふやす仕組み、仕掛けをもっともっとしたらいいのではないかという提案をしますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
全くそのとおりだと思います。地域力を上げるためには、それぞれができる範囲のことをして、あとは、自分の中でのイメージづくりです。例えば、災害が発生したときに、何ができるのかというところを問い詰めていけば、日常的にそういうことが素直に、率直にできるのではないかと思っております。先ほど、平均年齢が40歳代から60歳代にかけてと言っていました。それで、職員も、救急救命講習を3年更新で消防に行って受講しています。ことし、受検します。そうすると、3年後に繰り返してもう一度やるということでありますので、最低限、心肺蘇生をできると思います。そういう意識の中で、ふだんからそういう意識を持ちながら、そういう取り組みをぜひしていただきたいと改めて思っております。
質問 5番 稲垣淳一
災害への取り組みについては、ますます待ったなしでやらなければならないことがたくさんあると思いますので、ぜひ、我々町民も一緒に、力強い、災害に強いまちづくりができるように協力していきたいと思います。次のDoはぐですが、1点だけです。ずっと関連してやっていますけれども、Doはぐは、シミュレーションです。避難所でどういう運営をするか。HUG、避難所運営ゲームということで、これを考えると、私もずっと大人とか高齢者とかの話をしていましたが、どうなのでしょうか。災害は、あえて言えば、年中行事でいつ来るかわからないです。そんな感覚でいけば、子どもへの防災教育というのは英語と並んで同じぐらいの必須レベルの教育になるのではないかと思います。平成29年3月にも、小学校高学年、中学生を対象とした冬の災害体験を通じてセミナーを行っていると聞いています。単発的な防災教育もわかりますが、これを日常的に学校教育の中に取り込んでいく、それこそ、子供のときから自分のことは自分で守る、そういう意識づけをより深く進めていくべきだと思いますが、このDoはぐを使って、そういう子供たちの教育認識をより高めていくという考え、取り組みはございませんか。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
一般的に、正常化の偏見という言葉があるそうです。これは、日常的にいろいろなことが起きると思います。十数年前に、一度、韓国で地下鉄で煙が出てきたのですが、皆さんは自分にはかかわりないことだろうと、自分に都合がいいように考えるということを正常化の偏見という言葉であらわされているそうです。一転して、東日本大震災のときには、てんでんこという言葉もありました。やはり、自分の身は自分で守るということを基本にしながら、そういった教育もぜひ必要だと私は思っております。昨年、小学校で、北海道庁から職員が来て訓練をやったようであります。そういった中から、自分の身は自分で守るということを、体験上そういったことにしっかり取り組むといいますか、自分の中で確固たるものとして身につけていかなければいけないのではないかと思っております。
質問 5番 稲垣淳一
今、町長がおっしゃったのは、いみじくも、きょうの道新にも載っていました。自分は大丈夫は禁物ということで、正常性バイアスという言葉を使っていましたが、自分は大丈夫、自分には起きない、そういう根拠のない自信は、私もたくさんあってよく怒られます。人間というのは、どうしても強い恐怖、怖いものから逃げたいという思いが働きますので、そういう根拠のない自信が蔓延すると、いざというときに困るということです。美幌町でもありました。日の出地区で避難勧告があったときに、ペットがいるから避難所へ行けないとか、自分のところには水は上がってこないから大丈夫みたいな、きっとそういうことが今の正常性バイアス、偏見ということなのだろうと、改めて身につまされる思いがしています。ですから、三つ子の魂百ではありませんけれども、小さいうちからのそういう学校教育にもぜひ日常的に取り組んでいただきたいということを、今、教育部長とも目が合いましたので、きっと御理解いただけたと思っておりますので、以上で、災害についての質問は終わらせていただきます。続きまして、美幌こども食堂であります。答弁からいくと、意義のある活動というふうに町も認識はしておりますけれども、そういう側面的な役割を考える人材支援、情報提供、まち育出前講座とか介護予防教室、でも、美幌こども食堂でどういう出前講座を考えているのでしょうか。
答弁 民生部長 高崎利明(民生部長は2019年6月まで)
今、美幌こども食堂のほうでお聞きしているのは、お子様だけでなくて、お年寄り、高齢者の方も見えているということですので、その中で、町として考えられるのは、健康講座とか、介護予防教室とか、そういう部分について支援ができるものと考えております。
質問 5番 稲垣淳一
大変ありがたい取り組みを考えていらっしゃるのだなと思いますけれども、この中で、美幌こども食堂に食べに行ったとか、見学してきたという方はいらっしゃいますか。
答弁 民生部長 高崎利明(民生部長は2019年6月まで)
どなたがということでは承知しておりませんが、町の職員、今、議場にいる職員も見学に行ったり、実際に食堂へ行っているということはお聞きしております。
質問 5番 稲垣淳一
青稲会館、広報館は、どちらも大きい会場はあるのですけれども、会館使用料の問題もありますし、どうしても人気の高い会館ですので、広い会場は、ほかのグループやサークルなどが使っていて、広いところはなかなか思うように使えていないのが現状です。行ったのであればわかると思うのですが、畳の部屋とか、小さい6畳程度の部屋ですか。長テーブルが左右2枚で4枚並べてあって、そこで、入れかわり立ちかわり、要は、余り広い会場ではないので、そこでゆっくり座って談笑しながらという目的で美幌こども食堂の運営の皆さんも考えてはいるのですが、そういうゆったりとした中ではまだまだできていません。でも、そんな中で、毎回50人ほどの御利用があります。済みません。1点訂正があるのですが、月2回の利用と書いていますが、これは一つの会場で月2回、美幌町全体といいますか、美幌こども食堂全体では月4回の利用というふうに訂正させていただきます。そんな中で、50人が午後5時から7時までの2時間の中で入れかわり立ちかわり利用されているのです。その中では、今言ったまち育講座がどこでどういうふうに、実際にやるときにまた現場でいろいろと考えるのかもしれませんが、思うのは、これから支援しようとか考えていこうといったときに、先ほどの災害対策にもつながるのですが、どういう状況でこの物事が動いているか、運営されているかということを実際にごらんになって、把握した中で答弁をいただけると、非常に話はかみ合うのではないかと思うのです。実際にやるとなればもちろん考えると言うのかもしれませんが、こういう答弁書で返ってくるからには、それなりの自信と責任があるからだと思うので、誰かが行ったであろうとか、きっとやってくれるだろうとか、そういう意識で答弁されると非常に困るのです。ですから、もう少し現場に行って、どういう取り組みをされているのか、どういう顔ぶれであの場所が運営されているのか、日々の仕事は忙しいとは思いますけれども、子ども食堂という名前は全国で数千カ所運営していると思うのですが、美幌町の取り組みのスタイルは全国でもなかなかないのだろうと私もいろいろと調べた中では思っております。美幌こども食堂が、単なる孤食とか、貧困とか、コミュニティーの場ということにとどまらないという非常に大きな可能性を秘めている取り組みなのです。そういう可能性がある取り組みであるという認識はお持ちでしょうか。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
これは、子供や高齢者の孤食といいますか、ひとりで食べている、それをもうちょっと広げていこうというようなところからスタートしたのではないかと思っております。その後、異世代交流とか相互扶助、見守りのきっかけの場として展開されているということであります。実は、私もきのう行ってみましたけれども、狭い場所では限界があるなという思いをしました。もうちょっと広い場所で皆さんがそろって食事をすれば、これはまた違う展開になってくるのではないかという思いをしております。そんな中で、派生的といいますか、相互扶助や見守りのきっかけの場としてということでありますので、ぜひとも、職員も、早い機会にそういうところに出向いて、現場で何が起きているか、そして、現場で何に困っているのかを見ながら、次の一手を考えていくというのが我々の役目だと思っております。どうか御理解をしていただきたいと思っております。
質問 5番 稲垣淳一
町長も見学に行かれて、私の話も一定の理解をいただいたということで、今後の町の取り組みに期待するところですが、何が必要で、何に困っていて、どういう支援が必要なのかという話に最後はなるのだろうと思います。こういう新しい事業が立ち上げられたのは、代表を含めて、ボランティアスタッフの熱い思いが今を形づくっているのだろうと本当に感服するところであるのですが、物事を立ち上げるときは何でもそうで、雪だるまは、小さな雪の塊からだんだん大きくしていきますが、最初の一つの転がりは非常に莫大なエネルギーがかかるのだろうということは、私もいろいろな経験がありますので理解します。今は、もう二十数回で、延べ人数1,000人を超えたという非常になれ親しんできた取り組みをやっているのだなと理解するのですが、そこで一番求められるのは、この事業が長続きする、継続して行われていくというところが一番肝要なのだろうと思います。そこには何が必要かと言うと、地域の皆さんの、地域のボランティアスタッフの熱い思いもありますし、このまちを支えていこうというありがたい気持ちが如実にあらわれている取り組みです。町長は、あそこの取り組みで経費が大体どれぐらいかかっているかは御認識されていますか。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
詳しくはわかりませんけれども、経費的には100万円ちょっとだったと思いました。
質問 5番 稲垣淳一
済みません。私の聞き方が的を外れていました。聞くところによると、1回の運営に約2万円ほどかかっているということです。会場費とか、食材とか、ボランティアスタッフの方たちも長く続けていただくために、車代ということで、有償ボランティアということで、もちろん有償と言っても最低賃金に届くようなものではありません。1回で数百円というものです。今、一番負担になっているのはどういう部分かと聞いたところ、大人は1人200円いただくので、大体五、六千円の収入はあるのですが、もちろん子供は無料なので、そういうものを差し引くと、1回で一万五、六千円で運営していると聞きました。約2万円の経費がかかって、5,000円程度の売り上げといいますか、食事代が入ってくるということです。ですから、1万5,000円が月4回、大体毎月6万円ぐらいの手出しといいますか、ボランティアスタッフの皆さんの御努力で運営されているわけです。そういう部分をまずは認識していただきたいということと、継続するためには、それらの負担を少なくして、皆さんのまちを思う熱い気持ちを継続させていくためには、人的支援または物的支援がこれから求められていくのだろうと思います。あそこは、大人や子供のたまり場ということで、学童保育が終わってからも遅い時間までやっています。遅い時間といっても7時までですが、子供たちを守る場所としても運営されているという現実もあの場所で体感をしていただきたいと思います。最後に、今後の経費面での補助といいますか、支援策についてはどのようにお考えでしょうか。
答弁 町長 土谷耕治(町長は2019年3月まで)
今は、代表の方を含めて、農家の方が多いということで、食材の提供があると聞いております。大変厳しい状況の中で、大人は200円、子供、高校生以下は無料ということで実施されております。ただ、私は、最初の意気込みはすごいと思って見ていました。財政支援については、今後の課題になってくると思いますので、今の体制をしっかりやり抜いていって、それを継続してやっていただいて、どうしても厳しい状況があれば、行政がどうできるかについては今後の課題だと思っておりますので、御理解をお願いしたいと思っています。
質問 5番 稲垣淳一
私も議員1期目をやらせていただいて、一般質問を含めて常々思うのですが、あえて言えば、あれも取り組んでくれ、これも取り組んでくれ、これについてはどうなんだとアクセルをフルスロットルで踏んできましたけれども、また、ある場面では、エンジンブレーキやらフットブレーキやらいろいろなブレーキをかけつつ、町にいろいろな話をしてきました。ただ、アクセルを踏むところは踏む、ブレーキをかけるところはかける、そのドライブテクニックといいますか、そこを踏み間違えないように、常に町長は、いろいろな厳しい判断をまとっているのだろうと感じるのですが、こういう町民の小さな思いから、今、これだけ大きな活動へと進展しているものをぜひ切らすことなく、そういうボランティアを育てるまちだ、そういうことを支えていくまちなのだというところを、ぜひ形としてお示しいただいて、美幌町民の熱い思いをぜひつなげていっていただける、温かなまちづくりに今後とも取り組んでいただけるように切に切に願いまして、質問を終わらせていただきます。